まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
そーいえば・・・。執念のマルチナ・・・どーしよか(まてぃ!)
・・・リナ、一応ルナ姉ちゃんの関係で・・。
ここでは、神聖魔法が使えるからなぁ(まてまてまて!)
ま、いっか。別に訂正せずとも、以前思いついている通りで(だからまて!)
ちなみに。・・・・台詞の確認・・・DVDですべきか。
またはフィルムコミックでするべきか・・。
でもフィルムコミック・・・
かなりはしょってやっぱ、掲載されているんですよねぇ(だからまてってば!)
まあ、何か関係ないことをぼやきましたが。
こんにちわ。
・・・何と!以前に打ち込んだのは・・。三月の終わり!
そーして今は四月の終わり!(待て自分!)
と一人突っ込みをいれつつ。
それはそーと、リレーの続きをいい加減に打ち込めよ!
とかなりいく度も自分に言い聞かせてはいるものの。
・・・・他の小説(マイホムペ)の一日、目指せ一本更新をやっていると・・。
時間がなくなってずるずると日付が経過してしまっている私です・・。
何はともあれ。いくのですv
NEXT5話。事実は残されし愛ゆえにのフォーエバー版をお送りしますv(いらないってば!)
ではでは、いくのですv
#####################################スレイヤーズフォーエバーinNEXT ~望みの果てに・・~
「でも、何回見ても、やぱっり。ゼロスはゼロスよねぇ」
しみじみいいつつ、部屋をあさっているリナに。
「う~ん。私はやっぱり、別次元の世界のリナさん。つまりエルさんの正体がかなり気になりますけど……」
そんなリナにしみじみいいつつ、
そんな場所にあるはずもないのに戸棚の中にある本をバサバサと開いているアメリア。
「う~ん、ま、何しろ。あたしの姉ちゃんがあんなに怖れてたエルだからねぇ」
というか。
一緒にいる、あのユニットちゃんという子にも姉ちゃん…怯えてたわよね……
そんなことを思いつつ、ハルシフォムの私室を調べている、リナ、アメリア、ゼルガディス。
「なあ、リナ、こんな場所探しても絶対にないぞ?」
とりあえず、リナに言われるままに契約の石を探しているガウリイ。
「う~ん。さっきまで、ここに気配があったのに……」
だが今は、その気配は微塵もない。
何かの封印をかけた可能性もあるので、部屋をしらみつぶしに探しているリナ。
「リ…リナさん!これ!」
天井裏を調べていたアメリアから、リナ達に何やら言葉が投げかけられてくる。
「え?何何?」
「何だ?」
アメリアの言葉に。
全員が部屋を探す手をやめて天井裏にと移動する。
「……あらぁ。」
「……確かに怪しいな……」
天井裏にずらりと並ぶ。
面白いことに、紅い球を手にもって座っている二本の角を生やして翼を生やしている。
いかにも絵本の中にでてくる魔物といった感じの銅像たち。
「ね、すっごく怪しそうでしょ」
アメリアがそれをみつつ、そんなことをいっていたりする。
「この中に契約の石があるのでしょうか?」
アメリアのその言葉に。
「いや、そうともかぎらん。全部がただの石像なのかもしれん」
銅像をみつつ、そんなことをつぶやいているゼルガディス。
「う~ん。ということで。永遠を吹き行き過ぎゆく風よ我が手に集いて力となれ」
そういいつつ、横にすいと手をかざしているリナ。
そのリナの言葉に目を丸くして少し震えつつ。
「ふ……ふせろぉぉお!」
アメリアを抱きかかえて、床に伏せているゼルガディス。
そんなゼルガディス達の前では。
リナが呪文を完成させ。
「爆風弾!」
リナの言葉と共に、風の帯が、そのまま一直線に伸びてゆく。
「ブレイクッ!」
そして、その言葉とともに、辺りに無数のカマイタチが発生し。
一撃によって屋根裏に続く銅像は、一気に瓦解されてゆく。
「う~ん、すっきり♡最近はあまりあばれてないからねぇ。ああいう趣味の悪いものは一気に壊すに限るわ♡」
腰に手をあてて、すがすがしく言い放っているリナに。
「……無茶するな。契約の石どころか。何かの罠だったらどうする」
疲れたように言っているゼル。
「というか、罠そのものだけど?」
「何だ?ゼル、気づいてなかったのか?」
『………え?』
キョトンとして言っているリナに。
こちらもまたそのことに気付いていたガウリイ。
そんなリナとガウリイの台詞に思わず目を点にしているアメリアとゼル。
そんな彼等の視界の先に。
ごがぁ……
辺りの瓦礫が人形となって、屋根裏部屋を多い尽くすその姿が。
「分かっているならやるなぁぁ!」
「分かっているならやらないでくださいぃい!」
同時に。
アメリアとゼルの叫びがリナにと向けられているけども。
「まあまあ、細かいことは気にしない♡」
『全然細かく(ない)(ありません)!』
そんなリナに突っ込みを入れているアメリアとゼルガディス。
そんな会話をしているリナ達とは別行動をしている一方こちらは…っと。
「う~ん、かなり趣味悪いな……」
地精道の術で地下にと一気に移動して。
そんなことをつぶやいていたりするのは黒いかみの目つきの鋭い男性。
「確かに。それは同意見ですわ」
周りにあるのは、以前ハルシフォムが集めたかつての人間もどき。
生体エネルギーを吸い尽くしたそんな彼等は。
その後の肉体をハルシフォムの実験材料として、合成獣などの材料にと使われていたりする。
周りにあるのは、そんな人間達の変化した姿の水晶の筒。
「魔道士協会で調べたところ。間違いなく、あのハルシフォムさんは。
かつての恋人のルビアさんとか言う人を生き返らせようとしているはずです」
いつものように淡々と話しているのは、銀色の髪をポニーテールにしている女性。
「ということは。どこかに生体エネルギーを集める、何かがあるはずだな」
その意見の元に。
地下を探索してるこの二人、ルークとミリーナ。
「……ルーク!ここ!」
そういいつつ、たどり着いたその先に広いとある部屋が視界に映り込む。
「……で?あたしは秘密だっていったわよねぇ♡ゼロス♡」
にっこりと微笑むあたしの言葉に。
「ああああ!申し訳ありません!つい、口が滑りましてぇ!」
なぜか、かなり狼狽しつつ、恐怖の感情を振りまきながら。
わめき散らしているこちらの世界の獣神官ゼロス。
「……もしかして……こちらの世界でも…リナさんを利用して……
……冥王様……あれをたくらんでいるんじゃ……」
思わずなぜか声が震えていたりする、あたしのお供を命じられているもう一人のゼロス。
「……もしかして、そっちの世界でも…ありました?」
「え……ええ……」
「……そ……そうなんですか……」
なぜか。
二人して、意気投合していたりする二人だけど。
あのねぇ。
何をそんな会話をしているのかしらねぇ二人とも♡
あたし達の周りには、一瞬のうちに無の闇にと飲み込まれていった生き物たちの姿。
辺りにその痕跡すら残さずに消え去っていたりするけど。
ちなみに。
面白いので建物などだけを消滅させて。
辺りに転がっているのは、生物系統が気絶しているその姿のみ。
「とりあえず、こっちも終ったことだし♡リナさん達に合流しましょうよ♡」
そういってにっこりと。
その手に出現させていたロッドをかき消している、黒い髪をポニーテールに結んでいる女の子。
ユニットのその言葉に。
「そ~ね。ルークとミリーナがあの部屋にたどり着いたし」
「それはともかく、両方とも名前がゼロスさんじゃ。面倒じゃないかしら?」
そういうユニットの言葉に。
「それか、リナの意見を元にして、ゼロス一号と二号でいいんじゃない?」
あたしの言葉に。
「あ、それいいわね♡」
『あ……あの……(汗)』
そういいつつ。
『うう……どうせ、どうせ僕達なんて……』
などといいつつ、いじけだしている二人のゼロス。
周りに呆然としている人間達の目があるものの、そのまま。
「じゃ、いきますか♡」
「そうね♡」
『いくわよ(行きましょう)vv』
互いに声を交わし。
二人のゼロスにと語りかけ。
ふぃ。
その場から姿をかき消すあたしとユニット、そして二人のゼロス。
「ついでだし♡エル、これの開放数分後にしておくわね♡」
玄関のその先にある、曉光封呪の術で封じられているハルシフォム。
それを指差し言っているユニット。
「それもそ~ね。そうでないと面白くないし♡」
……いや、面白くないって……
なぜかもっともなあたしの言葉に。
二人して心で突っ込みをいれているゼロス達。
戦うのも面倒。
という理由で。
その床に穴を掘り。
そのまま地下にと移動している、リナ、ガウリイ、アメリア、ゼルガディスの四人。
「おっかしいわねぇ。気配……あ、またしてる」
契約の石…
つまり、ハルシフォムの魂が封じられているその石の気配の波動を捉えてつぶやいているリナ。
「リナさん、本当に契約の石を壊さないと駄目なんですか?」
アメリアがそんなリナに質問していたりするけど。
「まあね。契約を交わした相手というのは。
その魔族の力によって、精神というか魂そのものを。精神世界でシールドされているから」
そういいつつ、アメリアに説明しているリナ。
「崩霊裂でも駄目なんでしょうか……」
そうつぶやきつつ。
リナ達がたどり着いたその先。
つまりは、地下にある、ちょっとした場所。
辺りに水が満ち溢れていたりする。
「……つまり、どうやっても契約の石を探さないと駄目というわけか」
しみじみつぶやいているゼルガディス。
「それはそうと。リナ、何かいるぞ?ここ?」
そういいつつ、別に何の警戒もなく周りの水面を見渡しているガウリイ。
『……え?』
ガウリイの言葉にリナ達が視線を向けると。
ばざぁぁ!
水面を持ち上げて出現する、とある生き物。
そのぬめぬめした体が特徴的。
水面から始めに覗く二本の目。
「い……いゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
ごばぁ!
数的にはそんなに多くなく、せいぜい五十程度のそれら。
ちょっとしたトロル程度の大きさのナメクジが、水面を埋め尽くすようにと出現し。
それを目の当たりにして、パニックになっていたりするリナ。
「……リナさんがパニクってます……」
「う~ん、リナの意外な一面♡かわいいな♡」
などと、唖然としているアメリアに。
そんなリナもかわいいな♡
などと思っていたりするガウリイ。
リナはというと。
巨大なナメクジを目の当たりにして。
パニックになって、回りをしばらく走り回ったあと。
ガウリイに抱きついて、
「ナメクジ、ナメクジ…あわわぁああぁぁん。塩まいておくれぇ。
お父ちゃん、お母ちゃん、姉ちゃん。うぇぇぇぇん、ナメクジが…ナメクジがぁ……」
などと泣きごとをいいつつ、しっかりと自分からガウリイに抱きついていたりするリナ。
面白いわ♡
ごがっ。
そんな横では。
何かが水面に引き込まれている音がしていたりするけど。
アメリア達は気づいてないし。
ブクブクブク……
パニックになっているリナとは別に。
部屋の中、つまりは水面下にある穴の中で、数匹のナメクジに足などを捕まえられて。
面白いことにおぼれていたりするゼルガディス。
周りにナメクジが出現しているそんな中。
ゆらり。
そんなパニックになって、ガウリイに抱きついているリナ達の前に出現するあたしたち。
「あらあら♡そういえば、リナはナメクジが苦手だったわねぇ♡」
「これは…リナさんの負の感情は…すごいですが……
……が……ガウリイさんの生の感情のほうが……(汗)」
パニックになっているリナの感情はかなりおいしいものの。
それ以上に。
パニックになっているリナに抱きつかれているガウリイから、発せられる生の感情の方が遥かに強い。
少しばかりこの程度で顔を青くしているこちの世界のゼロスに呆然としていたりするこっちのゼロス。
ちなみに。
面倒だし、元々あたしと共に行動しているゼロスを一号として、
こっちの世界のゼロスを二号と呼んでいたりするあたし達。
以前、リナがそう呼んでいたからね♡
「そ……そうなんですか……」
あたし達がいきなり出現したことよりも。
リナがパニックになっているほうがかなりインパクトが強いらしく、突っ込みを入れてこないアメリア。
「……どっちがリナ=インバースだ?……まあいい、分からないものは……」
とある場所であたしとリナを見比べて、そういいつつ手をかざす。
面白いから、のるとしますかね♡
それと同時。
あたし達…つまり、あたしとユニット。
そしてリナとガウリイの周囲を包み込む黒い光。
その光に包まれて、そこから掻き消えるあたし達四人。
「え…ええ!?どうしていつのまにか私一人なんですか!?
そういえばいつのまにかゼルガディスさんもいないし!?
リナさぁん!?ガウリイさぁん!?エルさん、ユニットちゃん!?」
そういいつつ、あたし達を呼んでいるアメリア。
・・・・
『………あ゛あ゛あ゛!セイグラムさんは何を考えているんですかぁぁあ!!!?』
その力が何なのか感じ取り、思いっきり面白いことに同時に叫んでいる二人のゼロス達。
目の前から消えたあたし達に驚き、そんなことを言っていたりするアメリア。
そのアメリアの一歩進んだその先には。
床が少し陥没しており、そこに捉えられて、
息が続かずにおぼれていたりするゼルガディスの姿が水の下にあるのだけれど。
「リナ、リナ♡面白いやつがいるわよ♡」
「リナ、しっかり掴まってろよ」
そういって声を低くしていっているガウリイ。
「い……いない?いない?ナメクジいない?」
怯えて泣きながらガウリイに未だにしがみついていたりするリナ。
「ナメクジはいないけど。セイグラムさんがいるわよ♡」
ユニットの言葉に。
「……え?」
ガウリイから恐る恐る離れ、視線をあたし達が向けている方向に向けるリナ。
あたし達が移動させられたのは。
セイグラムの魔力で、それなりの空間に見せかけられているその場所。
あたし達をみつつ目の前の物体、セイグラムは。。
テーブルを囲んで席について、あたし達にあいている席に座るようにと促していたりする。
「ちょうどいいから、食事にしましょ」
あたしの言葉に。
「まあ、その意見には賛成だけど。このあたしとお食事するのは高くつくわよ!」
そういいつつ、立ち直っていたりするリナ。
う~ん、抱きついてきたリナ…やわらかかったなぁ♡
などと、かなりニコニコしていたりするガウリイ。
その感情を思いっきり周りに振りまいていたりするので。
面白いことに、内心、
こ……この男は……
などと思っている目の前にいる、セイグラム。
「ま、折角だし。食べるのはただよね」
そういいつつ、進められるままに席につくあたし達。
「火炎球!」
アメリアに詰め寄られ。
行方不明になっているゼルガディスが何処にいるのかゼロスに捜させて。
「ごふごふごっ!」
未だにむせこんでいたりするゼル。
ゼルガディスは合成獣にされているがために。
体が重くなって泳げないのよね♡
「やりぃ!全滅!ねえねえ、ゼルガディスさん。
ナメクジって、黒コゲにすると、香ばしい香りがするとおもいません?」
そういいつつ、そこにいたナメクジを全滅させていたりするアメリア。
「……エスカルゴか…そりゃ……ぐずぐずしている暇はないぞ。それより、契約の石を……」
そういいつつ、アメリアの前にいるそれに気付いているゼル。
「あああああああああ!あの人は一体何を考えているんですかぁ!?」
「というか、近寄れないようにあの御方が何かされてますし!?
どうにもできませんよ!?あちらの世界の僕!?」
なぜか、未だにパニックになっていたりする二人のゼロス。
そんなパニックになっている二人に。
実力すらも測れないそれらは、先にゼロス達を捕らえようと近づいていたりするけど。
その気配に気付き。
『……邪魔ですよ』
互いに低く言い放ち、すっとその紫の目を見開くダブルゼロス。
その言葉と同時に。
ドススススッ!
ズシャ!
ビシャリ!
「う……うぇぇぇえ!?気持ちわるいですぅぅぅ!!」
飛び散る、肉片と、生暖かいもの。
手をぷらぷらさせて、そういいつつ。
足元にある水でぱしゃぱしゃと洗えばいいものを。
「浄結水!」
バシャリ!
術を唱えて、自らの頭の上から水を作り出して自らにとかぶって自分を洗っていたりするアメリア。
「……馬鹿なやつだ。ゼロスに勝てるわけもないだろうに……
あれでも、あの別世界のリナに頭が上がらないとはいえ。
一応、ゼロスは魔族だしな。しかも、かなり高位の」
などとつぶやいていたりするゼルガディス。
未だに残っている蜘蛛もどきには。
アメリアが召喚したクラゲがその足で絡めて行動を束縛していたりするけども。
ちなみに。
この、水母召。
アメリアが姉から教わっている術だったりするのよね♡
なぜか。
ゼロスたちは、その感情の発散の方向を別のところに向けているし。
別にそんなに神経質にならなくてもいいでしょうにね♡
「我が目的は力あるものを集めること。たとえそれが魔族にあらずとも。
それで、アトラスの魔道士協会と、ハルシフォムに目をつけたというわけだが。
お前が来たからには、そちらに乗り換えたほうが得策というもの。
何しろリナ=インバースの名前は魔族の間でも有名だからな」
そういいつつ、あたし達の前で淡々と話しているセイグラム。
「そりゃどうも」
「あたしとしてはリナよりルナの方が有名と思うけどね♡」
「あら、というか、エルの方が有名なんじゃ♡殆ど知られてないけどね♡」
リナ、あたし、ユニットが交互にいうと。
少し声を低くして。
「まさか、あのリナ=インバースが二人いる。とは分からなかったが。双子とは」
………わかってないし。
こいつは。
「お前が望めば。ハルシフォム同様、不死の契約を取り交わそうではないか。
愚かな人間どもが抱きつづける死という、ばかばかしい運命から解き放たれるのだ」
完全に理解してないし。
あのねぇ。
「……あのね。あんた、本質理解してないわね……」
「……さすが下っ端……」
少しばかり溜息をつくあたしとユニット。
「どっちにしても、誕生があれば滅びはある。それは基本よ。
そ~いうように創ってるし。何においても。それは、あんた達魔族にも同じことよ」
「そもそも、ここは。金色の王って呼ばれてる存在がそういうように創りだしている世界だしね♡」
「………ぐぁ!!?」
何の前ぶれもなく、いきなりいったユニットのその台詞に。
面白いことに身もだえし始めているセイグラム。
「終わりのないゲームにあたしは興味ないし。それに、金色の王の部下である赤瞳の魔王の下。
その下にさらに仕えているそのサラにかなり下っ端。
あんた達のようなやつの仲間になるわけないじゃない?」
そういいつつ、グラスを傾けているリナ。
「とゆ~か、あたしもユニットも、『死』なんて関係ないしねぇ」
「それに、こいつ。エルのこと、未だに気づいてないわよ?」
ほのぼのとそんな会話をしているあたし達の横で。
「ま、ついでだし。ガウリイ、こいつの仮面、割っちゃっておいてよ♡
どうやら気配からして、こいつの仮面が契約の石みたいだし♡」
その気配を感じ取り、さらりと言い放っていたりするリナ。
「あら♡よくわかったわねぇ。リナ♡」
「……なるほど、無謀のセイグラムね。変わってるわねぇ。契約の石を顔にかける趣味なんて」
あたしの言葉に、しみじみうなづいていたりするリナ。
「……くっ!お…おぼえておれ!」
なぜか、ユニットがいった。
金色の王…つまり、あたしの呼び名の一つ。
それと。
ガウリイから発せられている、リナに対する恋愛感情。
それを同時にうけて、物質化を保てなくなってきていたりするセイグラムは、
そのままそこから姿をかき消していたりする。
「……あ、逃げた。まっいっか」
が。
パキィン!
どこかで何かが割れる音。
「ふん、このあたしを舐めるからよ♡」
リナがそういいつつ。指を軽く振っていたりするけど。
そういや、リナ。
力を精神世界そのものに飛ばす訓練も、ルナに特訓されて。
一応、精神世界に直接に攻撃仕掛けることができるのよね♡
「……ぐ……ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
部屋に人の気配を感じて移動し、ルークとミリーナと対峙していたハルシフォム。
「・・・何だ?」
いきなり攻撃を仕掛けていた相手が、
身もだえしつつ苦しみだしたのをみて呆然といっていたりするルーク。
みれば。
どんどんとその肉がそがれていき、その姿は骨にと姿が変わってゆく。
「……どうやら、リナさん達が。契約の石を壊したようですわね」
冷静に分析しているミリーナ。
「さって、とりあえず。ルーク達と合流しましょ♡アメリア達とも♡」
「それもそ~ね」
あたしの言葉にリナがうなづき。
「じゃ、いきましょ♡」
にっこり笑ってユニットが軽く指を鳴らす。
その刹那。
ユラリ。
あたし達四人と。
そして。
体についた肉の破片などを洗い落としていたゼルガディスとアメリアの姿も。
彼等がいた部屋から掻き消えてゆく。
「……こ……これは!?」
「エル様達の空間干渉!?(汗)」
なぜか、その程度のことで驚愕の声を上げているゼロス達だし。
ぽう。
「……うどわっ!いきなり現われるなぁぁぁ!」
目の前に出現したあたし達に抗議の声を上げてくるルーク。
「……リナさん。いつもいいますけど……
お願いですからいきなり目の前に出現するのは、心臓に悪いですからやめてください……」
いいつつ、なぜか溜息ついているミリーナ。
「ま、気にしない、気にしない」
そんなミリーナの言葉を軽く受け流すあたし。
「……おい。ハルシフォムはどうした!?」
ゼルガディスの叫びと同時。
「あ……ゼルガディスさん!あれ!」
そういいつつ、指で指し示したアメリアの指の先に。
ずるずると。
部屋の中央にある水晶の棺に向かって歩いているハルシフォム。
「ま、少しは楽しましてくれたから。一時ほどよみがえらせてあげましょうか♡」
『………はい?』
くすりと笑っていうあたしの言葉に。
なぜかリナ、アメリア、ゼルガディス、ルークの突っ込みが入るけど。
パチン。
そのまま軽く指を鳴らすと同時、ゆっくりと持ち上がる水晶の棺の蓋。
「お……おおおおおおおおお!」
ずりよって近づいている棺の中から、目の前で立ち上がるその女性の姿をみとめ。
歓喜の声を上げているハルシフォム。
そしてまた、その姿を認め。
「……ちょっとエル!?できるの!?そんなこと!?」
「あら?生き返らせるのなんて簡単よ。ゼロスでもできるわよね。」
そういいつつ。
なぜか、頭を抱えているゼロスにと視線を向ける。
ちなみに。
ここにいるゼロスは一人のみ。
この世界のゼロスはというと。
精神世界に逃げたセイグラムを追いかけいって、少しばかりストレス発散していたりするけど。
「・・・・はあ。まあ」
そんなあたしの言葉にうなづくゼロスに。
「まあ、元々、ルビアの魂は成仏してなかったからね。
でも本当にいきかえらせてないわよ♡エルは♡」
一時期ほど体をその意志のまま動かせるようにしだたけのこと。
「おお……ルビア……お帰り…ルビア……」
立ち上がった水晶の中にいた女性。
ルビアを抱きしめているハルシフォム。
その手がゆっくりと彼の腰にと伸びているのに彼は気づいてないし。
「……ハルシフォム……さ…ま……」
白いドレスに身を包んだ女性が軽く、ハルシフォムの腰に触れる。
そして。
すらりとそこから何かを引き抜き。
………ドシュ。
鈍い音が当たりに響き渡る。
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
「……な……ぜ……」
女性の手にもたれているのは、ハルシフォムの血で濡れた短剣が一つ。
ハルシフォムが腰にさしていた短剣だったりするんだけど。
そんな彼を静かにみつめて。
「……一緒に……」
まるでスローモーションのように。
そのまま。
どすりと。
自らの胸にと短剣を突きつけてゆく、今一時生き返ったばかりのルビア。
「……これ以上……私のせいで罪を……重ねないでください……
……ハルシフォム様……私は……ずっと……あなたとともに……」
そういいつつ、カランと胸に刺した短剣を床に落とし。
呆然としているハルシフォムに手を差し伸べているルビア。
そのまましばらくルビアを見つめ、ルビアが何を言わんとしたのか察するハルシフォム。
「……すまなかった……ルビア……」
ルビアが生きることでなく安らかな眠りを望んでおり。
そしてまた、自分に罪をこれ以上重ねさせたくない。
という思いが直接ハルシフォムの心に響く。
「……な゛!?」
何が起こったのか理解ができないアメリア達の目の前で。
生き返ったルビアがハルシフォムを短剣で刺し。
そして自分もまた、胸にと短剣をつきたてて自ら死を望んでいる姿を目の当たりにし。
言葉を失っている、アメリア、ゼルガディス、ルークにミリーナ。
そんなルビアを抱きしめて。
「全ての力の源よ輝き燃える赤き炎よ。我が手に集いて煉獄となれ……」
その言葉にいち早くリナが正気に戻り。
「間に合わない!?赤聖光防壁!!!!」
ルナの、赤の竜神の力を使った防壁呪文を唱えているリナ。
その瞬間。
ハルシフォムの術が炸裂する。
「…烈火球。」
ごがぁぁぁぁぁん!!!
その言葉と同時に。
ハルシフォムの屋敷は、跡形もなく壊滅してゆく。
「……あの人。本当に不死の契約なんて望んだのでしょうか……」
そんな二人を目の当たりにして、呆然とそんなことを言っているアメリアに。
「……きっと……愛する人を失って周りが見えなくなっていたんですわ」
そういいつつ、つぶやいているミリーナ。
「俺もミリーナを失ったら。狂うのは間違いないな」
「あ、それはオレもリナを失ったら間違いないな」
ルークの言葉に同意しているガウリイ。
「はいはい。寝言は寝て言いなさいね。ルーク。狂われてはこまります」
「ミリーナぁ……」
さらりと交わしているミリーナに。
「??何でガウリイが狂うのよ?
というか、何でこのあたしが誰かに殺されたり、死んだりしなければいけないのよぉ!!
おのれ!ガウリイ!そこになおれぃ!」
「だぁ!まてリナ!それは神滅斬っ!」
叫びつつ、その手に黒い剣を生み出してガウリイを追い掛け回しているリナ。
「……リナさん。あそこまで言われても…まぁだ気づいてないようですね。……ガウリイさんの気持ち……」
「……だな……」
そんな二人をみつつ、溜息をついて言っているアメリアとゼルガディス。
リナの張った防壁呪文により。
瓦解する屋敷の中でも完全に無傷なリナ達一行。
ま、あたしとユニットにはどんな攻撃なども関係ないけど。
とりあえず、そんな壊れたハルシフォムの屋敷の内部において。
「元に戻る方法を見つけ出す前に燃やしてしまうとは、まったく役にたたないやつらだ!」
そういいつつ、未だに下半身を石にしたままわめいていたりするタリム。
「……誰のおかげで助かったとおもっているんですかねぇ?」
「そうそう、ほうっておいても別段構わなかったんですよ♡」
そんな二人にニコニコと言っている二人のゼロス。
「で?肝心の報酬は?」
にっこりとそんな二人に問いかけているリナに。
「あら♡リナ、こういう場合は。元に戻す代わりに、契約していた依頼料の千倍を貰うのが常識よ♡」
「あ、なるほど!」
ずるっ!
あ、面白い。
その言葉になぜかずりこけているミリーナとルーク。
思わずこけそうになっているアメリアはといえば。
「そ…それはちょっと……」
「……それの何処が常識だ……」
なぜか倒れかけてつぶやいていたりするアメリアとゼルのこの二人。
「あら、かなり常識的じゃないのよ♡」
「これでも少ないほうよねぇ。まあ、数百億倍がまあ相場だけど♡」
ごげっ!
なぜか最もなユニットの言葉に、
そのまま下半身を石にしたままのタリムが地面に横に倒れていたりするけども。
「まあ、千倍というのはかわいそうだから。十倍の金額でいいわ♡そうしたら元にもどしたげる♡」
天使の微笑みでにっこりとし、そんな二人に話しかけるリナに対し。
「わ…わかった!払うっ!払うから!元にもどしてくれぇぇぇぃ!」
なぜかだくだくと涙を流しつつ、あたし達に懇願してくるタリム。
ちなみに。
デイミアの方も、その顔が石になっているから声にはだらせないが。
同じようにうなづいていたりする。
リナの一瞬の術によってタリムとデイミアの体が元に戻り。
とりあえず。
一人当たり金貨二万枚を報酬に受け取り、アトラス・シティを後にするあたし達。
ちなみに。
余談だけど、あたし達に支払った報酬が元で破産した二人がいたらしいけど。
まったく。
あの程度の金額で……ねぇ?♡
「……んっふふ。これでしばらくはお金に困らなくてもよさそうね♡」
そういいつつ。
どごがぁん!
いつものように盗賊いじめをしているリナの台詞に。
「……何処の世界のリナさんも……」
なぜか溜息ついていたりするミリーナ。
「いいじゃないですか。リナさんの行動は、正義を広める正義の行動です!」
そういいつつ、一緒になって盗賊を退治しているアメリア。
「…ここの盗賊団にも異界黙示録はなかったか……」
少しまえ、盗賊が写本をもっていたことから。
もしかして。
という期待を込めて行動していたりするゼル。
「とりあえず♡セイルーンに向かっていきましょうか」
ほくほくと盗賊から奪った品物を物色し終わったリナの言葉に。
「……ようやくかい!」
思わずなぜか突っ込みをいれているルークに。
「……ルーク。おそらく言っても無駄ですわ」
完全に悟っているミリーナ。
「それはそうと。もう一人のゼロスはどうした?」
この世界のゼロスがいないのに気付いて、ゼロス一号に聞いているゼルの言葉に。
「はあ、ゼラス様。つまりは、ここの世界の獣王様にとりあえず報告にいったようです」
ま…まあ。
かなり口止め…されてましたから……
エル様達のことは……絶対に口を滑らせないでしょうけどね……
などとこの世界の自分に対してなぜか同情していたりするゼロス。
「ま、僕には関係ないですけどね♡」
そういってにっこり笑うゼロスのその言葉に。
「そういえば、ゼロス。言っとくけど……エルのときはともかく。
リナに本気でチョッカイかけようとしたら……どっちも許さないぞ?オレは?」
そんなゼロスに向かってかなり声を低くしていっていたりするガウリイ。
「う~ん。エル様がたがいるかぎり、その心配は無用かと……」
ほぉぉぅ。
「ふぅん、ゼロス♡今のはどういう意味かしらねぇ?」
「ああああ!すいません!深い意味はありません!」
「……あいつはあいかわらず一言多いな……」
「……ですね」
そのまま、地面にひれふして謝っているゼロスをみつつ。
つぶやきをいれているルークとミリーナ。
あたしとしばらく一緒しているからか、かなり度胸が据わってきているのよねぇ。
このゼロスってば。
ま、面白いから認めているけどね♡
とりあえず、アトラス・シティを後にして。
あたし達が次ぎに向かうはセイルーン・シティ。
さって。
面白くなってきたわよね♡
-続くー
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あとがきもどき:
姫:・・・・かなりNEXTと変わってきてない?
エル:原作が少しばかり含まれているわよね。
特にルビアがハルシフォムを刺すところとかv
薫:・・・・・・・・ノーコメント(涙)
エル:それはそうと♡
姫:どうして私達が活躍してないのかしらねぇ?♡
薫:ああ!すいません、すいませぇぇん!
とりあえず。・・・・次回の入浴シーン。
エル様とリナとスミレちゃんと、アメリア・・・。
その表現をどう表すか・・・(まてぃ!)
結構、あのゼルの枝毛といってペンチで。きっているシーンが笑いましたけどね(まて!)
エル:・・・・こいつ、現実逃避してない?
姫:みたいね?でも、マルチナがガウリイに惚れるシーン・・。
あれはかなり違っているわよね・・・。
エル:というか。後から出てくるゼロスに先に惚れさせていたりするわよね・・。
薫:・・・・ぎくくっ!(汗)
・・・何はともあれ、また次回で!(汗9
姫:あ、逃げないの!
エル:待ちなさい!
薫:そ・・・それでは!
エル&姫:まったねv
(二人の足元に何か物言わない物体が一つ・・・・)
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