まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

さてさて。ようやく登場。エンジュちゃんv
でも、彼女の場合は他の二人のアンジェリークと違ってあまりはまらなかったのは…
やはり…あまりムービーとかもなかったせいかなぁ?
まあ、ネオアンジェよりは多いとはおもうけどね…ムービースキル……
ともあれ、いっきますv

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宇宙が創造の危機に瀕したとき。
宇宙の意思を加護にうけた、伝説のエトワール現れん。
かの存在は宇宙の危機を様々な力を得て打ち砕くであろう……

宇宙創世記。第7楽章

エトワール・エンジェルズ    ~第4話

パンパンパン!
『エンジュ!17歳の誕生日おめでとう!!』
「ありがとう!みんな!」
ここは、主星からかなり離れたとある惑星。
主星系からもかなり離れているその小さな銀河の中の小さな星。
その中の、小さな村の中。
今、一人の少女が誕生日を向かえ。
友達、そして家族などにと誕生日を祝ってもらっている。
「でも、エンジュ。代表して選ばれるなんてすごいね~」
「ううん。偶然だよ」
はにかむ笑顔を向けているのは、
薄い茶色い髪を長く伸ばし、二つにみつあみにしているお下げの少女。
「でもいいなぁ!主星かぁ。宇宙の中心地。
  しかも、宇宙を保っている女王陛下がいるという、聖地もあるらしいよね」
周りにいるのは、エンジュ、と呼ばれた少女の同級生であり、そしてまた、友達数名。
今日は、彼女。
エンジュ=ドナ=サイラス。
本日の誕生日をうけ、17歳を迎える一人の少女。
彼女は、彼女が通っている学校を代表し。
明日。
主星にと社会見学にと行くことになっている。
彼女はその人柄から、人々から親しまれている。
小さな村の出身であるがゆえに、学校は都会のほうまで行かないといけないものの。
だが、それでも、元気に彼女は学園にと通っている。
「うわぁぁ!ウサギのヌイグルミ!ありがと~!!」
がさがさと、もらった誕生日プレゼントを開けて、思わず感激の声を上げる。
そこには、茶色い大きなウサギのヌイグルミ。
「うん。エンジュ。ウサギ好きでしょ?」
「うれし~!ありがと~!!」
ぎゅっ!
そんな大きなウサギのヌイグルミを抱きしめ。
お礼の言葉を友達の一人であるその子にいう。
「あ、エンジュ。ほらほら、それより、早くろうそくの火を」
二段重ねとなっている、誕生日ケーキ。
そこには、17本の色とりどりの蝋燭に明りが灯されている。
「は~い」
いって、ケーキの火を吹き消すエンジュ。
この誕生日会が終われば、しばしのお別れ。
明日から、しばらくの間は、学校を代表して、主星にと赴くのだから。
「でも、エンジュ?本当に気をつけてね?」
「大丈夫だよ。主星ってこの宇宙で一番治安がいい場所なんでしょ?」
そんなエンジュの言葉に。
「そうでなくて。エンジュ。どこかが抜けてるんだもん♡」
「……うっ!」
『いえてる』
一人の言葉に思わずエンジュが言葉につまり。
その言葉に他の全員が思わずうなづいていたりする。
「みんな…ひど~い!!!!!!!!」
そんな友達や家族に対し。
思わず叫ぶエンジュの姿が。
ほのぼのと、その家の中、見受けられてゆく。


そして……
「ネネ。気をつけてね」
「うん。ありがとう」
明日。
種族を代表、というか、この惑星…竜の惑星を代表し。
主星にと行くことになっているひとりの少女。
火竜族の少女である彼女は、惑星から出るのはこれが初めて。
火竜族においては珍しく、その髪の色が淡い黄緑色ではあるが。
「でも、よくよく縁があるわねぇ。主星かぁ」
そんなことをいう、種族の一人の言葉に。
「そういえば、パスパ様とサラ様も主星にと出向いて、そこでその力を認められ。
  聖地に召喚されたんだったな。それに、メルも」
パスパとサラに関しては多少その意味合いが異なってはいるのだが。
それに関して突っ込む人はどうやらいないらしい。
「ネネ。がんばってね。何か君の行く先には光る未来が見えそうで見えないけど……」
種族代表、といっても過言ではない。
明日。
主星にと出向いてゆくそんな少女にと話しかけているのは。
この惑星の長夫婦のいとこでもあるメル。
先の新たな宇宙誕生に当たっては、女王候補を導く役目の一人として聖地に招かれたこともある。
ここ最近、その力がどんどんと力を増している。
そう、長夫婦の一人息子であるファルゥと同じく。
もしかしたら、このメルには、自分たちでは計りきれない何かがあるのでは?
とは全員が思っているものの。
だが、それは、星の導くまま、ささやくまま。
「長が今は会議で出張中だが、今日は盛大にネネの出発式だ!!」
『お~!!!』
どんちゃん!
結構、この種族は、水竜族も、火竜族も共に、お祭り騒ぎがすきなのである……


「明日ですね。エイミー。準備はどうですか?」
「ええ。大丈夫です」
ここは、王立研究院付属の学園。
王立研究院で働きたい子供達は、ある一定の年齢になると大概この学園にと通い色々と学ぶ。
それが一般的。
最も、働きつつ研究をする、ということもできるが。
この学園のレベルはかなり高く、
一部には、スモルニィ女学園の特殊学部とも同じくらいのレベル、という意見もあるが。
研究院を代表して、主星にとある王立研究院にと出向くことになっている、一人の女性。
社会見学、という名目であるにしろ。
総合庁舎に赴くことにはかわりなく。
このたびは、様々な惑星や種族などから代表者を主星にと招く、という画期的な試み。
確かに。
星星を渡るすべは確立しているものの。
だが、一般の人々からすれば、
まだ、あまり宇宙に出向く、というのは一部の者たち以外にはなじみがない事。
若くして研究院の主任となり、先の女王試験にもお手伝いをした。
という、研究者の中では神がかり的な存在となっている彼に会えるかも。
というのも、彼女の期待をあおっている。
「とりあえず、今日はもういいですから。明日の用意を確認してくださいね」
「わかりました」
いって。
今日のところは仕事道具を片付けて。
明日にむけて準備の確認にと。
自分の家にと戻ってゆく彼女の姿が…

三者三様。
それぞれ、他の惑星においても。
主星に初めていく、というので。
まだ年端もいかない子供たちは。
それぞれに期待を膨らまし……迎えの船がくるのを。
今か、今かと待ち望んでゆく。

彼女たちはまだ知らない。
このたび達が…自分たちにとって、かけがえのない運命となる。
ということは……


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
思わず感激する。
各場所それぞれにと小型艇にと出迎えの船がやってきて。
そして本船にと合流し。
思わず感嘆の声が漏れる。
すでに外は見たことがない星の海。
というか、宇宙は想像していたより、それほどまでに星星の光できらきらしていないものの。
だが、それでも。
ワープをし、自分たちがいた銀河系の外から見れば。
思わず感激の声が漏れるのも道理。
映像や画像などで見たことはあっても。
自らの目で銀河を見ることなど、一生のうちに、まずは一度もあるはずもなく。
「え~。皆様、今回はおめでとうございます。あなた方はそれぞれに選ばれた代表者たち。
  本船はこれより、主星にと向けてワープに入ります。所要する時間は約数時間です。
  それまで、皆様にあてがわれた部屋でどうぞおつくろぎください。
  また、ワープ中でも衝撃などはないですので、このロビーでくつろいでいただきましても結構です。
  ――それでは、皆様にとって、よい船旅になりますように」
スピーカーから流れ出る案内報告。
ざわざわざわ。
それと共に、辺りのざわめきがいっそう大きくなる。
「ねえねえ!あなた、どこからきたの!?」
窓の外からワープに入った景色を眺めていたエンジュにと語りかけてくる数名の女の子。
「え?あ、私?えっと。こんにちわ」
いって、ぺこり、と頭を下げる。
そんなエンジュに。
「主星かぁ。主星には、聖地がるあんだよね。女王様ってどんな方かなぁ?
  まだ私たちと同い年だって聞いたことがあるけど。
  …といっても、この宇宙が今あるのも女王陛下のおかげだしね」
この宇宙がかつて、滅亡の危機に瀕していたとき。
今の女王陛下が即位とともに。
この新たな宇宙にとすべての星星を移動させた。
というのは、もはや、伝説となり、小さな子供でも知っている出来事。
聖地との時間の流れが外界…つまり、自分たちの住んでいる場所とは異なっている。
というのも、いちおう、授業で小さなころから習う事実。
だが…その聖地そのものを見たことがあるものなど。
一人たりとているはずもなく。
中には、聖地に赴任していて戻ってきたもの達もいるのだが。
そんな人達は、やはり、聖地にいる間と、外界の時間の流れが異なり。
すでに外界に戻ったときには自分たちを知るもの達がいなくなっていたりするのが現状。
ゆえにこそ。
彼らが聖地にいた、というのは、あまり話題に上らないのであるが……
大概、彼らとて、聖地にいた、というのでなく、主星にいた、と言葉を変えているからして……
「ねえねえ。何話してるの?」
そんな彼女たちの後ろから一人の少女が話しかけてくる。
ふと振り向けば。
見たこともない女の子。
その耳の辺りになぜか魚のひれのようなものがついている。
「何?このこ?」
「いこいこ?」
見たことのない姿形。
というので、エンジュに話しかけていた数名の女子は。
その場から立ち去るが。
そんな彼女たちのあからさまの態度にしゅん、となっているその女の子をみて。
どうしよっかな?声…かけようかな?
などと思いつつ。
「えっと。こんにちわ。あなたは?」
いって、にっこりと話しかけるエンジュ。
そんなエンジュの言葉にパッと瞳を輝かせ。
「私ネネっていうの。あなたは?」
にっこりと微笑むその女の子に。
あ、この子笑ったらかわいい。
そんなことを思いつつ。
「私はエンジュッていうんだ。えっと、ネネ…だっけ?」
「うん!私に話しかけてくれたのあなたが始めてだよ。よろしく」
いって、にっこりと手を差し出してくるネネにと。
「ううん。私こそ。知ってる人がいなくて寂しかったんだ」
いって、にこやかにと手を差し出しているエンジュ。
そして。
握手をしつつ、思わず顔を見合わせ。
ふふふ。
と二人して笑う。
「ねえ。どこかで座って話さない?」
「いいね。」
そんな会話をしていると。
「あら?珍しいわね。竜族もこの企画に参加してたの?」
そんな二人の後ろからかけられてくる別の女性の声。
ふと、二人が振り向けば。
白いスーツのような、見たことのある紋章を腕にと刺繍してある服を着ている黒い髪の女性。
こざっぱりとした格好に、そしてまた、その白い服のしたに着こなしている青い服。
そこに小さなリボンと、そしてまた、その白い服に黒いおかっぱの短い髪がかなり栄えている。
「え?私が竜族だってわかるの?」
そんな女性にと話しかけるネネに対し。
「一応、これでも王立研究院所属だからね。その辺りの知識だけはあるつもりだよ?
  あ、申し送れたね。私はエイミーっていうの。あなたたちは?」
いって、にこりと笑うその女性…エイミーの言葉に。
「あ、私はエンジュっていいます」
「私はネネだよ」
いって、互いに自己紹介をしてゆく彼女たち三人。

運命の出会い。
それは、今の時点では……彼女たちは知らない……


ピンポーン。
しばらく、彼女たちが意気投合し、話をしていると。
やがて、ワープゾーンから船が抜け出て。
船内にと案内放送が響き渡る。
「本船はしばらくしたら主星にと到着いたします。ご案内いたします。
  本船はもうしばらくいたしましたら主星にと到着いたします。
  各自、それぞれに準備をしてくださるようにお願いいたします」
スピーカーから流れる案内放送。
「あ、そろそろだ」
「だね」
「ねえ。自由行動も一緒に行動しない?」
その放送をうけ。
そんな会話をしている三人の姿。
そして……
ざわざわざわ。
やがて。
船内のざわめきが大きくなる。
船内の窓に外に見えるは…綺麗な惑星が一つ。

それが。
この宇宙の中心地でもあり、主星系の中心でもある、『主星』と呼ばれている惑星…

すべての中心地であり。
そしてまた、この宇宙空間…多々と集まる銀河を成している星系の中心地帯……

やがて。
エンジュたちが載っている船は、主星にと降り立って行く。

彼女たちが社会見学で向かうは。
主星の中心地にある、すべての機関が詰まっているという、総合庁舎。


                        -第5話へ―

    

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あとがきもどき:
薫:次回で扉ですねvv誰にしようかなぁ・・メンバー(笑
  何はともあれ、いきますねvv
  んではではvv
  2005年2月18日某日