しまった!・・・・ま、いっか(ん?)
いや、レプトントラベラー搭載船が出向いてたら、地球に帰還するのって・・・。
一日後だよ・・・。つーか、往復・・二日?(汗)
・・・・・ま、まあ、気づくのが遅れた、というか、未曾有の危機に地球もあったんだから。
多少遅れても仕方ない、ということで・・・・てへv(こらこら!
何はともあれ、いっきます!


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            星の輝石     〜第3話:〜



時は、静かに流れてゆく。
遥かなる宇宙のかなたより、少年たちが帰還して…はや一年。
はじめは、夜空に輝く彗星の発見。
それがすべての始まりであった。
その彗星は、遥かな過去、つまりはこの銀河ができる前にあった銀河空間宇宙からの、タイムゲートのようなもの。
過去から現代へ。
二人の子供がこの未来のこの地にと託され。
そしてまた。
過去から現代に、それとともに前代未聞、というか未曾有の危機が襲い掛かったのは。
今から、十二年前がすべての始まり。
時は、西暦2008年の八月。
今、ここに、ここ、Gアイランド・シティ。
その中央にある公園に宇宙を救った勇者たちの帰還を祈る像が建てられ。
今日はその開幕式。
少年がその母親の胎内に生まれ出でたそのときから。
彼が紫の星で開発された、【Zマスターブログラム】それの抗体の力をもっている。
というのがわかったのは。
彼の母が、かの星で行われた『会議』に赴いたとき。
彼らの惑星は、というか、彼らの太陽系の生命は。
ここ、『地球』よりもはるかに進んだ科学力を持ち。
それゆえに、まだ生まれてもいない赤ん坊の能力をその胎内にいるうちから。
その能力をコピーした、ある物質が開発され…
それは、【Gストーン】と呼ばれる無限情報サーキッド。
彼らが使っていた、命の結晶としてのGクリスタルとは別に、そしてまた。
そのGストーン開発より判明した、安定した力を。
という理由から開発された、ラウドGストーン。
この地、『地球』にもたらされたのは。
少年の能力を元にした、【Gストーン】。
ゆえに、その能力というか機能は、少年の感情などにも左右される。
地球人にはまだ考え及ばない技術を手にした、この地の人々。
そして、彼らが。
次なるエネルギーとして目をつけたのが。
【ザ・パワー】と呼ばれる力。
その力は…確かに、想像を絶する力を誇るが、使い方ひとつで滅びの力ともなる、諸刃の刃。
それは…
この宇宙そのものの力といっても過言でない、そんな力の端末のようなものだからして。


「まるで、墓標ね。」
設置された石碑をみつつ、ぽつりとつぶやくそんな言葉に。
「違うよ。スミレちゃん。これは、凱兄ちゃんたちや、長官さんたち。―GGGのみんなが戻ってくるように、という祈りの石碑なんだから。」
二年間、学校に通っていなかったものの。
それでも、その知識に関しては、ほかの同い年の子供たちに負けず劣らずの知識をもっているこの少年。
天海護。その本名を【ラティオ】というのだが。
だが、彼がその名前で呼ばれていた期間はごくわずか。
彼がまだ一歳にも満たないときに。
彼の生まれた星は、機械侵略をうけ、そして。
彼の父であった、その星の指導者、緑の星のカインは。
わが子を時元ゲートのその先に避難させた。
それは…親として、そしてまた。
幼子が、すべての鍵を握る、宇宙の運命を握っている、といっても過言でない存在であるがゆえに。
「それはそうと、護君、もう大丈夫なの?」
彼がこの星に戻ってきたのは、今から約一年前。
彼と、そして、もう一人の少年は。
かなりの大怪我を負い。
それゆえにしばらく怪我の治療のために安静にしていたのである。
少女の心配も当然のこと。
−最も、彼ら少年二人には、自己治癒力が地球人とは異なり備わっているのだが。
「うん。もう大丈夫だよ。華ちゃん。」
さすが、というべきであろうか。
一人の少年は、約、三年。もう一人は約二年。
小学にかようこともなく、それぞれが宇宙空間にてすごしていた。
それなのに。
普通に同級生たちと同じようにと同じ学年にとあがれることができているのは。
それは、彼らの実力なのか、はたまた、彼らが生まれ持っている能力ゆえか。
それとも、地球人からすれば、そんな地球的な規模での常識など。
彼らには当てはまらないのかもしれないが。
「…J……」
ここ、地球にもどってきて。
今まで、養母とあまり話したことはなかった。
だけども。
―すべての役目が終わったことをうけ。
今までのことをすべて養母には話し。
そしてまた。
自分と【護】との関係も。
かつて、三十連太陽系、赤の星。
赤の星の指導者、アベルに作られし、対原種用生体兵器、アルマ。
彼はこの星、地球にて、戒道幾巳として名を与えられ。
そして、この星で自分が何者か、記憶を封印されて生きていた。
思い出したのは、かつて東京が狙われたとき。
あれから、もはやかなり年月がたったかのようにも感じられるが。
実際にはそれほどの年月はたっていない。
つぶやくそんな幾巳の姿をみつつ。
横にいるポニーテールの少女から、そちらにと視線を移し。
「大丈夫だよ。戒道。きっとJもトモロも凱兄ちゃんたちと一緒に戻ってくるよ。」
絶対に会える。
それは、絶対の確信。
とはいえ、あまり戻ってこなかったら、それはそれで。
自分から、彼らを迎えにいく方法を模索している少年−護。
「―そうだね。」
見上げる空のかなた。
だがしかし、同じ時間上には彼らは存在していない。
ということをまた、少年−幾巳もまた知っている。
知っているがゆえに、それでもなお。
大切な仲間に再び会いたい、と願うその想いは純粋そのもの。
そんな二人の会話を横で小耳に挟みつつも。
「―あの衝撃で彼らは…」
彼女は知っている。
彼らが今、【どこ】にいるのかを。
そして、そこは、時間の概念などない、という場所である、ということを。
だがしかし。
そんなポニーテールの少女の言葉は。
誰の耳に入ることもなく、その言葉はただ静かに風にと吹き消されてゆく。

彼らが今目にしているのは。
星のかなたにて、この星を守るためにと戦った勇者たちの帰還を祈る石碑−……



時は、西暦、2008年、七月も終わり。
ゆえに、いまだ12歳である少年、少女達は。
長い、長い夏休みにと入っている。
来年はいよいよ中学。
それぞれにそれなりの道をそろそろ決めるお年頃。
そのまま、同じ中学に進学するものもいれば。
別の場所にいくものもいる。
そして…高校にはいれば、なおさらに。
小学生のときの同級生の友達とは。
なかなかに会えなくなることは、それは当然の理。
小学生、最後の夏休み。
各自、少年、少女達は、くいを残さないように。
それぞれにその夏休みを満喫してゆく。




― ピッピッピッ。
一年前、未曾有の危機にと陥った、この地球。
だが、一年もたてば、それぞれの国々で再生と復興もまた成し遂げられている。
ゆえに。
自国で手一杯であった、人間たちもまた。
ようやく、再び宇宙に目を向ける余裕もでてきた、そんなその矢先。
ある無人調査艇が、それの存在を発見したのは。

―それは、偶然なのか、必然なのか…




「!?これは!?」
「天海!」
感じたのは二人同時。
一瞬、間違い、かとも思った。
だけども…この感じは…この気配は。
ダッ!
思わず同時に駆け出す。
「あ!ちょっと!?」
彼らとともに少しばかり作業していた大人たちが思わず声をかける。

二人のもつ、GストーンとJジュエル。
それは、彼らにしか起動できず、また、それは未知なる無限情報ポックス。
ゆえに。
二人に協力してもらい、科学者たちは、いまだに彼らの種族が持っていた技術を。
少しでも学ぼうと、いまだに研究しているそんな現状。
まだまだ、この地球上の科学力では、彼らの知識や技術すらにも及ばない。
だがしかし。
そんなことをいっていられない、というのもまた事実。
―いつ、何時、新たな侵略者がやってくるのかわからない、この状況だからこそ。
常に宇宙に対し、最新の注意を払っている。
少し前にこの地球にと降りかかった、異星からの脅威は。
いまだかつて終息しているわけではない。
―機械新種が、宇宙のどこかで誕生しているその可能性は。
ほぼ、100%以上、指摘されている。
それゆえに、最新の注意を払うのは、当然といえば当然のことではあるが。
だがしかし。
もし、万が一、今、再び、この星にそういった侵略者がやってきたとして。
今この地球上に対抗できるべき戦力がほとんどなきに等しい、というのもまた事実。

静止の言葉をも聞かず。
そのまま、窓から飛び降りてゆく二人。
ここは、地上よりかなり高い位置ではあるが。
少年たちにはそんなことは関係ない。
それと同時に、二人の体が緑と赤の光につつまれ。
プラズマ状の羽をその背にとはやし。
そこより飛び上がってゆく二人の姿。



「―事務総長。」
宇宙からの報告は。
それは、どうにかしないといけない、という事柄。
「わかっています。―ですが、どうする、というのです?戦力なるGGG起動部隊はまだ帰ってきてないのですよ?」
いいつつ、周りに映し出されたモニターの人々に向かって話しかけているのは。
ここ、地球の国連最高責任者。
事務総長、ロゼ・アプロヴァール。
『そ…れは…』
その言葉に思わずうなる。
彼らとてもはやわかっている。
あのとき、自分たちが渋ったために、GGG機動部隊は、独自の判断で。
彼方の星の海に向かった。ということは。
もし、あのとき、すぐさまに報告をうけたときに承認していれば。
あのような災害もまた、地球上には及ばなかったであろう。
地球上の人々の非難が、国連の上層部に向けられているこの今の現状で。
いったい全体、どういうことなのか。
なぜか、あのときの…大河幸太郎との話し合いの席の光景が。
世界各国の主要たるテレビ局などにとその映像が送られたのは。
いまだにそれの送り主はわかってはいない。
逆に、彼らを『追放』という形で、彼らを星の彼方に向かわせたロゼに対しては。
絶賛が向けられているのであるが。
宇宙空間にと位置する、GGGオーピットペース。
といっても、主要たる部署は機動部隊とともに出向いているがゆえに。
即戦力になりえるものは、残ってはいない。
そして。
無人調査探知機が、地球に送ってきたその内容は。
ちょっとした巨大隕石が、地球にむかって移動している、ということ。
そして…
「それに、あの隕石からは、生命反応がでている、ということです。
    ―そこにいるかもしれない生命を殺してまで、どうこうする、というのは…」
このままの起動でいけば、間違いなく地球上を掠めるか、運が悪くて衝突する。
もし、彼らがこの場にいれば。
彼らを調査に向かわせ…そして、どうにかできるであろうが。
だが、今の現状ではそれもできない。
「…さて、世界各国の皆さん?どうなさいますか?」
モニターの先にいる、各国の代表者たちにと向かい、語りかけるロゼ。
『・・・・・・・・・』
その問いに答えられるものは…一人足りとていない。




「八木沼長官!」
「八木沼長官さん!」
同時に声が聞こえたのは。
それは、画面に映し出されたモニターを眺めているとき。
ふと、その声の方に視線を向けた、GGG長官、八木沼が見たものは。
そこに赤と緑の光に包まれた、星の子供たちの姿。
「おや、天海君に、戒道くん。どうしたんだね?」
彼らは、この二人のことを知っている。
とはいえ、いまだにレプリジン…すなわち、複製された『天海護』が。
この基地を多少破壊した、という事実もその認識度を高めているのだが。
この少年たちには、どうやって、この宇宙までやってきたのか。
それを聞く必要はない。
彼らは超高速飛行が可能であり、そしてまた、生身のままで真空空間である宇宙にすら、何事もないように行動できるのであるからして。
「「あ!それぇぇぇぇぇ!」」
メインルームにとやってきた、二人が目にしたのは。
大きなスクリーンにと映し出されている、ひとつの隕石。
それを指差し思わず声を張り上げる。
「?これがどうかしたのかね?…今、この隕石がこの地球に向かう軌道ではないのか?というので問題になってるんだが…」
それを指差しつつ、叫んでいるそんな少年たちにと首を傾げつつ問いかける。
一方。
「間違いない!」
「ああ。天海、確かに、僕にも感じるよ。」
それは希望というか、確信に近い、それでいて二人にとってはとてもうれしいこと。
「あの!今、これ、どこにあるんですか!?」
問いかけるそんな護の言葉に。
「今は木星軌道上だけど?」
『−木星…』
その言葉に思わず顔を見合す護と幾巳。
すべての決戦地であり、そしてまた。
すべての元凶、といっても過言でない力を秘めた、その太陽系の中のひとつの惑星−木星。
「あの、レプトントラベラー搭載船、出すことはできませんか!?―あの中から。」
「Jとトモロの気配がするんです。」
「凱兄ちゃんたちの…Gストーンの気配がするんです。」
護の言葉につづけ。
戒道幾巳と天海護の言葉はまったく同時に発せられる。
そう。
二人が感じたもの。
それは。
自分たちだからこそわかるもの。
すべてのGストーンは、元をただせば、護の…ラティオの能力より作られしもの。
そして、それをコピーして作られたのが、幾巳の…アルマの持つ、Jジュエル。
ゆえに、二つは、共鳴することも、またリンクすることも可能。
彼らの『力』が告げている。
―あの隕石の中に、彼らの大切な『仲間』がそこにいる…と。

「「な゛?!」」

―二人の少年の言葉に。
しばし、絶句するGGGオーピットペースの姿が。
そこには見受けられてゆく……


                                −続くー


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あとがきもどき:
薫:ようやく、はじめのころの夢に突入(こらこら
  んで、凱たちが帰還して…んでもって。病気発生だなぁ(まてぃ!
  さって、スミレちゃんの活躍、いつになるのかなv(だからまて!
  なぜかガオガイガーのテレビ版ビデオ(OAVではないほう)みて、寝た日。
  こんな夢みたりして・・・・あはははは。
  しっかし、どうしていつもながらに、どの夢に関しても、スミレちゃん…でるんだろ(実話
  あと、エル様出てくることもあるしなぁ(あはははは・・・・
  ま、とりあえず。見ている人は絶対にいないとおもいますが。
  もうしばらくお付き合いくださいなvんではではv

      2004年3月1日某日


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