エル様漫遊記・覇軍の策動偏

ミリーナとシルフィールが、結界の中に取り込まれたのと同時刻。
こちらもまた……

「お~い?何か二匹ほど逃げていったぞ?」
「……つ~か、あんた本気で人間離れしてるな……」
眠っていたところ、部屋の中に魔族が数体出現し。
せっかく寝ていたのに…睡眠の邪魔っ!
とばかりに、ルークたちが行動するよりも前に飛び起き魔族を撃退しているガウリイの姿。
そんなガウリイに対してルークが何やら突っ込みをいれているけど。
「リナ殿は確実に人間…?とはいえないような気がひしひしとしているが……
  おぬしもかなり人間離れしているな……」
何やらそんなことをいっているミルガズィア。
「そうか?まあ、よくユニットちゃんの相手させられてるからなぁ…暇つぶしの……」
いって多少口ごもっているガウリイ。
まあ、確かに。
ユニット、暇だからって、ときたまガウリイの稽古の相手してるけど…ねぇ♡
たかがその程度のことで、別に畏れる必要もないとおもうけど♡
なぜか内心、畏れを抱きつつも、そういうガウリイの言葉に。
「……し、しかし。何やら去り際にあの魔族がいっていたことも気になるな。」
今の言葉はあまり深く考えないようにしよう。
そんなことを思いつつも、額に一筋の汗を流しつつ、そんなことをいっているミルガズィア。
そんなミルガズィアの言葉に。
「…はっ!?俺のミリーナは無事か!?」
だっ!
いって、そのまま駆け出しているルークの姿。

そしてまた。
「…むにゃむにゃ……」
「……正義は必ず勝つのですっ!…ぐぅ……」
ねぼけたままで、魔族が張った結界内部にて、ゼナファアーマーを発動させ、
襲撃してきたそれらを撃退しているメフィに。
半ば寝ぼけたままで、素手…といっても、その拳に魔力をこめてあいてをド突き倒しているアメリア。
情けないにも、【ここにいては、さすがに危険。】と判断し…二、三体の魔族は退散してゆき。
それと共に、結界も解け、その後、何ごともなく再び眠っている二人の姿が見受けられていたりする。
…ま、アメリアとメフィだしね♡


ふと、他の人たちも襲われているのかもしれない。
そのことに気づき、シルフィールが階段のほうにむけて駆け出そうとすると。
「ちょっと!お客さんっ!」
シルフィールとミリーナを呼び止める声店の厨房のほうより投げかけられる。
「出来ましたよ。シチュー。」
いいつつも、奥からでてくる宿の主人。
「あ♡おいしそう。私にもくれる?外に散歩にでてたから体冷えちゃった♡」
にっこりとそんな彼にと話しかけ、その辺りにある近くのテーブルの椅子に腰を下ろすユニットに。
「あ。あたしももらうわ♡」
あたしも続けざまにいいつつ席にとつく。
と。
「ミリーナっ!」
部屋から飛び出して、そして二階から一階を見下ろして、そこにミリーナの姿を認めて叫び。
そのまま転がるように、叫んで階段を駆け下りてくるルークの姿が。
「……あ…あの……」
他の人たちは……
シルフィールがそんなルークに気づき、声をかけようとする間もなく。
がしっ!
そのまま階段を駆け下りてミリーナにかけより、そしてミリーナをがっしりと抱きしめているルークだけど。
あらあら♡
「…ちょっ…ルーク……」
そんなルークに対して、戸惑いの声を上げるミリーナに。
「よかった。無事だったか。ミリーナ。」
さらに力をこめてミリーナを抱きしめているルーク。
「…あの……」
放してほしいんですけど……
という声を出したいのだが、いきなり抱きつかれた…ということもあり、戸惑いの声のみを発しているミリーナ。
「怪我はないか?」
「……ないけど……その……」
いい加減に放してください。
と、ミリーナがその先を言うよりも早く。
「お~お~。いいねぇ。若いもんは。けどそういうのは、二人っきりのときに部屋でやっとくれ。」
そんな二人を垣間見て、多少からかいながら、
あたしとユニットが座っているテーブルにとスープを運んできている宿の主人。
そんな彼の言葉にねようやくルークは、はっと我にと戻り。
そして、ばっとミリーナから身を放し。
「…あっ!…すまね……つい…その……」
あわてて口ごもり、あせるルークに。
「ついその。じゃありません。それより、他の皆さんは?」
内心の動揺を表に出すことなく、表情一つかえずにそんなルークにさらり、と言い放っているミリーナ。
「……『そんなこと』…って……あ。ああ。俺と同じ部屋だった奴らは無事だぜ?
  …って、あっ!ジェイドたちや女性人の部屋を確認してねぇっ!」
ようやくそのことに思い当たり、何やら声を張り上げているルーク。
まあ、ゼルはあたし達同様外に出てたけど、あたし達より先に宿に戻っており。
そのまま、廊下の一角で結界に閉じ込められて戦っていたんだけど♡
そんなルークよりすこし遅れ、階段を降りてくる気配が二つ
ルークに続き、ゼル・ガウリィといった順番でそれぞれに二人とも一階にと降りてくる。
そして、階段をおりつつ。
「…それだが。アメリアとメフィは何事もなかったかのようにまだ寝てる。
  ……襲撃はあったのだろうとおもうがな。おそらく寝ぼけて二人して撃退したんだろう。」
図星を言い当て、ルークの代わりに説明してくるゼルに。
「あの兄弟のところには、でっかいトカゲの人がみにいってるぞ。」
ゼルに続いて階段を降りてくるガウリイが何やらいってくる。
…未だに、このガウリイ。
ミルガズィアの名前…きちんと確実に覚えてないのよねぇ~。
まあ、別にどうでもいいけど。
「ガウリイ様。ですからミルガズィアさん。ですってば。」
そんなガウリイにと突っ込みをいれているシルフィール。
そしてまた。
「…まだ名前を覚えてないのか…貴様は……」
ガウリイのほうを振り向きつつ、あきれていっているゼル。
そんな会話をしつつも、ガウリイとゼルもまたあたし達のいる食堂にとやってくる。
…とりあえず…っと♪
「ま、とりあえず♡ミリーナとシルフィールにちょっかいをかけてきたのは一体よ。グバーグって奴だけど。」
何気に話題を修正し、スープに手をつけつつも説明するそんなあたしの言葉に。
「こっちは五体ばかりきてたぞ?二体ほどにげていったけど。」
のほほ~んと何でもないように言っているガウリイ。

あたし達がそんなのんびりとした会話をしているそんな最中。
グライアによって眠らされていたジェイドをちょうどミルガズィアが起こし。
そして、グライアが一人先にと町に向かっていった…ということを聞かされ。
とりあえず、ジェイドを伴い、部屋から出ると同時、穂気合愛としたあたし達の声が、
二人の耳にも届いてくる。
それゆえに、二人してあたし達のいる一階にと足を向けていたりするんだけども。

ガウリイとゼルにすこし遅れ、ミルガズィアもまた、ジェイドを伴い階段を降りて来る。
そして、ミルガズィアは、あたし達の姿をざっと見た後。
「……どうやら、それとは別にやっかいなことになったようだぞ?」
階段を降りつつも、あたし達のほうをみて、そんなことをいってくるミルガズィア。
その後ろに続くジェイドはなぜか心なしか顔色が悪かったりするけども。
「?あら?ミルガズィアさん?ジェイドさん。グライアさんは?」
ミルガズィアとジェイドだけで、グライアの姿が見受けられないことに気づいたミリーナが声をかけているが。
そんなミリーナの問いかけに戸惑いつつ。
「……それが…兄はどうしても確かめたいことがあるから…と……
  私を術で眠らせて、高速飛行の術で町に向かったようなんです……」
なぜか真っ青を通り越し、ほぼ色を失ったような顔色をし、つぶやくようにといってくるジェイドの言葉に。
『――!?』
あたしとユニットとガウリイを除く全員がなぜか声を詰まらせ。
そして。
「おや?どうやら襲撃は終わったようですねぇ~♡」
彼らが言葉を失っているそんな中、ゆらりと姿を現したゼロスがそんなことを言ってるけど。
ちなみに、すでにシチューを運んできていた宿の主人は再び奥に引っ込んでいるので、
その様子などは目にしていない。
そんなゼロスの声に、はっとそれぞれ我にと戻り。
「……詳しくはなしてくれるか?」
声を潜めてジェイドに問いかけているゼル。
そんなゼルの言葉に無言でうなづくジェイドに。
「とりあえず、座ったら?あんたたちも。」
「あ。すいませ~ん。ここにいる全員にシチューお願いしますね♡」
あたしの言葉に続き、スプーンを片手に厨房のほうにと向かっていっているユニット。
「はいよ。」
何か夜も遅いというのに、にぎやかだなぁ~……この客たちは。
ちらり、と店内にいる人数を確認し、声を出しつつもそんなことを思っているようだけど。

とりあえず、シルフィールとミリーナが、未だに寝ているアメリアとメフィを起こしにいき。
そして、全員が集まったところで、それぞれシチューに手をつけながら。
ゼルたちにと促され、ジェイドはことの次第を全員にと話し始めてゆく――



一方。
宿に入ったほぼ直後。
翔封界レイウィングにてガイリア・シティに向かったグライアといえば。
シルフィールたちが襲撃を受けている同時刻町にとたどり着き。
そのまま、門を飛び越え、町の中にと降り立ってゆく。
何やら町の中が騒がしいような気もするが。
それも自分にとっては好都合。
そんなことを思いつつ、町の中に降り立つとすぐ、火の手が数箇所より見え隠れし。
そしてまた、人々の叫び声などが聞こえてくる。
「……一体……」
グライアがその様子と雰囲気に首をかしげていると。
何やら。

「デーモンが出たぞっ!」
「他の存在は住民の避難を!」
「それより!早く誰か消火を!!」
そんな声もまた、風に乗って彼の耳にと聞こえてくる。
グライアはなぜか知るはずもない。
このガイリア・シティの中にレッサーデーモン等が数匹程度出現し。
今や町はその程度のことで騒然と化している。
というその事実を。
まあ、実は騒然と化している原因の一つにもう一つ別な存在の要因もあるけど。
それはそれだし。

「…なっ!?町の中にデーモンが!?」
今まで自分が知る限り、この町は襲撃などはまだ受けてはいなかったのに……
それでなのか。
見張りの兵士の姿が、門のところに見えなかったのは。
などと一人納得しつつも、とにかく、リナ殿の言われたとおりに。
【魔族】が絡んでいる…という事実を、はやく一刻も早く、陛下に知らせないと。
すでに火の手も多少なりとも収まりかけているのをみると。
おそらく…デーモン達は撃退されたのだろう。
そう判断し、そのままグライアは、なるべく人目を避けて進んでゆく。
進んでゆくことしばし。
「…しまっ!」
人通りのない道を走ることしばらく、ばったりと一人の兵士と遭遇しているグライア。
――不覚っ!
などと心の中で思いつつ、グライアは一瞬その場に立ち尽くす。
そして更に面白…もとい、間の悪いことに、他の存在達の声が路地の向こうより聞こえており。
さらにその声はグライアのほうにどんどんと近づいてきていたりする。
……どうする?
グライアが考えをめぐらせるよりも先に。
「……グライア…様?」
目の前の兵士が戸惑いの声をあげ、そしてはっと後ろ…即ち、路地より通りのほうにと振り向く。
ここで増援を呼ばれては……
そう思い、せめて気絶させて…などと、グライアは思いをめぐらせつつ、剣の柄に手をかける。
が。
「こちらへっ!」
グライアの目の前の兵士は、路地のさらなる横にある、建物と建物の間。
というか、かろうじて人が一人入れる程度の隙間にグライアを誘導…というか招きいれようとする。
そんな彼の行動に。
「?」
グライアは思わず戸惑うが。
「早くっ!ほかの人がきてしまいますっ!」
そういわれ、どうやら目の前のまだ若い兵士の意図は測りかねるにしろ、敵意はないらしい。
そう瞬時にと判断する。
瞬時に判断を下さなければ、どんどんと自らのほうに別の声が近づいてきている。
という事情も背景にあるにしろ。
ともあれ、戸惑いながらも示された家々の隙間にとグライアがもぐりこむのと同時。
ばさっ!
彼のもっていた黒い布がグライアの上にとかぶされる。
そして……布がかぶせられたほんの少し後。
「…うん?ここでなにをしている?」
――みつかったか!?
別の声を布の下にて捕らえ、思わず身構えるグライアではあるが。
やってきたのは、三名ほどの武装している人々。
といっても一介の下級兵士よりも身分は上なのだが。
それゆえに。
「いえ。他に先ほどのデーモンの襲撃で、パニックに陥っていたり。
  またけが人などがいないか探索しているところです。お勤めご苦労様ですっ!」
グライアからは見えないが、彼を隠している布の前。
即ち、グライアを隠すようにと隙間の前にと立ち、ビシッと敬礼しているこの若い兵士。
そんな彼のこと場に。
「この辺りは、すでに我々が調べた。…もう今日は遅い。落ち着いたことでもあるし。
  ひとまず貴殿も家にもどるがよい。」
何やらグライアも聞き覚えるあの声がしていたりするのだが。
…声の主にも、そしてこの若い兵士にしても。
未だにグライアは【誰】なのかということに気づいてないし。
普通すぐにわからないと…ねぇ♡
「はっ!」
そんな彼らに再びビシっと姿勢を正し敬礼する。

やがて、彼らの姿が通りの向こうに完全に消えてゆくのを確認し。
そして、周囲を見渡し誰もいないことを幾度も念入りに確認し。
「……グライア様。もう大丈夫です。」
いって、後ろの布の下にいるグライアにと話しかける。
そんな彼の行動に。
「――なぜ私を?」
ゆっくりと布を取り除きつつ問いかけるグライア。
そして。
「私には追放令がでている。そんな私をかくまったことがしられれば貴殿もただではすむまいに……」
行動、というものはどこからか第三者に漏れるもの。
そう判っているがゆえにこそ問いかけるグライアに対し、すこし困ったようにぽりぽり頬を掻きつつ、
「いえ。昼間は他の兵士達の目もありましたので。あのようにいうしかありませんでしたが……
  私とて兵士のはしくれる昼間は他にの者たちもいたことですし。
  あのときはああするしかありませんでしたが……
  正直なところを申し上げまして、私はどうしてもアルス将軍のなさ利用が納得いかないのです。」
いって彼――マイアスはため息一つつき。
「女兵士の登用。その傭兵を陛下にひきあわせ、好き放題をやらせて……
  そして、異を唱えておられたグライア様のお父上。グランシス将軍の突然の病死の報。
  正直…その……」
そういえば、この若い兵士は昼間の…そんなことをいまさらながらに思いつつ。
「……謀殺…か……」
つぶやくように言うグライアの言葉に。
昼間あたし達…というか、グライアとジェイドを足止めした彼、マイアスはこくり、とうなづき。
「はい。そう思いました。そんな噂も町では飛び交っておりますし。それに……
 いくら追放令をだしたからといって……コードヴェル家の屋敷まで取り壊し…瓦礫の山と化すなど。
  神官長様の謹慎処分…等々を含めても、アルス将軍の命は納得まいりません。それに……」
そういいかけて、はた、と口ごもり。
そして。
「このままでは…この国はダメになってしまいますっ!
  ですから…グライア様には真実を突き止め糾弾していただきたいのですっ!」
先刻。
というか、夕方、さらに『門を閉じろ。』と理解不能な理不尽極まりない命までもが出ている。
それはさすがに言うのがはばかられ、それ以外のことをいっているこのマイアス。
本日、日暮れをもってして、実はここガイリア・シティの門は閉ざされ。
何者も出入り不能と成り果てている…という事実は、未だにグライアは知らない。
…更には、町から外に出ようとする輩は放っておかれるものの。
中に入り込もうとした輩には攻撃が仕掛けられる…ということも。
というか、かる~く空間移動や瞬間移動。
それとか空間をつなげての自由な移動、それらを誰もが使いこなせれば問題ないのに♡
なぜか未だに主たる生きとし生ける存在達って…余りそういうのって出来ないのよねぇ。
情けないことに……
そんなマイアスのこと場に。
「…なっ!?屋敷まで!?」
あまりのことに、かなり動揺し驚くグライア。
そして、だがしかし、すぐさまに動揺を押し殺し。
「…そんな…私たちが町を離れている間に…それは私も知らなかったが……」
戸惑いの声を発しつつも、ふと。
「……しかし、よいのか?その?…貴殿のご家族に迷惑がかかるのでは?」
追放令が出されている自分を助けた…と知られれば、この若い兵士も、
そして家族にも迷惑がかかるだろうに。
そんなことを思いつつ、再度問いかけるグライアの言葉に。
「いえ。私は他の町より騎士となることを心財。この町に参っておりますので。
  それに何より、この国をよくする手助けが出来ますならば何の迷惑や苦労がありましょうや。」
きっぱりと言い切るこのマイアス。
「わかった。貴殿の思いは無駄にはせん。たとえ近衛団より除名されようとも。
  私は国王近衛団員として、陛下を…そしてこの国を守る義務がある。貴殿は国を愛しているのだな。
  …もし、貴殿が頼まれてくれるのならば。信用できる人物として伝言をお願いしたい。」
「何なりと。この国の平和のためならばよろこんで!」
いって敬礼し即答してくるマイアスに。
「…貴殿の名は?」
確か、リナ殿が名前をいってはいたが…本人の口からはまだ聞いてなかったはず…
どうやって知ったのかは判らないが…
だがしかし、噂ではあのリナ=インバース殿は初対面の人物の名前すら言い当てる…というし。
などとそんなことを思いつつ問いかけるグライアのこと場に。
ぴしっ!
と改めて姿勢をただして敬礼し。
「あ。申し送れました。私はマイアスといいます。」
直立不動の姿勢で応えてくる。
そんな彼に。
「ならばマイアス殿。頼まれてもらいたい。
  ……私は夜明けとともに、城の隠し通路より城内にと潜入する。
  ……もし、夜までに私が戻らなかった場合…弟に伝言を頼みたい。
  弟は信頼できる者たちとともに、今……」
いって、マイアスにと放し始めるグライア。

やがて、そんな彼の【伝言】を聞き終え。
「判りました。このマイアス。必ずやその使命、果たしてみせましょうっ!」
「――たのんだぞ。」
などといった会話をしているこの二人。

しばしこの場にて、グライアは体を休め…そして、マイアスに伝言と手紙を託て。
そして夜空がしがらみ始めるとともに、グライアは一人。城にとむかってゆく。
後には。

「…グライア様…お気をつけて……」
祈りをささげるマイアスの姿がその場にてみうけられてゆく。

というか、どうしてだぁれも気づいてないのかしらねぇ。
国王がすでにもう入れ替わっている。
というその事実に♡


              -続くー

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あとがき:
薫:今回は、グライアとマイアスサイドをお送りしましたのです(こらこら・・汗
L:責任感は一応あるみたいねぇ。どこかがずれてるけど。
  この責任感、S達にも見習わせたいものよねぇ。ほんと。
薫:・・・というか…どうして覇王は気づいてない…んでしょうか(…理由は想像つくが……
L:あら?あたしが彼らと行動を共にしてる。なんてまだわかってないみたいだしねぇ。
  というか、誰かがそのことを伝えようとしたらそのことのみ伝えられないようにしているし♪
薫:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(汗
L:あら?何か文句でも?
薫:・・・い、いえ……
姫:知られたら確かに、楽しくなくなるし。せっかく遊べる場所がなくなるし♡
薫:・・・・・・・・・・・・・・も、い~です・・・(あぅ・・・
  ・・・ま、魔族だから・・・いっか(そ~いう問題でもないような気もするが……
L:しっかし。あたしが活躍というか遊ぶシーン・・まだまだ大分先よねぇ・・・
姫:たしかに。私の遊ぶシーンも。
L:というわけで、とっとと打ち込みしなさいねv
姫:漫遊の番外のほうもねv
薫:・・・はぃ・・・って・・あの?二人とも…手に何を……
L&姫:さぁ?何でしょうねぇ♡はい♡

――すぼっ。

L:さってと。何か頭からすっぽりかぶって人形となった薫はおいといて。
姫:それでは、また次回でねv
L&姫:それじゃ、まったね♡

(後には、人形と化して骨になるまで動かされている一つの物体が見受けられてゆく…)


2006年1月25日某日



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