エル様漫遊記 幼少偏 ☆ゼフィーリアの日常?☆
とてててて。
あたしの足音のみが響きわたる。
うーん。
この姿だと確かに便利ではあるけど、こうも歩幅とかが一概に違うとねぇ。
ここ、惑星セルシナ。
今、この惑星はこのまま滅びるかまたはこのまま存続するか、その分岐点にと立っていたりする。
「エ…エル様ぁ……」
なぜか情けない声をだしつつ。
あたしの後ろからついてきている黒い神官もどき。
「ほらほら、ゼロス、きびきびと動くv」
にこやかに微笑むあたしのその言葉に。
「…いやあの、というか、どうしてわざわざ僕、この世界で実体化、
ついでにいえば痛覚とかもあり、普通の人間の肉体になってるんですぅぅ!?」
なんか叫んでるし。
「あらv決まってるじゃないvそのほうが面白いからよ。
…とまあ冗談はさておいて。人間であったほうが怪しまれないでしょ?
というわけで、レーザー光線とかに当たったら死ぬからねv
根性いれて進みなさいねv」
「しくしくしくしく……」
なぜか本気で涙を大量に流しているのは。
とりあえず部下Sより最近便利、と感じている、獣神官ゼロス。
うーん。Sにしてはいい部下作ったわよねぇ。
まあSが直接に作り出したのはゼラスだけど。
似たようなものだし。
いや、絶対に冗談ではなくてエル様…本気でいらっしゃいます…
しくしくしく…
などとなぜかそんな泣き言を心で叫んでいたりするゼロスだし。
「ほらほらvちなみに、ゼロス?わかってると思うけど?死んだりしたらお仕置きだからねv」
「絶対に死にません!」
なぜかあたしの言葉に即答してくるし。
ドガン!
ゴゥ!
ドドドドドッ!
そんなあたしたちが歩く周りでは。
絶えずに爆発の音と空からちょっとした数百程度の光の光線などが降り注ぎ。
そして大地をそぎとっていっていたりする。
ここ惑星セルシナでは。
いまだに耐えずにこの惑星上に住まう存在たちが戦いを繰り広げ。
面白いことに自らの住む地を自分たちの手で壊していっていたりする。
すでに星を覆っていた、有害な紫外線などを取り除くためのオゾンの層は。
長引く、といっても彼らの概念からは長く感じるらしいけど。
あたしにとってはほんの一瞬の時間に程近い。
ついでにいえば、資源を完全に彫りつくしたこの惑星に住んでいた人類などは。
次に目をつけたのは生物のその生態エネルギー。
それゆえに、面白いことに、今では人攫い、などはすでにもう暗黙の了解どころか、公認すらされていたりするこの現状。
もっともこの惑星は二連からなっており。
ひとつは完全なる水のみでできている惑星。
そしてもうひとつが地面はあるものの、だがしかし。
空気も何もない惑星。
この地に住まう人々はその二つを掛け合わせ、大地とそして大気を作り出した、という何とも面白い現状があったりするけども。
「しっかし…この地の放射能って…いったい…」
とりあえず、本質的にはゼロスは魔族。
面白…もとい、それなりの体制は放射能などにも耐えられる。
まあ怪しまれないためにゼロスの体は今は完全の人のそれと同じにしているけど。
それでも、自然界の数千億倍のこの放射能の中では、そのまま普通のままだと肌というか肉体が保てない、ということもあり。
少しは体制をつけてあげている何とも心優しいこのあたし。
「―とりあえず。この地の存在、というか人間たちの対応をみて。決めるわよ。ほら!いくわよ!ゼロス!」
すでにもはや草のひとつも生えていない大地を歩きつつ。
そういうあたしの言葉に。
「―わかりました。」
なぜかうなだれつつ返事を返してくるゼロスだけども。
すべてはその心のままに。
この惑星が願っているのは静かなる死。
このまま生きながらえていても。というその願い。
そして、その思いに鼓動するように、すでにこの惑星は、消滅に向けてカウントを開始している。
―このまま、この地を消滅させたままにしておくか。
または新たなチャンスを与えるか。
それはこの地に住まう命たちが決めること。
―わが子たちよ。自らの望みと未来は自分たちの手で……
あたしがそんなことをおもいつつ。
ちょっとした惑星などの視察をしているそんな中。
チュドゴォン!
あたりに響き渡る爆発音。
「まったく、何考えてるのよ!?」
思わずあせる。
そんなことを思って叫んでいるルナだし。
見上げればそこにあるのは。
空を埋め尽くす黒い存在の山の数。
「だぁぁあ!もう!こうなったら!
ともかく!この私を目くらましとして何としてでも!あの御方がここにいらっしゃる、ということは隠し通さないと!」
なんか叫んでるし。
というか、別にあたしは気づかれてもいいんだけどねぇ。
もしルナのミスとかで気づかれたらそれなりに当然お仕置きとお説教はするけど。
面白いことに、ルナが自分がスィーフィードの欠片、すなわちその魂と力の一部を受け継いでいる。
と各国などにその力を知らしめたのを受け、行動を開始している魔族たち。
といっても。
普通、今までスィーフィード、つまりは部下Rの欠片を宿していた人間は数知れず。
もっとも、ルナの場合は欠片、というか、部下Sと同じく、部下たち本人、であるんだけども。
まあそのことを知っているのはごく一部。
何かルナは自分がスィーフィードそのものだと、部下たちに教える気は。
今のところないみたいだけど。
何でもあたしのことが知られたら困るとか何とかいって。
まったく、根性がないというか、何というか。
まあそんな理由からか。
とりあえず、ルナは赤の竜神の力を受け継いでいる。
ただの人間の『赤の竜神の騎士(スィーフィード・ナイト)』として行動を開始している今現在。
そんなルナを危険視し、成長する前につぶそう。
という面白いことを考えているやつがいたりするし。
というか、本気で何考えてるのかしら?フィブリゾのやつは?
まあ、あいつが煽って、で行動起こしてるのはグラウシェラーだけど。
ちなみにあいつは。
グラウシェラーを言いくるめて、そしてそのまま行動というか作戦を実行しているのは。
たった一人グラウシェラーのみ。
ほかのものは、いろいろと忙しいから、とかいって参加してなかったりするし。
覇王(ダイナスト)なんて大層な名前で呼ばれているグラウシェラー。
そんな彼が起こしている行動は、いとも単純。
ともかく、デーモンなどを大量にゼフィーリアにと進行させ、
あわよくばその動乱の中、部下Sのほかの欠片が目覚めないかな?
という何とも単純極まりない作戦…立ててるし。
というか!部下S!
あいつは部下にどういう教育というか作戦の立て方の指導とかしてるのよ!
…今晩でもSをしっかりとこれはお説教しておかないとね。
そんな光景を視つつもそんなことを思っているあたしの感情とは異なり。
ここ、ゼフィーリアではちょっと面白いことが起こっていたりする。
面白そうだから少しばかりこっちをしばらく視て楽しむとしますかv
視察の方は、そこそこのようだしね。
ゼフィーリア。
その首都たるゼフィール・シティ。
とりあえず今あたしが人間として生活している地域でもある。
そこに突如として出現している、人間たちにとっては大量のデーモン騒動。
面白いというか、さすがというか。
精神力でそんな彼らに普通の剣であっさりと対抗している町の人々や。
後はルナの一撃などにて消滅していっていたりする魔族の姿。
というか、情けなすぎ!
そんな光景…つまりは、数日の間。
町のいたるところでデーモンなどを駆除する光景が、ゼフィール・シティの中にて見受けられていたりする。
とりあえず。
数日後。
視察も終わり、といってもあたしが数日出かけていたその間は。
ルナが今あたしの両親やっている二人には友達の家に泊まりに行っている。
そう話をつけていたりするので別に問題も何もない。
面白いことに軒先にデーモンの干し物、などが干されている町にと戻っているあたし。
一人の少女-つまりはルナがデーモンなどを一人で千匹程度倒した、という噂さは面白いまでにと広まり。
そんなこんなで、ただいまこの地には、ルナを一目見ようとやってきている野次馬や。
または。
『そんな馬鹿なことがあるか。何かの間違いだ。』
などといいつつ、ルナの実力を信じられない大人たち、得に男性達など。
一体何を考えているのだか。
たかが、いまだに小さな子供であるルナ相手に力比べに来ていたりする今現在。
何か最近、この地も騒がしくなってきていたりする。
「まあまあ、ルナったら、こんな小さなときからモテテ大変ねぇ。」
にこやかに笑っているセシルの声。
「ルナはそんじょそこらの男にはやらんぞ…」
などといいつつ、マルスにとっては害虫駆除をしている姿が。
ほのぼのと広場にて繰り広げられていたりするけども。
ここは、インバース家から少し離れた場所にあるちょっとした広場、というかいわゆる集いの場。
とりあえず、大体多いときに平均200人ばかりルナを目当てにくる人間たち。
そんな人間たちを相手に、ご丁寧にと対応しているルナの姿が。
今ではここ、ゼフィール・シティの名物となりかけていたりする。
「さあさあ!今日もまた、無謀にもルナちゃんに挑戦者だ!早いものがちだよ。挑戦者の所持品の所得権は!」
わいわい。
がやがや。
とりあえず、子供相手に何もかけない、というのは人道に劣る。
とか言い出した人間が始めにいて。
それ以後。
ルナに挑戦してくる人間などは何らかの品物をかけるようにとなっていたりする。
まあ、かける、というかはっきりいって寄贈状態。
中には子供にまけるはずがない、とか思い込んで、全財産をなげうってまで挑戦する面白い人間などもかなりいたり♡
恒例のうららかな午後のひと時。
今日もまた広場にてルナに挑戦してきている人間たちがずらりと並んでいたりする。
「あらあら、ルナったら。モテモテねぇ。ふふふ。」
などといいつつ、ちゃっかり、露天を開いて商売しているセシルとマルス。
そんな横では。
「姉がだめなら妹には!」
などといまだに負けを認められない人間などが。
一緒に参加しているあたし-といっても、普通の人間の子供の振りをして。
今ここでは両親となっている二人を手伝っていたりするのだけど。
ちなみに、あたしが作り出した、空中露天はこれが結構うけてあたっていたりする。
そんな彼らにはとりあえず。
「それじゃv制限時間内で生きて出られたらあいてをしてあげる♡」
にっこりと無邪気な笑みを浮かべ。
あたしは人間年齢、ただいま三歳。
そんな挑戦者たちを空中にと作り出したちょっとした入れ物にと送り込み。
「今回はどれくらいで彼らは脱出できるか、さあ、かけたかけた!」
などとそんなあたしの横では。
いつもどおり、空中に浮かんだ、ちなみに中からは見えないが、
外からは中身が見えるというそんな箱のようなもの。
そんな中にとりあえず挑戦してくる人間などを送り込み。
ついでにその中に様々な仕掛けやイベントなどを起こしているのだけど。
これがまあ、結構うけて、別の国などからもこれを見るためにと、観光客などがやってきていたりするのが今の現状。
いつもどおり、彼らが生きて出てくるか、または死んででてくるか。
などといったほほえましい賭けが今日もまた繰り広げられていたりする。
「うーんv人間やってるのも楽しいわねvほらほら、ゼロス。とっとと荷物運びはしなさいよねv」
「―はひ……」
そんな横では。
とりあえず、邪魔になるので倒れた人間たちの処理に当たっているゼロス。
ちなみにそのあたりに転がっていられては邪魔になるので。
近くの、というか滅びの砂漠にそんな彼らをゼロスは置いてきていたりする。
まあその程度で死んだりしてあたしの元に戻ってきても。
それはまあ個人の自由だし。
「まあまあ、ゼロスさんって本当に便利だわ♡」
「しかもタダだしな。…でもルナもリナもやらんぞ!」
そんな会話が、いつものごとくに繰り返されている、ここ、ゼフィーリアの空の下。
やっぱり暇つぶしをかねて人間になってみたのって結構あたりよねvv
-続くー
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まえがき:
・・・・・・・・・・・・・・すいません!
気づいたら前回、打ち込みしたの・・・・ご・・・五月ですね・・・・あはは(まてっ!
・・・・・・あはははは・・・・・。
は・・・半年以上・・・・・(撲殺!
(そのまま虚空から何かが薫を貫いて・・そのまま薫はとある場所にと沈んでゆく・・・)
エル:さってと。どこかに沈んだ薫はおいとくとして。
まったく、何を時間をかけているのやら。
あたしが今回は少しは活躍してるのかしらv
とりあえず、また後でねv
あとがきもどき:
薫:さってと・・・・・。
今回ちらりとゼフィーリアの日常をいれてみたり・・・・・・。
いいのか?それで?ゼフィーリアの人々・・・・・。
ちなみに。
空中で見たことのない生物とかに襲われる挑戦者たちをみつつ。
いわく、映画(この世界にはないだろうけど)
感覚で見物している観光客や国の人々です(汗
・・・・・・だからエル様がいても違和感ないんだろうなぁ・・・(遠い目・・・
次回。
ようやく金色の魔女。
あの伝説となった部分にまで・・・・いっけるかな?
何はともあれ、そーいうこと(どーいうことだ!?)で。
ではでは・・・・・。
2003年11月20日某日
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