エル様漫遊記・アトラス偏


ゆっくりとその塊に近づいてゆきその側に佇む。
やっぱりね♪
そこは、この部屋の破法封呪ルーンブレイカーの中心。
一応、封呪の最も影響が強いところ。
長い髪にそして、身にまとった白いマントとローブ。
背は160前後。
実際は、163だが。
まあそんな細かいことはどうでもいいとして。
『―…誰です?』
あたしの脳裏に声が響いてくる。
といっても、あたしが通信できるようにしてるから、できること。

普通なら、あたしにテレパスなんて送れないし♡
それをしようとしたらまず間違いなく、やろうとした相手の精神が消滅するか破壊する。
まあ、ユニットとかならではできるけど……
あとあたしが認めてたりする存在とかはね♪
それらは特例中の特例だし♡
あたしからは、どんな相手でもできるけどね♪
それこそ簡単に♪
でもこいつには、そんなことは分からないだろうし。
ここはやっばり、だまされてるふりしちゃいましょう♡
「あら。テレパシーね♡」
あたしは、わざと固まりの中にいる人物にテレパスで返事をする。
『貴女…女性の方ですか?敵意はないようですが……
  とすると、タリムやデイミアが、妙な気を起こしたわけではなさそうですねぇ~…』
実情を知らないものが聞いたらそれこそ簡単にだまされるような口調でいってくる。
あら。
こいつの話し方って♪
そういや、こいつはあまり視たり覗いたりはしてなかったからねぇ。
別にいいけど。
あたしは一番楽しめそうな所しか覗かないし♡
いちいち、全部見てたら飽きるしね♡
知ろうと思えば、すべてが自分の中のことだから、すぐ知れることだし……
くす♪
「…どこかの中間管理職みたいに、のほほ~んと話さないの。
  ったく。もしてして、あのセイグラムってやつ。
  あんたのその口調であんたと契約したんじゃないでしょうねぇ。
  ……ま、あんな下っ端があいつを知っていればだけどね♪」
まあねあいつも、結構変わってるから♪
結構、下っ端にも知られてるのは、知られてるけどね♡
名前は誰でも知っているんだけどねぇ~…
部下Sより、実は使い勝手がいいのよね♪
あいつって♡
あたしの言葉に。
『…何のことでしょう?』
とぼけているハルシフォム。
ふふ。
もうちょっとからかいましょう♡
「ところで、ハルシフォム…だったわよね?
  どうしてセイグラムとギオをあたしの前に、警告と称して出してきたのかしら?」
あたしの言葉に驚いた口調で。
『……あ…あなた?ただの女性ではないようですね?』
などといってくるし。
あ、動揺し始めてる。
…面白い♡
あたしと、固まりの中にいるハルシフォムは精神の感応を使って会話をしている。
まあ、あたしははっきりいって精神を隔離している状態だが。
でないと、人等にはあたしの精神と会話すること事態がなぜか無理だしね♪
あたしの精神の余波だけで、なぜか消滅したりするし……
本当に情けないったら……
「あたし?あたしは、リナ。リナ=インバース。」
『ほぅ。貴女があの……』
どうでもいいけど、本当にあいつ…あたしの人としての名前…知らないのよねぇ~。
まあ、レゾ=シャブラニグドゥにしても、北のあいつには分からないようにしてあるから♪
まだ、北の奴は分かってないようだし♡
あいつが知らないんだから、んな下っ端の下っ端すぎる雑魚が知ってるはずもないけどね♡
というか。
もしかして、Sのやつ…あたしがここにいるのも教えてなかったんじゃなかったかしら?
なんか、畏れ多いとかいって……まあ別にい~けど……
根性がないわよねぇ……本当に……
このハルシフォム表議長。
あたしの、人としてのリナ=インバースとしての噂と知識しか持ってないし。
『ま。おそらく、表議長の椅子ほしさにタリムとデイミアがつるんだんでしょうけど。
  あ。やっぱり仲たがいしましたか?あの二人♡あはははは♡」
にこにこと、話題を変えようとして笑いながら言っているハルシフォム。
表て向きには、そうだったみたいだけどね。
そもそもこいつが魔族と契約したのが、原因なんだけど♡
でもどうしてあんな下っ端もどきと契約してるのかしら?
どうせなら、ゼラスとか…部下Sとか…
あ、ダルフィンもいいわよね♡
グラウシェラーは…あいつ固いところがあるからねぇ……頑固だし。
フィブリゾは…今、なぁんかあたしに隠れて面白い作戦を始めてるし♪
あいつがターゲットにしてるの・・『あたし』なのにね♡
そもそも隠れて、ということ事態が無理なのにね。
よくあたしのことをわかってないようなのよねぇ。
まったく……
それより、部下Dの行動を把握しましょうね♪フィブリゾ♪
面白いことやってるし♡
ふふふふふふ♡
ガーヴは…一応、人としての心が混じったから、魔族から離反するとか本人いってるようだけど。

魔族の本質は、滅び。
だけどそれは、存在しながら滅びを迎えるためにより高く向上してゆくため。
…ある意味、本質に近いのよねぇ。
ガーヴの意見は。
生きるってことは、そもそもすべての存在に前提はおいてあたしは創ってるし。
ただ、逆の特性もあったほうが、よりよく進化・向上が早いから、そうしてるだけだし。
……どぉぉぉぉも、最近・・部下達……勘違いしてるし……
……今度徹底的に、全員にお仕置きしておきましょう♡
まあ、それはともかくとして……と。

「『あはは』って。あんた、ほんとっうにあいつに似てるわよねぇ。」
ふとちょっとした悪戯を思いつく。
そだ♡
似てるよしみで、コレにしましょう♡
「……ま、似てるよしみで助けてあげる♡
  あ、けど♪一回死ぬし♪姿も今の姿から子供の姿に変えるわね♪
  今のままの姿だったら、まず間違いなくあんた死刑になるし♪」
『……な゛!?』
あら、面白いまでに動揺してるわねぇ♡
「街の人達、何人も実験の材料にしてるでしょ♡
  あ、それとも、ハルシフォム。彼方、人でなく魔族になってみる?それも面白いかもよ♡」
『人ごとみたいに…簡単にいいますねぇ……。けど…そんなことできるわけ……』
できるわけない。
そういいかけるハルシフォムだけど。
「あら♪出来るわよ♪簡単に♪」
いいつつも、ふっと愛用の大鎌を取り出す。
ガウリイ達には気づかれないように、ここのみに見えるように。
つまり、ハルシォムだけに大鎌が見えるように細工してある。
「神族や魔族をこれで斬ったりしたことはあるけど♡
  そういえば♡人間ってこれでやってみたことないのよねぇ♡」
身長より大きな鎌をくるくる回す。
まあ、これもあたしの一部だし。
重さとか全然ないし。
あたしの一部を鎌の形にしているだけだしね♡
今のあたしの姿もこの人の形に模っているだけだし♡
『あ……貴女……一体?』
なぜか、かなり怖れ始めているハルシォム。
別に恐れることないのにねぇ。
「ま、いっか♡そうね♪どうせ、記憶も消すし(操作するし)♪記念に教えてあげるわ♪
  あたしのことは、まあ、大概、一般てきには、
   『悪夢を統べる王ロードオブナイトメア』ってよく呼ばれてるけどvv
   彼方も魔道士なら、知ってるでしょう?かなり間違っている知識だけど♡
   あたしの正体は、彼方たちが伝説として語り継いでいる、『混沌の海』そのものよ♪」
実際は、その混沌の海をすべて創りだしている存在だけど。
混沌の海も単なるあたしの一部にしかならないし♡
すべての混沌を抱擁し、創りだせし存在。
それがあたしだし。
『な゛!?混沌の海って!?世界の元になっているという!?す……すると!?貴女は!!!?』
なぜか目を見開き、あたしを見ているハルシフォム。
面白いほどに狼狽しているけど。
こんな些細なことで、狼狽するんじゃない!
狼狽し、驚愕し、混乱してるし。
本当っ…たかがこの程度のことを聞いただけで…情けないわねぇ……
ま、いっか。
「はい♪そこまで♡」
―――――――――ザス♪―――――――――
軽くいって鎌を振り下ろす。
刹那。
血も何も一滴も出ずにハルシフォムが固まりごと消え去る。
と。
あら?ハルシォムの魂がこっちに戻ってきてるし
さってと♪
魂に新たな器を与えるとしますか。
とりあえず、今消滅させた元の身体を元にして…とっ♪
七歳くらいの姿にしておきますか♡
そしてその新たな器の肉体にハルシフォムの魂を入れてておく。
ふふふふ♪
これで完成。
目の前には完全に子供になったハルシフォルの姿が。
ひとまず記憶操作を施した子供となっているハルシフォルを連れて、ひとまず水から上がってゆく。


「……待たせたわね♪」
あたしは子供ハルシフォムをつれて、ガウリイとランツのところにへと戻ってゆく。
と。
「リナ!!!遅かったじゃないか!」
なぜか心配していたらしく声を張り上げてくるガウリイ。
…いい加減にあたしの正体……気づいてもいいでしょうに……
まあ、こいつはあたしと一緒にいる理由の一番は、あたしとどうも手合いがしたい!
というのがあるらしいけど。
「この子供は?」
ランツがあたしの横にいる子供に気づいて指をさして聞いてくる。
「ああ、あの中に入っていた人よ。」
とりあえず、嘘ではないし。
あたしは無難に答えておく。
「じゃ、戻りましょ♪」
ひとまず用事はすんだし。
それだけいって。
ガウリイ、ランツ、ハルシフォム(子供)、そしてあたし、となった四人で上へと登ってゆく。
『うわっ!?』
何か瞬時に移動しただけで、またまた叫んでいるガウリイたちだけど。
だから。
この程度で驚かないのってば♡


「はぁぃ♪たっだいま♪」
にっこりとそこにいたデイミアに笑いかける。
「ぬよおうなわやめよ!?」
意味不明の言葉をぼやいて、ぺタリと尻餅ついている。
今のを直訳すると。
―どうして、あそこから魔法ででてこれた!?それと…ハルシフォムひょうぎちょぉぉぅぅ!!??―
であるが。
「はははははははるしぉぉむ評議長!?」
そういえば、このデイミア、ハルシォムの子供時代を知ってたっけ♪
ハルシォムを見て、かなり怯えている。
「は?ハルシォム評議長?どこに?」
ランツが首をかしげる。
「ここ♪」
あたしは横の子供を指差す。
「?何のこと?僕、名前はハルシォムだけど、評議長って??」
子供の姿になっているハルシフォムが首をかしげる。
完全に大人になってからの簡単な部分の記憶は消してあるからねぇ♡
まあ、魔道の知識なんかはそのまま残してあるけど♡
それと、多少記憶を操作しアレンジしてあるけどvv
「はひぅ…違うんだぁ…違いますぅ……
  わたしじゃないぃぃ……わたしかやったんじゃないんですぅ……」
情けない声を振り絞るデイミア。
「た…たりむですぅ!!たりむのやつがぁ!甘言をひけらかしてぇ!わたしにこんな真似おを~!!
  結界作って閉じ込めるのをやらかしたんですぅぅぅ~!!
  わたしは、彼方に対して、ヒトカケの悪意すらも抱いてなどいませぇぇん!
  いえ、でしたぁぁ!ですからですから……お許しぉぉぉ~!!」
追求してもいないのにぺらぺらと話しているデイミア。
かなり混乱しているようねぇ。
でもこの負の感情……あんまりおいしくないから、ゼリーにでも閉じ込めておきましょっと♪

携帯食料、負の感情ゼリー♪
雑魚魔族達の餌付けなどに最適♪
ついでに、部下達の報酬にも♡
まあ、報酬を与えるような、なかなか優秀な部下というのが少ないのが難点よねぇ……
ああ……無能ばっかりぃぃぃぃ!!!!
あ。
今は関係なかった。
今は、あたしは人やって遊んでいるんだしね♡

一人で勝手にわめいているデイミア。
「……な゛!?」
ここにいたり、ランツがこの街で起こっている事態を少しは把握できたみたいね♡

とりあえず、半狂乱になっているデイミアはほっといて。
あたし達は、とっとと屋敷からでてゆくことに。
なんか、屋敷の奥から悲鳴と叫びが同時に聞こえてるけど。
関係ないし。
ガウリイとランツはなぜか顔色がわるいけど。
ま、気のせいよね♡
「さぁて、それじゃ、次いきましょ♪」
あたしが言うと。
くいくい。
あたしの服をつかんでくるハルシフォム。
「……ねぇ?お姉ちゃん?どこいくの?」
きょとんとした表情でいってくる。
「あなたの家よ♪」
「……僕の家??」
とまどうハルシォムをつれて、あたし達は歩き出す。
「…リナ?一体、どういうことだ?」
ガウリイが道すがらあたしに聞いてくる。
「…ま♪あとから分かるわよ♪面白いことがね♡」
ガウリイの意見はとりあえずさらりと交わしておく。
だって今教えたら、面白くないし♡


こんこん。
竜の頭を形どったドアを二度叩く。
街から少し離れた人気のない場所。
そこにハルシォムの家はある。
ちなみに、庭などには温室などもあるが。
まだ、この世界では、珍しいものらしいけど。
何しろ、まだガラスの精製が透明にするのが難しく感じてるしねぇ~。
ここの世界の技術って……
結界の外では、結構その辺りの技術は発達してるのにね♡

この千年の間に、ここは主に魔法が進化し、結界の外では技術が進化している。
結界とは何を考えているのか北の部下Sのやつが、
千年前に行った、一般的にいう降魔戦争によって、部下Sの腹心四人が張った魔族の結界のこと。
東西南北にその結果の拠点と、彼らの出張所ともいうべき城がある。
精神世界に宮殿というか本殿を、全員置いているからねぇ~……
神にしろ、魔にしろ。
そう指示したのはあたしだけど。
というかそうするように創造ってるし♡

一応、ここには、ルビアという人物が一人ですんでいる。
ハルシフォムの助手をしていた女性が、ハルシフォム評議長の屋敷に、ひっそりと暮らしている。
タリムはそういってたけど。
本家のルビアって…あたしのとこに実は大分前に戻ってきてるけど♡
ここに住んでいるのは、ハルシフォムがルビアから作り出したホルムンクス。
でも、作られた命でも自我は芽生える。
一応、器ができたらそれに魂が入るようにはしてるから♪
あたしがそういう風に創ってるし。
輪廻の流れとかの設定を♡
「はぁ~い。」
家の中、遠い場所で声がする。
どうやら、今は温室に出てたようねぇ。
まあいいけど。
この声の主とは、あたしは実際に会っているけどね♡

ややあって、鍵を開ける音。

かちゃ……

出てきた女性は、夕日の色の赤い髪。
どこか悲しげなその瞳。
今朝、
あたしに、この一件には関らないでくださいといって人ごみに姿を消していったあの人物。

「…ルビア!!」
ぼすっ!!
そんな彼女にハルシフォムが抱きつく。
このあたりも、すこぉし記憶操作しているしね♡
「……え??あ……あの……って……ままままさか!!!!?ハルシフォム様!!!?」
あら♪
一目で分かったようね♪
結構、結構♪
ルビアが驚いたように、あたし達の方をみてくるけど。
一方では、ルビアのスカートにしがみついているハルシォムの姿。
「ハルシフォム。お姉さんルビアと、お話しがあるの?ガウリイ達と待っててくれる?」
あたしがハルシフォムの目線にもっていき、彼にいうと。
「うん!!わかった!!!じゃ、遊ぼう!!!お兄ちゃんたち!!」
いって、ガウリイとランツを引っ張って庭に出てゆく。
三人の姿が見えなくなるまで見送ってから、あたしと彼女は顔を見合わせる。
「さぁ……てと。」
あたしがいいかけると。
「あ…あの?あのかた?確かに、ハルシフォム様……ですよね?
  何で子供の姿になってるんですか?」
とまどいながらあたしに聞いてくるルビア。
「あら♪元の姿では何かと問題あるでしょ?
  少なくとも、何人かは些細な程度だけど一応殺してるし♡
  下っ端雑魚魔族とも契約してたわけだし。」
いちどそこで言葉を区切る。
「だから、記憶を消して子供の姿にしたの♡あなたも彼を助けたかったんでしょ?」
あたしは、純粋なる心が好きである。
だから、このルビアがハルシフォムを助けたい。
という純粋な気持ちも結構好きの分野に入っていたりするし。
「知って…いたんですか?!」
あたしの言葉に、ルビアがとまどいながらいってくる。
「あら♪だから今朝方、あたし達に関るなっていったんでしょ?
  あ。でも、あたしがこんなことできるって知らないから無理ないわよねぇ♪」
まず、子供の姿にするのは誰にでもできるが。
あと、記憶操作も。
それをどうやるかは、その個々たる存在しだいだが。
本質から変えてゆくか。
外見だけ、そうするか。
それとも、存在から、魂から、記憶から、そのものの構成している分野から、すべてを変えるか。
しばし戸惑いつつも。
ようやく理解できたように、あたしの言葉にぱっとその顔に光が戻っているルビア。
「で…では、ハルシフォム様は、もうあんな恐ろしいことは止めてくださるのですね!!」
「っていうか。その辺りの記憶も完全に消してあるわよ?
  …あ♪あなたにも、一応協力してもらうから♪」
いって小さな光の球をルビアに投げる。
ルビアの身体にその球が吸い込まれてゆく。
と。
「……え?こ…この記憶…は?」
かなり困惑し、何やらとまどうルビア
「それは彼。ハルシフォムにあげたのと同じ記憶よ♡話しがちぐはぐだとおかしいでしょ?vv」
今ルビアに与えたのは、ハルシフォムに記憶操作を施しているその部分の記憶。
同じ記憶でないとおかしいし。
昔のいろいろな出来事など、その他もろもろ、といった記憶そのもの。
「今度はあなたが、彼をまっとうな人間に育ててね♡
  ちなみに、彼の中にあった本来のルビアの記憶もあなたに入れてあるから♪
  あとは、うまくやってね♡」
あたしはそれだけいっておく。
今だに、ルビアは当惑しているが一生懸命理解しようとしているようだ。
「さって。あとは……と♪」
あたしは、もう一つ、家の中に光の球を投げる。
ふわ。
かっ!!
一瞬の瞬きの光のもと、一つの部屋が新たにこの家の中に出現する。
一つの部屋を子供部屋にと作り変えたのだけど。
というか、実際に新しく作ったのだけど。
「やっぱり、子供部屋がないとおかしいわよね♪」
うきうきといっているあたしを目をまるくして見ているルビア。
誰でも簡単にできるのよ?
こんなことは♡
それとほぼ同時。

「…ただ今!!!」
元気にハルシフォムが玄関から入ってくる。
「ねぇ?ルビア?お話し終わったの?じゃ、ルビアのお菓子食べたいな!!」
にこにこというハルシフォム。

とりあえず、そんなハルシフォムとルビアをそのままにあたし達は家を後にすることに。
「じゃ、あたし達はこれで♪」
「ありがとうございました!!」
なぜか目にうっすらと涙を浮かべて、あたしに頭をフカブカと下げてくるルビア。
不思議な表情しているガウリイとランツは、とりあえず無視して、
あたしは、タリムの屋敷に向かうことに。


タリムの屋敷への帰り道。
「なあ?一体、何がどうなっているんだ?リナ?」
ガウリイが疑問に思っているらしく問いかけてくる。
「そうですよ?何であの子供がハルシフォム評議長と同じ名前なんですか?」
ランツもガウリイに同調して聞いてくるし。
「…ま♪すべては今晩わかるわよ♪多分、絶対ね♪」
そんな彼らの質問をかるくはぐらかす。
どうせ、説明しても理解不能だろうし。
ま、ハルシフォムのほうは、
魔術の実験で子供になったと、魔道士協会の方には連絡することにしましょ♪
その方が楽だし♪
何よりてっとり早いし♪
「さてっと♪じゃ、とりあえず、戻りましょ♪
  あ、ランツ♡魔道士協会によって、これちよっと渡しておいて♡」
あたしはとある手紙をランツに渡す。
「??これ?」
ランツが首をかしげる。
「い~から♪いってくるの♡」
「は…はぃぃぃぃぃぃ!!!!」
なぜか、あたしがにっこり笑っていうと、汗を流しつつ走ってゆくランツの姿が。
「さってと♪これでよし♪」
「何がよしなんだ?」
今だに理解してないガウリイ。
「ふふふふふふ♡少なくとも、デイミアとタリムの争いはなくなるはずよ♡ま、ともかく戻るわよ♪」

ふふふふふ♪
さぁて、今晩は、あいつをからかって遊ぶわよvv
絶対にくるし……ね♪


                           ー続くー 


 HOME    TOP    BACK    NEXT


#################################### 

あとがき:
薫:よっしゃぁぁぁぁ!!!!二巻分はあと6ページ゛たぁぁぁぁぁぁあ!!!
  次でいけるかな♡がんばるぞぉぉぉぉ!!!!
姫:・・・・で?
薫:・・・・(汗)
  あ゛あ゛あ゛!!!!ごめんなさいぃぃいい!!!!
姫:神託・・打ち込んでもないのに、なぁに、二部の話し・・打ち込んでたの?
   それも子供視点の番外編なんて?
薫:・・・・実は、たかこさん(海藤雄馬さん)のページ。
  『乾燥剤』で・・・地雷・・・3333ふんだんです・・・(汗)
  それで・・考えて・・ちょうど・・あれ、久しぶりに思い出して、また考えてたところだったので・・・(汗)
  ちょぉぉと、エピソード・・追加しゃえ・・vvと・・てへvv
姫:・・・・だからぁ・・・。せめて、打ち込み途中の小説を先にしなさいって!!!
  何度もいっているでしょうがぁぁ!!
薫:あ゛あ゛あ゛!!分かってますぅぅぅぅ!!が・・頑張ります・・・(汗)
  し・・しかし・・・・眠気にかてない・・・・しくしく・・(こらまて!)
姫:せめて、じゃあ、今日中に、これ、完結しなさい♪この二巻分の内容は♪
薫:え゛え゛!!眠いか寝たいのにぃぃ!!!←事実・・(汗)
姫:いやなの?
薫:・・・・・・・・・・・・・・・(汗)
   ど・・・努力します・・・・・(滝汗)
姫:それでは、パソにむかってる、こいつは無視して♪じゃ、またね♪
薫:しくしくしくしく・・・・・・・・・・。


 HOME    TOP    BACK    NEXT