あとがき:

コンラッド:以下C
村田健=アンリ:以下M
眞王:以下A
地球の魔王:以下B


「と、いうわけでいってみよぅ!!」
「…猊下。何か楽しんでませんか?」
「ちっちっちっ。ウェラー卿。細かいことは気にしない。気にしない。」

C:「…細かくないと思いますが……」
M:「ま、いいじゃん。何はともあれ、今回…ユーリのやつとうとう無意識とはいえ。
    四大精霊たちの四人の名前をいっちゃったしねぇ〜……」
C:「そういえば……。でも彼らは姿は見せていませんよ?」
M:「問題は。そこじゃなくて。無意識に名前を呼んだ。ってことは。
  シルの力が表に出始めている。ってことだよ。」
C:「…それは……。しかし今の陛下の肉体では……
    ジュリアですら耐えられなかったあの力は……」
M:「だ〜れかさんが、ツェリさんに押し切られてユーリを早々と呼び戻しちゃったからねぇ。」
A:「…うっ!?…それは、アンリ?というかアーリー?暗に私を責めているのか?」
C:「って!?眞王陛下!?」
M:「さ〜てね。」
A:「…責めているな。だが、一応オンディーヌに頼んで我がかけていた封はといたぞ?」
C:「…?オン…?」
M:「ウリちゃんの先代の賜詞巫女だよ。一応、僕とボブの封印も解いておいたけどねぇ。
   封印が何重にもかかっていたらそれこそユーリの体に負担かかるし……」
A:「ソフィア殿の封印が溶け始めるのは七月の二十七日…だったか?地球の日付で。」
M:「そ。」
C:「そういえば。もうそろそろ陛下もこちらでは成人ですね。
    一応あれは結構形になってきてますよ。」
M:「例のユーリの誕生日プレゼント。ね。その前にやっぱり箱が気になるし……」
A:「そのことについては私が調べにいくつもりだ。…ウォリアースの動きが気になるし…な。」
M:「鏡の水底…ウォリアース…ねぇ…あの四人の中では一番知恵にたけているからねぇ…」
B:「そういえば…。どうもやはり、例の確立が高いようだぞ?」
C:「って!?今度は地球の魔王殿!?」
M&A:『あ。ボブ。』
A:「…やはりか…。」
M:「うわ〜…。本体探すの大変そ〜……」
C:「あ、あの?お三方様?一体??」
M:「あ。気にしないでウェラー卿。」
A:「ウェラー卿はとにかく。あの方のそばにいることだけに専念してくれ。
    …もしかしたら貴殿にはちょっと厄介な仕事を頼むかもしれんしな……」
B:「ところで?例のアレはいつごろに?」
A:「その前に。やっぱり魔笛を……」
M:「はいはいはいっ!突っ込んだ話は今はなしっ!何はともあれ。
    ユーリの行動には気をつけておこうよ。下手に覚醒でもされたらそれこそ大変だし…さ。」
B:「それはいえているな。それを受けて万が一。姫様が来られる…ということも……」
A&M:『・・・・げっ!?』
M:「こ…怖いこといわないでよ……」
A:「…しかし…ありえるから怖い……」
C:「?姫様?」
M:「ジュリアさんから聞いているでしょ?例の宇宙の姫様のことだよ。」
C:「……例の宇宙の意思そのもの…というか、宇宙空間すらをも生み出した…とかいう?あの?」
M:「そ。…ま、まあその話はおいといて。」
A:「だな。ひとまずは……」
C:「俺はいつでも。陛下の…ユーリのためな命でも差し出す覚悟はできてますよ?」
A&M&B:『命はやめて(くれ)っ!!』
M:「そんなことしたら…ユーリがますます危険だよぉ〜……」
A:「確かに。アーリーの言うとおり。だな。」
B:「だな。」
C:「???」
M:「…と、とにかく。そろそろ人が来るだろうし……」
A:「だな。」
C:「そういえば。そろそろウルリーケも戻ってくるころですね。ここ託宣の間ですし。」
B:「ひとまず私はあちらに戻るとしよう。」
M:「あ。僕も。それじゃっ!後のことはよろしく♪エド♪それとウェラー卿もね。」
A:「了解した。」
C:「それでは。俺もそろそろ……」

そんな会話をしつつも、やがて三人の姿が掻き消え。
後に残るはコンラッドの姿のみ。



「あ、コンラッド。お話は終わったのですか?」
一人、託宣の間から出ると、問いかけてくるウルリーケの姿が。
「ええ。」
「そうですか。」
アンリに呼び出され、一人眞王廟にとやってきていたコンラッド。
…だがしかし、よもや地球の魔王や眞王陛下が姿を現すなど……
そんなことを思いつつ。
「ひとまずは。…ですけどね。」
そんなコンラッドの言葉に。
「…やはり。陛下が使われたあの昼間の『力』のことですか?」
「さすがウルリーケ。あとは箱の話題。ですね。」
「…そうですか……」
いつつも、コンラッドの言葉をうけて空を見上げるウルリーケ。
判っていることは唯一つ。
ユーリが『覚醒』する。
という事態だけは何としても……

そんなやり取りをしばしかわし。
コンラッドは再び眞王廟より血盟城にともどってゆく。

後には――
託宣の間にと入り、一人精神統一を行い、眞王と話すウルリーケの姿が見受けられてゆく。

それは、ユーリが戻ったその日の夜の出来事……



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