まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

ようやく、このたび。神獣の宇宙にへと移動ですv
あと、やっぱりサクリアを送るときの決め台詞(?)いれたほうがいいのかな?
などと思いながら打ち込みやってます(こらこら
やっぱりあったほうがいいかな~……う~む……


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~エトワール・エンジェルズ~ ~第9話

改めて近くで謁見すると、どうしてもぼ~と見惚れてしまう。
この宇宙を統べている女王陛下。
確か学校で、彼女はかのかつての宇宙が危機に瀕死消滅の時期にあったとき、
先代女王の力と、そして今の女王陛下の力で新しい宇宙空間にと宇宙の星星全てが移動し。
そして…短期間で移動させた宇宙空間を安定させた。
と教わった。
その後に実はいろいろと出来事があったのであるが。
それは一般には知られていない。
エトワールが出現するまで、皇帝となのる侵略者がこの宇宙空間にやってきたりとか、
はたまた、負の力に影響をうけたその彼の転生が再び操り人形とかして襲ってきたとか。
そして…未来からの時空転移でとある大陸がやってきて。
その大陸が次元の狭間に位置し、未来の神獣の宇宙の意志である、
アルフォンシアを未来における負の意志そのものが大陸そのものに封じ込めており、
それらを神獣の宇宙の女王と、神鳥の宇宙の女王とその補佐官たちが開放し、
未来の空間を救い、さらにはその次元の狭間すらをも小宇宙として安定させた。
などといった出来事は、一般人にははっきりいって知られていない。
かの地…アルカディアに関しては、それなりに行き来が一部からは可能なのであるが。
その存在すら、当然このエンジュは知るよしもない。
そこに、ただ【居る】だけなのに、圧倒的な力を感じる。
そう…まるで全てを包み込んでくれるようなそんな温かさと…そして安らぎ。
強いて表現するならば、そんなところであろう。
みているだけで幸せになれる。
そんな雰囲気をもっている自分と同じ歳だという…目の前の自分達の宇宙の女王陛下。
「エンジュ?」
そんなことを思いながらもぼ~としていると、名前をよばれてはっと現実に引き戻される。
「あ…す、すいませんっ!私ったら…っ!」
そういうエンジュのあわてる様子に少し困ったように首をかしげ、
「この姿だと緊張するのかしら?なら、子供の姿のほうがいいかしら?」
などと右手を顎にあてて小さくつぶやく神鳥の宇宙の女王…リモージュの台詞に、
「?」
意味がわからずに思わず全身でハテナマークを表現するエンジュの姿。
一方で、そんなリモージュの言葉をきき、
「……もしかして、もしかしなくても、まぁぁだ、姿かえてうろうろしてる口ですか?あなたさまは……」
思わずあきれ口調でつぶやくエンジュの横でふわふわと浮いているウサギもどき。
くすっ。
「あら?いけない?そういうサフィだって姿はいろいろとかえてるじゃない?」
「そういう問題ではないとおもうのですけど……
  こりゃ、当代のここにいる守護聖様がたも、そしてまた補佐官殿も苦労してるんじゃろうなぁ~……」
にこやかにいうリモージュの台詞に、しみじみというそんな【タンタン】とエンジュになづけられた彼の台詞に、
「やっぱり陛下って、この石版の神器とお知り合いなんですか?」
常々疑問におもっていたらしくずばっときいている風の守護聖ランディ。
「というか。姿を陛下が変えられる。というのを知っている時点で、知り合いなんじゃねえのか?
  ま、俺は陛下だから何があってももうおどろかねえぜ。……多分」
目の前のリモージュが自分達の想像以上な力を持っている。
というのはかのアリオスこと、レヴィアスがこの地にやってきたときに思い知った。
…自分の宇宙でないまったく別の宇宙まで影響を及ぼすことのできるその力。
女王の力とはそこまで計り知れないものなのか。
と常々驚愕したものだ。
そんなことを思いながらもランディの声につづいて突っ込みをいれている鋼の守護聖ゼフェル。
「こほん」
そんな彼等の会話をさえぎるように軽く咳き込み、そして
「エンジュ。今陛下から言われたことは理解できました?」
今、リモージュがエンジュにいった台詞が理解できたかどうか確認するために再度問いかける。
昨日、一応リモージュや他の人たちから説明はあったであろうが。
絶対にいきなりのことで混乱しているはずだから。
というリモージュの最もな意見で再度、エンジュにこのたびのことを説明することにしているリモージュ達。
「…え?あ…は、はい……」
改めて話しを聞いてみれば、とほうもない話だとおもう。
タンタンと自分が名づけた伝説の石版の神器とかいう彼の説明からもおもったけど。
本当に自分にそんな…危機に瀕した創生記の新宇宙を救うことができるのか。
という疑問は尽きることがない。
女王補佐官ロザリアの言葉に、戸惑いながらもあわてて返事を返す。
「まあ。この儂がついておるんじゃから、新米エトワールでも大丈夫じゃて」
くすっ。
そういう【タンタン】と名づけられたそんな彼の台詞に、
「そうね。期待してるわよ?サフィルークア」
くすりと微笑み、にこやかに声をかけるリモージュ。
そして。
「エンジュ。昨日もいいましたけど、私はあなたにこのたびのことは強制しません。
  あくまでもあなたの意志で選んでください。とても大変な役目となるでしうしね。
  一晩たってもまだきちんと心が決まらないのであれば、私はいつまでもまちますから」
いいながら、ゆっくりと謁見の間にとある玉座から降りてエンジュの手をそっと握る。
そんなリモージュの言葉とその行動に目を見開きつつも、
「も、もったいないです!陛下!わ…私は、こんな私でもいいのでしたら、お手伝いさせてくださいっ!」
自分にどこまでできるのかはわからないけど。
だけど…物事はやってみなければ答えはわからない。
「そう……」
彼女がどんな思いでこのたびの使命をうけようとしているのか手にとるようにとわかる。
それゆえに、少し目をふせ、そして。
「それでは。エンジュ。あなたに使命を授けます。神鳥の宇宙の女王の名において、
  ここに、あなたを新宇宙のエトワールと任命いたします」
「つつしんでお受けいたします」
リモージュがそういうと同時、エンジュがそれに答え。
それと同時にリモージュの背中に淡く光る金色の白い羽が出現したかとおもうと、
その波動はそのままエンジュにと伝わり、そして……
ふわっ。
エンジュと、そしてサフィルークアの背中にと白い羽が出現する。
ふと、それにきづき。
「タンタン、それにあわない~」
「そうか?そもそもおぬしがこのような姿にしたからじゃろうが!?」
何やらほのぼのとそんな会話をしている二人であるが。
くすっ。
そんな二人のやり取りを眺めながら。
「エンジュ。これから大変だろうとおもうけど、頑張ってね」
にこやかに微笑みエンジュにと語りかけるリモージュの姿。
そしてまた。
「エンジュ。あなたはこれからひとまず一年間。エトワールとしてお役目についてもらいます。
  とりあえず、まずはこの聖地になれることからはじめましょう。
  あとで神獣の宇宙に案内いたしますわ」
リモージュの言葉に続いてロザリアが説明する。
そんなロザリアの言葉にふと、ようやく昨日みたはずのもう一人の人物が見当たらないことに気づき、
「そういえば、あの?もうひとりいた…その、レイチェル様は?」
「彼女は神獣の宇宙に戻りました。…神獣の女王が気になるのでしょう」
眠ったままで精神のみで宇宙の安定をどうにか保っているコレットを思い浮かべて静かに説明する。
まだ自分が力を貸しているのでそれほど本来ほどは力の消耗は無いはず。
そうわかってはいても、どうしても気にかかる。
「そう…ですか」
「では、聖地を案内いたしますね」
そういうエンジュににこやかに言うロザリアにたいし、
「ロザリア?私が案内してもいいけど、ロザリアも忙しいでしょうし……」
「へ・い・か・はっ!執務をこなしてくださいませっ!」
「は~い」
そんな二人のやり取りをみながら、思わず一瞬目を丸くし。
そして、くすくすと思わず笑みが漏れてしまう。
宇宙を滑る女王とその補佐官。
とてつもない神のような…というか神そのものという存在だけど。
やりとり的には自分達人間と変わりがない。
そう思うと同時にどこか張り詰めた空気が自分の中でほぐれるのがわかる。
「では、まいりましょう。エンジュ」
「は。はい!」
女王補佐官ロザリアに促され、ひとまずエンジュは謁見室を後にしてゆく……


「ここが……」
次元回廊を渡り、別の宇宙という神獣の宇宙へとロザリアに伴われやってきた。
「こりゃ、完全に氷ついとるの~。この宇宙の女王もおもいきったことを……」
目の前に見えるのはとても整った聖殿。
だがしかし、聖殿を中心としたこの宇宙の【聖地】においては今は完全にと氷つき、
自分達以外の生命活動の息吹すら見当たらない。
「この新宇宙にはまだ人という種族が誕生していないからね。
  ようやくこのように木々などといった生命は誕生しているけど。
  あと小動物も然り。ここに勤めている人々は私たちの宇宙からの移住者よ」
新しい世界を共に創造りだしてゆく。
その喜びと感動。
それらを心の支えにして自らの意志で志願してこの地にやってきているこの地に住まう人々。
人々、といっても最低限な人々しか常に滞在していないが。
聖地全体が凍りつき、生命の息吹すらまったく感じられない。
まるでこの宇宙が危機に瀕している。
というのをこの地が指し示しているかのように。
「というか。休日出勤なんて冗談じゃねえよ……おい、ロザリア!
  何で運ぶのが俺たちなんだよ!?もっと適材なやつがいるだろう!?」
ぜいぜいいいながら、文句をいっているゼフェルの姿が。
「そうはいうけど。ゼフェル。これも大切なお役目なんだし。
  それより、ロザリア様。これは宮殿の中でいいんですよね?」
ゼフェル特製の石版運搬装置。
それに乗せているのでさほど重さなど、といった苦労はない。
「ええ。ランディ。すでにレイチェルが部屋の用意はすませているはずよ?」
女王が眠りにつくとほぼ同時。
この地にいたほかの人たちもまたそのまま時を止めて眠りにとついている。
ひとまず、神器が封じられていた伝説を記した石版。
それはこちらの宇宙にあったほうがいいであろう。
というリモージュの意見にともない、あちらの宇宙からこちらの宇宙にと移動してきている彼等達。
悪態をつくものの、それでもその身のうちから脇だっている苛立ちは、
石版を自分達が運ぶ役目を負ったから。
というのではないのは一目瞭然。
何も知らないままに女王候補として宇宙の意志にと選ばれ、
そしてそのまま何もないまっさらな宇宙の女王として即位したコレット。
この聖地の様子からみてもただならないことが起こっている。
というのは嫌でも思い知らされてしまう。
それゆえにその憤りをどこにもっていけばいいのかわからずに思わず怒鳴っているだけなのだ。
「ともかく。さっさといこうぜっ!」
そういって進み始めるゼフェルに対し、
「そうだ。ゼフェル。後でサクリアを神器の中に封じるのに少しばかり力をあげてくださいね?」
「っておいこらっ!何で俺なんだよっ!というか休日出勤にたいして過重勤務かよ?!」
にこやかにいうロザリアに思わず叫んでいるゼフェルであるが。
「あら?とうぜん。エンジュに理解してもらうのにランディにも協力してもらうつもりですわよ?
  二人とも。協力してくれますわよね?」
「「……うっ……」」
にっこりと有無をいわさずにロザリアにいわれてはぐうの根もでない。
というか、目の前にエンジュがいるのに、嫌だ。
とは絶対にいいたくない。
何よりも一番不安なのは彼女自身であるのは明白なのだから。
「わ。わあったよ。それより早く神殿の中にはいろうぜ」
「エンジュ。大丈夫かい?」
「あ。はい。お気遣いありがとうございます」
そんな彼等のやり取りもエンジュの耳には実はあまり入っていなかった。
というのが本音。
聖殿というかこの地そのものが完全に凍りついている。
こんな風景など…今までみたことがない。
完全に静まり返っている…静寂さが何ともいえない。
雪がふったときの風景でもここまでの静寂さは…ない。
通常とは異なる静寂さ。
そんな感覚に飲まれてしまいしばし呆然としていたエンジュ。
それゆえに、ランディが話しかけてきたのをうけてようやくはた、と我にと戻る。
「とりあえず。いきましょう。レイチェルもまっているはずよ」
「は、はい」
ロザリアに促され、全体的に凍り付いているままの聖殿の中にひとまず四人は足を踏み入れてゆく。

「ロザリア様。わざわざありがとうございます」
神獣の宇宙の聖地の聖殿。
その中にとある女王謁見室。
そこにひとまずやってきているエンジュたち。
静かに静まり返っている謁見室内部。
ここもまた、全体的に氷で完全に閉ざされている様子が一目でわかる。
「しかし…ここまで氷ついてるなんて…あいつ、大丈夫なのか?」
ついこの前まで一緒に旅をしていたこの宇宙の女王。
それゆえに心配になる。
あのあと、この宇宙に始めての生命が誕生して進化していっている。
という報告を自分達もうけたばかりであるというのに、この現状。
「この宇宙の女王コレットも心配だけど、レイチェル。君も無理してないかい?」
前まではアンジェリークと呼んでいたのだが。
少し前の皇帝侵略の一件から、この神獣の宇宙の女王のことをコレットと呼んでいるランディ。
それは、ほかならぬ、自分達の宇宙…即ち、初めての女王試験前に即位していた前女王陛下。
その彼女の名前もアンジェリークだ。
というのを知ったからに他ならない。
同じ名前がいくつもあれば、ファーストネームで呼べば誰を呼んでいるのかわからなくなる。
という視点から。
「ご心配ありがとうございます。ですけど、私は大丈夫です。皆様がたの援助もありますし」
それは事実。
特に神鳥の宇宙の女王陛下には何といって感謝していいのかわからないほどに。
そんなレイチェル、ゼフェル、ランディの会話をききながら。
「あ…あの?ここにはレイチェル様しかいないんですか?」
ほぼ全域にわたって凍り付いている、この神獣の宇宙の聖地。
この地にやってきてからずっとおもっていたこと。
話には聞かされてはいたが…話と現実にみるのとでは訳がちがう。
それゆえに、戸惑いながらも問いかける。
そんなエンジュの問いかけに、
「そもそも。まだここにはこの宇宙で生まれた生命体はほとんどいないしね。
  というかまだ人類なんて誕生してないし。ここにいる人たちは、
  好意から私達が元々住んでいた宇宙。すなわち神鳥の宇宙から移り住んでくれた人たちだし。
  それでもこの聖地にしかまだ人はいない。というのが現状だしね。
  この宇宙に存在している生命体は、動植物、くらいかな?今のところは」
「うん。この宇宙の自然は豊かだよね。とてもきもちがいいもん」
あの、銀水嶺の惑星のように。
緑、風、水、そして地のサクリアを秘めたジェム。
それらはやがて銀の大樹をはぐくみ、未来のこの宇宙の神獣を助けることになる。
説明しかけるレイチェルに続いて、こくりとうなづきながらもいっているランディ。
「自然は存在しているのに、人類がまだなんですか?」
「まだそこまでの文化レベルに宇宙全体が発展していないからね。
  エンジュ。あなたのエトワールとしての使命は、とりあえず。
  今、この宇宙に不足しているサクリアをあちら…すなわち、神鳥の宇宙からこちらにと運んできて。
  そしてしばらくはここ、聖地でその力を開放していってもらうことになるとおもうわ。
  ここ、聖地はこの宇宙の中心。この聖地に力が満ちれば他の場所にもその力は伝わるの」
戸惑いながらさらに問いかけるエンジュに答えるレイチェル。
そんな二人の会話をききながら、
「うむ。たしかに。聖地は宇宙の中心地じゃからの。
  ちなみに、エンジュ?かたくならずとも大丈夫じゃぞ?
  その心のままに、自分が出来ることのみ素直な心のままにおれば、おのずと力は使いこなせる。
  この儂がついておるんじゃ。ものはためしに、一度サクリアをこの儂におくってもらってみてくれ」
いうと同時に、ふっ。
今までふよふよと浮んでいたタンタンがエンジュの腕にと光の輪となり移動し。
次の瞬間にはそこにはタンタンの姿はなくブレスレットが一つほど、エンジュの腕にはめられているのみ。
これこそが、石版の神器と呼ばれる由縁。
とはいえ、その時々の持ち主というか扱い手によって姿をかえる。
「え?あ…あの?えっと…タンタン?」
そんなタンタンの言葉に戸惑いを隠せないエンジュに対し、
「そうね。ゼフェル。ランディ。エンジュにサクリアを送ってみてくれるかしら?」
にこやかに二人の守護聖たちにといっているロザリア。
「…は…はい」
「…休日勤務…やってらんねえよ……」
そんなロザリアの言葉にぶつぶついいながらも、二人サクリアを送る体制にとはいり、
精神をその場にて集中する。

それは…エンジュにとって、はじめてみる。
守護聖、というその立場がもつ圧倒的な力……


                        -第10話へ―

    

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あとがきもどき:
薫:ようやく、サクリアの拝受と開放のさわりですv
  これがおわると、しばらくは。聖獣の宇宙と聖鳥の宇宙の移動だけですね。
  あとは…うふふvアウローラ号さんの話もださなければv
  何はともあれ、それでは次回にてvv
  

2007年4月14日(土)某日