まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
こんにちわ♪初めての人は始めまして(笑)
アンジェのシリーズの中では、一番『アンジェリーク=リモージュ』が好きな、管理人(薫)です♡
それと守護聖様の中では(ああ・・様づけ・・爆!)闇の守護聖クラヴィス様♪
それでは、いっきまぁす♪
#####################################
リモージュの秘密の大作戦♪ ~プロローグ~
女王試験が終わり、新しい宇宙に移動した旧宇宙。
255代女王アンジェリークは、補佐官ディアと共に、聖地を去るときがきた。
「本日、私達は、聖地を出発します。」
すでに、女王の座についているアンジェリーク=リモージュに、報告にくる二人。
「もうなのですか??」
いままでの、姿とは違い、歳相応の姿で、自室にいたアンジェリークは二人に語りかける。
アンジェリーク=リモージュ。
256代女王。
彼女はかなり特殊の種族なのだが・・・・。
そう一般には思われている民族でもある。
今までは、本来もっているサクリアを押さえるために、
あえて子供の姿をとっていたアンジェリーク。
元々、この全ての宇宙をまかされたアンジェーリークにとって、
彼女達がいた宇宙の消滅は、即、全ての宇宙の消滅を意味する。
そういう約束だったのだから……
「では、お元気で。女王アンジェリーク。」
にっこりと笑いかけるもう一人のアンジェリーク。
「……まって。ディア、アンジェリーク。」
にっこりと笑いながら二人を呼び止める女王。
「確認がしたいの。…アンジェリーク貴女、まだクラヴィスを愛しているのでしょう?」
その言葉に驚く金の髪の前女王。
前女王アンジェリークは、女王候補のときに、闇の守護聖クラヴィスと、恋に落ちた。
だが、アンジェリークは、宇宙が崩壊しかけているのをしって、愛する人を守るために、
あえて、クラヴィスには何もいわずに、女王の鶴の一声で決定した女王の座を受け入れた。
そのせいで、クラヴィスが心を閉ざしてしまったというのもあるのだが……
「……私は……」
言葉に詰まる、アンジェリーク。
「アンジェリーク……」
ディアがそんな親友でもあるアンジェリークをねぎらう。
確かに、アンジェリークは、まだクラヴィスを愛していた。
世界を救いたい=彼を助けたいという本心でもあったのだから。
しかし、すでに女王の立場でない彼女にとっては、時間の流れが根本的に違う。
聖地は外界とは違う時間で流れていて、
その中でも、女王と守護聖、補佐官は、まったく異なった時間をすごしているのだから……
女王でない今、彼女が愛する人と過ごすのは……
常識では無理がある。
また守護聖の任を解かれた彼をまとうにも、外界では、何千年、何万年の時間がすぎることか……
そんな彼女の気持ちを知ってか知らずか、優しく微笑む女王アンジェリーク=リモージュ。
「貴女方に、私からのお礼があるの♡」
いって、リモージュは、ふわりと手を軽く伸ばす。
そして彼女の広げた手のひらに、やわらかな光が収縮してゆく。
『そ……それは!?』
その現れた品物をみて、驚く二人。
今、この場には、・・新たな補佐官ロザリア=デ=カタルへナはいない。
リモージュの手のひらにふわふわと浮かぶように出現したのは、クリスタルの花。
薔薇のようなクリスタルである。
やわらかなオーロラのような色を宿した。
「これを貴女がたに。」
その台詞と同時に、二つの水晶は、アンジェリークとディアの手の中に納まっていた。
「女王……これは……」
「……クリスタル……フラワー??」
とまどいの表情のアンジェリークとディア。
「私からのせめてものお礼です。
……よく、崩壊を押し止めて、この宇宙の移動に気づいてくれました。
移動のためにこの宇宙を創ったまではいいのですが……
気づいてもらえるかが、ちょっと心配だったんですよ?」
その言葉に。
思わず絶句するアンジェリーク。
彼女は、神鳥から移動するにふさわしい宇宙が誕生した。
というのしか聞いていないのだから。
神鳥の言葉によって、宇宙を救う方法を見出した前女王。
「……アンジェリーク……??貴女……??」
そして、もう一人のアンジェリークは……
今、自分の目の前にいる女王となった自分と同じ名前の少女。
アンジェリークの雰囲気がどこか今までと違うことに気がついた。
静かに、目を見開くアンジェリーク。
その刹那。
部屋全体が金色に輝く。
そして、金色の光の中で女王の姿は・・異なるものへと姿が変化していた。
『アンジェーク、ディア。これは、私……アンジェリーク=ユニバースからの、お礼の贈り物です。
貴女方をクリスタル一族となし、あなた方の望みをかなえるために。』
光の中に浮かび上がった姿は。
ウェーブのかかった金色の髪を、足元につくかと思われほど長く伸ばし、そして金色の瞳の女性。
アンジェリーク=リモージュの姿では……なかった。
その女性がやわらかに二人に語りかける。
『……!!!!!???????』
その名前で、思わず言葉を失う二人。
『アンジェリーク=ユニバース』
女王となった存在は絶対に知っている名前である。
全ての宇宙の意思を誕生させし存在。
神鳥を創り出し、誕生と滅びをもの、全ての頂点に立つ存在。
一般には、宇宙の『暗闇』部分そのものだとも言われている存在の名前。
アンジェリークという名前が天使という意味をもつのも、
この存在の名前の由来によるものである。
「アンジェリーク……貴女……」
ディアがおもわずつぶやく。
リモージュがクリスタル一族の長だということは、ディアもアンジェリークも知っていた。
そして、旧宇宙の空間を閉じる際に、リモージュから送られていた水晶は。
前女王とディアにとっても、あまりに力のあるものだった。
それゆえに、すんなりと宇宙の移動ができたというのもある。
……前女王とディアは命に代えても移動させて、空間を閉じる気でいたのだが……
クリスタルの力の補助もあり、形式通りの女王交代は行われた。
確かに、そんなクリスタルの力は、アンジェリークたちにとっては、不思議なものと映ったであろう。
クリスタル一族。
かつて、偏見と欲の深い人間達によってすでに絶滅したと思われていた一族。
人とはまったく異なる時間をすごす一族。
言い換えれば、外界の中で、唯一、
女王や守護聖と同じ時間を過ごしている一族でもある。
・・・・クリスタル一族の平均寿命は・・1000年から数万年。
彼らは、各自自分の『
その力によって姿までも、自在に、子供の姿から大人の姿にまで変化することができるのだ。
リモージュがその一族と知ったときの地の守護聖ルヴァは、瞳を輝かせたものだが・・・。
何しろ、聖地ですら、このクリスタル一族の本姿を捉えていないのである。
知られているのは、ただ、彼らが自然と意識を共有できること。
そして、長は『レインボゥ・フラワー』と呼ばれる特殊の水晶によって、知らされるということ。
……彼女達の一族は、この宇宙全てが消滅する前からいた生き残りでもある。
アンジェリーク=ユニバースの純粋なる願いによって消滅は免れたのだが。
そのときに、アンジェリークは・・・・・自らを宇宙と同化させることを決意したのだ。
まあ、かの御方もミドルネームが同じだからという理由でそれを、あっさりと許可したもので……
そして…今に至っている。
『アンジェリーク、ディア、貴女方をクリスタル一族となします。
それで、聖地と同じ時間の流れを過ごすことになります。
……ふふ♡実はね♡マルセルの前任者カティスと、ゼフィルの前任者ライも一族になってるのよ♡』
『え゛!?』
さらに追い討ちをかけられるアンジェリークとディア。
ふと、みれば、いつのまにか、リモージュはいつもと同じ姿にとなっているのだが。
「ふふ♪内緒なんだけどね♪
マルセルとランディとゼフィルは、カティスのことは知ってたのよ♪私が教えたから♡」
悪戯っぽく笑うリモージュ。
教えたというよりか……通信してたというのが正解と思うのだが……
「ライはね、どうしても、ディアが補佐官の任を解かれるのを待つって♡
すっごぉぉ~く、純粋に願っていたのよね♡だ・か・ら♡」
リモージュはいうが。
まだ、そのときは、リモージュはこの世界に誕生してなかった。
精神身体でもなかった。
ただ……本来の姿でいただけで……
「カティスは、根性で私達の隠里を見つけ出したのよ♡さすが、前緑の守護聖よね♡」
ふとそのときの様子を思い出したのか、笑っているリモージュ。
ディアとアンジェリークは、ただ口をあんぐりしてたりするが。
「まあ、関係ないことは、おいといて♡
で??アンジェリーク、貴女……クラヴィスを待つ気……ある?」
にこやかみ笑みを浮かべつつ問いかけるアンジェリークのその言葉に。
……こくん。
静かに、前女王であるアンジェリークはうなづいた。
「……よかった♡本当は、私が移動するときに降臨してれば、よかったんだけど……
移動してからの方が大変だってわかってたから……
ごめんなさいね。アンジェリーク。貴女に大変な苦労をさせて……」
前女王に謝るアンジェリーク=リモージュ。
その言葉で。
アンジェリークは女王にのみ口頭で語り伝えられている伝説を思い出す。
『聖地のどこかに、宇宙の根源とつながっている場所がある。』
という伝説を。
リモージュにとって……、いや彼女にとって、……この聖地のある場所は……重要なのだ。
この場がなくなること、それ即ち、約束が果たされることでもあるのだから。
『もし、疲れたり、止めたくなったら、この場所をなくしなさい。
そうしたら、今度こそ、本当に完全に消滅させるから。この宇宙♡』
それが、彼女がこの宇宙を任されたときに言われた言葉。
そのことを知っているのは……
ユニバースの無二の親友でもあったとある少女と。
ユニバースの唯一の弟であった……エリオスのみ……
やがて、ディアとアンジェリークは、守護聖たちに何も言わず、聖地を後にしてゆく
アンジェリーク=リモージュの治める宇宙の物語の始まりである―。
-第1話へ―
Home Top Back Next
####################################
あとがき:
薫:はははは(笑)
実は、これ『アンジェリークアンソロジー6巻』の神田リンダさんの作品に、近いものがあるという・・・・
いやぁぁ(笑)
アンジェリークにはまった当時、まだゲームしか知らなかったので・・(笑)
アンジェリークに自分の持ちキャラを関らせて世界観を作ってやれ♪
というコンセプトでできているというこのシリーズ(笑)
シリーズ長編の方でその辺りは触れますが・・・・
アンジェは女王試験のときは、子供の姿をとっていたと思ってくださいな♪
・・・だから、シリーズの方にも入る内容なんですよねぇ・・・・。
これ・・・・・・(笑)
でも、前女王の姿は由羅カイリさんの漫画で分かったし♪
ふふふふv
ということで、一部訂正で打ち込み・・と
まあ、まだシリーズの方を打ち込んでないので、疑問は多いいと思うでしょうが(自覚あり)
そのうち、疑問は解決しますのでv←なんて無責任な・・
ではでは、次回からようやく本編です♪
Home Top Back Next