まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
こんにちわ♪
今回は、スペシャル一巻、リベンジャー偏♪
ちなみに、のりは、ドラマCDののりです♪というわけで、登場人物♪
アメリア、リナ(エル様)ガウリイ、ゼルガディス、おまけでゼロス♪このメンバー♪
話としては、マインの村のイベント最中♪
ということで、ゼロスとゼルガディスが加わって。クロツのアジトに向かっている最中の出来事♪
この後の関りは、29話の悪役ファイトにて♪
では、いってみましょう♪
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エル様漫遊記・番外編~りべんじゃあ偏~
とりあえず、このあたしにちょっかいかけてきたマゼンダはともかくとして。
さて、クロツ達、どうしようかしら♪
それと♡
ふふふふふ♡
ガーヴは、どう始末しようかしらね♡
「うーんvvおいしいわね♡」
かちゃかちゃかちゃ。
とある交易シティのティールズ・シティの中にある小さな食堂。
「リナさん、何そんなににこにことしているんですか?」
アメリアが問いかけてくる。
「あら♪昨日の盗賊いじめ♡楽しかったからねぇ♡」
「確かに。かなり溜め込んでいたようですからねぇ。それに、負の感情もかなり楽しめましたし♡」
にこにこといいつつ、もぐもぐと食事をしていたりするゼロス。
「ゼロス、おまえ順応性があるなぁ。」
ガウリイもいいつつ、食事を楽しんでいたりする。
「いやあ、それほどでも♡」
ほめてない、ほめてない。
おもわず心でつっこんでいるゼルガディス。
にこにこと答えているゼロス。
でも、まだ魔族だってガウリイに気づかれてるって、ゼロスのやつは気づいてないのよね♡
それが楽しいんだけどvv
そんなほのぼのと食事を楽しんでいると。
「あのぉ・・。」
横から声がかかる。
「今、リナっていいましたよね?」
蒼い瞳でこちらをみてくる。
「そふですよ。リナはんは、リナ=インバースっていいますが?」
もぐもぐもぐ。
口にいっぱい食べ物をつめこんで、食べながら答えているアメリア。
「やっぱり!兄仇!!覚悟ぉ!」
いきなり、側にあった、槍をもって、つきかかってくる。
びががしゃぁぁぁん!
「ああ!!お食事さんが!」
「あ!!俺の肉がぁぁ!」
あんた達♡
そういう問題?
女性がつきかかってきたために、机がひっくりかえりテーブルの上にあったメニューの数々が床の上にと散らばりゆく。
「な・・・何なんですか?」
あきれつつも、しっかりと自分のお皿は確保しているアメリア。
「いきなり、槍もって、つっかかってきて、自爆しやがった・・・・」
床に食べ物にまみれている女性を冷ややかな目でみているゼルガディス。
「よ・・よくも、兄だけでなく、この私まで・・・。」
がら・・・。
割れた皿をおしのけつつたちあがる女性。
「ずいぶんとタフな女だな。」
ゼルがつぶやいていたりする。
「あなたが勝手につっこまれたんですが?」
にこにこといいながらいっているゼロス。
「問答無用!」
そのまま、体制を変えて、ふたたびつっこんでこようとするが。
こけっ。
そのまま、再び散らばった皿などに足をとられて倒れているし♡
「命が惜しくない人間っているんですねぇ。」
汗をかきつつなぜかいうゼロス。
「こら!ゼロス!どういう意味よ♡」
にっこりとあたしがいうと。
「す・・すいません!!」
なぜか平謝りにあやまってくるし。
「事情はともかく、いきなりつっかかってくるんなら、相手になるが?」
すっと立ち上がるガウリイ。
「ま、とりあえず、この場は引くわよvv」
パチン♪
『え?』
ふっ。
『うどわぁ!?』
全員の間の抜けた声の直後になぜか悲鳴が巻き起こる。
あたしが指をならすと同時に。
あたし達一行は、その場から瞬間移動で、その場を後にした。
「・・・・・・リナさん・・・いきなりはやめてくださぃ・・・。」
なぜか疲れたようにいってるぜロス。
「リナさん?どういうことなんですか?」
アメリアが聞いてくる。
「おそらく、兄の仇とかいっていたから、あの兄貴とリナが関りがあったんじゃないのか?」
冷静にいっているゼルガディス。
「リナさん、はっきりと説明してください!」
アメリアがびしっと指を突きつけてきたりするが。
「そうだぞ?リナ、やっちまったものはしかたないんだし。」
淡々といっているガウリイ。
「あらvv違うわよ♡人違いよ♡面識ないしvv」
にっこりというあたしの言葉に。
「なら、どうして、非がないのに、あの場から移動したんですか?!やましいことがないのなら、そのまま弁解すれば・・。」
アメリアが疑問を投げかけてきてたりするけども。
「確かに、アメリアのいうとおりだな。あの場からあわてて逃げるように、瞬間移動だなんて。」
ゼルがディスがアメリアに合意する。
「あら♪簡単な理由よ♪食事が駄目になったから彼女にお金を払わそうと思ってね♪彼女が払わなかったら食い逃げね♪」
あたしの言葉に。
どごがしゃぁん!
あ、なんか、全員こけてるしvv
「く・・・・くいにげぇ!?」
ガウリイが目を見開き。
「そーいや・・代金・・はらってなかったな・・・。」
ゼルが目を泳がせてつぶやき。
「うう・・・私、セイルーンの王女なのにぃぃぃ・・。」
アメリアがなぜかいじけている。
「うう・・・。こんなスケールの小さなことが分かったら・・。
ゼラス様にどういう目に合わされるか・・。というか、金色の王ともあろう御方が・・。」
こら・・・・
「ゼ・ロ・ス♡何をいっているのかなぁ♡」
それは、秘密だっていってるのにね♡
「は!す・・すいません!」
汗だくで謝ってくるゼロスだし。
小声であるがゆえに、アメリア達はこのやり取りには気づいてないが。
あたし達が掻き消えた後。
「姉ちゃん、この代金、払ってくれるよな?」
あたし達が掻き消えたのを現実逃避して気にしないことにして、キャニーに請求している店の主人。
どどどど・・・・。
そんな会話をしていると走り寄って来る音がしてくる。
「こらぁ!リナ=インバースぅ!何処にいったぁ!」
さきほど、襲い掛かってきた女性―キャニーが走ってくる。
「おのれ!兄だけでなく、私に昼飯代まで払わせるなんてぇ!」
走りながら叫んでいるしvv
「ほらvvアメリア、ちゃんと払ってくれてるでしょ♡」
あたしの言葉に。
「よかったですぅ。」
「やれやれ。」
ほっと胸をなでおろしているアメリアとゼロス。
「とにかく、兄の仇と昼飯代の恨み!ここで晴らさせてもらうわ。」
いいつつ、槍を構えてくる。
「だから、人違いだってば♡」
くすくすと笑うあたしの言葉に。
「問答無用!犯罪者は全員そういうのよ!」
いきりたっているキャニー。
「それもそうだな。」
ゼルガディスが感心していたりするが。
「いくわよ!」
すかすかすかっ。
すべて虚空をなでているだけの攻撃だし♡
ひょい。
あたしがよけると。
そのまま、顔から地面に倒れ付していたりする。
・・・・楽しい♡
ずべしゃ。
そして、ものの見事に顔から地面につっこんでいるし♡
「あーあ、リナさんにあんなことして・・・。あの人間・・・・気の毒に・・・」
ゼロスがにこにことしながら同情の言葉をいっていたりするけども。
「確かに、そーですね。」
アメリアもそれに同意し。
「おーい、リナ、手加減くらいはしてやれよぉ。」
ガウリイがのんびりとそんなことをいっていたりする。
「お・・おのれぃ・・。 乙女の顔面を地面に付けるなんて・・。」
起き上がろうしているキャニー。
「自分からこけたんですが・・・。」
冷静にいっているのはゼロス。
そのまま、面白いので。
「シャドウ・スナップ♪」
地面に突っ伏したまま、キャニーを影で縛る。
「な・・・何をしたのよ!?」
動けなくなってなぜかわめいているキャニー。
「シャドウ・スナップ。相手の影を縛って、アストラル・サイドから動けなくする術よ♪」
つかつかつか。
「一体、どういうことなのか説明していただけます?
僕としては、これ以上、リナさんの機嫌を損ねられるの、大変困るんですが♡」
にこにことしつつ。
キャニーにのみ、分かるように、冷たい眼差しを向けているゼロス。
そのにこにことした表情の下から、アメジスト色の瞳が見えていたりする。
「で、貴様は誰なんだ?」
ゼルガディスが問いかける。
「キャニーよ。」
いいはなち。
「ふん。どうもこうもないわ。忘れたとはいわさないわよ。
今から半年前。ヴォルンの町でまっとうな農夫である兄を殺して貴方がいった。
『我が名はリナ=インバース。兄の仇を討ちたくばどこまでもおってくるがよい。
返り討ちにあいたくばな。』っていったじゃない!」
「半年まえって・・・・。だから人違いだろ?それは?」
思い出したようにいうゼルガディス。
「半年前ってことは・・。レゾたちとサイラーグにいたころねvv」
そのころ、サイラーグで遊んでいたころよね♡
「ちょっとまってください。すると、貴方は、その人を見ているんですね?」
ゼロスが問いかける。
「はっきりみたわ。」
キャニーの言葉に。
「ちょっと、その容姿をいっていただけますか?」
エル様に似ている姿をしている人がいる・・・、というのは十分すぎるほどに危険なことですし。
などと、そんなことを心で思っていたりするゼロスは、キャニーに問いかけていたりする。
そんなゼロスの言葉に促されるように、その容姿を口にし始めてゆくこのキャニー。
「黒く長い髪・・・・。」
「・・・え?」
思わず目が点になっているのはアメリア。
「リナさんの髪の色は栗色ですよね・・・・」
あたしの髪の色を示してくる。
「真っ黒いマント・・・」
「魔道士だったら、大概そうだか・・・」
ゼルガディスがその言葉に突っ込んでくる。
「牡羊の頭蓋骨をかぶったかなりの大男で・・・・」
ずべしゃ。
あ、全員こけた♡
『ぜ・・・・全然似てないじゃないですかぁぁぁぁ!!!』
なぜか、アメリア、ゼロスの叫びが一致していたりする。
そんな彼らの声に反応し、キャニーはあたしをまじまじとみつつ。
「そーいえば、あまりにてないわねぇ。」
そんなことをいっていたりするし。
「人違いか。人騒がせにもほどがあるな。」
あきれているゼルガディス。
「とゆーか、この姉ちゃん・・何考えてるんだ?」
そんなに容姿が違うっていうのに。
そんなことを思っているガウリイ。
「やれやれ、人騒がせな・・。」
ゼロスがあっけにとられていると。
「とりあえず、リナさん、解放してあげましょうよ。」
「そうだな。誤解だって分かったんだしな。」
アメリアとガウリイが言いかけると。
「それより♪馬車がくるけどvv」
「なぜか、あちらからは、軍楽隊がやってきますが?」
「見たいねvv」
『へっ?』
がらがらがら・・・。
「のけのけのけぃ!」
ざっざっざっ。
しばし、面白いことにそのまま、あたしたちの前を素通りしてゆく彼ら達。
当然のことながら、馬車に引かれた直後、軍楽隊に踏み敷かれているキャニーの姿があったりするけど。
「ああらら♪生きてるかしらvv」
道端に転がっている物体と成り果てたキャニーをみつつくすくすと笑う。
「・・・・運がないな、この姉ちゃん・・。」
あっさりいっているゼルガディス。
「いやぁ、リナさんに喧嘩ふっかけようとして、この程度ですんでよかったほうだと・・。」
汗をながしつつ言っているゼロス。
「それもそうですね。」
いいつつ、道端に転がっているキャニーをみつつ、ほのぼのとした会話を繰り広げているあたし達。
「う・・・うう・・・・。」
「あ、気がつきました。キャニーさん。」
「気がついたようですね。貴方は不幸な事故にあったんですよ。」
ゼロスの言葉に。
「ふ・・・・不幸な事故ですってぇ!?」
キャニーが言いかけるが。
「そうはいいますが、貴方、だれに喧嘩ふっかけようとしたか。
自分の罪・・わかってます?下手したら、そのまま、この世界・・消滅するんですが?」
「確かに。リナならできるかもな。」
「ガァウゥリィ♡何をいっているのかしらねvvゼロスも♡」
あたしが二人を見据えると、なぜかそのまま硬直している二人だし。
まったく・・・。
あたしはかよわい女の子なのよvv
「ま・・・・と・・ともかく。リナさんの名前を語るとは、ほってはおけないですね。
これ以上、名前を語られて、僕たちにも被害が及んでも困りますし。対策練らないと。」
だくだくと汗をながしつついうゼロスの言葉に。
「正義のためです!リナさんの名前を使って悪事を働くなんて!このまま、このキャニーさんの敵討ち手伝いましょう!」
断言しているアメリア。
「ま・・・まあ、そこまで畏れられるリナ=インバースっ・・って・・・。でも、手伝ってくれるんだったら・・。」
などとつぶやいていたりするキャニー。
「じゃあ、決まりだな。とりあえず、その仇を見つけ出さないことには。」
ゼルガディスの言葉に。
「そういえば・・・・・。心当たりがあるわ。先日、私、牡羊の頭蓋骨をかぶった大男をみたわ。怪しいとは思ったけど・・。
でも、名前をラウンなんとかって名乗ったので。人違いだと思って・・。相手も何もいわなかったし・・・。」
ずるしゃ!
キャニーの言葉に。
またまた全員がこけてるしvv
たのしい♡
「あ・・あのですねぇ。そんな格好をしている人が他にいるとは思えないんですが?」
ゼロスが疲れたようにいい。
「その仇ってやつも、自分を仇と呼んでいるやつの顔くらい。覚えててもいいようだがな。」
「どっちもどっちだなぁ。」
ゼルガディスとガウリイがそんなことを言いながら互いにうなづいていたりする。
すんなりと、みつかるしvv
あたし達が捜し始めて、すぐに、対象者は見つかっていたり♡
「あの通行人の話だと、こっちのほうですね!」
アメリアががぜん元気になっていたりする。
「あれじゃないですか?」
ゼロスが示す先には、黒いマントで牡羊の頭蓋骨をかぶった男性。
「おい。そこの変なやつ。」
ゼルが呼び止める。
「……儂のことかな?」
「彼方以外の誰がいるんですか?」
ゼロスがにこにこといっている。
「それよりもあなた!」
びしっ。
と、キャニーが彼を指差し。
「彼方、リナ=インバースでしょ!」
ずごっ。
その言葉にあたし以外の全員が地面に倒れ付す。
「・・・やっぱり、この姉ちゃん・・・何も考えてないな・・。」
ゼルがつぶやいていたりする。
「いや、違う、我はディルスというが。」
「あら、やっぱり人違いかしら。」
すごすごと引き下がるキャニー。
「あ・・あのですねぇ。黒いマントに牡羊の頭蓋骨をかぶった、大男って・・・この人以外に考えられないでしょう?」
アメリアが疲れたようにいっているし。
「つかぬことをお聞きしますが、
あなた、このキャニーさんのお兄さんと面識がありませんでしたか?半年前に一戦交えませんでしたか?」
ゼロスがにこにこと聞いていたりもするし。
そんなゼロスの言葉に。
「うん?」
首をかしげているこの男性。
「北にあるヴォルンの町よ。」
キャニーの言葉に。
「―ほう、思い出したぞ。そうか、あの時の娘か。戦士の姿などをしているから、分からなかったぞ。」
「やっぱりあなただったのね!」
『何がやっぱりだ(ですか)。』
キャニーの言葉に、全員が突っ込んでいたりする。
「律儀にも、我が言葉のとおり、仇を狙ってきおったか。大人しく泣き寝入りをしておれば、長生きできるものを・・・。
このサート=ブレイザーにたてつくとは・・。」
「あ・・あの?今、あなた、ディルスって名乗りませんでしたか?」
「笑止!この千の偽名をもつ、魔道士。バルフ=ルクアスの真の名を知るものなど、この世には存在せん!」
「千の偽名をもつ男ぉ?」
「自分でも名前を忘れているんじゃないだろーな。」
「ガウリイさん、親戚にこういう人・・いませんか?」
「え??・・・・うーん。たしか、多分いないとおもうぞ。」
口々にいっているアメリア、ゼルガディス。
そして、アメリアの質問に答えているガウリイ。
「何はともあれ、兄の仇!覚悟!」
キャニーが走る。
が。
べぴ。
魔道士の靴底が見境なしにつっこんだキャニーの顔面をまともに、直撃する。
「うう。乙女の顔面を足蹴りにするなんてぇ・・・」
周りでは、爆笑している見物人。
「たぁ!たぁ!」
ぶんぶん。けりっ。
ごろろん。
ふみ。
「ピー、ピー。」
完全に遊ばれてなきながら戻ってくるキャニー。
「・・・・ないてもどってきますか?普通?」
ゼロスが一瞬あきれていたりするが。
「気をつけて!強いわよ!あいつ!」
「あんたが弱すぎるんだろーが。」
ゼルガディスがつっこむ。
「それはいわないで♡」
懇願するように行っているキャニーだし♪
楽しいったら♡
「こうなったら、正義の裁きを私達の手で下してあげます!」
アメリアがポーズを決めて、言い放つ。
「ふん。ということは、多勢に無勢!こい!ラシナンディー!」
パカパカパハハラ。
呼びかけに応じて、彼の馬がやってくる。
そして、その馬にとびのるサウザンド。
「我と戦いたくばついてくるがいい!行け!カシケード!」
手綱をもって、言い放つ。
「・・馬の名前も一回、一回違うのか・・。」
「・・・よく馬の方も混乱しないなぁ。」
あきれているゼルガディスとガウリイ。
「逃げるなんて、かなりの悪党ですね!
私達、正義の仲良し四人組みと、プラス一名で、ここは、正義の鉄槌を正義の心で下すのよ!」
一人盛り上がっているアメリア。
「とりあえず、追いかけるわよvv」
ふわ。
「ちょっとまて!リナ!お前、呪文唱えてないだろーが!」
「あら♪ゼロスも唱えてないけど、これくらいできるって♪」
『・・・・・一体、リナ(さん)って・・・。』
なぜか同時につぶやいていたりするアメリアとゼルガディスだし。
ちょっと、ただ空に浮かんだだけなのにね♡
はっと気づいたように。
「リナさん!!こんど、そのやり方!教えてください!」
「いーわよvv」
アメリアがきらきらと目を輝かせてそういってきているけど。
ま、この程度、誰にでもできるからねvv
「そんなことより追いかけなくていいんですか?」
ゼロスの指摘に。
「は!!そうでした!!悪を逃すわけにはいきません!
いきましょう!愛と勇気と真実の名の元に、仲良四人組みプラス一名で!」
「あ・・・・アメリアさん・・・(汗)」
あ、なんか、ゼロスがダメージちょっぴし受けてるv
なさけないわねぇ♡
多少汗をかきつつ、アメリアを見ていたりするゼロスだしvv
「しかし、よくまあ、村の中を逃げ回りますねぇ♡」
ふわふわと。
空中散歩をしつつ、ゼロスがそんなことを言っている。
「こんなんでは、拉致があきません!キャニーさん、ここは、当たって砕けるのみです!」
アメリアが言いつつも、キャニーに向き直る。
「どうするの?」
キャニーがいうより早く。
「そりゃ、正義の心で、力わざで正義の鉄槌を下すのみ!」
「―へっ?」
「というわけで、頑張ってください♡」
ぷんっ!
アメリアががしっと手をつかみ、キャニーににっこりと笑いかけ。
そのまま、逃げているサウザンド・・・本名ノーズィ。
ま、本人もこの名前、忘れているけどねvv
「頑張ってください!!」
「ひょえぇぇぇ!!!!?」
そのまま、彼女をサウザンドに向かって投げ飛ばす。
「ちっ。こざかしいことを。だが、このリップルリャスに追いつけるとはおもえんがな。」
ひゅるぅ・・・。
「兄の仇ぃぃぃい!!」
上空から、彼を目指して、キャニーが降りてゆく。
「おや、人間魚雷ですか♡」
「あらvvアメリア、そういう手があったわねvv」
感心するゼロスとあたし。
ほのぼのとそんな光景を上空からみているあたし達。
『おいおい・・。』
なぜかそれをみて目を点にしているガウリイとゼルガディス。
「これぞ、父さん、直伝!!正義のクラッシュアタックです!」
アメリアが元気よく言い放つ。
「・・・・アメリアって・・・確か、セイルーンの王女だよな・・。・・・・・一体、どんな父親なんだ・・・・」
ぶつぶつとつぶやいているゼルガディス。
「ま、フィルさんらしいといえば、らしいが・・。」
あんぐりといっているガウリイ。
「あわわわ!?よけろ、シルバー 。」
ヒィィィン・・・・。
あわててよけていたりする。
「あ、よけるなんて、正義じゃありません!」
よけたところに。
「ひやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
どごすっ。
そのまま、地面にのめりこんでいるキャニー。
「ああ!!なんてひどいことをするんですか!」
「お前がやったんだろーが!!!」
アメリアの言葉にすかさず突っ込んでいるサウザンド。
すた。
キャニーが地面にのめりこんでいるその横にあたし達はゆっくりと降り立つ。
すちゃ。
「こうなったら、仕方かありません!
キャニーさんに代わり、この正義の仲良し四人組みプラス一名で、敵討ち、きちんと果たしてあげます!」
「・・・・・なあ、ガウリイ、どうにかならんか?この嬢ちゃん・・・。」
「無駄だと思うぞ?。ゼル。いうだけ。」
そんなアメリアをあきれてみているゼルガディス達。
「ふん。ならば、行くぞ。このジェラルドヴォルト必殺の、火炎球(ファイアーボール)!!」
いうなり、呪文詠唱を始めているしvv
「何考えてるんだ!?あいつは!?こんな村の中であんな呪文だと!?」
「やっぱり、悪ですね!悪はつまり、倒すのみ!!バルスウォール!」
アメリアの風の結界によって、弾き飛ばされる炎の球。
「あらあら♪じゃ♡でも、これじゃ、何もできないわねぇ♡」
「いやぁ、別に人間の村の一つくらい、消滅してもいいと思いますけどねぇ。」
あたしの言葉に、つぶやいているゼロス。
どっがぁぁぁぁん!
村の片隅で、爆音が鳴り響く。
「あ~あ・・・。やったな・・・・」
ガウリイがそちらのほうをみていっていたりするが。
「でも、これじゃ、拉致があかないわねvv」
「確かに・・・・って・・おい!?リナ!?」
パチン♪
ふっ。
「何だ!?何だ!?」
いきなり、景色が止まり、うろたえているサウザンド。
「り・・・・リナ様・・・いきなり結界はどうかと・・・」
何やらそんなことをいっているゼロス。
えいvv
「ぐわっ!」
「・・・・ゼロスのやつ、どうしたんだ?」
「寝てるんでしょ♪」
ちょっと精神世界からこづいただけで、そのまま、もがいて倒れていたりするゼロス。
いきなり倒れたゼロスをみて汗ながしているゼルガディス。
「・・・・リナぁ・・・・」
あら。
今の、攻撃、ガウリイには視えていたようね♡
あたしをあきれたようにみているガウリイ。
「結界!?すばらしいです!リナさんも出来るなんて!さあ、これで、心置きなく、悪人退治ができます!」
アメリアがここぞとばかりに、魔力を拳に集める呪文詠唱をはじめているし。
「ち・・ちょっとまて!?貴様ら・・・本当に人間か!?」
「何いってるんですか!人間に決まっているでしょう!」
「約一名、人間離れしているやつがいるにはいるがな。」
なぜか汗をかきながらあたしを見て言っているゼルガディスに。
「うーん・・・・。確かに、リナ、人間なんだが・・。なんとゆーか、ただの人間でないよーな・・・」
ぶつぶついっているガウリイ。
「アメリアvvあたしも手伝うわvv」
「リナさん!!それでこそ正義です!」
「ま・・・まてぃ!!!!」
「直伝!!平和主義者クラァシュ!」
どこすかばごっ!
魔力のこもった拳で叩きのめしているアメリア。
さぁぁてと♪
りあえず、アメリア達の目があるし・・ね♪
「我が内なる無と光と深遠よ 我の命にて その姿 我が望む姿となりて 集わざらん 深遠極光波(アビスイトターナル)♪」
ぎゅうん・・・
あたしの言葉に応じて。
辺りが、深遠の中に属している光の極光の渦に包み込まれてゆく。
そして。
「チェックメイト♪」
ぱちん♪
あたしが指を鳴らすと、その渦が一気にサウザンドに向かって突き進む。
「ちょっとまてぃ!?何だ!?その呪文はぁぁあ!!!!?」
トドドドドドドォォォォォンンンンン・・・・・・・。
ちょっとした爆発音が鳴り響く。
「・・・・・・おいおい(汗)」
「・・・・・・・・結界張ってなかったら・・・・・・」
なぜか目が点になっているガウリイとゼルガディスに。
「リナさん!すごいです!!これも出来たら教えてください!ドラグスレイブなんて目じゃないじゃゅないですか!」
一般にここで知られている威力よりちょっぴり、威力のあるこの呪文を教えて欲しいといっているアメリア。
「り・・・・リナ様ぁぁぁぁぁぁ・・・」
なぜかだくだくと涙をながしているゼロス。
あたしが張っている空間の中には。
あたし達以外、何もなくなって、ただ無の空間が広がるのみ。
「・・・・死んだな・・・・あのおっさん・・・・」
ぼつりと。
ゼルがつぶやき。
「まあ、余波で結界の外にぼろぼろになって、 吹っ飛んでいたようだが・・・」
あたしが一箇所、結界に穴をあけ。
そこからあいつを飛ばしたのを視界に捕らえていたりするガウリイ。
だって、その方が後々、楽しいしね♡
「やっぱり、正義は私達のためにあるのです!この世に悪があるかぎり!
私達、愛と勇気と真実と友情で結ばれている四人組みには、天が味方してくれるのです!」
あたしが結界をとくと。
アメリアが夕空に浮かぶ星をゆびさしつつ自分の世界に浸っている。
「兄さん、仇は、このあたしが立派にとったわ・・・。」
その横で、たそがれているキャニー。
「お前は何もしてないだろーが・・・。」
そんなキャニーにゼルガディスがなぜか疲れたように突っ込んでいるが。
「ごめんなさいね。彼方たちには、いろいろとお世話になって。」
キャニーが手を差し出しつついってくる。
「キャニーさん、これからどうするんですか?」
「村に帰って、弟たちと一緒に畑でも耕すことにするわ。」
アメリアの問いに答えるキャニー。
「ま、そういう生き方もいいさ。」
ガウリイがなぜかうなづいているが。
「そういえば、どうして、キャニーさんのお兄さん。あの人に殺されたんですか?」
ゼロスがその好奇心から聞いていたりするけど。
「あの日のあの夜。お酒をのんだ兄は、よっぱらって、偶然通りかかったあいつを後ろからこん棒で・・・。」
「えええ!?」
「・・・何!?」
目を見開くアメリアに絶句しかけるゼルガディス。
「・・・やっぱりいいです。言わないでください・・・。」
さすがに、精神ダメージを受けそうと判断したゼロスが止めているけど。
楽しいわ♡
「そうですか?どうして?」
キョトンとするキャニー。
「リナさん・・今のって・・・」
アメリアが問いかけてくる。
が。
「アメリアさん、世の中には知らないほうが幸せっていうこともあるんですよ。」
ゼロスがなぜか諭していたりする。
「・・・・まあ、村の中゛ていきなり呪文を放とうとした。というわけで、あいつは、立派な悪だったんです!」
自己完結で、悪と決め付けているアメリアだしvv
「・・・・なあ、やっぱり、それって・・・。あの姉ちゃんの立派な逆恨みってことじゃ・・。」
「・・・・ガウリイ、深く追求するな・・・」
ガウリイのつぶやきにつっこむゼルガディス。
「そうそう。いいじゃないですか♡結構楽しめましたし♡それより、早くマインの村に戻るんでしょう?」
ゼロスが話題転換をしていたりする。
このままだったら、エル様がそきほど使った力・・・追求されかねない様子ですし(汗)
などと、些細なことを気にしているようだけど♡
「は!!そうでした!!一つの悪が滅んでも、まだ、肝心要の悪が残ってます!リナさん!!急ぎましょう!」
ま。
今は、クロツを追っている途中だったからね♡
「そうね♪ま、クロツをほっとくわけにはいかないしねvv」
「僕もお仕事ですし、ほうっておくわけにもいきませんからねぇ♡」
「とんだ、寄り道だったな。」
「ま、ともかく、はやくクロツ立ちに追いつきましょvv」
「だな。」
「・・・ふう。どうにか、話題転換が出来ました・・・・」
うう・・・・・・。
まさか、エル様を無視して、報告に戻るわけにもいきませんし・・・・。
うう・・・・・。
赤瞳の魔王様ぁ・・獣王様ぁ・・・・。
あの人間達、どうやら、エル様の正体・・・・知らないようですし・・・。
しくしくしく・・・・。
ああ・・・・僕って・・・不幸かも・・・・(涙)
なぜか、小さくつぶやいているゼロスの言葉はアメリア達は気づいてないが。
ふふふふふ♪
ゼ・ロ・ス♡
あとでどつく・・・・ふふふふふふ♪
さてっと♪
じゃあ、とりあえず、あいつのところにいきますか♪
結構楽しめたしねvv
~りべんじゃあ偏終わり♪~
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####################################
あとがき:
薫:ふっふっふっ♪
これで一巻分のスペシャル話は完結♪
次はリクエストがない限り、二巻分に突入です♪
エル:・・・・あたしが活躍してない・・・・・・・。
薫:・・・・ぎくっ!(汗)ま・・まあ、でも、エル様・・(汗)
アメリアさん達はエル様のこと・・・知りませんし・・・(汗)
それに、正体がばれたら楽しくないって・・・。
そう言ってるのは・・・。エル様なんじゃ・・・(汗)
エル:問答無用!!!!
薫:ひゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
ギャァァァァァ!!!!!!!!
エル:ふう♪何か風の音が悲鳴に聞こえますが♪
それでは、今回はこの辺りで♪
それでは♪
足元には、肉片も影も形もなくなっていっている物体が一つ・・・・・・・。
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