エル様漫遊記 ~TRY偏~
『ヴ……ヴォルフィード様ぁぁぁ!!!!?』
三人の叫びがこだまする。
その叫びに我にと戻り。
「あ…あなたたち…どうしてここに……」
あたしになぜかおびえつつ。
震える声でエルゴロスたちにと話しかけているヴォルフィード。
そして、ようやく思い当たり。
「ま…まさか……召還器を作ってこの世界に私たちを呼んだのって……」
などと声が震えてるし。
「?我らですが?」
首を傾げつつエルゴロスが答える。
ぐらっ。
その言葉をききその場にてよろけていたりするヴォルフィードこと部下V。
「大丈夫ですか?」
そんな倒れるその体を支えているアメリア。
――と。
「ヴォルフィード!……って……もしかして……もしかしなくても…遅かったみたいね…」
そんなアメリアたちとは反対側。
すなわちあたしの後ろからとある声が部下Vにと投げかけられる。
「――誰だ?」
その声にいぶかしりつつも振り向いているアルメイス。
彼らが振り向いたその先にいるのは。
そんな首をかしげている彼らとは異なり。
そちらを振り向き。
「スィーフィード!久しぶり~!…って……何でここへ?」
などといいつつ片手を挙げて話しかけていたりする。
そんな彼女の元にと近寄ってくるのはルナ。
「あれ?ルナさんもこられたんですね?」
ふとそこに現れたのがルナだとわかりそんなことをいっているアメリア。
まあルナさんは
そんなことを思いつつ、それで済ませていたりする。
そこに現れたのはスィーフィードこと、
今ではこのあたしの姉を仮にやっているルナ=インバース。
別名、
つかつかとようやくなぜかよろよろと立ち上がっているヴォルフィードの横にと歩いてきて。
「どうもこうもないわよ!あんたたちの世界にいって説得しようにも。
デュグラディグドゥのやつは聞く耳は持たないし?こっちでどうにかしようと思ったのよ。
……ま、遅かったみたいだけど。」
そういいつつなぜか震えてあたしをみているルナ。
「……どうやらもうあの御方に怒られたみたい……ね。あんたたち…」
それをどうにかとめようと思ってたのに。
そんなことを思いつつつぶやいているルナ。
「な゛!?こちら…もとい我らの世界に来たのか!?スィフィード!?」
などと先ほどのめりこんでいたその体はどうにか引き抜き、
現れたルナに気づいて話しかけているのはデュグラディグドゥこと部下D。
そんなDの言葉に。
「何いってるのよ!聞く耳もたなかったのはあんたたちでしょうが!デュグラディグドゥ!」
今エル様がこともあろうに人間やっておられるから。
正気に戻りなさい、と説得にいったのに、まったく聞く耳持たなかったし。
……混乱してて。
などと心でつぶやいているルナだけど。
「うっ…」
確かに融合したのはいいものの、我を忘れたのは事実……
などと思っている部下D。
「な゛!?」
「え゛!?」
「に゛っ!?」
面白いことに固まっているシーリウス、エルゴロス、アルメイスの三人。
そういえばこいつら、人間バージョンのDを見たことなかったわね。
「ま、それはそうと、こんなところで話し込んでいても仕方ないし?移動しましょ?」
なぜか固まって口をぱくぱくさせている三人とは裏腹に、にこやかにいうあたしに続き。
「……リナの側にいるとどんどん何か向こうからやってくるな。」
「……リナさん、絶対にもしかしてあれとかかわりあるんじゃないでしょぅか?」
などとつぶやいているゼルとアメリア。
「う~ん。何でリナからリナがよく使ってる術のとことんの気配がしたんだ?」
などと首をかしげているガウリイ。
まだあたしの正体は完全にはばれてないようだけどね。
まあガウリイには時間の問題みたいだけど。
そんな会話をしている彼らをそのままにしておき。
そのままあたしは懐からとあるオーブを取り出し空中にと放り投げる。
カッ!
それに伴い、光と共に出現する船がひとつ。
「?リナさん?ここ海の上じゃないのに…どうして?」
場所がどこかはよく理解してないようだけど。
とりあえずここが海の真上ではないのでそんなことをいってくるアメリア。
「あら?いってなかったっけ?これ空も飛べるし。ついでに宇宙空間もv」
「?何だ?リナ?その宇宙空間というのは?」
意味がわからなくて首をかしげているゼル。
「ま、とにかく。ここで長話してても何だし。とりあえず乗って♡」
にこやかに笑みを浮かべるあたしに。
なぜか全員素直にあたしたちの頭上に浮かんでいる銀色に光る船にと乗り込んでゆく。
『あ、わかってるわよねぇ?ここ壊すの忘れないようにね?あんたたち♡』
ゼルやアメリア、そしてガウリイには聞こえないように。
あたしはあたしがよく使っているその声を出し、
にっこりと部下二人とそしてルナに対して微笑むと、なぜかその場で石化している部下たち三人。
「と……とりあえず。あなた達もあの船の中に移動しなさい。」
なぜか声を振るわせつつそういうヴォルフィードのその声に。
「なぜです!?」
「?」
「……ヴォルフィード様が…おびえてる?」
口々にそんなことをいっているアルメイスたち。
「命令です。」
きっぱりとそういいきるその声に首を傾げつつ、
それでもいうとおりにアメリアたちにと続いて船に乗り込んでいっていたりするけども。
アルメイス、シーリウス、エルゴロス。
ゼロス、アメリア、ガウリイ、ゼルガディス。
そしてあたし。
全員が船に乗り込んだのを見とどけ。
「……え…えっと。とにかくこれ…壊さないと……」
そういいつつ、あたりに漂う石柱を見上げているヴォルフィードに。
「……まさかこんなものを作っていたなんて……」
気づかなかったのだけど。
などと思いつつ。
「この私ですら気づかなかったということは…。エル様が何らかの手をとってましたのね…」
などといいつつ汗を流しているルナ。
「と…というか、あの?どうしてこんなところにあの御方がいるのよ?」
「……聞かないで…。
何でも暇だからとかっていって…ここ十数年間…人間ライフされているのよ…」
『・・・・・・・・・・・・・』
ルナのその涙交じりのその言葉に、なぜか無言になってるし。
この二人は……
「と……ともかく、いわれたとおりにこれ、破壊しないとな。」
Dの言葉にうなづきつつ。
そして三人は力を放つ。
カァァァッッ!
世界を包み込むまばゆい閃光。
生き物たちはそう捕らえているけど。
そんなにまばゆくないけどね。
この程度の光は。
星を一瞬包み込むとある光。
それと共に。
世界中から見えていた光の柱が忽然と消滅する。
当然ながら跡形もなくきれいに消え去っている元召還器。
「いったい…何がどうなっているんだ?」
船の甲板にてそんなことを言っているゼルガディス。
彼がそんなことをぼつりとつぶやくと同時に。
「リナさん!私を置いていくなんて、ひどいじゃないですか!やっとみつけましたわよ!」
などという声が、
あたしたちのいる少しあの場所から離れた場所の海上の上空から聞こえてきたりする。
アメリアたちが見上げれば、
そこにはシッポの先にピンクのリボンをつけている、黄金竜とそして古代竜の姿が。
「あら♡それでわざわざついてきたの?フィリア♡それにヴァルも。」
くすくす笑いつつ上空の二人にと話しかける。
そこに現れたのは古代竜の神殿で気絶していた黄金竜のフィリアと。
そしてまた、エンシェントドラゴンの神殿の神官、古代竜のヴァルこの二人。
「おやおや、これはまたずいぶんと変わった組み合わせですねぇ。」
見上げてにこにこしつつそんなことをいっているゼロス。
ま、あの方たちは自業自得ですし。
というかできたら僕たちのほうの魔族にとばっちりばまわってきませんように……
などと心では思っているゼロスだし。
そんな会話をしているとやがて船にと降り立つ二人の姿。
そのまま光に包まれ二人は人間形態を取っていたりするけども。
二人がちょうど船にと乗り込んだその直後。
一箇所に光が集い。
それがやがて三人の人の姿を形成してゆく。
「あらあなた達?確かあなたは神官ヴァル。それに巫女フィリア。どうしてこんなところに?」
まずはじめに気づいたのはルナ。
ここにいるフィリアとヴァルに気づいて話しかけていたりする。
いきなり出現したルナ他二名に驚きつつも。
「それはこちらの台詞です。
首を傾げつつ問いかけているヴァルの姿が。
ピキッ!
先ほどヴォルフィード様がスィーフィードと呼んでいたが……
などと思いつつなぜかまたまた固まっていたりするエルゴロスたち三人。
視線の先はルナを向いていたりするけども。
「さって。全員そろったところでv状況説明会とでもいきますか♡」
にっこりと微笑んでいうあたしのその言葉に。
ぴししっ!
なぜかその場で固まっていたりする部下たち三人、そしてゼロス。
「そうだな。俺としても何が何だか……事情を知りたいしな。」
あたしの言葉にうなづいているゼルに。
「そうですね。状況説明には私も賛成です。」
同意しているアメリア。
「さって、ゼロス達は異議ないわね?」
『…………はい(涙)』
なぜか涙を流しつつであったり、硬直したままであったり冷や汗流しつつであったりしつつ、
あたしの言葉に答えていたりするけど。
まったく。
「あのねぇ?あんたたち?そんなにおびえなくてもいいじゃない?」
にっこり微笑みつつとりあえず三人の頭上にとあるものを出現させ。
ちなみにこれはアメリアたちの目には見えてはいない。
『……げっ!?』
なぜかそれをみて固まっているし、四人とも。
ちょっとしたあたしの力を含む物質を出現させただけなのにv
「それじゃ、とりあえず中に入りましょ♡」
あたしの言葉に促され。
とりあえずも船の中にと入ってゆく彼らに、
なぜかそのまま床にと倒れ付している四人の姿がそこにあったりするけども。
あらvどうしたっていうのかしらね♪
船の中にあるちょっとした広間。
ここは先ほどアメリア達がゼラス達と話しをしていた場所でもあるけど。
その椅子にと座り。
そしてその中央にちょっとしたテーブルを出現させる。
「……さてと。あんたたち、きちんと説明してくれる?」
「何で人間などに!」
「よせ!何となくだが……逆らわないほうがいい。」
あたしの言葉につっかかってくるエルゴロス。
それを制しているアルメイス。
「わかった。いったい何がどうなっているのかわれらも気になるところだしな。
とりあえず我らは……」
そういって淡々と語り始める。
内容はいたって単純。
【闇を撒くもの】と戦い続け。
そして彼が【漆黒の竜神】を取り込んで暴走を始めたこと。
そして世界が滅びかけ、【闇を撒くもの】を倒す手段として五つの武器の存在を知ったこと。
各世界に散らばりその武器を見つけ。
そしてその決戦の地にちょうどいい空間のゆがみのあるこの地を選んだこと。
そして本当ならばそのままあそこで力を分断させて【闇を撒くもの】をたたくつもりだったこと。
そして運が悪くてもすくなくとも力を分断させれば勝機が見えてくるであろう。
という作戦。
そんな内容の説明がその場にいる全員にとなされてゆく。
そんな会話をしていると。
なぜか疲れた表情の三人もまた部屋にと入ってきて席にと座っていたりするけど。
「そういえば、スィーフィードは…どうして?」
いつもの呼び方でなく互いのサブネームで呼び合っているのは。
なぜかあたしに対しておびえているかららしいけど。
そんなVことヴォルフィードの問いかけに。
「あなたたちがおかしいって聞いて。
それにあの召還器でしょ?気づいたのはついさっきなんだけど。
そちらにいってもあなたたちは自我を失って、話どころじゃないし。
でデュグラディグドゥの部下を利用させてもらおうと思って。
そしてエンシェントドラゴンの神殿にいったら…もう他の人に。
エルさ…とと、リナさんに渡したっていうからあわててこの召還器の根元に来ましたの。
あ、レイは今とりあえず行動起こさないようにと彼の方などをまとめてますけど。」
「あ、それでこの場にレイのやつがいないのか。」
「てっきりわたくしはまた物質干渉力を失っているのかと思いましたわ。シャブラニグドゥは。」
ルナの説明にうなづいているDとV。
『……な゛!?』
その言葉になぜか固まっているアルメイスたち三人と、
そしてアメリア達はとりあえずほうっておいて。
「……リナさんが動かれた…ということはそれすなわち……
……ですからどうにかして防ぎたかったのですけど…」
そこまでいってため息を落としているルナ。
た…確かに…。
まさかあの御方が…エル様がこの地に人間のふりをされて。
しかもルナの…スィーフィードの世界に具現化されてるなんて知りませんでしたものね。
そんなルナの言葉にそんなことを内心思っている部下V。
た…確かにな…。
ルナの言葉にうめいている部下Dだし。
「?」
うめいている三人の姿をみつつ首を傾げつつ。
「で?フィリアさんたちは?」
そういってそこにいるフィリアたちにと話かけているアメリア。
「私は最長老様からリナ=インバースさんと行動を共にしろ。といわれまして。
エンシェントドラゴンの神殿に向かったのですが。」
そういうフィリアの説明に。
「そういえばあんた、ゼロスをみて気絶したんだったな。」
などといっているゼル。
「気絶したフィリアさんを介抱して。
で気づかれたフィリアさんから説明をうけた僕たちの最長老様が、僕も一緒にいけ。
といわれまして。あ、そのときですよ。
フィリアの説明に追加して説明しているヴァル。
う~ん、あの当時子供だったのにねぇ。
この子はv
そんな説明をうけてしばらく。
「とりあえず大体のところは理解できた。
で、リナ?教えてもらおうか?いったいあそこで何をした?」
そういってあたしをみてくるゼル。
「あらvとある力を呼び出しただけよv
そうねぇ。簡単にいうならば【
というか力そのものが彼女だから本人呼び出したんだけど♡」
嘘ではないし♡あたしがそうだしねv
ビシシィィ!
バシバシバシ!
コッキィン!
プピッ!
なぜかあたしの言葉に石化しているフィリアにヴァルに。
固まっているゼロス。
ついでに口に含んでいた飲み物を噴出してその場で硬直しているアメリア達。
「な゛…な゛!?」
などといいつつ言葉を詰まらせてなぜかあたしを指さしてきているフィリア。
「あら、いいじゃないのよ。丸く収まったんだしね♡ねぇ?あんたたち?」
にぃぃぃっこり。
「……リナ、目が笑ってないぞ……」
にっこりと笑うあたしに突っ込みをいれているガウリイ。
ぶんぶんぶん。
あたしの言葉にただただ首を面白いまでに勢いよく縦に振っている部下たち三人。
なぜかしばらくこの場に沈黙が訪れていたりするけども。
やがてその沈黙を破ったのは。
「で…では私たちは私たちの世界に帰ります。
役目をはたさないといけませんので。いくわよ、三人とも。」
どこか声を震わせつつエルゴロスたちに向かって話しかけているV。
「な゛!?ヴォルフィード様!?
この人間に何か言われないのですか!?よりによってあんな力を!?」
「き…きゃぁぁぁあ!お願いだからこの御方にそんな口の聞き方しないでぇぇぇ!」
などといって、なぜか本気で部下Vのやつは泣いているし。
「エルゴロスさんでしたっけ。
……後から覚悟を決めておいたほうがいいですよ。ええ、絶対に。」
などとぽそりとつぶやいているゼロス。
「で…ではわれもいくとするか。こちらも役目があるからな。」
そういいつつなぜか物質具現化能力を失った五人の部下を連れてそんなことをいっているD。
「あれ?あんた、オレの剣をつれてくのか?」
などとのほほんといっているガウリイ。
「?…な…なぜ姿が見えてないのにここにあいつがいるとわかる?
さすがは…とと。お前が使っていた光の剣はもともとわれの部下だからな。」
不用意な発言は死、もしくは滅びを意味するな。
などと思いつつ言葉を選んでガウリイにと説明しているD。
「そういやリナがそんなことをいってたな。ま、い~や。」
そもそもあれがあったせいでオレの家は争いが絶えなかったんだし。
別世界に戻ればその争いもなくなるし。
などと思いつあっさりとそんなことをいっているガウリイ。
「あ、きちんとしないと今度こそあんたたち、スペシャルお仕置きだからねv」
そんな二人ににっこりと微笑みつつあたしがいうと。
なぜかその場にて固まっている二人の姿が。
「で…では失礼いたします。迷惑をかけたわね。スィーフィード。このお礼はまた今度ね。」
などといって三人の部下とともに姿をかき消す部下Vに。
「ではまたな。レイのやつに、シャブラニグドゥのやつによろしくいっておいてくれ。」
そういって同じく姿をかき消している部下D。
二人が消えた空間をしばらく唖然と眺めつつ。
「あの?ルナさん?さっきから思ってたんですけど。
何でルナさん、
異世界の竜神だというヴォルフィードさんや異世界の魔王だというデュグラディグドゥまで。」
首をかしげて質問しているアメリア。
「あら?あ…あはは。細かいことは気にしないでくださいな。アメリア姫?」
アメリアのその突っ込みにそれで交わしているルナ。
「細かくないと思うんだが。」
それに突っ込みを入れているゼルに。
「いいじゃないか。呼び方くらい。」
それで済ましているガウリイ。
「あら?いってなかったっけ?ルナの正体v」
あたしがくすくすと笑いつつ言いかけると。
「エ……エル様ぁぁぁぁぁぁ!?」
なぜかその言葉をさえぎっているルナ。
まったく。
どぐしゃ!
なぜか叫んだルナがその場に倒れふす。
「……このお姿のときにその呼び名はまずいですよ…。スィーフィードさん…」
そんなルナにぼつりとつぶやきの突込みを入れているゼロス。
「ところで、これからどうするんだ?リナ?何かオレの剣も元の世界に戻ったようだし?」
それで済ましているガウリイ。
「ガウリイさん、動じてませんね。」
「ま、リナと旅をしているんだ。これくらいじゃ動じなくても当然だがな。」
そんなガウリイをみてあきれているアメリアに。
リナといると向こうからもう伝説というか神話に近い存在がやってくるしな。
いったい……リナはいったい何なんだ?
などと思いつつ軽い笑みを浮かべつついっているゼル。
そんな会話をしていると。
なぜか額と背中から血を流しつつ。
う~ん。
ちょっと精神世界面からスコップでつついただけなのに。
ルナもまだ弱いわねぇ。
今度部下たち全員呼び出して強化特訓でもしてみますかv
よろよろと立ち上がり、
「あ…あの、それでは私も用事がありますので。これで失礼いたしますわ。」
そういって一礼しこの場より立ち去るルナ。
これ以上アメリアさんの突っ込みとか受けてたら正体、ばれかねませんわ。
私だけならまだしも、エル様までの正体から知られたら……
などとなぜか思っていたりするルナだけど。
「ま、いなくなったものはほうっておいて。そうねぇ。とりあえず別の大陸にいってみますかv」
あたしのその言葉に。
「?別の大陸?」
首をかしげるアメリア。
ちなみにいまだに固まっているフィリアとヴァルはそのままにしておいているけど。
首をかしげているアメリアの目の前。
つまりはあたしたちが座っている椅子の前にあるテーブルにと地図を広げる。
「今ここ。ほぼ世界の中心ね。で、今までいたのがこっち。」
あたしの説明に。
ここにいたりようやく先ほどまで自分たちがどこにいたのか理解しているアメリアとゼル。
「ちなみにあそこは禁断の地です。かつて神魔戦争時代、
赤の竜神と赤瞳の魔王様が決戦された地です。
なので神族も魔族も禁断の地として。立ち入りはしていません。」
そういいつつ追加説明をしているゼロス。
「なるほど…な。つまりは強大な力のぶつかりあいによって不安定な空間になっていた。
そこをあいつらが理由しようとした。というわけか。」
自分で納得のいく答えを導き出しつぶやいているゼルガディス。
「あら、そのとおりよ。」
「それで、いつまで?」
会話をさえぎって質問してくるガウリイに。
「そうねぇ。とりあえずミルガズィアとメフィが戻ってくるまで。ってところしら?
彼ら家に戻さないといけないしね。
情けないことに自力ではまだあの結界突破できないようだから。」
あたしのその言葉に。
「じゃ、決まりだな。」
そういって腕を組んでいるゼル。
「じゃ、どこにいくか決めませんか?」
アメリアの言葉にて。
あたしたちは次にどこに向かうか話し合いを始めてゆく。
さってと。
今夜でもしっかりとD達にはお仕置きをさらに強化して与えておきますかv
それに今ここでは面白いことが数箇所、起こっているから。
それに首を突っ込んで見ますかねv
あっさりと光の柱の一件は決着を迎え。
あたしたちはこれ以後。
しばらくこの星中を漫遊することに。
さってと、遊ぶわよv
-続くー
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あとがきもどき:
薫:ふぅ。ようやくトライ編は終了です。
フィリア&ヴァル。これから四人プラス一名に巻き込まれていきます。
ま・・・・まあご愁傷さま・・・とと、幸運ですね。(棒よみ)
ちなみにエル様が暴れてない!という人はそのうちに(多分)打ち込みするであろう。
スレイヤーズフォーエバーInトライを待ってくださいな♡
ではでは、次回は風の向くまま編ですv
ではでは
(とあるどれかの小説に近いのはこれを参考にしてあれを考えたからだったり・・・まて!)
それでは、またいつかv
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