「・・・・・というわけだ。諸君の手に・・・・はかかっている・・。」
そういわれ、どうして、反対することなどできるであろうか。
そこにいる、人全てが顔色を悪くする。
窓の外は・・・漆黒の闇が広がっていた・・。
コスモス・スピリッツ
「・・・・ねえ?この数値なんだけど・・。」
資料を片手に、他のメンバーに話しかける。
その淡く長く伸ばした長い髪を後ろでみつあみにして、おだんごにして、一つにまとめ。
動きやすく髪をまとめている透き通るまでに青い瞳の女性が一人。
最近、何かとトラブルの多いい、地域を調べた結果の、その数値。
周りには、彼女の同僚でもある人々が、右往左往しているが。
いや、人々・・というのは適切ではないであろう。
中には、光だけの人の形をとっている人や。
そして、どうみても、人・・というよりは。
動物に近い姿をして二足歩行をしているもの。
中には、足が四本生えている存在(もの)など・・。
完結にいえば、様々な種族が入り乱れているのだから。
「・・・・どれ?」
いわれて。
ぱらり。
資料をめくる。
小さな電磁的な機械音が。
その手にしている小さなノートのような小箱からもれる。
昔主流であった、紙による資料は、今ではあまり使われない。
殆どが、電磁式。
各、メンバー個人、個人に配布されているそれには、個人番号が付けられており。
それを持っているだけで、その持ち主の居場所が特定できるように、なっている。
宇宙に生を受けた生き物が。
活動の場を広げて、宇宙に進出してはや、数万年以上は軽く過ぎた。
広い宇宙を管理するために、また無限にあるのではないか?
と思われる、銀河のそれらの管理をするべく、時代の流れにそって、誕生した、銀河連邦機関。
その活動は、警備隊から平和支援、果ては、未開世界の発展指導、
または、平和を保つための、法令設置、そして、それらに基づいて活躍する、警察など。
各銀河が連体して創りあげたこの機関。
今では、この宇宙に生きる殆どの存在(もの)が。
ここで働くことを夢にみている。
そんな、銀河連邦機関。
その最も、重要たる、その本部。
その、宇宙測定部署の一隅で。
一つの報告が、今。
たった一人の女性の手により、発見され、報告されていた。
「・・・ミリー、何か見つけたの?」
気になる数値を報告して。
とりあえず、彼女が一応、正確に所属している。
部署にと戻ると。
さすが、ここ、本部の情報が一気に集まる場所でもある、オペレーター部。
そこに彼女と同期で入った、紅の髪に、琥珀色の瞳をしている女性が話しかけてくる。
「あ、ミメット、ちょっとね。」
彼女―ミリー。
正確には、ミリアム=フィラ=ノクターン。
それが彼女の名前。
彼女のことを大概愛称で全員ミリーと呼んでいるに他ならない。
淡くふわふわの少しウェーブの入った、
ストレートの長い金色の髪に透き通るまでの青い瞳。
軽く、二人とも、すでに二十歳は超えている・・というにも関らず。
外見の見た目は、未だに十代後半にしか見えない。
女性は、見た目では年齢が分からない。
どこかの星でそういわれている言葉がやけにしっくりと、納得させてくれるこの二人。
そんなミリーに話しかけているのは。
ミメット。
正確な名前を、ミメット=スピネット=トゥラ。
この多々ある銀河の中の一つの銀河系。
銀河系とは、星の集まりの星系が、集まり形勢されたもの。
それらは、各種異なった姿をしている。
そんな銀河系の中の一つ。
トゥラ銀河と呼ばれている場所を統治している一族の長の、一人娘でもある。
ミメットとミリーが知り合ったのは。
この、銀河連邦機関の総合試験のとき。
つまりは、就職するために、試験を受けに言った時に二人は知り合い。
それ以後、仲良くなり、こうして今も一緒に仕事をしている。
少し顔をしかめて、珍しく歯切れの悪いミリーの台詞に。
「・・・・やっぱり、そろそろ?」
「・・・・数値はそう示してるけど・・。」
そういいつつ、溜息一つ。
そのまま、自分の席にとついてゆくミリー。
多々とある無限の銀河。
だが、それらが誕生した限り、その銀河にも終わりはある。
だが、それは、命あるものには絶対に逃れられないこと。
形あるものはいつかは壊れるのだ。
それが定。
どんなにあがいても・・滅びからは逃れられない。
だが。
今回のように。
まだ、銀河の寿命が残っているはずなのに。
数値が滅びに向かっているのを指し示すことも多々とある。
まず、一生に一度。
そんな銀河の消滅に立ち会えるかなどという確立は、殆ど1%未満にも満たない。
さらに、この宇宙存在寿命平均年齢、十万年の中で。
彼女達の種族の寿命は・・長くても、そんなに生きられない。
トゥラ銀河の存在は。
一般に知られている銀河のそれとは時間の進み違いが異なり。
その成長具合も他とは異なるが。
それでも。
そんなに長くは生きられない。
星が消滅するときと同様に、銀河にも消滅するときがある。
それは、しかし。
前々から前兆というものが現われて。
その対策が練られるには十分すぎる時間がある。
だが・・・。
「・・・・あそこ・・。まだ・・。・・というか、誰も避難・・してないのに?」
ミメットのつぶやきに。
「・・・・・そうね。」
そこに住んでいる生き物たちは気付いているのだろうか。
いや、気づいてないのであろう。
今だに銀河から脱出する存在など見受けられない。
事実。
ここ、宇宙の全ての情報が集まるといって過言でない。
ここ、銀河連邦機関にすら。
そんな報告は入ってきていない。
まだ見た目には分からない。
まったく予兆はないのだから。
だが、それでも。
まだその場所は。
少なくとも、平均の銀河の寿命から考えても・・まだ早すぎる。
「・・・・ま、上が判断するでしょう。」
そういいつつ。
本来の仕事。
連邦のオペレーターの仕事をこなすために。
胸に小さなパッチ・・これがかつてのマイクの役目をするのだが。
とにかくそれをつけ、自分の席に戻るミリーの姿が見受けられていた。
変化は、あっという間に訪れた。
そこに生きる存在が
それに気付いたときには・・。
すでに・・もう、遅すぎた。
銀河の真空の力ともいえる、空間が圧縮し、また消失していき。
みごとなまでの速さで、それはいきなり訪れたのである。
各、その銀河に存在する星星には、磁場の乱れから、オーロラが咲き乱れ。
そして、また。
有害な紫外線から星そのものを守っていた層がまず真っ先に壊され。
俗に言われている『宇宙病』なるものを発祥する生き物や、瞬くまに枯れ果てて行く植物たち。
あまり大きくない小惑星などはその軌道を狂わせ。
一気に他の惑星などにぶつかり瓦解してゆく。
そこに生きる、生き物が。
―この自分達が住んでいる銀河が消滅を迎え始めた。
というのに気付くのは・・・・
もはや、すでに時間はあまり残されていない時であった。
―数値の検査。
様々な場所の支点には、調査をするために、それなりの機械は設置している。
それでも、やはり、確実に調べるには調査が必要。
極秘に、その銀河に、調査員が派遣され・・・。
最悪のことを考えて。
そこに生きる出来るだけの生き物を避難させる方向で。
銀河連邦、平和総合機関。
そこに続する、軍、警備、全てにおいて選びぬかれた隊員たちが、そこに極秘裏に送り込まれたのである。
「・・・・ひどいな・・。」
まず目にした光景の第一声。
本当に一瞬のことだったのであろう。
一瞬のうちに、星が要する、膜を失ったとある惑星。
そこには。
確かに、数日前までは、生きてそこで生活していたはずの。
その大地に生きていた全ての・・完全に干からびた、死体の山が転がっていた。
星のいたるところからは星の内部よりマグマが吹き荒れ。
大地には、無数に亀裂が入り。
・・・もう、この地上には。
生きている生き物など欠片も見当たらなかったのである。
すでに、星そのものが振動し、いつ、星が瓦解してもおかしくはない。
この星は、あまり大きいとは言えないほうであった。
そのためか。
被害が拡大する前に。
一夜・・いや、一瞬のうちに星の防壁が取り除かれ。
有害な宇宙の紫外線を浴びた地上に生きていた全ての存在。
逃れようにも・・それは、遅すぎ。
そのまま、全てが灼熱の熱と、有害な紫外線により死滅していったのがみてとれる。
「・・・・本部に連絡だ・・。急ぎ、ここの銀河・・いや、ここの大銀河の全てを避難させる必要がある・・とな。」
すでに、中心からではなく、外回りから瓦解を始めているのが見てとれる。
その銀河を形成している、その核に、何かがあったのか。
― 銀河を抱擁している・・いや、星星を・・といったほうが、いいものか。
ともかく、その・・・重力が完全に弱くなり。
外側から、その重力が掻き消えて。
その保護の無くなった端に位置する太陽系・・それらを含む銀河系は。
ことごとく、消滅を迎えていっていた。
未だに、この場所から・・逃れた生き物は・・まずいない。
『緊急集合、隊員は、ただちに集合してください。― 繰り返します、隊員は、直ちに・・・。』
ビィー、ビィー、ビィー。
けたたましく、音が鳴り響く。
ぱたばたと。
各機関から、出てゆく、ここ、銀河連邦綜合機関本部にと勤めている隊員たちの姿が。
各部署にて見受けられる。
規模の大きさから。
それぞれ、各種、役割を分担しなければ・・。
まず、そこに生きる者達を避難させることは・・。
かなり難しいことであることは、十分に承知の事実。
それゆえに。
少しでも、そこに生きる命を助けるためにフル体制で臨む。
そう上が判断したのは。
報告を受けて、すぐのことであった。
一室にと集められ、状況が説明されてゆく。
・・・・・あれは、人の手によって、引き起こされているの・・気づいてないし・・・。
心の中でツッこむミリー。
原因不明だが、一つの大銀河が。
今まさに、急激なスピードで収縮し、消滅の危機に陥っているので。
それぞれ、役割を分担し、そこに生きる生命を救助する。
上からそんな内容がつらつらと説明されて。
ミリーとミメットは。
互いに、救助班にと、振り分けられていた。
殆ど、完全体制。というのはまさにこのこと。
組織を挙げて、その銀河の救助にと乗り出してゆく。
そうでもしないと。
消滅スピードから計算しても、完全にその銀河が無と化し、虚無と化してゆくのは、明白。
すべての母なる宇宙に、完全にと還りゆく。
その時間は・・もうすぐ近くに調査の結果、明白なほどに目に見えている。
ゴォォ・・・・・。
まるで渦をまくような、気を抜けば。
簡単にその音と、気配に飲み込まれるのではないかというほどの。
・・・辺りに充満するのは、滅びの気配というか波動そのもの。
気をしっかりもっていなければ。
その波動に飲み込まれ、精神がその波動に飲まれて、完全にと消滅、もしくは狂ってしまうほどの・・感覚。
それは、言葉で言い表すには、難しい、その感覚が辺りの空間に満ち溢れている。
ベテランの隊員ですら、気を抜けば、狂ってしまいそうなほどの、気配に押されつつ。
各自。
今まさに、消滅を始めているその銀河・・いや、多数の銀河を要している、その大銀河。
太陽系などの惑星を含む星系が、集まり、銀河となし。
その銀河がまた同じようにと集まって、形勢されている、一つの宇宙といっても過言でない、その大銀河。
それが、一つ滅びようとしているのは、一体全体どういうわけなのか。
銀河の寿命より、遥かに大銀河の寿命の方が長い。
それでも。
その寿命を迎えたときには。
すでに、多々とある、銀河もまた、すでにその波動を受け、消滅を始めたのちに。
その中心から瓦解・・完全にと消滅・・・宇宙の無・・闇へと、還りゆく。
それが、普通。
だが、今回は。
そんな兆候などまるでなく。
いきりなり、その中心から、いわゆる、〃滅びの波動〃ともいうべき、波動が、一気に、大銀河の中を駆け抜けた。
普通の装備の船では間に合わない。
ましてや、ただの精神生命体だけで、そこに向かうなど。
それは、はっきりいって、自殺行為。
しかも、逃げ遅れた生き物は。
その一番、波動が激しいその中心にもまだいるはずなのである。
「・・・・ミリアムさんの装備の開発・・。・・・こういうときには役にたつわね・・」
外を見つめても、周りでは、星が一気に瓦解してゆく様子が見てとれる。
まだ逃げ遅れた生き物もいるはずだというのに。
つぶやく、船を操作しているメンバーの言葉に。
ただ無言で。
ミリーは外を眺めている。
暇つぶしに、かなりの防御効果のある、装置を開発していたミリー。
未だに連邦の開発箇所は、それを増産できないが。
いや、というより、ミリーが創り出した装置とまったく同じ、性能が未だに出来ない。
といっても過言ではない。
ミリー達が機上している母船は。
ミリー自身が作った、防御装置が設置されたもの。
これをつけていると、まずどんな場所でも入り込むことができる。
それでも。
数には限りがある。
さすがに、一気に増産するなどということは、ミリーにとっては、簡単なのであるが。
それをやると、疑われるのが面倒なので、少しづつしか作っていない。
数に限りがある、その装置を設置された、母船が向かう先は。
一番、被害が大きいと思われるこの、大銀河を構成している、その中心。
すべての銀河。
それらを一つにと纏め上げている引力をもつ巨大な惑星。
そこを中心に。
渦を巻くように、大銀河は構成されている。
その中心に巻き込まれるようにして。
簡単に言えば、海などの渦巻きを連想すれば話しが早い。
その中心に向かって、すべてのものが飲み込まれてゆく。
逆に、逆流すると、そこからすべてが流れ出す。
今、まさに。
すべてを一気に吸収するべく。
その引力と呼んでいいものか。
ともかく、この大銀河の中心に向かって。
真空の状態にある、宇宙空間が消滅していき。
それに比例して、銀河もまた消滅していっているのだ。
そこにいるだけで、星星の悲鳴に近い声が届く。
星星は知っている。
この原因が、たった一つの愚かな種族によってもたらされたということを。
母なる、宇宙の闇に還るのは、星星の究極の望み。
それでも。
このような望みではない。
それは、与えられた役目を真っ当してこそ。
胸を張ってという表現もおかしいかもしれないが。
還り、新たな世界を・・星星を製造するのに必要な物質を母なる海に待ち散らす。
それが、彼らの望みというか、究極の使命。
だが。
この用な終わり方は・・望まない。
還れる悦びと、戸惑い。
そんな悲鳴に近い感情が、手にとるように、ミリーに伝わってくる。
だけど。
今はまだ手出しはしない。
「・・・そろそろ、潮時なのよね・・。」
窓の外の瓦解する星星を眺めつつ。
ミリーがつぶやいていたのは。
そのつぶやきは、誰一人として耳に入ってはいなかった。
防御服を着込んでいても。
その威圧感にと押しつぶされそうになるほどの・・・・。
それほどまでに、惑星の上だというのにもかかわらずに。
すでに宇宙空間とのつながりが深くなっているほどに。
かろうじて、まだ、空気は残っている。
それでも。
もう、星の命が残っていないのは、崩壊してゆく大地からも見てとれる。
「こちらに逃げ遅れのこの星の住人を発見!」
一人が叫ぶ。
「ママぁ!パパぁ!」
声の限りになく少女。
みれば、全身の服が焼け焦げている。
もうその火は収まってはいるが。
服の端についているのは・・。
・・・・どうみても・・黒い墨・・ではない。
何かを握り締めたように、服にとこびりついている、黒く細い何か。
それが何なのか。
すぐに隊員たちは理解する。
少女の周りからは、大地から、地下にと眠るマグマが突き上げている。
おそらく。
少女が助かったのは。
それと同時に、吹き上げた、地下水をかぶったからであろう。
一瞬ではあるが、その小さな体を燃やそうとしていた火を、消し止めるのには十分。
ミリーの脳裏に。
ぱしりと。
そのときの風景が横切る。
幼い我が子の手を引き、逃げていた一つの家族。
やがて、崩れ落ちる地面の割れ目に、まず父親が・・。
そして。
助けようとしたその前で。
マグマにと飲み込まれ。
どうにか、その場を逃れた母と娘は、次に、母親が地面の割れ目にと足を取られた。
娘もまた穴に落ちそうになったが。
母親は、力の限り娘を穴の上にと押し上げた。
その直後。
割れ目から、マグマが噴出したのである。
まだ幼い子供には、何が起こったのか理解できるはずもなく。
・・ただ。
今まで自分を掴んでいた、その母親の腕が・・。
黒くなったのをただ呆然と眺めるしかできない。
やがて。
その炎は、少女にも襲いかかろうとするが。
その周りから、地下に眠っていた地下水までもが吹き上げ、少女のまだ幼い体全身をぬらした。
― それで十分。
そのまま、姿が見えなくなった母親を捜して。
さまよっているところを隊員に発見されたのだ。
この、目の前にいる少女は・・・。
その少女が、ミリーの知っている人に・・よく似ていたりする。
その姿に思わず目を見開き。
そして。
「・・大丈夫よ。お姉ちゃんが、捜してきてあげるから。・・・ミメット、この子、お願い。」
泣く少女を抱きかかえてミメットに手渡し、そしてそのまま一人走ってゆくミリー。
「あ!ミリー!ちょっと!」
呼び止めようとするが。
どんどん走っていってしまう。
そして、ふと。
手渡された幼女をしばらくみつめる。
「・・・・そういえば、この子・・。ミリーの妹の・・ミレアに・・・似てるわね・・。」
その淡い、金色の髪も。
その水色の瞳も。
ミリーが大切にしている、その妹によく雰囲気からも似ている。
「ミリーが絶対に見つけてきてくれるから・・ね?」
その服の端にこびりついたようにとくっついている、
黒い細い棒。
それが・・どうか、この子の母親のものではありませんように。
そう願いつつ。
この場は危険と判断し。
とりあえず、保護したその子をつれて、母船の中にと戻ってゆく。
周りに完全に人の気配がなくなったのを確認する。
少女の父親が飲み込まれたのと、母親が飲み込まれたのは同じクレパス。
目をつむり、すっと、その瞳を開く。
その瞳が、青い色から、一瞬金色にと輝いたかと思うと。
ユラ・・・・。
そのクレパスの上空に、二つの影が躍り出る。
「・・・・ミレアに似てたから・・ね。」
その場の時間を一瞬その辺りだけを戻し。
二人が、炎に飲み込まれる前まで戻した。
そのまま、一気に二人の体を自分の方にと見えない力で引き寄せる。
『きゃ!?』
どすん!
確か、今まで、地面の割れ目に飲み込まれていたはずなのに。
目の前にいるのは、知らない女性。
その瞳が優しく微笑んでいる。
そのまま、二人をみつめて。
ピピ。
胸にあるバッチにと手を当てる。
「こちら、ミリアム=フィラ。まだ生存している男女二名を発見。至急、迎えをよこしてください。」
バッチを片手に通信を入れる。
「もう、大丈夫ですよ。私は、銀河連邦のミリアム=フィラ。あなたたちのお子さんも無事に私達が保護しています。」
どうして、目の前の女性が娘のことを知っているのか。
という以前に、確か、自分達は・・マグマに飲まれたのではなかったのか?
そんな疑問が頭をよぎるが。
「今、連絡を入れましたから。
・・しばらくここにいてくださいね。」
そういいつつ、地面に軽く手を触れる。
それだけで。
気のせいであろうか。
熱くたぎっていたそのはずの地面が冷たくなったような感じがするのは。
戸惑う、男女の目の前で。
「これより、他の生存者を捜しにまいります。以上。」
それだけ通信をいれ。
絶対にこの場から離れないようにと釘を刺し。
そのまま、姿を翻してゆく、泡い金の髪の色をしている、透き通るまでの青い瞳の女性。
しばらく後に。
迎えがやってきて。
夫婦は、先に保護されていた娘と再会を喜び合ってゆくのであった。
メンバーの活躍により。
少しずつではあるが、生存者は保護され。
それぞれ、船にと保護されてゆく。
「ミリアムさん!そろそろ戻ってください!もう・・これ以上は!」
かつて、同じようなことを聞いたことがある。
その通信機に叫ぶメンバーのその声に。
眉をひそめるミメット。
通信機より入ってくる通信。
「でもまだ、生存者がいる模様。・・・大丈夫。最後までやります!」
きっぱりとそういい切る声が船にと届く。
「ちょ!待ちなさい!ミリアム=フィラさん!」
急いで抗議の声を上げようとするが。
もはや、星が消滅する瀬戸際の磁場にて完全に通信は使えなくなっている。
地上に降りていた隊員たちは。
すでにもう、撤退し。
全員が船にと戻ってきている。
船の周りの地面がはぜ割れる。
窓の外に吹き上がる、マグマ。
― もう、この星には、時間は残されてはいなかった。
これ以上、ここにいたら。
救助した生存者達までも巻き込んでしまう。
そう判断が下されるのもまた当然の理。
やがて。
ミリーがまだその星にいるというのにも関らずに。
船は、静かに、星から離れてゆく。
完全に気配がなくなったのは、むしろ、ミリーにとっては好都合。
そのまま、ふっと手をかざすと。
目の前に、白い機体が出現する。
そして。
「・・・さて、この星でまだ生存しているすべてのものよ。これに乗り込みなさい。」
いくらなんでも、一つの種族の過ちで、すべてが犠牲になることはない。
機体は、自動コントロールで安全な場所まで飛び続けるように、今、創り出した。
ミリーの言葉に応じるかのように。
瞬時に。
何もいなかったその船の中に、あっという間に無数の気配が出現する。
この星で、まだかろうじて、息のあったもの。
まだこれからが期待できる存在。
そして・・・まだ生きたい
そう切に願う者達のすべてを、ミリーは一瞬のうちにかき集めたのである。
普通、出来ることではない。
― そう、普通の・・ただの人ならば。
だが・・・。
そのまま、自らの身、その一つで。
この大銀河の中心である、一番、危険とされている場所にと近づくミリー。
すでに。
生き物たちを乗せた船を発進させた時点で、今までいたはずのその星は、完全にと消滅している。
別に宇宙の防御服を着込んでいるわけでもない。
どうして、普通の人間が、真空空間の中で活動できるのか。
まず、その重圧に押しつぶされるのが・・常識。
そんなことなど関係なく。
その中心に近づいてゆくと。
悲鳴がその中心から漏れている。
その一隅に・・設置された、一つの装置。
それが、この星そのもののいや、この銀河・・大銀河そのものの、運命を狂わせた。
― 利用できるエネルギーは何でも利用する。
そのために、この近くの星に生きる種族によって、開発された、この装置。
それは、宇宙を構成しているという、真空の力をその力として、星にと送り込むもの。
だが。
未だに、研究もその本質すらも分かっていない力を扱うのは、不可能に近く。
装置は・・あまりの力の巨大さに・・暴走を始めた。
その結果。
この大銀河は、たった一つの種族の過ちによって。
今まさに消滅の時を迎えているのである。
ピピ・・・。
「ミリアムさん!聞こえたら返事して!」
胸につけている通信機から響いてくる声。
「こちら、ミリアム=フィラ。・・只今、今回の事件の元となったと見られる装置を発見。
・・・・このまま放置していれば、近くの大銀河まで、同じ被害が及ぶのは必死。・・・解体します。
危険ですので、ここから放れてください。」
胸に着けているバッチに向かって、言い放つ。
通信機から聞こえた声にホットする。
星の壊滅に巻き込まれていなかったのだと。
だが。
それに続く台詞は・・。
そこにいあわせた隊員のすべてを驚愕させるもの。
『そんなの・・無茶な!ミリアムさん!?』
数名の声が重なった悲鳴に近い声。
「・・・解体している時間は・・なさそうです。
持っている装置を利用して、他に被害が及ばないように。この辺りに結界を張ります。」
本当は、時間などは関係ない。
ただ。
それだけいって、通信を切る。
「ミリィィィィ!!!!!」
深淵の闇の中。
入隊してからずっと一緒だったミメットの叫びが悲鳴に近い声で響いてゆく。
「・・ゴメンね。そろそろヤバイのよね・・・。」
そういいつつ、ふっと手を横にとかざす。
その手に、出現したのは・・。
見たことのないような・・・・
先端に、まるで無数の銀河が閉じ込められたような水晶のような球(オーブ)が付いている身長よりも長いそのロッド。
『・・・・選びなさい?このまま、私の元に還るか?・・それとも?別の命として、新たに、ここで。誕生の時を迎えるか?』
今までの口調とは明らかに異なる、凛として・・それでいて、澄み切り、すべてのものを魅了し・・そしてまた萎縮させるような声。
〃・・・・・おお・・・・姫様・・・。私達の望みは・・・。〃
銀河そのものが・・歓喜で震え上がる。
いや、恐縮しているのか。
『・・・・どっちがいい?』
そういいつつ。
シャラン・・。
その手にしたロッドを。
静かに、その中心に向かって突きつける。
決断の時。
それは、消滅するときに、彼ら・・銀河や、宇宙の意思に、必ず訪れる。
それが、まさか、具現化している母なる存在に見取られることになるとは、運がいいのか悪いのか。
〃・・もう、私達の答えは・・決まっています・・・・。〃
静かに、それでいて落ち着いたようなその声に。
その声が聞こえるのは、この場では、彼女だけであろう。
周りに誰もいないが。
まずいても、このような銀河の意思たるそんな形のない声など、まず届くはずもない。
『・・・・じゃあ、滅しなさい。・・永久の果ての中で・・お休み・・。』
静かにいいつつ、ロッドを振り下ろす。
刹那。
カッ!!!!!!
ドォォォォン!!!!!!!!
宇宙空間に。
眩しいまでの光が満ち溢れ。
光と轟音が退いたその後には・・。
先ほどまで確かに存在していたはずの。
光の渦・・・大銀河の存在すらも、綺麗に残さず掻き消えていた。
『ミリー!!!!!』
『ミリアムさん!!』
最後に、文字だけで入った通信。
― 解体、完了。・・時間がありません。
このまま、私がもっている装置を使って。爆発の規模を・・抑えます!いつか・・・また・・・・。―
文字と同時に起こった、爆発。
その位置からして・・助かっている可能性は・・ゼロに等しい。
空間に漂う、白い機体を見つけたとき、以前のように奇跡を期待する。
以前。
ミリーとミメットが、初めての任務(ミッション)のときにも同じようなことがあった。
あの時は、小規模な銀河の消滅に関する事件であったが。
そのときも。
ぎりぎりまでミリーは星に残っていて。
彼女がもっているという自家用船にて、脱出をしたのである。
当時、一緒に参加していた隊員も、同乗している隊員の中には多く見られる。
しかし。
空間に漂う、その機体の中には・・。
最後までミリーが力を尽くして助けたのであろう。
生き残った生き物たちの姿しか見当たらず。
・・彼らが捜し求める、ミリアムの姿は……どこにも見受けられなかったのであった・・・。
「・・・さて、行くわよ。フェアリー。」
ふい。
今までの姿とは打って変わり。
一瞬にして姿を変化させる。
長い金髪の髪はそのままに。
今まで後ろで束ねていたはずのその髪は。
いつのまにか、頭の上の方でポニーテールにとなっている。
きゅ。
「― うん、やっぱ、こっちの方が落ち着くわv」
そのポニーテールを紅いリボンのようなもので結び、大きな喋々結びで締めくくる。
言葉と同時に。
ミリーの胸元から、光が飛び出し。
その直後。
パチンv
軽く頭の横でミリーが手を叩くと。
今まで何も飾りなどつけていなかったはずの頭に、不思議な形をしたティアラが出現する。
「・・・いいんですか?死んだことにして?」
戸惑いつつ、聞いてくるのは、不思議な色を纏っている、羽の生えた女性。
一瞬のうちに、その小さな姿は。
るでミリーに付き従うかのように。
小さな・・歳のころならば、十歳前後か、そのくらいの姿にと変化する。
よく見てみれば・・・。
ミリーの姿も、今までの二十代に見える姿ではなく。
・・・どこからどう見ても、十代前後にしか見えない大きさに姿が変化しているのである。
「・・いいのよ。さすがに、そろそろ気付かれかねなかったしね。」
気付かれてはいけない。
自分が・・。
彼らのいうところの。
『宇宙の姫(ユニバース・オブ・ザ・ブリンセス)』
だという事実を。
そんなことをしたら、未だに本質を理解してない、存在達が、また無駄に命を落としかねない。
そんなのは、望まない。
この宇宙には、一つの伝説がある。
それは、この宇宙空間は意思を持ち・・・。
それは、時として、具現化する。
人々は、その具現化した存在をこう呼び称していた。
即ち。
宇宙を司りし存在・・【宇宙の姫】
― ユニバースオブザブリンセス。
・・と。
伝説なので定かではないが。
よく少女の姿をしていることがあったことから、こう呼び名が付いたらしい。
何処にでもある伝説の・・その一つ。
だが、それは、伝説ではなく・・・・。
・・・事実であるということを。
彼女が所属していた、銀河連邦機関の上層部は少なくとも理解している。
そして。
連邦は、また彼女の発見のために存在している。
そう言っても過言ではないのだから。
連邦の使命は・・この宇宙の意思たる存在の姫を安全かつ、完全に保護すること。
もし万が一のことがありでもすれば、それは、この宇宙が滅びることに他ならない。
また、その力がいついかなるときに、邪な生き物によって、悪用されるとも限らない。
そんな危惧から・・・
彼女の保護は、最高機密ではあるが、努める、隊員のそのすべてに。
口外不出の機密としてずっと創立時から語られている。
最近かなり、ミリー・・いや、ミリアム=フィラ=ノクターン。
その一つの人間として生活していた彼女は疑われ始めていた矢先。
丁度いい具合に今回の一件。
・・・・巻き込まれた形で、消え去れば、まず違和感などは残らない。
そのまま、行方不明。という手も簡単に使えるが。
やはり、長年過ごしてきた、この世界。
去り際もやはりそれらしくしたい。
それが彼女の意見。
彼女の本名を。
ユニット=ユニバース。
それ以後に続く名前は、その本質を示す力ある言葉。
・・エターナル=コスモス=ストーン=マリーナ。
すべての世界そのもの・・という意味合いをもつ、かなり、力ある言葉である。
まず力のない生き物が、この名前を呼ぶと・・。
その名前のもつ力によって、簡単にと消滅してしまうかのごとくに。
そのまま、自分を捜し始める船団を見てとりながら。
その場から姿をかき消してゆくミリーであった。
「ミレアv」
いきなり名前を呼ばれて振り向いた。
「ミリアム姉様!?」
振り向いた女性は。
今まさに、小さな赤ん坊を寝付かしたところ。
ミリーと同じ、淡い色の金の髪。
違うのは、その水色の瞳。
歳のころは、二十代後半か、三十代前後。
彼女が、ミリーの・・ミリアムのたった一人の妹。
ミレア=バール=ノクターン。
本当の、ノクターン家の第一子である。
ミリアムが長女なのは・養女に過ぎない。
「姉様?確か、今日はお休みじゃないわよね?」
そういいつつ、大好きな姉が来たというのがあり。
あわてて、準備をしようと動こうとするミレアを前に。
「まあね・・今日は、ちょっと、ミレアに報告に・・ね。」
その言葉に何処か含み。
「・・報告?」
「ええ。・・・私、しばらく遠いところに行くから。
あ、でも、通信は、いつもどおりできるからね。・・でも、それは、ミレア、あなたが一人のときだけよ?」
そういいつつ。
かつて、自分が就職するときに妹に送った、指輪とブレスレットを指し示す。
目の前にいるのは、遠くにいるはずの。
銀河連邦機関で働いているはずの姉の姿。
出て行ったときと、殆どまったくその容姿などを変えずに。
― 永遠の憧れ。
「・・・遠いところ?」
首をかしげるミレアに軽く触れ。
「ええ。・・・忘れないで。ミレア。
あなたは、たとえ。何処にいようと・・この私の妹であるということを。・・いつも、私が側にいるということをね?」
そういいつつ、そっとミレアの体を抱きしめる。
「・・?ミリアム姉様?」
いつもと違う、姉の様子。
それに戸惑いを隠せない。
・・・二度と、もしかして会えなくなるのでは?
・・・不安が・・・襲う。
「じゃあねv」
「あ!まって!ミリアム姉様!」
ミレアが呼び止める間もなく。
出現した時と同様に。
ミリーの姿は、そこから掻き消えていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・う・・そ?」
そんなミレアの元に。
しばらくたち・・。
― ミリアム=フィラ=ノクターン。・・任務中に、銀河の爆発に巻き込まれて・生死不明。 ―
そう連絡が入ったのは。
ミリーがミレアの元に立ち寄ってからほぼ一週間が経過していた。
とおされたその部屋は余りに殺風景で。
それでも。
温もりを感じるが。
あまり私物などは置かれていない、整頓されている・・部屋。
「・・私・・・ミリーは・・死んでない・・そう、思えるのよ・・・。」
姉と同期で、ずっとチームをホボ組んでいた、このミメットという女性。
「そうよ・姉様が死ぬはずなんて・・ないんだから・・」
そういいつつ、変化に気付く。
自分の部屋にあったはずの。
ここと、直結するために、姉が作った、丸い半球体がその場にないということに。
以前尋ねたときには、そこにあった。
言われてみれば、自分の部屋・・実家の部屋からも、それは掻き消えていたような気がする。
「あの!?ミメットさん!?ここにあった、水晶の半球体は!?」
部屋の一箇所を指し示し。
聞き返すミレアに。
「・・・あれ?なくなってる・・・・何で?」
見れば。
ミリーが使っていたと思われる服から何から・・すべて。
綺麗にその部屋から完全にと消滅していた。
誰かが、移動したわけでも、持ち去ったわけでもない。
しばらく、ミリーの生活していたその部屋で。
途方にくれるミメットとミレアの姿がそこに見受けられてゆく。
「・・・・生存を疑え。しばし、秘密裏に、捜索隊を派遣しろ。」
『・・・・・はっ!』
組織の最高幹部の間で秘密裏に。
ミリーの生存を確信した幹部たちは。
消えたミリーを捜すべく、秘密裏に、捜索隊を編成し。
数年間、ミリーの姿を捜し求めてゆくのであった。
ミリアム=フィラ=ノクターン。
彼女は・・・少なからず、彼らが、保護しようとしている、『宇宙の姫』それに関りがある。
そう確信しているからこそ・・・
今回のタイミングは・・あまりに突然で・・仕掛けられたような、タイミングであるがゆえに。
故意的に姿をくらましたのではないか。
というのが上の意見。
・・・事実、そうなのであるが。
だが。
彼らの手に、ミリーが見つかるはずもない。
異なる、世界、異なる宇宙。
ミリー・いや、ユニットが抱擁している世界というか、無限にある宇宙は、かなりある。
別の宇宙に行ってしまえば。
もう、誰も手など・・届かないという事実を。
・・・彼らは・・知らない。
ミリーの死亡が、形式上、通達されたのは。
行方不明になって・・・十数年後のことであった・・・。
だが。
死亡してないのは・・・。
妹であるミレアは・・知っている。
行方不明になっても、姉の声は届き・・。
その姿も・・・。
どうして、そうなったのか。
彼女が知るのは・・。
・・・彼女が人として、一生を終えた・・・その後になるのだが。
それはまだ、誰も知らない出来事・・・・・。
−終わり♪ー
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まえがき:
こんにちわ♪まず・・。
この話、前提に、霧塚さんの、ホームページ。
霧塚さん管理の、『黄昏の忘れられた 図書館』それに押し付けるために打ち込んであります(こらこらこら!)
始めましての人は、始めまして。宇宙のごみ箱なるホームページを開いている、管理人もどきの薫です。
はっきりいって。
私の書く、オリジナルは・・意味になってないですが・・。
それでもよければ・・。
お付き合いくださいな・・・・。
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あとがきもどき:
薫:・・どうもぉ。薫といいます。
宇宙のごみ箱なるサイトに生息しております(
ちなみに。
この話の主人公。ミリアム=フィラ=ノクターン。
彼女・・実は、人でないんですよね・・これがまた(お゛い゛!)
宇宙の闇そのもの。
つまり、それすらをも作り出しているという、究極の存在です。
・・富士見書房の、神坂一先生の作品でいうと。金色の王(ロードオブナイトメア)。
後書きに登場する、エル様と同じに当たりますv
クトゥルゥ神話で行くと・・・
アザートスを創り出した・・その上の存在・ってところかな?(まて!)
すべての母であり・・・すべては、彼女から生まれ彼女の元に還ってゆくのです。
ちなみに、よくこのミリー。菫(スミレ)。という偽名を使ってよく人間世界に入り浸っております・・。
通称というかあだ名は、姫。
本名を呼ぶのが、余りに恐れ多いので。子供の姿をしている彼女のことを存在達はそう呼ぶのです。
・・当然のことながら、彼女の本質を。 完全に理解している存在など・・・・数えるほどしかありません。
私の昔からのコンセプトv
宇宙にこんな地球のような星があるんだから。星とか宇宙とかにも意思があってもおかしくないじゃないv
という思いから・・・私が子供のころから、
持っている、キャラクターです、この姫・・菫ちゃんは(笑)
よく取る形状は、漆黒の長い髪を後ろでポニーテールにしております。
そして、ポイントは、大きめの紅い喋々結びをしているリポンvv
ではでは。意味のない小説にお付き合いいただきまして。
真にありがとうございますv
それではv失礼いたします。
姫:いきなり、こんな小説を送りつけられた、
霧塚さんvごみ箱に捨ててやってくださいねv
薫:ああああ!乱入してこないでくださぁぃ!
姫:五月蝿いv
(・・・・ポシュ・・)
ではでは、五月蝿い物体がいなくなったところでv
それでは、皆様、ごきげんようv
それではvv