前書き&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

しくしくしく・・・・。せっかく・・せっかく打ち込んだのにぃ・・・・消えた・・しくしくしく・・・・・(涙)
ちなみに、エル様漫遊記・アトラス偏。
元は、小説の二巻・・です・・(涙)
しくしくしく・・・・。なぜ!?


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   エル様漫遊記・アトラス偏


店内はすでに戦場と化している。
あたしは、のんびりと傍観を決め込んで楽しんでいる。
殴る、蹴る、噛み付く、などなどと。
人間がいうところの地獄絵図という感じである。
面白いから、実際に地獄という場所もどきは本当に創ってるけど♡
部下達のお仕置きコーナーも兼ねて♡
ひっくり返るテーブルに、飛んでゆくお皿と料理の数々。
…何かもったいないわねぇ~。

アトラス・シティの小さな食堂。
味としては、人間としては、まあまあ悪くはない。
ここアトラスでは、只今人間同士のごたごたが起っているために、客層が面白い♡
傭兵、ちんぴら、ならず者、あと、何を考えてるのか下級魔族達♡
そんな存在たちがひしめき合っているこの食堂で。
乱闘騒ぎが巻き起こり、広がりはすれこそ、収まる気配なし♡
あ、また一人倒れたわvv

ことの起こりは数時間前。
「よお、ひとりかい?お嬢さん。」
あたしに人間の男が言い寄ってきたのは、
カウンターにかけたあたしが、ヌードルセットの五杯目をちょうど食べ終わったとき。
人間やってるときに食べる料理って何か違うのよねvv
気分的にも♡
くせのある紅い髪の人間のなかでは、あまりハンサムではないその人間。
まあ、人それぞれ好みとかはあるのだけど。
だってそういう風に創ってるし♡
人間にしては、ちょっぴり愛嬌ある顔立ちだったりするその男性の名前はランツ。
手にしている装備は、背中に背負ったバスターソードに。
服装は、荒編みの貫頭衣ズボン・ブーツにレザーアーマー。
傭兵にしては、ありきたりの格好。
あたしはちらっと男性に目をやったたげで、
「つれがいるわ。…あ、次チキンセットね♡」
即決に答えて店のマスターに追加の注文をする。
無視しないで答えるなんてあたしって何て心が広いのかしら♡
そんなあたしの横にランツは座ってきて、口笛を一つ鳴らして、ちっちっちと指をふる
本人は決めボーズのつもりなのだが、いかんせん全然決まってない。
もうすこし、ボギャブラリーの充実しても…
「つれねぇなぁ。
  でも、あんたみたいなかわいいこほったらかしにする、そんな奴はかまわないでさ?ん?」
「名前は何ていうんだ?」
「俺はランツっていうんだ。」
「何とかいえよ…」
勝手に話しかけてくるけど。
別に名前なんても聞かなくてもわかるってば。
まあ、解りすぎるのも面白くないので、
自分に少しばかり制限かけて、みただけでわかる程度に力を抑えているけど。
ランツが下心丸出しで、あたしの肩に手をかけようとする。
が。
あたしはカウンターの近くにあった、空のトレーをつかんで振り下ろす。
些細な音がすると思いきや。
げしどがめぎゃ!!
ぶしゅうう!!

…あ♡角があたっちゃったvv
ま、いいか♡
なぜか、硬度を一億倍にしたトレーの角があたっただけで、大量に頭から血を流しているランツ。
「るげおぉぉぉぉ!?」
大げさねぇ。
大量出血しながら大げさな悲鳴をあげて、その場にてのぞけっているランツだし。
そしてそのまま、まともに近くのテーブルにランツはつっこんでゆく。
それをうけ、テーブルに座っていた人間が。
「てめぇ!何しやがる!」
一人がランツを突き飛ばし、突き飛ばされたランツは、別のテーブルへと。
そして、そこでも騒ぎが巻き起こり。
そんなこんなで、この乱闘は、面白いほどに広がりを見せていたりする。
あたしは、のんびりとその様子をチキンセットを食べながら傍観を決め込んでるけど。
ま、食事は静かにね♡


「おいこら……リナ。張本人がこんな所で何やってる?」
ガウリイがトイレから戻ってきてあたしにいってくる。
「誰が張本人よ?」
「お前さんだよ。あの兄ちゃんの頭をトレイの角で張り倒したの、忘れたわけでもないだろう?」
ガウリイがあきれたようにいってくるけど。
「あら、みてたのねvv」
「トイレから出たら、ちょうどそのシーンだった。」
「あら♡このあたしに下心ありで近づいてきて♡そのあげくあたしの肩に手を置こうとしたのよ?
  あの程度ですませたのが、感謝してほしいわvv
 たかだか一億倍程度の硬度にしたトレーで叩いたんだから。当然のことでしょ?」
力を使わなかっただけでも感謝してほしいものである。
まあ、あの程度で血を流すなんて……人間って…もろいわ……
……ふっ……
「……一億倍って……。…いや…しかし、あと少し我慢していればよかったんだ。
  そうすれば、オレが代りにもっと穏便に張り倒してやったのに……」
ガウリイの言葉に、あたしはガウリイをにっこりとにらみつける。
「あら?このあたしに触ろうだなんて♡それも下心ありで♡
  そんなの永遠に許せるわけないじゃない♡それがたとえ一秒以下だったりしても…ね♡」
「お…お前なぁ……」
そんなことをいいつつ、あきれて頭をかいているガウリイだけど。
まあ、このあたしにちょっかいかけるとなると、それなりの見返りは当たり前。
消滅させるのでは面白くないから、実験材料にでもするのがセオリーってものよ♪
それでも、こんな程度ですましたあたしって……ああ、心が広いわ♡
「しかし……この状況を何とかしようとは思わないのか?」
ガウリイは、さらに面白くエスカレートしてゆく乱闘騒ぎの模様を眺めていってくる。
「ま、それもそうね。食事がおいしくなくなるし♡そ~ねぇ♪じゃあ少し変わった方法で♪」
いいつつも、手に水晶を出す。
と。
それが一瞬まばゆく輝く。
それと同時に、乱闘していた男達が一斉にばたばたと倒れ付してゆく。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。……お前…今の…技……早技だなぁ~……
ガウリイがなぜか汗をながしなから、感心したようにいう。
あら♡
ガウリイは今、あたしが一瞬の間に何をやったかわかったみたいね♡
今回はおとなし目に水晶を出し、
乱闘している人々に光と共にクスタルを突き刺して、闘争心を一気に奪い去ったのだけど。
この間、わずか一秒もたっていない。
別にあたしにとっては、技ともいえないことだけど♡
しばらくし。
「う……ううん……」
男達がうめきながら立ち上がる。
と。
そのときドアが開き、一陣の風が店の中へと吹き込んでくる。
「――…ほぅ・・。」
戸口の方に目をやったガウリイが低い感嘆の声を漏らしてるけど。
扉には、一人の人間の男性がたっていたりする。
あら♡
あれはあの彼女の兄じゃない♡
闇を身にまとったかのような男性。
長く黒い髪。
黒の貫頭衣。
口元を覆うマフラーに、背中に背負った長身の剣。
歳は、ガウリイよりも見た目は一つか二つ上。
…実際は、三つ上の26歳。
人間からすると、薄ら寒くなるような雰囲気を放っていると感じるであろうこの男性。
鬼気をその身にまとっていたりする。
名前をロッドというけど。
まったく…この兄妹って本当に楽しいわvv
兄は兄で人きりマニアで、妹は妹で刃物マニアだし♡
退屈はしないわよね♡
人間の中では、ガウリイが思わず感嘆の声をあげるほどの使い手である。
あの程度でねぇ~♡
あたしには、当然ながらどちらも足元にも及ばないけどね♪
「ボディーガードを探している。」
凄烈に人間が感じるまでの冷たく澄んだ声。
「金のほしいやつ。腕に覚えのあるやつは名乗り出ろ。
  スポンサーはミスター・タリム。悪い話ではない。」
単刀直入にいきなりものをいっている。

ここ、アトラスシティでは、今ちょっとした面白い騒ぎが巻き起こっている。
この町の魔道士協会の評議長『白のハルシフォム』が半年前に失踪し。
…というか、その失踪そのものが、本当は違うけど♡
以後、空席となった、その座をめぐて、二人の副評議長。
『紫のタリム』と『青のデイミア』とが抗争を繰り広げていたりする。
人間って、権力を振りかざしたくなるのよねぇ。
何を本当に考えてるのか、中にはあたしに刃向かうような馬鹿……反逆者もいるけど。
まあ、全ての存在が従順だと面白くないからそうしているんだけどね♪
退屈しない程度には、人間って視ていても面白いしvv
そのまま、人をあやめたり、世界を壊すのに物事を突き進めたりvv
自分達の首を絞めていることを平気でやってたりするから♡
まあ、どうでもいいことはおいとくとして。

とりあえず。
このロッドはタリムの方側のスカウトマンを今はしていたりするし。
「話を聞きましょうか?」
あたしはそちらをみる。
それと同時。
「う…うぅん……?俺は一体?…って…ろ…ロッド…さん……」
ランツがようやく目覚め、内心冷や汗をかきつつロッドをみて声を上げている。
「ここで何をしている?」
そんなランツにむけて、冷たいロッドの声。
「いえ。タリムの旦那からちょいと使いを頼まれまして…。それで…あれ?どうなったんだっけ??」
首をかしげているランツだけど。
本気で覚えてないし。
このランツは♡
「用事が済んだらもどれ。」
みもふたもなくそんなランツに淡々と言い放ち、あたしの方へとやってくる。
「…魔道士か……」
ぽつりとあたしの姿をみて何やらつぶやくようにいっているロッド。
あたしの服装は、以前とあまり変えていない。
ローブを黒から裏地の朱色に、今日は変えているが。
完璧に、見た目は魔道士以外には見えないスタイルをとっている。
「いい目だ。名前は?」
「尋ねるほうから名乗るものよ。」
あたしはしれっといいはなつ。
知ってはいるけど、そこはそれ♡
こういうのって、のりと雰囲気が大事というものだからね♡
「ロッドだ。」
「あたしはリナよ。」
「ほぅ……」
あたしが名乗ると、ロッドは小さく感嘆の声を上げる。
「お前があの……か。噂には聞いたことがある。」
ロッドが低くいってくる。
ま、どうせ、あたしの本当のことは知らないだろうからね。
人間や存在が勝手に呼び名をつけている、リナ=インバースとしての噂や、そしてその呼び名等。
〃ドラマタ〃とか、〃ロバーズキラー〃そういったものを聞いただけのようだけど。
そして、じっとしばらくあたしをみつつ。
「いいだろう。ついてこい。」
それだけいいはなち、ロッドはあたし達から背を向ける。
「さて、じゃ、いきましょうか?ガウリイ。」
「―…あ。やっぱりオレも?」
答えたガウリイが無造作にその場に立ち上がる。
その刹那。
ロッドが跳び、そしてガウリイに向かって間合いに長剣の柄に手をかける。
……何やってるんだか。
ガウリイはロッドが構えると同時にしゃがみこみ、肉の包みを一切れぱくりと口に放り込む。
それと同時に、ロッドのみなぎる殺気が霧散してゆく。
「……かなり使えるな……貴様……」
「いやまあ。並より上だって自身はあるけどな。」
ロッドの言葉に、いともあっさりと答えているガウリイ。

このガウリイ。
彼の持っているゴルンノヴァのせいで…というか、人間達は光の剣ってよんでるモノのことだけど。
とにかく、それによって知能が極端に低下している。
知識と常識、認識力は抜群にいいのだが……こいつ元々天然ボケだし。
まあ、それはそれで別にいいし、あたしはその辺りは知っているから別に気にならないけど。
剣の腕は、人間の中では超一流の部類に入る。
ま、そこいらの剣士や魔族、神族では太刀打ちできないほどの腕。
ルナよりは下だけど。
一応ルナも人間として産まれてはきてるけど本質的には人じゃあないし。
あたしの方は、完全に一人勝ちの状態だが。
あたしと同じ実力もつ存在って…あたしの中…つまりあたしが抱擁する混沌の中にはいないし。
あたしと互角の力をもっているのは、
別の混沌を抱擁しているあたしと同じ存在くらいなものである。
ま、あたしの方は、見ただけでは、そんな実力なんてわかるわけはないけどね。
押さえてるし♡
力も気配も♡
というか、その全てのほとんどを♡
まあ、どうでもいいことはおいといて…と。

ロッドは、一目でガウリイの技量を見抜いたのだ。
「一度手合わせしてみたい。」
「仕事の話が優先だろ?」
ガウリイはかるく受け流す。


ここ、アトラスシティ。
リトハーン公のヴァイル城を望むこの町は、交通の主要として栄えている、城下町。
昼ともなれば、通りには露店と屋台が所狭しと店を並べ、
何かとなかなか退屈しない楽しい町である。
しかし、この時刻。
茜色に染まった町は、ざわめきを失う。
あたし達は、城の方へと向かっている。
城に近づくほどに、公共施設が増え、住人の地位、生活レベルも上がってゆく。
…あたしの基準からいえば、それには程遠いけど。
あたしレベルの生活(?)って……まずいないからねぇ。
まあ暇だから、実体化してるだけだし。
実体化せずに、のんびりとしてたりするときもあるけども。
それはそれで別に誰にも教える必要もないからいわないけど。
とりあえず、魔道士協会の建物は城の間近にあったりする。
みれば、トリハーン公のお抱えの魔道士たちが、街灯に『明かりライティング』の呪文をかけて回っている。
いちいいち、個別に回らないと出来ないなんて…なんてここの人間って不器用なのかしら…
ふっ……
魔法の応用を利かせれば、いともたやすく一瞬でできることだというのに。
「しかし…リナ、何で話を聞く気になったんだ?」
ガウリイが歩きながらあたしにと何やら聞いてくる。
「後始末。というか説明が面倒だったから。」
「面倒って…。そういや、お前、何やったんだ?あの技?」
ガウリイがさきほどの出来事を思い出して不思議そうに聞いてくる。
「それは、ひ・み・つ♡」
「あのなぁ~・…」
「あら、乙女には秘密はつきものなのよ♡」
…そういえば、『それは秘密です♡』の口癖のやつがいるのよねぇ……
あいつは、結構Sより役にたったし……
また何かあったら、こき使いにいきましょ♪
あたしがそんなことを考えていると。
「…何かオレ……お前さんと一緒だと長生きできないような気がする……」
ガウリイがぽつりとそんなことをいってるけど。
「あたしもそう思う♡」
にっこりととりあえず、答えておくあたし。
ガウリイの今回の寿命って・・千年なのよねぇ♡
面白いから、教えないけど♡
そんな会話をしながらしばらく歩いていると。
ふと感じるというかあからさまに誰でも感じる気配があたし達にと向けられてくる。
あら♡
…もうすこし気のきいた出現の仕方、というものが…
まったく……
はぁぁ~……
思わずあきれたため息をついてしまう。
「どうした?リナ?」
そんなあたしをみて、ガウリイが聞いてくるけど。
「何のひねりもない。いかにも、お約束です。がでてきたらねぇ~。何かもうちょい、工夫とか……」
「ああ、誰かがオレ達を見ていることか?」
あたしの言葉にガウリイがあっさりとあっけらかんといってるけど。
これじゃあ、どんな鈍感な存在でもあいつらの気配…丸判りだってば…
それをうけ。
「……裏道を行くぞ。」
ロッドがぼそりとつぶやいていたりする。
ま、当然の反応…といえばそれまでだけど…ねぇ。
もう少しくらい、ひねりをきかせなさいよねっ!!


                                         -続くー


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あとがき:
薫:はい♪もう、小説のまんまです♪(かなりまて!)
      しくしくしく・・・・。
      ワードで打ち込んでたら・・・ノート二ページ打ち込み終了しようかというとき、
      なぜかエラーが起り、保存してなかったために、
      全て消えてしまった私です・・しくしくしく・・・・。
      ちなみに。
      あと、この二巻分♪
      大学ノート20ページあります♪←おいおい(笑)
      ではでは♪また・・・・♡


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