まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
とりあえず、のんびりまったりと打ち込み中~
しかし、アニメの1話しにつきやはり約3話…いくつの話しになることやら(汗
ま、いいけどね。別に……
これも悪魔くんとか同様に問題あったらさくっとリンクけすやつだしv
ようは自己満足打ち込みだしv
というわけで(何が!?)ゆくのですv
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「まったく。あのお方はぁぁ!お立場を考えられてるのやら……」
はぅ。
溜息もでるというもの。
「王子のことですから……たぶんこの王都で悪事を働くものをほうってはおけなかったんでしょう」
こちらもまた溜息まじりにつぶやく少年。
「王子らしいといえば王子らしいとおもうけど?」
「マナ。しかし王子のお立場を考えればお一人でとは危険きわまりないとおもわんか!?」
そんな二人に思わず溜息まじりに言ってもムダとわかっていても愚痴りたくなるのが人の常。
「いや。シモン様。危険なのはその悪人たちのほうかと……」
彼が本気になればかなうものなどは絶対にいない。
それが判っているからこその至極最もな意見。
「それはそうと。えっと。マイさん。でしたよね?
えっと。それで?王子と別れたのってどこっていいましたっけ?」
しばし硬直というか唖然としていたマイ、と呼ばれた女性はその台詞にはっと我にと戻る。
とりあえず、代表者としてマイの他二名ほど別の部屋にと呼ばれた。
残りの逃げ出してきた少女たちはきちんと保護され、ひとまずは安心というのは理解できた。
「息子がその気になれば気配すらも断ち切るからな……」
「
その盗賊団と、そして王子の保護に乗り出しますのでご安心を」
いや…だから…いったい全体何がどうなってるの!?
そんな彼らの様子や会話をききながらただただうろたえるしかない。
連れて行かれた部屋というのが、何というか……
みたこともない装飾品などが施されている部屋。
部屋の内部にもかなりの紋様などが描かれており、普通の一般的な部屋ではないのは明らか。
「千年リングの能力の一つ、千年アイテムと引き合う力をつかってはどうでしょう?」
六神官の一人であり、千年リングの初代所持者でもある人物が意見してくる。
次なる千年リングの継承者の候補はマハードと決まってはいる。
だが、まだ彼が若年、ということもあり継承は行われていない。
そんなことは、この部屋につれて来られているマイたちは知る由もないが……
「あ…あの?…
かすれる声でどうにか話しやすそうなマナ、と呼ばれている少女にと問いかけるマイ。
何やらかなり信じられないような予感がする。
予感というか…夢としか思えない。
「え?あ。そういえば説明してませんでしたっけ?
えっと。アクナムカノン王と、それと六神官様がたですよ。この人たちは」
……ぴしっ……
にこやかにマイたちにと説明するマナ、と呼ばれた人懐っこい笑みを浮かべている少女の台詞に、
ただただその場にかたまるしかないマイたち……
六神官。
そして王。
それは…一般人からすれば神ともいえる存在達であるがゆえ……
~第18話~
「遊戯く~んっ!」
まだ朝も早いのに、何やら外から叫んでくる声。
「う~ん…まだねむい……」
ごそごそごそ。
何やら声がしたような気がするけど、だけどもそのまま布団にともぐりこむ。
『まったく……遊戯。遊戯』
「何~?お兄ちゃん、まだ僕ねむい……」
半ば寝ぼけながらもユウギの声にこたえる遊戯。
昨夜もそのままユウギの心の部屋にと遊びに行きそのまま疲れて眠っている遊戯。
ゆえに、心の部屋の中においてはユウギの部屋の中で寝ている遊戯。
ゆさゆさと遊戯を揺さぶり起こそうとするが、まったくもっておきる気配はない。
はうっ。
『仕方ない。…か。先に俺がでるか……』
起きる気配がない遊戯に思わず苦笑してしまう。
時間的には先ほど日が昇ったかどうかというような時刻。
あまり外で名前を呼ばれて騒がれても近所迷惑極まりない。
仕方なく遊戯にかわり表にでて目覚めることにきめ、ゆっくりと意識を表に向ける。
パウッ。
枕元においてある千年パズルが光を発すると同時にゆっくりと目を開く。
「…遊戯はまだ目を覚まさない…か。とりあえず……」
遊戯が着ている寝巻きは少し大きめのもの。
それは遊戯がユウギのことを考えて彼にも合う大きさのものにしているからに他ならない。
遊戯のみではSサイズで十分なのだが、Mサイズ。
つまりは通常のサイズを他の服にしろ買っている。
小は大をかねないが、大は小をかねる。
という典型的な理由から。
ここは二階。
ゆえにあまり下、つまりは地上から見る限り肉体的な変化は気づかれないはずである。
シャッ。
とりあえず念のためにと幻影の鎧を発動させておく。
それは第三者から見た場合、その第三者が認識したものの姿に見えるという一種の魔法のようなもの。
現在においては、催眠術とか様々な形で受け継がれている力の一つ。
二階の窓のカーテンをシャッとあける。
そこから下のほうを除きこむとやはりというか、何というか。
「…やはり、童部か」
こんな朝早くに何やらあまりいい予感はしないが、それでもまあ悪意はあまり感じられない。
二階の窓から見下ろすそんな彼の姿に気づき、
「あ。遊戯く~んっ!」
ぶんぶんと何やら手をふってきている童部の姿。
外から二階を見上げる形というのもあり、また少し店の出入り口とが離れているのもある。
ゆえに、遊戯の身長や雰囲気といったものが異なっている、というのに童部は気づかない。
そのまま奥に引っ込む遊戯の姿を垣間見て、自分に気づいて降りて来るだろう。
そう判断し、しばしそのままその場にて待つことにしている童部。
彼が表で待っていることを確認し。
とりあず、
「…というか。遊戯!いい加減におきろっ!」
目をつむり精神を集中して心の中の遊戯にと語りかける。
うみゅ~……
もう。
こんな朝早くに…いったい何なの?
眠い目をどうにかこすりながら起き上がる。
まったく……
そんなことを思いながらも起き上がる遊戯に苦笑するしかないユウギ。
『表に童部がきてるぞ?』
眠い目をこすりながら起き上がる遊戯にと腕を組みながらも話しかける。
「え?…童部くんが?」
そんなユウギの台詞にようやくある程度目をさまし、
「えっと…何で?」
『さあな。とりあえず今確認したところ童部に違いない。店の出入り口の外にいるぞ?』
「そなの?えっと…あ、本当だ」
ユウギに指摘され、自身もまた眠い心を押し殺し、意識を表にとむけてみる。
たしかに窓の外に童部の姿が垣間見える。
しかも時刻はまだ六時になってもいない。
「…こんな朝早くに?」
『とりあえず。俺が出て行ったら何だしな。遊戯。かわるぞ?』
「え?あ。は~い」
そこでようやくユウギのほうが表にでて身体を動かしているのに気づく遊戯。
まだ半ばどこか寝ぼけているが、とりあえず童部を待たせたまま。
というわけにはいかないだろう。
それゆえに、表にでているユウギと交替する。
首にかけられた千年パズルが光と同時に、いつもの遊戯のそれにと変化する。
「…こんなに朝早くに何なんだろ?」
お兄ちゃんが外に童部くんがいる。
っていうんだから、間違いなくいるんだろうけど。
だけど、時間はもう少しで六時になるくらいだし。
時計をみれば時刻はもうすぐ六時になるところ。
水平線にかろうじて太陽が昇った直後ぐらいの時間帯であろう。
昨日のこともあり、何か気にかかる。
それゆえに、急いで服を着替え始める。
どちらにしろ制服に着替えないといけないのでひとまず制服に着替えて顔を洗って歯を磨く。
それからとりあえず店先にと出てゆく遊戯。
カララッン……
扉を開くと同時に鳴り響く鈴の音すらも朝早いのでかなり響く。
「あ。童部くん。おはよ。どうしたの?こんな朝早くに?」
家のほうの玄関先でなく、店のほうの出入り口のほうにいる。
という点も疑問に思うが。
まあ、家の玄関は店先の横というか少し裏手になるのでこのほうが通りに面していて早い。
というのもあるのだろう。
それにしても、時間がいくら何でも早すぎる。
二度も着替えるのも手間ということもあり、ひとまず学生服に着替えて外にと出ている遊戯。
「た、大変だ。すぐきてくれたまえ」
そんな遊戯の姿をみて、挨拶もそこそこに、何やらいきなりそんなことをいってくる童部の姿。
「え?」
何やらあわてたようなそんな彼の様子にキョトン、とした声を出した後。
「えっと。どうしたの?こんな朝早くに。何かあったの?」
何やらかなりあわてているようにも見て取れる。
「いいから。すぐに一緒にきてくれたまえ」
「…どこに?というか時間かかる?」
時間によっては鞄ももっていきそのまま学校にいくしかない。
それゆえの遊戯の問いかけ。
「とにかく、はやくっ!早くきてくれないと、こまるっ!」
「わ、わかった。わかったってば。ちょっとまって」
自分の意見をいうだけいっていきなりその場にごろんと横になりダダをこね始める。
そんな童部に対してあわてて話しかける遊戯。
こんな朝早くにダダをこねるがごとくに叫ばれてもはっきりいって近所迷惑極まりない。
それでなくても、先ほどから幾人かの通行人たちが何事?というような視線でみている。
とりあえず、そのままその場に童部を待たしておいて、学生鞄をとりに家の中にと一度戻る。
『で?ついていくのか?遊戯?』
「そうでもしないと、あの童部くん、きっといつまでも店の前で叫んでるよ?……絶対に……」
はぁ。
ユウギの指摘に思わずため息まじりに答える遊戯。
あの童部くん、もう年齢的には大人なのに子供より聞き分け…あまりよくないからなぁ。
自分の意見はダダをこねたら何でも通る。
そう思っているところあるし……
大体、あまりに見苦しいので周りが折れる。
それゆえに彼のそういった行為は今の今まで修正されてないのであるが。
「とにかく。何かあったのかもしれないし。いってみよ」
いって、ひとまず万が一にも時間がかかったときのことを考えてすぐに登校できるように。
と登校準備を済ませておいて、学生鞄を背負い、外にと出る。
遊戯の学校、童美野高校は手持ち式の学生鞄と、そして背負う形式のリュック形式の鞄が存在する。
そのどちらを使うかは生徒の自由。
一般的に普通の学生鞄を使用している生徒が多いのは見た目を気にしてのこと。
そんな会話をかわしつつ、とりあえず鞄を背負って童部がまつ店の出入り口にと出向く遊戯達――
「…何ここ?」
「僕の秘密基地だよ」
「秘密…基地?」
このあたりは工場の倉庫が重なっている区域。
たしか貸し倉庫とかもやっているとか何とか聞いてはいるが。
ほとんどが企業などが使っているらしい。
童美野埠頭への品物などを一時ここに保存して、それから運んだり、と用途は様々。
童部につれられてやってきたのはそんな場所。
何でこんな場所に…いったい?
遊戯がおもわず横に出現しているユウギと顔を見合わせるのとほぼ同時。
「こっちだよ」
いって、そのうちの一つの倉庫のほうにと足をむけてスタスタとあるいてゆく童部の姿。
「?いったい、こんな場所に何の用事があるんだろ?しかもこんな朝早くから……」
ここにくるまで多少の時間がかかっている。
家を出たときは六時半くらいであっただろうが。
すでに時刻は七時を回っている。
『まあ。このあたりには負の気配はないから大丈夫だとはおもうけどな……』
ユウギが何よりも心配しているのは、自身がかつて封じている闇の鼓動。
それに関連した出来事が起こること。
遊戯の心に足りなかったものが芽生えている今。
少しづつ肉体的にも年齢の本来のそれに近づけてゆくことにしてはいるが。
もし今、アレらが襲い掛かってきたとしたら遊戯の精神がもたないのは明白。
「とにかく。ついていくしかない…よね」
横に出現したままのユウギとそんな会話を交わしつつ、とにかく童部の後にとついてゆく遊戯であるが。
童部の後をついてゆくことしばらく。
と。
とある倉庫の一つで立ち止まり、
ガラッ……
立ち並んでいるうちの一つの倉庫の扉のほうにと歩いていき、がらっと扉を開ける童部。
そのまま倉庫の中にとはいっていき、
パチ。
壁にとあるスイッチをいれる。
それと同時に、倉庫の中全体が明るい電球で照らし出されそこにあるものが浮かび上がる。
「…うわ~、すごいね」
それが素直な感想。
倉庫全体に何やらカプセルモンスターのカプセルが所狭しと並んでいる。
木箱を利用して様々な形に積み上げて、左右対称に同じようにレイアウトされているカプセルたちる
あるいみ、カプセルの展示会のごとくに。
「全部、レベル四と五のカプモンだ。僕が手にいれられなかったカプモンは、ない」
こつこつと倉庫の中心地点に歩いていきつつも、なぜか未だにアメを舐めているままで言ってくる童部。
「でも、レベルのかいてないカプセルの奴はおいてないんだね」
しがし、驚きながらも倉庫の中に並べられているカプセルを見渡しながらも、
初期に発売されたカプセルモンスターの部類がないのに気づきふとつぶやく遊戯。
今、ここにあるのはすべてはカプセルに番号。
つまりはレベルが書かれているものばかり。
初期に発売されたレベルすらもカプセルを開いて見なければわからない。
というあのシリーズのものではない。
「あれはカプモンではないっ!」
そんな遊戯の指摘にきっぱりと断言している童部。
「そかなぁ?」
きっぱりと言い切る彼の台詞に首をかしげるしかない遊戯。
『元祖はあれだけどな……』
事実。
初期に発売されたあのカプセルモンスターズのゲームの形式は、
かつて古代エジブトにおいても行われていたゲームと同じもの。
最も、それを産みだしたのは他ならない【ユウギ】当人であるのだが。
石版を利用できない存在達のため、そしてまた精霊達を身近に感じてもらうためにと作った。
それが土や木々で作った土偶や木造などの形を用いて形式的な器と成した。
それらがやがて、チェスなどといったゲームに成り代わっていったのは、知る人ぞしる事実。
「とにかく。この部屋に、カプモンの女神、野坂美穂が加わったら完璧だとはおもわないか?」
遊戯の素朴な疑問は何のその、そんな遊戯の言葉はまったく気にもとめず、
周りをぐるりと見渡して高らかに言い放つ。
「え?あはは。でも美穂ちゃんはカプモンじゃないんだから、何冗談いってるの?」
そんな童部の台詞に、ただただ空笑いを上げるしかない遊戯。
「そう。たしかに。しかし、彼女もカプモンの女神としての運命に気づいているんだ。これをみたまえっ!」
そんな遊戯に対して、高らかに何やらいいはなち、ごそごそと懐から一枚の封筒らしきものを取り出す。
ピンクのかわいらしい手紙の封筒。
その中に入っている手紙もまたかわいらしい紋様のもの。
そこには。
【プレゼントありがと~♡ミホ、すっごい感動しちゃった。
私、童部くんが好きなカプモンの事知りたくなって、今一生懸命勉強勉強してるのよ?
何だかすきになりそう♡じゃ、またね♡】
そう書かれている明らかな美穂の文字と。
そしてその中に…何やら見覚えのあるカプセルモンスターが一つほどそのまま入っていたりする。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
あからさまな嘘。
というか、美穂(ちゃん)……
思わず二人して同じようなことを思い、思わず顔を見合す遊戯とユウギ。
そして、二人同時にため息をつく。
そんな遊戯の反応とは対照的に、
「時は熟した!今こそ女神を迎えにいくときだろうっ!」
一人盛り上がり、口に銜えていた飴玉を天井にむけてポーズをとって言い放つ。
「え?いやあの?童部くん?これ、一昨日僕が美穂ちゃんにあげたぶんなんだけど……」
そんな彼をどうにか静めようと、真実を語る遊戯であるが。
だがしかし。
「しかしっ!運命の二人が会うのは舞台設定が必要だ!例えば白馬の王子的なっ!!」
まったくもってそんな遊戯の言葉は耳にはいっていないらしく、一人盛り上がったまま。
「…それで、相談なんだけど……」
「いやあの?童部くん?…聞いてる?」
自分の話しをまったく聞くこともなく、自分の世界に浸りこみ、
さらに意見をいってこようとするそんな彼に対し、思わず突っ込みをいれている遊戯。
「とにかく!君は美穂ちゃんを襲ってくれ!それでそこに僕が白馬の王子のごとくに彼女を助けに入る!
これこそが運命の糸で結ばれた二人への究極の舞台設定っ!」
遊戯の突っ込みも、さらには問いかけにもまったく耳もくれず、いきなり途方もないことをいってくる。
「って、えええ!?童部くん!?ちょっとまってよっ!そんなのよくないよっ!」
『こいつの思考回路…どうなってるんだ?』
いきなりといえばいきなりの童部の意見。
それゆえに驚きの叫びとともに言い返す。
そんな遊戯とは対照的に、ため息まじりにつぶやいているユウギ。
いくら何でも突拍子過ぎるというか何というか。
普通、そんな設定で女性を口説こう。
とおもう輩など…まずいない。
たしかに、一部のものにはいるにはいるのであろうが…その考え方が突拍子すぎる。
男たるもの、本音でぶつかるべし。
それは昔から女性が思っている本音。
「え?どうして?すばらしい演出だろ?」
女の子というものは、いつでもそういう出会いを求めている。
勝手に一人そう思いこんでいる童部。
たしかにそういうものは空想上では憧れはすれども、実際にそれを求めているものはまずいない。
その現実と空想との落差すらもどうやらこの童部はわかっていないらしい。
「え、えっと。もうちょっと文通したほうがいいとおもうよ?美穂ちゃんを理解するためにもさ」
とりあえず、今の彼に何をいってもたぶん無駄。
それゆえに無難なことをいう遊戯。
「それじゃ、僕はそろそろ学校にいかなくちゃ」
一人いまだに盛り上がっている童部をそのままに、くるりと向きを変えて外にと向かう。
と。
ガラガラ…ガシャッン!!
遊戯が出ようとすると天井から鉄の柵が降りてきて出入り口をふさいでしまう。
「かえっちゃダメだよ」
「って、童部くん。何するんだよ。というか君だって大学があるんでしょ?」
どうやら童部がこの倉庫の内部にそういった仕掛けを施していたらしく、
遊戯を返さないためにその仕掛けを発動させたことに気づき叫ぶ遊戯。
というか彼以外にそんなことをする人がいない。
というのもあるのだが。
この童部はすでに二十歳を超えているいい大人。
そんな大人が子供である自分に諭されるのってどうかとおもうんだけど……
『というか。平和ゆえにこんな性格に育ったんだろうな…この童部は……』
この時代というかこの日本では動乱などといったものとは無関係。
それだけ人々が豊かな生活になれている。
世間的には信じられないような事件が多発しているという現実もあるが。
それでも、古代の生活と比べれば今の世の中がかなり便利になっている。
というのはわかる。
その変わりに人々の心に自然を大切にし精霊達とともに生きるという感性がなくなり、
傲慢になっている感もあるが。
「にしても、…何だかなぁ~……」
ユウギのそんなつぶやきをうけて、困ったようにつぶやく遊戯。
そんな遊戯達の視線の先においては、
「うっ…僕と君とはカプモン仲間じゃないか。
友達を助けてくれるのは当たり前だろ!?ねえねえねえっ!!」
なぜかいい歳をしている。
というのに、涙をながして床にころがり駄々をこね始めている童部の姿。
「「……ふぅ……」」
童部の姿をみて同時にため息をつく遊戯達。
「・・・・・・・・・・・・あのね。童部くん。
友達だから、いうんだよ。童部くん、今何か盛り上がりすぎて極端になってない?
善悪の区別くらいは君でもつくでしょ?とにかく、僕はも、いくから」
これ以上、説得は無理。
ダダをこね始めたら自分の意見が通るまでこの彼は押し通しだす。
まだ短い付き合いであるが、それは理解している。
それはゲームの結果などにおいても同じこと。
出入り口には鉄の柵が天井から降ろされていて外にでることはできない。
だがしかし。
「それじゃ」
未だに床にねそべって何やら大人にあるまじき行為をしている童部をそのままに、
くるっと向きを変えて横にと歩いてゆく遊戯。
倉庫にはよくあること。
搬送用の大きな入り口とは別に小さな出入り口の扉がある。
どうやらそちらの小さい扉のほうには鉄の柵は降りていない。
ゆえに、そこから外にと出てゆく。
外にでても、何やら倉庫の中の方から未だにわめいている声が聞こえてくる。
「まったく。童部くん、どうかしてるよな~」
いいながらも溜息をついてしまうのは仕方ないとおもう。
絶対に。
『あれで少しは冷静になるかどうかも怪しいけどな』
遊戯のつぶやきに続いて溜息まじりに答えているユウギ。
童部にはユウギの姿は視えていない。
まあ、視えないと判っていて表にでていたユウギでもあるのだが。
「う~ん……ま、まさか。童部くんもそこまで分別ないことはない…とおもうし。
それより、がっこいこ。急がないとっ!」
童部につきあっていたらいつのまにか、すでに時間が八時を過ぎている。
いくら何でもすこし一人にしておけば落ち着いて常識的に考えてくれるだろう。
そう信じたい。
そう思いながらも、腕時計の時間を気にしながらタッ、と走り出す遊戯。
『…たしかに。もう八時すぎてるな。…遊戯、どう急いでも遅刻するぞ?これは?』
遊戯の身体能力においては間違いなく八時半までには間に合わない。
それでも走って学校に向かおうとする遊戯に苦笑しながらも話しかけるユウギ。
「うっ…お兄ちゃ~ん……」
ぐさっと痛いところを突かれて思わず立ち止まる。
出来ればまだ入学して一月も経過していないのに遅刻などといったものは遠慮したい。
全速力で走っても間違いなく半を過ぎるのは必死。
『ま、あいつがおいかけてきても面倒だしな。……旅立ちの扉を使うか』
遊戯のそんな心情がわかるがゆえにただただ苦笑するしかないユウギ。
というか、遊戯においては精霊を召喚してそれで登校する。
という概念がすぐに浮ばない、というのもある。
最も、そんなことを考え付くのはユウギくらいなものであろうが。
少し困ったような声をだす遊戯に対して話しかける。
「ありがと~~!!」
そんなユウギの台詞に、ぱっと顔を輝かす遊戯。
くす。
遊戯がお礼を言ってくるのをうけ、すっと瞳を閉じる。
ポウッ。
遊戯が首から下げている千年パズルが淡く光ると同時。
遊戯の目の前の何もない空間に一つの扉が出現する。
旅たちの扉。
それは様々な空間と空間をつなぐ扉であり、異空間とのつながりをも有することが可能。
最も、今のユウギの力では彼自身が一度は出向いた場所。
もしくは風景などを知っている場所にしかつなげることはできないが。
そのまま、慣れた様子でその扉をくぐる遊戯。
遊戯が扉をくぐると同時、扉の姿も瞬く間にと掻き消える。
朝の時間帯に、裏校舎に人がいないのは先刻承知。
それゆえに人がいない場所を選んで空間をつないだ。
それはユウギだからこそできること。
第三者の目からみれば、いきなりそこに扉が出現し、子供がそれをくぐったかとおもうと、
その扉は出現したときと同様に掻き消えた。
としか映らない。
倉庫街においては、それまでとまったく同じ。
否、時間が時間なので様々な倉庫を利用している大人たちがやってきてにぎやかになりかけている。
遊戯が扉をくぐったまさにその瞬間といっていいほどに。
幾台もの車が倉庫が立ち並ぶその土地にと入ってくる。
だがそれは、遊戯やユウギの預かり知らぬこと――
「おっはよ~」
[あ。美穂ちゃん。おはよう。あ、あのね。ちょっと聞きたいことがあるんだけど……」
ユウギの使った旅立ちの扉のおかげでどうにか時間的には間に合っている遊戯。
「あ。遊戯。もうきてたんだ。朝よったら朝早くに家を出た。とかお爺さんがいってたから心配してたけど」
美穂と同時に入ってきた杏子が美穂に話しかけている遊戯の姿を認めて話しかけてくる。
「え?あ。うん。ゴメンね。杏子。美穂ちゃんに聞きたいのはそれとちょっとかかわりがあるんだ」
そういう遊戯の台詞に続き、
「ちょっとまてっ!遊戯っ!朝はやくからいきなり美穂ちゃんに質問とはどういう用件だっ!?」
いきなり何やら叫んできている本田の姿。
「つ~か。おまえがそこまで干渉することか?別に誰に何を聞こうとも関係ないだろうが」
そんな本田をあきれてみながら言っている城之内。
「?何?遊戯くん?」
そんな本田たちの会話をおもいっきりスルーして、きょん、と首をかしげて遊戯に問いかける美穂。
「えっと。この前のあのカプモンって…どうしたの?」
念のために、一応確認をいれておく。
確認しなくても判るといえばそれまでなのだが。
どういう考えで美穂があのように書いてあれを入れたのかを知っておきたい。
「え?ああ。あれ?んふふ♡遊戯くんにもらったアレは、文通相手の童部くんにお礼を兼ねておくったの♡」
「何!?遊戯、美穂ちゃんに何をあげたんだ!?何をっ!?」
「ほ…本田くん。苦しい……」
にっこりと微笑みながら答えてくる美穂の台詞をきき、がっと遊戯の襟首をつかんでがくがくゆする。
そんな本田に対して苦しそうにつぶやく遊戯。
「ちょっと。やめなさいよ。本田。遊戯が苦しがってるじゃない。
それより、美穂?送った。ってあんたまた何か誤解されるようなこととかかいたんじゃないでしょうね?」
美穂は八方美人というか、何というか。
当人がその気がなくても相手に対して好意を抱いている、といったような言い回しなどをすることがよくある。
それは本人が無意識のうちに素でやっているのだからどうしようもない。
「え~?美穂はただ。この前のブレゼントのお礼を書いておくっただけだもん」
その手紙の内容が問題なのだが……
ぷうっとむくれるようにしていう美穂に対し、
「杏子。美穂ちゃんは悪くないっ!というか、遊戯!
おまえこの俺をさしおいて美穂ちゃんに何をあげたんだ~!?」
「だ・か・らっ!やめなってばっ!」
げほっ。
げほげほっ。
さらに力をいれる本田をどうにか遊戯から引き離す杏子。
本田から開放されしばしその場にてむせこんでいる遊戯であるが。
「で?美穂?遊戯から何もらったんだ?」
「えっとね。童部くんってカプモンが好きみたいだから。
遊戯くんにあまってるカプモン一個もらってお礼の手紙と一緒におくったの。
でも何かあまりかわいくなかったけど、ほんっと、あんなの集めてどこがたのしいのかな~?」
未だに息を整えてむせこんでいる遊戯とは対象てきに美穂に問いかけている城之内。
そんな城之内ににこやかに答えている美穂。
「遊戯。美穂にカブモン、あげたの?何あげたの?」
「え?えっと…花のモンスターのやつなんだけど…あ、あのね。美穂ちゃん」
杏子の問いかけにひとまず答え、今朝の童部のことを話そうとしたその直後。
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン……
高らかに鳴り響くチャイムの音。
そして。
ガラッ。
「ほらほら。チャイムがなったぞ。席につけっ!」
それとほぼ同時に前方の扉より入ってくる担任教師の姿。
「あ。やば」
「はやく席につかないと」
ガタガタ…ガタタッ!
担任が教室の中に入ってきたのをうけ、生徒達がそれぞれ自分達の席にと戻ってゆく。
「…何かタイミングのがしちゃったな~……」
美穂にあの童部のことをいえなかったのを気にして思わずつぶやきながらも席につく。
あの口調からして美穂からすればまったくもって悪気とかなく、
ほんとうにただ誇大気味に手紙にかき、そして送った。
というだけのことなのであろう。
だがしかし、その手紙を受け取った相手が相手であるがゆえに多少問題になりかけている。
『まあ、まだ今日は始まったばかりだしな。…たぶんあいつが動くとすれば放課後だろうしな』
遊戯が心配しているのは、あの童部が何かしでかすということ。
故にこそ、美穂にきちんと話しておきたかった。
早いうちに誤解をきちんとといておいたほうがいい。
…と。
遊戯がユウギとそんな会話を小声でしている最中。
教壇につき、ぐるり、と教室内部を見渡して、
「今日の休みは海馬のみ、だな」
いいつつ、出席簿にと記載する担任教師。
「けっ。転校して間がないっていうのにもうさぼりかよ」
城之内がそんな担任の台詞に思わず愚痴をこぼすが、
「何でも海馬くんはお父さんの代理で、あるプロジェクトを任されてるらしいからね。
そのあたりで急がしいんでしょう。社長代理をしている、ともききますからね」
「さっすがおぼっちゃまっ!」
「そういや、今海馬コーボレーション、面白い企画してるとかいってたっけ?」
「ここ最近、このあたりにも海馬コーポレーションが設立したゲームセンターも増えてるし」
わいわい。
がやがや。
担任の説明にクラス中が一気にざわめきだす。
「はいはい!静かにっ!」
パンパンパン。
そんな生徒達を静めるために軽く手をたたき、
「え~。それと。最近何やら不審な事件が多発しています。みなさん、気をつけてくださいね。
あと、変な噂などにまどわされないようにっ!」
何やら最後の言葉のみ語調を強めていってくる。
「?変な噂?って何だろ?」
『…何か……本当にどうやら時間が迫ってるな……』
遊戯のつぶやきとは対照的に、何か知っているような口ぶりのユウギ。
「時間?」
遊戯がその台詞に首をかしげるのとほぼ同時。
「それでは。今日のホームルームはここまで」
担任がそういうと同時、かわりに一時間目の教科担当が入ってくる。
『ああ。……闇の鼓動が大きくなってる。気配がだんだん強くなってるからな』
「……それって……」
爺ちゃんがよくいってた、昔の邪神とかの復活が近いってこと?
人の心の闇が、暗黒の神々を呼び覚ます。
それは昔から祖父である双六に言われている。
そして、それを封じたのが、遊戯が【お兄ちゃん】といって慕っている遊戯そっくりの人物。
すなわち、パズルの中に魂を自ら封印したという古代エジプトの
その彼がいうのだから間違いはないであろう。
いずれは封印ではなく、完全に消滅させなければならない。
ということも聞いている。
そして、それは即ち…ユウギの魂をパズルの中から開放することに他ならない。
彼が今パズルの中にいるのは、邪神ゾークを自身の魂と力で封印しているからに他ならないのだから。
『それより、遊戯。授業がはじまるぞ?教科書は?』
「え!?あっ!」
ユウギに指摘され、あわてて机の中から教科書を取り出す。
一時間目は数学の時間。
朝も早くから数学、というのは多少頭がいたくなるというものもいるのも納得。
『とりあえずきちんと授業はうけないとな。遊戯』
「判ってるって……」
ユウギからすればこの時代の数学というものは何やらかなりまだまだのような気がしなくもない。
古代エジプトにおいてはこの程度の数学というか数式は当たり前のように使っていた。
とはいえ、今現在わかっている古代の歴史においてはその事実は知られていない。
美穂ちゃんには後でまた話そっと。
そんなことを思いつつ、とりあえずは授業に専念することにしている遊戯。
遊戯が授業に集中しだしたのをうけ、
さて……と。
俺は俺ですこし精神を集中して調べてみるか……
そんなことをおもいつつ、一度奥にと引っ込むユウギ。
力が肉体をもっていたときと比べて格段に落ちているとはいえ、世の中を多少見通すことは可能。
ゆえにこそ、
三千年も王家の谷の墓の中のパズルの中にいた状態でも世界情勢を知ることができたのだから……
「何!?遊戯。美穂ちゃんと文通している相手と知り合いなのかっ!?」
「本田。せめて口の中のものを飲み込んでからにしてよね」
授業の合間の休み時間に話しかけようにも、授業の合間の休み時間はやることが他にある。
ゆえに、昼休みの昼食時間に購買部で昼を買い、教室で食べている遊戯。
口の中にパンを含んだままで叫ぶ本田に即座に突っ込みをいれている杏子。
「え~?そうなの?遊戯くん」
遊戯に童部のことをいわれ、思わず目をぱちくりさせている美穂。
「うん。以前ガチャカプセルの前でであったんだ」
まさかそこで子供ともめていた大人です。
とはさすがにいいにくい。
ゆえに、そのことは説明していない遊戯。
「…たしか、美穂の文通相手…って、大学生、とかいってたわよね?…なのにガチャカプセル?」
そりゃ、大人でもやるひとはいるけど。
だけども先日のあのカプセルの量からいっても尋常ではないのが一目瞭然。
ゆえにこその杏子の疑問。
「つうか。そいつ…どんな奴なんだ?学校にあんなもん送ってきたやつだろ?」
はむっ。
遊戯、杏子、美穂、そして本田と城之内。
この五人での昼食。
とりあえず机をあわせて簡単な広いテーブルとなして固まって食事している遊戯達。
今日のお昼がわりのサンドイッチを口に含みながらも遊戯に問いかけている城之内。
「うん。それなんだけど。美穂ちゃん。さっきもいったけど、美穂ちゃんが送った。
とかいう手紙を今朝、童部くんにみせられたんだ。…あの童部くんって思い込みとか激しいから、
ああいう誤解を招く書き方は問題あるとおもうんだ。それでね?…って、美穂ちゃん?きいてる?」
ぱくぱく。
言葉を選んで説明している遊戯の話しは何のその、おいしそうにお弁当をほうばっている美穂の姿。
「美穂。あんたいったい何かいて送ったのよ?」
「え~?美穂はただ、お礼をいっただけよ?」
美穂をじと目でみながら美穂に問いかける杏子の台詞に、にっこりと答える美穂であるが。
「ポケモンのこと一生懸命勉強してるとかかいたでしょ?
それで、童部くんが何やら一人で自分の世界にいっちゃってるみたいでね。僕心配なんだ」
溜息をつきつつ説明する遊戯。
「つうか。遊戯?その童部とかいう大学生って一体全体、だからどんなやつなんだ?」
再度、遊戯に問いかけてくる城之内。
「ん~と。一言でいったら…子供な大人?…しかもだだっこ?」
「「だだっこ……って……」」
遊戯が少し首をかしげて言ったその台詞に、思わず異口同音で同時につぶやいている杏子と城之内。
「何か、あの童部くんって、自分の思い通りにならないとすぐにダダをこねて無理を押し通す。
みたいなところがあるみたいなんだ。
…さすがにみていられなくて結局仕方なしに相手のほうが折れてるみたい」
「ちょっと。美穂。…文通相手…考えたほうがいいんじゃない?」
「というか。遊戯も何でそんな奴と知り合いになったんだ?」
「え。いやあの、ちょっといろいろあって……」
あはははは。
空笑いをあげるしかない。
「そもそも!美穂ちゃんと文通するなど、相手が悪いっ!そんなのは百万年はやいっ!!」
「童部くんはわるくないもんっ!美穂に素敵なブレゼントくれたもんっ!本田くんの馬鹿っ!」
「そ…そんな…美穂ちゃん……」
力説する本田に、涙まじりの声で訴えている美穂。
といっても美穂のそれは嘘泣きの声。
「まあ、しかし。遊戯の家に朝も早くから押しかけたり、あのプレゼントにしろ……
すくなくとも、常識的には少しどうか?と思うような奴みたいだから。
美穂、あまり深入りしないほうがいいぞ?そいつとの文通」
ただの文通相手だけならばまだいい。
だがしかし、遊戯と知り合い。
遊戯の話しと美穂の話しを合わせてみれば、遊戯が相手と知り合ったのは美穂が文通を始めてから後。
ありえないかもしれないが、ありえるかもしれないのが、遊戯が美穂と同じ学校。
と知っていて近づいてきた。
ということもありえる。
伊達に色々な経験をしているわけではない。
小学のころからの苦労は彼をそれなりに注意深くさせている。
そんなことを思いながらも忠告する城之内の台詞に、
「美穂ちゃん。今回ばかりは城之内の意見に俺も賛成だ。お願いだから文通を考え直したほうが……」
「え~?まったく。ただのペンフレンドだもん。大丈夫よ」
「そうかなぁ?」
「うん。平気、平気♡それにあんな素敵なものをくれる人が悪いことするはずないもん♡」
「…美穂、あんたモノにつられすぎ……」
遊戯や杏子、それに城之内や本田の意見はまったくもって聞こうとしない美穂。
美穂からすれば、相手はただの文通相手。
それゆえに別に会うこともないんだから問題ない。
その程度の感覚。
「…美穂ちゃん。とにかく、何か今朝の様子からして童部くん、何かおかしい感じがしたから。
…これ以上あまり思わせぶりなことはしないでね?」
今朝のあれですこしは頭が冷えて落ち着いた考えにいたってくれればいいけど。
少し強く意見したしなぁ……
そんなことを思いつつ、美穂にそれとなく注意を促しておく。
「まったく。皆心配性なんだから。大丈夫だって」
「美穂ちゃん……」
「美穂。あんたってほんっとお気楽よね」
心配する遊戯達の意見をあっさりと却下し、そのまま食事に専念している美穂。
そんな美穂をみて心配そうな声をだしている本田に、そしてまたあきれた声をだしている杏子。
「何もなければいいけど……心配だな……」
あの童部くんって、まだあまり知り合って間がないけど何か思い込んだらしそうで心配なんだよな。
そんなことを思いながらぽそりとつぶやく遊戯。
こういうときの彼の勘はよくあたる。
それは魂の真実ゆえか……
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あとがきもどき:
薫:さてさて。次回でようやく、この回のクライマックス…かな?
ちらほらと、遊戯&王様の関係はおもいっきりもはやネタバレしてますが(爆v
ともあれ、次回でようやく王様の闇のゲームv
やっぱり王様は闇のゲームをしてるときのがカッコいい。
と思うのは絶対にわたしだけではないはずだ。
その点でいえばDMって…闇のゲーム、はっきりいってなかったよなぁ。
やっぱり初代のほうがいい……
何はともあれ、それではまた、次回にてv
2007年9月13日(木)某日
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