まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

月の画像をいろいろしつつ四苦八苦……
ひとまず、イメージと少し違うけど、もうひとつのイメージ画像をば……

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メビウス・レクイエム   ~第17話~

ごうっ…
崩壊してゆくすべての惑星。
だがしかし。
そのことに彼らが気づくのには遅すぎた。
というか、核が存在していなければ崩壊は当然。
かつての出来事を二度と繰り返さないためにも。
だからきめた。
それぞれの場所にそれぞれの核となるべき存在を置く。
ということを。
元々は、自分ひとりですべてを背負おうとした。
だがしかし、仲間たちがそんな自分ひとりだけには背負わされない。
といって、銀河が誕生し、
その銀河が集まり新たな世界ともいうべき大銀河となる、その大銀河が多々と誕生したときに。
生き残った人々は、それぞれがそれぞれに、自らの意思で各銀河空間にと旅たっていった。
それはもう遥かなる記憶の彼方の出来事。
そして。
この場を自らの魂と精神でもって安定させていたのは、他ならない一人の少年。
だがその少年が、その世界に一定期間をおいて転生を果たしていた…
……ということは人々は知らない。
しかも、古の言い伝えは、ゆがみ、伝わり。
それゆえに……そんな人々の想いの果て。
栄華のみを重点においていた、人々の結果。
だがしかし。
名もなき、罪なき命までその罪を背負うことはない。
何もしらない一般市民や様々な動植物など。
次元回廊を通じ、器を失った精神体というか魂がこちらの世界。
つまりは、自らが収めている、というか、今自分がいる世界にとやってくる。
すべての世界は自分の一部。
いや、自分自身。
自分があきらめたらすべては……
それをさらに、新しい世界。
すなわち、神獣の宇宙のほうにと安定したのちに移動させる。
少しでも、コレットの負担を減らすべく……

「アンジェ?」
「平気よ。ロザリア。それより……」
「わかってますわ。……でも、無理はなさらないでくださいね?それでなくても……」
それでなくても、今アンジェリークは、この聖地が急襲されたことにより力をかなり使っている。
というのは、彼女…ロザリアにはよくわかっている。
「私は大丈夫。罪なき魂をこの地において浄化し、新たな未来を……」
アンジェリークの言葉とともに。
とある銀河の一点において。
ほのかな淡い金色の光が満ち溢れてゆく。


「なるほど。つまり君たちは僕の力を借りたい。と?
  でも、聖地が襲われたなんて前代未聞だね。
  それで?女王陛下やロザリア様は無事なのかい?」
コレットたちから、説明をうけ。
壁にとその背を持たせつつも問いかけるセイラン。
「それは……」
そんなセイランの言葉に思わず言葉に詰まるコレット。
それに代わり。
「ロザリア様は陛下が向かったといわれる、東の塔にむかっていかれた。
  俺たちはすぐにロザリア様とは別れたから詳しいことはわからないが。
  だが、どうやら陛下はこのことをすでに予見されていて、その対策として。
  聖地の一般人などが巻き込まれないように霧の結界を張られていたらしい。
  ……おそらく、陛下には何かお考えがあってのことなのだろう」
コレットに代わり説明しているヴィクトール。
「…まあ、あの女王陛下だからねぇ。
  というか、なら、今回のことには僕もかかわらないといけない。ということだね。
  その気になれば、陛下のお力でどうにかなるだろうし。……で?守護聖様方はどこに?」
そんなセイランの問いかけに。
「あ、それならね。セイランさん。メルの水晶にね……」
そんなセイランの言葉にと、メルが話しかけていく。


「なるほど。ここか」
「うん。間違いないよ」
とりあえず、メルの水晶に映し出された光景。
それをもとに、エルンストがいるであろう場所にとやってきているコレット達。
ここは、暗き鉱脈の惑星、と呼ばれている惑星であり。
様々な鉱石や鉱物などが取れることで、かなり有名。
ゆえに。
この惑星には、それらを生業として生活している人々が大多数を占めているのであるが。
「ここに、クラヴィス様とオスカー様の気配も感じるし」
というか、二人とも迷子になっている、という事実は、まだ彼らにはわからない。
クラヴィスは、その自らがもっている水晶により人々を正気にと戻していっていたりするのであるが。
坑道にて、待機しているものや、または警備に当たっている人間達。
そんな彼らを正気に戻してゆくことは、さして彼にとって難しいことではない。
そんな守護聖たちの行動はいざ知らず。
とにかく、メルの水晶が指し示すままにと、廃鉱となっている、とある廃道にと歩いてゆくコレットたち。
ここは、数百、数千、とある、この惑星の中でも。
初期に作られた、鉱山。
それゆえに、人々は、ここを第4廃道と呼んであまり人はここには来ない。
初期に彫られた坑道であるがゆえに。
今は人がおとづれることもなく、ギャクに、落盤などの恐れから、廃鉱となっている場所がら。
ゆえにこそ。
こういう場所においては、何かしら人に言えないことなどをするのにはいいわけで……
「ずいぶんと薄暗い場所だな」
周りをみつつ、何やらいうセイランに対し。
「おそらく、落盤とかも気をつけないとな。みんな、十分に心しろよ?」
いって、入り口をみつつそんなことをいっているヴィクトール。

薄暗い坑道の中。
辺りからは、何かしらの魔物ともいえるモンスターらしき声がしているが。
だがそれは、人々の姿が変化したものだ。
というのは、ここにくるまでの経験で、彼らは全員わかっている。
中はかなり入り組んでおり。
初期の鉱山、ということもあり。
とにかく、乱雑に中の道は入り組んでいる。
「ふむ……どうやら、確かに。最近誰かが出入りした痕跡があるな。」
道を調べて、つぶやくヴィクトールに。
「まったく、かなわんなぁ。こんな暗くて湿った場所に長居してたら気分までめいっちまいまっせ」
手をぱたぱたと振りつつ、何やらいっているチャールズ。
最も、その名前ではあまり彼を呼ぶものはなく、ほとんどがチャーリー、との愛称で呼んでいるが。
「でも、ここにエルンストさんがいるのは間違いないよ。……んっと。こっち!」
水晶が指し示すとある方向。
「ともかく。ここはメルを信じるしかないね」
そんなセイランの言葉に。
「そうですね。メルさん。お願いします。
  皆さんは、とりあえず……ここにいる、人々を元に戻すのを手伝ってもらえます?」
いって、全員を見渡すコレットのそんな言葉に。
「うっしゃぁ!まかせとき!」
「まあ、確かに。あのまま、というのも気の毒ではあるしね」
「ともかく、僕たちは、メルさんを援護しつつ進みましょう」
「俺が道をきり開く。みんなはきをつけてついてきてくれ。それでいいな?アンジェリーク?」
口々にそんなことをいっているコレットにとソンナコトを言っている彼らに対し。
「そうですね。皆さん、気を引き締めていきましょぅ」
いって、そのまま、メルの水晶の示すままにと、彼らは坑道の奥にと進んでゆく。


「…ここにもいないんですか?…いったいどこに……」
きしゃぁぁ!
どごっ!!
とりあえず向かってくる最近、なぜか増えている異形の輩。
それをなぜかその手にもっている本の角にて叩き伏せ、そんなことをいっている一人の青年。
その場に似合わない、真っ白な服に、腕に刺繍されている、神鳥の紋章。
そんなことを思っていると。
がやがや。
何やら人の話し声が自分のほうにと向かってくる。
「……?こんなところに……人が?」
彼が疑問に思うのとほぼ同時。
「あ~!!ほら!ね!メルのいったとおり!エルンストさんいた~!!」
何やらとてつもなく聞き覚えのある声が彼の耳にと聞こえてくる。
その声に思わず振り向けば。
なぜかそこに見覚えのある姿と。
……そして。
「アンジェリーク!?なぜあなたが!?あなたは、新たな宇宙の……!?」
その中心に新たな宇宙の女王となったはずの少女の姿を認め。
思わず叫んでいる青年――エルンスト。
そう。
彼の目に入ったのは。
ここにいるはずのない、聖獣の宇宙の女王となったはずのアンジェリーク=コレットの姿と。
そしてまた。
「それに、あなたたち!?メル!?それに、あなたたちも!?」
そこに、かつてコレットが女王試験を行っていたときに知り合った懐かしいメンバーの姿をみとめ。
思わず叫ぶエルンスト。
「エルンストさん!よかった!実は、大変なことが!お力を貸してください!」
コレットはいいつつもエルンストの側にとかけより。
そして、あらかたの事情を説明してゆく……

やがて。
一通りの説明を聞き終わり。
「そんな……聖地が!?
  …わかりました。このエルンストの力でどこまでできるかわかりませんが。」
聖地がアッサリと急襲されるなど前代未聞。
しかも、どうも話からすれば、女王陛下はソレを見越していたらしく。
一般人たちには被害はでていないらしい。
確かに、ある一定の惑星の一部分にしか、主たる被害は出ていないのもまた現状。
彼が行方不明になったのも……また、そんな原因を究明しにいったその矢先のこと。
それがわかっているがゆえに。
もしかして…かれも、この異変に巻き込まれて?
彼の安否も気になるが。
だがしかし、
主星の王立研究員を任されている主任としてこの事態をほうって置くわけはいかない。
「わかりました。このエルンスト。
  力の限りお手伝いをさせていただきます。宇宙の危機ですからね」
いって、コレットたちにと向き合いつつ。
「お願いします!エルンストさん!」
「あ!アンジェリーク!クラヴィス様とオスカー様の姿が水晶にうつったよ!」
コレットがエルンストに頭を下げるとほぼ同時。
メルのもっている水晶が淡い輝きを放ち。
その中に、共に行動している二人の姿が映し出されていたりする。
「…どうやら、これは、周りの景色からして、第9坑道のようですなぁ」
その水晶が映し出した光景をみて、そんなことをいっているチャーリー。
「ともかく、急ぎましょう。」
「だな。とりあえず、クラヴィス様とオスカー様と合流しましょう。」
そんなティムカとヴィクトールの言葉をうけ。
「わかりました。……でも、……第9坑道って……どこです?」
「あ、私が案内いたします。こちらです。」
コレットの疑問に答えるエルンスト。
そして。
壁にと目をむけて。
友人に対してのメッセージを刻み込み。
そして。
エルンストもまた、コレットたちと共に行動を開始してゆく。


「しっかし…お前も自力で脱出していたとは…な」
思わず苦笑がもれる。
「そういうあんたこそ。俺としては、あんたはこういったとこには疎いような気がしてたがな」
一緒に走りつつも、そんな会話をしているこの二人。
一人は、長い黒髪の男性に、一人は赤い髪の男性。
一人は手にした剣を振るいつつ、道を作り出し。
一人はまた、水晶を手にし、立ちふさがる人々に水晶が映し出す過去の光景を見せつつ。
操られている人々を正気に戻しつつ。
また、赤い髪の男性が傷を負わした異形の魔物は。
倒れるとともに、そのまま。
その姿はゆらめき、元々の人の姿にと代わりゆく。
この場にいる異形の魔物は、すべて魔道の力によって姿をゆがめられている人々。
いや、この場だけではない。
侵略してきた人物の手により、この場以外にもそのような現象は見受けられている。
だがしかし。
聖地がある、といわれている主星の近辺においては、そのような被害はでていないものの。
主に被害がでているのは。
主銀河系の外にある銀河などに位置している星星のみ。
といっても、被害が最小限に収まっているのは。
彼ら、侵略してきた存在たちが、直接に出向いた星々にのみ、その被害は発生している。
それゆえに。
彼らとて、この地を納めている女王の力の強さを再認識している状態なのではあるが……
「ふっ。一応体力には自身があるのでな。もっとも。あまり機敏な行動は好きではないが……
  そんなことより?オスカー?
  どうやらこのたびの侵入者は…陛下に匹敵する力の持ち主かもしれないぞ?」
「……わかってるさ、クラヴィス、あんたに言われなくても。
  こうやすやすと女王陛下が庇護しているこの地にやってきて。
  このようなことができるとは…な。何ものだ!?
  しかし…ロザリアや陛下はご無事なのだろうか?」
そんな彼…オスカーの言葉に。
「その心配は無用であろう。陛下に何かあればこの地は崩壊するであろうしな。
  ――それに、どうやらこの事態を打破すべく協力者がやってきているようだぞ?」
いって。
その手にした水晶を横にと走っているオスカーに見せるクラヴィス。
そこには……
「な!?お嬢ちゃん……でなかった、アンジェリーク!?」
みれば、水晶に映し出されているのは。
聖獣の宇宙の女王となったアンジェリーク=コレットと。
そして……その試験において協力してくれた人々の姿が。

「どうやらこちらに向かってきているらしいな。」
静かな、クラヴィスの声が。
坑道の一角で、しばし見受けられてゆくのであった……


炎の守護聖オスカー。
闇の守護聖クラヴィス。
彼らの正体を知っているものは……この場には…いない……


          -第18話へー

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あとがきもどき:
薫:うわっ・・前回打ち込みしてるのが去年の八月!?
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・とっとと終わらせないとな・・・うん(汗
  とりあえず。ただ今の参加メンバー。
  セイラン・ヴィクトール・ティムカ・メル・チャールズのコレットを除いたら五名ですね。
  つまりは六人メンバーですv
  でもって、追加でクラヴィス様とオスカー様(笑
  セイラン達って、様をつけるの・・・何かちがうんだよなぁ・・・
  さんづけで私は呼んでたからなぁ。うーむ・・
  守護聖になっても、数年来のクセはそのままですね(笑
  まあ、何はともあれ・・・がんばって、レクイエムは終わらせますね・・ちなみに。
  ゲームとかなりかけ離れていってたりするのは・・・気にしないでくださいね(汗
  んではでは。
  2005年2月17日某日


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