まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

こんにちわv
今回、あのお方が出てきますv
といってもスミレちゃんじゃないですよ~?これにはでてこないもんvスミレちゃん♡
はい、マルセル様の前任者、あのお方ですv
何はともあれ、いってみましょうv

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コズミック・サブリナル   ~第5話~

「しかし…陛下のいくら許可がある。といっても……」
などとぶつぶつつぶやきをいれているのは、その金色の髪を長く伸ばしている一人の青年。
「まあまあ、いいじゃないですか。ジュリアス様。
  聖地に住む者たちもあれにはかなり喜ばれておりますことですし。」
すでに気づいたときには。
いや、気づいた、というより決定事項というべきか。
『ある場所に人々の憩いとそして娯楽の場所として、遊園地を設置し、そして一般に開放します。』
そのように女王陛下が彼ら守護聖たちにと伝えたのは、ついこの間のこと。
「そうそう、ジュリアス、お前は相変わらず頭が固いなぁ。
  人々が喜んでいればそれはそれでいいじゃないか。」
などといいつつにかっとわらっているストレートの金色の髪を伸ばしている青年。
「……カティス、お前は昔からそう、どうしてそう楽観的なんだ?」
「そういうお前はいつも固くに考えすぎだって。」
伊達に長い付き合いではない。
もういくら守護聖ではないとはいっても、やはりそれは緑の守護聖の前任者。
みんな気心しれた者たちばかり。
本人の性格も以前とまったく変わらないことから。
普通に彼らと共にすごし、以前のように守護聖たちの仲立ち役。
それを自然とこなす羽目にとなっているこの男性。
元緑の守護聖、カティス。
「まあまあ、ジュリアス。そんなにいつも心配ばかりしてたら。はげるぞ?」
「な゛!カティス!」
「あはははは!」
うららかな日差しのもと。
聖地のとある一角といっても正殿からはなれ、そしてまた、聖地の門に近いそんな場所。
ここに近日オーブンしたとある施設がある。
それは女王の意思で、この聖地に住まう人々の娯楽施設があまりない。
という慈悲により、できたこの施設。
遊技場――遊園地。
以前アンジェリークがおしのびで妹の結婚式に出かけた直後に計画していたその事柄は……
今ここに現実となって存在していたりするのであった。

彼らの中でこれから何が起こるのか。
知っているのはただ、カティスとそして闇の守護聖たるクラヴィスのみ……



「あなたなの?もう一人の女王候補、というのは?」
見るもの、何もがはじめてで。
戸惑っている茶色い髪の少女の前に。
いきなり、足音を響かせて目の前にと出現しているその少女。
金色の髪にそして、活発的なその瞳。
その薄い紫の瞳と金色の腰の辺りまであろう長い髪が印象深い。
服装は、白に青。
といったとても落ち着いているその服装。
おそらくはどこかの制服か何かなのであろうが。
「え、えっと、あの?」
とまどいつつ、問いかける、青い瞳の少女。
その茶色く肩の辺りまでの髪を軽く後ろで束ね。
頭の頭上付近で黄色いリボンで蝶々結びにして束ねている。
「ふ~ん。何かとろそうだね。私はレイチェル。
  一応これでも王立研究院始まって以来の天才といわれているんだ。私は。あなたの名前は?」
そう聞いてくるその少女の言葉に。
「え、えっと。私はアンジェリーク。アンジェリーク=コレット。」
この子がもう一人の女王候補?
そんなことをおもいつつ。
「あ、あの、ところで?どうして私やあなたが新たな女王候補に選ばれたの?
  私には何が何だかわかんないんだけど…」
戸惑いつつ、そう質問しているそんなコレットの言葉に。
「あんた、本当に何もしらないんだね。
  まあ、確かにどうして女王試験?という疑問はそうなんだけど。
  陛下のお力にはまったくもってかげりなんかみえないし。
  しいていうなれば、前回の女王試験のときにできた、という虚無の空間。
  そこから発見された謎の球体。
  その球体がいったい何なのか調べるのが私たちに与えられた課題なんだよねぇ。」
そういいつつ腕組みをしつつ、髪をふぁさりとかきあげるレイチェルと名乗った少女。
「?どうして私やあなたが選ばれたの?」
首を傾げつつ質問をするコレット。
考えてみれば、コレットは、
まったくもってそんな発見された球体とかいうのもにかかわりなどあるはずがない。
どうやら目の前のこのもう一人の少女…レイチェルという少女は。
王立研究院で働いているらしい口ぶりなので、かかわりはあるだろうけど。
そんなことを思いつつも首をかしげるコレット。
「それなんだけど。でも。あなたもみたんでしよ?
  あの不思議な球体。空から落ちてきた。あれのせいなんだって。
  あの球体には意思があって、その意思が具現化したものが、あのかわいい生き物。
  何でも『聖獣』って呼ぶらしいんだけど。
  姿が見えるのはその意思を理解できるもののみ。だったりするんだよね。これがまた。
  で、ここまでいえばわかると思うけど。つまり、あれの意思を理解できるのは、あなたと私。
  この広い宇宙の中で二人しかいないってわけ。
  女王試験、というのは…まあ、今は憶測でしかないからいえないけど。
  とりあえず、あの球体が何かを調べるのがあたしたちに化せられた使命ってわけ。
  どう?わかった?」
一息にそんな説明をしてくるレイチェルに。
「…あ、あの、もう少しゆっくり話してくれない?」
思わず、たじろぎつつも問いかける。
「あんたって、見た目だけでなく、本当にとろいのねぇ~。
  まあいいわ。この宇宙に二人しかいない、あれの意思を理解できるもの同士。
  これからよろしくね。」
そういいつつ、手を伸ばしてくるレイチェルに。
「あ、うん。こっちこそ。よろしく。えっと…レイチェル…さん?」
「レイチェルでいいわよ。私もあなたのことをアンジェリークって呼ぶから。
  でも、知ってる?その名前、現女王陛下と前女王陛下と同じ名前なんだよ。
  偶然ってあるんだね。」
そういうレイチェルの言葉に目を丸くし。
「ええ!?そうなの!?って、どうしてそんなことレイチェルは知ってるの?!」
それはしごく当然な疑問。
まず、女王の名前など、一般には知られているはずもない。
「ふふん。私こう見えても、この年齢で、神童。とまでいわれてたりするからね。
  私もあなたと同じ17だけど、これでもれっきとした王立研究院の職員なんだから。
  ついでに、研究院始まって以来の天才児。ともいわれてるわけ。
  このレイチェル様にわからないことなんてないのよ。」
「ふぅん、すごいんだね。レイチェルって。」
そんな会話を女王謁見室の扉の前でしているこの二人。
やがて。

「それでは。今回の女王候補の二人を招き入れます。二人とも、入ってらっしゃい。」

扉の向こうより聞こえてくる声。
「あ、女王補佐官であるロザリア様が呼んでるよ。さ。いこっ。」
「あ、うん。」
もう一人の女王候補。
別に女王試験といっても違うみたいだし。
そんなことを思いつつ少し安心しつつ。
そしてまた。
自分以外にもあのかわいらしい生き物を見ることができる目の前の少女。
自分と比べたらあきらかに、天と地ほどの開きがあるように見えるが。
そんな少女-レイチェルにと促され。
コレットは、レイチェルに続き、謁見室の扉をくぐってゆく。



                                -第6話へー

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あとがきもどき:
薫:ちなみに。カティス様がどうしているの?という疑問をもった人は。
  リモージュの秘密の大作戦vを参考にしてくださいなv(かなりまて)
  だってあの作戦が終わってからこの新たな試験なのよぉv
  でもせめてゲームの中だけでもジュリアスたちにカティス様、出会わせてみて。
  反応みてみたかった、としみじみおもっている薫です。
  だって、マルセル様にシオリを渡してそして言葉をきくだけ・・・・なんて。
  かなしすぎます・・・・しくしくしく・・・・。
  何はともあれv次回で守護聖召還v
  ではではvまたいつかv

2003年11月5&6日某日


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