まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

祝!!!!!キッズステーションでの無印スレイヤーズ!再放送!!!(遅いってば!)
でも、出来たら、全国版で再放送・・して欲しいですぅぅぅぅぅ!!
だって・・・・。しくしくしく・・・・。
ここというか、家では見れないぃぃぃぃ!!!!(涙)
そーなったら、またブームになるだろうになぁ♪ 
多分、某セーラ○ムーンより、いや、それ以上か、同じくらいに。ヒットすると思うんだけどなぁ・・・・(しみじみ・・・・。)
ではでは♪とりあえず。無印版!スレイヤーズ、フォーエバー!いっくのです!
というわけで。完全に無印の話です(爆!)
あのパロディ・・ともいえます(笑)これ・・・・♪では♪

・・・・実は・・これ。思いっきり、エル様漫遊記・・・のその後となっております(笑)
一人称の、あたし=金色の王ロードオブナイトメア様ですので(笑)
あしからず♪

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スレイヤーズ・フォーエバー ~プロローグ~

「しくしくしくしく……」
・・・・・・。
だぁぁぁぁ!
「うっとうしいわよ!ゼロス!!」
まったく、何をそんなにいじけているのやら。
「そうよ。ゼロスさん。いいじゃない。別に覇王の計画が失敗しても♡」
にっこりと、そんなゼロスに微笑みかけている黒い髪の少女。
歳のころならば十歳前後。
ま、本当はあたしと同じ…まあそれはいいとして。
「そうです!でもまだ、デーモン大量発生はなくなったわけじゃないんですからね!」
ガッツポーズをとっている黒い髪を肩で切りそろえている女性。
「しっかし…。覇王のおっさんのやつ……何考えてるんだ?」
冷たいまでに言っている鋭い瞳の男性。
「ルーク、私は別に魔族の気持ちを分かりたくもありません」
銀色の髪をポニーテールにしている女性の言葉に。
「うっ…いってみただけさ!ミリーナ!俺の頭はいつもお前だけを考えているんだぜ!」
「冗談はほどほどにして。それより、リナさん、皆さん、お世話になりましたね。私達はそろそろ次に行こうと思います」
しくしくしく……
さらりと交されて落ち込んでいるルーク。
「……しかし、リナ殿?…本気で貴女は一体…??(汗)」
なぜか声が震えている金色の髪をしている男性こと黄金竜のミルガズィア。
「ああ。あのこと?」
あたしがいうと。
「別に誰でもできるわよ。あの、屍肉呪法ラウグヌト・ルシャヴナを解くのなんて。ねぇ?ゼロスさんv」
にっこりとゼロスに話しを振っているのはユニット。
で…出来ません……(汗)
そんなことを思いつつ、なぜか器用にも汗を具現化させて流しているゼロス。

ディルス王国で何か起こっているらしい。
そう聞いたアメリアとディルスの賢者連盟組合から依頼をうけて、その解決にと出向いていたシルフィール。
そして。
かつてディルスに写本があったのを知っているゼルガディス。
まあ写本自体というか、その本体でもある水竜王の知識に、もう実際にゼルガディスは触れているんだけど。
元の体に戻るための物質を見つけ出している今日この頃。
ディルスに何か手がかりがあるかも、とおもいつつ向かっていた矢先。
アメリア達と合流し。
まあ、ディルスもゼルガディスの故郷ではあるからねぇ。
そして、あたし達はといえば、ちょっとした事件でトレジャーハンターのルークとミリーナ。
黄金竜のミルガズィアとメンフィスと合流し。
共に、面白いことに国王になりすましていた覇王を撃退したんだけど。
なぜかそのことで、いじけているゼロスはおいておく。

「ミルガズィアさん、メフィさん。いろいろとありがとうございました」
ぺこりと頭を下げているミリーナに。
「ま、縁があったら、また会おうぜ!うぉぉ!愛しのミリーナぁぁ!まってくれぇぇ!」
そういってすたすたと歩いてゆくミリーナを、
叫びつつ追いかけていっているルークの姿が、街道筋で見受けられていたりする。
そんな光景を眺めつつ、
「……しっかし……。あの、死神ルークも変わったな……」
ぽつりとつぶやいているゼル。
ちなみに、今だに、あたしやユニットの力を借りずに。
『自力で、元の姿に戻ってみせる!』
と、純粋な思いを抱いているままなのよね。
このゼルって。
だから飽きないし、好ましいのよね。
他力本願でないその純粋なる魂の持ち主ってv
そんな二人を見送りつつ、
「それで?ミルガズィアさん達は、どうするんですか?」
にこにこにこ。
にっこりと、その得意の天使の笑顔で見つめるユニット。
「あ…ああ。我々は、まだしばらく旅を続ける。デーモン大量発生が亡くなったわけではないからな」
「そうですわ。そこの生塵魔族に聞いても絶対に教えてくださりませんし」
いいつつゼロスを見ているメフィ。
「……すいません。メフィさん。僕らだって、まだ滅びたくは……ぎゃ!?」
ごがふっ!
そのまま、器用にも血を吐いてもがきだすゼロス。
「あらあら。どうしたのかしらねぇ♡」
「そうねぇ♡」
にこにことそんなゼロスを見ているあたしとユニットに対して。
「……お~い……リナぁ……ユニットちゃぁん…………手加減してやれよ……まじで滅ぶぞ?ゼロスのやつ……」
ガウリイだけが気付いて、あきれたようにつぶやいているけど。
なぜか。
以前別れたときと同じく。
あたしの正体の追及を心に強く誓いつつ。
あたし達とは別方向にと進んで行く、ミルガズィアとメフィ。

そんなこんなで数十日後。
その間にまたまたルークたちも一緒に、ある出来事に巻き込まれたりしつつも。
未だに一緒に行動しているアメリアたち。

どっがぁぁんんんん!
山間に響く爆発音。
「混乱に乗じて、悪を働くとは!言語道断です!」
びしりっ!
指を突きつけて。
今、呪文で吹き飛ばした、盗賊アジトの連中に向かって言い募っているアメリアに。
「まあ、これは正当防衛ですわね」
いいつつ。
竜破斬ドラグスレイブぅぅ!」
これまた呪文を放っているシルフィール。
「……おいおい。なんかシルフィール、リナに似てきてないか?」
溜息まじりにいうゼルガディスに。
「……なんか、八つ当たりでもしてんじゃないか?」
のんびりといっているガウリイ。

「ガウリイ様?ガウリイ様にとって……リナさんって…一体?」
再会し。
ふと。
二人っきりになったときにシルフィールがガウリイに聞いた台詞。
「ん?そうだなぁ……ボディーガード?……というか。なんかあいつの側にいたら…
  …オレの運命が分かるような……見つけられるような気がするんだ……」
オレにとって、リナは……
いや……
いいつつも思わず小さく苦笑しているガウリイ。
くすっ。
面白いことに、ガウリイは気付いてるのよね。
もう、あたしの正体に。
本当にいい勘してるわよねv
「……運命を……見つける?リナさんを好きとかでなくて?」
さらに突っ込みしているシルフィール。
「……ブッ!」
その言葉に思わず噴出しているガウリイ。
「…シルフィール。下手にリナ達の前で…それ、思うなよ?まあ、好きというか。そうだなぁ……
  リナから感じるのは……すべてを包みこむその抱擁力……かな?シルフィールだって、そうだろう?」
にっこりといわれて。
「……確かに、そうですけど……」
シルフィールもまた、あたしに対して畏怖というよりも抱擁力を感じている。
「あいつの前だと、飾りのないオレでいられるんだ。……でも、運命とは……違う……」
「……ガウリイ様?」
「オレはな。シルフィール。人は絶対に運命の相手というのが存在していると思っている。
  ――お前がオレに対して思っているのは、単なる憧れに過ぎない。
  シルフィールには、シルフィールの。オレにはオレの。
  ……そして。人は生きている限り、それぞれに生まれながらの使命がある。そう、オレは確信している」
確かにそうなんだけどね。
でも。
それに気付かないで、無意味に人生や、命を無駄にする存在の、まあ多いこと、多いこと。
「だから…リナの側にいれば。オレはきっと…いや、確信…かな?その運命に出会えるような気がするんだ……」
「……私では…ないのですか?」
「ああ」
きっぱり言われて。
「ふぅ……」
溜息一つ。
「でもガウリイ様?わたくしガウリイ様がその運命を見つけられない限り、諦めませんからね?」
「その前にシルフィールも見つけろよ?」
談笑しつつ、そんな会話をしていた二人。

「しかし。さすがはディルス王国領内だけはあるな。――見たことのない品物なんかもあるな」
いいつつ盗賊達の宝物庫をみているゼルガディス。
「まあ、ここは。誰も気づいてないだけで。
  かつての、神魔融合呪文などが入っている品物もまだ残っている地域だからねぇ」
「なぜか、誰も、ここの辺りまでは入り込まないのよねぇ」
……そりゃこの辺りは、魔族というかレッサーデーモンがたむろしている近くだし……
そんなことを思っているアメリア、シルフィール、ゼルガディス。
カタート山脈の懐近く。
そんなことを思いつつ街道を進んでいると、あたし達を襲ってきた盗賊達。
それが、この混乱に乗じてデーモンの着ぐるみなんかを着ていたりして。
「まったく……本当に人間というものは……」
いいつつもにこにこしつつ、盗賊たちをなぎ払っているゼロスの姿。
……お食事はちょっと……多目にv
そんなことをおもいつつ、やっているようだけど。
ま、別にいいけどね。
「ゼロスさん!殺したら!正義じゃないですよ!」
アメリアの言葉に。
「……だから、重傷程度にしているじゃないですか♡」
―ザシュ。
『ぎ……ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?』
何が起こったのか理解不能なまま、体半分や、手足の一本や二本程度失ってゆく盗賊達。
「大丈夫ですか?復活リザレクション。」
さすがに耐えかねたシルフィールが、そんな盗賊達に復活の呪文をかけて、回復させていたりもするけども。
「……ふぅ……も、好きにしてくれ……」
なぜか遠い目をして言っているゼルガディス。
そんなことをしている最中。
「あらvねえねえ、リナv面白い物発見♡」
がさがさがさ。
盗賊のアジトの中にあった、遺跡の中の隠し部屋。
そこから、一つの鏡を持ってくるユニット。
あらv
「あら、本当。よくこんなの残ってたわねぇ♡」
くす。
思わず笑みが漏れるけど。
「確か。これ以前、シャジャードさんが作ったものの一つよね?」
「まあね。そ~いや、彼、ここに封印してたわねぇ」
ユニットが手にしているのは、ちょっとした手鏡よりも、ふた周りほど大きい鏡。
その縁取りは銀と金で細工されている竜でかたどられている。
「……?何ですか?リナさん?ユニットさん?それ?」
アメリアがそれに気付き、覗きこんでくる。
「まあ、綺麗な鏡」
シルフィールが目をきらきらとさせ。
「……なんか……いやぁぁな予感がするんだが?」
「……同感」
ゼルガディスが汗を流しつついった台詞にガウリイもうなづいていたりするけど。
くす♡
そうね。
そろそろ、あっちにも干渉しても……楽しいかもv
ユニットと顔を見合すと、にっこりと微笑んでくる。
よっしv
決定v
「あら、アメリア、シルフィール。知りたいの?」
にっこりというあたしの言葉に。
「え?リナさん?知っているんですか?」
きょとんとして聞いてくるアメリア。
「これはね、平行世界移動装置パラレルワールドトラベラーvなのよ?」 
そんなアメリアに説明しているユニット。
そのポニーテールが風になびく。
「……は?平行……世界?」
「パラ……?」
首をかしげるアメリアとシルフィール。
「……ゼル!止めろ!」
ガウリイが目を見開くが。
「??ガウリイ?」
同じく首をかしげているゼルガディス。
「じゃ、使い方、教えてあげるv」
『我の命ずるままに 平行せし 世界の理 この存在たちを 組み入れし 新たな理を築くべし』
心でつぶやきつつも、そっと鏡に手をおく。
―カッ!!!!!
それと同時、鏡から銀色の光があふれ出る。
「さ!平行世界の旅にいくわよ!」
「楽しみねv」
『うきゃぁぁぁぁぁ!!!!?』
「だぁぁぁぁぁぁ!!!!!?」
「ぱ……パラレルワールドぉぉ!?」
アメリア、シルフィールの声が重なり。
ゼルガディスの声が響き。
ゼロスの絶叫が響き渡り。
「お……おい!!!!!ロー!!!?」
ガウリイにいたっては何やらロードオブナイトメアとか言いかけてるけど。
他のものに聞かれたらどうするのかしらv

シュン……

さわさわさわ……
カラララン……
その後には。
鏡一つだけが壊滅した、盗賊アジトの中にと残っていたりする。
『きしゃぁぁぁぁ!!!』
「で……デーモンだぁぁ!」
パッキィィン……
あたし達がいなくなったあと下級魔族の襲撃をうけ。
あとかたもなく消滅しているアジトの中、逃げ惑う人々の足元で鏡は粉々に砕け散ってゆく。


チチ……
「う……ううん……ここ……は?」
ほうほうほう……
辺りを見れば、どこかの森の中。
というか。
見覚えのある森の中。
ドッガァァァァン!!!!
「……!?リナ達か!?」
森の奥から攻撃呪文の音が響き、そちらに向かってゆくガウリイ。

「こ……ここ、何処なんですかぁぁぁぁ!!!!?」
「あわわわわわわ!!!?」
「え……えと?」
「おい!ガウリイ……って……ガウリイがいないぞ!?」
叫んであるアメリアに。
なぜか。
あわあわとパニックになっているゼロスに、混乱しているシルフィール。
そして又、ガウリイがいないことに気付いて何やら言っているゼルガディス。
「ああ。ここの世界のリナのところよv」
「無意識に引き寄せられたわねv」
くす。
互いに笑いあうあたし達。
『……は?』
だぁぁあ!や……やっぱり……ここって!?
魔王様から以前、一度聞いたことのある……パラレルワールドですかぁぁぁぁぁ!!!!?
一人、心で絶叫を上げているゼロス。
「ま、とりあえず。近くの村にでもいきましょv」
「そうそう。サルンの村がこの近くにあるしね」
のんびりというあたしとユニットの言葉に。
「……それもそうですね。夜更かしは美容の大敵ですから」
「……ま、ガウリイ様なら大丈夫でしょうし」
なにか、ここ。
今までのような、空気が張り詰めたような感じはないですし……
そんなことを言っているアメリアとシルフィール。
「……おいおい……」
そんなアメリア達をそれでいいのか?
という気持ちでみているゼルガディスに。
い……一体……ここってぇぇぇぇ!?
一人、内心絶叫を上げているゼロスの姿。


町から離れた山間のふもと。
森の木々に囲まれて、その一角に一つの要塞。
三方を壁で覆い、後ろには山の側面を切り取り手を加えている断崖絶壁。
夜の闇夜を数個の篝火がその内部を照らし出す。
じゃららららっ!!!!!
空に舞う金色の物体。
「やろうども!!よくやった!今夜は無礼講だ!!うばったお宝はてめえらにくれてやる!!
  これだから、盗賊家業はやめられないってな!!」
『おおお~!!』
一人の男の掛け声とともに周りの男共もざわめきだつ。
そして、せっせと上空から落ちてくる物体―金貨を拾い集めていたりする。
わいわいわいわい!!!
飲めや歌えやの大宴会。
と。
パウ……
上空が明るく光る。
全員が見上げると、その輝く物体は彼らのど真ん中に降りてくる。
ちゅどどどどどぉぉぉぉぉぉぉぉんんんんん!!!!!!
地面に触れると同時に、辺りが火の海に包まれる。
どっがぁぁぁぁん!!
「何やつだ!?」
炎の中で、たなびく栗色の髪。
「お……おまえは!!?」
酒盛りをしてした真最中。
いきなり、攻撃呪文の雨が降る。
『うどわぁぁぁぁぁ~!!!??』
炎に包まれて逃げ惑う人間―盗賊達。
中には炎にくるまれている奴もいるけど。
「お……おかしら!!あ……あれあれあれ!!」
「な・・・なっにぃぃぃ~!!?」
リーダーとその部下の一人が炎の中に佇む一人の美少女を指差す。
「栗色の髪に…紅の瞳……」
「ま……まさか!?その、ないにも等しい、その胸に…意地悪そうな…ま……まさか!?
  盗賊殺しのリナ=インバースか!?」
「まちがいないぃぃ!!『盗賊殺しロバーズキラー』の、『リナ=インバース』だぁぁ~!!?」
盗賊の頭がその襲撃をしてきた人物の姿をみつけ叫んでいる。
その横では。
不意打ちで、呪文を飛ばそうとしていたとある男性が。
仕掛けてきたのがどうみても子供で、女であるのに気づき、
思わず一瞬戸惑っている姿もあったりするのだが。
そんなことはお構いなしに。
にっこりと少女は微笑み。
「んっふふふ!あったりぃぃ!!炎の矢ロフレア・アロー!!」
少女の言葉に応じて炎の雨が降り注ぐ。

かくして、また一つの盗賊が壊滅した。
う~ん♪快感♪
そんなことを思いつつ。
かくして。
また一つの悪は滅び去った!
などと、一人内心ナレーションをいれつつも。
「さ~てと♡」
盗賊達の宝物庫で、そのすべての宝を袋に詰めている栗色の髪に紅い瞳の少女の姿。
「お……俺達のお宝……」
何か黒こげになっていっている盗賊の親分。
それを完全に無視して。
オリハルコン制の女神像を掘り出し物v
とみつめつつ。
袋に入れて。
マントの後ろにと入れている少女の姿が、そこにはあったりする。
実は、今のあたしとまったく同じ容姿…というかこの世界のリナだったりするんだけどねv

「……リナ……じゃないけど……?」
視界に映る栗色の髪。
でもその雰囲気からして、こちらはただの人間である。
まだ、数キロも離れているというにも関らず、そうガウリイには判断できていたりする。
このあたり、だいぶあたしと行動をともにしてるがゆえに敏感になってきてるのよね♪
「……何やってるんだ!?一人で危ないじゃないか!?」
などといいつつ。
あわてて。
そのリナの元にと行きそうになり。
「……と……まてよ?なんか……この感じ……以前にも……」
つぶやき、首をかしげているガウリイの姿。
ま、本来、リナとガウリイのこのときの出会いはこの運命のはずだったからねv

翌日。
すたすたすたすた。
ええい!心が狭い!
リナは、わざと、人気のない裏街道を歩き迎え来る刺客と相対しようとしていたりするけども。
そんなリナの背後からは隠れているつもりらしい昨夜の盗賊たちの残党たちの姿がちらほらと垣間見えていたりする。
煮え切らないそんな彼らをみて内心叫んでいるリナに、
そんなリナを心配して、そっと気配を殺してついていっているガウリイの姿。
う~んv
楽しくなりそうねv

もくもくもく……
朝食をとりつつ。
「ひょれで?リナひゃん?ここって……いっひゃい?」
「……俺も知りたいんだが……」
口に食事をほおばりつつ聞いてくるアメリアに、同じくいってくるゼルガディス。
そういいつつも、無言でアメリアにフキンを差し出していたりするけど。
「ああ。だから、平行世界よ♡」
さらりというあたしに。
「ゼロスさん。説明してあげてくれる?」
にっこりとユニットに微笑みかけられて。
「……は、はい……。僕も…魔王様から以前お聞きしただけなのですけど……」
しどろもどろになりつつも、説明を始めるゼロスの姿。

平行世界。
それは、表裏一体にあるさまざまな世界を指し示す。
運命や行動等、それらが少し組み違ってできている、無限の世界。
簡単に言えば。
今、誰かが、靴の色が白を履いていたとする。
でも、別のところでは、その白が、くすんでいたり色が違ったりと。
そういった、些細な違いの組み合わせの世界。
ここもそういった世界。

ちなみに本来ならば、この平行世界の行き来は、誰にも出来ないけども。
面白いから以前、シャザードにその知識を与えてみて作らせてみたのよね♡
さて……。
楽しくなりそうよねv
ふふふ……


「こ……このあまぁぁぁ!!!下手に出れば付け上がりやがってぇ!?」
いつ下手にでた?
いつ?
そんなことを思い、軽く嘲笑し呪文を唱え始める。
あ……ああ!いわんこっちゃない!
そんな光景を眺めつつも、内心はらはらしつつ、
「そこまでにしておくんだな!」
いって彼らの動きを止めているガウリイ。
見ればごろつきどもに囲まれているのは、あたしと寸分違わない姿をしている少女の姿。
でも異なるのは、こちらの少女は『普通の人間である』ということ。
―――守ってやりたい。
一目みたときにガウリイは、そう心に強く誓っていたりする。
だ・か・らv
面白いのよねv
本当、人間の感情って。
面白いわ。
次元、時空を超えても。
通じることがあるからね♡
本当、我ながら面白い存在を創ったものよねぇ。
うんうん。

―――デジャヴ。
そ~いや。
あのリナと出会ったときも……こんな出会いだったな。
思い出し、苦笑しつつも。
「大丈夫だったかい?お嬢ちゃん?」
極力、怖がられないように、リナに近づいてゆくガウリイ。
お……お嬢ちゃん……
……かちん。
その言葉にかちんとなっているリナ。

ふふ。
今。
新たな運命の輪が始まったわねv
しばらく、ここで楽しんでいきましょvv


                                     -続くー

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あとがき:
薫:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何もいいません・・・・はい(こらまて!)
   あのパロディですけど・・・・。主人公・・エル様ですし・・・・。
   とりあえず。 覇群の陽動、降魔への道しるべ。あの後です。
   はい。次回。
   ブラッグドラゴンと対決するリナと。
   そんなリナと合流する、ゼルガディス達vとなっておりますv
   それではvなぜか、記念を兼ねて。こんなのを打ち込んでみたりして(笑)
   さあ、何話になるのか!?(こらこらこら!)
   とりあえず。コンセプトは。テレビ版の無印のみですのでv
   あしからずvではではvv

※ちなみに。ちょっとした事件。というのはセレンティアの一件ですので。あしからず…

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