エル様漫遊記 幼少偏 ☆一時の休息?☆
外観は、まるで銀のような不可思議な色彩。
そう表現するのが一番近い色合いだと思うし。
とりあえず。
なぜか、完全にその実体化する能力をどうにか保ちつつも。
その身長のほどが、数十センチしかなくなり戻ってきたゼロス。
ゼロスがもって戻った、ホワイトの材質を使い。
今あたしがその基礎は作った、移動用の船にそれを組み入れてゆく。
「はい。ご苦労様v」
今、まだ外見が、三歳にも満たない女の子の姿をしているあたしよりも。
かなり小さくなっているゼロスから品物を受け取り。
そのまま。
その袋を空中にと投げ出すあたし。
ふわ。
その袋から投げ出された、白く銀色に近く輝く、細かい粒子や原石の数々が。
辺りのすでに暗くなってきている空間に。
その夜空とあいまって、きらきらと輝きを増してゆく。
ちなみに、今あたしがいる場所は家の近くのとある森。
といっても、この森も、インバース家が持っている、私有地なので、問題はまったくといっていいほどにない。
少しばかり暇なので、この世界を選んで、人間やって遊んでいるこのあたし。
そんな人としての両親となっているのがインバース夫妻。
まあ、そんなどうでもいいことはおいとくとして・・・っと。
ふよふよと。
何もない空にと浮かんでいる、水晶の球にその、光の粒子が、文様を描きつつ吸い込まれてゆき。
すでに暗闇となり、月明かりの空の下。
きらきらと、銀の残像が、辺りに満ち溢れ。
そのまま、孤を描くように。
その中心たる水晶を核として、渦を巻くように。
その光が収縮していき。
やがて。
最後の一つの光もまた、その浮かんでいる水晶の中にと入り込んでゆく。
あたしが、創っていた船は。
別にこの物質世界そのものに創っていたには違いないのだが。
その、本質は。
手のひらサイズの小さな水晶の球の中にその移動用の船を作り出していただけのこと。
その、根本的な大きさはそのままに。
縮小して、いつでもどんな生き物でも持ち運びが簡単であるように。
小さく携帯用にと作り出しているのに他ならない。
やがて。
あたしが、袋を空中に撒き散らして。
数分も経過しないうちに。
淡い光の元。
未だに不完全であった、それが完全にと完成してゆく。
「結構、こういった無駄な作業も面白いわよねvそう思わない?ゼロス♡」
あたしの言葉に。
・・・・・・・・・エル様には簡単でしょうけど・・。
・・・・普通は骨だと思いますが・・・・。
などと、心で突っ込みを入れていたりするゼロスだけど。
「あらv全ての構造を理解してればv誰だって、簡単に出来るわよv
それを情けないこと、ただ理解してないに、生き物たちが多いというだけ。
あたしのことばに。
「・・・・・・・・・・・・・・。」
なぜか黙り込んでいるゼロスだし。
「ま、いいけどね。とりあえず、ゼロス。今日のところはもういいわよv明日の朝、出発するからねv」
にっこりと微笑むあたしの台詞に。
「あ・・あの?いったい・・・何処に・・・」
なぜか、だくだくとその精神世界面においても。
器用に汗を流していたりするゼロス。
怖いけど・・・・聞かないことには・・・・獣王様への報告がぁ・・・・。
などと思っていたりするし。
「それは、内緒♡あ、そろそろ戻るわよ。夜更かしは美容の大敵だからね♡」
「は・・・・はぁ・・・。それでは・・また明日・・・・・。」
あたしの言葉に。
ぺこりと、お辞儀をして。
そのまま、そこから掻き消えて彼の上司の元にと戻ってゆくゼロス。
さってと。
あたしはあたしで。
もう夜も更けてきたことだし。
やっぱ、人間ライフやっているからには、ちゃんと睡眠とかもきちんと取らないと、意味がないしね♡
さ、戻りますか♡
空中に浮かんでいた水晶の球を、手をかざし懐に入れ。
森の先にある、今あたしがこの世界で住んでいる場所。
インバース家に向かって進んでゆく。
とりあえず。
この辺りの銀河の全てを回って。
後は、少しばかり。
姿をいつもの姿に多少もどして、部下達の見回りにでもいってみますかね。
「まあまあ、ルナ、じゃあ、ディルスの賢者さまと。仲良くなったの?」
夕飯時。
テーブルを囲んでそんな会話をしてくるのは。
ルナの母親でもあり、今はこのあたしの母親でもあるセシル。
セシル=ドナ=インバース、その当人。
ちなみに。
彼女の髪の色は、あたしと同じく栗色。
ルナの髪の色も、その光の加減によって、黒く見えたり、紫がかった青い髪に見えたりもするけども。
ちなみに、父親であるマルスの髪の色は黒である。
ここの人間達は。
その遺伝子情報を子供に伝え、子孫を残してゆくという、仕組みを取っている。
中には、子供が親に似ているのは当たり前。
と思う、ここのような世界があるのと同時に。
どうして子供と親が似る必要があるの?
そういった世界なども多々と存在していたりする。
子供と両親。
血のつながりとかいうのがまったく関係ない世界においては。
まあ、ここの世界は。
そういった、血のつながりや、力のつながりがある世界なので。
そんなことを考える存在はいないに等しいが。
なぜか。
このあたしのことを隠すのを目的として。
わざと、様々な国などの賢者や、力ある祭司、神官、僧侶などに接触しているこのルナ。
ある程度の力のある存在ならば。
その身に宿る、神の力に多少は気付き。
面白いことに、人間などは神の力を宿していると分かったとたんに特別扱いなどをする。
今までは、それが面倒なので、知らせてなかったルナなのだが。
このごろは積極的に偶然を装って、接触を果たし自分が、ここにいる。
というのを知らしめていたりするこの現状。
何でも、ルナ曰く。
このあたしを隠すための、目くらましの役目をするとか何とか。
別にそんなどうでもいいこと、しなくてもいいでしょうに。
それでも、本人の気がすまないらしくて。
ま、何もしなければ、しないで、それはそれで、お仕置き決定だったんだけどねv
そんなセシルの言葉に。
「ええ、母さん、それで、実は、ディルスに呼ばれてるのよ?
・・・いってもいい?あ、エル様・・とと、リナ様も一緒にいかれますか?」
なぜか、震えつつ、あたしに聞いてくるルナだし。
「あ、セシル母さん、あたしも明日、ちょっと遊びにいくから。」
そういいつつ、テーブルに出されている、デザートのケーキを一口。
ちなみに。
やはり、人間やってるからには。
一応、母さん、父さんと呼んでいるあたし。
なんか、新鮮なのよねぇ。
くぅぅぅ!
というか、このあたしには、そんな存在・・いないし。
ちなみに、このセシルとマルス。
今一応、このあたしの両親やっているこの二人。
あたしの正体を知ってはいない。
ルナも教えてないようだし。
ま、教えたら面白くないから、言わないようにとは言っているけどね。
「別に、何処に遊びにいくのかは聞かないけど?危ない場所とか危ないこととかしたらだめよ?リナ?」
あたしにいいつつ、食器を片付けているセシルの言葉に。
「そうだぞ?リナ。いくら、ルナより力があるとはいっても。まだリナは幼い子供なんだからな?」
ルナがこのあたしを極端になぜか恐れているので。
あたしの実力が、ルナより上だと理解しているこの二人。
ま、このあたしには危ないこととか、危ない箇所とかあるはずもないけどね。
ふふ。
そうあたしにいいつつ、食後の火のないタバコをくわえているマルス。
ルナが誕生してからのち。
ずっと、このマルスはセシルに禁煙を言い渡されているのである。
そのためか。
口が寂しいとかいって。
大概は、火のない一応高級葉巻をよく加えているこのマルス。
今では、それがお洒落の一環とまで本人は言い切っていたりするし。
「それで?ルナはディルスにいくのは分かったけど?リナは何処にいくの?」
あまり心配していない、セシル。
この辺り、さすがにルナの両親になっているだけのことはあって根性が座っているから、結構便利よね。
この夫妻は♡
「とりあえず、セルシナと、ローティスと・・・」
「・・・・・・・・ブッ!」
あたしの言葉に。
なぜか、口に含んでいたお茶を噴出して。
「ごふごふごふふふっ!」
思いっきりむせこんでいるルナ。
それって、おもいっきり!ここの世界というか惑星じゃないじゃないですかぁ!?
などと、心で思いっきり叫んでいたりするけども。
ちなみに。
ルナ達というか、部下二人。
光と闇をこの世界では任せている、二人の部下達。
RとSが治めている世界は、別にこの惑星が全てではない。
ただ。
本格的に二人が行動しているのがこの惑星だというだけで。
他にも、この二人が管理している惑星は多々とある。
ここの、世界そのものを、一応彼らには任せているのだから。
ちなみに。
ある程度の銀河の星星の連携をなしている。
その銀河の核そのものに、彼らの本体である精神をそこに置き。
その核が保有する、銀河の数々を部下達が管理するというのを任せているこのあたし。
まあ、中には。
ここのように、光と闇を別々に司る存在を創っている場所もあるにしろ。
光と闇をセットにして、一つの存在として司る存在を創っている場所もあり。
たまぁに、それらを抜きにして。
光と闇を司るものはナシとして。
その、精霊世界そのものを司る存在だけを創ったりなど。
いろいろ、やってみていたりするこのあたし。
でも。
この、光と闇を司る存在として作り出している世界って、結構、のあたしの退屈しのぎにはなるのよね。
かなりの確率でv
何しろ、あたし、暇で、暇で・・・。
ま、そんなどうでもいいことはよしとしましょう。
うん。
「まあ?ルナ?どうかしたの?」
そんなむせこんでいる娘の姿をみて、キョトンとした声を出しているセシルに。
「ななななななんでもないわ・・母さん・・・。」
そういいつつ、なぜか、その額に冷や汗一筋流しているルナ。
い・・・いえないぃぃ!
まさか、今、エル様がいったのは・・・・
この惑星上の土地でもなくて、しかも!
この、太陽系の星にある場所でもないなんてぇ!
などと、心で絶叫上げていたりするルナだけど。
まったく。
何をその程度で狼狽する必要があるっていうのかしらねぇ。
後でじっくりとその辺りのことはお仕置き決定ね(はあと)
そんなあたし達が会話をしている最中。
一方、こっちはというと。
「・・・・・なるほど。では、これからも頑張ってくれ。ゼロス。」
ゼロスの報告を聞き終えて。
そんなことをいいつつ。
なぜかあさっての方を振り向きつつ、目の前にいる、自分の部下であるゼロスに向かって話しかけているのは。
その淡く長い髪を後ろでまとめている淡い金髪の女性。
そして。
ふと、視線をゼロスにと向けて。
「くれぐれもあの御方の機嫌を損ねないようにな。
ゼロス、この世界の平穏はお前の手にかかっている。頑張ってくれ。」
そういって、軽くぽんと、ゼロスの肩に手を置く彼女。
「ゼラス様ぁぁぁぁぁ・・・・・」
そんな上司の言葉に。
なぜか、ダクダクと涙を流して抗議の声を上げているゼロスだし。
どうして、僕ばっかりが!あの御方の側にいなくちゃいけないんですかぁ!?
というか、普通、あんな御方なんですから!魔王様が相手をなさるのが通常じゃないですか!?
などと、そんなことを思っているゼロスだったりするし。
あらv
部下Sより、どっちかというと、ゼロスの方が使い勝手がいいのよねぇ。
ま、SはSで、他に使い道がかなりあるしv
とりあえずは、溜まっている書類の仕事を早く提出させないとね♡
「うん?それはそうと・・ゼロス?お前・・・力、少しというか。かなりアップしてるぞ?あの御方・・の所業・・・か?」
ふと。
ゼロスの本質的な力が向上しているのに気付き。
語りかけているゼロスの上司でもあり、彼を創り出したその当人。
この世界、部下Sこと、シャブラニグドゥが創り出した、五人の腹心の一人。
獣王(グレータービースト)ゼラス=メタリオム。
ゼラスがふと、あたしが少しばかり、向上させた、ゼロス本体の力のアップに気付いて。
ゼロス本人に確認していたりするけども。
「・・・・・・・・・・・・・え?」
そんな言葉に。
思いっきり、本気で間の抜けた声を上げているゼロス。
・・・・・・こいつは・・・。
本気で気付いてなかったわけ?
まったく・・・
ま、分かっていたけど・・・
何かこう目の当たりにすると・・・・無償にいらつくわねぇ。
まったく・・・・
「・・・ふむ。というか、ゼロス。今までのお前より、格段に力が向上しているぞ?
そういえば、あの御方、お前の力をアップさせるようなことをいっていたが。
一応、教えといてやる。今のお前の実力は。
そうだな・・・・人間に生半可に封印されて、魔にも戻れず、
困ったことに魔王様から離反の意を唱えている、ガーヴ同様。
いやそれよりも少し上くらいの実力になっているぞ?お前は?」
淡々と、目の前にいるゼロスに説明しているゼラス。
その言葉に。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
なぜか。
しばし無言と成り果てるゼロス。
そして。
「え・・・・・・えええええええええええ!!!!!!!?まじですかぁぁぁぁあ!!!!!!!!!!?」
なぜか。
ゼロスの叫びが。
そこ、獣王宮にと響き渡ってゆく。
まったく。
その程度で本気で驚いてどうするのよ♡
もっと深くいっちゃえば。
実は、面白そうだからv
部下Sたちよりというか、光と闇を統べるべき創り出した部下達より。
ゼロスの実力、その本質的には向上させてみていたりするんだけどv
そこまでは、どうやら、ゼラスもゼロスも。
気づいてないようよね♡
なぜか。
ゼロスのバワーアップを受けて。
にぎやかになっていたりする、ゼラス達のサイド側。
食事も終わり、それぞれに食器を片付けて。
後は、もう、風呂に入って睡眠タイム。
さって。
ゆっくりと、寝るという行為をするのも悪くないわよね。
さってと。
明日は、ゼロスを引き連れて、いろいろと回りますかねv
-続くー
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まえがき:
こんにちわ♪
とりあえずこの幼少期。
キリのいいところの辺りまでいかせないとなぁ(まてやこら!)
ちなみに。またまたルナ(猫)が脱走している今現在・・。
モモは呼んだらすぐに戻ってくるんだがなぁ・・・。
うーむ・・・・。しくしく。外の楽しさ覚えたら・・駄目なのよぉ・・。
外は危ないんだからね・・・・。あうあうあうあう・・・・。
あとがきもどき:
薫:・・・・うーん・・・・。
やっぱり、朝シボリ・・の原酒・・・・。
いくら、冷蔵庫に入れているとはいえ・・・。
一ヶ月以上立ってたら・・・・少しばかりすえてますねぇ。
始めはかなり飲みやすいんですけど・・・
久方ぶりに、お酒をのみつつ打ち込んでいる私ですv
といっても、日本酒を普通のコップに一杯ですけどね・・・・。
しかも、純米本譲原酒をば(かなりまて!)
打ち込んでいる最中。よーやく、ルナが戻ってきました・・・。
しかし・・・・眠い・・・・・。
・・・・またまたフォーエバー・・打ち込む・・・・出来ないかな?
只今、夜の約十時・・・・。
ああ・・ねむひ・・・・。
んではでは・・・・・。
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