プロローグ:

まあ、何とかなるだろう。
まず、優先されるべきは、かの御方の命の優先。
もし、今覚醒でもされる事態になればそれこそ後が大変だ。
下手をすれば、魂にすらも傷がつきかねない。
それでなくても強大なる力だ。
それを意思の力でかなり抑えているとはいえ。
本来ならば、たった一つの惑星にとどまる力ではないのだ。
そう。
約束自体は、この銀河そのもの。
銀河すべて…という約束なのだから。
だからこそ。
空間を分けて、管理することにしたのは。
かつての過ちを監視する場所というか空間を設けるため。
この場は…あちらの通常物質空間からはかけ離れている…空間。
時間とか、そういった束縛は…こちらではあまり関係がない。
アーリーがそばについているのだ。
何かあってもどうにかなるだろう。
その前に。
まずは、申し訳ないにしろ、かの御方に再びこっちに来ていただき。
あれを手にしてもらわないと。
今しばらくは……こちらの世界ならば。
どうにかあの力はごまかせる。
そう…魔王の力。
として………

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