まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

こんにちわ。
こちらは以前、キリ版。一万三千を踏んでくださった。
アネスさんのリクエスト。(リク、2003年10月21日分)
魔竜王ガーヴの小説、ギャグ系で。ということでした。
ということで(何が?)ギャグといったら、当然、SP!(まて)
まあまたまた意味になってないでしょうけど・・・。
いくのですvこちらはアネスさんにささげます。
注意:これは出てくるのはリナとナーガです。ガウリイでてきません!あしからず・・・・。

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ドラゴン・ミッション

「いいか!お前たち!魔王のやつを倒す!それしか俺たちの生き残る道はねぇ!」
だんっ!
などといいつつ、そこにあるテーブルをたたいている一人の男性。
「…いやあの、ガーヴ様?それはいくらなんでも…」
「文句あるのか?たたっきるぞ?」
「…ありません」
うららかな、日差しが差し込むちょっとした城の中。
そんな会話が繰り広げられてゆく……


お~ほっほっほっほっほっほっほっほっ!!
「・・・・・・・・・・・・」
何かとてつもなく聞きたくない声がしたような気がする。
「気のせい、気のせいよ」
そう思いつつ、足を速める栗色の髪の少女。
「お~ほっほっほっほっ!ついに見つけたわよ!リナ=インバース!」
だぁぁぁぁぁっ!
思わずその声をきき、叫びそうになるものの。
とりあえず、他人の振りを決め込み、この場から逃げることを選択する。
こそこそこそ。
足早に去ろうとするそんな少女-リナに向かって。
「ちょっと!リナ!人が呼んでいるのに何気づかないのよ!ふっ。まあいいわ」
などといった声が辺りに響き渡っていたりするが。

ここは、沿岸諸国連合に位置する、とある王国。
まああまり有名でもないが、今はとある理由で少しばかり注目を集めているこの国。
イグザード王国。
周りは山などで囲まれており、しかも主要街道からも外れた、はっきりいって田舎の国。
だがしかし、こんな田舎の国だというのに、このイグザードの軍備力は。
とある大国、聖王国セイルーン、と並ぶのではないか?
とまでいわれていたりする。
それでもこの国が有名にならなかったのは。
この国が比較的、防衛力のみにその力を注いでいるからこそ。

そんな声が聞こえたかと思うと。
ドグワァァァァン!!!
『うどわぁぁぁ!!!!?』
『うきゃぁぁぁぁぁあ!!!!!?』
その直後。
突如として少女-リナの周りの地面が吹き上がる。
それと同時に回りの通行人などから巻き起こる悲鳴の数々。
ひ…ひくひくひく。
思わず顔を引きつらせつつ。
「あ、あほかぁぁぁぁぁぁ!!毎度、毎度人を呼びとめるのに呪文つかうやつがあるかぁぁぁあ!!」
どごめぎゃ!
勢いよく走りつつ、そして、リナのとび蹴りは。
― 今術を放った、何とも説明の仕様がない……
何というか、一昔前の悪の魔道士。
もしくは大道芸人、でもましなほどの黒いコスチュームに身をまとい。
まあ、その黒い服、というだけであればまだ普通の服であれば救いはあるが。
それがかなりのビキニタイプの下着よりも目のやり場にこまるような、
そんなきっちりと上下に分かれている、露出度のかなり高い服を着ている一人の女性。
そして、その大きく揺れる胸元に見えるのはなぜかドクロのネックレス。
そして。
その肩にはトゲトゲのついたショルターガード。
リナにとっては、もっとも会いたくない、と思っていたその人物。
白蛇サーペントのナーガ。
そのナーガの顔面に、まともにヒットしてゆく。

「いったいわねぇ。リナ、いきなり何するのよっ!」
などといいつつ、地面にのめりこんでいるのを胸を揺らせつつ、その反動でと起き上がり。
「はっ!お~ほっほっほっ!読めたわよ!リナ=インバース!
  あなたドサクサにまぎれて、このあなたの最高最大のライバル!
  この白蛇サーペントのナーガを闇にと葬る気だったのね!お~ほっほっほっ!」
などといいつつ、多少土などを体にくっつけたままそのまま、
のけぞり、無意味に胸をそらせて高笑いするそんな女性に向かって。
「あほかぁぁ!人を呼び止めるのにあんな…爆裂陣メガ・ブランドなんて。
  街中で、しかも大通りでぶっ放つやつがあるかぁぁぁぁ!!」
そんなリナの叫びに。
「お~ほっほっほっ。甘いわね。リナ。世の中、目的のためには手段は選ばなくてもいいのよ!
  それにこうしてリナが気づいてくれたのがそもそも結果としてはいいんだし!お~ほっほっほっ!」
などといいつつ、無意味に高笑いをしているそんなナーガに。
「…あ、あのぉ?とりあえず、この場から逃げたほうがよくないですか?」
その声に。
ようやくその声の主がもう一人いる、というのに気づき。
「あれ?ナーガ、あんた一人じゃなかったの?」
そう問いかけていたりするリナ。
「お~ほっほっほっ!だからあなたを呼び止めたんじゃないの!
  感謝しなさい!この私が仕事を見つけてきてあげたわよ!お~ほっほっほっ!」
くる。
すたすたすた。
「んじゃ、まあ、そういうことで」
とりあえず聞かなかったことにして。
そのまま向きをくるりと変えて。
そのまますたすたと歩き出すリナに向かって。
「ちょっとぉ!リナ、話くらい聞いてくれてもいいじゃないのよぉ!」
などと叫んでいたりするナーガ。
「ふっ。わかったわ。リナ。
  あなた、胸だけでなく実力が、この私に勝てないからって逃げる気ね!お~ほっほっほっ!
  まあ実力もない、しかも大草原の小さな胸のあなたには、そうして逃げるのが称にあってるのらしらねぇ。
  お~ほっほっほっほっ!」
ぷちちちち。
炸裂弾ディル・ブランド!!!」
チュドゴォン!
額に青筋浮かべつつ、至近距離から放ったリナの術は。
そのままナーガを中心に回りの地面ごと吹き飛ばしてゆく……

ざわざわざわ。
「えっと。とりあえず。私が依頼主なんですがな」
などといっているのはどうにもさえないような一人の男性。
見た目、そんなに若くもなくそれでいて年でもなく。
まあ30前半、といったところであろうか。
その黒い髪を肩の辺りで切りそろえ。
「リナ、紹介するわ。依頼人のタクティスさんよ」
とりあえず。
あのままあの場所にいたら危ない。
という意見により、その場から離れ、というかその町のはずれにあるとある酒場。
そこにと入り、会話をしているリナ、ナーガ、そして先ほど、
ナーガの影にと完全に隠れて存在すらも忘れ去られていたタクティス、そう説明されたその男性。
いまだに先ほどの騒ぎの主を役人などが探していたりするが。
だが、普通ならばかなり躍起になって探すであろうに、いまだにその気配はなく。
どちらかといえば、そのまま事務的に調査している、という印象をうけるこの町。
そして。
「私はタクティスといいます。この町の魔道士協会に所属する、魔道研究部にと所属しております」
「― へぇ」
その声に思わず関心の声を上げるリナ。
研究部。
そう言い表してもそれはそれぞれの場所にある魔道士協会のその活動内容にもよる。
そして。
ここ、イグザードで研究されている、といえば。
それはひとつ。
「どう?リナ?悪くない依頼でしょう?」
「― まあね。」
確かにナーガが持ってきた依頼にしては結構まとも。
などとおもいつつ、注文してあったスペシャルディナー焼肉ゴウジャスフルコースAセットを平らげつつ、
依頼内容を聞いているリナ。
「でも、どうしてこんなあたしたちのような旅の魔道士に?」
話を聞けば、普通は国がらみで行動するような内容のような気もしなくもないが。
そんなリナのもっともな質問に。
少しばかり笑みを浮かべ。
「― 我が協会は、国王の隠密、という密命も帯びておりますし。
   こういったのは礼金などであとくされののこらない、旅の魔道士などが一番なんですよ。
   それに、リナ殿のうわさはいろいろと聞き及んでおりますし」
そういってにこりと笑うタクティスの台詞に思わず顔をしかめ。
「…どういっ内容かはあえて聞かないことにするわ。
  でも、どうしてそんな場所が今まで表沙汰にならなかったんですか?」
さらにもっともな質問をするリナに。
「まさか誰も信じますまい。いや、信じたところで、バニックになることは必死。
  それゆえに、われらの力であれを封印するなり、もしくは排除。
  つまりは滅ぼすなりしなければ、世界が滅びます。
  まあ私としてはそれはそれで面白いような気もしなくもないですけど」
「…タクティスさん、何気に怖いことをいいますね…」
にこやかにさらりとそんなことをいっているタクティスに、
思わずひきつつ冷や汗をかきつつも答えているリナ。
「お~ほっほっほっ。どう?リナ?悪い話じゃないでしょぅ?」
そう高笑いするナーガをじと目でみつつ。
「…あんた、あたしを巻き込んだのは…一人じゃ怖かったからでしょう?」
「ふっ。何をいっているのかしら?お~ほっほっほっ!」
そういいつつもその額に冷や汗を一筋ながしていれば説得力などは…ない。
ぱくり。
最後のお肉のひとかけらを口にと運び。
「わかりました。タクティスさん。その依頼、受けましょう!」
そういいきるリナのその言葉に。
「おお。引き受けてくださるか!それはありがたい!……で、礼金は…」
その金額は。
リナとナーガからすれば破格、といっても過言でない。
絶対にケチで有名な魔道士協会が用意したような金額ではなかった。
―…一人につき、金貨二千枚………

かくして。
今、リナたちは。
タクティスの依頼をうけ。
ある場所にとタクティスと共に向かってゆくのであった。


「おおおおお!!!」
「きゃぁぁぁぁ!」
「…あ…あの…依頼は……」
そうつぶやくタクティスの声のみがむなしく洞窟にと響き渡る。
「あ、わかってます。わかってますって!」
「ちょっとぉ!リナ!これなんか幻のリグザード王国の金貨よ!」
「おお!こっちにはあのかつてあったとされる大国のぉぉぉ!」
「…いや、ですから…依頼……」
むなしくタクティスのつぶやきはただただ洞窟の空気にとかき消される。

タクティスがリナたちに依頼をし。
そして、その目的の洞窟にたどり着いたのは。
イグザード王国のちょうど北の辺りにと位置する。
そしてまた、一番この国が警戒を強めているそんな場所。
その一角にある山間の懐に、今リナたちがいる洞窟は存在している。
何でも伝説ではかつてこの地に強大な魔がいたとか何とかと伝わっており。
その影響からかこの辺りではいつもながらに野良デーモンなどが多数に存在しており。
そしてこの辺りに入り込んだ人々が行方不明になることもしばしば。
イグザードがどうしてその強大な軍備力を国の防衛のためにだけ注いでいるのか。
という理由にこの地の存在が挙げられている。
ここは、いわく、【第二のカタート】とまでいわれている場所の近くなのである。
そして。
タクティスがリナたちに依頼をしてきた洞窟も、また。
そんな一角にと存在する洞窟のひとつにあるとある代物。
それの調査立会い。
というものであるのだが。

「…しくしく。お二人とも。
  依頼をこなしていただけたら、お好きなだけここの品物は持っていってもいいですから…」
好きなだけ。
その言葉にびくりと反応し。
「ちょっと!それ本当!?」
目をきらきらと輝かせているリナに。
「お~ほっほっほっ!リナ、そういうことなら話は早いわ!
  私は先にいかせてもらうわよ!お~ほっほっほっ!」
などと高笑いしつつ、そのまま洞窟の最深部にと腕をふりつつも走ってゆくナーガの姿。
その笑い声が洞窟にと響き渡る。
「あああ!抜け駆けはずるいわよ!ナーガ!翔封界レイ・ウィング!」
とりあえず。
洞窟といえどもこの場所はその高さも広さも十分あり。
まるでどこかに続く道ですらもあったかのごとくに。
そのまま呪文で依頼された代物があるという最深部にと向かってゆくリナの姿が。
後には。
ぽつんと残されたタクティスのみ。
そんな二人の姿が最深部にと溶け込んでゆくのをみつつ。
「やれやれ。人間というものは。
  …でもこれで、ひとつ。封印されていたあの方のお力は解けますからねぇ。
  まったく。水竜王にもこまったものです。
  というか、どうしてラルターク様は私のようなものにこのような大任を……」
ぶつぶついいつつも。
次の瞬間。
ふぃっ。
そのままタクティスの姿は。
その場から掻き消えてゆくのであった。


                               -後編へ♪ー 

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あとがき: 
薫:うーん。というか・・・・。短編、じゃなかったの!?私!?
  何かまた打ち込みしてたら分ける長さだし!?あわわ・・・・。
  まあ、気を取り直し。

次回:
とある洞窟のあるものの調査。という依頼をうけたリナとナーガ。
果たしてその先に待ち受けるものとは!?
そして、タクティス、彼がいっていた、その言葉の意味は!?
多分誰もが理解できるであろうけど。
一体全体リナたちは何を調査に向かったのか!?
などと果てしなく疑問符を浮かべつつ。
次回に続きます!(かなりまて!

薫:・・・・・・さってと。
  ナーガの暴走と・・・・タクティスとラルターク老人の苦渋・・・・。表現できるかなぁ(かなりまて
  最後にオチにガーヴ・・・・でてくるしなぁ(だからまて
  んではでは・・・・。

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