まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

こんにちわ♪え?
何、エデンとか他のを打ち込まずに新しい話をって?
……まあ、気にしないでくださいなv(こらこらこら!)
……多分、短編。
いや、多分……さあ……一体、どれだけの長さになるのか!?
果てしなく疑問だが!(だからまて!)んではではv
さぁて・・。
これ……更新履歴には載せないだろうなぁ……え?
なぜかって?
……某所に押し付けようか否か…悩んでるからですv(こらこらこら!)
それでは、いってみますのです!

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いつもの・・・・    ~リナサイド~

苦い思いをして戦った、サイラーグの一件の後に。
いやに、このあたし。
天才魔道士リナ=インバースの、自称保護者、金髪碧眼長身の黙っていれば、超美形。
ひとたび中身を知れば、天然クラゲの無思考剣士ガウリイ=ガブリエフ。
そのガウリイのやけに強い押しで、次に向かう目的地は。
ひとまずあたしの実家。
ゼフィーリアのゼフィール・シティ。
とりあえずは。
まあ、ここ最近、とゆーか、ガウリイと一緒してからは……
……里帰り……あたししてないもんなぁ。
そんなこんなで。
そろそろ、あたしの故郷では、ゼフィーリア名物の葡萄の収穫祭。
丁度今から出発すれば、その最中くらいに差し掛かる。
ま、久方ぶりに里帰りというのも悪くないんで。
ガウリイの意見のままに、あたしは、ゼフィーリアに向かってるんだけど……
……実を言えば、はっきりいって!
帰りたくなんかない!
とゆ~か、絶対に!いや、断言できるし!
あたしの姉ちゃんが、手招きして待ってるしぃぃぃぃ!
いやぁぁぁぁぁあ!!
……姉ちゃんのことだから。
あたしが、魔王の欠片二つも滅ぼしたの……気付いてるだろ~し……
あと…絶対に、冥王滅ぼしたときのことも……知ってる……
とゆ~か、気付いてる!絶対に!
……まあ、シルフィールたちには。
気を失っていたらし~から。
……制御したということでごまかしてるけど……
……まさか、暴走させまくって……あれに体を乗っ取られた。
……などと、いえるわけがないしな……
まあ、しかし。
噂とはいえ。
赤の竜神の騎スィーフィードナイト士が、デーモン大量発生の解決に乗り出した。
という噂がある以上。
このまま、戻らない。
とすれば。
いきなり、宿にもどったら、姉ちゃんがにこにこしつつ、待っている。
という可能性の方が……果てしなく高い。
まあ、そんな理由もあって。
あたしは、里帰りを了解したのである。

「なあ、リナ、オレ、寄りたい町があるんだが?いいか?」
ゼフィーリアに向かう途中の。
ラルティーグ王国の首都から外れたとある街道で。
ガウリイがあたしに珍しく意見を言ってくる。
サイラーグを出発して、ディルスを抜けて、カルマート、そしてゼフィーリアへ。
という道のりもあったのだが。
やはり、先ほどのデーモン大量発生は。
ディルスにとっても、少し前の一件を思い出して、まだ混乱しているだろうから。
という理由から、少し遠回りにはなるものの。
ラルティーグ王国を突っ切って、カルマートを抜けて。
ゼフィーリアに入るというルートを取っているあたし達。
あと少しでカルマート領内に入るか否か。
というときに、いきなりガウリイがあたしに言ってきた。
まあ、ここにくるまで。
ことごとくの盗賊を壊滅させて。
そこそこの軍資金
……もとい、献上金…もといお土産品は、そこそこに確保は出来てはいるが。
やはり、まだまだこんなものでは足りないであろう。
かさばるものは、かさばらない高価なものにと形を変えて。
とりあえず、里帰りのための、お土産品の確保は。
あたしにとっては、まさに死ぬか生きるかの瀬戸際である。
しかし、こいつが寄りたい町なんて…珍しいこともあるもよね。
いつもは、このあたしの行く先々についてくるだけなのに。
……いつまでこいつ、側にいてくれるのかな?
一生側にるとかそういうけど。
あくまでそれは……
あたしが、まだまだ子供だからそ~いってるんだろうし。
……だぁ!考えるのはやめ!
「ふぅん。別にいいけど?」
あたしが歩きつつ、そういうと。
なぜか、ガウリイの顔が輝くし。
……何で?
「そっか!あ、それと、リナ」
にこにこにこ。
ぽんぽん。
だぁ!
だから、そうにこにこしつつ、人の頭をなでるのはやめてよね!//
にこにこしつつ、あたしの頭を軽くなでてくるガウリイ。
「あのね……髪が乱れるからやめてっていってるでしょうが!」
ぱし。
軽くそんなガウリイの手をはたく。
「町に着いたら、リナ、しばらくオレに付き合ってくれv」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「……は?」
こいつ、何をいってるの?
「何いってるのよ?というか、いつも一緒でしょうが?あたしとあんたは?」
いつも一緒……って……
だぁ!
いってて、思わず恥ずかしくなったじゃない!
ああ!
顔が赤くなるのが自分でわかるし!
ああ、ガウリイに変に思われるぅぅ!
そんなあたしの心情を知ってしらずか。
「いや、いつもはリナが食事とかも払ってるだろ?
  その町では、オレが全て持つvそれで付き合ってくれたらいいからv」
……ちょいまて。
「ええええ!?ガウリイ!驕ってくれるの!?」
これで断るのは、乙女の名前が廃るってもんよね!
……とまてよ。
「……って?あんた、そんなお金…もってたっけ?」
確か、財布はあたしが管理してたはずだけど・・。
思わず足を止めて、聞き返す。
「うん?ああ、もう使わなくなった品物を売ったら。ちょっとした臨時収入になってな。
  それに……そろそろ、あの日だし」
・・・・・・?
「あの日?」
あの日って……あの日?
んなわけないわよね。
ガウリイ、いくら女装が似合うとはいっても男だし。
何だろ?あの日って??
まあ、よくわかんないけど。
とりあえず、ガウリイは、今、お金を持っているってことよねv
「ま、そ~いうことなら!何処にでもついていくわよ!
  当然、ぜぇぇんぶ驕ってくれるんでしょv町の中では♡」
これで、嘘だったとかいったら、ドラスレかましちゃる……
「ああ、町の中にいる間は、全てオレが代金は持つよ。その代わり、リナは、オレに付き合ってくれるよな?」
「そりゃ当然!」
どうして、あたしがお金を出すんじゃないのに。
驕ってくれるっていってるのに。
断る馬鹿がいるっていうのよ!
……まあ、散々驕らせておいてから。
そこまでこのガウリイがそういうってことは。
かなりの収入があったとみるからして。
……後で、余ったお金を貰おうっとv
こぶしを握り締めて断言するあたしに。
なぜか、ガウリイがすごくうれしそうにしてるけど。
んっふふふふふv
さ~、食べまくるわよ!

ラルティーグ王国と、カルマート公国の国境に近いその町。
エッシェン・シティ。
ここは、その周りの景色も絶景なことから。
観光地としても有名な町であり。
そのために、それなりの格式の高い食べ物屋さんなども多々と存在している。

「リィナ。うん♡似合う♡」
宿をとりあえず取り。
とりあえずは。
といわれて、つれてこられたのは。
ちょっとした高級な服屋さん。
「……ちょ!?ガウリイ!?」
いきなり、つれてこられて。
どれでもいいから、試着してみてくれ。
といわれて。
戸惑っているあたしに、ガウリイが手渡してきたのは。
いかにも高そうな少し薄隅のかかった紅いワンピース。
いや、紅いというか、橙色に近いか。
リナは太陽の色だからな。
そうにこにこして、言われては//
聞いてるこっちが恥ずかしくなるんですけど……
というか、何でこんな高い服を!?
「こんな服いらないでしょ!?」
あたしがそういうと。
「……駄目か?」
……うっ!
そう、捨てられた子犬のような瞳で見つめるな!
……ああもう!
「わかったわよ!」
ガウリイのその視線に負けて。
試着したのはいいものの……
「じゃ、これは、宿の方に届けておいてくれ」
「かしこまりました」
こらまて!
ど~して、今まであたしが来ていた服を、宿に送り届けておいてくれなんてガウリイは頼んでるのよ!
いつのまにか。
あたしが試着をしている間に。
脱いだ服を綺麗にたたんで。
ガウリイが店員さんにと手渡して。
こともあろうに、宿にと送っておいてくれ。
といってるし。
「ちょっと!?ガウリイ!?」
というか、何で、こいつまでいつのまにか服を着替えてるのよぉぉ!?
あたしが試着している間に。
こいつも、いつものその服装でなく。
ちょっとしたタキシードのような服に着替えていたりする。
……何か、見違えるかも……
思わず、その整った顔立ちにマッチしているその服とガウリイの姿をまじまじと見つめてしまう。
あたしの服と一緒にガウリイの服まで手渡してるし……
とゆ~か。
その服に、剣は似合わないと思うぞ……あたしは……
と、始めは思ったのだが。
ガウリイが、剣を腰にさしたとたんに。
これまた、まるで絵に描いたようにしっくりとしているもんだから。
あたしとしては、しばらくそんなガウリイの姿に見惚れてしまっていた。
「さ、じゃあ、リナ、約束どおり、付き合ってきただきますか。お姫様v」
そういって、あたしに手を差し伸べてくるガウリイ。
「……ま、いっか」
たまには、こんな格好でガウリイと歩くのも悪くない。
というか、ずっと、こんな普段着……といわないかもしれないけど。
こんな格好で二人で町を歩くなんて……
その…デートみたいで…少しあたしうれし~かも///
「しっかり、エスコートよろしくね?」
くすりと笑って、ガウリイの手をとる。
さあ、精一杯、食べまくるわよ!

ガウリイが連れて行ってくれる場所は。
見晴らしのいい眺めのいい場所や、おいしいと評判の店など。
何でか、そこには、男女のカップルが多かったような気もするけど。
あたしは、まあ、おいしいものがたくさん食べれたからよしである。
しかし、ガウリイの服と、あたしの服。
その両方で、少なくとも、金貨十数枚は軽く超えているはず。
にも関らずに。
ガウリイは、この町では全ての代金を払うといってるし。
ちなみに、宿代もガウリイ持ちである。
いつもは、あたしが財布を管理しているので。
あまり気にはしてなかったけど。
ガウリイのお金もあたしが預かって、ちゃんと管理してるのよね。
……何を売ったのか知らないけど。
……余ったお金は付き合った代金として、後から没収しましょv
う~ん、ナイスアイデア♡

なぜか、いろいろとつれまわされて。
その間。
始終ガウリイがにこにこしてたりしたけど。
何でだろ?
一日かけて、いろいろとこの町の観光名所は一通り見て回り。
夕方になって、宿に戻り、休んでいると。

コンコンコン。
扉をノックする音。
「リナ、いるか?」
ガウリイの声である。
さっき、風呂にガウリイも風呂に入ったはずだったけど?
……はて?
「何?」
ガチャリ。
扉を開けると。
……あんぐり。
思わず、あたしは目をぱちくり。
口をあんぐりとあけてしまう。
扉の先に、きちんと、タキシードで正装しているガウリイの姿が。
「……いや…あの…えっと?」
何がどうなっているのやら……
「リナ、これに着がえろよな?出かけるぞ?夕飯食べに」
いや……さっき、食堂で食べたんじゃ……
にこにこしていってくるガウリイに思わず突っ込みそうになるあたし。
「予約してあるんだよ。レストラン・エンジュにな」
「……何ぃぃぃぃぃぃぃぃい!?」
その言葉に、思わず叫ぶ。
レストラン、エンジュ。
この町の一番最高級と言っても過言でないその店は。
その代金もさることながら!その料理も絶品!
何しろ、貴族や王族といった、上流階級の人達が絶賛している、そのエンジュにぃぃ!?
口をぱくぱくあたしがさせていると。
「今日、リナの服を買ったときに、これもついでに買っておいたんだ。リナにきっと似合うと思うんだ」
そういって、かさりと。
箱を袋から出して、あたしに手渡してくる。
「どうする?行くだろ?」
「決まってるでしょうが!!」
くうううう!
この町にきたからには、一度はいってみたいそのお店!
しかし、その格式の高さからして、正装でないと入れないという。
そのためだけにわざわざ正装の服を買うのも出費がかさむので、あえてあたしは行っていない。
数回ほど、あたしが旅に出る前に。
父ちゃん、母ちゃん、姉ちゃんと、ここに食べに来たことはあったりするが……
そのときの食事の数々のおいしさときたら!
……ちなみに、姉ちゃんの味付けは。
そのレストランの味を完全にと再現できる。
あたしも、それに近いものは出せるけど。
うちの姉ちゃん。
一度食べたら、寸前違わずに、同じ味付けにすることが可能なのである。
……心底うらやましい才能だけど……
しかし!
まさか!
ガウリイが、あのレストラン・エンジュに予約を入れてるとは!
……どうやら、本気でガウリイのいらなくなった品物というのは。
かなりの金額で売れたらしい……
……後から何売ったか問いただそっと……


「いらっしゃいませ。ガウリイ=ガブリエフさまと、そのお連れ様ですね。」
丁寧に頭を下げてくるボーイさん。
店に入ると。
そこは、すでに別世界。
その内装は、落ち着いているにも関らずに。
全て使っている素材は最高級もの。
床なども大理石が磨かれて。
落ち着いている内装のわりに高級感が溢れている。
案内されて、移動した席は。
この町が一望できる、位置にある、小さなテーブル。
このレストラン。
この町のちょっとした高台に位置しており。
夜などは、その夜景の絶品さが世界に名前をとどろかせているほど。
その夜景が完全に見渡せる席!
くううううう!
生きててよかった!

まあ、先ほど。
宿屋の一階にある食堂で、メニューを五十皿づつほど制覇しているがゆえに。
あまり、お腹には入らないような気もするけど……
でも!
くうう!
本当においしい!
運ばれてくる食事に手をつけつつ。
あたしは、その味と幸せをかみ締める。
まあ、ガウリイが、目の前で、食事作法をきちんと、こなしているのには。
多少今だに慣れないものがあるけど。
いや、本当に。
ガウリイが、食事作法を知っているのを知ったときは。
本気であたし、たまげたもんね……
あらかじめ知っててよかった。
こんな所で大声上げるわけには行かないものね。
「(もぐもぐ)でも、何で?ガウリイ?(もぐもぐ)」
食事をしながら、ガウリイに問いかける。
今までも散々聞いてきたけど。
ガウリイは、あの日だから。
としか笑って答えてくれなかった。
「本当に分からないか?リナ?」
にこにこと、どこか、すごく熱い視線であたしを見てくるガウリイ。
……おかしいな?
あたし、ワイン、そんなに飲んでないけど?
ちなみに。
あたしは、姉ちゃんに、幼いころから鍛えられているので、お酒には多少は強い。
姉ちゃん曰く。
酔って前後不覚になるのは、女性としてあるまじきこと!
だそうで。
……さんざんに仕込まれているのである。
……と…思い出すまい……
折角のおいしい食事がおいしくなくなる……
「じゃあヒント。記念日」
「……記念日?」
はて?
今日、何かの記念日だったっけ?
頭を捻るが。
それに街頭するイベントは何も思いつかないし。
くすくすくす。
なぜか、首を捻る、あたしをみてくすくす笑っているガウリイ。
「ああ俺にとっては、この日はかけがえのないものだからな。……この日にって…決めてたんだ」
……決めてたって…何を?
問いかけようとするあたしの目の前で。
なにやら、ごそごそと。
懐をあさっているガウリイ。
コトン。
その懐から、小さな箱を二つ。
あたしとガウリイの前にとおいてくる。
「……えと?」
「記念日だから、リナにプレゼント。あ、こっちは、一度リナにあげるけど。リナからオレにくれなv
  リナ、何もプレゼント、用意してないだろ?」
にこにこと。
一つの箱をあたしの前にとコトリと置いて。
もう一つは、あたしとガウリイの間においたまま。
……えっと?
「……記念日?何かプレゼントって……はて?」
あたしの誕生日は、もうちょっと後だし。
ガウリイの誕生日は……以前聞いたら…夏だっていってたし……
プレゼントを交換するようなことは何も思い浮かばないんですけど……
「とりあえず、これは、一度、リナに渡すから。リナから、オレにプレゼントってことでv」
そうにこにこといっているガウリイ。
それって、何か矛盾してない?
それも、ガウリイが用意したもんでしょうに??
「えっと……ま…まあ、ガウリイがそれでいいんだったらいいけど……」
他にどう答えろっていうのよ。
とりあえず、最後のデザートが運ばれてきて。
しばらく、ワインを片手に。
夜景を楽しんでいるあたしとガウリイ。
そんなあたしの言葉に。
ぱっと目を輝かせて。
「アリガトナ。リナ。リナからのプレゼント、何かな?」
にこにこしていっているガウリイ。
……いや、だから、あんたが用意してたやつでしょうが……
「リナも、開けてみてくれよな?一緒に…な?」
にっこり。
……う//
あたし・・・ガウリイのその笑みに…その…弱いのよね//
にっこりと、暖かい瞳でじっと見つめられて。
顔が赤くなってくるのが自分で理解できる。
「わ…わかったわよ!」
とりあえず、ガウリイと視線をそらすために。
ガウリイのくれた小さな包みを開けるあたし。
包みの中には、小さな小箱。
ガウリイからのプレゼント……か。
そう思うと、心なしか…その…顔がにやけるんですけど///
ぱかり。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はひ?」
お゛い゛゛……
あたしは、箱を開けて、その中身を見たとたんに。
完全に固まったのが自分ではっきりと分かった。

箱の中には……
……その…鈍く銀色に輝く…小さなわっかに……碧い宝石のはめ込まれている……
…………わっか……指輪である。
「ガガガガガガ!//」
いや、まて!
ガウリイは、絶対に女性にこんなものをプレゼントする意味を分かってないはず!
思考は空回りするが、言葉が出ない。
「何だ?リナ、付けてくれないのか?」
ひょい。
……こらまてぃ!
人の手を握るな!左手を取るなぁぁ!
って……だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
何で、左手の薬指に指輪をはめてくれるのよぉぉぉぉぉ!!!!///
変に意識しちゃうでしょうがぁぁぁぁ!!///
子供と思ってるやつに期待を持たせるんじゃないぃ!
……じゃない!
あたし、何、自分でパニクってるの!?
突っ込むところが違うぅぅ!
あろうことか、真っ赤になって、硬直しているあたしの手……しかも、左手。
それを握り締めて。
小箱の中に入っていた指輪をあたしの左手の薬指にとはめてくるガウリイ。
そして。
か…カァァァァァ!!!///
あたしは、次の瞬間に。
全身から火が吹きでるのをはっきりと自覚した。
あろうことか、あたしの指に指輪をはめて…その……
ガウリイが、そのあたしの指に軽く口付けしたのである!
何やってるのよぉぉぉぉ!
「……なっ!め!」
思わずメガブランドの呪文を唱えようとするあたしに。
「リナv呪文でもし店のもの壊したら、それはリナ持ちだからなv」
にっこりと笑って、あたしの手をもったままいってくるガウリイ。
……う゛!
そ~いえば、ここは、かなり有名なレストラン。
しかも、王族とかの専属で。
……こんな所で呪文なんか放ったら……
…………やめよう。
空回りする思考の先で。
姉ちゃんがお仕置きしてくる様子がすぐさま浮かび、唱えかけた呪文を中断する。
「お、リナ。顔が赤いぞ♡」
だぁぁ!
誰のせいよぉぉ!!///
というか、何やってるのよ!?
ぱくぱくとしか口を開けないあたしの自由にならない体を。
次に右手を手にとって。
ガウリイの前にとある小箱の中にある品物を握らせてきて。
ガウリイの両手であたしの手にとそれを握らせて。
……って!?
何で、ガウリイの方の箱にも!?
あたしと同じ指輪がはいってるのよ!?
ああ! 
しかも、ガウリイの方の宝石は紅!?
あたしの左手にはめられた指輪の石は、碧。
ガウリイが、今。
あたしの手を握って、自分の、左手の薬指に、あたしの手ではめさせようとしているのが紅。
……というか、一体、何なのよぉぉぉ!
ぐるぐるする思考をよそに。
あたしの手は、ガウリイの導くままに。
ガウリイの左手の薬指に、あたしと色違いの宝石がはめ込まれている、指輪をはめていた。
……一体、説明してよぉぉぉぉぉ!
「くす。本当にまだ分からないか?今日は、オレとリナが初めて出会った日なんだよ。
  ……決めてたんだ。であった日に、告白するってな」
熱い視線で語りかけてくるガウリイ。
「ここここここここここくはく!?///」
声が上ずっているのは……仕方ないと思う。
絶対に。
……いきなり…こんな……
「ああ。リナ、オレと結婚してくれないか?
  ……お前の実家にきちんと挨拶する前に、お前に告白しようと思ってな♡」
…………うそ?
「…………じょ……」
「冗談なんかじゃないぞ?……信じられないんだったら……」
ぐるぐるする思考の先に。
ぐいっ。
何か、テーブルを挟んで。
顔が引き寄せられる感覚に。
次の瞬間には。
ふわり。
「……な゛な゛な゛な゛!??/////」
思わず唇を押さえる。
……やわらかく、暖かい感触が…ましゃか……(汗)
「本気だっていう証拠のキスv」
……ちょいまていい!
あ…あたしのファーストキスがぁぁぁぁ!
「ちょ!?ガウリイ!?いきなりなんて!?」
抗議するあたしに。
「リナ、返事が欲しいなv今ここでv」
「こ…ここここここで!?」
出来るかぁぁぁ!恥ずかしすぎるし!?
「しないなら、このまま、本気のキスするぞv」
……かなりまて!
混乱する思考の中で。
あたしは、無意識に、必死に首を縦にと振っていた。
と。
『どぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』
『きゃぁぁぁ!おめでとう!!』

周りから巻き起こる歓声が……
ふと、見ると……
ああああああああああああああああああ!!!!!
店にいた全員があたしとガウリイの方をみて、拍手してるしぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・ポン!
真っ赤になって、石化硬直し。
……あたしの思考は。
この時点で、完全にと停止した……



「……あれ?」
気が付いたら、ベットの上だった。
……とゆ~か…ええとぉ……
……あたし…いつ、宿に戻ってきたの?
「お、目が覚めたか?リナ?」
「う…ん……」
……はて?
何かかなり寒いけど……
……とゆ~か、何でガウリイの声があたしの後ろからしてるのよ!?
ばっ!
振り向くと、そこには、ガウリイの優しい笑顔が。
「ちょ!何でガウリイがあたしのベットに……って!き…きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
………何で…あたし…裸なのぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!?
お…おもひだせいひ……
「安心しろ、リナ、混乱してたからv最後まではやってないからv」
……いや……その……
えっと……
「……放してよ//」
「やだv」
ぐっ!
あたしを後ろから抱きしめてるガウリイ。
……あ、何か人肌がきもちい~……じゃなくてっ!
これって…かなりまずい状況なんじゃ!?
というか、最後までやってないって……
何なの!?一体!?
「リナ…オレが嫌いか?」
「いや…その…嫌いとかじゃなくて……」
「リナ……」
だからぁぁ!
そんなに切なそうな顔であたしを見ないでよぉぉぉぉ!
「……嫌か?オレと結婚するの?」
今にも泣き出しそうな痛々しい表情のガウリイ。
「……や……じゃない・・
「ん?」
「……いやじゃない・・・・。あたしで・・・いいの?
思わず本音が漏れる。
「リナ!」
がばっ!
って!?
そ~いえば、あたし、まだ服を着てないんじゃ!?
「ガウ…ちょ……まっ!」
「もう、我慢できない!」
我慢?
……って…ちょいまてぃぃいい!
「まっ…だ…やめぇぇぇぇぇぇ!」

あたしの抵抗は……徒労に終わったことは……いうまでもない……


すでに何日経過しているか分からない天井をだるい体をもてあまし眺めていると。
「……リナ?」
隣から、熱い声が聞こえてくる。
「……そ~いや、聞いてなかったわよね?……何売ったの?」
肝心のことを聞いてなかったのよ!
いや…だって……聞こうとしたら…その///
まあ…始めは…すっごく痛かったけど……
いつのまにか…それが何か気持ちよくなってくるし…って!?
あたし、何いってんの!? 
「ん?いや、光の剣を持ってたときに使ってた針」
あたしの体を抱きしめたまま、ガウリイが答えてくる。
「……はぁ?針ぃぃ!?」
何で、針なんかがそんなに大金で売れるのよ!?
「ああ。あれ、一応特注して作ってたやつだから……」
「……特注でも普通そんなに高く売れないでしょうが……」
そのまま、ガウリイに抱きしめられている状態から。
向きを変えて、ガウリイの顔を正面から見つめるあたし。
「あれ?いってなかったっけ?あの針、オリなんとかっていう物質で作ってもらってるやつなんだよ」
…………こらまて。
「……もしかして、オルハリコン?」
「おお!それ!いやぁ、傭兵時代、お金なんか使い道、ことごとく無いに等しかったから。
  といって、金貨なんかを持ち歩くのも結構重いだろ?
  それで、何か普段かさばらないもので、代えられるものないかってある店で聞いたとき。
  そのオリなんとかっていう物質を教えてもらって。
  それで、普段使う針を大量特注したんだよ。その針の残り」
「ちょいまてぃぃぃぃい!!!!何でもっと早くにそ~いうことをいわないのよぉぉぉぉぉ!」
「いってなかったっけ?」
「き~てないわよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
……すると……何?
こいつが使ってたあの針って……
全部オルハリコンだったってわけ!?
だぁぁぁぁ!
何てもったいないことをぉぉぉ!
たしが記憶しているだけでも。
そのまま、捨ててたやつが幾つかあったぞ!?
魔族との戦いの中で!
ああ……知ってたら、そんなもったいないことはしなかったのにぃ!
あたしの絶叫が。
宿屋の一室にこだましたのは……言うまでもない。

結局。
あたしは、流れのままに。
ガウリイのプロポーズを受けた……
という形にとなっていた。
……だって、仕方ないじゃない!
……ガウリイ…手がむちゃくちゃに早かったんだから!///

ちなみに、余談だが。
いつのまにか、ガウリイは。
宿を一室にと変更して、二週間。
すでに、延長代を先に支払っていたらしい……
つまり、一日だけ、二部屋で。
……あとの日は一部屋……
……もしかして…あたし…ガウリイの罠にはまった?

隣ですぴすびと、あたしの体を抱きしめつつ、眠っているガウリイの顔をみてあたしは思う。
……もしかすると、とんでもない奴のプロポーズ…うけたのかも……
……と。

ゼフィーリアまであと少し。
…………姉ちゃんに…何て説明すれば……あう(汗)


                                -終わり♪ー

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##################################

あとがきもどき:
薫:何気に!
  さりげなくラブラブシーンがありますけど(かなりまて!)
  まあ、表現してないので表に掲載!(だからまてってば!)
  リナサイドvというので、感のいい人は判るでしょうvガウリイサイトもありますよv
  ・・・・しかぁぁぁし!
  心の真実の別バージョンも打ち込んでないのを見ても分かるとおり!
  いつ打ち込むのかが皆目不明!(かなりまて!)
  んではではv

え?エル様?
んふふふふふふふふふふふふふふふv
ガウリイサイトでは・・・・・んふふふふふvなんですよねv(お゛い゛!)
んではではvv

         ガウリイサイドへGO!という人はこちらv

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