こんかいは、ちょっとばかり。
スミレちゃんの家の内部をやってみたり。
え!?と思われた方もいるでしょう。
はい。そうです、彼らの登場なのです(笑


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銀河の彼方。
はるかなる過去。
礎と、そして、道を記した、過去より、生還した、彼らたち。
そして、彼らの行く末は…


            星の輝石     ~第6話:すべての始まりと…~



覚えているのは、一面の光。
自分たちを包み込むような…
そして…
ゆっくりと目を見開く。
暖かな光が瞳に差し込む。
そしてまた。
「…こ、ここは?」
ぴぴっ。
「情報、確認、ここは…」
まどろみの中より、意識が浮上する。
いや、一部の者たちにとっては、意識、とは呼ばずに、メモリー、とでもいうのであろうか。
だがしかし、すでに彼らは、その体が無機質である機械でできているにしろ。
独自の自我をもった、ひとつの生命体。
ゆえにこそ、彼らは、あの力を扱えたのだからして。
心のない、命には、あの力を使いこなすことなどは皆無。
私が、すべてなる命に与えた、その力は…その【想い】の強さにより、その力を発揮する。
そして…それは【心】がないと、絶対にできないもの。
どの【心】が間違いで、どの【心】が正しいのかなどは。
それらは、すべては【存在】が決めること。
私がどうこういう筋合いではないこと。
「!!!!!!!!?」
「長官!!!!!彼らが!」


モニターと、そして、それぞれについていた、看護のものたちよりも。
歓喜の声が、ここ、宇宙開発公団の一角にて、上がってゆくのは。
私たちが、ちょうど、授賞式をうけている、そんな中-……




- 数ヵ月後……




「ほら、とっととする。」
くすり。
思わず笑みが漏れる。
「とりあえず、今のところの状況はこうなってます。」
「あ、あなた、これはこうでいいのかしら?」
そんな会話をしている、二人の男女。
ちなみに、この二人の肉体としては、すでにこの世には存在しないもの。
彼女と彼は、精神体として、あの場にとどまり。
そして、未来に導くためにと残っていたに他ならないのだからして。
彼女の方はといえば、以前つくった、その【クリスタル】にその精神を同化させ。
二年ばかり、一人息子である彼の手ほどきをしていたりはしたけども。
そしてまた。
「カイン、リューシャ、それに、アベル、どうでもいいことは、後回しにして。とりあえず♡今いるのは、ここの銀河の状態なんだけど?」
くすくすくす。
そんな彼らの行動をみていると思わず笑みがこぼれる。
「姫様、こちらの資料はまとまりました。」
いって、私に差し出してくる透き通るまでの白い手。
「あら、ありがとう、ファー。それで?」
「はい。やはり…ご存知とは思いますけど。
  この彼らが【作り出した】あの生命体は、確実に。その力を増して、こちらにむかってきております。」
まあ、わかってはいるけど。
「ふぅ…」
まったく。
彼ら、というか、彼らの作り出した文明。
それらが生み出した、とある機械生命は。
その意思をもち、そして、それをさらに進化させていったがゆえの。
その結果。
「あなたたち、わかってるわよね?カイン、アベル…そして、パピル。」
もう一人の人物。
少しばかり見た目、人のよさそうな、年のころは、三十代前半、といった雰囲気をもつ男性にと。
微笑かけつつ、話しかける。
紫の星の指導者、パビル。
赤の星の指導者、アベル。
緑の星の指導者、カイン。
紫・赤・緑の星。
この三つの惑星からなる、三十連太陽系。
今、このあたりの宇宙空間で起こっている出来事は。
すべては、元は彼らの手によって、引きおこされたことに他ならない。
だからこそ。
「わかっているわよね?あなたたち?」
彼らが望んだのは、すべてを無に還すことではない。
ゆえに。
彼らは、その器を失っても、より強く願った。
― 自らの不始末は、自らの手で…
だけども、彼らは、精神体となってから、自分たちがどのようなことをできるのか。
そしてまた、どのような力を持ちえるのか、当時理解していなかった彼らたち。
まったく。
本来ならば、私は傍観していたにほかならないけど。
だけども。
すべての命あるものの願いをうけ。
【彼】を命あるものの救いとして、あのとき、誕生させたのは。
他ならない私だから。
「とりあえずは、しばらくは、この地に滞在されるのでしょうけど…ですが、姫様?気をつけてくださいよ?
  もし、この『地球』の人々が、姫様の『正体』を知りでもしたら…」
心配そうに私にいってきているのは。
ずっと私と共にいる、というか、私が始めて創った、物質から生まれでた生命体。
正確には、その物質の精霊だったりするけど、そんなことは私には関係ないし。
まったく、いつも、この子は、私の心配ばかりしてくれてるけども。
「大丈夫だってば、フェアリー。それにね?信じると思う?私が、この宇宙そのものの意思が具現化したような存在だってこと?」
くすくすくす。
目の前にいる、私の胸にと光っている、石と同じ髪の色をもつ、一人の少女。
髪は床につくまでに長く、それでいて、私に似通った雰囲気すらをももつこの少女。
大体、この子は私に合わせて、その容姿、というか年相応に姿を変えてくれる。
何もいわなくても。
そんな私の言葉に。
「ですが・・・」
いいつつも、ファーの瞳が揺らぐ。
大丈夫。
私は・・・もう、なれたから。
それに。
「それに、ファーあなたがいることだしね♡私には♡」
にっこりと、ファアリーにと話しかけ。
そして。
「はい!ほらほら!リューシャも、それに、カイン、アベル!パピル!
     とにかく、このあたりいったいの、銀河星雲の資料は今日中にまとめなさいね♡」
リューシャ、というのは、カインの妻であり、そして、唯一、といっても過言でないほどに。
この私の『声』を現世で、器を得ていた当時から聞いていた生命体。
私の言葉に。
なぜか。
『は、はぃぃぃぃ!姫様!!!』
なぜか四人の声が重なり。
ここ、この銀河の中にと位置する、この太陽系。
そして、太陽系にと位置している、この惑星-地球。
今、私がいるのは、その地球の中の日本、という国。
ここで、家を創り出す、ことは、いたって簡単。
何しろ、先のちょっとした事件により、その辺りがうやむやとなっているから。
ちょっと何か作っても、別にとがめられることなどはないし。
面白いことに、人間、とか、大概の種族って、子供の姿をしてたら。
あまり疑うことなんてしないのよね♡
だから、こうして、普通の【人】として、生活をすることもできるんだけど。
「とにかく、資料作成は、あなたたちの仕事、オッケー?」
にっこりと。
今、私と共に住んでいる彼らにと微笑みかける。

彼らには、その義務がある。
自らの不始末をその手で解決する、という義務が。

過去の遺産は確かに未来に受け継がれていき、よりよく進化、発展を遂げるものの。
だが、そうでないものも、また然り…


表向きは、私が一人で生活しているようにとなっているこの家。
ま、誰も来ることなんかは、ないしね♡


私が彼らにと頼んでいるのは。
今、この瞬間に活動している、すべてなる、彼らいわく『機械新種』たちの情報。
そこまでは私は力を貸さない。
すべて、彼らが調べ、それらを資料にまとめ。
それらをある場所にと送り届ける、それが私が今の彼らに与えた役目。


いうまでもなく、それを送り届ける場所、というのは…


地球防衛機構。
ギャッツイ・ギャラクシー・ガード。
通称-…GGG。



しばらくは、私はここに滞在することを決めたから。
そのためには。
多少のつながりは必要だしね。
ふふ♡



                              -続くー


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あとがきもどき:
薫:ふふふふふ。隠しとくつもりだったけど、ついでに。
  裏設定、スミレちゃんの家にオリジナルである、カイン、アベル。彼ら、はい、います(笑)
  というか、彼ら、絶対に責任感、強いとおもうんですよねぇ。
  なので、機界昇華されても、その心と精神までは、絶対にされてないとおもうし。
  いい例が、ラティオの母親ですしね。何しろGクリスタルと同化してたしね(こらこらこら!
  名前がでてこなかったのがかなしーです・・・彼女・・・ラティオの実の母親。
  ちなみに、予断ですけど、さらなる裏設定として。
  この、紫の星の指導者、パピル、これも名前がでませんでしたけど。彼の双子の妹が、ソール、という設定です。
  ええ、彼女(?)ですよ。ピサ・ソール(爆!
  なので、紫の指導者のみが、11のソウル11遊星主の中にいない、ということですかね(まて!←笑
  まあ、そのあたりを詳しく知りたいひとは、今すぐに。勇者王ガオガイガーFINALをみてみましょう(こらこらこら!
  などと超、他力本願なことをいいつつ。
  次回、何とスミレちゃんが、アルエットのような子になったりしてねぇ(だからまて!
  アルエットちゃん、知っている人は知っているぅぅぅvvv

       2004年5月3日某日



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