まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

こんにちわ。
・・・・たぶん、やってなかったよなぁ?多分・・・・。
最近、打ち込みしたかどうかが不安定になってきている今日この頃
というか、間違いなく、ノート、またはレポート用紙に書くからでしょうね・・・。
うちこんだ気になってしまうのは・・あはははは・・・
何はともあれ。いっきますv

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ざざぁん
ざざぁぁぁぁん。
遥かに聞こえるは波の音。


― 聞こえてくるのは命の叫び
― 感じられるのは苦しみの想い
― 悲鳴を上げているのは・・・・
……すべてなる命の声……


……ざざぁん…。
………ざざざざぁぁぁん…………
聞こえてくるのは波の音…。
「…う……」
頭が…痛い……。
まるで・・霞がかかったよう…。
ぼんやりする視線に映るのは ― 白い…白い砂浜と…
どこまでも広がる青い海……
そして……
透き通るまでの青空。

―…私…は……

「あ!母さん!誰かが倒れてる!」
「まあ!大変!」
その声を耳に捕らえ…
砂浜に倒れている少女は……
意識を失っていった……

遥かなる邂逅   〜プロローグ〜

それがいつのころだったのかもはや覚えていない。
それは気まぐれだったのかもしれない。
気づけば、【彼女】は常に一人であった。
いや、一人、という表現すら、何もわからなかった。
ただ…何もない空間、ともいえない場所なのか何なのかともかく、わからない場所に…ただ、一人。
はじめはただ、まどろんでいた。
だけど、それでは、いつのころからか、物足りなくなり。
そして。
【彼女】は自分にできることを思いついた。
それは…


そして。
今−

何もなかった、自らの内部ともいえる内側には、数多の世界が作り出され。
そして。
それぞれに異なる命が誕生し、賑わいを見せている。
だが。
だがしかし。
それでも、尚。
誰一人とて、【彼女】の存在に気づくものは。
誰一人として存在し得ない、という現実が突きつけられる。
だからこそ。
だからなのか、それとも、ほかに理由があるべきか。
自分を知っている存在がほしかったのか、そのあたりのことすら。
もう、遥かな昔のことでよく思い出せない。
いや、覚えているのではあるが。
それはもう、遥かな昔のこと。
昔、という概念すら、もはや遥かなる記憶のかなた。
いったい、いくつの世界が自分の元より出発し、そして還りきたのを眺めてきたであろう。
それすらも、数えることすら馬鹿らしくなるほどに。
はじめ、『光』と『闇』なるものを創り出した。
 光はやがて、数多に世界に存在する、星星の動力となり。
闇は、そんな星星を抱擁し、包む一部と成り果てた。
そして、そのどちらもまた、【彼女】自身に他ならない−。


「…姫様?」
ふと呼ばれて、我にと戻る。
いつものように、ただ、まどろみつつ、すべてなる世界を見渡していた。
「…ねぇ?感じる?フェアリー?」
まどろみの中で感じた、確かな純粋なる願いとそれと想い。
自分が始めて創り出した、とある物質。
それは、別に意識はしていなかったのであるが。
やがて、というかはじめから意思をもち。
【彼女】の傍に…というよりは、彼女が常にその【身】にとつけていたためなのか。
それはやがて、意思をもち。
【彼女】の心の奥深くにある『孤独』という文字を和らげる存在になったのは。


ふと。
気付いたときには、何もなかった。
ただ・・・・色のない空間があるのみで。
自分もまた、形のないものであった。
そんな中、自らの中に、いろいろ、創り出せることが判明した。
それは、ほんの思いつき。
その後は、ずっと、その繰り返し。
だが、いくら、いろいろと創っても。
彼女を置いて、それらはすぐに壊れてしまう。
だったら、相対する属性をもつ、何かで、世界を創れば、うまくいくのでは?
そう思い・・闇と、光。
それらに属するものを創り出した。
結果は、成功。
光を与えたことにより、世界は、多々と発展を遂げ。
次々にその成功した世界の仕組みを取り込んで。
多々と世界を創造してゆく。
それでも…。
いつも残されるのは、彼女・・最後には一人のみ。

そんな中で、どれだけ、この『少女』に心を救われていることか。
言葉にはしないものの、それはどうも、目の前にいる、『少女』も理解しているらしく。
いくら、【彼女】が側を離れて、自分の意思のみで『命ある存在』になってもいい。
といっても、ずっと常に側にいてくれるこの『少女』。
いや、少女、といってもいいのであろうか。
この少女も【彼女】同様に、その実体というののもはあってなきがごとし。
それでも。
長く共にいれば、それぞれの固定、というか決まった形、というものはできてくる。
そんな会話とともに。
ゆっくりと意識を覚醒させる。
あたりは、【彼女】の力によってできている、一面の花畑。
この場所すらも【彼女】が創り出したもの。
いや、この場所といわずに、ここにあるすべてのものは。
彼女が創り出したものであり…また、彼女自身、いわゆる【彼女】の一部でもあるがゆえに。
「…この気配というかこの感情は、あの『世界』からのようね」
あの場所は。
もはや、もう、光と闇を統べるものたちは。
そこに生きる生命の手によって滅びを迎えた。
彼らは選んだのだから。
生命たちの手によって、滅ぶことを。
まあ、そんな理由で還って来たそんなその『地』の代表。
光と闇を統べるものたちは。
【彼女】自身によって、再び、それなりの何らかの処置を受けたのではあるが。

− 曰く、神様的な存在と、そして、魔王的な存在。
それらは、あまりにかけ離れているようで、表裏一体。
そして、その二つが世界から欠けた状態では。
その世界は長くは続かない。
だが…あの世界はまた別。
いや、あの世界に限らず。
どうしてこうして。

「…人間、という種族は…もろいわよね…」
誕生した、光と闇を同時に受け持つその種族。
それは、時には、光よりも強い力を発揮し、そしてまた、闇よりも暗い力を発揮する。
両方の属性を備えあわしている存在。
−ただ、様々な困難、と思われることから、成長できる存在がほしかった。
それゆえに、様々な生命を誕生させた。
そのうちの…一部。
理性と本能。
それは、すべての生命にいえること。
生きとしいける存在すべてにいえること。
そう、意思がない、とおもわれている空間にしろ。
それは存在する事実。
ゆっくり、ゆっくりと。
それでいて、確実に。
二つの属性が消滅したことにより、滅びをたどっているあの世界。
別に自分が手を下すまでもなく。
いつものように…また、世界がひとつ、自分の中にと還ってくるだけ。
― そのはずだった。
いつも、大概傍観しているのだから。
自分が動けば必ずどこかにひずみが生じる。
それもまた…事実。

だが…


「…初めて…じゃない?ここまで純粋な想いと願いは…」
そんな【彼女】の言葉に。
「そうですね。…どうやらあの『存在』は……」
そんな会話をしつつ。
二人は…否、人、とはいえないのかもしれない。
一人はその姿すら、具間みえないが。
まるで少女のようなそれでいて何とも言いがたい、凛とした神々しい声に。
一人は、まるで光のような球体のような感じをうける。
そんな二人は会話をしつつ。

…その、願いの中心地点にと…意識を向けてゆく……

意識をむければそこはすでにもう闇。
すでに、数年前の光すら、【彼ら】は取り込み、自らの力となしている。
それはほんのきっかけ。
たまたま、超新星の爆発のエネルギーの大きさに目をとめた、たった一人の人間の科学者。
それが発端。
それが今では。
爆発を待つのではなく、自ら爆発させ、そのエネルギーを消化&吸収し。
各自が自らの反映と、そして力の誇示のためにと、その力を競っている、この世界の現状。
命、溢れる惑星は、そんな『存在たち』にとっては格好の獲物。
そして…それが続いたその結果。
光と闇を統べるものたちは、そんな彼らの目を覚まさせようとし。
そして、それが無理だと悟ると、もはやこの地に見切りをつけ。
その結果がどうなるのか重々にわかっているというのに。
【彼女】の元にと還りゆいた。

すでに、あたりに見える、光の一筋すら。
それはもはや人工的な光に過ぎない、この世界の状況。
「…どうします?姫様?ユニット様?」
問いかけてくる、その言葉に。
少し考えつつ。
「…とりあえず、様子を見ましょう。
  …まずは、様子を見るにあたって、私は人の形をなします。その中身から、すべてにおいて。」
形を成したことは幾度かあったものの。
だが、深く生き物たちと付き合っていたわけではない。
大概は。
【彼女】の正体が知られると、皆、彼女を崇め奉る。
それが…【彼女】の心の奥にある孤独をさらに深めてゆく結果ともしらずに……

「…人の姿をとるのではなくて、なるのですか?」
「そのほうが、よくわかるでしょぅ?」
その言葉に。
しばし考え込む気配がひとつ。
「…姫様。無理は…」
「大丈夫よ。フェアリー、あなた、私を何だとおもってるの?」
「いえ、ですが…それは初めての挑戦なのでは?」
それは事実。
完全に、内部まで人の形をとるというのは。
「何ごとも、経験よv」

……いくら、すべてなる、初めであり、そして、すべてであり、そして…母であろうとも。
はじめ、というものは存在する。
いつも、ただ、視ているだけでは…つまらない。

そして…

「…うっ……」
頭が重い。
自分はいったいどうしてこんなところに倒れているのか思い出せない。
まるで頭の中に霞がかかったように。
感じるのは、足に寄せては引いてゆく波の感触と、手に触れる、白い砂浜。
見上げる空は、どこか普通とは異なっている。
「…フェア……」
― 姫様!!!!!?
悲鳴に近い、声をききつつ。
【彼女】は…そのまま、意識を失ってゆく……

「おかーさぁん!誰かがたおれてる!!!!」
「まあ!大変!」
そんな会話が、どこか記憶の片隅で聞こえてくるのを捕らえつつ…


                        −第1話へー

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あとがきもどき:
薫:あはははは。こんにちわ。はい。ついにやってしまいました。
  これ、散々、遥かなる記憶とか、アンジェリークとかなどで。触れていた話だったり(あはははは・・・)
  ちなみに。この当時、まだ、【彼女】は『仲間』がいることなんか。しりません。ええ、本当に。
  「記憶」より前の話となっております。
  さって・・・・【彼女】が本質的に抱えている孤独とかを表現できるかな?
  何はともあれ。またまたま連載を増やして首をしめている薫です。
  あはははは(自覚あり)
  何はともあれ、しばらくこのお話にお付き合いくださいなv
  んではではv

2003年12月1日某日

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