まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら
こんにちわ♪
  ふっふふふ♪気分が乗っているところで(だからまて!)
  三日・・いや、四日連続打ち込みです♪
  ふっふっふっふっ♪
  リナちゃん、エデンの世界から、パレスにもどっちゃいました(汗)
  さてさて?
  これから、どうなる!?(まてぃ!)
  というわけで、いくのです♪
  エデンの園。第14話♪



#####################################

エデンの園  ~第14話~

静か。 
   とても静か。
   ここが、あたしの世界。
   あたしの抱擁する、あたしが創り出した世界。 
   ここには・・・・あたし・・・だけ・・・・・。
   ・・・・・寂しいよぉ・・・・・・。
   精神安定のために、眠ると。
   いつも、この思いに捕らわれる。
   自分は、ここには、たった一人なのだ。
   と、いやがおうにも、思い知らされる。
   ・・・・エル姉様・・・・。
   あたし・・・・・。
   ・・・・・強くなれそうに・・・な・・・・い・・・・。
   誰か、誰か、誰か、誰か・・側にいて!
   ・・・一人に・・・・しないで・・・・・・・。
   
   リナは、自らの、精神が不安定になっているのに気づいて。
   安定を図るために、精神の眠りについている。 
   なぜか、一年、たったのあの世界でいうと、一年。
   それだけの、関りだったのに・・・。
   ・・・忘れられない。
   あの人達が。
   あの、自分を大切な友達だ。
   と、言い切ってくれた人達が。
   そして・・・・。
   あの、吸い込まれるような、碧い瞳が・・・・・。
   「・・・・あれ?そういや・・・。
     ・・・・なんであいつ・・・・あたしのことを・・知ってたの?」
   ふと。
   眠りから覚める。
   唐突の疑問がわき。
   目を覚ますと。
   そこは、深淵の空間ではなく、いつもの、自分の宮殿。 
   ギャラクシー・パレス。
   様々な気配が、満ちている、自分の宮殿・・。

   

   かた。
   「あら?リナ様、お目覚めですか?もういいのですか?」
   リナに話しかける、紫がかった、蒼い髪の女性。
   ルナ。
   ルナティック=スィーフィード。 
   リナの補佐官&側近にして。
   リナの親友。
   リナが創り出したリナ自身でもあるこの混沌に、命が誕生したお祝いに。 
   リナの姉たる・・リナを創りだせし、金色の王が、リナに与えた存在。
   リナが部屋からでて、出かける仕度をしていると。 
   ルナが話しかけてきた。
   「そういうわけじゃないんだけど・・・・。
     ・・・・ちょっと、気になることがあって・・。」
   「そうですか。でも、あまり無理はなさらないでくださいね?」
   心配しているルナの言葉に。 
   にっこり。
   「ありがとう、ルナ。」
   ふっ。
   そのまま、リナの姿は、掻き消えた。
   「・・・気になることって・やっぱり、
     あの、ガウリイという存在のことでしょうね・・。
      はぁ・・・・。なんか悔しいですわ・・・・。」
   リナが何処に向かったのか。
   検討がついたルナは。
   深いため息混じりでつぶやいていた。
 
   「リナ様!!わざわざ自らお見えになられるとは!?
     一体!!!!?」
   「え!?リナ様!?」
   「きゃぁ♪リナ様だ!」
   リナがそこに突如として出現すると。
   にわかに、そこが、ざわめきだす。
   
   ―キャア♪本物よ!本物のリナ様よ!!
   ―ああ!写真!!!取らなきゃ!!
 
   すでに、リナを遠巻きに、リナのファンが押しかけていたりする。
   さすがに、直に会うのは、恐れおおくても。
   リナには、こういう、隠れファンが結構いる。
   気にもリナは留めていないのだが・・・。
   「ちょっと・・・・。調べたいことがあってね・・。」
   リナがぽつりというと。
   「リナ様が・・ですか?それは、一体?!」
   かなり・・いや、まったくの以外だ!!
   という表情をしているそこの機関の責任者。
   「・・エデン世界の、ガブリエル一族の、魂の行方。と、
     誕生の経緯。」
   リナがその気になれば、すぐに分かるはずなのだが。
   ・・・・なぜか。
   知りたい人物のみ。
   リナには分からなかった。
   当然だが。
   「ま・・まあ、ご命令、とありますれば。」
   どうして、リナ様が、わざわざ?
   ご自分で、全て分かられている御方が?
   疑問符をなげかけつつ、検索を開始する。 
   ここは、全ての世界の、魂の総括部。
   この機関の各部署で、魂の製造なども任されていたりする。
   カチャカチャカチャ・・・・。
   手をかざすと、目の前に、キーボードのようなものが出現し。
   それを軽やかに操作してゆく。
   魂統括部機関、総責任総司令官。
   名前をヘル。
   ここの各部署では、魂の輪廻や、消滅&誕生、そして、組み換え&再度構成。
   などを手がけている部署。
   そこの、本部たる統合機関である場所に。
   リナはやってきているのだ。 
   「・・・ええと、今、存在しているのは・・・。
     ・・おや?長の子供の次男、彼は、この機関で作り出した存在ではないですね。」
   「・・・・え?」
   リナが覗き込む。
   その空中に浮かんでいる資料を。
   どき。
   女性なのに、それでも、やはり、リナが側にくると、どきりとする。
   それほどまでに、リナは、神聖な存在なのである。 
   彼女達にとっては。
   自分達の産みの(創り出してもらった)母。 
   というのもあるが。
   「・・・・じゃあ、ガウリイは・・?」
   ここに、乗ってない。
   そういう存在は、数種類に分けられる。

   一つは、純粋なる思いより、その思いの強さゆえに、
   ここをとおさずに、生まれ出る魂。 
   そして、世界創造における歪みから、誕生する魂。
   また、世界の綻びや、矛盾より、生ずる魂も、同じとみなされる。
   そして・・。
   存在達の、マイナスやプラスの思いが凝縮し。
   生まれてしまう、邪念や、聖念。
   主に、この三種類に分けられる。

   「・・?リナ様?」
   ガウリイの名前を呼んだときに、少しばかり、リナの声が震えていた。
   「・・ああ、何でもないの。・・・・そう。
     ありがと。手間かけさせたわね。」
   リナは、そういって、にっこりと笑う。
   「い・・いえ!!こんなことでしたら、いつでも!!」
   照れて、ほんのりと紅くなるヘル。
   淡い黒いウェーブのかかった髪が。
   そして、黒い瞳が印象的な女性である。
   「じゃ、お仕事、しっかりね(はあと)」
   ふっ。 
   唐突に。
   リナは、出現したときと同じく。
   またまたいきなり掻き消えていた。
 

   ・・・・・ぺたん。
   力が抜けて、床に座り込んだ後に。
   いきなり。
   「・・・・きゃぁぁぁぁ!!リナ様とお話ししちゃったぁぁぁぁ!!」
   「あああ!!ずるいですぅ!!いつも長官ばかりぃぃぃい!!」
   きゃあきゃあきゃあ。
   いつものごとくに。
   リナがいなくなったあとには。
   ミーハーな存在達が。
   和気藹々と騒いでいたりするのだが・・。
   各機関の上層部には。 
   ・・・はっきりいって、リナに惹かれて、
   そこを管理している存在が・・・ホトンドである・・・・。
   リナはまったくといっていいほどに、気づいてないが。
 
 

   「・・・・じゃあ・・・あいつは?
     ・・・・誰の思いから?」
   歪みとかではない。 
   彼の、あの安らぎは。
   ・・・・・そう。 
   ・・・とても・・・・安らげる・・・・・。
   ふと気づくと。
   なぜか、ガウリイのことを考えている自分がいた。
   ぶんぶんぶん!
   頭を横にふりつつ。
   ばん!!
   自分の顔を叩き。
   「しっかりするのよ!!リナ!!
     何で、あんなたかが、一人の人間に惑わされているのよ!
       あたしらしくないぞ!!」
   自分に活を入れているリナ。
   だけど。
   そう、無理やりに、払おうとすればするほどに。
   自分の頭をなでていたあの暖かい手を。 
   自分にいつも、微笑みかけていたあの笑顔を。
   ・・・・ぽたり。
   「・・・あ・・・・あれ?」
   気づけば。
   リナは、泣いていた。
   自分でも分からないが。
   「・・・・やっぱ、あたし、おかしい・・・・・。
      ・・・・・深く、眠りにはいろぅっ・・・と・・・・。」
   眠れば、こんなもどかしい、分からない思いは。
   なくなっているはずだし。
   リナは、そう思い。
   再び、眠りに入ることにした。
   どうして、そんな気分になるのか。
   リナは、自分で理解してない。

   

   「ルナ、ゴメン、やっぱり、あたし、ちょっと、しばらく完全に眠りに入るわ。
     その間、あたしの代理、いつものように、お願いね(はあと)」 
   「はい。おやすみなさいませ。リナ様。」
 

 

   ぼすん。
   自室のベットに横たわり。
   「・・・・意識を閉じれば・・・・・・・。
     目覚めれば・・そうよ、こんなもどかしい、わけのわからない感覚は・・。
      ・・・なくなって・・いる・・・は・・・ず・・・・。」
   すぅ・・・・・・・。
   リナは、心の意識を閉じ、眠りに入る。
   精神の安定を図るべく。
 

 

 

   


   「う・・・・・・。リ・・・・ナ・・・。」

   「ガウリイ様の様子は?」
   シルフィールが心配そうにいう。
   ふるふる。 
   首を横にふるゼルガディス。 
   「ガウリイさん、やっぱり、いきなりリナさんがいなくなって・・・。
     ショックは大きいようです。」 
   「しかし、まさか、ガウリイの側に・・・・。
       深淵なる真の王がいたとは・・驚きだったな・・。」
   金の髪に、緑の瞳。
   端整な顔立ちの男性。
   何となく、受ける印象が、ガウリイに近い。
   気配は、違うが。
   「リュクさん、リナさんは、リナさんです。
     ただ、リナさんが、深淵なる真の王であっだけのことです。
      私達と一緒にいたのは、ただの、リナさんですよ?」
   きっぱりと。 
   言い切っているアメリア。
   「・・・・いや、順番が違うんじゃ??(汗)」
   彼は、深淵なる真の王の真実を知っている。 
   ガブリエル一族の長の一族、長男。
   第一継承者、リュシュオン。
   通称、リュク。 
   「いいえ!あってます!」
   どきっぱり!!。 
   言い切るアメリアに。 
   絶句するリュク。
   ガウリイの兄である、彼は。
   ガウリイが、夢で、いつも、リナのことを見ているのは、知っていた。 
   彼が物心ついたときから。 
   いつも、兄に話していたから。
   だが。
   夢は、夢。
   その夢の相手が。
   深淵なる真の王かもしれない。
   と、分かったときも。
   リナ様が、寂しさなど、抱いているはずもない。
   ただのガウリイのは、夢だ。
   と、思っていたのである。 
   それでも。
   相手を思うことは、自由だし。
   何よりも、恋愛に関しては。 
   自由だし。
   だから、あえて、口出ししなかった。
   ・・いつか、真実の愛情をみつけるだろう。
   そう思っていたから。 

   だが。
   ガウリイのリナに対する想いは・・・。 
   嘘、偽りのない本物。
   そして。
   彼にもわかってしまった。 
   リナが去り際に見せた、ガウリイを見た、あの瞳。
   それは、分かる存在がみれば、
   愛するものを見る瞳・・だということに。
   リナは、自分で、まったくそれに気づいてないが。
   そして、リュクは、分かる存在に位置していたのである。
   膝まづき、地面を向いていた、ユージンとマナティスは。
   リナがガウリイを一瞬見つめたその瞳を見ていなかったのだが。
   「何か、リナさんと、ガウリイさん、再び合わせる手段・・ないですかねぇ・・。」
   シルフィールがつぶやく。
   「面白そうだし(はあと)俺も、ガウリイと、リナ様を合わせるの♪
    協力するよ(はあと)」
   「・・・・リュク・・・あんた、あいかわらず、面白いことと捕らえると、
     首をつっこむくせ・・・直ってないな・・。」
   ゼルガディスが、じと目で、リュクを見据える。
   「いや、兄としても、弟の、長年の想い、成就させてやりたいし♪」
   (・・・ぜったいに嘘だ。楽しんでる・・・・。)
   ゼルガディスと、シルフィール、そして、アメリアの思考は。 
   完全に一致した。
   しっかし。
   まさか、あの、リナ様が・・・ねぇ・・・・・。
   彼は、数回、父と、竜神に連れられて。
   リナに謁見したことがあったりする。
   そのときの印象は・・・。 
   とてつもなく神々しく。
   近寄りがたいものだったのだが。 
   ここでみた、リナは。
   普通の、少女、そのものであった。
   そして、一瞬。
   ガウリイをみたあの瞳は。
   まぎれもなく、恋する乙女のその瞳と表情。 
   リナは、分かってないが。 
   自分がそんな表情をしていた。 
   ということも。
   自分が、ガウリイに惹かれている。
   という事実すらも。

   「とにかく!!リナさんに、もう一度、会いましょう!!」
   アメリアが力説する。
   「・・どうやって?俺達では、リナのいる空間とやらには、いけないぞ?」
   ゼルガディスがあきれたようにいう。
   「まあ、私達一族でも、無理ですからねぇ。
     ナマティス様か、ユージン様の力と、助力を得て。
      ようやく、混沌の入り口に入っても、無事なくらいですし・・。」
   もしかして、でも、ガウリイなら、
   父もいっていたが。 
   ガウリイなら、自力で、神や魔王以上の、結界を張れる実力は。
   深層意識に、持っている。
   と。
   だから、もしかして、ガウリイだけなら、行けるかもしれないな。
   そんなことをふと、リュクは思いつつ。
   「そうだ!とりあえず、リナ様が言ってた、書類の提出。
     マナティス様がたは、当然、自分達で手渡しに行かれるだろうから。
       交渉してみれば・・・。」
   してみればいいんじゃないか?
   一緒に連れて行ってください・・と。
   彼が終わりまで言いかけるよりも早く。
   『それです!!!!』
   アメリアとシルフィールが、大きく首を縦に振った。 
   「ガウリイさん!ガウリイさん!!」 
   「ガウリイ様!ガウリイ様!」
   ばたばたばた。
   ガウリイが寝ている寝室に。 
   賭けてゆく、女性陣二人。
   「・・・・はぁ。おせっかいのやつらめ・・・。」
   いいつつも。
   彼とて、ガウリイには、心残りを残してほしくなかった。

   そして。
   ガウリイからいつも、きかされていたリナは。
   彼らにとっては、友達以上に、大切に思える仲間へと。
   短い間ではあったが。
   しっかりと、根付いていたがために。
   「ともかく、リナにガウリイをもう一度、あわせてやりたいからな。」
   といって。
   ゼルガディスもまた。
   リナとガウリイを再び出会わす作戦に。 
   乗り気なのであった。

 

 

   ・・・リナ・・・・。
   ・・・・リナ・・・なくな・・・・リナ・・・・。
   どこかで、リナが泣いている・・・。
   俺には分かる・・・。 
   ・・・・泣くな・・・・リナ・・・・・・・・。
   深層意識の奥底で、リナが泣いているのを感じ取っているガウリイ。
   リナは、眠りについている。
   が。
   寂しさに打ち震えていた・・・・。
   手を伸ばしても、届かない。
   ・・・・・リナ。
   お前は・・・お前は・・・笑っててくれ・・・・・。
   ・・・・リナ。 
   お前には、笑顔が一番似合うから・・・・。
   リナ・・・・。
   必死に、リナに呼びかける。 
   が。
   届かない。 
   「・・・・・・リナ!!」
   目がさめると。
   まず入ったのは、見知った天井。
   そして・・・・・。
   「・・・・・・・う・・・・・・。」
   リ・・・・・ナ・・・・・。
   この一年、ずっと、側に感じていた。
   リナの気配が。
   勘違いでも何者でもなく。
   ぷっつりと。
   なくなっていた。
   「・・・・リナ、やっぱり・・・また・・泣いている・・のか?」
   悲しそうに、ベットに半起きになりつつ。
   ガウリイは、顔を手で覆った。
   せっかく。
   せっかく。 
   せっかく、リナの瞳の奥から。
   孤独と、寂しさの光が。 
   この、一年の間。 
   消えていたのに。
   ふたたび、あの光を宿したまま。
   リナは、この星から・・。
   自分の前から消えてしまった・・・・。
   意識を閉じれば、浮かぶのは、闇の中で、泣いているリナの姿ばかり。
   なぐさめたくても・・・届かない位置にいるリナ。
   
 

   「ガウリイさん!!」

   「ガウリイ様!!」

   ばったぁぁぁぁぁん!

   ちょうど、ガウリイがおきたとき。
   ドアを勢いよく開けて、アメリアとシルフィールが飛び込んできた。

 

   「ガウリイさん!!リナさんに会いに行けるかもしれません!!」
   「・・・・・・・・・・・っ!!!!」
   ガウリイの目が見開かれる。 
   そうだ。
   リナが泣いているなら・・。
   それを止めてやらないと!
   たしか。
   リナが去りゆく間際に。
   ユージン様とマナティス様に、何か・・・・。
   アメリアの台詞に。  
   頭が活性化してくるガウリイ。
   「そういえば・・・・。
     リナは、報告書がどうとか・・いってたな・・・。」
   ガウリイがつぶやく。
   リナとしてでなく、深淵なる真の王として、竜神と魔王に命令していたリナ。
   その言葉を思い出しながら。
   「そうなんです。ですから、もしかすると、
     その提出に、私たちも、ご一緒させていただければ!」
   ばっ。
   ガウリイがベットから起き上がる。
   「休んではいられない。
     俺は・・・リナの所にいく。きっと、リナは、まってる。」
   ガウリイがいうと。
   「そうですよ!!だから、私達、全員で、リナさんを迎えにいきましょう!!」
   「・・・・おまえら・・。」
   ふとみれば。
   扉の向こうには。
   手をぐっと、中指を出しているゼルガディスと。 
   ひらひらと手を振っているガウリイの兄であるリュクと。
   そして、ガウリイの横には、力説して、びしっ。
   と、ポーズを決めているアメリアに。
   ガウリイの手を握っているシルフィールの姿が。 
   そこにはあった。

 

 

   『えええ!!!!!!』

   ディスクワークと、世界のこの星の歪みの訂正と補修に追われていた二つの存在。
   その二つの叫びがこだました。
   「ですからぁ!!私達をリナさんのところにつれていってください!!」
   「マナティス様たちは、どうせ、報告書提出に、いくんだろう?」
   「・・・・頼む!!マナティス様!!ユージン様!!」
   「ふふ。もし、いやだっていいましたら。
     お二人の恥ずかしい話、披露したしますわ(はあと)」
   「・・・シルフィール、だんだんといい性格になってますねぇ(はあと)」
   「いいえ(はあと)それほどでも(はあと)」
   口々にいっているのは。
   アメリア、ゼルガディス、ガウリイ。
   そして、脅迫まがいの台詞をいっているのは。
   シルフィール。
   それに、にこにこと応じているリュク。
   

   ガウリイが、目覚めて。 
   すぐに、彼らは。
   この世界の神と魔王の元に。
   直談判しにやってきていた。

 

   そういえば、報告書に。 
   リナ様が、彼らと共に、行動していた・・という話しはあったが・・(汗)
   汗を流している緑の竜神マナティスと、蒼の王ユージン。
   「いや、駄目だ!!駄目だ!!そんなことしたら・・・。
     ただの、普通の存在を連れて行ったりでもしたら!!」   
   「それこそ、手ひどいお仕置きがまってるぅぅぅぅ!!」
   すでに、涙目。 
   二人して、怯えていたりする。
   「それに!!あの空間は、我らでも、気合を入れないと、
     死に掛ける空間なんだぞ!
      そんなところに、生身の人間を連れて行けるか!」
   悲鳴に近い声。
   かといって、シルフィールがもっている情報は。
   彼らとしては、ばら撒かれたくない。
   結構、ゴシップネタが、暇だから。 
   という理由で、シルフィールは集めていたりするのである。
   しかも、定期的に、発行する、『エデンタイムズ』
   の、監修などもシルフィールは行っていたりするのである。
   ぽんぽん。
   「まあまあ、マナティス様、ユージン様?
    生身ではなく、精神だけなら、問題ないのでは?
     まあ、ガウリイは、ともかく、大丈夫にしても。
      アメリア王女や、ゼルガディス王子には、生身のままは、
        あなた方でも、結界、張るのは、難しいでしょうし?(はあと)」
   にこにこにこ。
   そういいつつ。
   耳元でぽそりと。
   「それに、彼らを連れて行ったら、お仕置き、免れるかもしれませんよ?
     リナ様、彼らを気に入っていたようですから(はあと)」
   『う゛!!!!』
   リュシオンの言葉に、無言になる彼ら、この世界を任されている神と魔王達。
   確かに。
   リナ様は、気配を隠して、このものたちと、一年もいた・・というし・・・。
   それに、気づかなかった、お仕置きもあるかもしれないし・・・。
   ぐるぐると混乱する。
   

   やがて。
   がくっ・・・。
   「・・・・分かった・・・・・。」
   やはり、折れたのは、魔王達であった。

 

   「やった!!じゃあ、私達も、報告書の資料作成、手伝いますね!」
   「・・・・リナ・・・・・・。」
   ・・・(汗)
   だから、どうして、このガウリイは、リナ様を呼ぶとき。
   切ないほどの感情をだすのだ?!
   当然、ガウリイがリナに対して、抱いている感情によって生ずる、
   想いは。
   気を食べることもある王たちには。
   少しばかり引く原因には、事足りていた。
 

 

   結局。
   アメリア達に説得されて。
   アメリア、ガウリイ、ゼルガディス、そして、シルフィール。
   この四人は、報告書の提出のときに。
   魔王と竜神に、ついていき。
   彼らがパレスに報告書の提出に出向くときのお供。
   という同行許可を取り付けられていた。

   

 

   「・・・・・リナ、待ってろよ・・・・。
     必ず会いにいくから・・・。」
   はっきりいって。
   魔王や竜神より。 
   アメリア達の方が、遥かに、仕事の能率は・・・。
   よかったりするのは。
   またお約束で。
   しかも、ガウリイは、リナに会える。 
   というので。 
   あんた、本当に、人間?
   まあ、人ではない一族ではあるが。
   そう疑問符を投げかけたくなるほどに。
   ものすごく、手伝いの仕事のスペースが早かった・・・・・・。
 

 

 

   三週間後。
   正確には、二週間とちょっと。
   あれだけの被害などを受けたにも関らず。
   アメリア達の協力もあり。
   世界の、このたびの一件についての。
   完全なる報告書が出来上がっていた。
 

   「では・・・・。」
   「じゃあ、俺が、アメリアと、シルフィールと、ゼルガディスの、
     肉体は♪責任もって、保管しておくから♪」
   あちらと、こちらでは。
   時間の流れが違う。
   それゆえに、長く精神が、肉体を離れていても。
   肉体を保管するものが必要になってくる。   
   肉体そのもので、いけばいいではないか。
   という意見もあるだろうが、何しろ。
   場所が場所である。 
   実は、ガウリイは、自分では知らないが。 
   簡単に、肉体的に、混沌に入っても。
   消滅したりしないように、結界を張ることは、可能すぎるのだが・・・。
   しかし、彼は、自分の完全なる実力を。
   知らない。
   「ガウリイは、自分で、結界を張りなさいね。」
   言い放つ、マナティス。
   そして、ユージンが、アメリア達の精神を抜き取る。
   

   「リナさん!まっててくださいね!!
     私達が今度は、リナさんに会いに行きます!!」
   ガッツポーズをとるアメリアの姿が。 
   そこにはあった。
   リナに会える、リナに会える、リナに会える・・・・。
   すでに、ガウリイの頭の中には。
   リナのことで、一杯になっていたりするが・・・・。

 

   「ええい!!!鬼が出るか、邪がでるか!!
     仕方ない!つれていけばいいんだろう!」
   涙まじりに、言っているユージンの姿が。
   しかし、リナに再び会える。
   ということに、舞い上がり。
   そんな、竜神や魔王の姿など。 
   気にもとめていないのであった・・・・。
 

 

   かくして。
   アメリア達は、リナがいるという。
   この世界の全てを創り出した中心。
   いや、様々な世界の全ての中心にあるという。 
   万物の王が住むという宮殿。
   ギラクシー・パレスにと。
   彼らの竜神と魔王とともに。
   出発を開始していた。

 

 

 

 

   「・・・・ん・・・・。」
   今だ、リナは、精神の安定のために。 
   深い眠りに入ったままである・・・・・。
   しかし。
   リナは夢をみる。
   ただの、一人の女の子として。
   アメリア達と、一緒に。
   楽しくすごした、あの一年間の出来事を・・・・・。
   そして。
   「・・・・・・ガウ・・・・リ・・・イ・・・・。」
   知らず知らず。
   ガウリイの名前を呼んでいるリナの姿が。 
   パレスのリナの自室の寝室で。
   リナも気づかない、涙を流しているリナの姿が。
   誰にも気づかれることなく、そこに存在していた。
 

 

 

 

   ・・・・・・・・・どくん。

 

 

   誰にも気づかれることなく。

 

   今、一つの魂が誕生しようとしていた・・・・・・・・。

 

 

                          ―続く―

 

##################################### 

   あとがき:
      薫:よっしぃぃ!!
        次回、リナと、アメリア達の再会♪
        しかぁぁし!!
        リナ、天邪鬼ですし(笑)←まて!
        そーして、十数年後に一気に移動♪(だからまて!)
        さて・・・・・・。
        そろそろ、ここから、シリアスになってきます・・・・・。
        ・・・・多分・・・(まて!)
      姫:アザチェス、誕生の兆し♪
     エル:まあねえ。リナが、アメリア達の幸せを考えて。
        一気に、今いる反逆者、消滅させるからねぇ・・・。
      薫:・・・エ・・・エル様・・(汗)
      姫:でも、それで、リナが、ガウリイに特殊な思いを抱いている。
        と、敏感に感じ取った、リナを慕っていた
        (もとい、リナを手にいれたがってる存在)
        が、反逆にまわる。
        という事実もあるけどね(はあと)
     エル:リナ、全然自分にそういう感情が向けられている。
        ということに、気づいてないからねぇ・・・。
      薫:・・・・・・・・・・・・・・・。
        も・・・いーです(涙)
        えー。
        さてさて、それでは、マタ次回(滝汗)
        それでは・・・・。
 エル&姫&薫:それじゃ♪
 

   


TOP
    BACK    NEXT
  
一覧1     一覧2    小説TOP
長編リスト  中編リスト  短編リスト