またまたパロです♪
今回は♪歌姫の伝説なのです♪スペシャル十巻♪のパロです♪
うふふふふ♪ではでは♪
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エル様漫遊記・番外編・十七話 ~歌姫の伝説編~
夜になると必ず歌声が聞こえる。
それだけだと、なんの問題もないけれど、原因を突き止めようとして山に入っていったり、山に山菜を取りに出かけたり。
という人々が次々に行方不明となり、誰一人として戻ってこない。
そんな状況が今日日起こっているこの町に、あたしとナーガは例にもれずにやってきている。
そんなあたしとナーガを目にした村長が、あたし達に原因追及の依頼をしてきたのである。
あたしは、数日前に、山に入って言ったという少女の容姿を聞いて、ちょっと思うところがありこの依頼・・うけたんだけど・・・。
・・ま・・まあ、彼女だったら、気配を完全に消すなんて、 あたしと一緒でお手の物だし・・・・・。
そーいえば、この前のミプロス島以来ね♡
彼女に会うのは♪
・・今度、あたしも向こうに入り浸ってあそびましょっと♡
面白そうだし♪
ちなみに、歌で獲物をおびき寄せる。というのを得意とする海魔セイレーンなんてのもいるけど。
そういえば、ダルフィンのかなり下っ端で、なぜか山に住み着いたセイレーンもいるのよねぇ・・・。
ま、今回の件は全然関係ないけどね♪
何事も、のりよね♪
闇夜に歌声が響く。
ちゅっどおおぉぉんん!!!!!
あたしはそれを確認するまでもなく呪文で吹っ飛ばす。
「・・・ナーガ・・・。何まぎらわしいこと、やってるのかなぁ♡」
「り・・リナちゃん♡目が怖いぃぃ…」
ナーガがこげながらあたしに言ってくる。
今歌ってたのは、ナーガ。
どーやら、あれに対抗意識をもやして、なおかつ、あたしをからかおうとしてたよーだけど・・・・。
あたしがてくてくとご丁寧に歩いて山に入っているときに、ナーガは、前日から道に迷って、
コレ幸い、とあたしが来るであろう道でのんびりと歌なんぞを歌っていたのである。
「あんたが悪い♡」
どげしっ!!
「ひいぁぁぁぁぁぁ!!!!!???」
あれ?ナーガがおっこっていくし・・・・。
そーいや、ここって、崖のふち・・。
ま、いっか♡
些細なことだし♪ナーガだしね♪
ばっしゃああんん・・・・。
勢い欲、ナーガが落っこちたのは、大水くらげの上。
運のいいやつ・・・ま、いっか♡
ぱちゃ♪ぱちゃ♪ぱちゃ♪
「リナぁぁ!!よくもやってくれたわねぇ!!」
くらげに乗っかって崖をふよふよと飛んでくるナーガ。
くらげの方は、完全にナーガになついていたりするけど。
ま、ナーガだし♪
「静かに♡ナーガ、どうやら、本命みたいよ♪」
「え!!?」
いきなりのあたしの台詞に、ナーガは一瞬黙り込む。
それと同時に、逆方向から、歌が聞こえてくる。
ナーガが今来た方向とは逆の方から、確かに澄んだ歌声が夜の山に響き渡っていたりする。
ナーガがあっさりとだまくらかされ、あたしと共もに、歌声のする方向へと進んでいる。
さーて♡ナーガはどんな反応するかしら♡
楽しみ♪楽しみ♪
やがて、視界がひらけ、あたしの目的地でもある遺跡の前へとあたしとナーガはやってくる。
さて・・。
まだ、ここまできても彼女の手がかりらしきものは・・ないか。
間違いなく、彼女だと思うのだけどねぇ・・・・。
きゅきゅきゅ♪
まだ、ナーガにくっついて一緒についてきていた水くらげが、遺跡の奥をその触手の一本にて、指している。
「何?あら♡リナ♡この奥に誰かいるみたいよ♡」
ナーガがくらげの言葉を代弁しているけど・・・。
知ってるってば・・・・・。
ついでにいえば、人間でもないけどね・・奥にいるのって・・・・・。
ぽう・・。
くらげがほのかに光る。
そういや、このくらげ、暗闇で光る種族だったわねぇ・・・・。
「あら♡気が利くじゃない♡リナ♪この子の灯りですすみましょ♪」
ナーガがくらげをなでつつ、づんづん遺跡の置くへと進んでゆく。
ほのかに照らし出される遺跡の両面は、当たり前ながら、しっかりと手入れがいきとどいている。
でも、もうすこし、姿が映り込むぐらい磨きなさいよね・・・・。
ど~せやるなら・・・・・。
斜め下に伸びている通路を進んでゆくと。
「―誰?」
鈴のような澄んだ女性の声がする。
まあ、あれが、女性に設定して創ったんだから、当たり前なんだけど・・。
「ふっ・・・・。お~ほっほっほっ!!そう怯えなくてもいいのよ!!この城蛇のナーガ様が、貴方を成敗してくれるから!!」
「違うでしょーが!!」
思わずナーガの台詞につっこむあたし。
「ちっちっちっ♪リナ♪冗談も通じないんじゃあ、器が小さいわよ♪」
ナーガが人差し指をたてて、いうけど。
いや・・。ナーガ、あれは、本気だったくせに♡
それに、額に流れる一筋の汗も、あたしには分かっているんだけどね♡
しばらくの沈黙の後。
「リナ?もしかして、貴方、リナ=インバース?すみれちゃんの友達だという?」
言ってくる声の主。
・・・・・・・・。
やっ・・・・。やっぱりぃぃぃぃぃ!!!!!!
また、遊びにきてるし・・・・。
とゆ~より、いつまで、ここで遊んでいるつもりなんだろ~か・・・。
ユニット・・・。
ま・・まあ、別にいーけど・・・・・。
「?スミレ?ひょっとして、ミプロス島で一緒だった、あのスミレちゃん?」
ナーガがある出来事を思い出してポツリという。
「すみれちゃんの友達なら大丈夫ね♡私、今からそっちにいきま~す♡」
はてしなく、明るい声とともに。
がっちゃん。がっちゃん。
近づいてくる音。
姿を現したそれは、ほのかな明かりを受けてメタルブラックに輝いている、ちょっと身長高めの全身鎧(フルアーマー)の姿。
「はーい♡」
明るく言って、Vサインを一つ。
がしゃがしゃ。
音が洞窟に響きわたる。
「・・・。ちよっと・・。聞くけど、なんで、ごっつい鎧なんて着ているのよ・・・?」
ナーガがあっけにとられて聞く。
ナーガの台詞に、両手を頬にあとと、がちゃがちゃと顔を振るわせる。
「鎧なんていわないで!!私には、ナタリーっていう名前があるんだから♡」
その姿にナーガが痙攣起こしかけているけど。
「じゃあ・・名足ー・・なんだって、そんな鎧・・・」
ナーガがどうにか気丈ににもナタリーに聞く。
さて♪ナーガの反応は♡
「あら♪私は、けっこういいかなぁ♡なんて思っているのよ♪だって、私、動く鎧(リビングメイル)だもん♡」
ぷく・・・・・。
あ、ナーガ、泡吹いて白目むいて、気絶しちゃった♡
ナタリーのその一言により、なぜかナーガは気を失う。
「あら?この人、どうしちゃったのかしら?ねぇ?リナ?」
あたしに聞いてくるナタリー。
「ナーガはほっといて。それはそーと。ナタリー?ユニットは?ここには、今いないの?」
あたしが聞くと、
「?誰?それ?」
乙女チックに首をちょこっとかしげているナタリー。
・・・・・。本名名乗ってないみたいね・・・ユニット・・。
ならば・・と。
「えっと・・。すみれのことよ?彼女は?ここにいるんじゃないの?」
あたしの言葉に、
「ああ!!スミレちゃんなら、なんか、外にでていってるはずよ♡
数日前に、人相の悪い人達がきて、ここを通せ!!なんていってオーガなんかをけしかけてきて。
それの対策をしてくる(はあと)とかで♪」
きゃぴっ♪
飛び上がるしぐさをするナタリー。
ユニットらしいというか。
「う・・うん・・・。じゃあ、その中に、ナタリーの製作者がいたってことは、ないの?」
ナーガが復活してるし♡
おきあがりつつ、ナタリーに質問しているナーガ。
「製作者なんて、呼び方はいや♡私は、心のお父さま♡って呼んでいるのよ♡
あんまり、お父さまのこと覚えてないのよねぇ♡だから私、昔頭を打って記憶をなくしちゃったとか♡とか思ってたり♡」
ナタリーの台詞に。
絶対、ないない。
ナーガが冷や汗かきつつ、心で突っ込んでいるが、
なんとなく、怖いのか、声にはだしてはいない。
ぴくぴく・・。
ナーガがひきつりながら、
「じゃ・・じゃあ、なんで、毎晩歌なんて、歌ってたのよ・・?」
ナタリーに聞く。
「あら♡私、ちょっぴりセンチな十六歳なのよ♡
月が綺麗な夜は、さみしくなるからに決まってるじゃない♡」
ずごがしゃ!!
ナタリーの台詞に、ナーガは盛大にずっこける。
あ・・。面白い♡
「ああ・・。私の王子様。
お父さまか、いつか白馬にのって、背が高く素敵な男性が私を迎えにきてくれるまで、ナタリー、いつまでも待つわ♡」
がちゃがちゃと体を震わせていうナタリーの台詞に。
ナーガは、完全に気を失っていたりするし。
・・・楽しい♪
しばらくすると。
どごおおおおおおおおんんんん!!!!!
爆発音が、外から聞こえてくる。
「きゃ!?もしかして、また、私をさらいに悪人がきちゃったのぉ!?」
とことん勘違いしてるナタリーはどうでもいいとして。
しかし・・。このナタリーの姿、普通の人なんかが見ればたまげることは請負。
S達にみせても反応が面白いかも♡
あたしがなぜかあたしの後ろに隠れながらついてくる、ナタリーと一緒に外に出てゆくと。
「きゃああ♪面白いぃ♡次は、これね♡」
ちゅどどど!!!
上空から降り注ぐ光に貫かれているオーガやそれを操っていた術者。
それで、あそんでいる十歳程度の姿の彼女は、赤いリボンが攻撃の余波で起きた風になびき。
黒い髪が月明かりにうっすらと光っている。
「ば・・馬鹿な!?こんな術者がいるなんて、聞いてはいないぞ!?」
狼狽している男性一人。
「ならば!!石霊呪(ヴ・レイワー)!!」
そいつが唱えた呪文によって、ナタリーの側の土が巨大な人形の姿となる。
あらあら♪土人形ね♡
「い・・いやぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
どごまごめぎぎっ!!!
ナタリーはパニックになって、あたりかまわずに口元に片方手をあてて、片手でゴーレムを土に返している。
「あら?ナタリーじゃない?って・・・。キャー♪エルぅぅ♪元気ぃぃ♪」
底抜けにその場に似合わない彼女・・ユニットの声があたしに届く。
「ユニット♡今は、リナって呼んでよね♡」
あたしが片手をあげつつ、挨拶すると。
「リナ!?もしかして、あの!!リナ=インバースか!?大魔王の便所のふた。の二つ名で親しまれている!?」
驚愕の声を上げる術者数名。
こらこら。
「そんな名前で呼ぶなんて、なんていけない子♡」
ぱちん♪
あたしが指を鳴らすと、どこからともなく、その術者を闇が覆う。
「うげぇぇ!?」
なぜか悲鳴を上げている術者たち。
たかが、精神世界に強制で送り込んで魔族と対峙させただけなのに・・・・。
闇がのいたその後には、なぜか全員が髪を真っ白にして戦意を消失してるし・・・・。
こんな程度で、すましてあげるなんて、なんてあたしってば優しい♡
「リナ♡なぜか隠れていたほかの連中、逃げちゃったわよ♡」
ユニットがあたしに言ってくる。
「みたいねぇ・・・・。根性がないやつらねぇ・・・・。」
「ほんとね♡」
あたしの言葉にうなづくユニット。
「あら?ナタリー、震えてしゃがみこんでるじゃない♡大丈夫ぅ?ナタリー♡」
ユニットがナタリーによってゆく。
ユニットの青い瞳がなぜか光っていたりするけど。
「おーほっほっほっ!!って、あら?私の出番はないわけ?」
おお!?
ナーガがもう復活してきたし♪
入り口から、高笑いしつつ、ナーガが出てくる。
「あら♪キャ~♪ナーガちゃん♡久しぶりぃ♪」
ユニットがぶんぶん手を振っているが。
「・・・・。やっぱり、すみれちゃん・・・・。何やってるの?」
ナーガのなぜか驚いている表情は、無視して、
「悪人いじめ♡」
即答してるユニット。
どうも、ナーガ、人懐っこいユニットの姿を見てると、呼び捨てが出来ないようなのよねぇ・・・・。
ま、それもユニットの思惑なんでしょーけどね♡
ユニットの偽名をスミレ。あたしがリナと名乗っているのと同じである。
「あ♪ナタリー♡私、今から、あいつら、追いかけるから♡」
ユニットの台詞に。
がちゃがちゃと身を震わせつつ、ご丁寧に背中に薔薇を背負って。
「待って!!私も―いくわ。そりゃ、私ちよっぴり、怖いし♡戦いなんかしたことない、普通の女の子だけど・・・・。」
そこまでのナタリーの台詞に。
「嘘付けぇぇぇ!!!!」
なぜかナーガが突っ込んでくる。
そんなナーガの声など聞こえていないらしく、ナタリーは。
「だって、!!全然関係ない、すみれちゃんやリナだけに任せておいちゃ、いけないと思うの♡
一応、これ、私の問題でもあると思うし・・。多分・・。」
『いや、多分じゃなくて、その通りだってば♡』
きっちしと、あたしとユニっトの声が重なる。
「き・・きゃあああ!!!!!」
簡単に悲鳴が響くといってもいいのだが、やはり、悲鳴を上げている存在が、問題である。
あたしとしては、楽しいけど♪
森がざわめき、刺客が襲ってきたのである。
まあ、ここまでは、お約束♡
あたし達の前に現れたのは、オーガの体に、レッサーデーモンの頭がいくつもついている。という物体。
どうでもいいけど、どうせ、融合して作り出すんだったら、素直に純魔族を融合させたらいいのに・・と思う今日この頃。
たかが、精神世界から一人や二人なんて捕まえてくるのも、できないのかしらねぇ・・・・。
まったく・・・・・。
とりあえず、なぜかわざわざ下級魔族が憑依しているデーモンを融合して、作り出した合成獣(キメラ)がおよそ十数匹。
「あらあら・・・・。もうすこし、デザインを考えたらいいのにねぇ♡」
ユニットがうきうきといって、なぜか懐から、ロッドを取り出している。
あら?今回は、かなり小さくしてるのねぇ。
ユニット愛用のロッド♡
まあ、大きさなんかも自由自在だけどね・・・・・あたしも愛用の大鎌でそれをよくやるし・・・・。
見た目には、はっきりいって玩具のロッドにしかみえないであろう。
七色にほのかに色が変化していくロッドを一振りすると。
べちゃばちゃ!!!!
数匹の合成獣が分離して、地に崩れ落ち水と化す。
ちょっぴりオーガの体液や内臓が飛び出して、土を緑色に染めているけど。
「あらあら♪ユニットってば♡細かいことやって♡こうすれば、早いじゃない♪」
ぶん!!!!
あたしは虚空より取り出した大鎌を一振りする。
と、同時に、辺りの空間ごとがもぎ取られ、なぜか消滅してゆく。
「げっ!?」
なぜかナーガがそれをみて、目を白黒させているが。
「あら♡それもそうね♪」
ユニットがそういって。
バチン♪
と指を鳴らす。
刹那。
あたりは、あたしとユニットの一部があふれ出て、深遠の闇と化す。
力をのけたあとには、なぜか、きれいに何もなくなっていたり。
まったく・・・。
「ちっ・・・。仕方がない・・・。」
ぱん♪
あたしが手を叩くと同時に、あたりの景色が何事もなかったかのように元通りとなる。
ど~して、あんな些細なことで、消滅するかなぁ・・・・。
まったく・・・・。
「きゃあ♪リナもすみれちゃんもすごい♪」
ナタリーが今まで、震えながら、オーガもどきを叩きのめしていたのを完全にやめて、あたしとユニットに向かって言ってくる。
どっちかというと、ナタリーも結構役にたつものがあるのよね♪
だって、ナーガが苦し紛れに放っていたラティルト受けても、平気のようだし♡ナタリー♡
・・・そういえば、ユニットが面白そうだから、 とかいって、ナタリーに完全なる魂を宿した。
とかいってたわねぇ・・・・。
ついでに、寿命も延ばしちゃえ♡
「あら?ねえ、リナ?ナーガってば、完全に気絶してるわよ?」
ユニットの言葉に、ナーガを見てみると。
なぜか完全にナーガは白目をむいて気絶していたりするし。
「ま、いっか♡ナーガだし♪無視していきましょ♪」
「それもそ~ね♡」
「いいの?リナさん?すみれちゃん?」
あたしとユニットの台詞に、不安な声を出すナタリー。
『い~のい~の♪ナーガだから♡』
あたしとユニット台詞は完全に一致し。
とりあえず、気絶しているナーガは完全に無視して、あたし達は、進んでゆくことに。
「ついた♪ついた♡」
ユニットがとある洞窟の前で立ち止まる。
まあ、確かに、そうだけどね♡
「しっかし・・。もう少し、手を加えてアジトにしてもいいのにねぇ・・。」
あたしはそんなことをつぶやきつつ。
「え?ここって普通の洞窟じゃないの?見はりとかもいないし?」
がちゃがちゃと体を震わせ、ナタリーが背に薔薇をしょって言うが。
「そんなことないわよ♪草が辺りに生えてないし♪」
「そうそう♪それにこれ♡」
あたしの言葉に応じるかのように、ユニットが入り口にしかれられていたレグルス盤を手に取る。
「相手に通じているわねぇ♡そだ♪」
ユニットがなにやらそれに向かってポツリというと。
う・・・うぎぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!!
なぜかレグルス盤から悲鳴が漏れてくる。
向こう側に何かを呼び出していたりするユニット。
「あらあら♪つまらないわねぇ♡泣き女(バンジー)を見ただけで、この反応か♡」
あたしの台詞に、
「そうねぇ・・。じゃあ、ついでに、他の・・・そだ♡雷竜(プラズマドラゴン)でも出現さらてみよっと♡」
ユニットが言って、向こう側にそれを出現させる。
なぜか絶叫がレグルス盤を通して聞こえてくるが。
しばらくすると、なぜか悲鳴すらも聞こえなくなってるし・・・・・。
「それじゃあ、洞窟に入りますか♪」
あたしは言ってナタリーとユニットと一緒に洞窟の中に入ってゆく。
なぜか、累々と、いろんな者が道筋に倒れ付しているが。
そんなことは、どうでもいいこと。
やがて、とある広い空間に出るが、そこの両面は、すべて動く鎧(リビングメイル)で覆われている。
まあ、ナタリーみたいに、自我がある物体ではないのだが。
がちゃり。
あたし達が一歩進むと同時に、壁の四面を覆っていた鎧が全て動き始める。
その瞬間、なぜかパニックに陥っているナタリー。
「き・・きゃあああ!!」
どがばごめぎゃ!!!!
ナタリーが手を振り回すたびに、リビングメイルがへしゃげ、そして、腕などがもげてスプラッタと化してゆく。
壁がへがれて瓦礫を辺りに撒き散らしながら。
それを丁寧に、震えながら、ナタリーは片手でやっているのだから、面白いのなんのって♡
あたしとユニットに向かってきた瓦礫などは、なぜかあたし達の目前で瞬時に掻き消えているけど。
「おーほっほっほっ!!ってみげどきゃ!?」
あ・・復活して、追いついてきたナーガが、思いっきりナタリーのとばっちり受けてるし♡
とりあえず、ナタリーのパニックは、そこの部屋が完全に原型止めなくなるまで、続いていたり♡
まあ、ナーガが瓦礫に埋まっているけど。
ナーガだし♡
「おーほっほほっ!!不意打ちとは、卑怯よ!!リナ!!」
瓦礫の中からすくっと立ち上がるナーガの姿が。
だから、あたしじゃないってば♡
「そんなことより♡ナーガ♡お宝を奪いにいくわよ♪」
無論のこと。
あたしの台詞に、ナーガはすぐさまうなづき、先ほどのことは綺麗さっぱりと忘れてるし♡
そして、とある部屋の前へとたどりつく。
そのドアの中には、赤いじゅうたんをなぜかひき詰めて、まるで城の謁見の間のようなつくりの部屋。
そして、おもいっきりの金メッキの玉座がある。
・どーせなら、純金ででも作ればいーのに・・・。
そして、それになぜかゆったりと座っている一人の男性。
なぜかそばに居る全ての魔道士は、完全に気絶しているが。
中には、半狂乱になっているやつもいるようだが・・・・。
真っ白なローブとマントで身をつつみ、胸に1輪の赤い薔薇をポケットに挿して。
おもいっきり気取っている男性である。
「ようこそ・・。まったく・・。不可解な手を使ってくれましたな・・・。
おかげで、協力者たちが全員、使い物にならなくなっていますよ・・・・。」
なぜかぼやきを言ってくる男性ウェイザック。
あの程度で、気絶するほうがどうかしてるってば♡
「まあ、私の研究所にようこそ。名高いあのリナ=インバースさん。
貴方も魔道士なら、ご存知と思いますが、魔道の研究には、いたってお金がかかります。」
いきなり話を始めるウェイザック。
「・・・お金がいるんなら、オリハルコンでも、創って、売ればいーじゃない♡」
「そうそう♪それとか稀少価値の高い宝石なんかを創ってもお金になるし♪」
『別に、お金のことなんて、気にしなくても、何でもできるわよ♪』
あたしとユニットが言った後に、きっちしとあたしとユニットの声が重なる。
「・・・・・。何を無理なことを・・」
なぜかその台詞を聞いて冷や汗ながしているウェイザック。
簡単なことなのにね♡
「と・・ともかく、複数のスポンサーにお金を出していただいて。
要望にあった品を作り出す。そして、それを提供してるわけで・・。ナタリーもその一環の研究だったのですが・・。」
だから、一人で勝手に話を進めるなってば♡
「はいはい♡自分の趣味で女性のしかも乙女チックな心をもたせて♡
それで、扱いができなくなって?なんて、間抜けなのかしらねぇ♡」
あたしの台詞に、なぜか顔面蒼白にしてるウェイザック。
そして、なぜか固まるウェイザック。
「・・王子様♡」
ウェイザックの視線の先には、ナタリーの姿が。
どうやら、パニックから立ち直ってここまで進んできたようであるが。
ナタリーの視線の先に、ナタリーの理想どおりの金髪碧眼の男性の姿が。
あ、それも楽しそう♡
「・・へ?」
思わず間の抜けた声をだしているウェイザック。
「そうよ♪ナタリー♪ついでに説明するとこの人がナタリーのお父様よ♡
ユニットの声がナタリーに届く。
どうやら、ユニットも同じ考えにいたっているらしい。
つまり。
「まあ♡」
例外なく、ナタリーは、どこからか薔薇の花束を背負って・・
…まあ、どうやら、ユニットが面白いからという理由で、具現化させたようであるけど・・薔薇の花束を。
そして、がっきょん♪
と両手を口にあて、ふるふるとガチャガチャと震えさせつつ、
「おとうさまぁぁぁぁ♡」
そういって、ウェイザックに駆け寄ってゆく。
驚いたウェイザックがリビングメイルをしかけるが、ナタリーはそれらを全て跳ね飛ばし。
がしぃぃぃぃぃ♪
なぜかウェイザックの絶叫が洞窟一杯にこだましてゆく。
ナタリーに抱きしめられたくらいで、重傷になってるウェイザックだが。
ともかく、そこのお宝をすべて回収し♪
ウェイザックを役人に突き出して、あたしは結構懐が暖かくなっている。
それにけっこう負の感情なんかもつまみ食いできたし♡
村人からの感謝の生の感情なんかもけっこう乙だったし♡(
怪我が治り次第、牢屋行きが決定としたウェイザック。
まあ、いろいろと人体実験もどきなんかもしてたからねぇ・・・・。
とりあえず、ナタリーは、ふもとの村で歌姫として人生を送ることにしたようであるし。
けっこう評判はいいようだけど。
なぜか、ユニットがしばらくナタリーのマネージャーをする♡
とかいってたけど・・・・。
まあ、ユニットだから、また、会うでしょう♪
しかし・・・。
本当に、自分の世界はいいのかしらねぇ・・・・・ユニット♡
ま、いっか♡
さってと♪
次はどこにいきましょーか♪
―歌姫の伝説編終了―
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あとがき:
かお:うふふふふ♪すみれちゃん、登場なのです♡
姫:だんだん、本性、表してるわねぇ・・。あなた♡
ま、私は、活躍できるから、いいけど♡
エル:でも、多分、これだけ読んだ人は、判らないわねぇ・・・・。ユニットのことは♡
姫:そんな!!ひどい♡
かお:・・いや、はあとマークを飛ばして言っても、説得力というものが(汗)
姫:じゃあ、なあたの説明不足♡
かお:あ゛あ゛!!?
なんで、すみれちやんまで、その棘月ハンマーを持ってるんですかぁ!?
姫:エルとおそろいで、創ったの♡
かお:(んな・・・・涙)
姫:というわけで♡エイ♪
―ざすどすざすごすっ!!―
<間>
かお:あぅ・・・・。一応、説明をば、
スミレちゃんの名前を完結にいうと、『ユニット=ユニバース』だから、ユニット。
本名は、もっと長いです・・・・(汗)
ちなみに、通り名はエル様が『金色の魔王』ですが、彼女は、『宇宙の姫』です。だから、姫。
エル:ユニットって、あたしと同じ存在なのよねぇ♡
まったく、違う次元(!?←?)の♡
姫:暇だし、面白そうだから、エルの世界に遊びに来てるのよ♡
だって、エルの世界でだと、私、絶対者じゃないし♡
かお:(力としては、変わりないのに・・・・涙)
姫:あら?何いってるのかしら?
かお:し・・しまったぁぁ!!?心なんて、お見通しだったんだぁ!!??(滝汗)
エル:まあ、あたしもユニットも、本質は、宇宙全ての混沌そのものだし♪
姫:そうそう♪
エル:さてと♪なんかうごかない物体はほっといて♡ユニット♪
遊びにいきましょ♪
姫:そーね♪じゃあ、次回は、『愛しの根性なし』のパロのようよ♡
エル&姫:それじゃあねぇ♡
かお:・・・・・・・・。←なぜか焦点があっていない・・・・・・。
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