はーい♪代理のエルです♪
今回は、スペシャル十一巻の『脱出!十把一からげ』のパロのよーよ♪
んっふふふ♪さーて、ユニットと一緒に遊ぶわよぉぉ♪
(・・・・・滝汗)
じゃあね♪

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    エル様漫遊記・番外編・第二十四話         ~脱出!十把一からげ編~


月の光を浴びて闇夜をいろどる無数の煌き。
それらはすべてあたりにたむろしている兵士達や傭兵の武器や鎧の煌きである。
人間達がとりまいているのは巨大な一枚岩の上に建つひとつの城。
城の後ろは断崖絶壁。
その下には丁寧にも川が流れている。
「あらら♪かなりいきこんでいるわねぇ♡」
「そうね♡」
「ほーほっほっほっ!!怖気ついたのかしら!!リナ=インバース!!この程度で・・・・」
どがめぎゃっ!!!
何かたわごとをいっているナーガをとりあえず黙らせて・・と♡
別に困るというのでもないがやっぱりその場の雰囲気というものは大事。
あたしとユニットはのんびりとそんな状況を上空から眺めているのだが。
何かナーガが呪文もなしでどうのこうのとつぶやいていたたわごとは、もちろん無視♡
あたし達は今はとある依頼を受けてやってきている。
だって楽しそうだしね♡
 
  
―【とあるロードを救ってくれ。】―
それが今回の依頼内容。
依頼主はデミタス・シティの魔道士協会。
町はずれに城をかまえるロード・カイラスが国王から反逆の疑いをかけられて、篭城しているとか。
・・・ま、あの程度で反逆なんていうなんて度胸が小さい国王よね♡
協会にとってはこの人物いろいろな面において研究しているもので、失いたくない人物だったり。
あの程度なら誰でもできなきゃ♡魔道の応用くらいはね♡
あたしとユニット、そしてナーガとが、その依頼をうけて今そこに向かっている真っ最中。
ふふふふ♡
彼の性格からして・・・ふふふ♪楽しくなりそうなよ・か・ん♡
ナーガをとりあえず風精霊に運ばしてあたしとユニットは何事もなく、城へとたどり着いてゆく。

至極当然ながら。
「悪いがそれは断る。」
開口一番のカイラスの言葉。
やっぱり♡
「へ・・・?おーほっほっほっ!!依頼料のことなら心配なくってよ!!
  魔道士協会からもらっているから!!もっとも善意でまたくれてもいいけど!!おーほっほっほっほっ!!!」
ナーガがちゃっかりと復活して検討違いなことを言っているのが面白い。
年は四十二歳。
魔道の研究しているくせして老化現象を止めていないので、黒い髪と髭とに白髪が混じっているロード・カイラス。
あんな簡単なこともやらないでどうするんでしょ♡
ちょっと成長ホルモンやその他をいじるだけでいいのにね♡
あと体謝機能を止めたりとか♪
そんなナーガをにこにことユニットはみているけど♡
ま、楽しいからね♡
「違うって♡ナーガ♡協会の話の内容だと自分は助かっても城にいる兵士達が後々困る。
   そういいたいのよ♡このカイラスは♡」
とりあえず理解していないナーガにと笑いながらも説明しておくあたし。
この人間、なかなか道理の通った人間なのよね。
自分だけが助かるというのは納得いたしがたいらしく、それゆえにこの返答。
・・・部下達にも見習わせたいわよね・・・・この律儀さ・・・・
「まね♡領主(ロード)さんが逃げ出したことに気が付いたら国王軍は兵士達を捕らえて拷問するでしょうねぇ♡
  それもひどく楽しい方法で♡生きながら生皮をはいだりとか♡そんな細かい楽しい方法で♡」
ユニットが明るくいう。
・・・この子供、かわいい顔して言うな・・・・・
カイラスがにこにこと微笑み平然というユニットを見てそんなことを思いつつ、汗を流しているのは関係ないとして。
確かに、ユニットの見た目は黒い髪を赤いレース状のリボンでポニーテールにして結んでいる一見普通の美少女だけど。
見た目十歳前後の♡
本当はあたしと同じくらいの無限の時間を存在してるのよね。
あまりに長いので馬鹿らしいので数えてはないけど。
・・・あたし達って死ぬということがないから。
たまには生き抜きもだから必要なのよね♡
「う・・・うむ。だから私一人が逃げるような真似はできん。
  できんがもしこの城の兵士全員を無事に逃がすという方法ならばお礼はいくらでも、払おう。」
なぜか汗をふきつついうカイラスの台詞に。
「おーほっほっほっほ!!!この白蛇(サーペント)のナーガ様がその話乗った!!!」
後々を考えずにすぐさまその話に飛びついているナーガ♡
「全員というと二百五十三人ね♡」
「そうね♡その家族もいれたらその約三倍ね♡」
ユニットが即座に正確な人数を言い当てる。
当然だけど♡
「おーほっほっほっほっほっほっほっ!!!」
横では理解してないナーガが舞い上がって高笑いをあげているが。
「悩む必要なんてないわよ!!」
ナーガが言いつつ高笑いしながら、検討違いなことをあたし達にいってるし。
・・・誰も悩んでないってば♡
「このナーガ様にまかせてもらえば国王軍のひとつや二つ!!
  とっとと片付けてさしあげますわ!!!おーほっほっほっ!!!」
ナーガ、あんた一応セイルーンの皇女でしょうに♡
至極面白いことを提案しているナーガの姿。
「こらこらこらこら!!!まてえぃぃぃ!!!国王軍に手を出したら依頼料はなしだぞ!!!」
くるりと身を翻したナーガをあわててとめるカイラス。
その一言でナーガは完全にその場に石化して足を止めているけど。
「確かに、今私は国王から反逆の疑いを持たれているが。しかし本当に弓を向ければ本当の反逆者になる。
  私だけでなくこの城の全員や家族までもがだ。皆を謀反人にすることはできん!!
  ゆえに国王軍には一切手出し無用に願いたい!!」
あわててナーガに説明しているカイラス。
「ま♡あの誤解を解くのは無理よね♡」
「そうよねぇ(はあと)魔道道具の実験で国王の部屋に、『ファイアー・ボール』が直撃したし♪」
あたしとユニットの台詞に。
「・・・・なぜ知っている?確かに、そのとおりだが・・・。」
首を傾げ聞いてもいないのに、いきさつを話し始めだすカイラス。
「こう見えても私は若いころ魔道を学んだことがあってな。あれは深く学ぶほど奥が深く楽しい。
  だがあれは本人の資質に左右されるの部分が大きい。」
本当は違うんだけどね。
ただ完全に精神世界や世の中の成り立ちの仕組みを、どこまで理解できているかにかかっているんだけど♡
勘違いしているようだが、かまわずカイラスは言葉を続けている。
「たとえばごく簡単な『明かり(ライティング)』の呪文などだと、誰でも簡単に唱えることができる。
  だが高度の高い呪文などではそうもいかない。そんな理由から私が研究していたのは魔道と物理技術の融合だ!!
  あの日、国王の部屋で披露したのもそんな研究の一環だったのだが・・・・
  片方をふさいだ鉄の筒に、丸い鉄球をひとつ入れ。
  鉄球とふさがれた筒の空間の間でファイアボールを発動させる。
  その爆発で鉄球が飛び出し目標物を粉砕するという代物だったのだが・・。」
そこまでいってカイラスはため息ひとつ。
「人間にしては考えてるかもね♡少しは♡」
律儀にも話に付き合っているユニット。
あたし達は知っているというのに♡
「・・・?その人間としては・・というのがちとひっかかるが・・・・。私もこういうのは好きでな・・・。
  これで弾丸が国王の部屋を直撃したりしなければなぁ・・・・・」
しみじみというカイラス。
「そーいえば、リナ、このまえ力の実験とかいってリナの庭園を暴走させて、むちゃくちゃにしたやつがいたわねぇ♡」
「ああ、そーいえば、いたわね。そんなやつも。」
まだ創り出して間もない部下が力加減をしらなくてやったっけ。
当然すべて自力で直させたけど♡
確か、あれはこの世界を創り出す前だったけど、確かについこの前のことよね♡
「・・・・??と・・ともかく。
  私はその場で処刑なんてことになってもいやなので部下を引き連れてダッシュで逃げたのだが・・・。
  まさかそれで反逆の濡れ衣を着せられるとはなぁ・・・・。」
遠くを見つめてカイラスがいう。
「確かに。そんな些細なことで反逆なんていうんなら、彼ら達って全員反逆よねぇ♡」
確かに。
ユニットがいいたいことはわかる。
その手もあったわね♪
それ理由に今度というか今晩にでもちょこっとお灸を据えにいきますか♡
当然ユニットも一緒に♡
「とりあえず、その依頼、受けるわ♡」
「・・・なんとかなるか?」
あたしの肯定の言葉に不安そうなカイラス。
どうやら今あたしとユニットが話していた内容には、触れないほうがいいと判断したようだけど。
根性のない人間♡
『当然♡』
ユニットとあたしの即答にカイラスの表情が輝く。
「ふっ!!そうと決まれば早速このナーガ様が国王軍を・・・・。」
がぱごぉぉぉんん!!!
「倒すなというとろうが!!聞けよ!!人の話を!!!」
みごとにカイラスの投げた八金の冠がまともにナーガの顔面にヒットする♡
うきゅぅ・・。
そしてそのまま倒れるナーガ♡
「・・それで、リナ殿?いったいどのような方法で?」
カイラスが聞いてくる。
「あら♪もう作戦は決まっているわよ♪」
「そうそう♪」
カイラスの台詞にあたしとユニットの声が重なり。
『時間かせぎ♡』
みごとにあたしとユニットの声が一致していたり。
やっばりここは定番よね♡


「みなのものぉぉ!!よーく聞けえぃ!!
  われらが国王陛下ラルティーグ十一世陛下にあだなす逆賊、ロード・カイラスを今こそ討ち果たすときがきた!!」
カイラスへの城へと続くがけの上。
銀の甲冑に身をつつんだ一人の男。
将軍が声をたからかに澄んだ空気の中に響かせる。
「相手は城の中!!そして加えておかしな魔道を操るときく!!決して油断できる相手ではない!!
  だが、敵は少数!!我らが勇気をもってあたれば、決して遅れをとるものではない!!」
「無理よ。そんな理由じゃ勝てないって♡」
ざわっ・・・。
将軍の声をさえぎり聞こえる声に兵士達に動揺が走る。
「―何者だ!?きさま!!?」
ゆっくりと歩いているあたしに向かってため口を言っている将軍。
「別に義理はないけどね♡むやみに突っ込むと絶対に命の保証はできないわよ♪
  何しろあちらにはとんでもない人物がいるからね♡」
「・・何者だ?と聞いているのだが?」
将軍の声とともにわらわらとあたしを取り囲む兵士達。
あたしはおもむろに足を止めて。
「リナ。リナ=インバースといえば、知っている人もいるかもしれないわね♡」
「「なにぃぃぃ!!!」」
なんかやたらおおげさに驚いて動揺している兵士の数々。
「・・・というと!?あんたがあの!?」
「ロバーズ・キラーのリナ=インバース!?」
「大魔王の食べ残しのリナ=インバース!?」
「魔族すらも怖がるという!!あの!?」
こら・・・・
口々に勝手なことを・・・・・
「・・・死にたいの♡」
あたしの言葉になぜか静まるその場。
「・・そ・・それで?そのお近づきになりたくないナンバーワンが何ようで?」
なんか顔色を悪くしつつ、将軍があたしに語りかける。
「・・・消滅させましょうか?この場で瞬時に♡」
至極当然なあたしの意見に。
「あ!!いやいや、決して悪気があったわけでは!!
  そ・・それよりも!!あの城にとんでもない人物がいるとか今おっしゃっていましたが?」
あわてて言いつくろいなぜか敬語になっている将軍。
「まあね。少なくとも、このあたしとまともに互角に勝負できる相手がね♡」
将軍の言葉にあたしはちょっと面白半分で答える。
もちろん、相手にはそんな風には聞こえてなく、なんかおどろおどろしく聞こえるように言っているけど♡
「彼女が今、あの城にいるのよね♡)もちろん、別にあたしとしては、あんた達なんかどうでもいいんだけど♡
  一応、話をしとかないと♪彼女の性格からいって、当然あなた達もターゲットになるから♪」
なぜかあたしの言葉に動揺が走っているようだが。
「・・・わ・・われわれでは勝てないと言いたいのか?」
おびえ半分、意地半分で言う将軍の言葉に。
「当然♪なら聞くけど♡あなた達、一瞬で黄金竜なんかを消滅できたり、隕石を降らせたり♡
  虚無を導いたりできる?ま、そんな彼女をあいてにしたら、少なくとも命があればもうけものってことで♡」
「「ヴ・・・。」」
今のあたしの些細な説明の言葉になぜか全員が静まり返っているが。
「何をなやみます!!将軍!!そんな口からでまかせの言葉に!!それに我が軍にも魔道士はおります!!
  国王陛下はほかならぬ反逆者の討伐をわれらに命じられました!!
  ならば!!ほかのものの手を借りずに、われらだけで、任務を遂行することが、われらの役目ではないでしょうか!!
  たかが、数百人の小城を落とすのに、他者の力を借りたとあっては、それこそ国王軍の名折れ!!」
一気にまくしたてているエイゼル隊長。
「それに、あの城にそのようなものがいるなど話に聞いたことはありません!!」
そりゃそうよ♡
だってユニットはこの世界の人間じゃないし♡
ま、人間でもないんだけどね♡
あたしもだけどね♡
「それに、そもそも、このものが本当にあの!!リナ=インバースなのか疑わしいもの!!
  もし、仮に当人だとしても敵の間者ともかぎりません!!」
「あら♪別にあたしは手を組もう♡なんていってないわよ♪ただ、忠告してるだけ♪あたしは、あたしで勝手にやるから♪
  それにあんた達が巻き込まれようと、死のうがどうしようが、知ったことではないしね♪」
なんかわめきちらすエイゼルに突っ込みをいれておくあたし。
「・・いや!!それは困る!!死人となれば!!!」
なんかあたしの言葉に汗を流している将軍。
しかも、兵士達はごぞって逃げ腰になっているし♡
あなたたち、それでも兵士なのかしらねぇ。忠誠心が足りないわよ♡
「・・手を貸してはもらえませんか?リナ殿?」
あたしの説明を聞いて、なぜか汗をふきつつ、将軍があたしに言ってくる。
「将軍!?」
エイゼルが抗議の声をあげるが。
「―よいか。エイゼル。別にこのものが間者だとしてもそれがわかれば、その場で切り捨てればいいだけのこと。
  逆に、このもののいうことが本当ならば、さきほどおまえは陛下の面目うんぬんと、いっておったが。
  他者の力を借りるよりも、陛下からお預かりしたこの軍に、
  無用の犠牲をだすことのほうがよほど面目がたたないのでは?」
「・・そ、それはそうですが!!!」
将軍の言葉にエイゼルが言葉を詰まらせたそのとき。
『やっほー、エル、始めるわよvv』
ユニットの声があたしに届く。
もちろん、テレパスで♡
彼らがいまだに何やら言い合っているそんな最中。
ひゅるるるるぅぅ!!!!!!!!!!
どごがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんんんんんんんん!!!!!!!!!!

勢いよく、この場の上空にひとつの隕石が降ってくる。
「ドラグスレイブ!!」
がっしゃぁぁぁんんんんんんんん!!!!
バラバラバラ・・・・。

あたしが無造作に放った呪文でそれはこなごなに砕け散る。
『うどわげぇ!?』
何かわけのわからない悲鳴をあげている将軍や兵士達。
「あらあら♪リナ♪あなたにしてはやきが回ったのかしら♪そんな足手まといの人間を味方にしているとは♪」
ふいに上空より声がする。
『こ・・・子供!?』
その場の人間、すべての声が位置する。
上空に、たたずむ一人の子供。
金の髪をなびかせて。
・・・どうやら、髪の色をこのたびは金色にしたようね♪
ポイントの赤いリボンはそのままだけど♡
淡い紺色のマントに身をつつんだ見た目、七歳程度の女の子。
どうやら、姿も少し幼くしたようであるみたいだし。
結構ユニットも乗り気ね♡
「ふふふ♪リナの仲間なら大サービス♡」
言っておもむろに、何も持っていなかったその手にひとつのロッドを出現させてたり。
あら♪あれを使うのね♡
キラリ。
ユニットがロッドを手にした直後、ロッドの先にあるオーブが煌く。
大小のオーブの中には小さいほうに、無数の銀河が。
そして大きいほうに、ユニットが存在している中心の星が。
・・・あそこを住処にしているからねぇ・・・・・。
まあ、星という表現は的確ではないにしても、それが、ロッドの中に映し出されている。
そして、まるで、見た目には、おもちゃに見えるであろう、というそれを空へと向ける。
刹那。
ちゅどどどどどっぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!
無数の隕石がこの場所に振り注ぐ。
『うどわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!???????』
何かそんな些細なことでパニックになっている人間達。
「あら♪そうきたのね♪なら♪」
あたしは、無造作に、一応、人前上、適当なカオスワーズを唱える。
ぐりゅりゅぅぅぅ!!!!!!!!!
ずごごごごっ!!!!!!!!

あたしの声に応じて・・・というか本当は違うけど、そのように見えるようにしてるだけだし。
その隕石の着地地点となる少し上に、 隕石の数と同じだけの簡易ブラックホールが出現する。
そのブラックホールに次々に飲み込まれている隕石の数々。
なんか他の物質とかなども吸い込んでいるようだけど、関係ないし♪

しばし、それが、約二時間ばかり続いてゆく。
まあ、その間、いろいろとあたしとユニットは掛け合い馴れ合いをしていたけど。
あたしとユニットのお遊びの力ともいえない些細な掛け合い漫才ともいえるそんな光景が。
しばし、その場にて繰り広げられてゆく。

なぜかそんなあたし達をみて完全に無言になっていたり、気絶したり、または、気が狂っている人間達もいたりするけど。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
そして、なぜか一時もたたないうちにと、やがてその場が静まり返ってゆく。
二時間ほど遊んだ後。
「ふふふ♪これは、ほんのご挨拶よ♪楽しませてね♪この私を♪」
わざとカイラスたちに聞こえるように言い放ち、ユニットはカイラスの城の方へと向かって溶け消える。
そして、そんな移動をみてなぜか絶句している将軍とエイゼル隊長。
「・・・り・・・リナ殿?ひ・・ひょっとして、今の子供が??」
「・・・あ・・あんなのにどう対抗しろと・・・?」
今の些細なお遊びで、すでに根をあげてなぜかかなり怯え、恐れおののいている彼らだし。
「子供だから、容赦ないのよ♡じゃ、あたしは、勝手にやるから♪
  あんた達も、とうぜん見逃してはもらえないでしょうけど♪じゃね♪」
あたしが言ってその場を去ろうとすると。
がしぃぃぃ!!!!
将軍があたしのマントにすがりつく。
「あ゛あ゛!!!お願いですぅぅ!!!手を貸してくださいぃぃぃ!!」
なんか涙目になってるいるし・・・あの程度で・・・・
「あんな術が使えるなら、城ごとぶっとばせばいいのでは!!?」
あたしが今使ったドラグスレイブに対してそんなことを言っているエイゼル隊長。
「やってもいいけど♪まちがいなく♪呪文は反射してこっちにくるわね♪それも威力が増して♪それでもやっていいの?」
あたしの台詞に、うなるエイゼル。
「お願いですぅぅぅ!!!手を貸してくださいぃぃぃ!!!」
将軍や兵士達はこぞってひざまづいてなんか懇願してきていたり。
「ま、そんななにいうなら♪でも、あくまで、あんた達が死なないようにするように手を貸すだけね♪
  じゃないと、彼女とはあたしはまともにやりあえないから♪」
あえて、わざとそういうあたしのそんな言葉に。
あのリナ=インバースでも手に負えない相手って・・・・。
などとまだ意識のある人間達は同時に思いつつも、そして。
『よろしくお願いしますすぅぅぅ!!!』
何やら全員涙混じりの声で懇願してきていたりするけども。
どうやら、たったあの程度で、かなり精神ダメージを受けたようだし。
これからが、本番だというのにね♡
面白いことに、エイゼルはまだ納得してないけど♡
相手が子供の姿というのもあって、よけいに意地になっていたりするのよね♡彼は♡
姿は子供でも、年齢は・・・ふふ♡
あたしと同じ時期に存在しているし・・・彼女♡
あまりに長い時間なので、忘れた、というか説明するのも面倒だけどね♡
ついこの前なんだけど♡
とりあえず、あたしは、この軍と一緒に行動することに。
ここまでは、計画とおりなのよね♡


その夜。
あたしはすこしテントを抜け出て、そして森の奥へと進んでゆく。
少しばかり、状況の確認をするため、というか、まあ気分的ののりだともいうけども♡
そんなあたしの後ろをついてくる人影ひとつ。
どうやらあのエイゼルの命令であたしをつけている人影が一つ。
少しからかいますかね♡
不意に。
あたりの気配が一変する。
少しばかり、あたしが手を加えて、問答無用で、精神世界移動するのに彼も巻き込んだのであるけど。
「な゛っ!!??」
なんか慌てふためいている男。
彼の周りには、目は見えないが、とてつもないプレッシャーがのしかかっていたりする。
心の目で見ないと、この精神世界で行動するのは不可能よ♪
さーてと♡
ほっといて、あたしは、待ち合わせ場所に向かいましょ♪

空間移動して、あたしは、ユニットと待ち合わせしている場所へと向かう。
その間、なんかあたしをつけてたやつは、魔族ヴィゼア達に見つかって、遊ばれているようだけど♡
自力でどうにかしましょうね♡
「あ、来た、来た♪やっほー♪リナ♪」
ちゃっかりと、いつもの姿に戻っているユニット。
「おーほっほっほっ!!遅かったじゃないの!!リナ!!」
ナーガが高笑いをしているが。
「やっほー♪で、ユニット、そっちの具合はどう♡」
あたしの言葉に。
「完璧♪当然じゃない♪ライゼールの山の中に、寸分たがわない城ができてるわよvv」
それもそうよね♡
「問題はナーガさんよね♡まだ、洞窟が完成してないから♡」
面白おかしくユニットが笑いながら言ってたり。
「お・・・おほほほほ・・・」
そういえば、ナーガ・・・洞窟掘りながら、自分が彫った穴の中で迷いまくっているんだったわね♡

あたし達が立てている作戦というのはいたってシンプルなもの。
まったく同じ城を別の領地に建てて、全員をそこに移すというもの。
あたしとユニットにかかれば、そんなのは、一瞬でできるのだが、そこは手を多少加えないと楽しくない♡
というわけで、わざわざ、ユニットが城を創り。
そして、ナーガが、そこまでの入り口となるべき洞窟を掘る。
といった具合に分担していたり。
ナーガを動かすにあたっては。
ユニットがナーガに、彼女が創った【オリハルコンを成功報酬で♡】という話を持ちかけていたり♡
それで、がぜん張り切っているナーガ。
しかもナーガが彫っている場所には、微小ながらオリハルコンが含まれている地形。
それもあって、なぜか一生懸命、奥へ、奥へと、洞窟をベフィス・ブリングで掘り包めているナーガだけど。

「まあ、あの程度進んでいれば、大丈夫でしょう♡」
まあ、あれほど彫っていれば、問題はないし♡
何せ、あと少し掘り進むと地下水に突き当たるしね♪
実は、ナーガ、自分で掘り進んだ洞窟の中から自分ではでてこれなくて、ユニットがここにつれてきたようだけど♪
さすが、極度の方向音痴なだけのことはあるわよね♪ナーガは♡
「それじゃあ、明日、実行ということで♡」
「おーほほほほっ!!まかせなさい!!」
ナーガが何か高笑いをしてるけど。
ナーガは別に何もしないでしょうに♡
さーてと♡
あたしは、無造作に、とある一角に力を投げる。
と。
ばしゅ・・・・
何か、そんな小さな音をたてて、その一角が虚無の空間へと変貌する。
ついでに、ここから、部下Dの世界にいけるように、空間つなげましょっと♪
なんかあいつら遊んでいるしね♡
「じゃあ、リナ、また明日遊びましょ♪」
「そうねぇ♡このあたり一体にはすでに結界張っているし♡何しても問題ないからね♡ふふふふふ♡」
そう言葉を交わし、あたしは、またテントへと戻る。


「どういうことだ!?」
あたしがテントに戻ってすぐに。
開口一番、エイゼルの言葉。
「どうもこうもないわよ♪あたしの後をつけるから、こういう結果になるのよ♪
  あたしが、気配を感じて、わざわざ、この場所から離れて戦おうとしてたのに♡」
とりあえず、無難な言葉をいうあたし。
「こいつは、私の部下なのだ!!この兵士の顔!!知らぬとはいわせぬぞ!!」
びしぃ!!
と指差すその先には、なんでか、記憶喪失になりかけている男の姿。
「しらないわよvあんたは、平気で、部下を見殺しにするのねぇ♡あたしと彼女の戦いに一人で向かわせるなんて♡」
あたしの言葉に、なぜか絶句するエイゼル。
「どこにそんな証拠がある!!ともかく、こいつが、こんなになったのは!!
  おまえが、こっそりと抜け出したからにほかならない!!私の命令でこいつはおまえをつけていたんだからな!!」
なんか検討違いなことを言っているエイゼル。
「・・・まて・・・。今、報告が入った(汗)あちらの方向の一角に、何か何もなくなっている闇き空間があるそうだ・・・
  そこに入ったものは、なぜかすべて意識を失って重態になっているのだが・・・。
  ひょっとして、あれが、戦いの後・・・なのか?」
将軍が今耳打ちで伝えられた報告に冷や汗を流しているが。
「ああ。そういえば、虚無の空間ができてるわねぇ♡
  ま、些細なことよ♪0.00000000000000000001%も力使ってないから♪あたしも彼女もあの程度じゃ♡」
うそではない言葉をあたしはいう。
「何いっているんですか!!将軍!!この女があやしいに決まってます!!」
面白いまでに、なぜか強気のエイゼル。
「なら、おまえが確認してこいぃぃ!!」
その言葉に、瞬時に固まるエイゼル。
いるのよね♪。
理屈ばかりで、自分では行動しないやつ♡
「あ♡そのほうがいいわねvvいってらっしゃいvvボムディウィン!!」
あたしは親切にもその場所へとエイゼルと飛ばしてあげる。
ちゅどごごぉぉぉんん!!!
いきおいよく、その場に着地して、そしてそのまま動かなくなっているエイゼルの姿が視えたりしてるけど。
・・・根性ないわねぇ・・・・
「・・と・・とりあえず、この人物・・助かりませんか??」
「大丈夫よ♪ただ、ちょっと、精神世界に紛れ込んで♡魔族にこづかれた程度だから♪死にはしないわよvv」
・・・・ま・・・・まままま魔族・・・・!!??
なんかあたしの言葉に、完全に脂汗や冷や汗などを流しつつ、そんなことを思いつつも絶句しているほかの人間達。
「あら♪たかが、下級魔族じゃないvvその程度で、絶句してたら、きりがないわよvv」
「いや・・・。魔族という言葉だけで、すでに脅威なんですが・・・」
あたしの言葉に、なぜか冷や汗かいている将軍。
すでに、ほかの兵士達は、魔族という子度はだけで、気絶してるやつもいるけど。
まったく、情けないわねぇ♡


次の日の夕方。
国王軍がかなり不毛な作戦会議を開いるそんな中。
打ち合わせどおりに、声が響いてくる。
「ふふふふふふ♡にらみ合いは、ここまでね♡さて、本格的にいくわよvv
 それとも恐れをなして動けない、国王軍に、手間取っているのかしら♡リナ=インバース♡」
見た目、誰もいないはずの空間より声が響く。
「・・・な・・・なんだと!?」
「姿をあらわせ!!卑怯者!!」
なんかわめいている兵士達だけど、その声は完全に震えていたり♡
「ここにいるじゃない♡」
いきなり、何もいなかった場所に人影ひとつ。
しかも、何もせずに空に浮かんでいるものだから♪
それだけで、多少魔道をかじったことあるやつらはパニックになっていたるするけど。
関係ないし♡
とりあえず、計画通りに遊びますかv
にっこりと、目配せ一つ、合図をし。
といっても、あたし達のその行為には誰も気づいてなかったりするけど。
「でてきたわね♡なら、こっちも手加減なしでいくわよ♡」
「当然♪スターライト!!!」
ぐぅぅぅぅんん!!!!!!!!!
ユニットの言葉に応じて、光の帯びが、あたり一体を直撃する。
この光、少しばかり虚無の力が加わっているので、直撃した場所は何もなくなっていたりするけども。
「レイ!!!」
あたしの言葉に応じて、これまた光の槍が無数に降り注ぎ、光の帯びを粉砕してゆく。
当然のことながら、これもすこし手を加えているけど♡
そんなお遊びのようなちょっとした掛け合いをし。
そして互いに空中で向き合いつつ。
「ふふ・・・。遊びはここまで♡」
「そうね♡」
いうなり、あたしとユニットは、対峙する。
なんか今の攻撃ともいえない攻撃で、大半が気絶してる国王軍は無視するとして。

う゛ぅぅんん!!!

音をたてて、あたりが一面、漆黒の闇と化す。
「「うげっ!!??」」
辺りになにも景色がなくなったのに、慌てふためく兵士達。
あたりには、ちょっとした宇宙空間が広がるのみ。
ちょっと、力を使うので、結界をまた施したのだけど。
結界の中ならどんなに遊んでも関係ないし♡
「いくわよぉ♪」
パチン!!
あたしが指をならすと、同時に、あたりに、虚無の舞が出現し、一切合切あるもの全てを無と化してゆく。
「なら♪」
シャラン♪
ユニットが丁寧にもロッドを振りかざすと。
虹色に変化してゆくそのロッドの色に応じてオーロラが出現し。
そのオーロラもまた、あたりを無と化してゆく。
「なら♪」
あたしの言葉と同時に。
今度は、ブラックホールとホワイトホールとが同時に出現する。
そして、それに応じて、中性子爆発も巻き起こり、些細な混沌の矢や雷が荒れ狂う。
なんかこんな些細な攻撃ともいえない代物に巻き込まれている人間もいるようだけど。
ま、この場は、冥界から切り離しているから、死なないし♪
どんなにダメージ受けてもね♡
生き物はは、あたしのとこに戻ってくる前に、必ずといって、その前に、冥界を通り、そしてあたしの元にと還りゆく。
ほかの存在もそうだけど。
ここはそのように設定している場所だしね♡
ま、どんなにやっても、たとえ、気が狂っても死ないんだから、問題はないでしょうし♪
最近、暴れたりなかったから、あたしもユニットも、ちょっとしたストレス発散にもなるしね♡

そんな中、精神錯乱に陥っている存在数名。
完全に気絶するもの数名。
そして、ちよっとしたはずみにブラックホールに巻き込まれ、体が押しつぶされている、そのほか数名。
たかが、数百倍のGがかかった程度で・・・。
もはや、完全に正気を保っている人間達はいなかったりする現実がそこにあったりするけども。
まったく・・・本当に根性がなってないわよねぇ・・・・。
ふっ・・・お母さん、悲しいわ♡


後日談だが、この情景を書きとめた、一人の兵士が。
『最後の晩餐』 という題で有名になったりするのは、また別の話だったりするけども♡


「なんか派手にやってるようねぇ・・・。」
ナーガがあたし達がいる場所をみてそんな声を漏らしている。
ナーガの場所からは、完全にあたし達がいる場所は、漆黒の闇へと閉ざされて中は見えなくなっているのであるけど。
「・・・また、外だが??」
 じと目でナーガにいっているロード・カイラス。
「ふっ・・。気にしちゃ駄目よ!!お~ほっほっほっほっ!!!」
高笑いしているナーガの額には一筋の汗。
カイラス達はユニットとナーガに言われて、城の中にいる全員で、このナーガの掘った洞窟に入った。
入ったのはいいのだが、案の定、ナーガは道に迷いまくって洞窟の最深部にまで、たどり着けないでいたりする。
・・・まあ、ナーガ、がむしゃらにむちゃくちゃ掘ってるしねぇ~♪
『案内します。こちらです。』
ふいに。
ナーガ達の目の前に光る小さな光の球体がふわふわと出現し、洞窟の中へと入ってゆく。
「あら??もしかして、あれって・・・・・・」
ナーガは以前、出会ったことがある為か、その【光】が何なのかなんとなくだが、理解できているようだけど。
実は余りに数時間以上経過しても、ナーガがカイラスたちを引き連れて、道に迷いまくっているもので、
ユニットがフェアリーに言って、ナーガの道案内させるためにナーガのときに向かわしたりしたのよね。
本当、ユニットったら優しいんだから♡

フェアリーはユニットに直属に仕えているような存在。
無限に変化する色の透明の羽を背に四枚もち、髪の色も銀河の色。
といっても、ユニットが昔からつけてて、『力』の媒体とかに利用してた・・
・・・というか、気分から媒介にとしてしてた『石』がその影響を受け、力をもつ、一つの『魂』へと形成された存在。
ユニットの世界ではとある筋では『宇宙の石』とか呼ばれている【石】の精霊である、フェアリー。
さらについでに言えば、フェアリーもユニットの力をある程度使えたりする。
ユニットが出来るようにしているものだから♡
フェアリーは本体である【石】が壊れたりしないかぎり、死ぬことはない。
まあ、ユニットがいつも身に着けているから、そんなことは絶対にありえないけどね♪

「ふっ!!この〃光〃についていけばいいのよ!!
  やっぱりこの私の日ごろの行いがいいから光が案内してくれるのよ!!お~ほっほっほっほっ!!!」
「・・・いや・・・行いがどうというよりは・・・・・我々としては・・一体、どこにいけばいいのかが気になるんだが・・・・・」
そんなナーガの言葉にも。
カイラスは全員を無事に脱出させられるかが不安がっていたりする。
今、国王軍はカイラスの方にはまったく目もくれていないんだけど。
国王軍の人間達はというと。
何かあたしとユニットの行為によって、全員気絶者続出してるし。
まったく、どいつもこいつも・・・・たかがこの程度で気絶とかするんじゃないわよ♪


光に導かれて。
ナーガの行為により、ものすっご~く、迷宮と成り果てた洞窟を抜けてゆく。
中には途中の無限回廊に迷い込む兵士もいたりするが。
ようやく彼ら、ナーガ達一行は洞窟の最深部へとたどり着いてゆく。
『その【泉】の中に入ってくださいね♡では私はこれで♡』
シャララン♪
それだけいって、フェアリーは瞬時にその場から掻き消える。
残響にとてもここちよい音を響かせて。
消える瞬間のほんの一瞬。
カイラス達はフェアリーの姿を垣間見る。
まるでオーロラのようにめまぐるしく色が変わる透明な羽。
まるで星空を見ているかのような錯覚に陥る長い髪。
全長10CM足らずのフェアリーの姿を。
「な゛な゛な゛!?」
フェアリーの姿をみてなぜかナの字を連発している人間達。
「どうでもいいけど、早くいってくれない?」
ナーガがいって。
ドン!!!
カイラスの背を押して洞窟の最深部に位置している小さな青い泉へと突き飛ばす。
次の瞬間。
ぐにゃり・・・・・・。
ふいに瞬く間にカイラスの視界が歪む。
「う・・・うわぁぁぁ~~!!??」
彼が叫んだときには―すでにカイラスは別の場所へと立っていたりv
「さ♪次々いきましょ♪オリハルコンのために♪」
ナーガがさくさくとことを進めている。
やっぱりナーガは物でつるか、もしくは餌でつって言うことを聞かせるに限るわねvv

― やがて、数時間後 ―・・・・・・
全員がその泉より移動し終えてゆく……


ごうっ!!!!!!
辺りには無数のブラックホールやホワイトホールが出現し。
所かまわず、力の余波で【ビックバン】もどきがたち起こり。
ついでだから、今起こったので生じた〃宇宙〃はそのまま使っちゃえ♪
生命を持った星星も瞬時に出来てたりもしているけど。
それらは全て漆黒の雷などに触れて誕生したかと思うとその刹那、それらは全て掻き消える。
その繰り返し♡
それだけでは何かさみしいので、あたしもユニットも、
この【力】の影響で誕生してる【宇宙】に生命体なんかも誕生させてみたりして♡
表人間の許容範囲でいうところの、目に見える範囲では、あたしの手にした大鎌と。
ユニットの手にしたロッド、まあ今は長さを伸ばしてはいるが。
闇よりも暗い空間にあたしとユニットの姿をくっきりと浮かび上がらせる。
今、この【場】ではあたしとユニットそのものが入り混じっている、といっても過言ではない。
まあ、お互いほんの一部にすぎないけど♡
  
体が半分になっても死んでない兵士。
首だけになても死なない仲間。
この【場】は精神世界から切り離し、そしてここにいる人間達は【隔離】しているため、―何があっても彼らは死なない。
まあ、誰も気づいてないんだけど♡
この【場】にいる国王軍―人間達は、全て肉体をもたない身体・・・つまり魂だけでこの場にいるということに♡
彼らの物理的肉体は、皆仲良く、精神世界に漂っていたりする。
器だけが♡

ふぃ!!
あたしとユニットが大鎌やロッドを少し動かしただけで巻き起こる悲鳴の数々。
なぜか全員人間達は気を失っていたりするけど・・・
遊び程度にも満たない些細な行動なのにね♡


やがて。
『姫様、移動終わりました。』
フェアリーがユニットの所に戻ってきているけど。
「みたいねvv」
「とりあえず、全員、移動し終わったわねvv」
あたしとユニットはテレパスでのみ話している。
『じゃあ、そろそろいきますか♡』
同時にいい。
どどどどどどどどどぉぉぉぉぉうううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!
あたしとユニットはちょっとばかり力を解放する。
それと同時に全てのものがそこから完全消滅してゆく光景が見受けられたりしてるけど。
まあ些細なこと、些細なこと♪


しばらくして。
「ほら♪おきなさいね♡」
「う・・・う・・・・・。こ・・・ここ・・・はぁ!?」
目を覚ました将軍とエイゼル隊長。
彼らには何もないというかただ淡い景色が広がる風景が目に飛び込んでいる。
「ここはね♡あんた達が本来生活している世界・・三次元とは違ってる、二次元よ♡
  そうねぇ♡つまり、あなたたちにもわかるように言えば、簡単にいうと、物質世界と精神世界の狭間ね。」
あたしは一応説明しておく。
なぜかその説明にうろたえている人間達。
「あ・・あの・・・・あの・・こ・・子供は・・・・」
「ああ、何か飽きたとかいって、戻ってっから♪今のうち♪
  あんた達、一応、肉体に何かあってはいけないから、とりあえず♡
  今、全員彼方たちの体・・精神生命体・・つまり、魂のみにしてるのよね♪」
びしぃぃ!!!
なぜかあたしの言葉に全員が石と化す。
「ま、そういうわけだから♪ここから、彼方たちの体・・・見つけてね♪
   精神世界にあんた達の『器』漂っているから♪
   あ、もし見つからなかったら、一生、魂のまま、つまり幽霊のままよ♪頑張ってね♡」
『うどわぁぁぁぁぁあ!!!!!!?????』
その言葉でなぜか正気に戻り必死で自分の肉体を探す人間達。
かなりうろたえてるし♡
そこまで狼狽する必要もないでしょうに♡ふふ♡
「ほらほら♪早くしないと世界に戻るわよvv」
今、彼らは物質世界、すなわち三次元に移動している最中だったりする。
面白いのですこしばかり戻るスピードを速めているけど♡

やがて、約二時間後。
どうにか全員が自分の肉体を見つけているが。
うーん、面白くないわねぇ。
すぐに見つけてるし・・・・
ふぃっ!!
彼らが戻ると同時、彼らの視界にと入る辺りの景色が見慣れたものへと変化する。
それと同時に体から離れていた魂も肉体へと戻っている人間達。
こころなしか全員生気がないけど、まさかあの程度で気のせいよね♡
彼らが全員戻ったのをみてとり。
そして、にっこりと微笑み。
「さぁて♡じゃあ、仕上げといきますか♪今なら油断してるでしょうし♪」
おもむろに、あたしは言い放ち。
「たそがれよりも暗きもの・・・・・ドラグスレイブ!!!」
一応、形だけはカオスワーズを唱えて、力ある言葉をつむぎだす。
むろん。
目先にあるカイラスの城に向かって♡
っか゜か゜ぁぁぁぁぁぁぁぁぁあんんんんんん!!!!!!!!
たったの一撃で、崖ごと四散し、こなごなに砕け散るカイラスの城。
まあ、ついでに崖も粉々になってるが。
そこはそれ。
「あら?ま、いいか。あんた達の獲物まで吹っ飛ばしたわねぇ・・・・」
あたしが将軍達にいうと。
「い・・・いや・・・別にかまいません・・・
  あ・・あんな人間・・・相手にしなかっただけましです・・・・。あ・・あんな子供を見方につけてる人間を・・・・」
なぜかそんなことをいいつつ、冷や汗を流している将軍。
別にユニットが味方についてたわけじゃないんだけどね♡
「ま、とりあえず、我が軍には一人の死傷者もでませんでした・・・し…」
いいつつも、将軍はすでに気が狂い掛けている兵士達を見やる。
「あの程度で気が狂うなんて・・・・ラルティーグ王国・・もう少し、根性いれたほうがいいんじゃない??」
至極当然な意見をいいつつも、にっこり微笑むあたしの言葉になぜか押し黙り。
「と・・とりあえず、お礼は言っておきます・・・。あ、これは少ないですが、ほんのお礼です・・・。」
いって懐から袋を取り出す。
本当にたかだか金貨百枚程度しか入ってないけど。
「あ・・・あのぉ・・・・・リナ殿のことを疑ってすいませんでした・・・・」
そして、いきなり敬語になってるエイゼル。
「別にいーわよvv気にするから♪」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・』
あたしの言葉に、なぜか押し黙る全員。
「と・・とにかく、我々の役目はこれで無事終了しましたので・・・」
そういって、まるで逃げるように、総勢二千人の国王軍は夕日の中へと去って行く。

さってと♡
国王軍が全員退去したのを見届けて。
ふぃ♪
その場から掻き消える。
行き先はもちろん決まっている♡
「やっほ~♪ユニット♪ナーガ♪どう♡そっちは♡」
「あ゛あ゛!!リナ殿!?い・・・いったいぃぃ!?」
なぜか混乱しまくっているカイラスとその部下達。
「何って・・・・見たまま。」
カイラスが指差す先には、元、カイラスたちが住んでいた城と寸分違わぬ城がそびえたっている。
しかも新築で♡
ついでに内装も全て同等で新品にしてあるが。
あたしが向かったのは、カイラスたちが向かったその場所。
ラルティーグ王国の国境を抜けた、セイルーン領内。
山の中なので、余り人通りもないこの場所。
ここに、寸分違わぬ城を創ったのは昨日の夜。
まあ、一瞬でできるのだが。あたりまえながら。
「だって住むところがないと寂しいじゃない♡」
にっこり笑っているユニット。
すでにいつもの十歳過ぎの姿へとまた変えているが。
「それに、家族も呼ぶのでしょ♡ここに町でも作ればいいじゃない♡」
あたしの言葉に。
「し・・しかし・・・。ここは・・確かセイルーン領内なのでは・・・(汗)」
なぜか汗を流しているカイラス。
「あら?そんなこと、気にしなくってもよくってよ!!お~ほっほっほっ!!!」
「いや・・・気にするって・・・普通・・・・・」
ナーガに突っ込みを入れているカイラス。
カイラスに仕えている兵士達は、城の中に入りなぜか絶句してたりするが。
「大丈夫だって♡魔道士協会の方から話はいってるから(はあと)」
本当はいってないけどね♪
後で報告するんだし♡
「ま・・まあ、そういうことなら・・・・・しかし、なんですか??あ・・・あの【泉】は・・・・・??」
自分達が移動してきた泉に対して興味を出だいているカイラス。
「ああ。あれ?ただ、物質転送装置みたいなものよ。次元間を利用した。まあ、気にしないで♡(
    あそこの【泉】を使えば、いつでもあっちにはすぐに戻れるから♪」
「ぶ・・・物質転送装置って・・・まだ誰も実用化してないんだが・・・」
何やらそんなことをいってるけど。
そういえば、この世界ではまだだったわねぇ・・・・
「そんなことより!!礼金の話は!!」
ナーガが話に割ってはいる。
「ああ、礼金なら・・・・あっちの城に残ったままだ。」
カイラスがいう。
「あっちの城って・・もう原型ないわよ?」
「ナーガ♡カイラスにちゃんと説明しなかったでしょ?」
ユニットとあたしの言葉に。
「まあ、確かにな。いきなり『全員で洞窟の奥にと移動してくれ。』といわれて。
  とりあえず必要なものだけもった形できたからな。」
「え゛・・・わ・・・私が説明するんだったっけ??」
「他に誰がいるの?私とリナは国王軍を足止めしてたのよ♡」
ユニットの台詞に。
「・・・・・・・・・・・・・そ・・・・そんなぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
ナーガの叫びがこだまする。
・・・面白いから、掘り出せるというの・・・黙っておきましょ♡
それに、まったく同じものがこっちの新しい〃城〃にもあるってことも♡

かくして、あたし達は、無事に全員を脱出させて、新たな居住も提供し。
めでたし。めでたし♡
・・・あとでナーガにそれとなく実家の方に手紙でもかいてもらいますか♡

たまにはこんなこともいいわよねぇ♡
とりあえず、魔道士協会に無事成功という報告をして報酬を受け取り、次に進んでゆくあたし達。
ナーガはあきらめきれないとかで、しばらく粉砕した城を掘っていたけど♡
全部、すでにそこにはないのよねぇ♡
すでに城の中にあった全てのものはあたしの袋の中に納まっている。
もうすこし、黙っておいて、からかいますか♡

さて、次はどこにいきましょうか♡
あたしとユニット、ナーガとの三人の楽しい旅はまだはじまったばかり♪


                     ―脱出!十把一からげ編終了♪―


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  あとがき:
     かお:あ゛あ゛あ゛あ゛!!!うわぁぁぁぁぁぁあ!!???(汗)
         100K・・・・・KB・・・超・・・超えたぁぁぁぁぁ~!!(滝汗)
         うう・・・・。長すぎるかなぁ・・・・。しくしくしくしく・・・・・。
         と。思ったら・・・ほっ・・・(汗)
         どうにか58KBだった・・・・・(あせった・・・汗)
     エル:それより!!あんた!!なんであたし達の遊ぶシーン、もっと細かく書かないのよ!!!
      姫:そうそう♪せっかく遊んでいるのに♪
     かお:むちゃいわないでくださいぃぃ~~!!!(涙)
         こ・・これ以上長くですかぁ~~!!(涙)
     エル:同じことでしょ♪
      姫:そうそう♪
     エル:それがいやなら今日中にあたしとユニットの小説、全部、
        打ち込みなさいvvもちろん本編も♪
      姫:あ、それいいわねぇ(はあと)
     かお:んなぁぁぁぁ!!!無理ですぅ~!!むちゃくちゃですぅ~!!!
        ま・・まだ長編も一行も打ち込んでないんですよ!!!←実話(汗)
     エル:しかもあんた・・また別の小説・・・打ち込もうとしてるし・・・・・。
      姫:私達が活躍してないのはほっておきなさい!!!
     かお:しくしくしく・・・・。
         と・・・とりあえず、他のを頑張ります・・・・(汗)
         そろそろ本編の方も打ち込まないと・・・・・(涙)
     エル:そうそう♪はやいとこやってね♪
      姫:私の小説もね♪
     かお:・・・・どれをですか??(涙)←一応聞くかお・・・・・(汗)
      姫:もちろん♪全部♪
     かお:むちゃですぅぅ!!!!!
         せ・・せめて、ミリーバージョンのほうだけで!!(汗)
      姫:まあ、早く打ち込んでね(はあと)
     かお:しくしく・・・・。頑張ります・・・・・・。
     エル:なんかいじけ始めたこいつはほっといてっと(はあと)
      姫:それでは、またいつお会いするかわかりませんが、また会いましょう♪
     エル&姫:では♪まったねぇ(はあと)


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