あとがき:

アンリ以後:A
コンラッド以後:K
ヴォルフラム以後:W
ツェツィーリエ以後:T
ギュンター以後:G
グウェンダル以後:C


W:「というか!もしかして僕だけしらなかったんですか!?」
A:「そ〜いや、フォンビーレフェルト卿には話してなかったんだっけ?」
T:「だって。ヴォルフは彼女にかなりなついていたしぃ。」
K:「俺は眞王陛下から、彼女の魂を預かって。ソフィア様の元に運ぶ。
    という役目を担ったから知っていたんだが……」
C:「魔力の波動で私はわかったがな。」
G:「しかし…よもや、まさか陛下の御魂が前世ではジュリアのものだったとは……何という運命……」
W:「ギュンターも知らなかったのか?」
G:「というかもしかして?とはおもってましたけども。」
W:「じゃ、僕だけっ!!!」
T:「だって。ヴォルフったら、すぐに表情にだすんだもの。
   そ・れ・に。生まれかわったとはいえ、もう陛下は陛下なのよ?彼女ではないんだし。」
A:「ジュリアさんの意識もユーリの中にはあるけどね。僕も今までの人生の意識がすべてあるように」
K:「猊下が、あのとき。陛下に入れ物に入った魂の状態で触れられたとき。
    まさか、肖像画で見知った姿になられるとは、夢にもあのときは思いませんでしたけど」
A:「翼もってる状態のユーリじゃ、僕だって触発されるってば。
    元々、僕らは肉体なんてなきに等しいようなものだしね。
    精神生命体、といっても過言でないような存在だし。
    その意思で実体化とかはしてたことは過去にはあったけどさぁ」
K:「いや、猊下、それは今は……」
A:「それもそうだね。ま、とりあえず。あのとおり、ユーリは本当。人を疑うことを知らない。
    というか基本は信じちゃうからねぇ。誰でも。オーラで判別できるっていってもさ。
    人がいいから。だから、君にたのんだんだよ。フォンビーレフェルト卿」
C:「確かに。猊下のおっしゃることにも一理はある。
    何しろ、今度の魔王は双黒。しかもソフィア様の忘れ形見。
    それゆえに、魔王を狙ってくるものもすくなくないはず」
T:「しかも。恋人がいない、というのでなおさらにね。
    でも、このまま、本当にヴォルフと陛下結婚ってことにならないかしら?
    きゃぁんvそうなればすっごく子供が楽しみだわvv」
G:「あ・く・ま・で・も!!陛下やヴォルフラムに意中の相手が現れないまでの。
    強行的手段!ということじゃだったじゃないですかぁ!?ツェリ様!?あの婚約は!?」
A:「とりあえず。知らなかったとはいえ、ユーリが貴族間の間の求婚行為。
    あれをしちゃった。というのは事実だしね。それを踏まえて。
    ひとまず国と何よりもユーリの身の安全のために協力してもらってるんだしさ。
    …まあ、ユーリがあの調子でその手のことには鈍いからねぇ…彼。
    というか、昔からユーリはああなんだよね……」
W:「べ…別に僕は頼まれたから、とかじゃないからな!!
    あのへなちょこには僕のような奴がついてないと、何をしでかすかわからない!
    あんなに人がよすぎたら変な人物にひっかかりでもしたら、それこそ国の一大事だからな!!」
C:「…ヴォルフラムの言うことも一理ある。
    恋愛に免疫がない、というのなら変な輩にひっかかる、ともかぎらないからな。
    しかも、力が力だ。それを悪用しよう、として近づくものも多いだろう」
T:「ヴォルフがダメならコンラートでもいいのよ?ねえ?陛下との子供期待しちゃだめ?」
K:「は…母上……。俺はユーリには確かに命をささげてもいい、とはおもってますけど。
    ユーリはユーリできっといい人を見つけますよ。
    俺は…今度こそ彼を守りたい。それだけです。それと彼の力になれれば…と」
A:「こらこらこら。ウェラー卿。それはちょっとまってって。命はだめだよ。命は。
    というか、目の前で君に何かあったら、それこそユーリが危険だってば。
    今の状態でもし…しちゃったらどうするわけ?…肉体がもたないよ?」
W:「猊下?」
G:「ちょっとまってください!?猊下!?何ですか!?その肉体が持たない…とは!?」
A:「う〜ん。詳しくはいえないけどさ。ともかく。
    ユーリが秘めている特殊な力が表に出てきちゃったりしたら。
    今のユーリの体は人間のそれとまったく変わりがないから、その力に耐えられないんだよねぇ。
    だから、今でも魔力つかったら、よく寝てるでしょ?力を使うたびに体も慣れてくるはずだけどさ」
C:「…確かに。人の肉体となっている彼の身ではあの強大な力は負担だろう。
    普通の我々ですら魔力を使うとかなりの気力や体力を使うからな。
    しかも、あのように無意識に力を使いまくっていればなおさらだ」
A:「そ。自覚がないからねぇ。ユーリは。自分で突発的な雨とか、強風とか起こしてもさ」
T:「さすが陛下ですわ!!」
A:「でも。そもそも、ツェリさんがユーリが十八になるまで待ってくれれば。
   そういった問題は解決してたんですけどねぇ?」
T&G&C&W:『いえて(る)(ますね)(るな)』
T:「ひどい!!かわいい息子たちだけでなくギュンターまでもが!
   だって、だって!だってぇぇ!わたくしだってかわいい陛下におあいしたかったのよ!!」
G:「上王陛下。それは誰でも同じです。」
K:「とにかく。俺は少しでもユーリの負担を軽くする、それに全力を注ぎますよ」
A:「ゴメンだけどおねがいするよ。ウェラー卿。君の力はユーリには必要だからね。
   何しろ君とユーリは前世…というか、本質的な昔からのかかわりが特殊だから。」
K:「?」
A:「ま、君は覚えてないよ。うん。もしかしたら思い出すこともあるかもしれないけど。そのときは……」
C:「よくわからないが。ともかく。魔王の身に何かあっては一大事だ。
    あいつはどうもその辺りのことには疎いようだからな。
    自分の力の限界というか肉体の限度を知らずに力をつかいかねん。
    我々がどうにかサポートするしかあるまい。何しろここまで型破りに、行動するとは……」
T:「あら。グウェンったら。でも、そこが陛下のいい、と・こ・ろvなのよ?
   あなただってわかってるんでしょう?」
C:「…赤ん坊のときから彼はというかあいつは性格かわってないですよ……
   目を離したら何をしでかすかわからない……だからほっとけないんですよ」
G:「そういえば…産まれて間もない陛下も。
    突如としていきなりどこかに移動…なんてことはざらでしたからねぇ。
    おかげで人攫いにさらわれそうになったりしたことも幾度か……
    そのたびに、何やら大騒動が起こってましたけど……」
K:「…正確にいえば、賊のほうが、だけどね」
W:「きっと、あのころから今のへなちょこの要素はもってたんだ。
    目を離したら何をしでかすかわからない。というな」
A:「いやぁ。悪いけどさ。…ユーリは昔からああだってば。
    というか、赤ん坊うんぬん…でなくて。初期から」
アンリ以外:
   『初期って………』
A:「この世界が再生されたときから…というべきかな?初期に当てはめる、としたら?
    まあ、詳しくはちょっといえないけど。秘密だけどね。」
C:「?何かあるのですか?猊下?」
A:「う〜ん。ま、それはひみつ♪今はそれより……箱の影響と。
   あとは…その影響をうけちゃってるシュトッフェルだよ?」
T:「?お兄様の?」
A:「…そろそろ行動に出そうなんだよねぇ…どうも……
    触発されて、どうも大シマロンとかも怪しいし…もう少ししたら、多分エドも本格的に。
    調査しにいくんじゃないかなぁ?」
G:「眞王陛下が?というか調査…とは?」
A:「・・・ま、今は混乱招いたらいけないから、いわないけどね。そのときになったらわかるよ。」
K:「猊下はいつも一人で何でも抱え込みますからねぇ。」
A:「その言葉、そっくりウェラー卿にかえしとくよ。」
T:「あら!いけない!そろそろわたくしのファンファンが迎えにくるころだわ!
   それじゃ、かわいい私の息子たち、それにギュンータ。猊下も、わたくしはそろそろこれで。」
W:「あ!母上!!!」
G:「……どうにかなりませんか?グウェンダル?ツェリ様のあの恋愛主義は……」
C:「ムダだ。」
K:「・・・ですね。」
A:「…ま、僕たちも、そろそろ部屋にもどろうよ。」
全員:『・・・・(ですね)(だな)(そうですね)』


かくして、ユーリが寝ている間のとある夜。
そんな会話が開かれていたなどとは…当のユーリは知るはずもない……


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