まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

今回は、あまりお話すすんでないです。
まあ、基本は一応おさえてる…かな?
エンジュの視点からいくとすれば、あまりにぼ~となりすぎて、
というか緊張しない。というのが不思議ですしね(笑
あまり会話とかも頭にはいらずにあまり思考が回転していない。
という事情があったりします(笑
何はともあれ、ゆくのですv

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~エトワール・エンジェルズ~ ~第7話

えっと……
何だかぼ~としてしまう。
そこにいるのは、伝説というか神というか。
とにかく至高の存在。
自分は普通の女の子だったはずだというのに。
いったい全体この状況は何なんだろう?
目の前にいるのは、絶対に普通に生活していたら出会うことのないであろう存在。
そしてまた。
なぜか石版から出現したうさぎのタンタン。
もはやタンタンという呼び方で自分の中では定着しているが。
石版の神器とかいわれても、さっぱり意味がわからない。
きらきらとはっきりいって絵本の中とかやスクリーンの中。
即ち映画やモデルの本などといったものの中でもみたことないような美青年や美少年。
それらが九人。
それぞれ独特の個性をもっているのは傍目にもわかる。
「……以上で全員の自己紹介おわったけど。…エンジュ?」
「……あ。はいっ!」
名前をいわれてようやくはっと我にと戻る。
何やら九人の守護聖様がた。
と呼ばれた方々がいっていたような気がするが。
緊張して、またはどこかぼ~と夢見ごこちになっており頭にきちんとはいっていない。
「とにかく。これからよろしくね。えっと。エンジュだったわよね。
  改めてよろしく。私はレイチェル。今は私達の宇宙は他の人は眠りについているけど……」
そこまでいって少し瞳を伏せるレイチェル。
そんなレイチェルの台詞に。
ふと今さらながら気づいたかのように、
「そういえば。レイチェルだけ無事だった。ってことだけど。
  他にこちらからそちらの聖地にいっていた人たちは今は眠っているんでしょ?」
素朴な疑問を投げかけているのは緑の守護聖マルセル。
くすっ。
そんなマルセルの質問にくすりと微笑み、
「マルセル。それはレイチェルが共にあの宇宙を育てたからよ。
  それゆえにレイチェルもまた宇宙意思のかの存在と意識とつながりをもっているからね。
  今は神獣の宇宙の女王。アンジェリーク=コレットが眠りについて、
  宇宙全ての惑星の安定に力を注いでいる状態で進化が滞っているとしても。
  レイチェルもまた、かの試験を共にした存在である。というのを忘れないで」
にこやかに、そんなマルセルにむかって説明しているリモージュの姿が。
「??」
そんな彼等の質問の意味や、また女王陛下と名乗った人物の言葉の意味は、
当然エンジュにはまったくもって理解できない。
「まあ、新宇宙の女王補佐官殿が目覚めているまま。というのは。
  おそらくは貴女様が何かしら新宇宙の補佐をしているからでしょうが……」
?マークを頭にとばしているエンジュの手の中でそんなことをいっているウサギもどき。
「?あ…あの?」
とりあえず意味がわからないことにはどうにもならない。
それゆえに問い返す。
「ああ。ごめんなさいね。エンジュ。
  まあ、今ロザリアとそして全員から紹介があったとおりなんだけど。
  あなたにはこれから、彼等の力をそのサフィ…もとい、石版の神器の意志の力を借り、
  こちらの世界から新宇宙、神獣の宇宙へそれぞれのサクリアを運んでもらうようになります。
  どう?やってみてくれるかしら?」
にっこりと自分達の世界を見守りながら宇宙を司っている女王であるリモージュに微笑みかけられ、
思わず、反射的に。
「は…はいっ!」
思わずぴしっと背筋を伸ばして答えるものの。
そしてふと。
「…あ、あの?サクリアを運ぶ…って……?」
確か、サクリアというのはこの宇宙の安定を司っている守護聖が守っている力ではなかったか?
そうたしか授業の片隅できいたような気が果てしなくてする。
何かいまだに夢をみているようなきがするのは、絶対に気のせいでも何でもない。
というかはっきりいって夢というほうがリアリティーがある。
そんなことを頭の片隅に思いながらも、はたと今言われた言葉にたいして問いかける。
「くすくす。まあ、エンジュ。あなたの気持ちもわかるけどね。だけど、これは現実よ?
  ちなみに。あなたと一緒に行動していた。二人の女の子たち。
  エイミーとネネにも理由を話したら快く協力してくれることになってるから♡
  サフィ。とりあえずブレスレットの形態になってくれる?それで説明するから♡」
「え……あ、あの……もしかして、私の思っていることがわかるんですか?」
「この世界に生きているものの心は手にとるようにわかるわよ?
  まあ、必要がなければ極力視ないようにはしてるけど。
  だけど、エンジュ。あなたの場合は視るまでもなく、顔にそうかいてあるわよ?」
かぁっ!
戸惑いながらも問いかけるエンジュの言葉に対し、
さらりといってくるリモージュの台詞に思わず全身が火照ってしまう。
「陛下、陛下。陛下が直接話してたら余計に彼女は固まってしまいますわ。
  それはそうと、サフィ…って……」
そんなリモージュをたしなめるようにというロザリアの言葉に。
「ふふ♡まあ。いいじゃない。とりあえず。当人から説明してもらうのが早いでしょうし♡」
にこやかに微笑みながらもその質問をかわすリモージュであるが。
「そういえば。陛下。サクリアを運ぶ…とは。いったいどのように?
  私達もまだわかっていないのですが……」
ふと、そんなリモージュにと視線をむけていっぽ前にでて問いかけているルヴァ。
えっと…たしか、あの人って…地の守護聖様…とかいってたっけ?
そんなルヴァの様子をみて今紹介された名前等をどうにか頭をフル回転させながらも記憶を手繰る。
戸惑いを隠しきれないエンジュの目の前で、
「それは。今から当人に説明してもらうわ♡皆もよく聞いててね♡」
にっこりと全員を見渡して言い放つリモージュ。
そんなリモージュの言葉をうけ、
「……はうっ。相変わらずというか…何というか…あなたさまは……
  ……まあ。あなたさまらしいですけどね……」
何やら意味深な台詞を言い放ち、ため息一つ。
そして。
「まあ。とりあえず。案ずるより有無が安し。というわけで。
  この儂の首についている飾りがわかるじゃろ?エンジュとやら?」
「あ…うん」
どうしても見た目がうさぎもどきなので安心した口調になってしまう。
こんなご大層すぎる存在が多々といる中で、唯一の安らぎ。
といっても過言でない、自らが【タンタン】と名づけたそのウサギもどきの台詞に素直にうなづく。
「今儂はこうしておぬしの心に満ちていたウサギのような姿になっているが。
  元々はこの飾りが主じゃからの。それが神器といわれているゆえんじゃ。
  ちなみに、これは儂を扱うことができる存在が一番使い勝手がいいように形を変えるんじゃが。
  どうやらおぬしの場合には儂はブレスレットの形式になるようじゃな。
  ともかく。ここに九つの涙型の石がそれぞれにはめ込まれているのがわかるじゃろ?」
言われてみれば確かに。
中心に一つの円い石があり、そしてまた。
その石を中心にして涙型のような透明のような石がはめ込まれている円い円盤のようなもの。
それがうさぎの首にまるで首輪のようにとついている。
「この一つ一つの石は、それぞれの九つの力…即ち、サクリアに対応しておる。
  つまり。この一つ一つに九つのサクリアを閉じ込めて、それをもってして移動する。
  というわけじゃな。まあ心が今は乱れているじゃろうから今すぐ。というのは無理があるじゃろうし。
  それはまた日を改めてサクリアの拝受を守護聖様方にお願いするがよかろうて」
……?????
サクリアを閉じ込めて、持ち運ぶ…ってどういうこと?
説明をうけてもまったくもって意味がわからない。
だけど、今ここで判りません。
というのは守護聖様方の目もあることから素直にいえない。
「まあ。おいおいと慣れてくるじゃろうて」
いや、慣れてくるって……
そもそも、そんな大層なこと、私にできるわけ?
私は何もとりえがない女の子だし……
自分にできることならば、たしかに人の手助けをしたい。
それは本音。
だがしかし、どうも話を総合してみればスケール的に大きすぎるような気がするのは気のせいか?
たしかに。
新しい宇宙の女王様が困っている。
というのを助けてあげたい。
という気持ちはある。
その女王様というのをみたことがない。
というのはあるにしろ、かなり切羽詰っている。
というのはあのレイチェル、と名乗った少女の様子からも想像はできた。
だからこそ…その様子をみたからこそ、自分で力になれるならば。
と了解したのだからして。
そんなエンジュの戸惑いを理解しながらも優しく微笑み。
「まあ。いろいろなことがありすぎて。戸惑うこともおおいいでしょうから。
  とりあえず、今日はこちらが用意した部屋で休んでゆっくりと落ち着くといいわ。
  あ、あなたのお友達二人も、同じ建物に部屋をとってあるから。
  ロザリア。彼女を寮に案内してくれる?」
にっこりとリモージュは自分の斜め前にといるロザリアにと微笑みかけながらも言い放つ。
そんなリモージュの言葉をうけ、
「そうですわね。それでは。とりあえず。詳しいことはまた後日……
  あ、あなたの家族にはこちらからきちんと使者を送っておきますので。
  心配しないでくださいね?」
「エンジュ。私はあなたの意志を尊重します。使命を受けるかどうか。
  よくよく考えて、それから自分自身で納得する答えをみつけてください。
  私が望むのは、あなたの幸せ……いいですね?」
ロザリアの言葉とほぼ同時、すくっと立ち上がり、エンジュの元にと歩いていき
そっとエンジュの手を握り優しく微笑みながらも問いかけるリモージュ。
「は…はい」
近くでみれば余計にその神々しさとその雰囲気に飲まれそうになるほどの神秘的な存在。
おもわず全てを忘れて見とれてしまう。
ぼ~と惚けるエンジュをみながら優しく微笑み、そして視線をその腕の中にと移し、
「エンジュのことをお願いしますね」
「お心のままに」
リモージュの言葉にうやうやしくおじぎをする石版の神器が形となっているそのウサギもどき。
そんな姿をみつつ。
陛下って…石版の神器とやっぱり知り合いなのかな~?
それとも、陛下だからなのかな?
とか様々なことを思いめぐらせている守護聖の面々。

「とりあえず。エンジュ。あなたをこれからあなたが滞在する寮へと案内いたしますね」
しばしぼ~としていたエンジュの耳にと、女王補佐官であるロザリアの声が聞こえてくる。
「あ…は。はい!よろしくおねがいしますっ!」
気づけばいつのまにか、他の守護聖たちは部屋から退出している。
というか、いつのまにか自分は謁見の間から出ていたようである。
いつのまに?
そうはおもうがどうも頭がぼ~となっていてあまり思い出せない。
それほどまでに間近でみた女王陛下はとても神々しくて。
そしてまた、その背後にみえたような広い宇宙空間に飲み込まれそうにとなっていた。
それはほんの一瞬のことであったが。
宇宙を司っている女王の力。
その一端を垣間見たような気がするのは…自分の気のせいかしら?
そんなことすら思ってしまう。
そしてふと。
ようやく先ほどの神鳥の女王陛下の言葉の一部を思い出し、
「あ…あの?そういえば…あとの二人…エイミーとネネも…って……」
何だかいろんなことがありすぎていまだに多少混乱しているが。
自分達は総合庁舎の社会見学にきていただけだ。
というのに。
「ええ。あの子たちにもこのたびのことに協力してもらうつもりですわ。
  といっても、陛下の意志で無理強いはしない。というのが前提ですけどね。さ、いきましょう」
女王補佐官ロザリアに促されるまま、エンジュはひとまず。
聖殿から出て、そして用意されている。
というとある一つの寮にむかって進んでゆく……


「陛下。皆様。ほんとうにありがとうございました」
感謝しつくしても足りない。
とはこのことかもしれない。
女王であるコレットが倒れ…気が気ではなかった。
アリオスが戻ってきて手助けをしてくれていなければ自分はこうしてこちらの宇宙にもこなかたであろう。
眠っている状態のままのコレット一人を残してあちらの聖地を去る。
というのはレイチェルにとってはかなり後ろ髪を引かれる思い。
それでも、一人こうしてこちらの宇宙にとやってきたのは。
ひとえに、彼がコレットの側についていてくれるからに他ならない。
ロザリアとエンジュが謁見室から出て行った後。
その場にいる守護聖や、そして神鳥の女王リモージュに感謝の言葉をいっているレイチェル。
「いいえ~。レイチェル。あなたのほうこそ大変でしたね~」
「これからお前たちの宇宙は試練の場を迎えることになるであろう……」
のんびりという地の守護聖ルヴァに続き、ぽそっといっている闇の守護聖クラヴィス。
「守護聖たちよ。これからはあなたたちの力が必要となってきます。
  みんなで協力してあの子を助けてあげてね?力が満ちたとき、
  かの地にもあなたたちのような守護聖となるべき人類が誕生し、
  やがてその力は神獣の女王の目覚めをも促し宇宙の安定をもたらすことになるでしょう」
凛とした声でそういうリモージュの背には確かに。
淡く金色に輝く白き翼が見間違うことなく輝いている。
そんな確信にみちたリモージュの言葉に、ほっとした表情を浮かべつつ、
「みなさん。これからどうかよろしくおねがいいたします」
ぺこりと。
女王、そして守護聖全員にと頭を下げているレイチェルであるが。
自分がここで試験をしたのはつい先日のような気もするし、長くすでに時がたったのような気もする。
あちらの新宇宙に移動してからかなりの時間が経過したようで、またそうでないようで。
それでも。
こちらの宇宙が自分達の故郷であり、そしてまた。
彼等は自分にとってはかけがえのない恩人たちであり、そして尊敬すべき人たちである。
というのには変わりはない。
遠い日の出来事のようで、それでいて、ついこの前の出来事のようでもある。
全ては…あの日。
空から降ってきたあの球体を手にしたあのときから……
そんな思いをめぐらせつつも。
いまだに宇宙を安定させるためだけに力を注ぐためにと眠りについて目覚めない、
自らの親友であるアンジリェーク=コレットのことを思いながらも、
ふかぶかとお辞儀をするレイチェルの姿が。
しばし、女王謁見室において見受けられてゆく……


                        -第8話へ―

    

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あとがきもどき:
薫:さてさて。さらっといってるリモージュちゃんですv
  ちなみに。試練、と闇の守護聖クラヴィス様がいっているとおり。
  彼は水晶の先見で未来をひとまず視ています。
  まあ、リモージュちゃんは全てをわかってるんですけどね(苦笑
  知らないのは、他のメンバーばかりなりv
  あ、多少、ゲームの内容とアニメは混合したないようになってるかもです。
  いや、だってゲームだとサクリアの精霊を倒さないと人類誕生しないし…ねえ?(汗
  それはアニメになる前からの設定だったのでご了解くださいなv
  泉の設定は自分が考えてたのとほぼ同じなのであまり問題ないからそのままで(だからまて
  何はともあれ、んではでは、また次回にてv
  さくさくっと隠れて更新~♪

2007年4月2日(月)某日