まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
こんにちわ。そういえば、不思議・チェイサー。と何かドラマのCDを説明してましたが。
もっと正確にいうなれば、スペシャル2のドラマCD。
あれの二巻ですな。あはは(こらこらこら)
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コズミック・サブリナル ~第24話~
数日後。
「これはもう王立研究院の敗北、といっても仕方がないでしょう…」
その原因はいまだに不明。
そしてまた。
とうとう、メルが倒れたのである。
聖獣の幻が視られ始めてはや数日。
もはや、メルの体力的にもこれ以上の発作は危険。
それぞれ女王候補たちと研究院が導き出した育成物の望みの力を球体にと送っても。
その聖獣たちの成長はとどまったまま。
いや、逆をいえば育成すればするほど、さらに頻繁に聖獣の幻の数は、
ここ聖地で見受けられているようにデータ上からいっても増えている、という事実。
データはまったくあてにはならない。
「…あなた方の手に後はかかっております。これ以上…」
これ以上、メルが発作を起こせばその命すらもがあやうい。
そして、おそらくは、メルの発作は聖獣と関係があるのは一目瞭然。
解決策はただひとつ。
彼女たち、女王候補たちが、聖獣のその本当の望みを『感じとる』こと。
― 目に見えるものにとらわれないように ―
それは裏を返せば、つまりは聞こえる言葉すらにもとらわれないように。
つまりは自分たちにとって一番必要とされているのは。
― あの球体と意思を通わせることができるのは、この宇宙で。あなた方だけなのですよ?
女王補佐官ロザリアの言葉が二人の脳裏にと浮かび上がる。
それは。
今まで、言葉で聖獣を、レイチェルはルーティスを。
コレットはアルフォンシアを理解しようとしていた。
だが、言葉ではないのだ。
大切なのは、『感じ取る』こと。
確かに、宇宙そのものが言葉を発するはずもなく。
形に見えているがゆえに、言葉を理解しようとしていた自分たち。
最後かもしれないカケ。
これに失敗したら、下手をするとメルの命はない。
そのことが。
二人の女王候補をより高くかりたててゆく。
どきどきどき。
「どぎときしますわね。陛下。」
ここは、かの空間を見渡せるとある場所。
ここに入れるものは、女王の許可が出ている存在のみ。
映し出されているのは、虚無に出現している光の球の球体。
「もうすぐよ。今。オリヴィエの力が、虚無に満たされてゆくわ。」
王立研究院にて。
あの二人の候補は。
宇宙の意思というか球体の意思である聖獣が何の力を望んでいるのか。
聖獣と心を通わし、ぎりぎりではあったが、その望みを聞き取ることができた。
― それは、あの宇宙をこれからその手によって育ててゆく過程で一番大切なこと。
「どきどきしますわ。― スモルニィで教わっていた、宇宙創造。それがこのような…」
まさか自分がそれにかかわることができるとは。
それははっきりいって誇らしいこと。
そんなロザリアの言葉にくすりと苦笑し。
「今ビックバンが起こるわよ。」
いいつつ、
天井といわずそこに映し出されている宇宙空間をすっとその白い指先で指差すアンジェリーク。
そこには。
今にも新たな歴史を始めようと待機しているひとつの球体が。
これから注がれてくる力をうけて、
より大きく羽ばたくためにと、その力を満ち溢れさせてゆく様子が。
こと細かく映し出されているのであった。
「教えて、お願い、アルフォンシア、あなたは何を望んでいるの?」
「ルーティス、あなたのことを教えて…」
自分たちにしか見えない聖獣。
それらに語りかけてゆく二人の女王候補。
その言葉とともに、その精神を彼らにと同調するべく彼らにと意識を合わせてゆく二人。
それはもっとも基本的なこと。
これから後々のためにも。
そんな二人の様子を視つつ、ただ一人にっこりと微笑んでいるアンジェリーク。
彼女はすべてを知っている。
これから先、どうなるのか。
過去、現在、未来。それは自分の手の中での出来事。
だけども。
未来は基本的には切り開くもの、その概念は…昔も今も変わっては…いない。
『きゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅう!!!!!!』
二人の心に、聖獣の声が届いたとき。
新たな扉が開くことは。
まだ、二人の女王候補は気づいてすらもいない……
二人の心に聖獣の声が心の中にと伝わってくる。
彼女たちは…それぞれが何を求めているのか。
今このときはじめて、その力によって聞くこととなっているのだが。
それは、まだこれから後のほんのきっかけにすぎない。
ということはまだ彼女たちは知らない事実……
望みは、夢の力。
夢は新たな希望を生み、そしてまた、新たな可能性すらも見出してゆく。
生命に必要不可欠なもっとも光と闇の力とも異なった。
すべてなる命に必要な大切な力――
その力が、二人の女王候補の意思のもと。
夢の守護聖オリヴィエの協力のもと。
虚無の空間にと満たされてゆく-……
-第25話へー
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あとがきもどき:
薫:あははは。ちなみに、なぜかオリヴィエ、と打ち込みしようとして。
オリヴィア、となった私です。
それってカイリさんの本当にあったら怖いアンジェリークの女性バージョンじゃ!?(爆!
えっと、最後の方、あまり詳しく語ってませんが。
次回で宇宙誕生、あれ少しばかり細かくかくつもりです。
えっと。まあ、このあたり。ドラマCDと同じだとおもってくださいな。
つまりは、聖獣の苦しみをメルが敏感に感じ取って発作を起こしている、っと。
さすがは未来の聖獣の宇宙の守護聖となる人材v(こらまてや!
まあ、何はともあれ。ようやく新宇宙、誕生です!
本格的な女王試験・・・これから・・・・ですね・・・あはははは・・・・
まあ、もうしばらく意味のない小説にお付き合いくださいな。
んではではv
2004年2月19&20日某日
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