前回、これ打ち込みしたの十二月なんですねぇ・・・。
あはは・・・・。
それはそーと、この歌姫。いくつかの区切り、みたいなのに分かれてます。
…注意書きにでも書くべきか?うみゅ・・・
何はともあれ、いっきますvそろそろ始めての海外旅行クライマックスですvはいv
#####################################
蒼き水晶の歌姫 第24話
「うーん、海の風が気持ちいいね。」
いいつつ、のびのびと背伸びをする。
「でも、ここって本当に穴場よね。」
いいつつ、周りを見渡す洋子。
このあたりの海は、リゾート地としても名高いというのに。
今、彼女たち三人がいる場所には誰一人として存在しない。
「ま、ここもいまだに解明されていない場所のひとつ。その近くにあるからじゃない?」
そういいつつ、地図を片手にそんなことをいっているのは悦子。
今、由香子、洋子、悦子たちがいるのは。
先日までいたあの地ではなく。
それから少し離れた場所にと位置する小島が立ち並ぶとある諸島。
そんな小島のひとつに彼女たちはきていたりする。
残す観光の日付もあとわずか。
というので、とりあえず宿をチェクインしてから後に。
由香子の車でこうして気ままに移動しているのであるが。
そして、たどり着いたのは。
その気候が常に夏場というか暖かく、海水浴などでも知られているその場所。
故に、海も透き通るまでの青さを誇り、あたりというか海の中にはさんご礁などが垣間見れ。
世界中の人々の観光名所、となっていたりするこのあたり。
だがしかし。
そんな有名な場所、であるにもかかわらず。
彼女たちがいる小島には、彼女たち以外には誰一人とて存在していない。
そんな悦子の言葉に。
「本当、不思議よね。ここの中にいたら霧なんてひとつも見えないのに。」
いいつつ、澄み切るような青空を見上げる洋子。
この場所にたどり着くには、海を多い尽くす霧を抜けなければならない。
そして、その霧は。
不思議なことに、惑星の外からの衛星探索などでも引っかかることはなく。
地図上ではこのあたりには島どころか大陸すらもない。
というように明記されていたりする。
まあ、『霧』とは明記されてはいるが。
こういった場所がこの惑星には七箇所存在する。
ゆえに、【世界の七不思議】とされているのだが。
あるはずなのにそれはどんな化学の力をもってしても解明されることのない。
地図上にない島や大陸。
そして…由香子の故郷でもある蓬莱町など。
だがしかし、そんな霧の中にはいってしまえば。
その場所にたどり着くとそんな霧の存在はかけらも見えずに。
目の前に広がるのは澄み切るような青い海と、地平線のかなたまでまるで、海と続くかのような青空。
澄み切る青い海の中では、色とりどりの熱帯の魚などが泳いでいる様子が、
こうして砂浜にいながらでも具間みることができる。
「でも、ここって、確かこの【場所】に認められないと入ることは不可能。
といわれてるのによくまあ、あんな水上車で入ることってできたわよね…」
いいつつ、燦々と輝く太陽を見上げる悦子。
彼女はこういった世界の不思議。などといった現象などにとても詳しい。
というか興味津々。
そんな悦子の言葉に。
「でも、大体こういった場所って、本来誰でも入ることってできるのよ?はい。」
いいつつ、できたその場にて焼いていたサザエのつぼ焼きを、木の葉でつくったお皿にいれて手渡している由香子。
ちなみに、今この場には三人しかいない。ということもあり。
由香子は当然めがねをはずし、そしていつもみつ編みをしているその髪は、頭の後ろでひとつにまとめて結い上げていたりする。
「まあ、過去の文献ではそうなってるけどね…」
だがしかし、確かにたどり着けないのもまた事実で。
よもやこうしてすんなりと、『霧』の中に入ることができるとは。
少し内心驚きつつも、そんなことをいっている悦子。
「でもとりあえず旅の予定はあと一日だね。」
などといいつつ、ぱくぱくと。
先ほど自分たちが海から取ってきたサザエやそしてその他の品物。
それらを食べつつそんなことをいっている洋子。
海の水を少し感想させ、作った塩を今火で焼いたばかりの魚などに多少ふりかけ。
そのまま食事を堪能しているこの三人。
人。
という存在であることは、すなわち、その他の命を摂取して命をつなぐ。
という存在でもある、ということ。
故に、怪しまれないために、その体のほとんどが、人のそれとなっている『彼女』からしても、一応の最低限の栄養確保は必要で。
もっとも、彼女からすれば、その確保は自然界の気などの吸収でもいいのではあるが。
だが、それはこの姿のときに限ってのこと。
本来の彼女はそのようなものは一切合切必要がない。
そんな洋子の言葉に。
「まあねぇ。でもやっぱり宿題、もってきてて正解よね。」
いいつつ、鞄の中にある宿題の数々を思いつつ、ちらりと横手においている、鞄をみつつそんなことをいっているのは悦子。
確かに。
長期休み、ということもあり。
彼らの通っている学校から、ある程度の量の宿題が、生徒たちには配布され。
当然、いくら旅行、といえども、旅行がすんでからそれをやる。
というのは、あまりにそれはちょっとかなりきついものがある。
まあ、ある程度は旅行に行く前に仕上げていたがゆえに。
さほど量的にはないのだが。
「で?ここでしばらく休憩してから、次どこいく?」
にこやかにそんな二人にと問いかけている由香子のその言葉に。
「あと数キロもないんでしょ?ここの『伝説の国』は。せっかくだしそこにもいってみましょうよ。」
そういって、地図を片手に目をきらきらとさせているそんな悦子のその言葉に。
「あ、それ賛成!何しろ確か、あそこって、ほとんど知られてないからね。」
いいつつ、ふと、そのことに思い当たりそんなことをいっている洋子。
彼女たちがいっているのは。
このあたり一帯を覆っている霧が本来、隠しているその場所のこと。
今彼女たちがいるこの場所はそのおまけ、とも言えるべき場所。
小島があまたにと存在しているこの諸島。
もう数キロもいけば、それらは、島ごとにひとつの領土となり。
そして、それぞれを収める領主と、この諸島連合を治めている国王。
つまりはここの首都にあたるその島は。
今彼女たちがいる場所からは見えないものの、少しいけばたどり着ける位置ではある。
ちなみに、余談ではあるが、それぞれの島々は、海底の道にてつながっており。
陸海、両方の道から行き来は可能、となっている。
だが、それは、ここ、霧に閉ざされている空間の内部のみのこと。
何しろこの国は国際連合に確かに所属しているものの、だがしかし。
だからといって観光などに一般に開放しているわけではない。
まあ、これるものならばきてみろ。
という概念に近い、そんなお国柄…
そんな二人の言葉に。
「…いくの?いきたいの?」
由香子としては、あまり乗り気ではないが。
とりあえず、二人にと確認する。
「「うん!」」
ものの見事に二人の声が一致するが。
そんな二人の返事に。
ふぅ。
どこか疲れたようなため息をつきつつ。
「…あそこって…疲れるのよね…」
どこか遠くをみつつそんなことをつぶやく由香子。
「「????」」
そんな由香子の様子をみつつ、互いに顔を見合わせて首をかしげている洋子と悦子。
由香子がそんなことをいうのは初めて聞いたような気がするがゆえに。
「由香?何かあるの?」
何かあまり乗り気でないその様子に。
問いかけている洋子ではあるが。
ちなみに、洋子は白いビキニタイプの水着。その胸元に白いリボンがついている。
そんな格好の上に薄い紫色の服を肩に引っ掛けていたりする。
そして、逆に悦子の格好はといえば。
薄いピンク色のワンピースタイプの水着にその腰にはパレオがついており。
そして、こちらは白い服を肩からひっかけていたりするのだが。
そんな問いかけてくる友人であり親友でもある彼女たちのその言葉に。
「…まあ、ある、といえばあるんだけど…あそこ、かなり信心深いのよね…」
はぁぁぁぁ。
盛大にため息が漏れるのは、仕方がないであろう。
由香子からすれば。
何しろ、はっきりいってあの場所というかあの地のものたちは。
-『タイニー=フェアリー』
それを神聖化して祭っている人々であるがゆえに。
七つあるといわれている霧に覆われたどんなことをしても調べることが不可能な場所がら。
今知られている数だけで七つ。
そして、そんな場所は決まって、その『存在』を崇め奉っているのもまた事実。
それは仕方のないことなのかもしれないが。
だが、それでも、彼女が育った土地-蓬莱町よりも、その扱いははっきりいってケタハズレ。
彼女としてはその扱われ方に思わず息苦しくなることもしばしば。
「…ま、まあ、正式な訪問じゃないし…大丈夫かな?」
などと二人に聞こえないようにとつぶやき。
「わかったわ。それじゃ、少し休憩してから出発しましょ。」
そういって二人にとこれからの行動を示唆する由香子のその言葉に。
『了解!』
きっちりと悦子と洋子の言葉が重なってゆく。
この惑星には、どんな科学力をもってしても解明できないものが存在する。
そのうちのひとつが、この場。
というか、この場にもあるような『霧』に覆われている土地というか場所。
いい例が、由香子が育っている蓬莱の町。
別名『霧の町』。
普通に歩いていたりそこに向かっていっているはずなのに。
なぜか絶対にたどり着けず、たどり着けるものはいるにはいれども。
それはすべての存在に限ったことではない。
実際にそれらを取材しようとしていたりするどこかのテレビや新聞などの取材陣などは、絶対にそこにはたどり着けないのだからして。
ある科学者は『霧によって方向感覚を失うため。』などともっともらしい学説を唱えてはいるが。
何のことはない。
それは事実ではなく、ただ、その『場所』にそぐわない存在は締め出されているだけに過ぎない。
そして、今。
由香子たちがいるこの場所。
この場所は広大な広い海の中にあって、ぽっかりと霧に覆われている空間のひとつ。
海の中を霧が覆われている場所はここ以外にはあと二つ。
だが、特質すべきなのは、ここの霧に覆われているのが、小島諸島である。
ということである。
ほかは一つの大陸であったり、または島であったり。
そして…蓬莱町のように大陸の中にあって一角のみ。
という場所も多々と存在している中で、ここは格別。
船のりたちにはこのあたりは『魔の空間』や『海の精霊の住処』などといって、恐れられている場所でもある。
何しろ、このあたりに迷い込んだ船は、
気づけば今までいた場所から数十キロも離れた場所に一瞬のうちにと出たり、または、元の場所に戻ったりと。
この小島諸島を覆いつくす霧の中に突入したが最後。
まず、その結果はそのどちらか。
中にあるといわれている小島というか国そのものにたどり着けた船は数えるほど。
だが、そんな彼らからもあまり詳しくは霧の中にあるといわれている島々の情報は、得られることはなく。
いまだに『伝説』とすらいわれているこの一帯。
まあ、今の由香子たちのように、霧の中に入ってしまえば、それはもうまったくもって関係なくなるのだが。
霧が覆っているのはほんのわずか。
島々の周りにはそんな霧の姿などかけらも見えない。
いってみれば、海と空、この場所に入るべき通路とも言える場所に、ちょっとした霧の壁があるようなもの。
その壁に入れるかどうかは、その壁に近づいた存在しだい。
- それは、由香子の町でもある蓬莱町でもいえることなのであるが…
しばらくその島で休憩し。
そして、食事の後始末をし。
三人はそれぞれに再び『車』にと乗り込み。
そして、この先にあるといわれている島国にむかってそのまま歩みを進めてゆく。
海上を進むたびに、見たこともないような生物が、海の上をすべるようにと走る、車の横にて見受けられ。
「うわぁぁあ!?何なに!?あれ何?!」
などと声をあげている洋子たち。
「何って…見たとおりだとおもうけど?」
いいつつも、せっせとみつ編みをつくっている由香子。
「…いや、それはそうかもしれないけど…でも、本物よ!?本物!!」
などとかなりハイテンションになっている悦子たち。
まあ、それもそのはず。
仕方がない、といっても過言ではないであろう。
何しろ、彼女たちが乗っている『車』の横をまるで並ぶようにして泳いでいるのは。
どうみても、それはよく絵本になどにでてくる『人魚』以外の何ものでもない。
ちなみに、女性の姿の人魚が多数で。
中には子供の姿の人魚もまた見受けられる。
つまりは、上半身が人間の女性の姿で下半身が魚の尾びれ。
というような生き物が並んで泳いでいるのだ。
これをみて、興奮するな。というのがまず普通の人間なれば無理であろう。
「人魚って本当にいたんだー。」
「きゃぁ!みて、子供の人魚もいるぅぅう!」
などと、鏡をみつつ、髪を結んでいる由香子のそばで。
そんな洋子と悦子の声がしばし、車の中にと響き渡ってゆく。
やがて、まるで『人魚』たちに誘導されるかのように。
視界の先に何か島らしきものが見えてくるが。
「あ、島がみえてきた!」
そういいつつ、その先を指差す悦子。
その指の先には、確かに、
人が住んでいるのであろう、光がところどころにともっている、小さな島の姿が、彼女たちの視界に映りこんでゆく。
彼女たちを乗せた自動操縦にしている車は、そのまま海の上を滑るように。
その島に向かって、そのまま進んでゆく-……
-続くー
TOP BACK NEXT
#####################################
あとがきもどき:
薫:次回で、島の人たちとの出会いですね。
で、二人が少し、由香子のことに対して疑問を抱く…っと。
ちなみに、このあたりというか当然のことながら。
精霊とか、妖精、そういった自然界の生命。
見えます、この場所は、ええ、きっぱりと(笑
ま、これは多分ひとつか二つで終わりですね。
すぐに立ち去るし(まてぃ!
で、二人が学園に戻ってから。
由香子の里帰り…かな?
まあ、そんなこんなで(ん?)
この話。
とりあえず区切り、というのがありません。
まあ、完結している部分、というのはありますけどね。
でもどこかでつながっている(だからまてぃ!
…クラスメートに正体発覚するところ(歌手としての)で一度区切って。
二部、にしてもってくかなぁ?うーみゅ・・・・
何はともあれ、また、次回にてv
んではではv
2004年1月8日某日
TOP BACK NEXT