こんにちわ。
ええと。
書き殴り様では、過去ログと著者別から。
私のページからは、案内版を今までの話は参考に移動してください(超他人任せ)
今回のお話の設定としては、スレイヤーズロイヤル(スレイヤーズRPG)あの後。
エル様漫遊記、番外編♪今回はスペシャル8巻のザ・ガードマン♪
リクエストくださった、星野さん、サンクスですv
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エル様漫遊記番外編 ~ザ・ガードマン偏~
「倉庫の警備・・・・ですか?」
心なしか不満の声を上げているアメリア。
もうちょっと、悪人を退治するとか・・・。
そういった正義を広めることと思ったのにぃぃ~!!!
などと、心で叫んではいるが。
そんなアメリアの言葉に続け。
「そう、倉庫の警備だ。」
アメリアの不満の声も気にせず、目の前にいる男性。
年は42。
少し耳の横を剃りあげて、その黒い髪は肩のあたりまで。
一応、この地方では、一番と大商人と、自分でいっていたりするこの人間、ローデンはあっさりと言い放つ。
あたし達―あたし、ゼロス、シルフィール、アメリア、ガウリイ、ゼルガディス。
この六人で何となくどうせ目的もないのだし。
一度セイルーンに向かってそれから・・・。
という話しでまとまったのではあるが。
その途中、シルフィールもサイラーグに送り届ける。
といったことに決定。
そんな、きままな道中の中。
この町の食堂で声をかけられたのは、あたし達が食事をしていたその最中。
『仕事がある』と声をかけられ。
暇でもあったので、引き受けたのだが。
アメリアにしては、もう少し派手にしたいみたいだけど。
結構これはこれで暇つぶしにはなるのにねv
「・・・これはまた・・ずいぶんと大人しい仕事ですねぇ♡」
なぜかしみじみつぶやいていたりするゼロスに。
「いやまて。ゼロス、リナが引き受けた仕事だ。必ず何か裏がある!」
などと断言しているゼルガディス。
――どごっ!
―どたり・・・。
「って!?きゃぁぁ!?ゼルガディスさぁん!?」
なぜか、部屋の中なのにいきなり出現した金剛石で作られたレンガがゼルガディスの頭を直撃し。
そのまま床とキスをしていたりするゼルガディス。
あら、どうしてなのかしらねぇ♡
ふふv
そんなゼルガディスをみて、なぜか悲鳴を上げているシルフィールに。
「ああああ!?大丈夫ですか!?」
あわてて、そんなゼルの横に座りこみ。
協力して復活(リザレクション)の呪文を唱えている、アメリアとシルフィール。
「・・・???なぜ・・レンガが・・・。」
なぜか、それをみて、冷や汗を流しているローデン。
「あ・・あ―・・・・。こほん。とりあえず、倉庫の警備・・といっても。
ただ警備だけをやってもらいたいわけでも。警備員として職についてくれ。といっているわけでもない。
普通の警備員ならすでに雇っておる。
あんた達にやってもらいたいのは。最近ちょくちょくやてくる、盗っ人どもを捕まえることだ。」
そういうローデンのその台詞に。
ポン。
やおら大げさに手をうって。
「ああ、なるほど。つまり、その人達を五体不満足にして欲しいと♡」
にこやかにそうにっこりと言い放つそんなゼロスの言葉に。
「違うわぁぁぁぁ!!!何げにさらりと恐ろしいことをいうんではない!」
「ええ?違うんですかぁ?僕はてっきり。盗賊などを働くやからは、動けなくしておいて。
それからじっくりとわからせてやるのかと♡」
にこにこと。
その目はにこ目のままに、そんなことを言っているゼロス。
その言葉に即座に否定の言葉を出しているローデン。
「おーい、ゼロス。それは、ちとやりすぎだぞぉ?」
のんびりと。
なぜかお茶を飲みながら、そんなことをいっていたりするガウリイ。
ちなみに。
なぜか未だに、アメリアとシルフィールは、ゼルガディスに術をかけ続けていたりするけど。
別にそんなたいした怪我でもないでしょうにv
ただちょっと、頭から白いものが覗きかけているけど♡
「・・・・・何か人選を間違えたような・・・」
などとぶつぶついいつつも。
こほん。
とりあえず、気を取り直し、あたし達のほうにと向き直り。
「と・・ともかく・・・だ。二ヶ月ほど前のことだが・・うちの倉庫が、ちょくちよく盗っ人どもにやられるようになった。
もちろん、こちらとて。警備のものはいるのだが・・。」
そんな説明をローデンがしているその中。
「・・・うう・・まだ頭がくらくらする・・・」
そういいつつ、頭をふりかぶり、起き上がっているゼルガディス。
「あ、駄目ですよ?ゼルガディスさん?いきなり動いたら?」
「そうそう♡)リナさんに変なこといったら。命取りですよ?ゼルガディスさん♡」
ザシュ!
無言で。
にっこりとして、そんなことをいっているゼロスに。
とりあえず、そのあたりの空気を針にと物質化して、そのままゼロスの体を貫いておくあたし。
「ふふvゼロス?どういう意味かしら♡」
「・・・す・・すいません・・・」
器用にも、刺されている場所から紅い液体を流していたりするけど。
・・・・変なところで芸が細かいのよねぇ。このゼロスのやつってばv
「・・・・・・な・・・なぜ。体を貫かれても平気なのだ?その神官殿は?」
なぜか。
この程度。
すなわちゼロスの体・・つまりは、背中から、胸にかけて貫かれている針をみつつ。
まったく意に介していないゼロスをみてそんなことをいっているローデンだけど。
「まあ、ゼロスだしなぁ。」
それで済ませているガウリイ。
「そうなのですか。」
そのガウリイのその言葉にあっさりと納得するローデン。
ずべっ!
あ、面白い♡
その言葉に。
ようやく起き上がった、ゼルガディスと復活の呪文をかけていたアメリアとシルフィールが、
面白いまでに床にすべっていってるし。
バタン!
そんなほのぼのとした会話をあたし達がしている中、会話をさえぎり部屋の扉が大きく開く。
そこにたっていたのは一人の人物。
歳は、ただ今22歳、まあそこそこ人間でいうところの整った顔立ち。
あたしほどじゃないけどねv
「・・・・ガウリイ様の方がハンサムですわ♡」
などと、面白いことに、彼とガウリイを見比べて、ぽっと頬を染めていたりするシルフィール。
ずかずかと部屋の中にと入り、そしてちらりとあたし達をみてとり、ローデンの前にと立ち塞がり。
「どういうことだよ!?叔父さん!?こんなの達をやとうなんて!?」
ごがっ!
その言葉が終るまでもなく、空中から出現した、ちょっとした岩の塊がその青年の背中にのしかかり。
「あら?隕石かしら♡」
にっこりとそういうあたしのその言葉に。
「・・・リナさん、いくらなんでもそれは・・・」
「・・・まあ、リナにそんな口にきいて。これですんだだけましと思うが?」
「うーん、でもこれ・・軽く十キロ以上はありますよ?」
つんつんと。
なぜか、さきほど何かがグシャリとつぶれたような音が聞こえたような気もするけど。
ま、気せいでしょ♡
口々に岩になぜか家の中だというのに押しつぶされたクロードをみて・・・ま、クロードというのがこの青年の名前なんだけど。
口々にそんなことをいっている、シルフィール、ゼルガディス、ゼロスの三人。
「ふっふっふっ!直伝!平和主義者くらぁしゅ!」
どごぉ!
にっこりと笑い、素手でその岩を砕き割っているアメリア。
そして。
つんつん。
「お~い?いきてるかぁ?」
などといいながら。
つぶれてぴくりともしなくなっているクロードを、つんつんとつつきつつ質問しているガウリイ。
とりあえず。
アメリアとシルフィールの回復呪文によってつぶれていたクロードは元に戻り。
「・・・ま、まあ、クロード、お前の気持ちはわかる。
お前という警備主任がいるのにこのような旅の魔道士や剣士たちに頼むのは。筋が違うこともわかっている。」
あ、ローデン、みなかったことにしてるし♡
とりあえず怪我のなおったクロードに、いきなり話のつじつまを合わせていたりするローデン。
「わ・・わかってくれているのならいいのですよ。叔父さん。僕は無能でも何でもない。
まあ、僕という警備主任がいるのに。ここ二月で十回以上盗っ人にしてやられてるけど・・・」
そんなローデンの台詞に。
なぜか、あたしの方をみて冷や汗をながしつつ、いっていたりするクロード。
「・・・・十分に無能だと思うが・・・」
「・・確かに。」
そんな彼の言葉に。
ぽそりとつぶやくゼルガディスに同意していたりするアメリア。
「それはこの私もわかっている。甥であるお前の実力はな。誰もお前が無能とはおもっておらん。
ただ相手がこちらより場数を踏んだプロだろう。となればこちらもプロを雇うしかないのであるが。
対面上、町の警備兵に頼むわけにもいかんだろう。だから旅の人間に頼むわけだ。」
ぽそぽそぽそ・・・。
そんな会話をしている二人の横で、ぽそぽそと会話をしているあたし達。
「どう考えても無能ですよね?」
「・・・・ふた月に十回以上って・・・」
「・・・・ま、仕方ないんじゃない?だって、あのクロード、夜なんて警備やってないんだしv」
さらりと言い切るあたしのその言葉に、思わず目を丸くして。
『えええええ!?そうなんですか!?リナさん!?』
驚愕の声を出しているアメリアとシルフィール。
その言葉に、なぜか目を見開いて。
「おや、どうしてそのことを知っておられるのですか?」
少し戸惑い気味なそんなローデンのその言葉に。
「おやおや、ローデンさん?結構有名ですよ?
結構価値のあるものもあるのに。夜なんか警備が一人もいないていうのは♡」
にこやかに。
そんなローデンに返しているゼロス。
その言葉に頭を少しかかえ。
「・・・・このローデンさん・・・ここの領主のお抱え商人ですよね・・。よく出入り禁止・・くらいませんね・・・」
つぶやくアメリアのその台詞に。
「・・・・確かにな。」
うんうんうなづいているゼルガディス。
「まあ、確かに。それだけ被害を受けているのであれば。領主の耳にはいって出入り禁止を言い渡されますしね・・・」
そんなアメリアの言葉に、うなづいているシルフィール。
「・・・・・と・・ともかく・・・だ。クロード、これはこの儂が決めたことだ。
お前にもこの方たちに協力してもらう。これは雇い主としての命令だ。」
「・・・・・くっ・・わ・・わかりましたよ・・。」
そんな会話をしているあたし達の横で。
こっちはこっちで話がまとまっていたりするけど。
なぜか、あたしたちをみるその目に怯えの色を湛えたまま、くるりと部屋を出てゆくクロード。
「―え・・・ええと。失礼いたしましたね?ま・・・まあ、そういうことで、この仕事をお願いしたい。報酬は・・・。」
切り出した額はまあ、金貨二百枚などとかなり些細なものではあるが。
「ふっふっふっ!わかりました!
私達、正義の仲良し四人組、プラス一名と、予備メンバー、一名で。その盗賊をみごと退治してみせましょう!」
だん!
「・・すまんが、机に足をのせるのはやめてくれ・・・」
大理石の机に。
アメリアが足をのせてぴしっとポーズを決めて宣言している中。
ローデンのつぶやきが部屋に溶けこんでゆく。
「・・・・いっときますけど。叔父さんの頼みであるからして。
あなた達にいろいろと教えてあげているのですからね・・・」
なぜか
完全にデスマス口調に変わり果てているクロード。
結局のところ。
「盗賊は、悪であり、正義の使者である私達が。悪を見逃すわけにはいきません!」
などと、一人盛り上がり始めたアメリアを止めるために、成り行き上、この依頼を受けることになっているあたし達。
ま、あたしとしては。
これ、結構面白いほうだから、受ける気ではいたけど♡
はじめからネタをばらしたら面白くないしねv
とりあえず詳しい情報をクロードから聞いてくれ。という、ローデンの言葉に。
ゼルなどが、詳しい事情を聞いたところ、開口一番に言った台詞がこれである。
その言葉に思わず顔を見合わせている、アメリア達。
「まあ、こそどろなんぞ。この僕でも捕まえることができるんですけど。
まあ、相手が何者かもわからないし、下手すると怪我するし。痛いのいやだし。」
わなわなわな。
そんな言葉をいっているクロードのその台詞に。
びし!
「あなた!?それでもプロですか!?いいでしょう!ここは、セイルーン式の、プロ根性を!」
そういって。
いきなり、
「全ての力の源よ・・・。」
とある呪文を唱えだすアメリア。
「だぁぁあ!?アメリア!!?何考えてるんだ!?こんなところで火炎球なんてぇ!?」
「アメリアさん?こんな所で放ったら。お屋敷がこわれてしまいますわ♡」
おもいっきり、アメリアを羽交い絞めにして止めているゼルに、のほほんといっているシルフィール。
「・・・・はっ!そうでした!」
そんなシルフィールの言葉に、はっとなっているアメリア。
「・・アメリアさん?もしかして、かなりリナさんに影響されてきてませんか?」
「ほぉぉぉぅ、ゼロスちゃぁん?もう一度いう勇気、あるかしらねぇ♡」
そんなアメリアにいっているゼロスに、にっこりと微笑みかけるあたしの言葉に。
「い・・・・いえ・・あはは・・・。深い意味はないですよ?ええ、本気で。貴女さ(貴女様の前で)・・・・ぐげっ!?」
まったく。
だから、このメンバーの前で。
しかも、この姿のときには、そんな呼び方はしないようにといっているでしょうが!
何やら言いかけたゼロスの頭に、とりあえずスコップを突き刺しておくあたし。
そんな会話をほのぼのとしているあたし達の横で。
なぜか、汗をかきまくり、硬直しているクロード。
ぽんぽん。
そんな彼の肩に手をおきぽんぽんと軽く叩き。
「一つ忠告しておいてやるな?あまり下手なことをいったら、命ないぞ?」
真剣な表情で、クロードにいっているガウリイ。
「んっんっんっ?ガウリイくぅん?それもまたどういう意味?」
「ま・・まて!リナ!の手の黒い塊はやめてくれ!」
「・・・あ・・あのぉ?できたら、今のところの状況を。教えてほしいのですけど?」
なぜか。
頭にスコップを突き刺したまま、クロードに話題を振っているゼロス。
「わ・・・・わかった・・・」
言外に、詮索しないように。と、なぜか本気で懇願する瞳でクロードをみているゼロスだし。
・・・・あのねぇ・・。
「そうですよ!いじけている暇があったら!はやく事件の解決を!」
・・・ちっ。
皆、話題を変えたわね。
・・ま、よしとしますか♡
「と・・・とりあえず、現場という倉庫に案内していただけませんか?」
シルフィールのその言葉に。
あたし達は。
とりあえず問題となっている倉庫にと向かってゆく。
「・・・・・・すごいです!」
「・・・・ほう。これはなかなか・・。」
「まあ!レムール貝の干物がこんなに!?こちらはレキタイトの工芸品ですし。すばらしいですわ!」
目をきらきらさせているアメリアに、感嘆の声を漏らしているゼルガディス。
そして。
そこにある品物をみて、感心した声を上げているシルフィール。
屋敷の敷地中にある、ちょっとばかり狭い。
・・・まあ、この程度で、人間達は広いというようだけど・・、
ともかく、しつらえられている棚には様々なものが山積にされていたりする。
・・・もう少し整理整頓しなさいよね♡
「ふぅむ。なかなかの品揃えですねぇ。一応金目のものばかりですし♡)」
ちらりと。
辺りを一瞥して、いつものにこにことしたゼロスがそんなことをいっていたりする。
ここにくるまでに頭のスコップは抜いたらしいが。
「まあ。この倉庫の中には。もっぱら高級品でないものばかりがおいてありますから。」
そういって。
あたし達を案内しているクロード。
だから、こそこそと隠れて持ち出しているのよねぇv
この人間は♡
「それで、今まで狙われたのはこの倉庫だけなのか?」
回りを見渡していたゼルが、漠然とクロードに質問していたりするが。
「その通りです。町の倉庫は。ローデン叔父さんが雇った別の人が警備してます。
ただし他の倉庫にはそれほどお金にならないものばかりです。
その点、ここにおいてあるものは。かさばらずにしかもお金になるようなものばかりです。」
なぜか。
あたしを見るのに、恐怖の感情を出しているクロードだけど。
あの程度で怖れる必要なんてないじゃないのよね♡
「鍵はどうだったのですか?」
素朴な疑問をしているシルフィールに。
「開けられていましたね。もちろん何度かかぎを変えてみましたが。それでも結果は同じです。」
「・・とゆーか・・これ・・・アンロックで簡単にあけられます・・。」
「・・ピッキングでも一秒もしないうちにあけることできるぞ・・これ・・。」
倉庫の鍵をみて、そんなことをいっているアメリアにゼルガディス。
クロードのその台詞に。
「ふむ。すると、相手はプロだという可能性が高いですねぇ♡」
さきほどクロードから手渡されたリストをみつつそんなことをいっているゼロス。
まあ、プロというか身内の犯行なんだけどねv
ふふv
リストをみつつ、相変わらず、にこにこしているゼロスの言葉に。
「プロ?」
聞き返しているクロード。
「そうですわね。確かに。あまりに珍しい品物とかでしたら足もつきにくいですけど。
それこそ、世間によく出回っている、高価だけども出回っているもの。でしたら足もつきにくいですし♡」
などといって、回りの品物をみているシルフィール。
そんな会話をききつつ。
「・・・・ふむ。犯行は僕達の警備の隙をついて必ず夜に行われています。」
・・・・というか。
どうして、そこまでわかるんだ!?
僕が足のつきにくい品物ばかりを狙っている理由を!?
などと、内心面白いことにあせっているクロードだし。
うーん。
面白い♡
そんなクロードの心を面白いことに気付いてないアメリア達。
「それ、夜のいつごろなのか検討はつかないのですか?たとえば真夜中とか明け方とか?」
リストをみつつ、今度はアメリアがクロードにと問いかける。
「さあ?何しろ、ぐっすり、一晩眠って、翌朝起きたら、盗まれている。ってバターンばかりだからな。」
『・・・・・?』
その言葉に、顔を見合わせている、ゼル、アメリア、シルフィール。
ついでにゼロス。
ガウリイは深い溜息なんかついていたりするけど。
「・・・・・あ・・あのぉ?夜の警備は?」
おそるおそる聞くシルフィールのその言葉に。
「やってない。」
『おい(ちょっとまってください)(・・・おーい・・・)』
ものの見事に、四人・・・アメリア、ゼル、ガウリイ、シルフィールの声が一致していたりする。
「・・・・・あの?ちなみに、ききますけど?どうして夜の警備をやっていないのですか?」
少し額に汗を浮かべつつ、聞いているアメリアのその言葉に。
「ふっ。そんなのは決まっているじゃないですか!」
そういいつつ、きっぱりと。
「夜中、外にでるのは怖いからにきまってるじゃないか!」
高らかに宣言しているクロード。
「あほかぁぁぁぁぁぁぁ!」
即座に、その言葉にゼルが突っ込みを思わず入れ。
はっと、気付いて照れていたりするけど。
「ふふ。何をいいます!子供のころに聞かされた、怪談の数々!
暗くなって一人で荷車を引かされていると、道端で泣いている女の子がいる。
迷子だと思って、のせてやり、しばらく行くと・・・・。ああああ!こんな話今、思い出しただけで!
夜中になってこんな話を思い出したりしようものなら、辺りの見回りなど、とんでもない!
それはもう、こそこそと、あとはもう、ベットにもぐりこんで、寝るしかないじゃないか!」
きっぱりといいきるクロードに。
「・・・・・おい・・・・では他の警備のものは・・・」
疲れたような声でつぶやくようにいっているそんなゼルのその言葉に。
「ふっ。警備隊長のこの僕が、のうのうと寝ているのに。ほかの皆がちゃんとやっているわけはないだろう?」
『・・・・・・・・・・・。』
その言葉に全員、無言であきれてクロードをみてるけど。
「・・・・で・・では、掴まるものも掴まりませんよね・・・」
「・・・とゆーか、無能だな・・・」
「ですねぇ・・・。せめて、トラップを仕掛けて。
近づく人間を溶かすとかいった、些細なものを設置してから寝るとか♡」
「・・・・ゼロスさん、それはちょっとやりすぎです。」
「まあ、盗んでくれ。といってるようなもんだよなぁ。」
ガウリイまでもが会話に参加してたりするし。
う~ん。
全員の戸惑いというかあきれた感情が流れ込んでくるけど。
結構面白いわねv
「何ですって!?この僕を無能呼ばわりする気ですか!?
今までもきちんと残っていた後を調べたり、町にいって、盗まれたものと同じものを売りさばいた奴がいないか。
ちゃんと調べてまわっているんですよ!?」
まあ。
自分が盗んだもの以外もなくなってるので、それだけは調べてたようだけどねv
こいつはv
「・・・あのぉ?そ~いうのは警備でなくて。調査というのでは?」
にこにこというゼロスのその言葉に。
「何ですってぇぇ!?」
・・・・未だになぜかデスマス口調のままのクロード。
別にあの程度でそんなにあたし達に対して、恐怖を抱かなくてもいいでしょうにねぇ。
本当に♡
まさか本当に警備をやってないのを本人からきいて、完全にあきれ返っているアメリア達。
だから、『やってない』ってあたし、いったじゃないのよねvさっき♡
「ふむ、とすれば、徹夜で張り込みするしかないな・・。」
つぶやくゼルガディスのその言葉に。
「なんですってぇぇ!?よりによって徹夜で張り込み!?
そんな恐ろしいことができるわけないじゃないですか!?そもそも、人間が闇を恐れるのは、即ち、その本能ゆえ!
それを抑えてまで夜中に警備をするなんて!いわば大自然の摂理に逆らうのも当然!」
『・・・・大自然の摂理って・・・』
そこに突っ込みを入れているアメリア達。
「うーん、あ、でしたら人間やめてみますか?何なら、すぐに楽にできますよ♡」
などとにこにこしていっているゼロス。
「あら、ゼロス、それはやめときなさい。いつは、いくら魔族に勧誘しても役に立たないから。」
「ええ。でも、使い捨てには丁度いいかとv」
『・・・・・・おい・・・・』
そんな当たり前の会話をしているあたしとゼロスに、なぜか突っ込みを入れてくるゼルガディス。
「???マ・・・マ?何を伝説上のわからない、闇の生き物の名前を・・・」
首をかしげているクロードに。
「・・伝説って・・・」
思わずつぶやいてゼロスをみているシルフィール。
「・・いますよね?ここに?」
そして、同じくゼロスをみて首をかしげているアメリア。
「ああ、リナに完全にいいようにこき使われている、パシリ神官がな。」
きっぱりとさらりと言い切っているゼルガディス。
「ゼルガディスさぁぁぁぁん・・・・」
さらりと言い切るゼルガディスに。
涙をうるうるためて、その紫の瞳をあけて、見つめていたりするゼロス。
「とにかく!ここはやはり!徹夜で張りこみして!悪を捕まえるべきです!」
何気にさらりと話題を変えるアメリアに。
「???何かよくわかりませんが・・。それでは、かんばってくださいね。」
超他人事のようにいっているクロードに。
「何をいってるんだ?貴様もやるにきまってるだろうが?」
あきれた表情でクロードをみているゼルガディス。
「ええええ!?何で僕まで!?
そんなことしたら、健康にも、体にもよくないし、他人からは不健全な生活と後ろ指を指されるじゃないですか!」
「何をいっているんですか!?それこそ、人々は絶賛すれどもすれ!褒め称えるにきまってます!」
「・・・・まあ、夜中に起きるのは美容にもよくないですけど・・。ここはやっぱり乙女心もありますし。」
そんなことをいっているシルフィールのその言葉に。
「・・乙女ごころ?・・ふっ。それに気付かないとは、我ながら野暮でしたね?
けど、そういうことなら、わざわざ夜を待たなくても、今ここで押し倒して三人同時に相手を・・。」
「いやぁぁぁぁぁぁ!」
どげっ!
そういいつつ、シルフィールに手を伸ばそうとしたクロードの顔面に、そのまま杖で蛸殴りにしていたりするシルフィール。
楽しいわ♡
「・・何処をどういう解釈したらそーなるんだ・・・。
こっちが言いたいのは、警備主任の貴様が参加しなくて、どうするというのがいいたいんだが?
それに、俺達が泥棒を捕まえたら、貴様。完全に役にたたないやつとして首になるぞ?」
・・まあ、今でも役にたってないが。
心でそんな言葉を付け加えつつ、言っているゼルガディス。
「・・・・うっ・・。」
面白いことに、タンコブを数十箇所つくりつつ。
その顔も多少変形させたりして、おきあがり、ゼルガディスのその言葉に思わず無言になり。
「―わかった・・・僕も手伝います・・・」
そういって。
そのまま。
―バタン。
そのまま、そこに倒れて気を失っていたりする。
「・・・・あら?まあまあ、どうされたのかしら?」
きょとんといっているシルフィールのその言葉に。
「うーん。シルフィールさんに叩かれたくらいで。気絶するとは根性ないですねぇ。この人。」
などといいつつ、気絶したクロードをつついているアメリア。
・・・・い・・・いや・・・とゆーか、シルフィールさんが叩いているそのとき・・。
それ・・・硬度が強化されてたんですけど・・。
・・・・い・・いわないほうがいいんでしょうね・・(汗)
などとおもいつつ、あたしの方をみているゼロス。
まあ、何はともあれ。
気絶しているクロードはそのままに。
あたしたちは夜に備えて、その日は今から寝ることに決定し。
各自ローデンの屋敷にあてがわれた部屋に戻り、一応夜まで休憩することに。
「―きたな。」
倉庫の奥。
闇の中に隠れているあたしたち。
張り込みを始めて四日目の夜のこと。
そんなゼルのその言葉に。
「き・・・きたって・・な・・・何が?」
「うーん、結構この恐怖の感情もまた♡」
完全に怯えまくっているクロードの感情を、何気に食べていたりするゼロス。
ちなみに。
暇なので退屈しのぎにこの四日間、あたし達が百物語と称して行っていた話の数々に、
なぜか完全に怖れまくっていたりするこのクロードだけど。
まあ、ちょっと話だけでは面白くないので。
その話をそのまま映像化して。
試写会のような形で、ちょっとした大きさ程度くらいの映像付きでやってたんだけどv
なぜかそのことで、この四日間面白いことに悲鳴が飛び交っていたりしたけど、それはそれ。
まあ、声は外に洩ないように、結界はってるから関係ないけど。
「おそらく例のどろぼうたちだな。」
なぜか、疲れたようにいっているゼル。
その言葉に心底安心した溜息をつき。
「・・・何ですって?」
そういいつつ、ゼルが指し示した方向をみているクロード。
まあ。
そりゃ、この四日間。
面白いから。
という理由と、本物を見たほうがわかりやすいじゃないv
というあたしの意見によって。
その映像が具現化されて、たまぁにクロード達を追い掛け回したりしてたりしたけど。
始めは完全に驚いていたものの。
回数を重ねるごとに、アメリア達はお化け屋敷と同じような感覚で楽しんでいたりしたけど。
それはまあ、関係ないし♡
そんな会話をしていると。
やがて。
ガチャガチャ。
カチ。
ギ。
ギィ・・・
扉の開く音とともに、月の光が倉庫の中にと差し込んでゆく。
あたし達からはあちらは丸見え。
人数は四人。
そして、ランプの光をともして倉庫の扉を閉じて、床板をきしませながら・・
・・・・プロなら音くらいけしなさい!
そのまま、思い思いに散らばって、辺りのものを物色始めていたりする。
「まずは連中の退路をたつぞ?」
むぐむぐと、今にも飛び出しそうであったアメリアを羽交い絞めにしつつ。
じたばたしているアメリアを捕まえたまま、冷静にいっていたりするゼルガディス。
ちなみに。
アメリアは盗賊が出てきた時点で飛び出そうとしていたりしたのはまたお約束♡
「んじゃ、俺達が出口に回りこんで、退路を断つから。
クロードお前さんはころあいを見計らって、動くなとかいって声をだしてくれないか?
まあ、逃げる連中は俺達で倒すから。」
のほほーんといっているガウリイ。
「では、作戦を開始いたしませんか?」
シルフィールのその言葉に。
「そうだな。おい、アメリア。一人で先走るなよ?」
「・・・・う・・・はぁぃ・・・」
ようやく大人しくなったアメリアが、ゼルの言葉に素直に従っていたりする。
そんなあたし達の会話に。
「・・・・わかりました・・・」
答えたクロードをそこに残して。
あたし達は倉庫の出いり口にと進んでゆこうとする。
と。
「うごくなぁぁ!」
まだ、数歩もあたし達は動いてないのに、もう声を上げているクロード。
『―早すぎる(ます!)(です!)』
同時にそんなクロードに突っ込みをいれている、ゼル、ガウリイ、アメリア、シルフィール。
まあ、シルフィールとアメリアは、壁際にいたりするけど。
つまりは彼らが逃げる退路であろう壁越えを防ぐため。
んでもって、ゼルとガウリイは倉庫の入り口。
そんな彼らの声が互い互いの場所より同時にと発せられてゆく。
あたしとゼロスはふわふわと空中に浮かんでいたりするのだけど。
クロードのその声にぴくんと体を震わせて、そのまま一気に入り口にと殺到し。
そして、壁をよじ登り逃げようとする男性達。
「ふっふふっ!正義が私を呼んでいる!この世にあくがある限り!
正義の炎が燃え滾る!さあ、悪人さんたち!?観念して縛につきなさい!」
ぴしっ!
壁の上にと上り、見下ろすような格好でポーズを決めて高らかにいっているアメリアに。
「きゃぁ!こないでくたさい!えい!」
ポム!!
そーいえば、シルフィール、いろいろと薬の開発も、趣味でやってるのよねぇ。
その過程でできた、とある殺戮性のある、薬のはいった瓶を男達に投げていたりするシルフィール。
そしてまた。
「フレア・アロー!」
ドドド!
いきなり放ったアメリアの術が辺りを明るく染めてゆく。
「・・・ちっ!いくぞ!ガウリイ!」
「・・・とゆーか、消化したほーがいいんじゃないか?」
ガウリイのその言葉に。
ふと。
ゼルガディスが視線を張り巡らせればアメリアが放った術の一部が、周りの木々にと燃え移り。
赤々と炎を燃やしている庭の木々たち。
「・・・・・・・・・・・・・・。だぁぁぁ!」
何やってるんだぁ!?あいつはぁぁ!
などとさけびつつ。
必死に消化をしだすゼルガディス。
といっても。
完結に。
「フリーズ・ブリット!」
コキン。
凍らせてから、炎を消し止めるという方法を取っていたりするけど。
一方でゼロスはというと。
「うーんvこちらにこられたからにはv」
などと彼らをみてにっこりと笑い。
その言葉と同時に。
ポン!
一人の男性の手がはじけとんでいたりする。
無論、本当にはじけ飛ばしているのではなくて、ゼロスがそのような幻影を見せているだけなのだけど。
その光景にパニックになり。
『うわぁぁぁ!?』
なぜか完全に混乱している男達。
「んじゃ、いってみますか?カオスロンドv」
ドドド!
あたしの言葉に従って、あたりに黒い球が出現し。
そのまま、辺りを踊るようにとくるくると舞ってゆく。
「・・あら?」
なぜか気付くと。
全員が気絶していたりするけども・・・まったく・・この程度で・・・・。
気絶した男達の手からはサファイア製の神像が月の光をうけて、
それだけが存在を強調するかのようにと輝いていたりする。
後はなぜか、全員、目を回していたり、気絶していたり・・。
などと、何とも情けないそんな姿が、この庭の一角で見受けられてるし・・。
まったく、最近の人間は度胸がないわね♡
次の日。
なぜか、未だに気付かないアメリア達の目を無理やり覚ましてから、ローデンにと昨夜の盗賊達を突き出しておく。
はっきりいって活躍してない
・・というか、彼がやとった盗賊を捕まえただけなのに、クロードまで【よくやった】と褒め称え。
そのまま。
町の警備兵にと突き出すローデン。
「うーん。確かに自分達で犯人を捕まえた以上。ことが公になっても構わない・・ですか。」
しみじみつぶやくそんなシルフィールのその言葉に。
「あらv犯人は別にいるわよv」
くすりと笑ったあたしのその言葉に。
・・・しばし、全員がなぜか沈黙。
『リナ(さん)!?』
『・・・・あ・・・やっぱり・・。』
驚いてあたしを見る、アメリア、シルフィール、ゼルガディスに。
「何かリナが関っているには簡単すぎるとおもったんだよなぁ。俺。」
「そうそう、絶対にあと、一つか二つは何かありますよね?ガウリイさん♡」
しみじみと。
腕をくみつつ、そんな会話をしているガウリイとゼロス。
「・・・あんた達?じっくりと話し合いが必要なようね♡」
あたしの微笑みに。
なぜか顔色を悪くして。
しばらく。
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!?
なぜか、二人の悲鳴が辺りにと響き渡ってゆく。
「うーん、ゼロスさんはともかくとして。ガウリイさん・・大丈夫でしょうか?」
などといいつつ、倉庫の屋根の上で話をしているあたし達。
ちなみに。
シルフィールはガウリイの看病をするとかで宿屋に残っていたりする。
まあ、怪我はたいしたことないし♡
ただ、気絶しているだけなんだけど♡
ただちょっと。
とある塊を投げただけで、その一部なんかが消えかけたりしただけで。
ついでにいえば、肉体でなくて精神的なもの。
「・・・まあ、死んではいないから大丈夫だろう。
・・ゼロスのやつはしばらく、物質化できないと本人がいってたしな?
まあ、それも数時間で復活する。とかいってたし。」
なぜか溜息まじりにいっているゼル。
その日の夜、レビテーションで倉庫の屋根にと登り、身を隠してしばし待つ。
そのうちにそんな会話をしていると、やがて近づく一つの気配。
ガチャガチャ。
ギィ・・。
扉が開き、倉庫の中を物色し。
そして。
目当てのものを両手に抱えて外にでてくるその人影。
「・・・そろそろいくか。」
「ですね。」
ゼルガディスのその言葉を合図にあたし達は静かに扉の前にと降り立ち。
そこで入った男性が出てくるのを待ち伏せすることに。
・・カチャリ。
「うわっ!?」
出てきた彼は、あたし達の姿をみて驚きの声を上げてゆく。
「ど・・・どうして・・・・?」
「・・なるほどな・・。こいつが真犯人というわけか・・。」
「何を考えてるんですか!警備隊長ともあろう人が!」
あきれた口調でしかし、それでいて、ふっと、かるく笑いつついっているゼルガディスに。
ぴしっと指を突きつけて、倉庫から出てきたクロードに言っているアメリア。
くすくすv
「どうせなら、手口も同じようにさせるべきだったわねぇv手口、まったく違うしv
・・まあ、元々そのように依頼したのはいいけど。
あいつらが目がくらんで高いものを盗み出しただけなんだけどねv」
くすくす。
笑いつついうあたしのその言葉に。
「・・・な゛!どどどどうして・・・」
どうしてそんなことまでわかるんだ!?
などと言いかけて、目を見開いているクロード。
「どうりで、あいつらは、『町で盗みを頼まれた、ここに盗みに入るのは初めてだ』などといっていたわけだ。」
あきれた口調で、その両手に一杯品物をもっている、クロードをみていっているゼルガディスのそんな言葉に。
「まあ、ローデンさんや警備隊の人々はまったく聞く耳もってませんでしたけど!
正義の前には悪は必ず露見するんです!」
などといって、さらにクロードにつめよっているアメリア。
「まあ、いくら、彼女に物をせがまれて。お金がないからってお金ほしさに倉庫の中のものに手をつけてv
それで彼女にブレゼントをし続けているから♡それがばれないように泥棒のせいにしていたってわけよねv」
「・・・な゛!?」
どうして僕の彼女のことまで!?
などと驚愕してるけど♡このクロードは♡
このクロード♡
その女性が完全に彼を【プレゼントをくれるだけの人】。
つまりは、【たかりやすい人】。といった認識しかしてないのに。
まったくもって気づいてないのよねぇ。
ある世界でいうところの、別名【みつぐ君v】
まあ、彼女にせがまれるまま、いろいろ品物を買っていれば、そりゃ、少ないお金はすぐになくなるでしょうけどね。
せめて、自分で何か宝石とか、鉱物とか創り出して売りさばけば違うのにね♡
結構簡単なのにv
その時間を一気に縮小してそれだけ時間を進めればいいんだしv早く簡単に創る方法はv
「・・・そうなんですか?」
あたしの言葉に目をまるくしてあたしをみてくるアメリア。
「そうよ?」
そんなアメリアにとりあえず真実だといっておく。
「・・・まあ、女運が悪いという・・・か・・何というか・・・」
その言葉に、なぜか同情の視線を向けているゼルガディス。
そして、かるく溜息をつき。
「・・・・まあ、何にしろ・・だ。しかし、いくら小物といえ、こう品物がなくなるのでは。
ごうをにやしたあのローデンか旅の俺達を泥棒退治に雇い
危険を感じたお前は誰かを仲介して、昨日の泥棒たちにここに入るように持ち掛けた・・というところか。」
そのまま彼らが掴まれば、今までのことは全てそいつらのせいになるし・・な。
などと心でおもいつつ。
「な・・・・何を証拠にそんな・・根も葉もないことを・・!?」
動揺しまくり、声をどもらせていっているクロードのその台詞に。
「あのですねぇ?こんな真夜中に。しかも、倉庫からこそこそと、両手一杯の荷物をもって。
『何を証拠に?』も何もあったものではないかと♡」
「うどわっ!?」
いきなり、聞こえた背後からの声に。
まともに驚き。
パサパサ。
ドサドサ。
手にもっている品物を地面にと落としているクロード。
ちなみに。この倉庫、入り口は一つだけ♡
そして。
彼がいるのは倉庫の出入り口。
彼の目を通さずに、倉庫の中に人が入るなど、彼が出入り口を塞いでいる状況ではありえるはずがない。
「あらvもう復活したの?ゼロスv」
あたしの言葉に。
「・・・・は・・・はぁ・・・。どうにか・・・・」
などといいつつ、闇から姿を現したのは。
少し表情を曇らせつつも、先ほどまで少し力が足りないとかで、物質化できなくなっていたゼロス当人。
そして。
「・・うー・・まだ頭がふらふらするぅ・・・。リナぁ・・あれはないぞ・・あれは・・。」
などといいつつ、ゼロスにつられてやってきているガウリイに。
「・・・・まあ、彼が真犯人でしたの?リナさん?」
同じく。
ゼロスとともに出現し、倉庫の中から出てくるシルフィール。
誰もいなかったはずの倉庫の中から、次々に人が現われるのになぜか驚きつつも。
「・・くっ!気付かれたか!?こうなったら!悪いが、あなたたちの口を塞ぐのみ!僕の実力・・。」
そういいかけた、その彼の懐に。
どすっ!
何か、いきなり鈍い衝撃が襲い掛かる。
「ふっ!正義は必ず勝つのです!」
身をかがませて、手を突き出したアメリアの拳が、ちょうどクロードの急所を直撃し。
「・・・ぐ・・・」
短い声とともに、そのままそこに崩れてゆくクロード。
とりあえず、気絶したクロードをつれて、ローデンの元にと戻ることにしたあたし達。
・・・ま、これで終わりじゃないんだけどね♡
「何ということだ!?」
あたし達の説明を聞き終えて激怒しているローデン。
ま、始めから知っていたわりに怒っているのは。
どうやら、夜中にたたき起こされたのに原因があるようだけど。
「・・・まあ、信用していた実の甥に裏切られれば・・。当然の反応だな。」
その様子をうでをくみつつ眺めていっているゼルガディスに。
「・・身内の犯行は痛いです・・・」
などといって、つぶやいているアメリア。
まあ、アメリアも、すこぉし経験があるからねv
お家騒動v
「・・・・この!リナさん達!こんな男、もあ、叔父でもなければ甥でもない!
これ以上顔を見ているのも我慢なりません!今すぐ警備隊に突き出してください!」
後ろに手を縛られて、声なくうつむいているクロードにむかって、そう言い放っているローデン。
その言葉に。
「そんな!?叔父さん!?」
「だまれぇ!お前なんぞに叔父さんよばわりされる筋あいはないわい!
せっかくいい夢をみとったこの日にかぎってたたき起こされた儂の身にもなれ!」
ずるっ・・
その言葉に。
思わずこけそうになっているゼルガディスと。
かくんと、横に倒れそうになっているシルフィール。
つまり。
ローデンが怒っているのは、クロードのことでなくて。
彼にとってはいい夢・・・まあ、どこがいいのか別として。
・・・・何か女性たちをはべらせていいようにしていた夢をみていたその最中。
たたき起こされたことに起因を発しているんだけど。
「・・・・・・でも、今のこんな時間帯では・・。警備隊も・・・」
ちらりと外をみるアメリア。
外はまだ深淵の闇の中。
そんなアメリアのその言葉に。
「金貨100枚だす!」
その言葉に。
「あら、いきましょ♡」
あたしの言葉に、なぜかしぶしぶながら全員納得し。
ひとまずクロードをつれて屋敷を出て、警備隊の詰め所にと向かうことにしたあたし達。
お金はあっても困らないしね♡
夜の真夜中。
警備隊の詰め所に向かうあたし達にと。
「・・・うう・・・・簡便してくださいよぉ・・・」
なとど、泣き言をいってきているクロード。
「せめて夜が明けてからにしてくださいよぉ。夜の道は怖いんですよぉ。」
泣きながらいっているその言葉に。
「あらvだったら、本当に何か召喚しましょうかv」
うきうきとしていうそんなあたしのその言葉に。
「うーん、リナさん、それは遠慮したいです。」
「あ、私も・・。」
なぜか、辞退してくるアメリアとシルフィール。
「まあ、とにかく・・だ。リナ、今所持金、いくらだ?」
ふと。
何かに気付いたように汗を流しつつ、あたしの方に聞いてくるゼル。
「あらvそれは内緒vというか、あたしの財布v今ないし♡」
・・びたり。
あたしの言葉になぜか全員が足を止める。
「・・・あ・・あの?リナさん?」
おそるおそる聞いてくるそんなゼロスのその言葉に。
「ああ、大丈夫よv財布といっても、あれだしv」
にっこりと微笑むあたしのその言葉に。
「・・・リナ、まさかあれって・・あれじゃ・・」
なぜか顔色がわるいガウリイ。
「そvあれ♡」
にっこり笑って肯定するあたしの言葉に。
「ちょっとまて!あんなの人が拾ったら!?どうする気なんだよ!?お前は!?」
なぜか混乱しているガウリイの姿がそこにあったりするけども。
「・・・あ・・あの?ガウリイ・・さま?それって・・・何ですの?」
ガウリイの取り乱しからただ事じゃないかも・・・などと判断し、質問してくるそんなシルフィールのその言葉に。
「ああ、たいしたことじゃないわよvただ、財布の小さい形をしていてもv
それが、ただの、召喚ゲートになってるだけv精霊獣のv」
ガウリイの代わりにとりあえず親切にも説明しておくあたし。
う~ん、何て親切なのかしら♡
『・・・・・・・・・・・・・・・・・』
なぜか。
にっこりといったあたしの言葉に、全員の足取りが止まっていたりするけど。
ちなみに。
精霊獣というのは魔族にも神族にも属さない、いわゆる精霊界における獣。
ついでにいえば、力のないものが召喚すると。
しばらく数日、もしくは一年以上、暴れ回り、破壊しつくしてから世界に戻るという性質をもつ。
『・・・・うどわっ!?ちょっとまてぃぃ!!!!?』
『ちょっとまってくださぃぃぃぃぃい!!!!』
なぜか。
アメリア達の悲鳴が、静かな夜の空気の中に響き渡ってゆく。
「と・・・・とにかく!捜しにもどりましょ!リナさん!それ、いつなくしたんですか!?」
なぜか顔色を真っ青にして聞いてくるアメリアに。
「同感だ!・・・というか、どうして早くいわない!」
なぜか、かなりの負の感情を撒き散らせつついっているゼルガディス。
「あらv別にたいしたことじゃないしv
誰かが拾ってそれあけても、ただ召喚されるだけだしv問題ないじゃない♡」
あたしのその言葉に。
『大有りです!!!』
なぜか。
きっきりと全員の声が重なっていたりするし。
・・まあ、クロードは理解してないけど・・・
ちなみに。
ガウリイは、出会っしばらくしたころ、あれを開けたことがあり。
その調教にかなり手間取った事実があるから一応知っていたりする。
「とりあえず、今からいきましょう!多分、まだローデンさんの屋敷かその道筋にあるはずです!」
顔色を真っ青にしていっているシルフィールに。
「・・・だな。」
こくこくとかなりの速さで首を縦に振っているゼルガディス。
「クロードさん?あなたにも手伝ってもらいますからね?・・いやだといったら、この場で殺しちゃいますから♡」
にこやかに宣言していたりするゼロス。
「・・・わ・・・わかりました!行きます!」
ゼロスのその目が本気であるのを悟ったのか、即座に同意しているクロード。
なぜか、そんなこんなで。
あたしがわざと落としたそれを捜しに、屋敷に戻ってゆく、アメリア達。
ま、あたしはわざと落とした、とはいってないけど♡いう必要もないしね♡
とにかく、一番可能性がある場所と思われる裏庭の倉庫のある場所にいこう。
というので、そこに向かってゆくアメリアたちの姿があったりするし♡
やがて、あたし達がそこにたどり着くと、閉めたはずの倉庫に明りがついていたりする。
「・・・何だ?」
それに疑問の声を上げているクロード。
そんなあたし達の目の前で。
袋にいろいろと品物をつめて倉庫からでてくるローデンの姿があたし達の目にと飛び込んでくる。
盗品のリストでもつくっていたんでしょうか?
などと、まったく違うことを思っているアメリアに。
・・こんな夜中にあのおっさん・・何やってる・・。
などとおもってるゼルガディス。
そして。
―あの?ローデンさん?
シルフィールが声をかけるよりも早く。
こちらにと気付くローデン。
そして。
「リリリリリリナさん達!?そして、クロードも!?」
驚愕した声をあげ。
そのまま。
「いつ気付いた!?」
いきなり、自分から話を始めだしていたりする。
―は?
アメリア達が問いかけの声を出すよりも早くに。
「その通りだ!リナさん達!そしてクロード!
店の金を使い込んだのがばれるのを何とかしようとした、その矢先!起こったのがこの盗賊騒ぎだ!
クロードが犯人なのはすぐにわかっていた。そこで儂はこれを利用することを思いついたのさ!」
一人でかってにぺらぺらと話し出すローデン。
「・・・・・こいつ・・んなことをしてたのか・・・」
その言葉に頭を抱えるゼルガディスに。
「な・・なるほど・・こ~いうオチですか・・・」
一人納得しているゼロス。
確かに。
エル様が面白がって依頼を受けただけのことは・・ありますね・・。
などと思っていたりするけど。
どういう意味かしらぁ?ゼロスちゃん♡
「とにかく!クロードが掴まった今!こうして、今までの帳尻を合わせるべく!!今日の分でこれで帳尻があう!
とりあえず、店の者達が盗みで騒ぎ始めたから。全ての罪をきせるつもりで、リナさん達を雇ったんだが・・。
・・・・まさか、ここまで見破るとは思ってもなかったぞ!」
いいつつ。
こちらにむかっていってくるローデン。
「ふっ!悪を見逃す私達とでもお思いですか!?」
まったく気付いてなかったけど。
その言葉に、おもいっきり、分かっていたかのように振舞っているアメリア。
「まあ、あたしは始めから分かってたけどねvだからオモシロそうだから受けたんだしvこの依頼v」
・・・・やっぱり。
くすくす笑っていっているあたしのその言葉に。
そんなことを思っているなぜか全員。
「そ・・・そうだったんですか!?」
あたしの言葉に目を丸くして驚いているクロード。
そしてまた。
そんなあたし達を尊敬の目でみているクロードだし。
「あらvだって、たんなる倉庫の警備ていどvこのあたしが受けると思って?」
「・・・・つまり、こいつらは。身内そろって悪事を働いていたわけか・・・」
あきれた溜息をついているゼルガディスに。
「・・・それはそーと・・・あの財布・・・どこでしょう?」
などと、なぜか心配の声を漏らしているゼロス。
「うん?財布というのは・・これか?」
そういいつつ、懐から、ローデンが取り出したのは。
「ああああ!それは!?」
ローデンの手の中にあるちょっとした細工の施された小さな財布。
ちりばめられている宝石類などは、結構、一応高級品というか、純度の高いもの。
それをみて、驚愕のなぜか叫びを上げているゼロスに。
「あらvそれそれv」
ころころと笑いながら答えるあたし。
「絶対にそれを開くなよ!?」
なぜか、顔色を悪くして叫んでいるガウリイに。
「ああああああ!手をかけるなぁぁ!」
財布の口におもむろに手をかけているローデンに、叫び声をあげているゼルガディス。
そして。
「・っって!きゃぁぁぁぁ!!?リナさん、止めてくださいぃぃぃい!」
なぜか、かなり高い悲鳴を上げているシルフィール。
「何で♡」
そんな彼らににこやかに返事を返すあたしだけど。
そうこうしている間にも。
財布の外見で判断し。
「ふむ、こんな見事な財布の中身もさぞかし・・。
中身を確認してからでも、お前たちの口を塞ぐとするか。この儂の実力を・・・。」
ぱかり。
なぜか。
面白いのに引き止めているそんなシルフィールたちの言葉を無視して財布の口を開いているローデン。
ローデンがそれを開いたその刹那。
ごぉぉぅ!!!!
「ちょうど、扉、開きっぱなしにしてたのよねv」
くすくすと笑うあたしのその前で。
財布の中から。
とりあえず、数十程度の些細な数の精霊獣が飛び出して。
そのまま辺りかまわず暴走を始めていたり♡
まあ、あれは、【財布を開けたもの=召喚者】という形にしているので。
当然、ローデンに制御ができるはずもなくv
うどわぁぁぁぁぁぁぁあ!?』
なぜか、制御不能で、暴れているそんな精霊獣達はそのままあたりかまわずに暴れ始めてゆく。
『うわぁぁぁぁあああ!どうにかしろぉ!!』
『リナさん!何溶かしてくださいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!?』
面白いことに、なぜか。
ゼルガディス・ガウリイ・アメリア・シルフィールたちの悲鳴が辺りにとこだましてゆく。
ガウリイはガウリイで、
「・・・・やっぱこうなるのか・・・・」
などとつぶやいていたりするけど。
そんな会話をしている中でも。
制御されていない彼らはそのまま気ままにと行動を繰り広げてゆく。
町と、そして、ローデンの屋敷を破壊しつくして。
彼らがようやくおとなしくなり、戻っていったのはそれから二日後の夜のこと。
その後。
なぜか、町を破壊した張本人として、窃盗の罪だけでなく、その罪も加わり。
ローデンは牢にと三日後の昼間に拘束されていたりするけど。
ま、そこまではあたし達には関係ないし♡
「うーん、まあまあかな?あら?どうしたの?みんな?」
ふと。
町を後にして。
あたしが後ろを振り向くと、なぜか全員疲れたような顔をしているし。
「・・・・リナさぁん・・。あーいうものはきちんと管理しておいてください・・・」
「・・・とゆーか・・・リナ。
そんな高度というか、かなりの魔道士ですら、出来ないような入り口なんかを作るんじゃない・・・」
なぜか、全員ズタボロの姿だったりするけども。。
まあ、彼らを抑えるのにゼルガディス達は全力で戦っていたからねv
最後に、あたしの一言で、彼らは戻っていったんだけどv
ちなみに、町は半分以上壊滅状態。
情けないことに、そんなことをいっているアメリアとゼルガディス。
「あらv面白いからいいじゃないvやり方アメリア達にも教えましょうか?」
あたしのその言葉に。
「・・・・うーん・・・・遠慮します」
かるく笑いつつ、後ろに引いているシルフィールに。
「・・・・・・暴走しないっていう絶対条件の下でしたら・・。私は教えてほしいですけど・・・。」
腕をくみつつそんなことをいっていたりするアメリア。
結局。壊滅した町をそのままに、旅を続けるあたし達。
うーん。
どうせだったら、国ごと暴れさせてから戻したほうが、よかったかしらね♡
余談だけど。
ローデンがやっていた店は、一番下っ端で働いていた人間がゼロから立ち上げて再建を志していたりする。
人間というものは、結構しぶといわよね♡
さて。
セイルーンまではまだまだあるしv
次は何をしてたのしみますか・・ね♡
~ガードマン偏終了♪~
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##############################
あとがきもどき:
薫:・・・ちなみにv
精霊獣、彼らが暴れるシーンはv
FF6を参考にv(こらまて!)
好きなんですよぉvティナv(こらまて!)
だが、ここで問題が・・・。
スーファミのときに・・・・やりこみすぎてて・・・。
レベルがまだ20にも満たないままに・・・。
魔大陸にやってきてしまったプレステ版・・あ・・あはは・・・。
なので止まってます。はい(撲滅!)
いいんだいv今は、ティルズディステイニー2をやるんだい!
エル:・・・あたしのを打ち込むのはいいけど・・・・。
あたしが活躍してないじゃないのよぉぉぉぉ!!!
姫:あら?私は?
薫:・・・今、この時点ではいません。はい。
とゆーか・・・とある場所に遊びに行かれたのは・・。
どこの誰です?(汗)
姫:それは、な・い・しょ(はあと)
エル:・・・・何はともあれ。
本当に久しぶりの番外編よねぇ。
姫:そうよねぇ。
でも、書き殴りに投稿してる、リレー小説もどき。
あれ、2002年の9月から・・・続き・・・投稿、
してないけど?ん?(はあと)
薫:・・・・・あう・・・・。
あ・・・あははは・・・・(から笑い)
エル:それに、最近はそこに長編も投稿してないわよねぇ・・。
姫:うーん、フォーエバーなら、私もエルもv
一応出番はあるのにねvあまり活躍してないけどv
薫:・・・しくしくしく・・・。
努力します・・・・はい・・・(涙)
何はともあれ(開き直り)
リクエストくださった、星野さん、サンクスなのです!
さて・・他のリク消化を・・・・(こらこらこら!)
エル:・・・・ま、とにかく。
とっとと作業させましょうv
姫:そーねv
エル&姫:それでは、まったねv
(薫、何やら二人にいろいろといわれて・・・そして、
しばらく何かが壊れるおとと・・静寂・・・)
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