まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
さてさて、他のアンジェシリーズ小説をほっぽって(まて
アニメ化にもなった記念、というわけで(だから?)これも平行しての打ち込みですv
ちなみに、このネオさん…スキルがすくなすぎるっ!!!!!!!
愛蔵版ではふえているのかいないのか……
何だかなぁ…というのがプレイしたときに感じた印象です。
キャラのパターンも少ないし……
まあ、エトワールは幾度やっても難しく恋愛イベントに結びつかなかった…というのもあるけど。
どっちもどっち?なのかも……
#####################################銀花の園 ~プロローグ~
「あとは、エヴィルに任せても大丈夫よ」
「ですけど……」
すでに、守護聖もそろい、たしかに自身の宇宙の管理だけでかなり負担がかかりだしている。
「アンジェリーク。あまり無理をしてはだめ。この場所が新たな宇宙に変化するために必要なことなのよ?」
彼女たちの試験のときには、補佐する存在が多々といた。
だけども、この地は本来未来からやってきている。
アンジェリーク・コレットがレイチェル・ハートとともに育成した大地の一つ。
過去と現在と未来。
その全てがあわさる大地。
「というか。ならセレスティアでの買い物ができなくなるってことか?」
「ええ!?それこまりますっ!」
そんな二人の会話をききつつも、口をだしてきている男性と女性。
「あら。ゼフィル。一応は道をつなげてはおくけど。時間率がかなり異なることになるわよ?
あと、エンジュ。セレスティアと同じような場所が必要なら別に創造りだすけど?」
そんな二人ににこやかに話しかけている金髪の少女が一人。
「しかし。陛下?宮殿とかそのまま残してますけど、いいのですか?」
仮の宮殿として利用していたあの地。
今までは別荘のようにして扱っていたが、今では別の存在に管理を任せている。
それは確定されている未来へむけての準備。
「あら。いいのよ。あの地は私たちの力がもっとも満ち溢れている地。
いずれこの地に誕生する女王の資質をもつ子にとっては重要な地になるしね」
まだ、時が満ちてはいない。
宇宙意思のほうの時は一応満ち足りたものの、まだそのときではない。
「それに。私たちの力で確かに、この地に封印されていたナトゥの力は取り除かれたけど。
その残留思念はこの宇宙空間の一部に残っているしね」
それは事実。
本来の存在というよりは、残留のみの思念なので性質が悪い、といえばそれまで。
「われわれでそれを取り除いておくことはできないのですか?陛下?」
自分たちの力をもってすれば、それはおそらく可能のはず。
それゆえに問いかける。
「あら。ジュリアス。これはこの地にとっては必要なことなのよ?
まあ、アレが目覚めるにしても、力をつけるにしても。この地にいきるものが間違えないかぎり。
そんなに力はつけないしね」
かの存在の活力となるのは、負に属する力。
闇、といったものでもなく、本質的な負。
闇は全てを包み込み、癒す効果はあるが、負の力はそのようなものはない。
命あるものをとことん侵食しつくす。
「まあ、この地の神猫であるエヴィルのお手並み拝見、としてみない?ふふ♡」
『まあ、私的にはいいですけどね…いつまでもあなた方の加護をうけているわけにもいきませんし…』
この空間の核となったのは、他ならない自分自身。
それが定められていたにしろ、それでも。
未来においても実体化はできないにしろ、その意識はしっかりとしていた。
そしてまた。
かの地においては、自分と同じ存在もまた存在していたがゆえに覚醒できなかった。
未来におけるあの地において、完全なる宇宙の意思として存在している自分自身がいたからこそ。
「ほら。エヴィルもああいってるし♡」
「いまだに猫がしゃべるの違和感あるのは気のせいか?」
その場にちょこん、と集まっている彼らとは対照的にその場に座っている銀色の毛並みの猫が一匹。
「オスカー。ものごとにはなれも必要よ♡」
そんな紅い髪の男性ににこやかに微笑みながらいっている金髪の女性。
「それはそうと。陛下?先日お願いされていた肖像画、書きあがりましたけど」
「あ、わたくしも出来上がりました」
そんな会話に割ってはいるがごときに、そんな彼女にと話しかけている青い髪の男性に水色の髪の男性。
「そういえば。セイランは陛下からこの地に誕生するであろう初代女王の絵をたのまれてたっけ?」
ぽん、と手をうつように、どこか思い出したようにいっているもう一人の金色の髪の女性。
彼らの存在は、あまり人々に知られてはいない。
否、この地において伝承がのこっているのみの崇高なる存在。
「ええ。レイチェル。とりあえず、セイランにかいてもらった絵のほうを大樹のある屋敷にともっていって。
あとはここの宮殿においておくつもりよ?人々の心の安らぎにもなるしね」
自分たちがこの地より撤退、否、あまり干渉することがなくなる。
それすなわち、この地が自らの力で成長してゆくようになる、ということ。
いまだに完全にこの地を導く能力を秘めた人物はこの地に存在していない。
すでに、コレット、そしてリモージュの世界よりこの地に根を下ろすべく移民してきている存在も大勢いる。
そんな彼らの一部が作り出したのは、銀色の大樹を守るべく騎士団を結成した。
銀の大樹はこの地、浮遊都市アルカディアにとっては象徴的なもの。
かの木があるがゆえに、宇宙空間でもこの都市は問題なく存在している。
他に惑星、という惑星はいまだに存在していないこの宇宙空間で。
光のジェムを授けていたとある人物の縁のある一族は、やがてはその力を血筋へと変化させた。
ジェムは光となりて大地に降り注ぎ、すでにこの地には残ってはいない。
あるのは、それらの力を秘めた『宝石』のみ。
それはジェムと異なり、強い意志をもつ人々の手に触れても発動はしない。
その力にそった素質があるものでなければ。
さわり。
風とともに背後にある銀の大樹の枝がなびく。
銀の大樹にと咲き乱れている銀色の花。
この大樹は宇宙意思でもあるエヴィリールの力の具現化。
「だけど。陛下。私たちがここにくるのを制限する、とかじゃあないんでしょう?」
この地はけっこういろいろなものがあふれている。
それでも、最近では神獣の宇宙のほうがいろいろと珍しいものがあふれてはいるが。
「ええ。オリヴィエ。一応規制はしないわ。ただ、この地の管理をアンジェリークの。
つまりは神獣の宇宙からはずすだけだから」
今までは、神鳥の宇宙の女王、アンジェリーク・コレットがこの地をも管理していた。
だが、すでにこの地の宇宙意思が目覚めた以上、それは必要はない。
「いずれ、この地に誕生した女王とその守護聖。みんなでこの地でパーティができるといいわね。ふふ♪」
事実、それは確定された未来なのだが。
それをいわずににっこりと微笑みを浮かべる神鳥の宇宙の女王、アンジェリーク・リモージュ。
そう。
この地の新たな未来はここから。
いまだに孵化していない宇宙の卵の状態から本当の宇宙空間に発展してゆくために。
・~・・~・・~・・~・・~・・~・・~・
さわっ……
風とともに、銀色の枝がなびく。
「そうですか。しかし……」
この場には彼以外の人物の立ち入りは認められていない。
時には例外はあるものの。
ここは神聖な場所。
この地、『アルカディア』を守護している、といわれている伝説の銀の大樹がある場所。
この銀の大樹は銀樹騎士団により守られてすでに長い年月が経過している。
それでも、かの地においてはまだ一ヶ月も経過していない、というのは十分に理解している。
光のサクリアをその魂のうちに秘めているがゆえに、他の人間とは成長の時間が異なる。
その力は死とともに受け継がれ、魂ごとにその知識もまた蓄積されてゆく。
それがこの宇宙の意思たる存在が選んだ方法。
人、というのもは豊かさになれてゆくと同時に、逆に悪い心もまたうまれてゆく。
この地においてもそれは至極当然で。
その波動により残留意思が目覚めかけているこの現状。
「サクリアを秘めた、またはその素質がある人々を……たしかに、それもいいですね」
残留意思は、自身の力を増してゆこうとゆっくりと、だがしかし確実に人の世界に入り込んできている。
彼らの目的はこの地の消滅。
本来かつてなそうとしたその行動の延長戦。
「しかし。未来の世界においてはラ・ガ、と呼ばれていたあの力の残留。
何と伝承してゆきますか?下手に真名をいえば、それこそかの御方の悲しみが……」
ナド・ラーガとも呼ばれていたかの地。
それを作り出した張本人の名前もサクリアの元、彼もまた理解している。
全ての始まりはそこから、といっても過言ではない。
「あら。それならもう決まってるわよ?」
唐突に、ありえるはずのない声がその場にと響き渡る。
澄み切ったまるで鈴を転がしたかのような子どもの声。
ばっと思わず顔を上げてみるその先にちょこん、とたたずむ一つの人影。
「エヴィル。そして未来の光の守護聖よ。時がすぐそこに迫っています。
エヴィル。遠慮しなくてもあなたが眠っている最中聞いた知識のままに行動していいのよ?」
そう。
彼は知っている。
神猫の宇宙、と呼ばれていた地で、今からおこることがどのようにいわれていたのか。
かの地の女王もまた、自分たちの世界が神獣の宇宙から空間転移して誕生したもの。
と伝承により伝わっていたがゆえに、代々の女王は必ずかの元に赴いていたのだから。
いまだにまだ苗木のころであった自身のもとに。
全ての世界を創りし存在。
今、まさしく彼らの目の前にいるのはそう呼ばれている存在であり、
そして今は神鳥の宇宙の女王として存在している神聖なる人物。
「ね?」
目の前にて何やら硬直している存在たちにとにこやかに微笑みかける金色の髪の少女。
しばし、その場にて互いにそれぞれ姿は人と猫とことなれど深々と姿を下げる歳若い男性と猫の姿がしばし見受けられてゆく。
-第1話へー
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あとがきもどき:
薫:さてさて。プロローグはニクスの過去にしようかともおもいましたけど。
やはり、現在、過去、未来とつながっている、ということもあり、あえてリモージュサイドからv
さてさて、次回からネオ・アンジェのストーリーがはじまりますv
ではでは♪
2008年5月2日(金)某日
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