まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
こんにちわ。さてさて。
ここにこられたかたは…マニアですね(笑)
説明にもあるとおり。こちらはほとんど原作を変えることなく。
主人公のリナ=インバースを別のリナ=インバース(笑)に転換しております。
それを納得の人のみどうぞなのです。
ちなみに、幾度もいいますけど。アニメ前ですので・・・あしからず・・・・。
・・・・・しくしくしく・・・・。
ノート2ページ分打ち込みしてたら・・・・。パソがフリーズしました・・・・。
うぎゃぁぁあ!保存・・・してなかった・・・・しくしくしく・・・・・。

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      エル様漫遊記  ~スレイヤーズ~



あたしは追われている。
いや、別にこれはどうってことはないんだけど。
こんなことは世間でも普通にどこにでもあるようなものだし。
あたしにとっては日常茶判事。
まあ何はともあれ、さして珍しくもないうららかな昼下がり。
このままこっちの方向に行けば面白いことがありそうだし。
などとおもいつつ。
あたしを追ってきている奴らは、
このあたしが人気のない場所にと誘い込んでいるのにすら気づかずに、
そのまま気配を殺してついてきていたりする。
ばればれだけど、その隠し方…
追っ手はすぐ間近に迫ってきている。

別にこれといった面白いこと、もとい仕事とかもなかったので。
ついでにいうと懐も寂しくなってきたこともあり。
自分で作り出すよりは、と。
退屈しのぎに盗賊達のねぐらから、ちょっと品物を拝借したんだけど。
それをまあ、心が狭いというかちょっとしたことを気にかけて、
まあこのあたしを追い掛け回しているその盗賊の一味たち。
そのしつこさはある意味面白い。
まあもっとも心の疲労やつが盗賊をしている、などという話はほとんど聞かないけど。
…こんどそういうやつを創ってみたら面白いかもしんない。
まああたしも退屈だし。
奴らと少々遊んでみようとおもいつつ、奴らが出て気安い場所にと移動している今現在。
だけど彼らはそんなことにすらいまだに気づいていないらしい。


歩くことしばらく。
ふいに鳥たちの声が途絶え、明瞭な殺気が茂みの奥にとわだかまる。
…どうでもいいけどそれくらいの殺気くらい…隠しなさいよね…
ようやく人通りもない森の中。
あたしを取り囲む気配が数個。
ようやく少しは退屈がまぎれそうよね。
そんなことを思いつつ、その場にと立ち止まる。
「つけられているのはわかってるわよ。」
わざと声に出していいつつ、あからさまにと意思表示。
やがてあたしの声にと反応し。
あたしの行く先をさえぎる形で、がさりと一人の音が茂みより道にと躍り出てくる。
「やっとおいついたぜ。おじょうちゃん。」
頭から髪の毛が全滅しているアイパッチの男性は、きょうび部下達や。
そして又、ゾンビやスケルトン、
挙句は下級生物も使わないような古いお決まりの台詞をいってくる。
ついでにいえば上半身裸で、いかにも『私は盗賊の頭です。』といわんばかりの風貌。
その手にもっているのはかなりべたすぎる円月刀。
まあこういったタイプは話の序盤であっさりと倒されるのが典型的。
見た目でインパクトが強いと感じる場所は、
その全身にラード油をぬりたくったような、あぶらぎったぎとぎととしている肌。
…ふっ。
「よくも俺たちをこけにしてくれたな。」
などといいつつまたまたお決まりの台詞をはいてくる。
対外この手のやつの頭に入っている単語の種類などそんなに多くはないのかもしれないけど。
そこはそれ、かなりの下っ端とかの部下達などでももうちょっと気の聞いた台詞をいうものだが。
しかし、それにしてももう少しいくらなんでもこうパターン通り、というのも何よねぇ。
パターンから離れた物言いはできないものかしら。
「この落とし前はきっちりとつけさせてもらうぜ。」
などといいつつねちりとした視線をこのあたしに向けてくるあたしの目の前にいるこの男性。
「…と、いいたいところだが。」
などといいつつにやりと誰がみても少しばかり気色の悪い笑みを浮かべ、にたりと笑い。
笑ったときにその歯にこびりついている黄色いものがねちりと垣間見える。
そういいつつもねちりと笑みを浮かべ。
はぁ……
歯くらい磨きなさい!まったく!
「だが、正直いってあんたとはやりあいたくねぇ。
  まともにやったらこっちもかなり痛い目を見ることになるそうだしな。
  なかなかどうしてたいした玉だよ。おまえさん。
  -いや、褒めてるんだよ。あの手口、まるきし玄人だ。
  いきなり派手な魔法であちこちぶっ飛ばしてくれて。
  見境なしに火の手は上がるわ、お頭も日にまかれておっ死んじまうわ。
  あれよあれよと俺たちが騒いでいるうちに、
  ふと気がつくと宝蔵はめぼしい品物どころか、
  そこにあった品物すべてがごっそりといかれちまってる。
  俺たちでもあそこまではやらねえぜ。」
などといいつつだがしかし。
彼が時間を稼いでいるのは丸わかり。
というか、どうしてたかだか火炎球ファイアーボールごときが派手な呪文に入るのか。
それに、ま、その程度でこのあたしがすましたんだからいいような気もするんだけど。
それかこの盗賊達をカタートの部下Sの所にでも移動させるか、
中間地点に移動させても面白かったかもしんない。
あたしのそんな思いを当然知るはずもなく。
一人でかってにいまだにしゃべり続けているこの男性。
「まったくたいしたもんだよ。―で、本来ならば『お頭の仇。』ってなもんで、
  お前さんを殺すかさもなきゃ俺たちがみんな死んじまうかするまで追っかけまわすのが筋。
  ってもんなんだろうが、そうつぁ、どう考えてもお互いにとって面白いことにはならねぇ。
  そこで…どうだ?ひとつこの俺達と組んでみる気はねえか?」
あらあらあら。
面白いことをいってくるわねぇ。
冗談でも面白いけど笑えないわね。
しかもたかだか人間のしかも盗賊風情のくせに。
それに筋とか何とかいってるけど、困るのはあたしでなくてこいつらの方だというのに。
このあたしにはこいつらを一瞬のうちにどうにかすることなんて至極簡単なこと。
「お宝を返してくれて、俺達の仲間になるっていうのなら、
  死んじまったお頭や仲間のことは水に流してやってもいいんだぜ。
  …なぁに、難しい商売じゃねえ。
  俺達のいうことを何でもきいてりゃぁ、それですべてよしさ。
  不自由はさせねぇし、たぁぁぁぁんといい目も見せてやるよ。
  どうだ?悪い話じゃねえだろう?」
などといいつつあたしの全身を嘗め回すようにみつつねちりとした笑いを浮かべいってくる。
まったく、どこの世界の男というものは。
確かに性的本能を加えたのはこのあたしだけど。
こうまでどうして馬鹿になるものか。
この男、先日までちなみに組織の中ではNO2。だったりする。
そして先日、あたしが起こしたちょっとした出来事で、偶然にも頭目が死に、
そして前々から狙っていた頭の地位が転がり落ちてきていたりする。
で、このあたしと敵対する、というよりもどちらかというと、お宝を取り戻す、
というか取り戻したい、という一心で追いかけてきている彼らたち。
そしてあたしにと追いつき。
そしてあたしに出会い、そして欲しくなっていたりするようだけど。
すなわち、このあたしの体と力とが。
しっかし、このあたしが誰かと組むようなことをするはずもないし。
というか一緒に遊ぶ親友というか仲間ならいるし。
それに使い走りにできる部下達はたくさんいるしねv
ま、もっともここ最近、レイ=マグナスという人間と同化している部下Sのやつは、
氷づけになっているのを理由に物理的なことでは、代理をよこしてきているけど。
まったく根性がないったら。
まあそいつらでも一応は少しでもあまり役には立たなくても少しは役に立ってるし。
それにいざとなったら足りなかったら別の部下とか存在を創ればいいだけだし。
「返事は早いほうがいいぜ?こんなところでそううろうろしててもラチがあかねぇしな。
  新しい寝ぐらもみつけなくちゃなんねぇ。」
一人勝手にペラベラと話している目の前のこの男性。
あたしがずっと黙っているのにブレッシャーを感じつつ、
そのフレッシャーが彼の言葉を増やしている結果となっている。
ちなみに当然あたしは今までこの男が話し始めて始終無言。
一方的なおしゃべりが続く中。
ただあたしは黙ってその台詞を聞いているのみ。

やがて、ひとしきり、いいたいことをいい終えたころあいを見計らい。
「…な?どうだ?おい?」
などとあきれることに聞いてくるそんな男の言葉に。
「断るわ。」
一言であっさりと突っぱねる。
きっぱりと。
「―なっ!」
あ、面白い。
あたしのその言葉に目を大きく開き、そして口を大きくあけたまま、
見る間にと顔色がかわっていっていたりする。
しかも面白いまでに混乱し、そして怒る感情が辺りにと満ち溢れていたりする。
そして、顔色を真っ赤にしつつ。
「…こっ!」
このアマぁ!
そういいかける声も怒りによって最後まででず。
あら。
誰にむかっていっているのかしらねぇ?
んっふふふふv
そして怒りで顔を紅潮させつつも。
「このアマぁぁあ!下出にでてりゃぁつけあがりやがって!
  そうなりゃぁこっちにも考えってもんがあらぁ!
  体中ぱらばらに切り刻んでやるから覚悟しやがれ!てめえら!出て来い!」
号令の元。
周りの木々やそして茂み、
つまりは森の中から男たちがあたしを取り囲む形で、わらわらと道にと出てきていたりする
その数、たったのおよそ数十人程度。
「あら、少ないわねぇ。」
あたしのしごく当然な正直なその感想に、
面白いほどにあからさまに動揺している目の前の男性。
名前、いきなり呼んでみたら面白いかもしれないけど。
ま、しばらく様子を見てみますかv
あたしがこの人数をみて驚かないのに完全に逆に驚いてるし。
というかどうしてこの程度の人数で驚く必要があるっていうのかしら。
というか、そもそもこのあたしをどうこうしようなんて、誰にもできるはずもないのにねぇ。
ふふv
「…は。ハン!もちろんこれだけじゃないぜ!
  森の中じゃあ俺達の仲間が今も弓矢でお前を狙ってるんだ。
  俺の掛け声ひとつでお前の体はぼろくずみたいにずたずたさ。
 手をついて謝るっていうのなら、命だけは助けてやってもいいんだぜ?え?」
それにこの女。
殺すのはちとおしいタマだしな。
などと心で思っているのはこのあたしには丸わかり。
まったく、どうしてこう、男というものは。
いやまあ、そういう本能を加えたのは確かにあたしなんだけど。
だけど…ねぇ?
しかもどうみても見え見栄の【嘘】ついてくるし。
「はぁ。あのねぇ。普通森の中にどれくらいいるかなんて赤ん坊でもわかるわよ。」
思わずあきれつつつぶやくあたし。
森の中に人がいるかどうかなんて、なぜかちょっと腕のたつ剣士、
そして魔道士ならば、人の世界では簡単にと見分けられる。
というか普通、赤ん坊でもそれくらいの気配つかめないなんて、情けない…
ともかくすぐに判るような嘘をついてくるこの盗賊もどき。

余談ではあるけど。
一応人としてのあたしは剣士でありそして魔道士、という立場をとっている。
まあそうでなくてもこんな簡単なこと誰でもわからないはずもない。
…まあ当然のことながら、たとえ人数が億とか兆単位以上でも、
このあたしには当然のことながらかなうわけもないけど。

しっかし、こいつら五月蝿いのよねぇ。
このままこいつらカタートにでも転送して、反応みて少しくらい楽しむ。
っていう手もあるんだけど。
でもそれやったら…ねぇ。
せっかく暇つぶしの相手が向こうから今きてることだし。
もう少しかまってしばらく待ちますかv

しばらくそんなやり取りをすることしばし。
あたしたちがそんなほのぼのとした会話をしていると。
「それくらいにしておくんだな。」
声がしてくる。
あら。
ようやく登場ね。

声は-あたし達が進む方向とは逆からしてきていたりする。
その声に驚きつつ、出てきている盗賊達もそちらにと視線を向けていたりするけど。
視線の先には、すらりと剣を抜き放った一人の男性が。
ついでにいえば金髪碧眼、ついでに長髪。
視線を向けたその先に-ま、あたしは見なくてもそれが誰なのかわかってるけど。
一人の男性がそこに足っていたりする。
格好からしていかにも私は旅の傭兵です。といわんばかりの格好だけど。
抜き放っている長剣の刃が昼の太陽の光を浴びて辺りにと照り返していたりする。
ふふふ。あの長剣はv

見た目の容姿は。
アイアン・サーペントの鱗で作った黒光りするブレスト・プレート。
すらりとした長身。
よくある典型的なスピードが売り物のライト・ファイター・タイプ。
そう見た目には人間の目には見えるであろう。
まあある意味正解で完全には正解ではないんだけど、それは。
ふふふ。
その端整な顔立ちに金色の髪。
一応人間の中ではハンサムの部類に入るらしいその男性。
でも彼、面白いのよねぇv
何しろ部下Vの方の神族の血とそしてこの世界のエルフの血。
そしてそれに人間の血と竜の血が混じってるし。
典型的な混血児ハーフのいい例。
ちなみにこいつの先祖の名前はラウリィとかいったりするけど。
以前、あたし面識があるのよねぇ。ふふv
それはオーラでもわかるけど、このあたしには当然わからないことなんてないし。

「こそ泥ども。とっとと尻尾をまいて逃げ帰るがいい。
  そうすれば命だけは助けてやるぜ。」
そういってあたしの周りにいる盗賊達にと言い放つ。
そんな彼の挑発にあっさりとのり。
…というかこれくらいであっさりと乗るなんて本当に単純よねぇ。
またまた顔を見る間にと真っ赤にしつつ怒鳴り散らす。
「やかましい!いきなりでてきやがって!てめえいったい何なんだ!」
「貴様らに名乗る名前はない!」
などといいつつ勝手に盛り上がってるし。

う~んv
面白そうだし。
このままもう少しだまったみていましょv
そんなあたしの目の前で。
お約束の展開が。
「しゃらくせぇ!ならばてめえから片付けてやる!やっちまえ!やろうども!」
「「おう!」」

かくして、お約束にも面白い話にもならないちゃんばらが、
あたしの目の前にて繰り広げられてゆく。
といっても、一方的に盗賊達がやられてるんだけどねv
ふふふふふv



                                   -続くー

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あとがき:
リナ:はーいv薫の代理のLですvふふふふv
   ようやくこいつはこのあたしのこれ!打ち込み開始したわねぇ。
   それより早くあたしの幼少編とか、映画版とか、
   本編シリーズ打ち込みすればいいものを・・・・。
   ちなみに、この話。この薫が昔ノートに書いているままのをそのまま。
   まあ本人は血を吐いてますけど・・・あまりの下手さに。
   今もぜんぜん代わらないって言うのよ。全く・・・
   何はともあれ、少しばかり表現をちょっとかえつつ。
   無修正、と称して打ち込みはじめているこの薫!
   こらまて!このあたしの威厳のある話はどうしたのよ!
   まったく・・・これはもう少し薫にしっかりとお仕置きをば…
   って、あ、今のはなしね。
   それでは、皆様、また次回でお会いしましょうv
   それではvまたv

2003年11月8日某日


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