エル様漫遊記・ソラリアの謀略偏
「当たり前……というか、たいしたお金にならなかったですねぇ。」
いってゼロスがにこやかにといってくる。
「ま、あのアベル程度だし。」
「それもそうよね。」
いいつつも役所を出てゆくあたし達。
昨夜、盗みに入ってきたアベルを役所に突き出したところ、そのお金の金一封。
その中にはたったの銀貨五枚ほど。
なぜかあのアベルは精神に異常を来きたし、何やら抜け殻のようになってたりしたけど
あたしには関係ないし♡
「――で?これからどうすんだ?」
歩きつつも聞いてくるガウリイ。
「あら?決まってるじゃない♡ベゼルドにいくのよ♡
で、あそこにある品物をもらうにきまってるじゃない♡」
にっこり。
そういうあたしの言葉に。
「なっ!?ちょっとまて!リナ!?
いくら何でも、とことんの術とかでぶっ飛ばしたらオレ達問答無用でお尋ねものだぞ!?
リナのことだから、記憶操作するとかだとしても!それだけはやめとけ!」
何やら言ってくるガウリイだし。
「おや?ガウリイさん、ばれなければ問題ありませんよ♡」
そんなガウリイににこやかに言っているゼロス。
「あ、あのなぁ?そういう問題じゃ!」
何か言いかけてるガウリイだけど。
「あら?ガウリイさん?リナがそんなあっさりと面白くないことをすると思います?
あそこ、今ベルギスさんが面白いことやってるのに♡
ちょっかいかけて楽しんだほうが、あっさりと町とか壊滅させるより楽しいですし♡」
そんなガウリイに歩きながらもにこにこといっているユニット。
「……いや、ベルギス……って……」
確か、ちょっと前のベゼルドでその名前、リナ達いってなかったか?
何やらそんなことを思いつつ、つぶやいているガウリイ。
「そ♡そのベルギスよ♡元ルヴィナガルドのね。
ま、行けばわかるわよ♡まぁぁた性懲りもなく実験してるしね。あいつは♡」
そんなあたしの言葉に。
「……実験って……」
確かあの国は。
人的非道な人体実験が原因で王国は解体されたんじゃ……
何やらそんなことを思っているガウリイだけど。
「だ・か・ら♡又同じことをしているらしいんですよ♡あのベルギスさんは♡」
そんなガウリイにとにっこりと話しかけるユニット。
「ま、それに民主的に普通だったら、
『盗品売買のことを国王に知られたくなかったらそれなりの代価が必要ね♡』
とでもいって交渉の余地はあるけどね。ゼフィーリアではそうしてるし。」
「……ゼフィーリアって一体……」
あたしの言葉になにやらつぶやいているガウリイはおいといて。
「ま、そういうわけで、いくわよ♪ベゼルドへ♡」
パチン♪
「って!?だからいきなりソレはやめろぉぉ!」
あたしの指の合図を元に、あたし達の姿は町中の表通りから掻き消え――
そして、ベゼルドの町の中にと移動してゆく。
――ベゼルドの町。
ちょっぴし面白い町並みのこの城下町は、町全体を囲まれている、
というスタイル的にはよくある町並み。
だがしかし、町が大きくなるごとに、というか住人が増えるごとに壁を外にはりだして。
その中に住居や施設をつくってゆく。そしてそれがいっぱいになったらまたそれの繰り返し。
というふうにしていった結果。このソラリア・シティはちょっとした迷路状になってたり♡
ぐねぐねと不規則に走る壁によっていくつかの区画に分断され、
面白いことに住んでいる住人たちですら迷うことしばしばだったり♪
ゆえに、主たる場所には案内掲示板などが立てられてるけど。
これがまたわかりにくいったら♡
まあ、行き止まりになったら壁をすり抜ければ問題ないけど。
なぜかあたしやユニットがそれをしたら、ガウリイが文句をいってきたりするし。
ちなみに、出会いがしらに出会った人間も驚いているけど。
まぁ、いきなり人がどこかからでてくる。
というのはこの町ではザラなので、どこか近くの壁が壊れたかな?
くらいにしかその人間は思ってなかったり♪
「……あのなぁ…というか…んな町中でいきなり壁抜けとかするなよな……」
何やらため息つきつつも、出されてきた野菜炒めのビーマンをより分けながら、
とりあえず、昼食を、というので入った食堂にて、あたし達にといってくるガウリイ。
店の中では道に迷った旅人が、何やら店の人間に道を聞いている光景が見受けられてるけど。
ま、ここではそれはいつもの光景だし。
「へい!ローストビーフおまち!」
いって、あたしたちのテーブルにと運ばれてくる食事の数々。
「とりあえず、城の近くの宿にでも今日は泊まって。それから町並みみてみましょ♡」
ローストビーフを一口サイズに切り取り、口にと運びつついうあたしの言葉に。
「あ、では僕が先にいって予約とってきますね♡」
いって、トイレにいく不利をして、空間移動して、宿屋にと予約を入れにいっているゼロス。
結構ベルギスが剣を買いあさっている…という噂は。
ここの領主が剣を買いあさっている、という噂に摩り替わり、広まっていたりするので、
高く剣を売りつけようと、
本物やら偽者やらの剣をそれぞれ手にもちやってきている人間達も少なくない。
ゆえに、城の近くの宿はすぐに連絡が取れやすい。ということで毎日が予約で満室状態。
優雅手にでもいって、泊まろうとするならば、まずは満室で断られる。
まあ、この時間帯ならばまだ大丈夫だけど。
一時ほどして。
「お部屋とれました。何か男女二人づつ…
……といったらツインを二部屋、といわれたんですが…いいですよね?」
いって、さもトイレから戻ったようにと、
その身の一部をハンカチにと具現化させて手を拭いているふりをしながら、
あたしに聞いてきているゼロス。
「あら、別にかまわないわよ。それじゃ、いつものようにガウリイはゼロスとね♡
あたしがユニットと泊まるから♡」
「わかった。…しっかし……この野菜炒め…ビーマンが多いな……」
何やらせっせとピーマンを選別しつつ返事してくるガウリイ。
とりあえず、少し早い朝食をとり。
あたし達はこの町の中心にとある領主の城に向けて出発してゆく。
「何かしらんが…大きい建物がいっぱいあるなぁ。」
何やら回りをみつつも言っているガウリイ。
町の中心にとある領主・ラングライマーの城には、
人間達がいうところの規模からいえばまあまあの部類の大きさ。
どこにでもある城や家の造りと同じく、
明灰石の石をくみ上げて装飾もこじんなりとさっぱりとしている。
最も、特徴的なのは、城の周りをぐるり、と取り囲むようにと点在している施設の数々。
一見したところ、神殿やら役者などのように見せかけてはいるものの。
始終兵士達が警戒に当たり、一般公開も許さない。
中身が見えないほどに塀も造られ、外からは建物の中は見えなくなっていたりする。
「どうでもいいけど。考え…相変わらずねぇ。あの人。」
そんなあからさまにぴりぴりとした殺気と、
ぎすぎすした雰囲気を持った兵士達が警備をしていたら、
誰でも『ここで何かよくないことをしています。』と公言しているようものだ、というのに。
つぶやくように周りをみて何やら言っているユニット。
「というか、この国どころかこの世界は自分のもの。とあいつは思ってるしねぇ。
あからさまな軍事施設や実験施設作って。これで本人は隠しているつもりだからねぇ……」
ほんっと。
あの人間、何も考えてないわよねぇ……
「……これでやってるやつ…隠しているつもりなのか?」
あたしたちの会話に、視線をちらり、と左右に向けて、あたしに聞いてくるガウリイ。
「そうよ?」
「…何考えてんだ?ここの領主は……」
何やらあたしの即答にガウリイがつぶやいてるけど。
「あら?ここの領主は毒を盛られて臥せってるわよ?
領主の一人息子はベルギスに実験体にされて、ただの言うことをきく物体になってるし。」
そんなあたしの説明に。
「なっ!?どっ!?リナ!?それ本当なのか!?」
何やら目を見開いて毒といいかけつつも、あたしに聞いてくるガウリイ。
「嘘いってどうするのよ?でもついでだし♡建物の中でも見学しましょ♡」
そんなあたしの言葉に。
「今からですか?」
首をかしげてあたしに聞いてくるゼロス。
「そうよ?」
すでに日は傾きかけ、町は夕焼け色にと染まっている。
それと共に町並みを見物しているあたし達の周りの建物では、
昼間の数倍の人々が警備をするためにとやってきていたりするけども。
「この時間は、引継ぎとかで警備手薄だからねぇ。いくわよ♡」
いって、歩き出すあたしに。
「…なぁんかあるな。絶対に。」
「まあ、いつものことですよ♡」
何やら二人して話しているガウリイとゼロス。
あら♡
よくわかってるじゃない♡
この町の中心には酒場や民家、といったものはなく。
あるのは道にと迷っている人々がうろうろと辺りをしてるけど。
日暮と共に
ぽつり、ぽつりと点在し、ほのかに周りを明るくする。
今は半月であるがゆえに、月明かりもほとんどなく。
――しかも今日はほとんど曇り空だし♡
こういう何で何をやらかしても、夜目があまり利かない人間達は気づかないし♡
「つうか…ここ、かなりの警備の連中がいるなぁ……」
窓から窓の外をみて、
壁の外と壁の内側の小さな庭をみてのんびりとつぶやくように言っているガウリイ。
「というか、いきなり中に移動ししまえば見張りも何も関係ないですのにね♡」
にこにこと、そんなことをいっているゼロス。
ここはやっぱり気づかれないようにと侵入して、
ここに捕らわれている実験体の子供たちでも救出してから、
隣町にでもつれてけば多少の資金になるし♡
ただ隣町につれてゆくだけ、というのだったら面白くないからすでにどうするかは考えてるけど♡
「ま、とにかく。あのものすっごぉくわかりやすい扉から中に入りましょ♡」
あたし達がいるのは一応、外見上の見た目は普通の礼拝堂。
数十列にと並んでいる椅子と、正面にステンノドグラスを掲げた教壇があり。
一見すれば、ただの礼拝堂。
数烈目の椅子をぐいっとひくと。
ずっ……
静かに音を立て、その下にと続く階段が現れる。
一応ここ、子供たちを一時ほど収容しておく施設とかがあるところだしねぇ~♡
施設、というかただの部屋、というか♡
そこに通じる入り口、というのはこの隠し通路しかなかったり。
この建物の一階にと続いている隠し通路。
それを降りてゆくことしばし。
「何や……!」
どごっ!
きゅぅ……
気配に気づいたときにはすでに遅し。
見張りの者たちが一瞬のうちにと倒れ付す。
そして。
きぃ……
扉の出入り口に犬と蛇を掛け合わせた合成獣。
それを気絶させ、一階の中のとある部屋の扉を静かに開く。
―――と。
びくっ!
何やら中では、十数人の子供たちが壁際にと集まり、震えている様子が見て取れるけど。
「?なあ?リナ?この子供たちは?」
小さな部屋の壁際にと塊、寄り添い震えている子供たちをみてガウリイが聞いてくる。
「ああ。行方不明の届出が出てる子供たちよ。」
あたしの説明に続き。
「心配しないで?私たち、あなたを助けにきたんだから♡」
そんな子供たちにと近寄り、にっこりと微笑みかけていっているユニット。
そんなユニットの言葉に顔を見合わせつつ。
「……本当?」
かすれる声で聞いてくる一人の女の子。
この中では、一番年上。
といってもまだ10歳だけど。
まあ、だれかがこの部屋にやってくるたびに、
一人、一人と友達が連れ去られ、新たなメンバーが追加されてるしねぇ。
それゆえに、子供たちは人が入ってきたのをうけてかなり怯えてるんだけど。
「そうよ?――リナ?この子たち、どこに保護してもらう?」
にっこりと微笑んだユニットのその表情に。
――もしかしたら、本当に助かるの?
という不安ととまどいが子供たちの間にじわじわと生まれ…
子供たちが顔を見合わせ、口を開きかけるとほぼ同時。
「何だ!?」
廊下のほうより聞こえてくる声。
「リナ!人がきたぞ!?」
それを聞き、ガウリイが何やらいっくてる。
「みたいね♡とりあえずゼロスはその子達をつれて安全なセイルーンにでも連れてってね♡
あたし達はこっちよ、ガウリイ♡」
「「???」」
子供たちが理解できずに首をかしげてるけど。
「セイルーン…ですか?」
「そ♡フィルやアメリアに言えば問題ないでしょ♡ということでお願いね♡」
いって、
パチン♪
あたしが指を鳴らすと同時に。
『――……え?!』
「うきゃ!?」
子供たちの短い声と、何やらゼロスの驚いた声がし。
次の瞬間には、ゼロスの姿とそこにいた子供たちの姿は瞬時に掻き消え。
―――そして、ゼロス達はセイルーンの謁見の間に出現していたり♡
「何やつだ!?」
「なっ!?一体!?」
それをみて、何やらセイルーンの兵士達は驚いてるけど。
「おお。何だ、いつぞやの神官ではないか。こんな夜にどうした?…ん?その子供らは?」
『?????????????』
子供たちはいきなり景色、というか見える光景がまったくがらり、とかわったので、驚き。
中には玉座に座っているフィルの姿をみて声を殺して泣いている子供もいたりする。
「あ…えっと。いきなりで申し訳ありません。
…まさか、リナさんに謁見の間に飛ばされるとは…しかもいきなり……」
そんな困ったようにつぶやくゼロスの言葉に。
「うん?なんじゃ。リナ殿に飛ばされたのか?
そりゃ仕方ないな。がっはっはっ!……で?このセイルーンに何のようじゃ?」
ずるっ!!
ごけっ!!
あ♡
ゼロスのほかの兵士達などが床にこけたりしてるし♡
「で…殿下ぁぁ!?それであっさりと納得しますか!?そのモノはいきなり現れたんですよ!?」
玉座に座っている、ごつい体格でヒゲをはやした、見た目にはどうみても夜盗のおやぶん、または、ドワーフの小柄版。
そんな男性にと向かって何やらわめいているこの国の大臣の姿。
「じゃがのぉ?大臣?リナ殿に飛ばされてきたのならばいたし方ないであろう?
がっはっはっ!で?この儂に何をたのみたいんじゃな?」
「……それですましますか?!それで!?
……まあ、僕としては助かりますけど…実は……」
ま、一応フィルはゼロスが魔族だってアメリアから聞いてるしねv
あたしが彼らをセイルーンにと移動させた直後。
そんな会話がセイルーンの謁見の間で見受けられていたりするし♡
まあ、あっちはゼロスに任せて……っと♡
「ガウリイ、とりあえずさっきの場所に戻るわよ♡」
あたしの言葉と共に、そのままあたし達は二階にある先ほどの部屋にと移動する。
その直後。
「こ…子供たちが!?誰か!!」
何かしたのほうでは騒いでるし……
あたし達が部屋にと出現すると。
何やら目を丸くしつつも。
…どうやら出入り口から出てくる、とおもって待ち構えていたようだけど。
そこにいた黒尽くめの男が面白いまでに目を見開き、だがしかし、多少はプロ根性を見せて。
ヴォン……
その手に氷の矢を生み出してあたし達にと投げてくる。
「……ただのネズミではないようだな……」
いってあたし達にと向けられてくる低くかすれた男の声。
「へぇ。少しは気配今までのヤツより、あんた隠すのうまいな。」
などと何やらしみじみとそんなことをいっているガウリイ。
当然、先に放たれた氷の矢はたどり着く前に空中にてはじけ、掻き消えてるけど♡
それをみて、何やらおどろいてるし♡
この人間は♡
みれば、ステンドグラスの中央付近にぷかぷかと浮んでいる黒い人影。
それはそのまま下にと降り、辺りの暗さと同化する。
「……つうか、あれで見えてないつもりなのかなぁ~……」
相手の動きをその目で捉え、腕を組んでしみじみと何やら言っているガウリイに。
「みたいね♡ま、とりあえず、この辺りかしら♡」
「ぐぎゃっ!??」
ぽいっ。
とあたしが投げたその辺りの椅子がまともに男の顔面を捕らえ、何やら叫んでるし♡
「あ、まだ気絶してない♡そうこなくっちゃ、面白くないし♡」
何やらふらふらとしている男をみてにこにこといっているユニット。
…なぜだ!?こう暗くては我の姿はあいつらには見えないはず!?今のは偶然か!?
などと思っているようだけど……
「あら♡この程度の暗さなら誰でも見えるって♡
それに、姿を見る方法なんていくらでもあるわよ♡」
いって、にっこりと微笑み。
「
光量を抑えた明りを生み出し、天井にと投げる。
その光に照らし出されるのは、数十列にも並んだ木などの椅子や長椅子や机。
そして黒い人影一つ。
「あ。やっぱこの前の……」
その姿を明りのしたでみて何やら言っているガウリイ。
そして。
「どうりで気配が似通ってるなぁ。っておもったんだよなぁ。」
そんなことを言ってるし。
その全身を黒い布ですっぽりと覆い隠し、二つの目だけを布の隙間から覗かせている男の姿。
「あ、でも何か一人ほど懐かしいやつがいるぞ?」
いって別の方向をみているガウリイ。
「みたいねぇ♡出てきたら♡ザ・イ・ン♡」
あたしの言葉と同時に、パイプオルガンの陰にと潜んでいたもう一人が姿を現してくる。
「……まさかこんなところで貴様らと出会うとは…
……この下のさらった子供たちを逃がしたのは貴様たちだな?」
……相変わらず、何も考えて名く、墓穴掘ることいってるし…このザインは……
「あら♡逃がした、というよりセイルーンに送り届けて保護してもらったのよ♡
すぐにここの国王の耳にも入るわよ♡
何そろあの子たち、あんたがラーヴァスやらベルギスやらの名前だしてたの聞いてるし♡」
そんなあたしの言葉に。
「たわごとを……あの一瞬でできるわけがなかろう?
おそらくもう一人いたあの神官の男が子供たちをつれて出ているのだろう。――おい。」
「はっ!」
ザインの言葉をうけ、いるはずのないゼロスと子供たちを捜そうと外にでてゆくもう一人の黒尽くめ。
「…というか、探しても無駄なのに……」
何やら外にでてゆく男の姿をみて、ぽつり、とつぶやいているガウリイ。
「――まあいい。今ここで、あのときの決着……」
何やら完全に無理なことをいってくるし。
このザインは♡
「ま、ここじゃ、何だしね♡移動するからついてきたら?
あんたも魔と合成されて空間くらいはできるようになってるみたいだし…ね♡」
くすっ♡
そんなあたしの言葉に。
「あ。だからこいつの気配から二つの気配がしてるのか。納得。」
何やら横でうなづくガウリイ。
「賊が侵入しただと!?」
バタバタバタ!
そんな会話をしていると、何やら外が騒がしいし。
「ま、姿みられてもねぇ。あんたたちになら別にいいけど♡」
兵士達が何やらこっちにやってきてるし。
「リナ?どこにいくの?」
あたしに聞いてくるユニットに。
「広場♡」
ふっ。
シュッン♪
言葉と同時に、あたし・ユニット・ガウリイの三人の姿はその場より掻き消え、
瞬間的にこの町の広場にと移動する。
そんなあたし達の姿が掻き消えたのをみて。
「――逃がさん……」
いって、
ふぃっ。
こちらもまた、虚空にと溶け消えているザインの姿。
そして、あたし達…というか、ザインも移動したその直後。
バッン!!
部屋の中にと入ってくる数名の兵士達。
「…賊はどこだ!?」
魔法の明りにおいて、部屋の中が照らされているものの…
そこにあるのは、軒並み並んだ椅子や机。
そして、教壇というか祭壇のみ。
しばらく。
誰もいない。
ということで呆気にとられている兵士達がその部屋の中において見受けられていたりする。
彼ら、この下で何か行われてるかなんて知らないし…ね♡
-続くー
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あとがき:
薫:次回で広場の戦いですねv
というか、兵士達・・・・・・何も知らされずに警備にあたっていたりします・・
まあ、上のいうことはきくしかない、ということなんでしょうけど・・ねぇ・・・
何はともあれ、ではまた次回にてv
2005年2月21日某日
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