まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
そーいえば。これ、『遥か』シリーズ。ということにしようかな。
いや、ちなみに。遥かなる記憶の彼方に・・・
よりも前の話になるんですよ。
ちらっと、『記憶』、でも触れてましたけどね(こらまて)
ふふふv(何気にアンジェリークでも触れてたり・・・←だから、かなりまて・・・)
#####################################遥かなる邂逅 〜始まり〜
ほのかに雲の隙間から太陽の光が差し込み。
あたりの大地を照らし出す。
すでに、長く日が照ったことなどない大地は。
そのわずかな光をも取り込もうとするがごとくに。
大地全体が、金色にと輝いているようにと具間見える。
そんな風景。
シャッ。
かるく手をかけ、窓にかかっていた、薄青色のカーテンを勢いよくあけた窓からその目にと映りこむ外の風景。
「ねえねえ!お母さん!みて!太陽がのぞいてる!」
そういっているのは。
つややかな黒い髪をしている見た目五歳か六歳程度の女の子。
その長い髪を後ろで束ねて軽く蝶々結びにとしているが。
そんな娘の言葉に。
「あら、本当。」
いいつつ、『お母さん』と呼ばれた女性もまた、その側にとより。
彼女の娘でもある見たところ、おそらくは五歳かそこら。
そんな少女の傍らにと立ち、一緒にと窓の外を眺める一人の女性。
娘とは異なる、その青い色の髪は。
この二人が母娘である、というのは一目しただけではわかりにくいが。
だがそれでも。
彼女にとって、この娘は宝物であり、生きがい。
年とともに、だんだんと父親に似てくるわが娘。
この子がまだお腹にいるとき。
彼女の夫であり、そしてまた、この少女の父親でもある人物は死亡した。
それも。
身ごもっていた妻である彼女を助けるために。
かろうじて、脱出船で、この星にと免れた彼女は。
一人、この星で、忘れ形見でもある、この娘を産んだ。
そんな母親の苦労を見て育っているからか。
はたまた、この宇宙情勢のなせるわざか。
年齢に似合わずにしっかりと育っていっているこの少女。
名前をユリアナ。
通称、ユリ。
「珍しいわね。この星に太陽の光が降り注ぐなんて…」
もはや、太陽の光ですら、普通には届かなくなっている今の現状。
そんな母親の言葉に。
「ねえねえ。おかーさん。私外にでたい!久しぶりに海にいこ!」
にっこりと微笑むそんな愛しいわが娘、ユリの言葉に。
「…って、ユリ…外は…」
「わかってる。きちんと、紫外線対策のあれを身につけていけばいいでしょ?」
そういってにっこりと微笑んでくるユリの言葉に。
思わず笑みがこぼれる。
ここ数年。
いったいどれほど娘の笑顔で心が慰められていたことか。
「そうね…まだ確か残りはあったわよね…」
そろそろ、また新たな品物をもらいに行かないといけない。
というのもまた事実。
そういいつつ。
「それじゃ、久しぶりに外にでる?」
そうにっこりと微笑むそんな母親の言葉に。
「うん!」
少女―ユリは満面の笑顔で、母親にと微笑みを返してゆく。
金、青…そして…赤。
三種類の光が、大地を照らし出す。
実際は四つからなっている、この惑星の太陽は、金、青、赤、そして黄色。
この四色から成り立っている。
それゆえか。
その熱量も半場ではなく。
この太陽系にはほかに生命が誕生した星などはほかには存在しない。
いや、そもそも。
太陽系。
というべきなのか。
燃え盛る、太陽のほかに惑星たる、星は。
この惑星と…そして。
太陽の周りと、この惑星の周りを巡る七つの月。
それは、宇宙に浮遊する、巨大隕石の一部が。
重力にととらわれ、そのまま、衛星として、存在しているこの事実。
だからこそ…なのかもしれない。
宇宙全体にはびこっている戦乱が、この惑星に及ばないのは。
こんな燃えるような太陽が四つもある場所に。
よもや生命が存在できる惑星が存在するなど、いったい誰が想像できようか。
事実。
こんな場所に生命が住める惑星が存在するのは【奇跡】としかいいようがないのではあるが。
それは、今この世界、というべきか、宇宙全体を襲っている、動乱が始まったその直後。
一人の今後を懸念した科学者が、その知識とそして力を結集し。
ひとつの星を改造し…そして―今。
その成果は。
数億年の年月をかけて、このようにと実現しているこの惑星。
名前などはすでになく。
かつて、この星を発見し、そして改造を施した科学者も。
自分のその後の行動をすべく作り出した、とあるシステム機能、を残したまま。
すでにこの世界のどこにも存在しないのは、年月が語る結果ともいえるのであるが。
そして…
生命がこの惑星に住み始めて、はや数千年。
だがしかし。
何事にも『衰え』というのもは存在するわけで。
今、この惑星は、外を歩くのに、ちょっとした『品物』が必要となっている今の状況。
それがなければ、間違いなく。
四つの太陽から注がれる有害なる紫外線にその身を蝕まれる。
この星にと住まう、動植物などは、長い年月をかけて。
それらに対応した進化を遂げているがゆえに。
影響は目立ってないのではあるが……
「そうね。それじゃ、首都にいく?久しぶりに?地上から?」
「うん!わぁぃ!お出かけ、お出かけ!うれしいな!」
めったと外に出たことはなどは…ない。
いや、家の『外』ともいえる場所にはでてはいるが。
いかんせん、『外』が危ない。
そう、いつのころからか、この地に住まう人々がその可能性を懸念し。
この星にとたどり着き、かろうじて、この惑星の中で命をつないでいる人類などは。
危険な『外界』より、『地下』にともぐることを選んだ。
それゆえに。
あまり紫外線などの被害が少ない、といっても。
それは、そんな宇宙紫外線、ともいえるそれらは。
地面を隔てたから、といって消えるものではなく。
それなりの、『対策』を練った『道』を。
地下、数キロの位置にとこの地に住まう人類は作り出している。
大体、活動するのも、その地下数キロのあたりに位置する。
ちょっとした空間、いわゆる地下洞窟の中が主たる拠点ともいえるのではあるが。
だがしかし。
地下にこもりっきり、というわけではない。
地下に家を構えるのには。
そのこの惑星の構造てきに、ちょっとした問題点があり。
人々の家々は普通に大地にと建てられている。
何しろ、この惑星は。
元、人の手が加えられているからなのか。
はたまた、火山星、であったがゆえか。
ともかく、内部における、群発地震が後を絶たず。
それゆえに、人が地下に住まうのは、あまり関心されたことではない。
まあ、そんな生活が、数千年も続けば。
今この地に生きている人々はなれたもので。
つまりは。
地上に家を構え、移動手段などには地下を利用する。
というのが一般的な常識となっている、この惑星。
しかし、どれだけそんな生活が長く続こうとも。
やはり、太陽の光が恋しいのは、何も人間に限ったことではない。
めったと太陽の光が届かない。
というか、どんよりとたちこめる、普通より少しばかり低い雲は完全にと普段の太陽の光をさえぎり。
それゆえに。
この惑星の木々などは。
その雲めがけて、ひとつの株が長く伸び。
その木が光を取り込んで。
そして張り巡らされている根から伸びる、自分の子株、ともいえる木々にと。
そんな太陽の光によって作られた栄養などを養っていたりする。
「ひさしぶりのお外だね。おかーさん!」
にこにこしつつ。
外にいくために。
服を着替えて、そして少し深みのある白い帽子をかぶり。
にっこりと母親にと話しかける。
「そうね。ほら、ユリ。きちんと身だしなみをしないと。『外』は危険よ?」
いいつつ、ユリがかけ忘れていた首元の服のボタンをきっとりと閉め。
「それじゃ、いこっか?」
「はーい!」
家の戸締りを地上、そして地下にと続く道。
そのどれもに施しつつ。
いまだに珍しく太陽の光が降り注いでいる、『地上』ともいえる、大地にと、
二人は足を踏み出してゆく。
外の光がまぶしく感じる。
どんよりと灰色にとにごった空。
そうみえるのは立ち込める灰色の雲がなしている結果なのではあるが。
そんな灰色の雲の切れ目からのぞく、四色の光。
それはまるで、幻影の様に。
それでいて、神秘的にすら感じさせるほどに。
雲の動きとともに、ゆっくりと揺らめき。
思わず感嘆の声が漏れる。
大地に一歩足を踏み出せば。
その白い靴に落ちる、光の光線。
足を踏み出すごとに、その光がなくなったり、または色違いになったりと、めまぐるしく、光の色は変化し。
そして、空から降り注ぐ光もまた、四つの色が別々に降り注いだり。
または、同時に混じって降り注いだり…と。
めまぐるしく変化しつつ。
「おかーさん、早く、はやくぅぅう!」
とっとっとっ。
てってってっ。
そんな大地に落ちている、光をたどり。
ほとんどスキップ状態です済んでいるユリ。
転々と大地に降り注いでいる光を足がかりに。
ユリはスキップをしつつ、進んでゆく。
ほのかに雲にどんよりと覆われている、という地上でも人工的な明かりが空に浮かび。
そこそこの明るさだけはいつも確保はできている。
だが、ほのかに明るい人工的な明るさと。
実際の太陽の明かりとは、格段にとその格差はあり。
大地に転々と落ちている、光の粒。
そんな粒上の光をたどりつつ、駆け出しているユリの姿。
駆け出すと同時に、その長い黒髪が重さを感じさせなくふわりと風にとなびき。
その黒い髪によく映えている赤いリボンがなびいてゆく。
そんな駆け出す娘の姿をみつつ。
「ほらほら、ユリ、危ないから、そんなに走らないのよ?」
そういいつつ。
戸締りをきとんと施し。
帽子を頭にとかぶり、そんな娘の後をついてゆく、ユリの母親でもある、ローズ。
青い髪に青い瞳。
結構顔立ちが整っている、見たところ、まだ若く見えるこの女性。
実際にまだ若いのであるが。
彼女がユリを生んだのは、まだ彼女が19歳のとき。
それゆえに、ローズはただいま25歳になったばかり。
「でも、久しぶりのおそとだもん!」
いつも、地下ばかりにでて遊んでいれば。
すくなくとも、ストレスというか、外にでたい。という衝動はたまる。
それがましてや、まだ六つになりかけている少女では、なおさらに。
まだ、ユリは遊びたい盛りの年齢。
だが、周りには彼女と同じくらいの年齢の子供たちはそう多くはない。
そういいつつ。
丘の下に見えている、海にむかって駆け出してゆくユリではあるが。
そんなユリの姿をみつめつつ。
「まったく、しょうがない子ね」
思わず笑みがこぼれるのは、母親として仕方ないのではあろうが。
ところどころに雲を突き抜けるほどに高くそびえる、巨大な木々。
それらを取り囲むように、緑というか、葵いくすんだ色、というべきか。
そんな雲を突き抜けて生えている樹を中心に。
まるで円を描くようにと、この惑星の木々は生えており。
そして、そんな木々に囲まれている、ちょっとしたなだらかな丘の上。
そんな丘の上にユリとローズが住んでいる家はある。
周りの家は、樹に阻まれて見えないが。
半径、一キロ以内には、このあたりには人間は住んではいない。
それゆえか。
ユリの遊び相手は、大体森に住む小動物、または、海にと住んでいる生物のみ。
ちなみに、この森や海に住む生物もまた、地下空洞にとそれらが存在し。
ほとんどの生命が地下と地上を行き来しつつ、存在しているこの惑星。
そして。
視界の先に見えるのは。
真っ白いまでにと輝いている海辺の砂浜の姿。
それは。
かつて、この惑星にと生息していた、さんご礁や、または貝、などといった生命の死骸の成れの果て。
細かな粒子となったそれらの死骸は。
砂、として、海底や、こうした砂浜などを埋め尽くしていたりする。
家を少し離れ、そして。
見下ろすその光景は、いつも見慣れた風景。
だが、今日は、太陽の光が降り注いでいるがゆえに。
白い砂浜は色とりどりにと光って見えていたりする。
そして…
一瞬、見間違いかともおもった。
光の屈折が見せている幻だと。
だがしかし。
「?何だろ?」
何か、いつもと光景が違う。
よくよく目を凝らしつつ。
それが見えている場所にととりあえず駆け出してゆく。
白い、白い砂浜の上に。
何かが、ぽつんと。
横たわっているのが具間みえるのは、それは幻影なのか真実なのか……
「……え?」
思わず、言葉を途切れさす。
何だろ?
好奇心が勝ち、その見慣れない、砂浜に横たわっている、『何か』その近くまで、ユリは駆け出し。
そして。
近づくにつれ、それが、幻影でも幻でもなく、確固たる物体だと判断できる。
そして。
その、物体…というか、横たわっているものは……
「おかーさぁぁぁぁぁん!!!人がたおれてる!!!!!」
思わず、叫ぶ。
後ろから来ているはずの母であるローズに向かって。
ユリが目にしたものは。
砂浜にぐったりと横になっている、七色のようなワンピースを一枚まとっている、一人の人間。
その身長よりも長い髪が、その小柄な体を覆いつくし。
その髪の色も何ともいいようがないのであるが。
しいていうならば、金色に近いような色…ではあろうか。
金色にもみえるし、または銀色にも見える。
ともかく、見たことのないような髪の色。
そしてまた。
髪の一部は、海の波にとたゆたい、幾度も幾度も打ち寄せては、再び波にゆられ……
という動作を繰り返している。
みれば、そこに。
ただ、七色ノワンピースのみを着ている一人の少女が。
白い砂浜の波打ち際にと、打ち上げられたのか、はたまた。
何かしらの事故か何かでそこにいるのか。
とにかく。
いるはずのない、少女が砂浜にと横たわっているのであった。
一瞬。娘が何をいっているのか理解できなかった。
だがしかし。
娘の後を追いかけるようにして。
砂浜にと足を踏み入れたローズが目にしたものは。
あきらかに。
「まあ!大変!」
そこにいるはずもない、まだ幼いであろう、少女の姿。
いや、もしかしたら女の子ではないのかもしれないが。
だがしかし。
その長すぎる髪と、そしてワンピース。
そして、砂浜がまるで透けて見えるのではないか、というほどの、白く透き通ったような白い肌。
そんな肌が散らばった髪の間から具間みえている。
そんな姿を目にとらえ。
ローズはあわてて、ユリの元にとかけよってゆく。
「ねえねえ?」
話しかけても意識がないのか。
ただ、ぐったりとしたその体。
ふと、向きを変えると。
しっかりと閉じられた瞳と。
そして、整った顔が目にと入る。
見たところ、ユリと同じくらいの年齢であろうか。
「おかーさぁぁぁぁん!この子、意識がないよ!」
「ユリ!動かしたらだめ!」
ユリに指示しつつも。
やがてローズはユリの横にとたどり着く。
ローズが目にしたのは。
しっかりと閉じられ、透き通るまでに色の白い、一人の少女。
顔色がどことなく悪いのは、おそらくは気のせいではないであろう。
海にと落ちたのか、その髪は少しばかりぬれており。
「はっ!大変!ユリ!とにかく、この子、家に運ぶわよ!」
「うん!」
荷物も何もなく。
ただ…あるのは。
その首にとかけられている一つのペンダントのみ。
それ以外は何ももっていない、行き倒れているこの少女。
ユリとローズは、砂浜にと横たわる少女を抱きかかえ。
といっても、ローズが抱きかかえ、そのまま。
急いで、少女を保護するべく。
元来た道を戻ってゆく姿が。
しばし、その場にて見受けられてゆく−。
−第2話へー
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あとがきもどき:
薫:うう。寒いよ、寒いよ、さーむーいーよー!(まて
・・・・どーしてここは、周りと違ってかなり温度が違うんだろ?
(ちなみに、ここだけ、ほかは雨なのに雪のときもあり・・・・)
あと、不思議なことに、風呂からもどったら。
バソがうんともすんともいわなくなってました・・・・あはははは・・・・。
無理やり、幾度も強制終了させて。
何とか元にもどりましたけど・・・・。
・・・・・・なぜに?
んで、しっかも、これ以後、二回もパソコンフリーズ。
しっかも、画面まっくらのままうごかない・・・・あはははは・・・・・・。
・・・・・ウィルスバスターが容量・・・・くいすぎてるのかな?(汗)
あはははは・・・・・・。
・・・・・・こわれるなよ・・・・バソ(あうあうあう・・・・。
などとぼやきつつ。
んではまた、次回でv
2003年12月7&8日某日
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