エル様漫遊記  幼少偏     ☆伝説の始まり?☆



「うううっ。」
あら。
「あら、ルナ?どうかしたの?」
なぜか机に突っ伏してぐったりとなっているルナにと問いかける。
「…エル様…でなかった、リナ様…お願いですから、あまり無茶はされないでくださいぃぃ~…」
あら。
このあたしがいつ、無茶をした、というのかしらね♡
「あらあら、たかが、島一つとか大陸ひとつとか消滅させたり、または、突発的に、
  月を二つにしてみたり、とか、どこも無茶じゃないじゃないのよvそれに、そんな愚痴を三歳児に言う言葉ではないでしょう?」
にぃぃぃっこり。
   そんななぜか泣き言をいっているルナにとにっこりと微笑みかける。
絶対零度の微笑みで。
「…(汗)」
なぜかその笑みに固まっているルナだし。
「八歳の少女が三歳の子供にいうせりふじゃ、ないわよvそれはv」
なぜかいまだ固まっているルナにと話しかける。
ちなみに、あたしの年齢、ただいまこの人間ライフを始めてここの時間率ではや三年。
結構かなり暇つぶしにはなっているけど、まだ本格的には暇つぶしとしては楽しめていない。
「…エル様ぁぁ~…ですけど、エル様がここにいらっしゃることに気づかれないように。
   いろいろと手を回すのにも限界があるんですよぉぉ~……」
などと泣き言をいっているルナ。
ルナ=インバース、ただいま八歳。
ちなみにこの年齢でゼフィーリア王宮の裏の指南役。
もっとも、彼女の知識は人間にはかなり貴重みたいだけど。
でも、ルナもちょっとした些細な知識しか披露してないんだけどねぇ。
「あのね?部下R?そういう呼び方はやめなさいっ、あたし、何度いってるか・し・らv」
まったく。
もしあたしのことをちらりとでも知っているものとかいたら。
せっかく人間やって遊んでいる意味がなくなるじゃない。
―もっとも。
不都合があれば記憶を消せばいいだけのことだけど。
「ひゃぃ!す、すぃませぇぇん!」
なんか声を上ずらせて叫んでるし、この部下Rちゃんは♡
なぜだか、あたしがゼフィーリアの沖合いとかに作り出した小島や、あとは、
たまぁに月に何度かこの惑星の衛星でもある月を二つとか三つとかに増やしてみたりとか。
実際に増やしてるんだけど、ルナはそれは気象の関係でそう見えているだけだ。
となぜか面白いことに大人たちなどを言い含め、そして、それに似合った最もな意見レポートを。
出すべき場所にと『赤の竜神の騎士(スィーフィード・ナイト)』の名前で発表していたりする今の現状。
「まったく。呼び方は気をつけてね。それでなくてもセシルとマルスもあたしの正体は知らないんだし。」
そう、一応ここでのあたしの両親、と仮になっている二人はあたしのことをはっきりいって知らない。
もっとも。
あの二人ならば、あたしのことをしっても。
『そうなの。』といってあっさりと認める技量と心の持ち主ではあるけども。
得にセシルの場合は、
『まあ。じゃあ、私たちの子供が金色の母なのね!何て素敵v』
とかいうのは目に見えてるし。
というか、絶対にそういうし。あの人間たちは。
まあ、そこが面白いところなんだけど。
何しろ、自分たちの実の娘であるルナがスィーフィードの力と記憶を持っている…といっても、
実際はその本人なんだけど。
それをしったときもそれで済ませているあの両親だし。
まあ、面白いからいいんだけどねv
「あら、その程度のことでいちいちねをあげないのvまだまだ時間はたっぷりとあるんだし。」
ふふふ。
にっこりと笑うそんなあたしの言葉に。
ま、まさか、エル様…まだ何かしでかす…もとい、何かするおつもりですかぁぁぁ!?
などとそんなことを思っているルナ。
「あら、きちんと仕事してないあなたたちにやさしいお母さんからの贈り物よ♡」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
あたしの至極当然な言葉に面白いことに無言になっているルナ。
…何か絶対にまだあるのですね…うううううっ。
なんでか心の奥でルナのやつは泣いてるし。
まったく。
心が狭いわねぇ。本当にv


あたしがリナ=インバースとしてこの惑星に降臨して、はや三年。
というこの時間率はこの惑星の物質世界、つまりは二次元的な時間率に他ならないけど。
宇宙の時間からすれば、まだそれは、ほんの一瞬にも満たないこの時間。
まあ、二歳のころから、あまりにここゼフィーリアだけでは暇なので。
荷物もちがてらにたまたまカタート山脈に赴いたときにそこにいたゼロスのやつを。
荷物もちに任命して使っている今のこの現状。
ちなみに、あいつらはあたしの人としてのフルネームは教えていない。
というか、そうしないと、後々面白くなくなるし。
何事も布石を巻いておいたほうが、後々楽しくなる、というのはすでに実証済み。
たったの三年で、ルナの名前はその別名、
『赤の竜神の騎士(スィーフィード・ナイト)』
の名目とともにこの世界、というか、この程度の結界、とも呼ぶべきものでもないような、
たかだか、部下Sの腹心四人が協力して張っているとある壁のために。
この世界はこの地、この惑星のこの北の一角。
ここ以外の場所とは交流ができなくなっている今現在。
まったく。
あの程度のモノも突破できないなんて、ううっ。お母さん、悲しいわっ♡
まあ、そんなどうでもいいことはおいておくとして。

「ま、いいけどね。それじゃ、あたし、ちょっと遊びにいってくるから。―ゼロス!」
「は、はぃぃぃぃぃぃい!」
シュタ!
あたしの言葉と同時に。
何もなかった空間より、突如として出現する黒い神官服を着ている見た目人間の男性に見えるそれ。
そんなゼロスを横目でみつつ。
「…獣神官(プリースト)…がんばって…」
なんでかそんなゼロスに同情の視線を向けているルナ。
「ふぅぅぅぅん、ルナ姉さぁぁぁん?ど~いう意味かしら?んっ?」
すいっ。
片手を天井にと伸ばし。
そこにちょっとした長さのとある槍を取り出しつつ、そんなルナににこやかに語りかける。
「い!?え!?あ、あの、エル様!?それは!?…いやぁぁぁぁぁぁ!」
―ドシュ。
そのままルナの体は何かに貫かれ床にと倒れてるけど、あら、どうしたのかしらねぇ。
ふふふふふv
だくだくと何かが床に流れてるけど、ま、関係ないし。
「さ、ゼロス、いくわよ。」
「……は、はひ……」
なぜか床で赤い何かをその体より垂れ流しつつ倒れているルナをみつつ。
負の感情をおもいっきり噴出しているゼロスだけど。
とりあえず、倒れてる…もとい、まだ朝方なのに床で布団もかけずに寝ているルナはおいといて。
あたしは今日の暇つぶしをかねた遊びにと出かけてゆくことに。
「…僕も余計なことはいわないようにしておきませんとねぇ…あ…あはははは…」
なぜかそんなことを小さくゼロスのやつはつぶやいていたりするけど。
まったく、そろいもそろって、何がいいたいのかしらねぇ?
それだとこのあたしが、容赦なく何かをしているように捕らえられるじゃない。
こぉぉぉんなにあたしはやさしいのにv


「おや、リナちゃん、今日はどこにお出かけだい?」
後ろにゼロスを引き連れて。
歩くあたしの姿はここ、ゼフィーリアではもはや日常的なものとなっている。
「今日はちょっとそこまで。」
にっこり微笑みつつ、口に手をあてて、そんな町の女性にと返事を返す。
ちょっとした体格のいいこの女性はここゼフィーリアで肉屋を経営しているその女主人。
ちなみに、かの家では夫より妻の方が力が強いのは。
まあここゼフィーリアでは一般的なこと。
まあ、何かと女性のほうが強いほうが万事丸く収まるのは世の理だし。
というか、面白いからそうしてるし。
あたしが♡
ちなみにあたしの後ろでは。
ゼロスがその身長よりも大きな白い袋をもってついてきていたりする。
やっぱり、こうして荷物もちがいる場合は、わざわざ品物を収納する必要ないし。
運ばせればいいだけだしね荷物運びに♡



「あ、あの?それで今日はどちらに?」
なぜかびくびくしつつ、あたしに聞いてくるこのゼロス。
どうでもいいけど、見た目だけでもいい大人というか青年が。
たかが三歳の子供にびくついているの周りがみたらこっけいに見えるって、こいつ気づいてないようだし。
あたしが手を軽くかざして、町外れの空き地に。
移動するための少し前に作ったとある移動用の船。
ちなみに、これ、陸海、ついでに真空、無重力、どこでも移動可能v
当然、この船自体が一つの生命体v
「そうね。とりあえず…砂漠あたりにでもいってみましょv」
にっこり微笑みつつ。
すでに船を取り出して乗り込むあたしに。
「は、はい…わかりました…」
なぜかですます口調であたしに従ってくるゼロスだけど。
「あのねぇ。ゼロス、まだまだ時間はあるんだから。
  もうすこし、砕けなさいよね。あまりそんなに硬くなったままだと。あたし、お仕置きしちゃうから♡」
「……え゛!?」
なぜか至極当然のあたしの言葉にしばし固まっているゼロスだし。
うーん、結構ゼロスからかうのも面白いわよね。ふふふふv



滅びの砂漠。
そう呼ばれている地帯が、あたしが今遊んでいる…もとい住んでいる世界の端に存在する。
そこは、フィブリゾのやつが一応は拠点を設けている場所でもあり。
そして。
そこは、人のエゴが生み出した砂漠地帯でもある。
もともとはこの地には緑豊かな台地が広がっていたのだが。
今はもう滅んだとある文明が、その文明を追求するにあたり、豊かにある木々を切り倒しては燃料に使っていったその結果。
そこは、砂の楽園と化している大地となっていたりする。
もっとも。
命、というものはしぶといもので。
そういうように設定というか生み出したんだけど。
まあそれはそれ。
「うーん、やっぱりこのあたりは暑いわよねぇ。」
エル様には熱さなんて関係ないような気がするのですが…
そんなあたしの台詞に横でそんなことを思っていたりするゼロス。
「ま、まあ砂漠ですし…」
そういいつつも、丁寧に面白いことに汗を具現化させて、さらにはハンカチすらも具現化させて、
丁寧に顔に浮き出させた汗をぬぐっているゼロスがそこにいたりするけども。
「うーん、ま、そのあたりは基本ね。とりあえず、ゼロス、今日はこのあたりの盗賊、壊滅させるわよ!」
パサリ。
とりあえず、子供の姿では何かとこの暑さでは人の体をとっている限り体力を奪われる。
といっても、奪われないようにもできるけど、そこはそれ。
やっぱり人間をやっているからには、とにかく人間のそれと同じようなスタイルをとるのが『通』、というもの。
いいつつ、その身にまとっていたマントをばさりとなびかせる。
それと同時に今まで三歳程度の姿であったあたしの姿はひと息に、年頃のかなりの美人にと変化してゆく。
見た目の年齢は十代後半程度。
あとは。
「髪の色も金色にしときますか。」
この色だと、どこかの馬鹿な人間とかが、金色の光をお宝と勘違いして。
やってくる可能性が結構あったりするのよね。
ほんっと、人間って何考えてるのか面白いわよねv
「…え゛。そりは…」
そ、そのお姿だと…いつにもまして、恐れ多いのですが……(汗)
そんな姿を変えたあたしの姿をみてそんなことを思っているゼロスだし。
「あら、姿形なんてものはどうとでもなるのよ。
  それにこの姿の方が涼しいしね。さ!今日も張り切って盗賊いじめ…でなかった。盗賊退治にいそしむわよ!」
いって、元気よく空に向かって手を振り上げる。
そんなあたしの姿をしばしみつめ。
「…わ、わかりました…」
今回はできれば、物質再生とか面倒なことがなければいいですけどねぇ…
あといきなり虚無に大地が蝕まれたり…とか…
あと、問題は…盗賊さん、つまりは人間さんの中でいうところの悪人さんたち…ですか?
この御方の機嫌を損ねないようにいつものように協力してもらわないと…
とりあえず、先に手足や首の一つや二つ、数名くらいへし折っとけば、問題はないですかねぇ?
それやったらなかなかエル様にたてつくようなこと、人間さんたち、しなくて、
素直になってくれますしねぇ。今回もその手でいきますか。あはははは(汗)
なんかそんなこと、ゼロスのやつは思ってるし。
ま、別にどうでもいいけど。
あたしはあたしで楽しむとしますかねv
さってと。
今日の暇つぶし。
この砂漠に存在しているただいまの数、千五十二の盗賊といった集団を壊滅させて楽しむこと。
さってと、しっかりと楽しむとしますかねv


なぜだか、ここ数ヶ月程度こうして遊んでいたらこのあたり、盗賊の数が激減してるのよねぇ…
まったくもって根性がないったら。
そういえば、何か面白いうわさも立ってたりしたっけ。
ま、別に関係ないけどね♡
ふふふふふ♡

今日は何時間ほど遊ぶとしますかねぇ。
そんなことを思いつつ。
あたしはいつものようにと行動してゆくことに。
さって、今日の収入はどれくらいになるかしらねv
あらかじめ自分でわからないように封印かけてたら楽しめるからねぇ。
ふふふふふ♡

  
                                          -続くー


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まえがき:
    何か最近、こいつ、打ち込みかぁぁなりサボってるわねぇ・・・・
  ―ぎくっ・・・・(汗)
  あらv何か声が聞こえたけど…えいv
  ―ぎゃぁぁぁぁ!(何かに貫かれてゆく薫・・・・)
  さってと。
  どこかで何かの鳥が騒いでいますけどほうっておいて。
  前回、このあたしの小説を打ち込みしたのが。
  2003年の11月。
  で、今が2004年の2月…
  (・・・・もーちょっとお仕置き必要かしら?)
  まあ、とりあえず、このあたしが活躍するのを期待しつつv
  というより活躍しないと暴れちゃうv
  それでは、いってみましょう!


あとがきもどき:
  薫:・・・・・・・・・え、エル様・・・・・(汗
    ノーコメントといたしましょう・・・・
    とりあえず、次回でエル様の盗賊退治・・・・かな?(汗
    こーいった日常が続いているエル様の人間生活っていった…はっ!
    い、いえ、何でもないです!かなり素敵な生活で!
エル:んっふっふ。
   今さら言いつくろっても遅いわよ!!!!
 薫:いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!

         ―ポシュウ…


エル:さってと、何か黒い塊に吸い込まれて消えた薫はおいといて。
   せっかくのこのあたし!が主人公のわりに!まったく活躍させてないこの薫!
   まだお仕置きが足りないのかしら?んふふふふふふふふふふふ♡
   とりあえず、次回、このあたしの華麗なる動きをご覧くださいね♡
   それすらも表現できなかったら…薫のやつわかってるわよねぇ~
   それでは、皆様、また次回にて♡


  2004年2月22日某日


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