こんにちわ♪
今回は、スペシャル十巻の『歌姫の出発(たびだち)』のパロです♪
ではでは♪
ちなみに、これは、思いっきり、十七話のその後の話です♡
んでは♪
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エル様漫遊記・番外編・第二十ニ話 ~歌姫の出発(たびだち)偏~
「ここに女が逃げてこなかったか!?」
店の扉を開け放つなり、開口一番がその台詞の男。
店にいた客は一瞬沈黙。
歳は二十九歳、目つきの鋭い男性である。
かなりがりがりにやせているのだが。
・・もーすこし、身体・・・・鍛えなさいよね・・・・。ヨク・・・・・。
それとヨクと同じ風貌のジャック・・あんたも・・・・。
二人は周りを考えずに、店の中へとずかずかと入ってくる。
「誰も見なかったか!?歳の頃なら十五・六で・・・。」
「氷の矢(フリーズアロー)!!!!」
いきなりナーガが呪文を放つ。
もちろん、ヨクに向かって♡
店の中はナーガの呪文が響いて、ちょっと、店までも凍っているけど。
「おーほっほっほっほっ!!!!
人様がご飯を食べている最中にいきなりずかずか入ってきて、いきなり『知らないか!?』ですって!?
常識を疑うわね!!!!おーほっほっほっほっほっ!!!!」
ナーガの高笑いが響きゆく。
「お前がゆーなぁ!!!!」
「いきなり呪文ぶっ放すなぁぁぁぁ!!!」
他の客からナーガに抗議が殺到しているけど♪
・・・楽しい♡
「・・・・・な゛!?」
氷付けになったヨクの横で、ジャックがまともに怒りをあらわにし、懐に忍ばせていたナイフを取り出す。
う~ん♡まあ、十二本じゃあちょっと少ないわねぇ♡
ナイフ投げるなら、せめて百本以上は用意しなきゃ♪
「おーほっほっほっ!!!!自分の非をみとめたようなものね!!おーほっほっほっ!!」
まだ、胸をそらせて笑っているナーガであるけども。
「おのれ!!」
ジャックがナイフを投げるため、右手を翻す。
・・そろそろ動くようね♡
かきぃぃぃぃん・・・・。
後ろにある鎧にあたり、澄んだ音を立てるナイフ。
・・・・まあ、鎧っていってもねぇ♡
「ふっ・・下手くそね!!!!おーほっほっほっ・・・ぶび!?」
いきなりテーブルをひっくり返されて下敷きになっているナーガ。
それと同じに。
「どいて!!!!」
彼女の声が聞こえてくる。
そして、ナーガを下敷きにしたまま、テーブルはナーガもおまけでくっつけて、ナイフを持った男―ジャックにすっ飛んでゆく。
「―が!?・・・・・・」
悲鳴も上げずに。
どかばごめぎゃ!!!
ばきばきどっすぅぅんんんん!!!!
ぼくどがしゃごがめきゃぁ!!!!
あら、まずまず飛んだじゃない♡
ジャックとヨクは店の入り口付近まで吹っ飛んで行き、辺りのテーブルもすべて巻き込んで。
そのまま倒れて動かなくなり気絶していたりする。
そして、その二人の上にまともにナーガが落っこちて。
ばぼぼぎぃぃぃい!!!
ぼぎゃぼきゃぎっぎぃぃぃぃん!!!!
なんか心地よい音がしてるけど♡
どーやら今ナーガが上に乗ったせいで、あばら骨や肋骨、その他の骨なんかが数本折れているジャックとヨク。
本当に面白いわ♡
ま、あたしには関係ないし♪
・・・・・ざわっ・・・・・。
一瞬の間をおいて店にざわめきが起こる。
別に彼女がいたからって、なんの問題もないでしょにね♡
客たちの視線は当然あたしの後ろの彼女に注がれている。
そこには、鎧・・・・全員鎧(フレートメイル)が、内股ホーズで、ぶりっこしつつ両手を口にあてて、佇んでいる。
「あら、ナタリー、久しぶり♪」
「きゃ!?リナさん!?ひさしぶりぃ♡」
背後に薔薇を背負って、動く鎧(リビングメイル)ナタリーは、ふるふると身体をふって喜んでるけど。
その様子になぜか絶句している店にいた人間達。
・・・あ・・。なんか、ちょっと変わった負の感情が♡
おやつ♪おやつ♪
「逃げ出した?また、何で?」
ナーガがちゃっかりと回復して、ナタリーに聞いていたりする。
投げナイフの男達は、サル靴輪をかまして、そして、頭に酸の入った容器をくくりつけ、動けないよーにしてからのこと。
ついでに、ちょっと、酸の中に混沌も混ぜてたりして♡
怯えてその場に石化しているヨクとジャック。
少しでも微動だに動けば、即座に頭の酸が降り注ぐ。
「うん・・・実は・・・・」
ナタリーはふるふると身を震わせてぶりっ子ポーズをとっていたりする。
そんなナタリーを恐怖というか、面白い感情もって、遠巻きにして見ている店にいる人間達。
「でも、ナタリー、彼方、あの村での生活、気に入ってたんじゃないの?」
ナーガがビール十二杯目を大ジョッキで平らげながら、ナタリーに聞いているが。
「違う、違う、あたしが逃げ出したのは、旅芸人の一座から。
あたしはしばらくは、すみれちゃんと一緒にあの村で過ごしていたわ・・・。
なんか時々変な姿の人間なんかをすみれちゃんが捕まえてきて、それを料理したりして♡」
ナタリーは胸を抱きかかえるように両手を交差させて。
そして、あさっての方を見ながら話している。
・・・・そーいや、ユニット・・・・。
あの辺りに生息していた純魔族を料理の実験台にするとかなんとかで、やってたわねぇ♡
変といえば、ナタリー・・・動く鎧・リビングメイル・だというあんたも十分変よ・・・・・
ナーガが心の中で突っ込んでいるのは、ほっておく。
「小さな村だったけど、いろいろあったわ♡村の人達の熱いまなざし♡
とんがり帽子にギター抱えた吟遊詩人とのラブロマンス♡」
『ないない・・・・。』
あさっての方で客たちが突っ込みをいれている。
そんな言葉は気にせずに。
「中にはエッチなおじさんとかいて、いっつもあたしにお酒を勧めるのよ♡
すみれちゃんに勧める人もいたけど♡酔わせて何するつもりなのかしら?やん♡ナタリー♡危なかった♡」
「・・・・・・・・そぉ・・・・。」
額に一筋汗を流しナーガが相槌をうつ。
「・・・あれ・・・・どーみても、リビングメイルだよな?」
「なんの着込んでいる女に入れ込む酔狂なやつがいるんだな・・・。」
「・・・とゆーか、中身はもしかして、かなりかわいい少女とか・・・・♡)」
ぼそぼそと話し込んでいる隣の席の客たち。
「でも、ナタリー♪彼方は、自分が人間じゃなくて、動く鎧(リビングメイル)そのもの♪って教えてあったんでしょ♡」
あたしがわざと言うと。
「当然じゃない♡」
即答しているナタリー。
「う・・・・うそだぁぁぁぁぁ!!!!!!????」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!????」
「ぷくぷくぷく・・・・。」
どんがらがっしゃぁぁぁぁんんんん・・・・・・。
聞き耳立てていた数名の客たちは、全てなぜか気絶してるけど♡
「まあ、いろいろなことがあったんだけどね。でも、動く鎧(リビングメイル)って駄目ね♪
平和な暮らしになれちゃうと刺激がほしくなっちゃう♡
このまま村で一生過ごすよらも、あたしにはもっと素敵な出会いが待っているような気がして♡
そんなとき、村に旅芸人の一座がやってきたの♡」
ナタリーは、そこで言葉をきり椅子にもたれかかる。
中身はないから、あまり椅子はきしまない。
あたしは、その気になれば、完全に体重なんかも無くせるけどね♡
今はわざと設定してあるし♪体重なんかは♪
「でね、その座長さんにスカウトされて、つい一緒にいく・・なんていっちゃったの。
だってそのときは、素敵に思えたし♡ライトを浴びてたたずむあたしの姿♡ファンの人達との交流♡
そのうち、あたしのファンという素敵な王子様が出現して♡
そして、あたしも心ばかりの結婚資金をためる♡そして、王子様とめでたくゴールイン♡」
うっとりと語っているナタリー。
・・・・ナタリーに、セイルーンの王子の実態・・・教えたら、面白いでしょうね♡
「・・・・ゴールイン・・・って・・・何処へだ?」
ぼそぼそと話している無事な客たち。
「でもね。実際に旅を初めてみると話が全然違うの。実際にやることは、オーガやグ゛リズリーとの格闘なんだもん。
あたし、怖くて、すみれちゃんにほとんど、お願いしてたけど♡」
・・・・そーいえば、うき揚々として、ユニット、楽しんでたわネェ・・・
「なんか黒い塊なんかに触れただけで、一瞬でけりがつくし♡すみれちゃんだと♡
それとか、虹をどうやってか出現させて、それで相手を縛ったりして♡」
のん気にいっているナタリー。
レインの力を使ってたわねぇ・・・。そーいえば。
あたしもできるけどね♡そんな簡単なことなら♡
「・・どーいう意味?」
なんかナーガが脂汗流してるよーだけど・・・・。
もしかして、あたしとユニットがちょっと遊んだミプロス島でのことでも思い出したかしら♪
でも、あれは、記憶を脚色して操作したしねぇ・・・・。
面白いから♡
「でもね。私が戦うことについて、座長に文句をいうと、
『その方が客が喜ぶんだ。文句をいうなら、給料払わないぞ。』っていって結局給料払ってくれないの。」
「なんですってぇぇぇぇ!!!!給料未払い!!!!??」
ナーガが心と口で絶叫を上げて。
「ぶるるっ・・・・。なんておぞましい言葉なのかしら・・・・」
ナーガが身震いしていたりする。
「それで、たまらなくなって、すみれちゃんと一緒に逃げ出したのよね・・・・。でも怒った座長が追ってをさし向けてきて・・・・」
いってまだなんでか微動だしてないジャックとヨクをみて。
「彼らもその中の二人。一座のメンバーの中の『ナイフ投げのジャック』と『空中ショーのヨク』よ。」
『(うわ・・・・。)分かりやすい名前ねぇ(だなぁ・・・・・)。』
店にいたほとんどがナーガの台詞と一致してたりするし。
面白そうなので、この店にいる客たち全員は、ナタリーの話に聞き耳立てているのである。
「でね。そうやって逃げてきて、すみれちゃんがちょっと用事があるとかっていうので、待つ間、
この店でウェイトレスのふりしてたんだけど・・・。みつかっちゃったし♡
でも、リナさんやナーガさんに会えてラッキー♡なんて思ったりして♡」
・・そーいや、ユニット、ちょっくら、自分の世界に戻って世界、何個か完全消滅させる・・。
とかいってたわねぇ・・・・。
成長が見られないからとかで・・・・。
「でね。お願いがあるの♡りなさん、あたしをあの村までつれれって♡」
ナタリーがいうけど。
ちょうど。
「やっほ~vvお待たせぇぇぇ♡あら、リナ♪」
淡い虹色の光が収縮し、その場にいきなり一人の少女が出現する。
漆黒の長い黒髪をポニーテールにして。
そして、大き目の真っ赤なレース状・・・といっても実はレースでない物質だけど、ともかくそれで結び。
深く、どこまでも深い蒼の瞳の十歳くらいの少女。
今回は、虹色の光でいったのね♡
「やっほ~vvユニット♪」
彼女は、ユニット。ユニット=ユニバース。
長いので、その後の名前はパス。
あたしと同じ存在である。
まあ、よく暇だし、息抜きを兼ねて、あたし達って、いろいろな世界を行き来してるのよね♡
だって、あくまで、そこでは、自分達は絶対者ではなくなるから♡
どんがらがっしゃぁぁぁぁん!!!!
なんでか、ユニットがいきなり出現したのに驚いて、盛大にずっこけている店の客人たち。
じゅぅぅ・・・・・。
『ヴっっぎゃゃゃゃゃゃゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁ゛ぁ゛!!!!!!!!!』
あ♡ジャックとヨクまでずっこけて、思いっきり酸を頭からかぶっているし♡
でも、そんなに混乱しなくても♡
「やっぱり、追っ手がかかったわねぇ。私がせっかく、赤竜(レッドドラゴン)お土産においてきてたのに♡」
ユニットがにっこりと笑っていっているけど。
「確か、他にも、レッドデスキルや人食い花なんかもじゃない?」
「あら♪あんなの単なる玩具よ♪」
「それもそーだけどね♡」
あたしとユニットの台詞。
当然、それぞれ、数倍以上力を向上させているのはお約束♡
「まあ、彼らは、旅芸人の一座なんかじゃ本当はないし♡」
ちゃっかりと椅子に座っているユニット。
「じゃあ、何なの?すみれちゃん?」
ナーガが一向に気にせずに話をユニット振る。
「ナタリーを生み出した組織の残党♡
面白いから、いろいろとからかって遊んでたんだけどねぇ♡なんでか、気絶者や混乱者が続出したのよねぇvv」
にっこりとホットミルクを飲みながら、ユニットが説明する。
「ふっ・・。お~ほほほほ!!!じゃあ、その組織をぶちつぶせば、万事解決じゃない!!!!
この私の懐も暖まるし!!!お~ほほほほほほほ!!!!」
いきなり立ち上がり高笑いを始めているナーガ。
「そ・・そんな!?あの座長が、・・悪人!!?」
ぶりっ子してたりするナタリー。
「悪人なら悪党らしく、とっとと、破滅を撒き散らせばいーのにねぇ(はあと)」
あたしがにっこりというと。
「ま、あんな程度じゃあ、ねぇ♡」
ユニットも同意している。
「じゃあ、組織を壊滅させるvvというので、オッケー?」
あたしが面白おかしくいうと。
「当然!!!!お宝がまってるわぁぁ!!!!」
「ちょっと、暴れたりなかったのよねぇ♡リナも一緒に遊びましょ♪」
「・・・逃げ回っているのも、何よね・・。ここは、勇気をもって・・・・」
ナーガ・ユニット・ナタリーが同意する。
かくして。
あたしとユニットとナタリーついでにナーガも伴って。
ナタリーがジャック達にと抱きしめてお願いして聞き出したアジトへと向かってゆく。
分かっているけど、その方が、反応が、楽しかったし♡
なんか絶叫をあげて動かなくなってたけどね♪あの二人は♪
低くたれこめた雲が空を覆っている。
街道からかなり外れた広場に原色のテントが一つ。
「このテントよ♪」
ユニットが楽しそうにいっている。
辺りには、食虫植物の巨大化したのが、いたと思われる痕跡が残っているけど。
どうにか、炎で撃退したらしい。
数名、そういえば、もどってきてたわね♡
いちいち把握するのが、面倒なので、あまり気にしないけど♡
だって一秒もたたないうちにかなりの存在が戻ってくるし・・・・光の速度よりも早いスピードで・・・・・・
まあ、どうでもいいことは、ほっといてっと♪
「しかし、辺ぴな場所にテント張っているわねぇ・・・・。こんなんじゃあ、お客も入らないじゃないのよ。」
ナーガがぶつぶついっている。
ナーガは売上金も目当てにしてたからねぇ♡
「さぁ?あたしにもわかなんい♡いつもならもっと町や村の近くにテントを張るのに。」
ナタリーがそういってふるふると身体をふる。
「それじゃあ、中に入りましょうか♪」
あたしは言うけど、ちゃっかりとユニットは、特定の人間に姿をみせないようにしていたりする。
・・なるほど♡驚かすのね♡楽しそう♪
ステージの中央に差し掛かったところ、座長―ワイルの声が響く。
「お帰り、ナタリー。ひょっとしたら、意表をついて戻ってくるかも知れないと思っていたのだよ。
どうやらあの子はいないようだし。予想が当たった上に手間が省けてうれしいよ。
一緒にいるお嬢さん達は、さしずめあの子の代わりというところかな?」
ほっと息をつきつつ言うワイルの言葉は、ユニットのことを言っているところが、かなりおびえが入っているようだけど。
「えいvv♪」
ぐざぁぁぁぁ!!!!!
ユニットが一つの客席の丸太に向かってスコップを突き立てる。
ぎ・・・・ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!!
ものすごい悲鳴が上がっているけど、無視♡
「客席の丸太と思わせといてそこに隠れて観客を驚かせる。座長の十八番『客席変化』ね。」
冷静にナタリーがいってたりする。
「・・むちゃくちゃチープな技ね・・・・」
ナーガが突っ込む。
「チープとは何だ!!!チープとは!!これでも一生懸命やつているんだぞぉ!!」
だくだくと血をなぜかながしつつ、二つに割れた丸太の作り物のなかから、歳は三十ニ歳。
痩せ型容姿。タキシードに身を包んでいる座長を名乗っているワイルが姿を現す。
「それはともかく!!なんで、すみれ・・さんがいるんだぁ!?居なかったはずだぞ!?」
なんでかユニットのことを異常に怖れているようだけど。
「驚かそうと思って、姿を彼方たちには見えないようにしてただけ♡」
にっこりと笑っていうユニット。
「ねぇ、こいつがあの組織の残党なんでしょ?とっととお宝奪いましょうよ・・。」
ナーガがいってくる。
「・・・ほう。組織のことを知っているとは・・・。組織に司法の手が入ったとき、
そこの・・すみれ・・さん以外にも手を貸していた女魔道士がいた・・と聞いたが、お前達がそうか?」
なぜかびっしょりと脂汗を流しつつ言葉を搾り出すワイル。
「おーほほほほほ!!!!物分りがいいわね!!!!じゃあ、観念して出すものを出して・・・・」
ナーガが高笑いをしつつ、言いかけると。
だだっ!!!!!
あ・・・・逃げてるし♡
ワイルはテントの一本の紐に手をかけ、ぐいっと引っ張る。
それと同時、ゆらりとテントの支柱がゆらぎテントが崩れる。
「んきゃぁぁぁぁ!?」
ナーガがなんでかわめいているけど。
「・・・・面倒ね・・・・・」
いってあたしはちょっと落ちてくるテントを見やる。
刹那、テントは原子レベルにまで分解し、そして、一瞬のうちにその場より原型を止めなくなる。
なんかかなり外の方から負の感情があふれてるけど。
ワイルは硬直していたけど、いち早く正気を取り戻し、そして飛竜(ワイバーン)へと乗って移動を開始してるし。
ごう!!!
ワイバーンもどきから吹き付ける風があたし達に届く。
「ふははははは!!!
これなれば、いかにナタリーが強力といえども、すみれ・・さんや魔道士といえども手がだせまい!!!!」
ワイルがいうその声はかなり怯えが入っている。
「やれ!!!」
ワイルの命令とともに、ワイバーンが粘液を噴出し、そしてそれは空気に触れて固まるが。
「おーほっほっほっ!!!じゃあ、こちらかもいくわよ!!『石霊呪(ヴ・レイワー)』!!!!」
ナーガの呪文とともに、おもいっきりデザインが狂った竜が出現する。
「あら♪今回は、以前よりは胴体がましになったんじゃない?」
「でも、左右が対象じゃあないわねぇ♡」
ユニットとあたしはのんきにそれを見て分析してたりする。
以前ナーガが作り出したミプロス島の竜よりはちょっとはましになっているのだが。
でも、おもいっきり左右のバランスがとれていないのはお約束♡
『きしゃぁぁぁぁぁ!!!!??』
ごろん・・・・・。
左右のバランスがとれずに、バランスを崩して倒れて辺りかまわずブレスを吹いている竜。
『あ、やっぱり暴走してる♡』
当然のことながら、ナーガに制御は無理だったようで、おもいっきり暴走はじめてるし♡
そのまま、町の方へと進んでいっている竜。
「さってと♪それじゃあ、ドラグスレイブ、混沌バージョン♡」
「レインハートロンド!!!!」
あたしはとりあえず、混沌の力をSの力にみたてて、Sの力を借りているドラグスレイブのように見立てて、呪文を放つ。
ユニットはユニットで、宇宙オーロラの舞を唱えているけど♪
あれ、見た目は綺麗だけど、おもいっきりユニットの力なのよねぇ♡
あたしもできるけど♪
つまり混沌の力を使っているのである。
「くぅ・・・ファイアー・ボール!!!!!」
ピンチまぎれにワイルが呪文を放つが無駄なこと。
辺りに立ち込めている光の帯に瞬時にかき消されている。
「それじゃあ、混沌の踊舞(カオティクロンド)♪」
あたしが今度は、あたしの力を使った呪文を放つ。
虚無が辺りで踊り狂う。
おもしろいので、これはこの辺り一体にのみの対応にしている。
気づかれてもつまらないから、当然、この町一体にはあたしとユニットが結界を張っているし♪
「ちょっとぉぉ!!!!余り、派手にやらないでよ!!この私にまで、被害がおよぶじゃない!!」
全然自覚してないナーガの台詞。
「じゃあ、ナタリーの中にでも入ってれば♡ナタリー、魔法耐久能力、かなりアップさせてるから♪」
ユニットが笑いながら、辺りに光の槍を降り注いでいる。
「私がちょっと、遊ぶだけで、ナタリーまで、巻き込まれるから♪対抗能力付加したのよ♪少しだけ♪」
そーいえば、ユニットがちょっと遊んだだけで、ナタリー、消滅しかけてたからねぇ・・・。
何百回も・・・・。
だから、ほんの少しだけ、ユニットの力に対する対抗力をつけてるのよねぇ♡ユニットは♪
さすがに混沌の力とまではいかないにしても♡
部下達程度の力くらいなら楽々防げるし♪ナタリーは♪
「じゃあ、そーするわ・・。でも、ちょっと大きいかしら・・。」
ぶつぶついいながらナーガはナタリーの胴体部分へと入ってゆく。
「きゃん♡エッチ♡」
ナタリーがいっているが。
やがて、ナーガがナタリーの中に入ったので。
「それじゃあ、ちよっと遊びましょう♪ユニット♪」
「賛成vvリナvv♪」
ぱちん♪
あたしとユニットが同時に指を鳴らす。
と、同じに、上空から降り注ぐ隕石の数々が、飛竜(ワイバーン)とその背中に乗っている座長ワイルを直撃してたりするが。
「じゃあ、これならどうかしら♪」
ちょっと小柄のブラックホールを出現させたりして♡
『うどわぁぁぁぁ!!!!すみれ・・さんが二人いるぅぅぅぅぅう!!!!!』
合成獣の飛竜(ワイバーン)の上で絶叫上げているワイル。
「やっぱ、すごいわね♡すみれちゃんもリナさんも♡」
ナタリーがその様子を感心して眺めていたりする。
ナーガはナーガで、ナタリーの中で眠っているけど♡
なぜか、一時間もしないうちに、座長ワイルは完全に気を失ってたり。
「ふわぁぁぁぁぁ・・・・。終わったのぉ・・・?」
ナーガがあたし達が結界をといたときに目を覚ます。
「終わったんなら、私、外にでるわ・・。ナタリー、外に出してくれる?」
ナーガがナタリーにいうけど。
「・・・・ねぇ♡ナーガさん♡」
ナタリーはナーガを出すそぶりは一つも見せず。
「・・・・あたし、初めてだったの♡だからぁ♡あたし動く鎧(リビングメイル)でしょ?
けど、物心ついてから、人に着られる経験なんてなかったの♡
それでね・・・今日、初めてナーガさんに着てもらって・・こーいうのも結構悪くないかなぁ♡なんて♡
きゃ♡ナタリー♡はずかしい♡」
いいつつもじもじして全身を震わせているナタリー。
「うきょわぁわぁわぁ!?」
ナーガが中で上下にシェイクされているけど♡
「ちょっと、ちょっっとぉぉぉ!?」
ナーガが抗議の声を上げる。
「あ、ごめんね♡で、ものは相談なんだけど、このままで一緒に旅しない?」
「きょわにぃ!?おほほほっ!!!この私は外にいてこそ価値があるのよ!!!
・・・ということで、出して♡お願いプリーズ、ナタリー・・・・。」
あのナーガが涙を浮かべて懇願しているのが面白いし♡
とりあえず、ワイルを役所に突き出して礼金をもらい、ナタリーを村へと送り届けてゆく。
「なんか、面白くないわネェ・・。そだvvリナ、当分一緒に旅してもいいわよねv」
「もちろん♪じゃあ、今晩にでもあいつたち、からかいにいきましょーか♪」
「あ、いーわねvv」
ユニットは当分あたしとナーガと一緒に旅するらしい。
その方が面白いけどね♪
ナタリーは、またまた村の酒場などで歌を歌いながら歌姫として活躍しているが。
今度は、素敵なたくましい戦士の人に着られて、一緒に旅をしてゴールイン。という目的へと変更しているようである。
「・・・・もし、どこかの誰かが、うかつにナタリー、着込んだら・・・・一生出してもらえないんじゃぁ?」
ナーガがそんなまともなことをつぶやいている今日このごろ。
「それじゃあ、いきましょーか♪」
「はーい♪」
「おーほっほっほっ!!!お宝が待ってるわぁぁぁ!!!!」
あたしの言葉にユニットナーガが賛同する。
ナーガのお宝とは、何のことを言っているのやら♡
多分、ナーガ、ユニットに遊ばれるわね♡
あたしも参加しよっと♪
「・・ね。ナーガ♡これ、あげるから、ちょっと付き合ってvv」
ユニットが差し出した袋には一杯のオリハルコンの原石。
「おーほっほっほっ!!!このサーペントのナーガ様に頼みごとなんて、賢いじゃない!!!
おーほっほっほっ!!!よろしくってよ!!!!お~ほっほっほっ!!!!」
「ありがとvv」
にっこりと子供の天使の笑顔のユニット。
でも、目が笑っている♡
「んどぎゃぁぁぁぁぁ!!!!!あこゃぁぁぁぁあ!!!!!!????」
なんだかよくわからないナーガの叫びが今日も今日とてこだまする。
毎日のことなんだから、少しは学習しましょう♡ナーガ♡
さーてと、ユニットも一緒に旅することになったし♪
次はどこにいきましよーか♪
ー歌姫の出発(たびだち)編終了ー
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あとがき:
かお:あぅ・・・・・。
前回、やっぱり打ち込む前にツリー落ち・・・・(涙)
エル:あんたがさぼっているからよ♪
姫:そうそう♪
かお:はい、そーです。
エル:やけに今日は素直ねぇ(はあと)
姫:どうせ、明日のことでも考えてるんでしょ(はあと)
エル:あたしはこいつは絶対に道に迷って、
時間中にたどり着けないとみたわね(はあと)
姫:あ、私も(はあと)
かお:しくしく・・・・。頑張るもん・・。しくしく・・・・・。
さて、明日ニ月一日は、遠出ぇぇぇ(はあと)
一週間だけ、スレイヤーズプレミアム上映している映画発見vv
ということで、往復四時間かけて、いってきますのです(はあと)
エル:その前に起きれないわよねぇ(はあと)
姫:そうそう♪一日一回限りの上映時間(はあと)
かお:う・・・・。が・・頑張りますもん!!!!!
明日が、最終日で、明日しか休みとあわないから!!
今まで、一回も上陸してこなかったし・・・・・。
映画館で見たいんですぅぅぅぅぅ!!!!!
エル:間に合わないのに一億点♪
姫:寝過ごすのに一兆点♪
かお:あぅ・・・・・。
んでは、今日は早くねるのです♪それでは♪
エル&姫:・・逃げてるし・・・・。
ま、明日は、みっちりと・・・・ふふふふふふふふふ(はあと)
じゃあね♪次回は頑張れネクロマンサーのパロです♪
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