ふっふっふっ!
     今回は、コスモスと話しがダブります!
     というか、一気に話しを進めすぎだぞ!?私!?(爆!)
     ともかく、いくのですvv

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         遥かなる記憶の彼方に・・


「お母様大丈夫?」
元々、体が弱かったこともあり。
最近は家に閉じこもっていることが多くなっている、マリア。
家には、娘とその娘婿が同居して。
家族が増えてにぎやかになってしばらくたつ。
ミレアの問いかけに、ベットに少し腰を上げて。
「大丈夫よ。今日は少しは気分がいいの。」
そういいつつ、ガウンを羽織る。
「それより、夢を見たのよ・・。」
そういいつつ、顔を伏せる。
「夢?」
「そう。夢。」
マリアが見る夢は。
予知夢ということがよくある。
元々、ノクターン一族には、未来予知の能力も多少備わっているのである。
マリア=ファリーナ=ノクターン。
淡い金色の髪に、水色かかった青い瞳をしている女性。
ミレアの母であり、そして、ミリアムの養母である、その女性。
「ミリーが・・何処か遠くにいってしまうような・・・・そんな夢・・・。」


ふと見渡せば、辺りは深淵の闇が広がり。
その中に。
娘である、ミリアムの姿が、唯一つ。
そんな闇の空間の中にぽつんと存在し。
そして。
ふと、自分の方に気付いたようにこちらを振り向き、笑ったかと思うと。
そのまま。
フワリと。
まるで、表現ができないような、不思議な感覚の光に包まれて。
その闇にとけいるように消えていった、大切な娘である、ミリアムの姿。
後には。
「ミリー!?何処にいったの!?」
あわてて名前を呼ぼうにも、気配は感じるのであるが、姿が見えず。
ただただ、不安が押し寄せてくる。
そんなミリーを捜して、いくらたったであろうか。
やがて。
小さな闇の中に光をみつけ。
そこに一人の少女の姿を見出したのは。
見たこともない、まるで、絵に描いたような美少女。
という表現がまるでしっくりくるかこないか。
そんな少女。
深淵の闇の空間の中にあって、その姿はまるで浮かび上がるようにくっきりと。
黒い髪をポニーテールにして、その髪を紅いレースのようなリボンで、大きめな喋々結びで結んで結わえている。
黒いマントを全身に羽織っている少女。
見た目の年齢は、十歳にも満ちてない。
よくて、九歳か十歳前後くらいか。
だが、見たことのないはずのその姿にどこか懐かしさを感じ。
その、吸い込まれるまでの青い瞳。
「・・・・・・・・・・・ミリー?」

そこで目が覚めた。

まるで・・・・。

あの子が、ミリーがどこかにいってしまうような。
そんな錯覚を起こさせる夢であった。



「母様の気のせいよ。だって、ミリアム姉様からは。
   少し仕事が忙しいから、今週は戻って来れない。っていつものように連絡あったばかりよ?」
毎日のように、定時的に連絡を入れて来る姉、ミリアム=フィラ。
かなり、空間もその距離も隔てているというのに。
一瞬のうちにどうしてすんなりと通信が繋がるのか未だに不明だが。
しかも、ミリーが就職する際に、ミレアに手渡している、指輪とブレスレットに関しては。
たとえ、何処にいようが、何をしていようが。
すぐに姉・・ミリーと連絡が取れるという優れもの。
母が見る夢は大概何らかの意味を持っている。
そう分かっているものの。
そういいつつ、慰めるミレア。
・・・・・・その夢の内容に一末の不安を感じつつ。





もう、跡継ぎというか、子供も産まれた。
これでノクターン一族が滅びる心配は無くなった。
別に、この世界に来たのは、人をやるため・・というわけでもない。
ただ。
あまりに、再び、人間が。
無意味な進化を遂げてゆこうとしていた場所があっただけ。
あのまま、あの銀河そのものを消滅させる。
という手もあったのであるが。
それでも、その銀河の祝福というか、星の祝福を受けている、一族が。
そして、その一族が純粋な心をもっていたがゆえに。
それは、ほんの気まぐれを起こしただけのこと。
自分が少し種を撒いただけで。
その銀河の消滅という争いまでにはいたることなく。
平和に順調に進化を遂げているここの世界。
それで、少しばかり、自分が疑われているのは。
ま、別に完全に隠しているわけでもなく。
おおっぴらに行動していたからに他ならない。
「ふふ。ミレアの子供ももう少しで乳離れねv」
思い出しつつ、笑みがこぼれる。
家族というのは、いいものだと。
今回の人としての生活の中でしみじみ感じ入った。
「・・・・今度自分でも家族・・・創ってみようかな・・・・。」
もちろん。
まったく力などを閉じて、普通の存在として。
そうしなければ。
まず、彼女の力に飲み込まれることは必死。
ま、その気になれば、どんなことでも彼女はできるのであるが。
小さくつぶやくミリーの言葉に。
「あら、とうとう、ミリーも好きな人ができたの?こら、白状しなさい!」
ぎゅっと。
そんなミリーのつぶやきを聞きつけた同僚である、ミメットが、ミリーの背後から、思いっきり抱きついてきていたりする。
「違うってぇ!そんなんじゃないのっ!えーい!お返し!」
きゃっきゃとはしゃぐ二人に。
「こらそこ!いくら休憩時間中といえ。あまり騒がない!」
別の同僚から二人に飛び交う声。
ここ、銀河連邦総合本部、そのオペレーター部。
交代制で休息をとりつつ、食事をしている彼女達。
何とも和気藹々とした雰囲気で、職場の空気も和んでゆく。


ピピ・・・・。
そんな休憩時間中だというのにも関らずに。
絶えず、自身のノーティスを使って。
ちなみに、ノーティスというのは、何というか。
ノート型のコンピューターのようなもの。
じゃれあいつつも、今のこの宇宙空間の情勢を確認していたりするミリー。
ピピピ・・・。
ピッ・・・・。
そして、カチャカチャと、キーボードを叩きつつ。
確認していたその手が止まる。


そこに映し出された文字と映像。
それは。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・本当、何も知らないというのは・・・。
ある意味・・・・罪よね・・・。
軽く心でつぶやきを入れる。


宇宙空間にある力そのものを取り入れて、新たな時代の力にと変換する。
その心意気は認める。
何しろ、資源が無くなれば、別の惑星に。
という方法を繰り返していれば、いずれは破綻が目に見えている。
別に、自分達でそんな資源を作り出せばいいことと思うのであるが。
未だに、原子配列転換ができる存在はあまりいなく。
そしてまた。
出来ても、その原子を構成する物質そのものの転換と変換、その組み換え。
そこまで出来る存在は・・未だにいない。
別に、使わなくなった、たとえば、宇宙船からでも。
簡単に、軽く普通で星一つの生命が暮らせていけるほどのエネルギーを作り出すことが可能だというのに。
なぜか、生きているものたちは。
こぞって、新しいものに目をむける。
― そう、今のように。

まだ仕組みも何も完全に解明されていないわりに。
実用化しようとして、実験も何もなく。
目の先の利益にとらわれて。
行動を開始している、とある銀河系。
その銀河は、とある銀河の集まり・・大銀河の中心地帯。
一瞬、それを見つけて手を止める。
周りを見れば、未だに。
休憩時間なので、たわいのないおしゃべりなどをしつつ。
短い休み時間を堪能している同僚たち。

「・・・・・・丁度いいわ。これ。」

これ以上、ここに留まっている理由は殆ど皆無。
というか、あまりここに留まっていれば。
自分が『誰』なのか。
間違いなく上層部は気付くはず。
そうなったら。
また、無駄なことに。
『自分』を守ることを目的に。
無駄に命を落とすものも出てくることは必死。
「・・別にたまぁに連絡入れる程度で問題ないわよねv」
しばらく、ここ、数十年。
ここの世界に殆ど構っていた。
まあ、その間も暇を見ては、他のところも少しばかり覗いていたりしたが。
『彼女』がその気になるだけで。
『彼女』自身の内部である、全ての世界という世界は。
何が起こっているのか全て把握ができる。
当然といえば当然のこと。

偶然を装い。
その報告を上にと提出するとを決定しているミリーの姿がそこにあったりするのだが。
その内心の想いは当然誰一人として気づくことなどはありえない。
唯一、常に側にいるフェアリー以外には……

「・・・・・・ゴメンね。ミレア。」
これ以上、別に、彼女達が死亡するまでここに滞在していてもいいのだが。
それだと、かなり、それでなくても『上』が五月蝿くなっている。
丁度いい、ころあいではある。
別に。
姿をここから消したといっても。
家族との関りを絶つ気などは。
さらさらない。


完全に彼女の思惑通り。
爆発に巻き込まれて、生死不明。
そうなるのは、思惑のうち。


とある大銀河にて起こった出来事をきっかけに。
今ここに。
ミリーは。
ここから、姿を消すことを決意しているのであった。






爆発のドサクサにまぎれて移動する。
一緒に今回の作戦にあたった仲間たちには。
自分が完全に巻き込まれたと思いこむだろう。
そう確信しつつ。

『ミリー!!!!!』
『ミリアムさん!!』

爆発のあった空間から少し離れた場所にて。
一緒に参加していた作戦を遂行していた仲間の叫びが宇宙空間に響き渡るころ。
すでに、ミリーの姿はその場の何処にもあるはずもなく。



「ミレアv」
とある遠く離れた場所で。
今ひとつの大銀河と呼ばれている銀河が完全に爆発し、消滅した。
そんなことは、遠く離れたこの惑星に住んでいる、人々には知るよしもない。
いきなり、唐突に、背後から名前を呼ばれて振り向く。
「ミリアム姉様!?」
振り向いた女性は。
今まさに、小さな赤ん坊を寝付かしたところ。
ミリーと同じ、淡い色の金の髪。
違うのは、その水色の瞳。
歳のころは、二十代後半か、三十代前後。
彼女が、ミリーの・・ミリアムのたった一人の妹。
ミレア=バール=ノクターン。
聞き覚えのある声に。
赤ん坊を寝かしつけ終えたミレアが振り向いた、その先に。
確か、今、とあるミッション(作戦)を遂行しているはずの。
銀河連邦総合本部に就職している姉であるミリアムの姿が飛び込んでくる。
「姉様?確か、今日はお休みじゃないわよね?」
そういいつつも。
いつものように、お茶の準備をしようと立ち上がる。
いきなり、彼女が子育てのために今はずっとそのノクターン家の屋敷にて。
殆ど、母の面倒などをみつつも、生活しているその場所に。
いきなり、何の前触れもなく戻ってくる姉・・ミリー。
まあ、それもよくあることなので。
あまり驚いてもいないミレアなのであるが。
「まあね・・今日は、ちょっと、ミレアに報告に・・ね。」
一応、仲間というか、連邦で働いている者達の目には。
彼女があの爆発に巻き込まれて、生死不明。
というか間違いなく死亡した。
そう思いこんでいるのは、それもまた思惑のうち。
一応、それとなく、ミレアに・・・家族に報告しておくのが。
これまで家族として生活してきたという関りもある。
そのせめてものけじめ。
「・・報告?」
「ええ。・・・私、しばらく遠いところに行くから。あ、でも、通信は、いつもどおりできるからね。
   ・・でも、それは、ミレア、あなたが一人のときだけよ?」
そういいつつ。
かつて、自分が就職するときに妹に送った、指輪とブレスレットを指し示す。
それは、何処にいても、すぐに、自分・・つまり、ミリーと。
ミレアが常に会話できる手段に他ならない。
以前、ミリーが家から出るというのでかなりごねたミレアにミリーが送った品物。
「・・・遠いところ?」
先日の母の夢の言葉が・・。
ふと、脳裏を横切るミレア。
「ええ。・・・忘れないで。ミレア、あなたは、たとえ。何処にいようと・・この私の妹であるということを。
   ・・いつも、私が側にいるということをね?」
そういいつつ、そっとミレアの体を抱きしめる。
元々、ミレアは・・存在するはずのない命であった。
ただ、自分が・・・・無意識に。
妹が欲しいという感情のまま。
・・・・生まれてきた魂といっても過言でない。
彼女の内というか、彼女自身の内部ともいえる、宇宙空間に生きている限り。
常に彼女・・ミリーは。
全てのものの側に常にいるのである。
それに気付かないだけ。
確かに、人の形状をしていなければ、わからないかもしれないが。
ミリーは。
この、宇宙空間そのものを創り出したというか、その全てを抱擁し。
そしてまた、そのものでもある存在なのであるからして。
「・・?ミリアム姉様?」
だが、当然そんなことはミレアは知らない。
姉の言葉に不安な表情を表面に出し、聞き返す。
そんなミレアの額に軽くキスを送り。

「じゃあねv」
「あ!まって!ミリアム姉様!」
ミレアが呼び止める間もなく。
出現した時と同様に。
ミリーの姿は、そこから掻き消えていた。

まどろむ意識の中。
「母様♡」
「・・・・・ミリー?どうしたの?」
これが夢だとはっきりわかる。
夢なのに意識もはっきりしている。
ふと、横をみれば。
「・・・ミリー?どうかしたのか?」
今は家にいないはずのノクターン家の主、リュクの姿が横にある。
確か今は出張で。
別の惑星に出かけている・・・はずであるというのに。

旅先で。
少し時間があるので、チェックインしたホテルの一室で少しばかり横になっていたときに。
少しうとうとした。
夢だと分かっているのにハッキリした自我と意識。
見れば、横に、愛する妻の姿と。
そんな自分と妻の目の前に。
大切な娘である、今は遠い宇宙で就職を果たし。
活躍しているはずの愛娘である、ミリアムの姿が。


これは、夢。

互いに、ノクターン夫妻。
マリアとリュク。
互いにそうはっきりと確信している。
まずこんな夢をみるなど。
あまりありえないこと。
まあ、この夫婦はよく。
仕事なので合えないときに、こうやって。
夢で逢引というか、デートをしていたりするという、今までの当たり前の行動があったりする。
という事実もあることながら。
この二人、互いの精神と精神をつなげて。
夢などで互いを放れていても通じ合うことが可能なのである。

だが今は。
そう意識したわけでもなく。
唐突に。
しかも、今見ている夢は。
どうやら自分達の力によるものではなく。
外から・・つまり、第三者の力によるもの。
そこまではっきりと自覚ができる。


そんな、ここでの父と母となった二人の人間の姿をみつつ。
マリアとリュクの前にいるミリーはにっこりと微笑み。
藍色の空間となっている夢の空間の中で。
「これから、いうことを・・二人とも、あまり驚かないで聞いてねv」
そういって、にっこり微笑むミリー。

重要なところは。
目が覚めたら忘れている。

そのように仕向けている。
思い出すのは・・・。

その生を真っ当したとき。



ふっと。
唐突に目が覚める。
漠然と。
互いに異なる星にて。
マリアとリュクは。
『・・・・・・ミリー?』
夢に出てきた、愛する娘の名前をただ、漠然と無意識のうちに呼んでいる姿が。
見受けられてゆくのであった。


覚えているのは。

・・・・・・・・・・・・どこか遠くにいく。

その言葉のみ・・・・・。

 
                              -続くー


ミリーが利用したという事件には・・・こちらからゴー!!!(こらまて!)
コスモス・スピリッツに飛びますv(だからまて!)


    

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   あとがきもどき:
       薫:・・・・・・・・・・・・・・打ち込んでたら・・・・。
          いつもの例のごとくに・・・・。
          十二時すぎました・・・あははは(汗)
          さて、分かった人にはわかったでしょうv(こら!)
          はい。一部、コスモスとダブってますv
          あれもこっちにいれよーかなぁ?
          と思ったけど、あっちで触れてるからいっかv
          というわけで省きました!(こらこらこらこら!)
          さて・・・。
          次回、ノクターン家に届く、ミリーの生死不明の事故。
          の連絡ですv(死んでないけどねv)
         ではではvv