エル様漫遊記  ~ガイリアの陽動~


伝説の町としても名高い町・ガイリア・シティ。
この地。
なぜかあの程度の結界によって移動が出来ない存在達にとって、一番端に当たる人間の国でもある。
といっても。
その、海側にあるのは、また違う国なのであるが。
面白いことに、こんなちっぽけな惑星の上での大陸上。
いくつかの国に分かれて、
それでなくても、たった、そんな些細な土地などを巡って、未だに戦いが耐えないこの世界。
まあ、今は。
この場所などでは、そんな戦いは表立っては見えないけど。
水面下や表に見えない部分。
裏の部分では、そんな政治的なやり取りなども、多々と行われていたりするこの現状。
そんな中。
多少、そんな国々などから目を掛けられている国の一つ。
それが、ここ、ディルス王国。
理由は簡単。
まず確実に、今では、【伝説】とすら面白いことに言われていたりする、
魔族の脅威を一番よく知っている国だから。
ということと。
未だに本気にされてないという人間世界の中での現状があったりするが。
魔が、その拠点としているという、かつては、神である、水竜王が治めていた霊山。
カタート山脈。
今そこは、魔王を抱擁する、魔の拠点と成り果てている。
その、カタートに最も近い国であり、そして、町。
その最も、カタートに近い発達している人の町がディルス王国の首都、ガイリア・シティ。
さらに少し北に行けば、まだらに存在する、小さな村の数々と。
その先に見えるのは、雲を突き抜けた山脈の帯。
それが、ここでは、様々な種族の間で、違う意味で知られている、カタート山脈。
その山脈を抱く、その麓にある、人間達が作り上げた国という名前の、その首都たる町。
それが、ディルス王国の首都【ガイリア・シティ】。
ひとまず、そこにやってきているあたし達。

ざわざわざわ。
ざわめきが午後の通りに満ち溢れ。
行き交う人々。
並ぶ露店の数々。
そんなたむろしている人間達の間に目立つのは兵士の姿。

ここ、ディルス王国首都、ガイリア・シティ。
「リナさん。街中で、ラルタークさんを、こんな風につないでおくのはどうかと思うのですが……」
あるきつつ、あたしにぽつりと言ってくる、ゼロス。
白い髪に白いひげを蓄えている見た目の年齢は、一応お年寄り。
そんな彼…ラルタークはといえば。
魔力を込めた紐にて、その首に首輪をつけて、ゼロスにつながれている状態で歩いていたりする。
一応、逃げ出さないための措置。
当然のことながら、あたしの正体を彼は知らないけど。
それは、一緒に旅をしている、アメリア、ゼルガディス、ガウリイとて同じこと。
「何をいっているんですか!ゼロスさん!
  それに!こんな所でその人を放したら!正義の名前が廃ります!」
そういって、拳を握り締めて、力説しているアメリア。
アメリアは、彼と一緒に行動を開始し始めて。
ほぼ毎日のように、魔から、悪から足を洗うようにと。
その耳元で、正義の向上や生の賛歌などをこの、ラルタークに聞かせていたりする。
そんなアメリアに。
「だがしかし……。確かにこのままってわけにもいかないだろうが……」
その存在は違うにしろ、見た目、ラルタークは、思いっきり力のない老人の姿。
面白いことに人間という種族は、すぐに見た目にころっと騙される。
それがまた面白いんだけども。
端からみれば、
ゼロスが老人の首に首輪をつけて、紐でつないでいるように人の目には映りこんでいたりする。
ま、事実そうなんだけど。
そんないぶかしる視線をうけて、つぶやくゼルに。
「あら。じゃ、紐と首輪が見えなければ、問題ないでしょ?」
くすり。
軽く笑って、パチンと指を一つ鳴らすあたし。
その直後、物質的な束縛と、精神世界面での束縛から。
とりあえずは、その物質上の束縛は、人間の目には映らないようにと少しいじる。
元々、精神世界面アストラル・サイドにおいても、この、ラルタークの本体をつなぎとめていたのだが。
それを少しばかりさらに多少強化して。
「ふふ♡これなら問題ないでしょ?」
あたしが指を鳴らしたその刹那。
ラルタークの首にかれられていた首輪と、
そして、ゼロスによって繋がれていた紐が瞬く間にと掻き消える。
実際は消えてはいないけど♡
ゼルガディスやアメリアといった人間達の目や、
ついでに、この世界に生きている存在達の目からは、
その紐などが見えないようにと少しばかり手を加えてみたりして♡
そういいつつ、軽く手を叩くあたしに。
「…何したんだ?リナ?」
なぜか、額に冷や汗一筋流しているゼルガディス達。
「あら。こいつをつないでいた紐をアストラルサイドに移して♡
  あとは、物質世界であるこの世界上では、見えなくしただけよ♡」
一応、聞いてくるので、丁寧にも説明しておくあたし。
まったく。
何この程度で驚く必要があるっていうのよねぇ。
何ぜかこの程度のことで。
……いや、見えなくしただけとか……精神世界面アストラル・サイドに移動しただけって……
……一体……リナって……
などとそんなことを心で思っていたりするゼルだし。
「すごいです!そんなことが可能なんですか!?」
目をきらきらさせていってくるアメリアに。
「あら、出来るからやったに決まってるじゃない♡ちなみに、これ、子供でも出来るわよ♡」
当然のごとくのあたしの言葉に。
出来ない、出来ない。
出来ないと思います……
なぜか、心でそうつぶやきつつ、ぱたぱたと手を横に振っているゼルとアメリア。
手を横にぱたぱたと振りつつ。
「リナさんって、私達の知らない術でも。いとも簡単に出来るんですね。
  これも、リナさんのお姉さんのルナさんの影響ですか?」
リナさんのお姉さん、あの、赤の竜神騎士スィーフィードナイトですし。
そんなことを思いつつ、あたしに言ってくるアメリア。
「ま、そんなところかしらね♡」
にっこり微笑むあたしに。
……というか、エル様だから、何なんですけど…
ま…まあ、口が裂けても…滅んでも、そんな事実……いえませんけどね……
などと、そんなあたし達の会話を耳に挟みつつ、そんなことを思っているゼロスだし。
とりあえず、深く考えないことにして。
「で?町に着いたが?どうするんだ?リナ?」
あまり深く考えても、何かとてつもない事実を突きつけられそうだしな。
などと思っているゼル達とは裏腹に、のほほんとそんなあたしに聞いてくるのは、ガウリイ。
「とりあえず、王宮にいくつもりよ。ルナの知り合いがいるからね。あたしもあったことがあるし♡」
というか、相手はあたしの正体は知らないけど。
ちなみに。
以前、ちょこっと、その知識の訂正もしていたりするあたし。
以前、ルナと一緒というか。
ルナがディルスに呼ばれたときに。
あたしも一緒に部下Sをお仕置き…
…もとい、根性の入れなおしをするのを兼ねて、一緒に来たときに面識を持っているこのあたし。
その言葉に。
「リナさんって、顔が広いんですね。私でもこで私の顔を知っている人はいないと思います。
  姉さんや、父さんの顔を知っている人はいると思いますけど。
  ……この国、それほど付き合いって、ありませんし……」
そういいつつ、つぶやくようにいっているアメリア。
ま、確かに。
というより、ここディルスは、あまり積極的に、外部と交流もたないからねぇ。
何でも、外部と交流を図るより、目の前。
つまりは、近くにある、カタートに目を光らせるのが先決とか何とかいって。
ま、ただの人間が、普通の武器で、一応、あれでもしがない中間管理職魔王。
ま、あたしにとっては、単なる使いっぱしりの、部下の一人に他ならないやつだけど。
あれでも一応、Sのやつはこの世界の魔王を任せているわけで。
精神世界にその身を置いているあいつを、普通の武器で情けないことに、倒せない人間達。
せめて根性だして、普通の武器攻撃でも、精神世界にもぐりこむくらいさせても、いいでしょうに。
ま、何はともあれ。
そんな普通の武器などを装備して、この地からカタートに遠征があったのは、ほんの少し前のこと。
ま、グラウのやつが、その当時の国王に呪術をかけて、この国に送り返してきていたりもするけど。
それはそれ。
「でもいいのか?こんな魔族を連れて行っても?」
ガウリイがラルタークのほうちらりとみつつ。
そんなことをつぶやくが。
彼がその言葉を言ったその刹那。
『うぉぉぉおおおおおお!!!!!?』
ゼルにアメリア、そしてゼロス。
この三人が同時に驚愕の声を上げていたりする。
そして。
「ガウリイさん!まともな意見!いえたんですね!私は始めて知りました!」
本気で驚きながらいっているアメリアに。
「いやぁ、ガウリイさんが…まともな意見…これは……かなり驚きましたねぇ……」
本気で、少しひきながら、
その物質化している、肉体の額に、些細なことながら、冷や汗なんかも作り出しているゼロス。
「……多少は脳ミソが復活したか。たいしたもんだ。その状態が長く続けばいいが……」
さらりと、しみじみ面白いことを言っているゼル。
そんな、ガウリイをほめている三人のその言葉に。
「あ……あのなぁ。お前ら……オレを何だと……」
そういって、じとめでそんな彼らを見ているガウリイ。
ま一応、このガウリイ。
表上には表さないけど、結構、その辺りのことは鋭かったりするんだけどね♡
ゼル達は気付いてすらもいないけど。
「まあまあ、そんなどうでもいいことは放っておいて。
  とっとと王宮に行くわよ♡皆♡何だったら、空間移動する?」
にっこりと微笑むあたしの言葉に。
ぶんぶんぶん!
面白いほどに、首を左右に振っているアメリアとゼル。
そんなに、嫌がらなくてもいいじゃないのよ♡
たまぁにやってるんだしv
瞬間移動を兼ねた空間移動♡
「……そんなどうでもいいことって……」
あたしの言葉に、面白いことに少しばかりいじけていたりするガウリイ。
とりあえず。
そんなガウリイは無視するとして。
そのまま、この町を歩くのが、実はあたしの目的の一つでもあるわけで。
あたし、ガウリイ、アメリア、ゼルガディス。
そ~して、おまけにゼロスとラルターク。
この六人で。
このガイリア・シティの先にある、ディルス王国の王宮、ディルス城にと向かってゆくあたし達。

城に向かう道筋は、いろいろとあるけども。
そのうち、表通りを中心に進んでゆくあたし達。
そんな、表通りを歩いていると立ち並ぶ、家々の影から一つの影が飛び出してくる。
そして…
―ドン!
その飛び出した小さな影が、ガウリイにとぶつかってゆく。

「あ、ごめんね。お姉ちゃん。」
そういいつつ、立ち上がり、立ち去ろうとするそれ。
そんな彼の襟首を軽く捕まえているガウリイ。
「……な……何!?」
戸惑いの表情を浮かべて、ガウリイの方……つまりは、あたし達の方を振り向いたのは。
見た目の年齢は、十一、二歳程度。
軽くウェーブのかかった艶やかな黒い髪。
人間の中でいうと、美少女と見紛うばかりの、美少年。
そういう表現がぴったりと当てはまるのであろうが。
ガウリイが捕まえているのは、一応見た目はまだ子供でしかない少年が一人。
あくまでも、その外見は♡
ふふ。
やっときたようね♡
くすりと笑い、小さくつぶやくあたし。
当然のことながら、その台詞は、アメリア達の耳には届いてはいない。
でも、どういう風にこのあたしに接触しようかと迷った挙句に、
始めから予定していた方法で、接触してくるとはねぇ。
こいつは♡
こいつが、あたしのことを知る前に計画していたのは、
このあたしの財布を偶然に抜き取る町の少年のふり。
それを演出する気だったようだけどね。
もう少し、捻りを入れなさいよね♡
フィブリゾ♡
「あのなぁ、人の財布を取らないでくれるか?とりあえず、返してくれないか?それ?」
そういって、指を指し示すガウリイのその指の先には。
その少年の手に握られている、
先ほどまで、ガウリイがもっていた道具袋の中にあったはずのガウリイの財布が一つ。
「ど…泥棒!?こんなかわいい子が!?」
アメリアが目を丸くして言っていたりするけども。
本当、人間ってすぐに見た目に騙されるわよねぇ。
だから面白いんだけどね。
ふふふふふ♡
「子供でも泥棒は泥棒だ。警備兵連中にでも突き出すか……」
腕を組みつつつぶやくゼルの言葉に。
「わ…わかったよ!返す!返すから!突き出さないで!
  あんなおかしな連中に突き出されるくらいなら。殴られるほうがましだよ!」
涙を浮かべていってくるし。
「…?おかしな連中?」
その言葉にアメリアが眉をひそめ。
ゼルガディスはじっとそんな少年の姿をしているそいつの目をみていたりする。
大概嘘をついているかどうかは、目を見ればわかるからな。
などとゼルは思いつつ。
「うん、ここの町の警備兵連中達。最近変なんだよ……」
面白いまでにかすれたように言いにくそうに演技しつつ言っているし。
その言葉に。
「リナ。ちょっと詳しく聞いてみたほうがよさそうだな。」
「私もそう思います。」
確かに尋常ではない兵士の姿ですし、などと思いつつ、ゼルの意見に同意しているアメリア。
そして。
今ガウリイにわざとぶつかっていったフィブリゾに目を向けて。
「突き出すのは簡便してやる。その代わりもう少し詳しく聞かせろ。」
そういってフィブに詰め寄っていたりするけど。
別に聞かなくても分かるのにねぇ?
「ま、そんなことはどうでもいいのよ♡とりあえず、こいつ連れて先に王宮にいきましょ♡
  そのほうが話しも早いしね♡」
あたしの言葉に。
「……え……ぼ……僕も?」
何をいっているのやら。
「あら?当たり前でしょう?いくわよ?フィブ……」
にっこり微笑んで言いかけるあたしの言葉に。
あわてて。
「だ…だったら僕もお姉様がたと一緒に旅させて!僕迷子なんだ。
  家がある【滅びの砂漠】方面にある村に。戻りたいんだよ。僕!」
言いつくろうようにあわてていってきたりしてるし。
……お姉様がたって……、冥王様……
?声に…リナさんに対して…怯えの表情が……入っているのは気のせいでしょうか?
心の中で突っ込みを入れているゼロスに。
心でそんなことを思っていたりするアメリア。
あら。
別に名前を言ったくらい何でもないでしょうに♡
一応は仮の名前も考えているようだけど。
フィブリゾの言葉に、目を見開いて。
「あの?何でそんな遠くからこんな所に?」
そういって、かがみこんで、問いかけていたりするアメリア。
その言葉にふるふると首を横に振り。
「わかんない。馬車の中で寝てたら。何でかここにいたの。僕。
  で、家に戻るお金がほしくて…お姉さんの財布取ろうとしたの……ごめんなさい……」
シュンとうなだれるその言葉に。
「……お!?」
お姉さん、といわれ、思わず、目を丸くさせて自分を指しているガウリイ。
『ぷくくくくっ!』
その言葉に思わず噴出しつつ笑っているアメリアとゼルガディス。
そういえば、さっきアメリアが、悪戯半分にガウリイの髪をみつあみにしたままなのよねぇ。
ふふふ♡
「あ……あのなぁ……オレは男だぞ?」
疲れたようにつぶやくガウリイに。
「ええ!?そうなの!?
  てっきり顔立ちが綺麗だから、女の人が、男性の振りをしているのかと。」
「あはははは!私……もう駄目ですぅぅ!」
その言葉に、耐えられなくなったらしく、アメリアがおなかを抱えて笑い出し。
ついでにラルタークまでもが含み笑いをしていたりする。
「う~ん。さすがですね。ガウリイさん♡」
さすが、冥王様。
無邪気な子供のボケの振りをして。
どうにかこの御方の怒りを……紛らわそうとしておられますね……
心とは裏腹の言葉を発しているゼロス。
どうにか、笑をこらえつつも。
まあ、子供の目には……女性に映っても仕方ないのかもな。
などと納得していたりするゼル。
フィブリゾの前にかがみこみ。
「……お前、ここから滅びの砂漠には……かなりの距離があるぞ?……ずっと寝てたのか?」
こみ上げてくる笑を抑えつつも。
違うところで警戒を解いていないゼル。
「うん。多分……。馬車の中においしそうな青い実があったから。実際においしかったし。
  一気に何十粒か食べたら……いきなり眠くなって。気がついたらここにいたの。」
まあ、事実ではないけど嘘でもないのよね。
実際。
馬車の中であれを食べたのはフィブリゾ実際にやってることだし。
そんなフィブリゾの言葉に。
「……その実って?」
首をかしげつつ、目に笑い涙をためつつも、問いかけているアメリア。
「…あ、これ。」
いってごそごそと。
ポケットから、小さな青い実を取り出し。
「おいしかったから、他にも失敬してきてるの。」
そういいつつ、アメリアにそれを手渡す。
ちなみに。
乾燥させて砂糖漬けにされたそれは、乾燥菓子としても十分にいけるけど。
それをみて。
「こ…これって!」
「……ブルーリーの実だな……」
アメリアの叫びに答えるかのように言っているゼルガディス。
そして。
砂糖がまぶしてあり、乾燥されているその粒を掴みつつ。
「これを何十粒も食べたのか?」
「うん!ちょっと苦味もあったけど。まぶしてある砂糖も甘かったし。
  それにおいしかったから。?その実に何かあるの?」
無邪気な子供の振りをして、キョトンとしてアメリア達にと問いかけているし。
その言葉に素直に騙され。
「……お前……知らずに食べたのか?」
目を丸くしてそれとフィブリゾを見比べているゼル。
「……だから……何??」
きょとんとした表情のままの少年に。
「これ、ブルーリーの実だぞ?一粒で像でも10日は眠るといわれてる。
 ……お前、そんなに食べて…よく無事だったな……」
そういいつつ、ポンと、フィブリゾの頭の上にと手をのせているゼル。
「そ…そうだったの!!?と…ところで僕も一緒にいってもい~い?」
泣きそうになったままの表情を保つつつ、上向き加減に言ってくるフィブの言葉に。
「もちろんです!このアメリア!あなたを無事に家にと送り届けてさしあげます!
  正義の仲良し四人組プラス一名の名前にかけて!」
「アメリアさぁん、ですからそのプラス一名というのは……」
そんなアメリアの言葉に。
少しばかりいじけていたりするゼロス。
その言葉にぱっと目を輝かせ。
よくやるわね・……こいつも。
「本当!?わ~い!ありがとう!お姉ちゃん!」
そういいつつ、アメリアにしがみついているフィブリゾだし。
傍目からみれば、本当に子供が無邪気に喜んでいるようにしか見えない。
ま、この程度できないと、それはそれで問題なんだけどね。
そんなやりとりを傍目でみつつも。
「ほらほら、早くいくわよ?」
そういうあたしの言葉に。
『は~い!』
アメリアとフィブリゾの声が重なり、互いに顔を見合わせ笑う二人。
う~ん。
面白いからこいつの正体、アメリア達には内緒にしておきましょう♡
ふふふふふ♡
あたし達が目指すは。
ガイリア・シティのその中心。
――  ディルス城。


                                        -続くー

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あとがきもどき:
薫:・・・・殆どノートに書いてある小説のまま(爆!)
  ま、多少変えてはいますけどね(だからまて!)
  ・・・・・さて・・・。何前の話しを打ち込まずに・・。
  また違うのから・・(汗)
  何はともあれ・・。
  ・・・・いい加減に二度目のセイルーン偏・・いくとするか・・。
  あはははは・・・(-_-;)
  んではでは・・・・。

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