エル様漫遊記・~白銀の魔獣編~
マインの村の横の村にて、メニュ~一覧の食事を全てを頼んで、間食タイムのあたし達。
「一応紹介しとくわ。こいつ
ゼロスを目でさして説明する。
「ど…どうも…」
なぜかゼロスの声は震えてるし……
「で、こっちが。」
「アメリアです!」
「ガウリイだ。」
交互にいうアメリアとガウリイ。
ガウリイは敵意がないので、とりあえず警戒を解いている。
すぐに対応できるように神経をとがらせてはいるものの。
「
「はぁ……」
にこにこというアメリアに気おされているゼロス。
アメリアってば、獣神官の意味合いで言った言葉を普通の神官と思ってるし。
ま、いいけどねv
「そ~いや、お前。リナと似たようなタリスマンつけてるな?デザインは違うが……」
ゼロスのつけているタリスマンをみつつふと言っているガウリイに対し。
「ああ、これですか?いやぁ、実は僕もよく知らないんですけど。何しろ頂き物ですから。」
そこまでいって、お茶を一口。
「何でも、
この四体というか、この世界の魔王と、他の世界の魔王三対を表しているとか……」
ゼロスの言葉に。
「異世界の魔王!?」
アメリアが問い返す。
「あ…あなた。いきなり、本当なの??それ…」
なぜか驚いているアメリアに。
「さあ?人からそう聞いただけですから……」
ぽりぽりと困ったように顔をかきつついうゼロス。
「誰からですか?」
「それは…もちろん、秘密です♡」
いいつつ、人差し指を口にあてて、指をふるうゼロス。
「あいかわらずねぇ。あんたは。『それは秘密です♪』の癖♡結構、それで楽しんでるでしょ?」
あたしの言葉に。
「あ…あの……」
なぜか言葉を詰まらせていたりするゼロス。
どういうふうに呼んだらいいのかが分からないからであるようだけど。
「リ・ナ♡」
エルなんて呼ばれでもしたら、それこそ追及されるしね♡
ま、あだ名でとおせばいいけど♡
「は…はい……。で…では…その、リナ様……」
だくだくと汗流しているゼロス。
「あら♪別に様なんてつけなくてもい~わよvv」
「そっ…そんなわけにも…恐れ多くて……」
何か改まってるし。
「いいの!!この名前の場合。分かった?♡」
にっこりというあたしの言葉になぜかゼロスのやつは顔を真っ青にし。
「は…はいいっ!で、では、リナさんとお呼びしますが……よろしいのでしょうか?」
びくびくびくし、なぜか恐る恐る聞いてくる。
「だぁかぁらぁ、そんなに怖れなくてもいいじゃないのよ♡」
「……よっぽど、昔…怖い目にあったんだな……」
「ですね……」
そんなゼロスの様子をみつつ、しみじみとかたりつつうなづいている、ガウリイとアメリア。
なぜか、ゼロスに同情しているアメリアとガウリイだけど。
「ま、それはそうと。ゼロスさん、聞かせてもらえますか?
あの連中と一体どういう風に関っていたんですか?」
「オレも知りたいな。」
そな二人の質問に。
「いやあ、実は、ライゼールのほうで、彼らとあるものの取り合いをやってたんですよ。
ま、長くなるので、かいつまんで話しますと、結局。
クロツさん達がまんまとそれを手にいれて、本拠地のここに帰ってきた。ということです。」
にこにことお茶をすすりながら説明するゼロスに。
「…思いっきりかいつまんで話してますね……。で?そのあるものって一体何ですか?」
「いや……まあ…その……」
口を閉ざしかけ。
「……ただの、写本ですよ。」
ぽつりとあたしの顔色を伺いながらも言っているゼロスだし。
そんなゼロスの言葉に。
「写本っ…てっ!ちょっとまってください!!あの写本なんですか!?」
アメリアがなぜか、かなり驚いているけど。
「ええ、多分。想像している通りのものです。」
しれっと答えているゼロス。
「…
アメリアのつぶやきに、ゼロスはただ無言でうなづく。
くすくすくす。
「それで?マゼンダはそのこと知ってるの?
知るわけないわよねぇ♡あんたとやりあうことになるのに♡」
くすくすくす♪
くすくす笑うあたしの言葉に。
「あ…あの?どうして、そこにマゼンダさんの名前が?」
本気で知らないし。
そのこと♡
「マゼンダさんって…ゼロスさん!
あなた、あのクロツの仲間のマゼンダと知り合いなんですか!?やっぱり悪!?」
じと目でゼロスをみるアメリア。
そのアメリアの言葉に。
「ええええええええ!!!!!!!マゼンダさんが連中の仲間ぁぁぁあ!!!!?」
いきなり本気で驚いて、目を見開いていたりするゼロスだし。
その、鋭い紫色の目が驚愕に満ちていたりするが。
「やっぱり知り合いなんですね!悪人の知り合いは即ち悪!
さあ、罪の全てを悔い改めて!今こそ正義に生きるのです!」
あ、ゼロスのやつ、アメリアの言葉の攻撃に少しひいてるv
「い…いや……それは……
マゼンダさんとは、一応知り合いですが…ただし、今は敵としてですけど……」
脂汗かきつつ、ひきながら答えているゼロスだし♡
このあたりの表面上の物質的表現、結構ゼロスのヤツは表現豊かなのよね♡
う~ん♡面白い♡
「それで?その写本って本物なのか?写本を手に入れて…どうする気だ?」
ガウリイが間に入って聞いてくる。
ガウリイの表情がすっと真剣になってるけど♡
ま、昔。
写本がらみで、ガウリイは仕事を請け負ってたことがあるからねぇ。
その結果。
肝心の写本は誰かに燃やされて。
ま、ゼロスがやったんだけど♡
その村は壊滅。
そんな些細な事件があったし♪
あたしと旅をする前の、あたしが旅に出る前のことだけどもvv
くすくす。
「まあまあ、このゼロスの仕事は、昔っから写本の処理だからねぇ♡ま、悪用はしないわよ♡」
真実でもないけど、嘘でもないし。
あたしの説明に。
「写本の処理?管理って……あなた、かなりの有名な所の神官なんですねぇ。」
アメリアが感心した声をあげ。
そしてまた。
へえ。
魔族が写本を処理してるのか。
だったら、あのときの写本の消失も、こいつの仕業だな。
残ってた気配が同じだし。
などと、感心していたりするガウリイだけど。
ま、ゼロスの所属は有名…といえば、有名でしょうけどね♪
「まあまあ♪ってことで♡ゼロス♪あんたも、同行しなさいね♡
こっちも、あのマゼンダや、あの団体に用事があるから♪」
「……へ?」
一瞬、呆けた声をだし、固まるゼロス。
「いやとはいわないわよねぇ♡もし、嫌なんだったらあんたの上司を連れてきても♡」
それとか、Sを…などと言いかけると。
「い…いえ!!とんでもないです!!ご一緒させていただきますです!はい!」
あわてて言ってくるゼロスだし。
「……ゼロスさん、素直ですね。」
アメリアが半ば同情したようにゼロスに話しかけている。
「……逆らえませんから…」
「分かる分かる。」
なにやら、しみじみと話しているアメリア、ゼロス、ガウリイ。
「あんた達!!どういう意味よ!!」
「ああ!!すいません!!リナさん!」
アメリアがなぜかあわて。
「まて!リナ!!落ち着け!」
ガウリイが止めようとしてきて。
「ああ!!早まらないでください!」
ゼロスはすでに逃げ腰になっていたりするが。
「問答無用♡」
どっがぁぁぁぁんんんん!!!!
些細なまでのあたしの術が、彼らをとりあえず黒こげにしていたり♡
ま、この程度で、とりあえずは簡便しといてあげましょう♪
なんて、心の広いあたしなのかしら♡
だって、たかが
人間の放つ威力に比べて、多少力がアップしてたりもするけどそれはそれ。
ひとまずゼロスも加わり。
そのメンバーで、クロツのアジトに行くことを決め。
とりあえず今日は、この村で宿をとり休むことに。
夜。
宿をとり、部屋でくつろいでいると。
こんこんこん。
部屋をノックする音がする。
「はいっていいわよ♡」
あたしがいうと、ゼロスが深々と頭を下げながら入ってくる。
「あら♪ゼロスじゃない♡何?」
あたしが椅子に座りつつ、いうと。
バタンとドアを厳重に締めたゼロスは、そのままその場に膝まづく。
「先刻は、きちんと挨拶できずに申し訳ありませんでした。
まさか、貴女様がいらっしゃるとは夢にも思いませんでしたので…」
少し声が震えているけど。
「あら♪そんなに固くならなくてもいいわよ♪」
あたしの言葉に。
無理です……
と、心で汗をだくだく流しているゼロス。
くすくす♪
「そういえば。どうやらガーヴのやつが、面白いことやってるみたいねぇ♪
配下の一人であるマゼンダをあんなところにいれてたり♪
カンヅェルをセイルーンに入れてたり♪
あたしのところに来てる報告だと、離反したってい報告があるけど♡」
ま、たかが、あの程度、中途半端に人間の心が混じっただけで♡
離反するようなやつもやつだけど♡それを許す部下SもSよねぇ♡」
くすくす笑いつつ。
にっこりというあたしの言葉に、なぜか色をなくしていたりするゼロスだし。
「は…はぁ……僕もあまり詳しくはないのですが……
どうやらディルス王国を拠点として、カタートの魔王様ところに攻め込むつもりのようでして…
何を考えておられるのか分かりませんが……」
そのまま、平伏したままでゼロスが答えてくる。
そして、どうやら気になっていたらしく。
「あ…あの?所で、失礼とは存じますが…
あの人間二人達…貴女様のこと……ご存知なんですか?」
それがかなり気になってるみたいだけど。
「あら♪教えているわけないじゃない♪
何しろ、彼ら、あたしの存在そのものすらも知らないのよ?
とりあえず、ルナの妹♡
そういう形式上にしているのを知っているだけだしvv」
完結なあたしの言葉に、なぜかほっとしていたりするゼロスだけど。
「そういえば、スィーフィードさんはお元気ですか?」
「あら♪元気よ♪あんた達も元気そうよねぇ♡ま、Sのところにはあたし度々いってるけど♡」
「は…はぁ……」
なぜかゼロスの脳裏に、
だくだくと赤いものを流して倒れているSの姿が、さまざまざとよみがえっていたりするが。
「しっかし。あんた。まだ写本の処理♪やってるのね♡のんびりしてるわよねぇ♡」
笑いつつあたしがいうと。
「その節は、僕のようなものの力をあげていただきまして……」
恐縮していたりするゼロスだし。
以前、ゼロスをつれまわっていたときに、力をニ~三倍、向上させておいたのよね。
ゼラスは、ゼロスしか直属の部下を創らなかったから。
他のやつらと比べて、神官、将軍クラスにおいては、
このゼロスは腹心等を除いて隣に並ぶものがいない実力を元々もってるけど。
ついでにいえば、あたしが力を上昇させたことによって。
今、ゼロスにかなうのは、ま、あたしは例外だけど♡
部下Sのやつ…・シャブラニグドゥか、それかゼラス達、
つまりは、Sのやつが部下として創り出している直属の部下達五人のみになってたり♡
ま、そんなゼロスに喧嘩を売ろうとしてたフェルティスは、無謀もいいところよね♡
ちなみに。
今のゼロスの実力は、今の半分人間の心が混じっている、ガーヴのやつと同等だけど♡
ゼロスもSも、気づいてないけどね♡
そんな些細な会話をしていると、外に焼け付くような殺気が生じ。
その瞬間。
どごわぅぅ!!!!
あたしにとっては些細だけど、強烈な衝撃が部屋全体や宿を覆ってゆく。
焦げ臭い臭いと熱気。
そして振動と爆発音。
「……面倒ね。」
ぽつり。
あたしがつぶやくやいなや、視線で追った空に光の玉が出現し。
ま、あたしが創ったんだけど。
形だけ。というか、目くらましのために。
かっ!!!
その光が一瞬輝くと同時に、光が宿を多いつくす。
そして何ごともなかったかのように宿の形状は一瞬のうちにと戻りゆく。
「きたみたいよ♪ゼロス♪いくわよvv」
いいつつ、そのまま部屋の窓から下にと降りてゆく。
なぜか、部屋の下の前で呆然としているマゼンダがいたりするし♡
そして、あたしの姿を認めると。
なぜか、苦笑するように。
「…久しぶりね……」
紅い唇が笑みの形に小さく歪む。
「もしも貴女を知っていれば…始めに出会ったあのときに…遊ばずに殺しておけばよかった…」
無駄なことを思いつつ、何やら言ってたりするけど。
そして、ふと気づくように。
「そういえばバルグモンの話だと。もう一人、得たいの知れない神官がいたということだけど…
けど…貴女、あのリナ=インバースなんですって?」
マゼンダの瞳に浮かぶのは。
なぜか、恐怖と畏怖。
今あたしが一瞬にやったことが信じられないようだけど。
誰でもできるでしょ~が。
こんなこと……
そのまま、後ろに下がるようにして、一歩づつ足踏みしていたりする。
「バルグモンから貴女の名前を聞いたときには、驚いたわ。」
さらに続けるマゼンダ。
と。
「ええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!」
マゼンダの後ろから叫び声があがってくる。
「リナさんってっ!?フルネーム、リナ=インバースさんっていうんですかぁぁ!?」
…こらっ!!
それくらい調べときなさい!!
S!教育がなってないわよ!!
本気で驚いて驚愕しているゼロスの声。
「あら♡言ってなかったっけ?」
ぶんぶんとたてに首をふるゼロス。
そんなゼロスをちらりと一瞥するだけのあたし。
かなりゼロスから、驚きという名の負の感情が溢れてるけどvv
そのとたん、マゼンダの顔がまともにこわばっていたりするが。
「―-…ま…まさか……」
驚愕の表情を浮かべつつ、マゼンダは視線を後ろにとむける。
当然視線の行き着くさきには黒いローブ姿の神官の姿。
「―――ゼロス!!!!何で…何で彼方がこんな所に!!!!?」
悲鳴に近い声で絶叫するマゼンダ。
「いやはや。それはこっちの台詞ですよ。
…まさか、よりによって、魔王信仰の邪教の幹部さんとは……」
いいつつ苦笑を浮かべていたりするゼロス。
「けど、それならそれで。自分の教祖様が一体、何の目的で動いているのか。
それくらいは把握しておいたほうがいいとおもいますけどねぇ♡」
にこにこにこというゼロスの言葉に。
「す…すると、クロツが持ち帰ったのは…」
すでに逃げ腰になり、かなり動揺しているマゼンダ。
楽しい♡
絶句するマゼンダに対して。
「そう♡
こういう立場になった以上、僕とあなたは敵どうし♡
そうでなくても…あなたを野放しにしておくわけにはいきませんからねぇ♡」
にこにことしつつ、嬉々として言い放つゼロス。
「どうするつもりよぉ……」
じりじりと後ろに退がりつつ、消え入りそうな口調のマゼンダ。
そんなマゼンダに、にっこりと微笑むゼロス。
「どうするって…きまってるでしょう♡」
その瞬間。
「ひぃ!!!!」
マゼンダは、悲鳴を上げて逃げようとする。
が。
「はいはい♪ゼロス♪マゼンダをあっさり滅ぼさないのよ♪
まがりなりにも、このあたしにちょっかいをかけてきて♡
あろうことか、このあたしの魔力、封印しようとしたんだから♪
ま、できるわけもないけどねvv」
いいつつ、ゼロスの方に、つまりはマゼンダの方にと歩み寄るあたし。
そのとたん。
ゼロスがなぜか、完全に色を失っていたりするが。
「ちょっ!?…ちょっかいって!!!!マゼンダさん!!彼方!!!!」
かなり狼狽しているゼロス。
そんなゼロスの様子を信じられないというようにみているマゼンダ。
「さってと♪空間を渡っても逃げられないからね♡マゼンダ♡
ちょうどいいところにきたわぁ♪さってと♪どうしようかなぁ♪」
くすくすとわらいながらいうあたし。
ゼロスは何やら石化して、色を完全に失っている状態。
そして、なぜか、心底同情したようにマゼンダの方をみて。
「……マゼンダさん。僕に倒されていたほうがよかったと思いますよ…
…ま、これも、貴方の身から出たさび。
よりによって、この御方にちょっかいかけたなんて……
そんな無謀な…恐れおおいこと……」
ぽんぽんと、マゼンダの肩に手を置きながら何やら言っていたりするゼロス。
「ゼ・ロ・ス♪よけいなことは言わないのvv」
にっこりと微笑みつつ言うあたしの言葉に。
「は…はいっ!すいません!」
あわてて平謝りに謝ってきて、すすっと下がって膝をつくゼロス。
「…ゼ…ゼロスが怯えてる……って…あ…あなた…一体??!」
そんなゼロスの様子とあたしを見比べて、なぜかあたしに対しておびえ始めているマゼンダ。
何か多少わめいて悲鳴に近いような声も上げていたりするけど。
「あら。あたしはあたしよv」
そんなマゼンダににっこりと微笑み、一歩近づくと同時。
と。
「リナさん!!!」
「リナ!!」
何やら声が聞こえてくる。
「あらら。ガウリイとアメリアだわ。あ~あ、もう二人が出てきちゃったのねぇ。」
もう少しからかって遊びたかったのに♡
声の方をみると、ちょうどアメリアとガウリイがこちらに向かってきていたりするし。
ゼロスはアメリア達の姿をみて、立ち上がっているけれど。
「リナさん!!大丈夫ですか!!って…マゼンダ!!!」
いいつつも、アメリアはマゼンダに指をびしっとつきつけて、
何やら彼女曰く正義の説得を試みようとしていたりするけども。
「あらあら。しょうがないわねぇ。
とりあえずマゼンダには、クロツたちのアジトに案内してもらいましょうか♡」
あたしがいったその刹那。
なぜか逃げるようにマゼンダは一瞬のうちに空間を移動していたりするけども。
「あ…逃げちゃいましたけど……」
ゼロスがいうが。
「あら。いいのよ、別に。それより♡ガウリイ、アメリア♪クロツのアジトにいくわよ♪」
あたしの言葉に。
「けど、リナ。場所分かるのか?」
ガウリイが聞いてくる。
「あら♪マゼンダが案内してくれるわよ♪逃げていった波動を追えばいいんだから♪」
本当はそんなことしないでもわかるけど、形は大事だしね♡
そんなあたしの言葉に。
「それより、リナさん?今あのマゼンダって人……目の前でやっぱり消えましたよね???」
何やらアメリアがいってくるけど。
「そうよ。」
「世の中って広いです。
などといって、一人感心した声を上げているアメリアだけど。
そんなアメリアの言葉に。
「??アメリア、人間っていうが……あのマゼンダって人、魔族の人だぞ?」
『ええええええ!!!!』
さらりといったガウリイの台詞に、アメリアとゼロスが驚いていたりするが。
「本当なんですか?!」
「そ~だけど?」
別に隠す必要もないし♡
「けど、ガウリイさん!何でそんなの分かるんですか!?」
ガウリイに詰め寄るアメリアに、面白いまでに驚いているゼロスの姿。
「何でっ……気配でわかるだろ?普通?」
「…いや、気配でって……」
いいつつも、ガウリイの言葉に絶句し、まさか僕のことも…いやまさか…
などとそんなことを小さくぶつぶつとつぶやいていたりするゼロスだけど。
当然、ばれてるってば♡
「分かりませんって……。それはともかく。どうしてゼロスさん、魔族と知り合いなんですか!?」
その質問の矛先をゼロスに向けるアメリアに対し。
「それは、秘密です♡」
にっこりと人差し指を口元にあててかわしているゼロス。
こいつの言い回しって昔からこうだからねぇ。
どうでもいいけど。
「アメリア。それ以上こいつに聞いても口は割らないって♪
それはそうと、明日になったらマゼンダを追いかけるわよ♪」
「わかりました……」
不満そうなアメリアの質問はひとまずおいとくとして。
とりあえず、アメリアとガウリイを部屋にと戻し、あたしもまた部屋にともどってゆくことに。
ちなみに、その日の夜。
深夜遅くまでゼロスの耳元で、アメリアがゼロスを糾弾していたりした事実があったりするけど。
それはどうでもいいことだし♡
さって、楽しくなってきたじゃないvv
-続くー
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あとがきもどき:
次回、ゼルガディス♪登場♪
これで、四人組(リナは違うが・・)がそろいます♪
ゼロスには、これからとことん不幸になってもらいましょう(爆!)
ではでは♪
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