まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
さて・・・・・・。
行動開始・・・・(まて!)
本編小説、スレイヤーズ五巻と照らし合わせてみてください(笑)
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エル様漫遊記・~白銀の魔獣編~
ふもとの村の小さな食堂。
食事でもしながら、話をしよう。
ということで、ここに立ち寄っているあたし達一行。
「んっふふふ♪しかし、このあたしにちょっかいかけてくるとわねぇ♡」
面白いじゃない♪
「なら、お望み通り遊んであげようじゃないのよ♡」
くすくす笑いながらいうと。
「……リナが遊ぶって公言すると…とんでもなくなりそうだなぁ。」
ガウリイがつぶやく。
「そこ!!五月蝿い♡」
ちらりとあたしが一瞥すると。
「すいません……」
なぜか素直に謝ってくるガウリイの姿が。
「あら♪素直じゃない♪ガウリイちゃん♪」
そんなほのぼのとした会話をしつつ。
「でも、リナさん、あの人……何ていうか、そうちょっと何か違いますよ?
まあ、相手は悪人の友達。遠慮することなんて、ないですけど。」
ぱくぱく。
もぐもぐ。
山の幸フルコースを平らげつつ、いっているアメリア。
「ところで?相手の居場所はわかっているのか?」
のんびりと問いかけてくるガウリイに、アメリアは呆れ顔。
「ガウリイさぁぁん、あのマゼンダって人がいってたじゃないですか!?
マインの村にいるって……」
説明しつつ、ばくり、と、ソーセージを一口。
「あら、無駄よ。アメリア♪ガウリイ、聞いてないでしょうから♪」
「いいや、オレだって、ちゃんと聞いてたぞ?ただ、単に覚えてないだけで。」
きっぱり言い切っているガウリイ。
『はいはい。』
あたしとアメリアの声がダブル。
「ガウリイさん…そんなことで威張らないでください……」
なぜか、アメリアが完全にあきれて苦笑していたりもするけども。
「ともかく♪次の目的地は決まりね♪マインの村にいくわよ♪いざとなったら、これ♪使うし♪」
いいつつ、残していた一本の糸をひらひらさせる。
「それって、あのマゼンダって人の髪の毛じゃないですか!?
そうか!!アストラルサイドからの探査が出来るんですね!」
納得してガッツポーズをとるアメリア。
「何だそれ?」
ガウリイが疑問に思って聞いてくる。
が。
「いっても無駄です。」
アメリアは、ただの一言で片付けていたりする。
そのとおりなんだけどね♡
「ま、ともかく。いきましょっか♪」
「正義の血が呼んでいます!これも、正義の神様のお導きです!」
一人、悦に入っているアメリアがいたりするけども。
とりあえずあたし達は一路、目的地をマインの村へと、足を進めることに。
セイルーンからカルマートを抜けて、ディルス王国にと続くさびれた裏街道。
マインの村から、二つ手前のとある村。
今日はとりあえず、この村に泊まって、情報を仕入れようと、
一軒しかない食堂で、マインのことを聞いていたりするアメリア。
「なんですってぇぇぇぇぇぇ!!!!」
アメリアのあげた大声に、一瞬店中が静まり返る。
アメリアがマインのことを口に出したとたん。
「あそこには、いかんほうがいい。」
と、そこにいた旅の商人其の一の男性がつぶやいた為に。
そこでアメリアが、詳しく聞きだすために話を聞きにいっていたのだが。
「ちょ!!ちょっと!そんな大声を!」
あわてて、辺りを見回して、小声で話している人間。
「大声も何もありません!すぐ側の村で、そんな悪事が行われていることを知っていて、
届出もすらせずに、知らぬ、存ぜぬを決め込むなんて!!
彼方には、正義を愛する心はないんですか!!!!?」
だんっ!!
つめよっているアメリア。
「せ…正義を愛する心も何も!だから、噂だっていってるだろうが!!う・わ・さ!!!!
証拠は全然ないんだぜ!?役人になぞいえるか!!!」
嘘♡
あるくせに♡
アメリアに言っている商人の男、その一。
「いいえ!!!!私にはわかります!!
巨大な悪が!!陰謀が!!!!どこかで渦を巻いているのが!」
いいながら、だむっと片足を椅子にのっけてガッツポーズをとっていたりする。
「あら♪何かまたやってるわね♪」
「……だな。」
かまわずに、食事の続きをしているあたしとガウリイ。
しばらく会話をしていると、やがて言い負かしたアメリアがこちらにと戻ってくる。
「どうだった?」
一応、尋ねるあたしに対し、アメリアはしばし深刻な顔をする。
「今はちょっと。部屋にもどってから、話します。」
いってから、そのまま、もくもくと、食事の続きを始めるアメリア。
食事の後。
アメリア、あたし、ガウリイと、三人続きで部屋を取り、その中央。
つまりはあたしの部屋にて集まって、早速始めるミーティング。
「これは、あくまでも噂……ということなんですけど。
マインの村っていうのは、とある組織の宗教団体の拠点みたいになってるって……
そういう話しだったんです。」
歯切れも悪くいうアメリア。
「宗教団体?」
実は、心当たりがあるガウリイ。
以前、ガウリイもあの組織と、傭兵の仕事で関りがあったからねぇ♡
ガウリイの言葉にうなづくアメリア。
「はい。実は、食堂にいた人の話では、シャブラニグドゥ崇拝の……」
「シャブラニグドゥを崇拝!?あんな中間管理職で下っ端もどきの、あんな魔王を!?」
思わずアメリアの言葉に本当のことをいうあたし。
だって、事実だし♡
使いっぱしりという事実も言おうとしたけど、とりあえずやめておく
そんなこといったら、どんな突っ込みがくるか分からないしね。
「リナさん!声が大きいです!」
ふと、あたしを制したメリアが。
「??けど…何ですか?その中間管理職って……」
気づいたように聞き返してくる。
「ああ、気にしないで。事実だから。それで?」
かるく受け流すあたし。
「それだけです。」
あっさりというアメリア。
「あの人が知っていたのは。
マインは、シャブラニグドゥを崇拝している宗教団体の拠点になっていることらしいということのみ。
裏では、いろいろといかがわしいこともやってるらしい。って噂があるってことだけ。
それ以上のことは、知らないし、知りたいとも思わないそういってしました。」
まったく。
どうして自分から、事実を突き止めたりしないんでしょうか!?
少し、アメリアがそんなことを思いつつ、内心怒っていたりするのは、とりあえずおいとくとして。
「あら、そう。」
ま、マゼンダも、あいつの部下には当たるけど。
そういえば、彼女の直属の上司に当たるガーヴのやつは今だに、離反したままらしいのよねぇ。
アクアの中途半端の封印で、人の心が混じったとかで……
しっかし。
やることが、みみっちい!!!
「なあ…リナ。」
沈黙を続けていたガウリイが口を開いて尋ねてくる。
「さっきから、気になっているんだが……その、シャブラグラビらって…何だ?」
あら♡
「シャブラニグドゥですよ。ガウリイさん。」
すかさずに訂正をいれているアメリア。
そのガウリイのボケに、アメリアの表情が緩んでるけど。
「いやあ、どっかで聞いたことあるような名前なんだが……
どうも、文字数の多い名前ってのは覚えにくくて……」
頭の後ろをぽりぽりとかきながらのほほんというガウリイ。
「あのねぇ♡ガウリイ♡一度、対戦してるでしょ?
復活したてといって過言でない分身である、7/1のやつと♡ゼルガディスと一緒に♪
まさか、あれだけやられておいて、忘れたっていうんじゃないでしょうね♡」
にっこりと。
「ほら♪
あたしがいうと。
「おお、そうか!」
ぽんっ!
手を打っていたりするガウリイ。
「り……リナさん…その…戦った…って……え?」
何やらアメリアは、呆然としていたりするが。
「あれ?でもあれ、リナが倒したんじゃなかったか?」
本当は、封印したんだけどね♪
レゾの体内と、鳥の姿に♪
ガウリイがいまだに首をかしげ疑問がっていたりするけど。
「あのねぇ。本人じゃないのよ。ただ、あいつを崇拝してるっだけの話♡」
あたしの説明に。
「リナさん!本当に、あのダークロード。シャブラニグドゥを倒したんですか!?」
かなり驚いていたりするアメリアだし。
「あら♪何いってるの?ルナでもできるわよ♪そんなこと♪誰でもできるって♪」
さらりというあたしの言葉に。
絶対無理です。
と、なぜか内心アメリアが思っていたりするが。
ま、ルナは出来ないと嘘だけどねぇ♡
何しろ、まがりなりにも、あいつと表裏一体でもある赤の竜神なんだし♪
「
何やら尊敬の眼差しであたしを見てくるアメリア。
「あら♪アメリアにも出来るって♪」
「そうでしょうか?」
「そうそう♪簡単よ♪」
「だったら、今度試してみます!」
一人、気合を入れているアメリアだけど。
「けど……リナぁ。魔王を崇拝って…一体どんなことをやってるんだ?
まさか、本当の魔王をゲストに呼んで、座談会。開くってわけでもないだろうし……」
ガウリイ。
いいこというわね。
「……まあ、確かに。あいつは昔そんなことしょっしゅぅやってたけど……」
ぶつぶつつぶやくあたし。
疲れた口調のガウリイにあたしは気づかれないようにつぶやく。
あいつ、なぜか、そーいう、講義、やってたのよねぇ……
はぁ……何考えてるのやら……
……創るとき……失敗したかな?
ま、面白いからいいけど…ね♡
ガウリイは、この前のレゾ=シャブラニグドゥのときのことを思い出し、
なぜか心なしか顔色が悪かったりするけども。
「そういうのがあるっていうのは、聞いたことがあります。
何でも、魔王を信仰することによって物欲を満たそうっていう代物で。
生贄から、実力行使まで、何でもありの邪教だって。」
アメリアは、いいつつ、くぐっとやおら拳を握り締め。
「闇にその身と心をゆだね、道理を忘れた邪教のやからなど!
何百、何千集まろうと、怖れることはありません!!
正義の心がある限り、勝利は必ず私達にこそ訪れます!
そんなの、完全に壊滅させるのが正義のためです!」
だむっ!
ベットの上にと上がり。
ぴっ。
窓の外に向かって、ポーズを決めていたりするアメリア。
「ま、とりあえず、調査は必要よね♡」
そんなのしないでも、分かってるけどね♡
あたしの言葉に、アメリア達はうなづいてたりするけど。
今回も楽しくなりそうよね♡
その夜。
善は急げ。ということで、そのまま、偵察にでているあたし達。
闇に揺らめく数十個の些細な数のたいまつ。
篝火の照らすホールに集う、数百人の信者でもある覆面姿。
「…思ってたより大規模ですね。こんなに邪教を信じている人がいるなんて!許せません!」
一人、憤っているアメリア。
マインから少し離れた山の中。
森の木立に囲まれて、遺跡はひっそりと佇んでいる。
時の流れのなすがまま、遺跡は朽ち果ててはいるものの。
昔…といっても、ほんの千年ほどばかり前、ここは、闘技場であった場所だったり。
円い建物の中心に向かって、すり鉢状に客席が設けられていたりする。
なぜか、たかが千年くらいで、半分以上が崩れ去り。
覆面姿の人間達が集い座っているのも、もっぱら、したの方の席のみ。
あたし達3人がいるのは、上のほう。
つまりは、闘技場の一番外側。
崩れ方の結構ひどい部類に入る場所で、この遺跡では、一番ひどいようであるが。
空に浮かばない限りは、又は、浮遊でも使わない限り、ここまで登ることは不可能。
飛べない存在達にとっては不便なこと極まりない。
そのせいか、この辺りには、監視さえもみあたらなく。
「それほど、大規模にも見えないがなァ……」
あたしの隣でつぶやいているガウリイ。
ま、ガウリイが以前目にしている集会は一万クラスだったからねぇ。
「単純に、人数だけで考えたらね。でも、こんな場所で。
こんなに人間が集まっているっていうのは人口率とその比率で考えると。
かなりの部類にはいるわよ。」
アメリアの代わりにあたしが説明しておく。
「それにしてもゆるせません!邪教を信じる者達がこんなにいるなんて!!
この地に正義の文字はないの!!!?」
アメリアが何やらかなり憤慨しているし。
楽しい♪
そんなアメリアをひとまずガウリイがなだめているうちに何やら会場に変化がおこり、
次にまきおこる覆面姿たちの歓声。
「……誰か出てきたぞ?」
ガウリイがつぶやく。
現れたのは、五人の人物。
真っ赤な色のローブ。
……誰かさんのよりは、お粗末にもほどがあるけど。
刃を赤く塗った礼儀用の長剣を持っている。
そのうち、一人は、素顔のまま。
素顔の男性が闘技場の中央に進み出ると。
残る四人は、男の四方。
東西南北の位置に一人づつ、かっきり寸分違わずにたってゆく。
「……なるほど、五人の腹心ですね……」
それをみて、にがにがしく苦笑しつつつぶやくアメリア。
「何だ?そりゃ?」
なぜかあたしに聞いてくるガウリイ。
「Sの創り出した…あ、シャブラニグドゥのやつが作り出してる、五人の部下。
というか、つまりは腹心達のことよ。一般にいう、高位魔族っていうところね。」
さらりと完結に答えるあたしの言葉に。
「はい。おそらくあの五人は、それぞれ。
魔竜王、覇王、獣王、海王。そして真ん中の男が冥王。
という具合にそれぞれ属しているんだと思います。」
親切な説明しているアメリア。
「しっかし。ど~せやるんだったら。
人間バージョンの彼らがよく使う姿をそのまま再現すればいいのに♡
男や女、あと、子供に分ければい~のにね♪」
どうせやるんだったら、容姿も似た人間を使えばいいのに♡
まあ、知らないんでしょうけど…ねぇ♡
「?どういうことです?リナさん?」
アメリアが聞いてくる。
「ああ、どうもこうも。あれ、全員男でしょ?しかも、全員いかつい男ばっかりだし♪
まあ、ゼラスやダルフィルが見たら、まず怒るわねvv」
「??あ…あの??」
アメリアが問い返してくるのと同時、中央にいる男が声を上げる。
「諸君!実は、今日。よい知らせがあった!クロツ様がもうすぐお戻りになられる!」
どおおおおお!!!
その声と同時、歓喜のどよめきが場内を支配する。
「そのクロツってのがボスですね!」
アメリアが、ガッツポーズをとっていたりするが。
「しかも!!目的のものを見事に手に入れられたという知らせだ!」
おおおおお!!!
さらに、声が大きくなってゆく。
「これでもう、我々には、敵はいない!!
真の力が人々の望むものが、我らのほうにあることを!」
高々と言い放っていたりする。
あ、アメリア、怒りで震えてるし♡
こいつら、スィーフィードが人間の姿でとはいえ、復活してるのを知らないみたいねぇ♡
ま、ルナも部下にもまだ教えてないから、当然かもしれないけどねvv
好き勝手なとをいってる人間達って…面白い♡
しばらく聞いていたアメリアは、唐突に立ち上がり。
そのまま。
「
アメリアの周りに生まれた十数発の光弾が、一斉に集会場にと降りそそぐ。
あらあら♪
ドドドドドドォォォォゥゥ!!!
ドクワァァァァ!!!!
『どえろわぁぁ!?』
『めぎひぃい!?』
なぜか、巻き起こる悲鳴と火の手。
「あらら♪」
楽しんでいるあたしの口調と。
「あ~あ……やったな。」
あきれたようなガウリイの口調が重なっていたりする。
アメリアって、本当に楽しませてくれるわね♡
-続くー
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あとがきもどき:
エル:・・・・・ちょっといい?
薫:・・・・・ぎくっ!(汗)
エル:どうして、最近、更新スピードが遅いのかなぁ?(はあと)ん♪
薫:(だくだくだく・・・)は・・・・・ははは(殻笑)
実は、寒いので、毛布、もう一枚だしたところ。
朝方が気持ちよくて、直前まで熟睡してるんですよねぇ・・(汗)
あはははははははは(汗)
エル:それで?(はあと)
薫:・・・・うぐ・・。すいません・・・・。白状します。
毎朝、打ち込む時間がないほどに、寝過ごしてます・・・(涙)
エル:ほぉぉぉぉぉぉぅ♡
薫:あああああ!!!すいませぅぇぇぇぇぇぇぇぇんん!!!(陳謝!)
エル:許すか!!!!!
―ドゴメスすどすめぎゃ・・・・・・・・・ぐぢゃ!
――――――シィィィィン・・・・・・・・・・・・。
エル:ふう♡さて、それでは、また次回で♪
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