エル様漫遊記♪番外編♪第四弾♪
今回は、「呪術士の森」のパロなのです♪
さーてさてさて、どうなるのでしょうか(笑)
設定上は、トライが終了(本編でもトライネタあり・笑)して、いちど、とりあえず、元結界中に戻ったところなのです(笑)
ゆえに、仲良し四人組み+一名の登場なのです♪
ではでは、またあとで、笑ってください♪(←笑えないだろーが・・・。)
それでは♪

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   エル様漫遊記・番外編  ~呪術士の森編~



「やいやい。命が惜しかったら、有り金全ぶおいてきな。へっへっへっ。」
月並みな台詞で、盗賊共が現れる。
『あ゛っ・・・』
みごとにゼル、ガウリイ、アメリア、ゼロスの声が重なってゆく。
ちょうどいいわ♡
実は、まだまだ、か~なり、ストレス溜まってるのよね~♡
あ・た・し・は♡
部下DもVも、よりにもよって、反乱起こしちゃって。
ま、あの後も、さんざん、彼らにはお仕置きは当然しておいたのだけど。
やっぱり、まだまだ気が晴れないのよね~……
ついでに、全体責任で、この四界の神&魔王達にも、お仕置きしておいたのだけど……
まあ、その事実を知ってるいるのは、ゼロスだけなんだけどね♡
だって、まだあたしの正体はアメリア達には知られてないし♪
今、あたし達は、とある山道を歩いている最中。
切り立ったがけの下には、川がながれている。
そんな、狭い道でお約束というまでの盗賊たちの登場だし。
「んっふっふっふっ♪ふふvストレス発散♪んっふっふっふっ♪」
あたしのにこやかなまでのつぶやきに。
ずざああぁぁぁぁあ!!
一気に血の気をひかしてゆくガウリイ・アメリア・ゼルガディス達の三人の姿があったりするけど。
「わ・・わるいことは、言わん!!お前ら!!逃げろ!」
ゼルが盗賊に注意をなぜか促し。
「そうそう!死ぬぞ!お前ら!!」
ガウリイまでもが、賛同して、盗賊に語りかけている。
「・・・気の毒な人間達ですねー・・・。よりにもよって・・・。リナさんにちょっかいかけるなんて・・・・」
ため息まじりにそんなことをゼロスがいい。
「悪人でも、死んでは、改心できません!!さあ!!一緒に正義の賛歌を歌って・・」
アメリアが言いかけるが、
『それは、やめろ(てください)・・・』
きっちし、ゼロス、ゼル、ガウリイの声が重なっていたりする。
だけども、しかし、問答無用♡
「竜破斬(ドラグスレイブ)&暴爆呪(ブラストボム)アレンジバージョン!!乱れ打ち!!」
きゅどどどおおおぉぉぉぉぉぉんんんん!!!!!
平和な山道にあたしの攻撃呪文の音が響き渡る。
ついでに、威力も、何倍か、上げておいたのだけど♡
『うきゃゃああああああ??!!』
なぜだか、アメリア達の悲鳴が盗賊に混じって聞こえていたり。
あら?
あ、アメリア達まで、巻き込まれちゃってるし。
ま、いいわ。
どうせ死にはしないだろうしね♡あの程度では♡
それに、死んでも生き返らせればいいだけのことだしね♡
ふと見れば、何だかゼロスまでどこかにと吹き飛んでいっていたりするけども。
ま、別にいいでしょう♡
とりあえず、彼ら盗賊のお宝没収、ということで♪
ん~♪
やっぱり面白いわよね。
人間とかの盗賊をこうして退治したときの感情とかって♪
様々な要素が絡み合って面白い感情を垂れ流してるし♪
ま、もっとも、こういう輩の感情とかを食べるに当たってはあまりおいしくないけども。
とりあえず、焦げた塊の中からお宝を物色していると。
―ひゅるるるる。ばっちゃやぁぁぁぁんんん!!!!
何かが崖下の川にと落ちる音が。
あら。
アメリアが川に落ちて流されてるわね。
ま、いっかアメリアだし。
それに、その方が楽しいしね♪


「ん…う~ん…」
ふと目を覚ましたアメリアが見たのは、どこかの天井。
黒くくすんだ天井板に漂っているのは薬のにおい。
目を覚まし、どこかの部屋の中でベットに横になっている自分に気づき。
「・・・・え?」
自分が置かれた状況をいまいち理解できずに首をかしげていたりする。
アメリアが気がつくとほぼ同時。
「・・・くくくく・・どうやら、気が付いたようね・・・くくくく・・・。」
アメリアに声をかけている若い女性。
「!?誰です!?」
とっさに構えるアメリアの目に飛び込んできたのは、薄暗い部屋の中にたたずみ。
暗い灰色のローブを全身にまとって、灰色のフードを目深にかぶっている女性の姿。
はっきりいって、ビジュアル的には、このうえなく、あやしくみえるのだが。
「・・・あ・・あの?貴女は?」
アメリアはいきなり、いつもの正義の口上を始めようとはするが、この女性に敵意がないのに気づき。
ひとまずそれはおいといて、彼女にと問いかけていたりする。
アメリアの問いに、女性は、くくくっと、低いしのび笑いを漏らし。
「・・・こちらこそ、聞きたいわ。あなた、なぜ、川上から流されてきたの?」
「・・川上から?」
一瞬、アメリアは戸惑う。
が。
ふと気づき、軽くぽんっと手を打ち。
「あ、そっか。私達、リナさんの攻撃呪文のとばっちりで、巻き込まれたんだった。」
ようやく理解して、納得したようにとつぶやいていたりするアメリアだし。
「・・攻撃呪文?一体?」
この女性の名前はミシェール。
彼女は思わずそんなアメリアの言葉に聞き返す。
もっとも、まだ彼女はアメリアに自己紹介などはしてないけども。
「え・・と。ドラグスレイブとブラストボムに巻き込まれて・・・」
まったく、リナさんは、私たちまで巻きこまなくても。
油断していた私も悪いですけど。
などとそんなことを思いつつ、アメリアが素直に答えると。
「・・ど・・どんな人なの?その連れの人って…」
ドラグスレイブとかブラストボムとかって・・・確かかなり高位の術じゃなかったかしら?
などとそんなことを思いつつ冷や汗を流しながら。
それを人に向けるこの人の連れっていったい・・・
などと思いつつ、ミシェールはさらに冷や汗を流していたりする。
あら♡何をそんなに怯えてるのかしらね♡
ふふ♡
「え?いつものことですよ?リナさんと旅してると。こんなことは、日常茶判事ですし。」
そんなミシェールの問いかけに、きょとんとしてあっさりきっぱりとアメリアが言い放っていたりするけど。
・・・ほ~う・・・
いってくれるじゃない?アメリアちゃん♡
あとで、覚えときなさいよ~……
「・・い・・いつものことって・・・・」
そんなアメリアの台詞に面白いまでにと戸惑っているミシェール。
「で、巻き込まれて、川に、がけ下に流れたいた川に落ちたんだった。そうそう。」
一人、自分の状況を確認するかのようにぶつぶつとつぶやいているアメリアの姿がそこにあったりするけども。
「・・・・・・。ま、いーわ。深く考えないようにしましょう・・。
  ともかく、森の中に薬草をとりにいってたら、川べりに貴女が倒れてるのみつけて・・。
  で、ここまで、運んできたの・・。くくくく。」
無意味ともおもえる含み笑いをしつつ、ミシェールはアメリアにと話しかける。
「そうですか。」
そんなミシェールの言葉に、アメリアは、びょんと飛び上がり。
「助けてくれてありがとうございます。私は、アメリアといいます!!」
元気にそんな彼女にと挨拶をする。
どうやら見た目は多少問題かもしれませんけど悪い人ではなさそうですね。
そんなことを思いつつ、挨拶しているアメリアだけど。
「・・・私は、ミシェール・・・」
そんなアメリアの挨拶にこちらもまた挨拶を返しているこのミシェール。
「で、なんだって、ミシェールさん?そんな、いかにも、あやしい格好しているです?」
そんなミシェールに対して、とりあえず、アメリアが疑問に思っていたことを聞いていたりするけども。
「昔から・・この姿だし・・。それに、母から、これが普通だと聞かされて育ったし・・。」
そんなミシェールのつぶやきに。
「・・いったい、どういう、母親なんでしょう?」
アメリアは首をかしげていたりする。
あたしとしては、アメリアの家族も面白いとおもうけど♡
だって、フィルは、どうみても、ドワーフだし♡
姉であるナーガは、あれだし♡
まあ、それもすべてはあたしがやっているんだけどね♡
そんなアメリアのつぶやきに。
「やっぱ、貴女もそう思う?実は、私も最近、そう思って。
  母が死んでから、町に買い物に出かけるようになってから、特に。くくくくく。」
「・・・・・あ・・あの~?なんだって、そんな、『くくくく』って、あやし~含み笑いをするんですか?」
「母に教わったの・・。呪術士たるもの、時々、思い出したように、意味ありげな含み笑いをすること。と。」
「・・・・やっぱ、変です~・・・それ・・・。」
そんな彼女の話を聞いて、面白いことにアメリアは頭を抱えていたりする。
世間一般において、というか、人間の理の中でいうところのこの世界。
『魔道士』が術を唱えるのに使うのは、舌先三寸と自分の精神力と、また、なにかしらの小道具。
あたしに関してはまったもってどれも当てあまらないけど♡
だって、カオスワーズも唱えなくても、出来るしね♡
力ある言葉すらもなくても簡単にどんなことでもできるし♡意識しただけで♡
当たり前なんだけど♪
『呪術士』が使うのは、儀式と道具となにかしらの時間、とされてたり。
ゆえに、なぜか、世間・・特に人間の中などでは、
『暗くじめじめしたねちねちとした儀式魔法を使うのが呪術士だ』と思っている輩が多いのだけど。
・・人間って、なんでか、間違った知識に走るのよね~…
「あ・・あの~?でも、呪術士って、変な目でみられませんか?」
アメリアがミシェールに問いかける。
「くくく。変な目も何も・・・。すでに、暴徒達が、この家を取り囲んでるわ・・・」
「な・・なんですって~!!!??」
あっさりといった、ミシェールの台詞に、アメリアの叫びがこだまする。
アメリアが窓をのぞくと、夜の闇に沈んでいる森の中には、無数のたいまつの明かりがちらばっていたり。
ま、その数は、ざっと、たかだか二百前後と言ったところ。
「きゃ・・うきゃああぁぁ!!??」
覗いた窓を閉めて、アメリアはミシェールに問いかける。
「なんだって、本気でかこまれてるんですか!!?」
アメリアが叫ぶ。
「くくく・・。冗談でいったんじゃないもの・・。夕方になって、人が集まり始めたんだけど・・・。
  現実を直視するのが怖かったんで、話に興じてたんじゃないのよ・・。」
「・・現実逃避しないでください~!!!なんで、こ~なってるんですか~!!??」
アメリアによる悲痛ともいえる叫びがこだまする。
「どうも、町で、ちょっとした、事件がおこってて、その首謀者が私だとおもわれてるよ~で・・。」
ミシェールが言う。
「なら、ミシェールさんは、関係ないんですね!?じゃ、とりあえず、脱出しましょう!!」
「・・どうやって?」
そろそろいいかしら♡
ミシェールがアメリアに問いかけるのと、同時。
「見つけた♡アメリア♪」
奥の扉から、二人のいる部屋にと入ってゆくあたし。
「って・・・リナさん!!??」
「・・どうやって・・。」
誰もいなかったはずの奥の部屋からあたしが出てきた、というそんな些細な程度で、なぜかアメリアとミシェールは驚いてるし。


話を少し戻して。
一方、ガウリイとゼルは、ふっとばされて、町の中へと下りていたり。
町の人達から、悪人の退治の手伝いをたのまれているのだが。
ま、ガウリイがなーんも、考えずに、食事しまくってたので、ゼルもことわれなかったらしいのよね♡
ちなみに、その悪人というのは、いわずと知れた、無実のミシェール当人のこと♡。


「リナさん!!ひどいです~!!いきなり、私達まで、まきこんで、攻撃呪文、ぶっぱなすんですから~!」
あたしが唐突に出現するのはいつものことなどで、慣れているアメリアはすぐに気を取り直し、抗議してくる。
「い~じゃないの。無事なんだから。」
あたしのあっさりした返答に。
「ぶつぶつ・・。」
なにやら、ぶつぶついっているアメリア。
セルがディスさん達とも、はぐれちゃいましたし・・・
つぶやきつつも、そんなことを心の中で思っているアメリア。
どうやら、それが一番の理由らしいけどね♡
「あ・・あの?どうやって、入ってきたのです?裏口もないし・・。」
そんなあたしに対して、いまだに多少驚きつつも、ミシェールがおずおずと聞いてくる。
「あぁ。精神世界からの空間移動で♡」
みもふたもなく、答えるあたし。
「・・深くは、考えないことにします・・・。」
なぜだか、汗をかいているミシェール。
空間移動って・・・・などと、そんなことを思いつつなぜか内心汗を流している彼女だけども。
「ううう~!!リナさん!それより、ここ、囲まれちゃってるんです~!!」
ふと、気づいたようにと、アメリアがあたしにとそんなことを言いながら泣きついてきてたり。
「あら。そうみたいね♡」
「『そうみたいね♡』じゃないです~!!!」
あたしのそんなこ言葉に面白いまでにと抗議の声を上げてきてるアメリアだし。
どうしてそんなに、ムキになってるのかしらね♪
くすっ。
「じゃ、入口から出ましょうか♪」
にっこりと微笑みさらりというあたしの意見に。
『どうやって(ですか)?』
なぜだか、アメリアとミシェールの声が一致する。
そんな二人をみつつも、笑いながら袋の中からとある水晶を取り出してゆく。
これは実は、ミルガズィア達を送っていたとき、ミルガズィアにとあるコトを吹き込ませたもの♪
・・・S達部下に送り付けようかと思ってるのよねぇ♪
これ♪
「これ、再生するから♪えと・・範囲は・・と。半径、二キロ弱ってくらいにして・・と♪」
そのまま、いいつつも、水晶を軽く上空へと投げる。
「・・・ま゛・・ま゛ざが・・・。」
それをみて、アメリアが何かに気つき、面白いまでに声を震わせていたりする。
「り・・リナさん?もしかして・・それって・・・」
大量に汗を流しているアメリア。
ミシェールはきょとんとしている。
「そ♡(ミルガズィアの最新ギャグベスト千♪彼お勧めらし~わよ♡」
にっこりと微笑むあたしの言葉に。
「いやぁぁぁぁ!!やめてくださいいぃぃぃぃぃい!!!」
涙を流しつつ、あたしに頼み込んでくるアメリア。
そういえばアメリアって・・・『船』に乗ってたとき・・ミルガズィアのギャグ聞いて、何日か、寝込んでたわね・・・
「なら、耳栓でもしとけば?」
「うううう゛~・・。そ~します・・・。しくしくしく・・。あ、ミシェールさんも。はい。」
どこからか、耳栓を取り出して、アメリアは自分にそれをセットして、ミシェールにも渡しているし。
「死にたくなかったら、やったほうがいいですよ。」
アメリアが忠告するのだが。
ミシェールは首をかしげるばかり。
やがて、あたしは、水晶に閉じ込めていた、ミルガズィアの千のギャグ特集を大気中へ流してゆく。

『・・・・・・・・・・・・○×△□???!!』

外の存在、全ては、その言葉をきいて、泡を吹いたり、白目をむいたりして、倒れ付し。
あ、他には、上空を飛んでいた竜が笑いながら、落下してきたり、あと・・・。
情けないことに、範囲中の魔族にいたっては、完全に死んでたりする。
消滅してるやつもいるれど。
お母さん、悲しすぎるわよ!!
「・・・!!??リナ様!!?いきなり、『あれ』流すのは、やめてください~!!!」
それを流した直後。
ゼロスが涙をだくだく流しながら、いきなりあたし達の前にと現れていたりする。
「・・誰が・・そう呼べって?」
・・・・ゼロス・・・この姿のときにはその呼び方は毎度のことながらしないようにって。
口をすっぱくしていってるのにねぇ♡
ぎぎくぅぅ!
「すみません!ともかく、これ、どうにかいしてください~!!」
面白いまでにと、びくん、と怯え、そしてなおかつ、何やらゼロスが泣き叫ぶ。
ゼロスもまともに聞いてしまったらしく、ちょっぴし、姿が透けているのだが。
ま、いっか♡
これで、外の人間共も全員、始末できたし・・と。
…あら♡
ミシェールまで、倒れてるわ♡
「す・・すごい!!」
アメリアがミシェールの倒れた拍子に見えた素顔を見て、叫んでいたり。
ま、ミシェールって・・・けっこう、美少女だからね~♡
あたしと一緒の金の髪。
ま、今のあたしの姿は違うけど。
透けるよーな、白い肌。
これも、あたしににてるかも♡
すらりとした、しなやかな四肢。
このあたりも一緒♡
はっきり言って、特徴的には、結構、あたしに近いものがあるからねぇ♡
このミシェールは人間なのに♡
ま、あたしの方が比べようがないほどの美女だけどね♪
倒れているミシェールをみて何やら驚いているアメリアはそのままに。
とりあえずっと。
彼女はゼロスに運ばせますか♡
「ま、いいわ。ゼロス、ミシェール担いでついてきなさいな♪」
「は・・はい~・・。」
あたしの言葉に、なぜか情けない声を出しているゼロス。
「あ、まってください~!!」
アメリアはあたしが、水晶を片付けると同時に例の耳栓を外しているけど。
とりあえずあたし達は、気絶したミシェールをゼロスに押し付けて町へとむかうことに。
今回の黒幕・・知ってるけど・・・面白いから、しばらく黙っていましょうっと♡
んっふふふ♪


やがて、宿の一室で、ミシェールが目を覚ます。
町の人々は、なぜか、全員、気絶してるのだが。
ま、そこはそれ。
宿代は、カウンターの上においてあるから問題はない。
目を覚ましたミシェールがゼロスを見て
「あ・・あの?こちらは?」
ゼロスを指差し聞いてくる。
「ど~も~。謎の神官ゼロスとい~ます。」
ゼロスがにこにこと答えるが。
「パシリ神官のゼロスよ。気にしなくてい~から。」
そんな彼女にさらり、と答えるあたしの言葉に。
「・・ど~せ・・ど~せ・・僕なんか・・・いじいじ・・。」
床にのの字をかきながら、いじけるゼロス。
とりあえず、そんなゼロスはうっとうしいから放っておいて。
「とりあえず、ミシェールさん?状況を説明してもらえないでしょうか?」
気がついたミシェールにとアメリアが問いかける。
あたしは、知ってるけど、ここは、やっぱり何も言わないほうが面白いわよね♡
「えと・・なんでか、最近、町の中で家畜などが、次々死んでるらしくて・・で。なぜか、私が犯人扱いされてるんです・・。」
アメリアの言葉をうけて、とりあえず、説明し始める、ミシェールの告白に。
「人を見た目で判断するなんて!!ここの領主(ロード)は、何、考えてるんですか!!」
そんなミシェールの説明を聞き、アメリアがすくっと立ち上がる。
ふふ♡アメリアもミシェールの格好は怪しすぎると思ってた口だけどね♡
「そうですよね・・。
  私は、まっとうに、人を呪ったり、恋のまじないで意中の人を操ったりとか・・人に喜ばれる仕事しかしてませんから・・・。」
ぽそりと言うミシェール。
「・・・それって・・まっとうなんでしょうか?」
なぜだか、復活してきたゼロスがポツリと言っていたりするけども。
「他には、儀式に使う、薬の調合間違えて、辺りの鳥がばたばた落ちたりとか、
  母さんが、生前、呼び出して、逃がしてしまった正体不明の動物が、満月がくるたびに、吠えてたりとか・・。」
さらに続けて説明してゆくミシェールのその言葉に。
「・・・それって・・十分、大事のよーな気が・・」
なぜだか、アメリアが汗をかきつつ言っていたりするけども。
なるほど、アレのことね♡
そういえば、Kの所のあの動物が面白いんで、Sに押し付けて、で、Sのやつが逃がしたのよね・・・
まったくもって、情けない、というか無能、というか…
ちなみに、そのSが逃がしたそれを、ミシェールの母親が召喚したんだけども。
その外見上の容姿からすれば、猫に近く。
竜の羽をもち、そして三つある首それぞれに特徴をもっている。
そんな生き物だったりするんだけども。
その泣き声が子猫のようで、というか赤ん坊の泣き声のようで、そのギャップがまた面白かったり♡
ちなみに、吠えるときには狼の声になってたり♡
まあ、今ここでアメリアにそこまで詳しく説明することもないしね。
関係ないことだし♡
「ま、この町の周りの森は、私の所有地だから、問題ないんだけど・・・」
アメリアの言葉にぽつり、と答えているミシェール。
そんなミシェールの説明に。
「・・・大体の事情は、分かりました!!誰かが、ミシェールさんをわなにかけてるのですね!!
  この私が正義とは何か!を悪人に知らしめてやります!!」
なぜだか、いつものとおり、張り切りだす、アメリア。
とりあえず、森にある、という多々の生き物などのことはおいといて。
とりあえず、今は彼女に対してかけられている疑いを晴らすのが先決。
とばかりに張り切っているアメリアの姿が見受けられていたりするけど。
やっぱり楽しいわ♪このアメリアは♪
面白いからしばらく少しの間、高みの見物に徹するとしますかね♡
あと、ちょっぴりミシェールを着せ替え人形にして遊んでみたりとか♡
「ま、ともかく、ミシェール♡まず、その服から、変えましょ♡誤解を解くためにも♪」
アメリアと話しているミシェールににこやかなまでにと話しかけるそんなあたしの言葉に。
こくん、とうなづいているミシェール。
確かにこの姿だと、誤解が解けないかもしれませんし・・・
そんなことを思っていたりする彼女だし。
・・・ミシェールさんで、遊ばれるのですね・・・。エル様・・・・
そんなあたしの台詞を聞いてそんなことを思っていたりするゼロス。
どうも、ある一件を思い出したのか、脂汗を流していたりするようだけど。
たかだか、以前、ちょっぴり暇だったから、部下たちなどを強制的に呼び出して。
姿や形など、いろいろ変えて、神々や魔王達などで遊んだときのことを思い出しているようだけど。
そのことを思い出してなぜか畏怖しているゼロスだし・・・・
そんなに畏れる必要もないでしょうにね♡

かくして、あたしとアメリアによる、【ミシェール改造計画】が持ち上がり、
といっても、簡単にいえば着せ替え計画vともいうけども。
とりあえず、外見のそれを変える、という意見は一致し、それを実行に移してゆくことに。

よっし♪
これで、完璧♪
ついでに、こことは違う星、というか一般に異世界ともいうけど、そこの『シンデレラグラス』も使っちゃえ♪
これ、使うと、魅力が数倍になるのよね~♪
どうせ誰も知ってるわけないし使って遊び・・・もとい、楽しみますか♡


町の人々が、正気を取り戻す頃、
ころあいをみて、あたし達は、ミシェールを連れて、町の広場に向かってゆく。
ちなみに、ミシェールには、まだ、姿をローブで隠してもらっているけども。


「呪術士がいるぞ~!!」
町の人が気が付くのに、さして、時間は、かからなかった。
その声をききつけ、予想通り、というべきか、計画通り、というべきか。
続々と集まってくる人々の姿が広場にあったりするけども。
「あ、ゼルガディスさん!ついでにガウリイさんも!!」
アメリアが町の人ごみの中のゼルとガウリイに気が付いて、呼んでいる。
広場にあたし達の姿を認め。
そして。
『あ゛・・やっぱり・・・・』
なぜだか、きっちり、声を重ねて言うゼルとガウリイ。
「あれ・・もってるのって・・リナぐらいだしな~・・・」
ため息をつきつつも、なぜだか疲れたように言うゼルに。
「さすがの俺でも、ダメージきたぞ・・あれには・・。」
何やらしみじみとそんなことをいっていたりするガウリイの姿があったりする。
あら♪そういえば、この二人、あの水晶のあれ、まともに聞いてたみたいだしね♪
多少まだ顔色の悪い二人の姿が、村人の中にと混じりあったりするけど。
ま、あたしには関係ないしね♡
ミシェールの姿を捉え、そして、彼女をびしっと指差して。
「こいつが、犯人に決まってる!!」
なぜだか、わめき散らしつつ、兵士を束ねている親衛隊長の、ランシール。
それに、後押しされて、
『そうだ!そうだ!』
口々にわめきだす人々。
本当に陽動とか、扇動に弱いわよねぇ。人間って♡
そんな人々に向かい。
「みなさん!悪の言葉にだまされてはいけません!!さあ!!ミシェールさんも、何か、言ってください!!」
アメリアがお約束ながら、町の広場の中央にある噴水の上にのっかって言い放ち。
そして。
とうっ!
お約束にも噴水の上より飛び降りて、そのままミシェールの真横に立ち。
ばさっっっ!
そのまま勢いよくミシェールのその黒いローブを剥ぎ取ってゆく。
と。
どおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
その刹那。
想像通り、というか当たり前ながら、広場は、どよめきでわきたってゆく。
人間って・・なんでか、すぐに、見た目にだまされるのよねぇ・・。
とくに、美人や、かわいい子なんかだと、得に・・・。
ま、だから、魔族達も、よく、便利だからって、人間の形態とってるんだけど・・・。
すらり、とした透き通るようなまでの白い肌に、そしてくっきりとした顔立ち。
ぱっちりした瞳には長いまつげがその大きな目を引き立てて。
ちなみに、あたし達が用意した服はといえば。
彼女の魅力を引き立てるようなもの。
先ほどまでの、陰気な呪術士、というイメージのその下より出てきたのは。
まだ14歳の金の髪のかなりの美少女。
それをみて、面白いまでにと人々の反応が変わっていたり♡
「私は、・・何もしてないわ・・・」
少しうつむき加減でそして鈴の転がるような声で静かにそんなことをぽそり、といっているミシェール。
「いや~。そうだよ。こんなかわいい子が悪さするはずないって。」
「うんうん。」
「美人ですよね~。綺麗な人には、悪い人なんか、いませんって。」
男性ばかりでなく、女性までもが、口々にそんなことをいっていたり。
いともあっさりと、ミシェールの姿を目の当たりにして。
ころり、と態度を完全に変えている人々の姿がそこにあったりするけども。
「人間って・・・ここまで、見た目で、ころっと・・態度がかわるんでしょ~か・・??」
そんな人々の変わりようをみて、ゼロスがただひたすらに、首をかしげている姿があったりするけど。
そして。
うーん・・。じゃぁ今度は、美男子や、美少女の姿で行動すると案外、簡単かも知れませんねー・・。
獣王様に報告してみましょう♡
そんなことを思っているゼロスだし。
まあ、それの関係もあってフィブリゾとかはあの外見の容姿で行動してたんだけどねぇ。
今はそれは関係ないから別にいいけど。
そんな人々のあっさりとした意見の変わりように。
面白いまでにうろたえつつも。
「な・・なにいってる!!こいつが、あやしいに決まってる!!」
そんな人々に対して、なおも、食い下がっているランシール。
「・・?親衛隊長?何むきになってるんですか?」
さすがに、しつこみミシェールが犯人、と言い募る彼の言動に不振を抱き。
不可解な表情にてそんなランシールを見つつ言っている兵士の一人。
「怪しいったら、怪しいからにきまってる!!!」
答えになっていない返事を返しているランシール。
そんな彼の言動にさらに不信感を募らせてゆく人々の姿が。
意味もなく、ただ、がむしゃらに、あやしい、とわめきちらす、あまりばっとしない男性と。
華奢でどうみても守ってあげたくなるような少女と。
はたして人情からしても、人はどちらを選ぶか…答えは簡単。
それゆえに、すでに町の人々はミシェールの姿をみて、彼女が犯人、というのは間違いなのでは?
とそんなことを思い始めたそんな中。
親衛隊長であるランシールがなぜかムキになりミシェール犯人説を唱えていたりする。
これはおかしい、と思い始める人々の感情は。
いまだにもって、彼には理解できてなかったりする。
それゆえに、そんな彼にと逆に。
「そんなこと、ありませんよ。」
「そうそう、何を隊長さん、ムキになってるんですか?」
口々にそんなランシールにと話しかけていたりする光景がそこにあったりするけども。
・・・・・・・・人間って・・・・・。面白いわ♡
見た目の印象ででここまであっさりと意見が変わるしね♡
そんな彼の不可解なまでの頑固さに。
「なんで、あの親衛隊長さんは、ムキになってるんでしょうか?」
一人ミシェールが犯人だ!とわめいている彼の言葉に首をかしげているアメリア。
そんなアメリアのつぶやきに答えるように。
「・・・私の顔みて、言い寄ってきて、しつこいから、振った・・。そのせいでは?」
ミシェールがぽつりと漏らす。
ざわっ!!!!!!!
ミシェールのそのつぶやきに彼女の周りに集まり始めた人々の中よりざわめきの声が上がってゆく。
そして。
ぎくぅぅ!!
あきらかに、面白いまでにとうろたえているランシール。
そこで固まって、大量に汗などを流したりしたらさも正解です、と自分からいってるようなものよね♡
ミシェールの今のつぶやきというか意見が大正解♪
実は、この騒動、あのランシールという人間が噂をばら撒いたのよね♡
一人の女性に振られた腹いせで、騒動をおこしていたんだけど。
あきらかに、うろたえてるランシールに町中の人間の視線が集まってゆく。
そんな中。
「・・・本名、ランシール=アルゾ=プロット。・・趣味は、乗馬。二十九歳。独身・・。」
またもや、つぶやく、ミシェール。
ある意味、とある犯罪に近いわよね♡
ミシェールは、まだ、十四なんだし♡
ま、想いあっていれば、年の差は関係ないでしょうけど。
事実、嫌がってるしね、このミシェールは♪
そんなミシェールの言葉と。
そして、ランシールの動揺具合を見比べれば、どちらが正しいことをいっているのかは一目瞭然。
ざわっ!
次の瞬間。
面白いまでにと一斉にランシールにと注目してゆく人々の姿が。
やがて、人々は彼を取り囲み。
そして―
『お前か~!!噂をながしたのは~!!』
町の人間、総出で、しかも、領主まで、出てきて、ランシールのたこ殴り大会がしばし勃発してゆく。
そんな何ともほのぼのとした光景が、しばし。
町の広場において見受けられてゆく。



「どうも、ありがとうございました。」
ミシェールがお礼を言ってくるが。
「ミシェールさん・・。頑張ってください。」
ぽんと、ミシェールの肩に手を置いて、励ましているアメリア。
「ま、確かに。大変だな。」
だな。」
ゼルとガウリイまでもが、うなづいている。
ミシェールは、意味が分かっていない。

かくして、あたし達は、町をとりあえず、出発する。
やっぱりミシェールは、あれから、かなりの男性などに、言い寄られているとか♡
ま、関係ないから、いいけどね♡

やがて町を出てしばらくいくと、道が裏街道に差し掛かる。
『へっへっへっ。命が押しければ、有り金全部置いてきな!』
またまたお約束で、登場してくる盗賊の皆さん。
「いらっしゃい♡って、ことで、ドラグスレイブー!!ちなみに、五乗の威力バージョン♪」
ちゅどどどおおぉぉぉぉぉぉんんんんん!!!!
またまた、あたしの攻撃呪文が、響きわたる。
あら♪
今回は、アメリア達、防御結界張ってるわ♪
ふふ♪
ちょっとは、アメリア達も成長してるみたいね♡
さて・・と。
とりあえず彼らから金銀などを没収しておくとしますかね♡
アメリア達は、なぜか、現実逃避にはいってるみたいだけど。
ま、いっか。
さーてと♡
次は、どこにいこうかしら?んっふふふ♪
・・・とりあえず、今夜はSをどつきにいってきましょうっと♪
まだまだ楽しめそうよね。
この旅は♪



                                  -呪術士の森編終了ー


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  あとがき:
      んー・・。あたしが、もーちょい!!活躍できないんだろーか?
      ・・あいつを脅して、活躍させよっと♪
      どーもー♪かおの代理のエルです♪
      かおは、ただ今、どこかにいっておりますので♪
      無事にあたしの(混沌の)空間から、脱出できたら、
      次は、どんなお仕置きを・・♪
      はっ。今のは、忘れてね♡
      さてさて。今回も、パロバージョン「漫遊記・番外編」いつになったら、この「本編」投稿するのでしょーか!?
      こいつは、「長すぎるから、やだ!」といってるけど・・・。
      あたしの活躍の場がないじゃないのよ・・。
      だって、今、こいつが、「投稿」してる長編は、リナの一人称だし・・・。
      あたしの活躍がかーなり、省かれてるのよねー・・・。
      命しらずにも・・・。
      あれも、はっきりいって、あたしの一人称にすれば、話は、はっきりいって、あんなに長くならずに、
      すんでると・・思うんだけど・・。
      こいつって・・何かんがえてるのかしら?
      あいつの考えは、知ってるけど・・・
      『リナからの視点でかきたかったから』
      とゆー、意見らしいんだけどねー・・。
      ま、やっぱ、まだまだ、お灸をすえる必要がありそうですね♪ではでは。
      また、次回で♪
   追伸・もし、この番外編で読んでみたいなーと言う、
      「スペシャルの話」があれば、言ってやってください。
      こいつは、まだまだ、悩んでるよーですので。
       ちなみに、今、よーやく、四つまでは、きまってるのよねー・・。
       ではでは。またね♡


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