うーん。
今回は・・・。
どっちかというと、スミレちゃんの・・回想が主?
とりあえず、いくのですv

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         遥かなる記憶の彼方に・・


別れはいつものこと。
別に寂しいとかそういうのは・・ない。
「姫様?」
「・・・何でもないわ。」
そんな心の奥深くを、全てわかっているかのように声をかけてくるフェアリーに。
彼女がいてよかったと思う。
「ま、とりあえず、いろいろと見聞して回るわよ!」
そういって、元気よく手を挙げる。
まあ、毎回のこととはいえ。
「はい。分かりました。」
まだ世界そのものが、確定し始めているかいないかのころから側にいた。
そのときは、まだ実体化など出来なかったが。
あまりに強大なる力にずっと触れていれば、話は別。
知的生命体が生まれるそのころには。
実体化まではいかなくても。
意思を伝えるまでにいたり。
そして。
様々な生命が各空間に誕生するころには。
その力もまた満ちて、自らの力で実体化ができるようになったのは。
それは、あまりにも遠い記憶の彼方。
いつも、孤独であった、『彼女』を何よりも、ずっと側で見続けてきたフェアリー。
ミリーが・・・いや、『ユニット』が。
何の気なしに、作った石。
まあ、何か身に付けるものでも作ろうっと。
といった軽い気持ちで作ったそれなのであるが。
というか、その当時、彼女は少しばかり。
自分の力を結晶化してみたら、どんな風になるのか。
ちょっと、試してみたかった気持ちが芽生え。
思い立ったらすぐ実行。
ちなみに。
フェアリーの本体ともいえる石そのものは。
逆を言えば、『宇宙の姫』と呼ばれている彼女が。
使うというか、持っている力の一部の結晶そのもの。
さすがに、全ての力などは他の存在には扱えるわけもないのだが。
少しの思いつきで作ったその石が、意思をもち。
あれからずっと自分の側にいてくれる。
それが、言葉には表さないけど。
とても感謝している彼女。

ミリアム=フィラ=ノクターン。
それは、人としての、今回の名前。
だが。
その本名というか、表向きの通り名前は。
ユニット=ユニバース=エターナル=コスモス=ストーン=マリーナ。
宇宙共通語の発音で呼ぶとそうなる彼女の本名。
別名を『宇宙の姫(ユニバース・オブ・ザ・プリンセス)
この宇宙空間ともいえる深淵の闇そのものともいえる存在であり。
そしてまた。
その闇の全てを生み出した存在。
それが・・彼女、ミリー・・いや、ユニット。
大概は、スミレと名乗っているが。
それは・・・・。
ある出来事がきっかけとなったもの。

たとえ、どんなに相手を想おうとも。
確実に、自らよりも早くに消滅を迎える個々の魂や世界。
たとえ、どれだけ世界を創ろうとも、彼女はいつも一人であった。
常に、その本質たる存在そのものが、彼女をある意味孤独にしていた。
だが、今は。
自分と同じ彼女達や彼等がいる。
そうわかってかなり心が休まっている。


全ての世界ともいえる、全ての宇宙を見渡す空間。
まるで藍色のような虹色のような、そんな空間。
そこに、浮かぶ無数の球体は。
それら全てが一つの宇宙。
その宇宙間の移動を成している存在は、未だにいない。
まあ、その球体の中にさらに数個などに別れている空間などの移動は可能にしている世界もあるにしろ。
もう、自分が意思をもって・・・いや、目が覚めて、
世界を唐突に作り出して・・どれくらいたったのか。
それすらも、もはや記憶の彼方。


― 何もなかった。本当に。
ただ・・そこには。
彼女そのものしかなかったのだからして。
ちょっと、戯れにいじったら、ある物質が出来。
それを構成して、世界を成すことを思いついたのは。
さらに後。
あれからどれくらい時が立っているのか。
 もはや、数えてもいない。


「・・・・・・・・今度こそ永遠におやすみなさい・・・・。」
あの世界から、一度離れたのには、他にも理由がある。
・・・この世界だけは。
最後に見送りたかった。
すでに、寿命を向かえ、もはや、その球体はあまり持たない。
何しろ、かなりの時を経過して。
もう・・・。
そこを守っていた『彼女』の力が及ばなくなってかなり久しい。
元々は以前に消滅しているはずの球体というか空間である。
その空間・・・即ち世界を今まで存続していたのは。

― たった一つの生き物の意思によるもの。

言葉をなげかけつつ、ふわりと。
その周りにある自身で優しく包み込む。
『・・・・・・・・・・・スミレちゃん・・・ありがとう。』
そこに。
優しく微笑む十代前後の女の子の姿が淡く浮かび。
そのまま。
サラ・・・・・。
何もなかったかのように。
彼女の中に溶け込んで・・消えてゆく。

「・・・・・・最後の最後まで・・・・ユリは私のこと・・・。『姫』って・・・呼ばなかったわね・・・。」
この彼女が消滅するときには立ち会いたかった。
ミリーでもなく、姫でもなく。
・・・・・かつて、共に彼女と過ごした・・・・あの時間。
【スミレ】・・・として。

いくら、ユニットが力を注ごうとも。
それは、流石に魂の限界というものがある。
まあ、それを無視することや、訂正を加えたり修正したりするのはユニットにとっては簡単であるのだが。
その一切を受け付けずに。
最後の最後まで・・・・自らの意思を貫き通し。
今、ここに消滅を迎えたその球体というか世界そのもの。
ちなみに。
この空間に浮かんでいる球体のそれは。
その一つが一つの宇宙空間となっている。
つまりは。
小さな球体に見えても、その大きさは、見た目とは異なり。
物質面から見れば、その世界ではかなり広い。
無限ともいえる広大な宇宙が。
その球体のここに浮かぶ無限とも浮かんでいるそれらに、全て存在しているのである。

最後まで、自らを自ら自身の手で。
全てを守り抜きたい。
その願いは・・・・今果たされた。

「・・・・・今度こそ、ゆっくり休んでね・・・・。」

かつて・・・・いや。
初めての友達。
といっても過言でなかった、彼女・・『ユリ』に最後のお別れをいうと。
どこかで、自らのうちに戻ってきた、すでにその自我も想いも、感情すらもないはずなのに。
どこかで。
彼女が笑ったような気が、ユニットには感じ取れていた。



あれからである。
自分が・・・・よく、人として、世界を視て回るようになったのは・・。
ただの思いつきが・・・・忘れられない出会いをもたらすこともあるのだ。


― そう。
たとえば、自らと同じ存在である彼女達などを知ったのもまた。
・・・・・それはほんの思いつきの行動が。
偶然なのか、異なる場所にて重なったため。



ゆら。
『?どうかしたの?ユニット?』
彼女が本来住んでいる場所。
数多とある球体が浮かぶその中心に。
そこに向かう道筋に、無限の光の渦に満ちた光の川のような筋が。
そこにいくまで筋となり川のように道のようにそこに存在し。
そして。
あるはずもないはずなのに。
そこに。
ちょっとした大きさの青い星が一つ。
その内に入れば。
見た目とは異なるさらなる広さの空間が広がり。
地平線の彼方まで続く、様々な色彩というか、見たこともないような、花畑が続き。
その奥に・・・・。
彼女が一応、生活しているというか。
一番初めにここを創り出したときから住んでいるといっても過言でない。
彼女の宮殿。
真っ白い外観は、周りの花々や、辺りに満ちる光で様々な光にと変化を遂げている。
まずここに来れるのはごく限られたもの達のみ。
というか。
ここに来るのは、まず、ユニットとフェアリーの二人のみ。といっても過言でない。
様々な世界を任せている、どちらかというと、部下になるのか為らないのか。
そんな存在達については。
ここにたどり着く前の空間までしかその精神力が持たない。
ここは、それほどに力が満ち溢れている空間。
強いていえば、一番、彼女・・ユニットの本質たる部分。
各世界というか空間に設けている彼女の宮殿は。
まあ、別荘のようなもの。
そこそこにこの場所は設けている。
不思議な旋律を奏でる光の枠組み。
その中にある、淡く様々な色彩にと色を変化させている。
ちょっとした鏡のようなもの。
そこに映し出されているのは。
歳のころならば、十八前後の一人の女性。
その長く黒い髪に黒い瞳。
最近、知り合った・・・・・彼女・・ユニットと同じ存在でもある、
『美智絵』。
少し違うのは。
彼女は自分の家族を自分の力で創り出し、あくまでも娘として、それらの記憶を操作して行動している。
という点なのであるが・・・。
「・・・ん、ちょっとね。顔がみたくなっただけ。」
そういって、鏡の前でにっこりと笑っているのは。
艶やかな黒い髪をポニーテールにしている女の子。
それが、彼女・・ユニット本人。
『・・・あ、そう、あ、そうそう、この前の意見。
   どうやら、他のところでも同意が得られたわよ♡問題はいつからするか。にかかってるわ♡』
彼女達にとっては先日。
実際の時間からすればかなり立っているのであるが。

知り合ったというか、自らと同じ存在である彼等や彼女達。
そんな彼等と話し合い。
互いの世界で休息をとって、休まない?
そういう意見が出たのは・・。
当然といえば当然の成り行きだったのかもしれない。

何処の世界においても・・・・。
ユニット達のような存在は・・。
どこか、心の奥底で。
安らぎを・・・誰よりも求めているのかもしれない。


「・・・・・私は、もうちょっと後でいいわ。今、ちょっと、人やってて、その彼等の最後まで、見届けるから。」
その言葉に。
『・・・・あら、ようやく定着してきたようねv家族っていいでしょ♡』
「・・・まあ・・・・ね。」
その言葉に少し笑う。
家族を作るだなんて。
まず一人では考えなかったかもしれない。
いや、いずれは考えていたであろうが。
こうまで心安らげるものなのとは。
くすくすと鏡の向こうで女性・・・美智絵が笑ったような気がするユニット。
事実、少し笑ったのであるが。
『じゃ、エル達やアザーにもそう言っておくわ。他の人にも』
そういって、くすくすと手を口に当てて笑っている女性の姿を見てとり。
「了解。じゃ、後からそのこと、かなり敷き詰めましょ。」
『了解、じゃ、またねv』
「まったねv」
唯一といっても過言でない。
自分と同じ存在達と話せる道。
これを創り出したのは。
彼等を知ってすぐのこと。

今、彼女達は。
それぞれ異なる世界において。
その力と精神の休息を計るために。
互いの世界を行き来して、休息を取らないか?
という案が今進行中なのである。

・・・まだ一度も実行されてないのだが。

これが実現すれば。
かなり、気分的に楽になるのは。
それは誰でも想っているが口には出さないだけのこと。

通信をおえ。
少し気分が楽になる。
「・・・・・・さて・・・・と。どうなら・・・あっちはあっちで・・・・私の生存・・・・疑ってるわねぇ。」
そういいつつ、手をかざしたその床に。
ポウ。
明るい光と共に。
そこにとある風景が映し出される。

かなりの隊員を裂き、ミリーの捜索に乗り出している、連邦本部。
そして。

「・・・・・あーらら・・・・。」
そういえば、ちゃんと説明してなかったっけ?
ミリーの実家・・つまり、ノクターン家にとある報告が行ったことを見てとり。
先ほどまでいた場所とは異なり。

広い、広いベットの上で。
なぜかごろりと横になり。
天井にそんな光景を映し出してつぶやいているのは。
先ほどまでは確かに黒い髪の少女であったはずなのに。
今のその姿は、その髪の色は、凄烈なまでの金の色。
元々、彼女は昔は金色の髪を好んでいたのだが。
とある出来事をきっかけに黒い髪にと変えただけ。
別に姿形などは彼女達には関係ないといえば関係ない。

天井に映し出されている光景は。
 まぎれもなく、ノクターン家、そのものの光景。



「・・・・・・まことに・・・・・伝えにくいのですが・・・・。」
言葉をにごらせて。
隊員の一人がある日、いきなり家にとやってきた。
そのことにも戸惑うが。
その内容が。

ミリアム=フィラ=ノクターンの生死不明。

という内容であればそのショックはかなり大きい。
先日、いきなり姉であるミリーが戻ってきたばかり。
母などはその報告を受けて、卒倒し。
今は父がずっと付き添っている。

「・・・・わかりました。とりあえず、伺います。」
固い声で答えるミレア。

・・・・・姉様が死ぬわけない・・・・。

そう心でつぶやきつつ。

動けない母と父に代わり。
ミレアは、案内されるがままに。

ミリーが過ごしていた連邦本部、そのミリーにあてがわれていた、その部屋にと。
向かう光景が。

ベットに横たわるユニットの視界の上。
つまり、天井にと映し出されていたりするのであった。



「・・・・・・・うーん・・・。とりあえず、マリアとリュクには。
   生きているから心配しないように。精神感応で夢にでときますか♡」
心配をかけるのは不本意。
そうおもいつつ。
一応、表向きは死亡したということにした割に。
律儀にきちんと家族に・・・つまり。
人として生活していたときの両親に、ちゃんと報告を入れているユニット。


ミリアム=フィラ=ノクターン。
本名、
ユニット=ユニバース=エターナル=コスモス=ストーン=マリーナ。
まず力のない、精神力の弱い生き物や存在そのものが、この名前を呼んだり聞いたりしただけで・・・。
その名前に含まれる力に押しつぶされて・・死亡、もしくは消滅する。
この名前を知っているのは。
ごくごく限られた存在達のみ・・・・・。


                              -続くー


    

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   あとがきもどき:
       薫:・・・・・・・・・うちこもーかなぁ。
         ユリとスミレちゃんの出会い・・・(こらこらこら!)
         ま、いっか(かなりまて!)
         ・・・・えっと。
         ちなみに、エル様の名前は。
         はい、付け加えました。(爆!)
         何しろ、始めからもっているのは美智絵達だけだもんv(だからまて!)
         さあって。
         そろそろ終わりが見えてきた・・・っと。
         後は、死んだはずなのに、一緒にいつも(?)
         側にいる姉、ミリーと。
         妹ミレア、そーして、両親の他界と。
         年月を得て、ミレアの他界・・・ですな。
         そーして、ミレアが・・・・姉をしたって、半ば。
         脅す?(爆!)よーに彼女の部下みたいな存在になる・・・っと。
         まあ、人としても転生繰り返してるけどさ(かなりまて!)
         (この辺りのことを知りたい人は・・・
           スレイヤーズの未来への希望の、番外編のプロローグでちょこっと触れてますv←まて!)
         ・・・・ああ、打ち込んでたら・・・また十二時すぎてるし(汗)
         ・・・さって、今からまた降魔戦争うちこもうっとv(かなりまてぃ!)
         (フォーエバーは!?)
        (・・・・・もしかしたら、ロードオブザリング・・・・・・休みの日に見に行く気なので・・・・。
          ・・・それで話し・・スレでつくったりするかも・・・かなりまて!)
         ではではv
         またvv