降魔への旅立ち
「うん。こんなもんだろvね♡」
入り口にあるのは。
様々なオブジェ。
しかも。
死ぬこともなく、ずっと生きているままの動けない置物。
それらをいいように組み合わせて。
入り口のオブジェと化している。
その置物があふれ出る、負の感情が。
より、ちょっとしたアクセントとなって。
かなり彼らにとってはいい雰囲気をかもし出している。
そんないい出来にできた。
元人間やエルフ、竜などの置物をみつつ。
くすくすと笑っている一人の少年。
なぜなのか。
確かに戦力をかなり増力しているはずである。
だがしかし。
少しでも、実力のあるような混合部隊は。
なぜか、内部から。
いつのまにか瓦解し。
中には行方不明者も出る始末。
しかも。
なぜか。
この地は、水竜王の加護があるはずであるのに。
地上から湧き出る負の気配に押されて。
その加護の力が極力弱くなっていたりする。
ふと気がつくと。
もう、戦力といえる存在達は。
内部の混乱などで死亡するか。
または行方不明になるか。
そんな状況にと・・・・彼ら生きている者達の混合部隊は。
すでに。
壊滅に近いダメージを受けているのであった・・・・。
「ふむ。こんな状況の中だからこそ。みなを元気付けるために。あれでもやるか?」
「あ、それいいですね。ミルガズィア殿。」
にこにこと。
定期的な報告会のその最中。
エルフ族の代表と。
竜族などの代表が。
ふと会議の中でそんな話題を取り出していたりする。
「・・・?あの?レイのあれとは・・いったい?」
意味を知らない人間の代表者達は。
その言葉に首をかしげているものの。
疑問におもいつつ、そんな彼らに質問を投げかけていたりする。
「ああ、それはですねぇ。実は、ミルガズィア殿の傑作は、我々の中でも。ファンは多いいいんですよ。」
「うむ。たしかに、まだ若いのに、ミルガズィアのセンスは抜群だな。我ら竜族の誇りだ。」
そんな会話をしている竜族やエルフ族たち。
「実は、定期的に、我々は、交流を深めようと。ギャグ大会なるものを今まで開いてまして。
で、しかも、二十回連続優勝!という、今まで打ち破られたことのない。記録保持者なんですよ。このミルガズィア殿は。」
「ほう、確かに、こんな状態であるから。それも一理あるかもしれんな。
笑いの中にこそ、平和があるし・・よし。では、今度、混合で、ギャグ大会なるものをしてみますか?」
知らないということは恐ろしい。
彼らは知らない。
自分達・・・人間と、エルフや竜族のセンスが・・・。
まったく異なっているということを・・・・・・。
「それでは、これ以後の指揮を高める目的で。それを計画するといたしましょう。それに異議のある人は?」
会議の終りに。
そんなことが決定されたのは。
彼らにとって、幸運なのか・・はたまた不幸なのか・・・・。
「さて、やってきました!第一回!種族混合ギャグ大会!!」
こそこそこそこそ・・・・。
数名のなぜか、部隊に所属している人間達が。
逃げているのを。
幸か不幸か。
このとき。
誰も気付いていないのであった。
「ええと。はい。皆さんにはこれを♡」
なぜか。
そんな逃げ出している彼らの目の前には。
人間の混合部隊の一つ。
精鋭部隊を指揮している、賢者とも称されている、一人の男性。
そういいつつ。
その手に、なぜか紅い小さな栓のようなものを手渡していたりする。
「これは、私の特性ですからねv」
・・・とある特定の種族の言葉だけ。
・・・・遮断するように工夫している。
そうでなければ。
間違いなく。
弱体化するのは・・必死・・・。
『き・・・・・きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』
『ぎ・・・・ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!?』
しばらくのちに。
この地に。
悲鳴と混乱が満ち溢れたのは・・いうまでもないこと・・・・・・。
竜族やエルフのセンス。
・・・それは。
人などにとっては、はっきりいって。
精神破壊兵器の何物でも・・・ない・・・・・・・。
ふと。
何かが聞こえたような気がした。
「そういえば、今、オモシロそうなことをしているらしいな。いくか?」
そういいつつ。
剣の手入れをしていた赤い髪の男性。
そんな彼にお茶を運んできている白いひげを蓄えた老人にむかって、誘いをかけていたりする。
「ガ・・・ガーヴ・・・さ・・・ま・・・。」
ばたりと。
外にでていた、もう一人の人物。
彼に仕えている・・というか、それしか覚えてないが。
真っ白になりながら。
それはもう文字通りに。
全ての色を失い。
しかも、姿が透けていたりする。
「何だ!?どうした!?」
というか。
どうして色がないのか、疑問に思うのが普通であろうが。
だがしかし。
彼はそんな部下の様子を。
ただ具合がわるいとしか捉えてなかったりする。
「い・・・いけません!外にでては!」
「??」
そんな部下・・・ラーシャートのその言葉を疑問に思いつつも。
多少、魔力強化と結界が張られているらしい。
彼らに与えられているテントから外に出る。
刹那。
そのままの姿勢で。
男性・・・ガーヴは。
その場に凍り付いてゆくのであった・・・・・。
人には聞こえない竜のその声。
「・・・・・・・・・・ウーン・・・。」
ぱったり。
そのまま。
目を回すようにその場に倒れこみ。
しばらくというか一瞬のうちにがばりと跳ね起きる。
「ふ・・・・ふふふふふふふふふ!この俺様に何てものをきかすんだぁぁ!!!?」
「・・・・・あ、ガーヴ様、目覚めたようですねぇ。とりあえず、ゼラス様に報告しておきますかv」
一応。
一番心配なのは。
ガーヴが記憶を取り戻して。
かをするのが一番の不安材料。
それゆえに。
ゼロスを見張り番につけていた獣王。
あまりのショックに。
どうやら自分が何者かを思い出したようすの、そんな魔竜王の姿をみて。
のんびりと、精神世界面からのほんといっていたりする黒い神官。
そのまま。
ふいと。
その場から掻き消えてゆく。
「おい!いつまでねている!?ラーシャート!折角ここまできているんだ!
このまま、アクアロードの元につっこむぞ!」
『それはちょっとまったください!ガーヴ様!!!!?』
ふと気がつけば。
なぜか。
自分はすでに水竜王の張っている結界の中にいたりする。
確か覚えているのは、ダルフィンに。
正体不明な緑色なのかどす黒い灰色なのか。
わけのわからない何かの液体を飲まされたところまで。
どうして自分がここにいるのか。
あまりよくは覚えてないが。
すくなくとも。
どうやら、この地を囲み。
他の仲間が拠点を敷いているのは見てとれる。
「ちっ。何をいってるんだ?よくみてみろ。ここを中心に、東西南北にゼラス達が拠点を敷いている。
ということは、つまりは・・だ!ようやく水竜王に対してドンパチをするっとことにきまってるだろうが!
そうと分かればこの俺様が一番乗りを!」
そういいつつ。
ぶんと。
いきなり空間をかき斬り。
そのまま移動するガーヴを前に。
「あ!まってください!ガーヴ様!」
「・・・うーん。儂は違うとおもうがのぉ・・・・。」
おもいたったらすぐ行動。
それが・・・この、魔竜王(カオスドラゴン)ガーヴの気性である・・・。
「・・・・・・・・何かよう?ガーヴ?」
「けっ、やっぱり人がいないときは、その若い姿でいるってわけか?なあ?アクア?」
「いっときますけど、デートの誘いなら。何回も断ってるけど?」
まあ、いつものしつこく。
追い掛け回されている。
という事実があるのだから。
どうにもなるものでもない。
ガーヴが転移したその先には。
水色の水晶が立ち並ぶ部屋の中央にいる、
水色の髪に水色の瞳を湛えている一人の女性。
「まあ、今日は別だな。どうやら、この光の安定。破るのに、アクアに協力してもらおうとおもっているらしくてな?」
にっと笑みを浮かべるガーヴの言葉に。
「・・・・少し聞くけど・・・・ガーヴ?・・・・あなた。ちゃんとフィブリゾたちの作戦・・きいてる?」
「いや、聞いてない。」
即答。
その言葉に頭を抱える。
「・・・・ちゃんと聞いてから行動しなさいよ・・あなたは・・いつもいつも・・。昔からあなたはそうよね・・むかしから・・・。」
思わずその言葉に頭を抱えてしまう。
「まあ、とにかく。この四つの安定を崩さないことには。俺達の力が振るえないのも事実だしな。
それに、何かお前、力、今弱くなってるし。ちょうどいいだろ? このさい、俺のだから女になれって。な?」
「誰があなたの女なんですか!?誰が!?」
「そりゃ、お前と・・」
・・・・ぷ゛ちり。
「アクアスピリッツ!!」
ドザァァァァァ!
その言葉に従い。
水の槍が辺りに無限に出現し。
「まったく!ガーヴ!いい加減にしなさい!あなたは、いつもいつも!」
「うーん、怒った顔もかわいいぜvあくあ!」
「い・・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
どがばごどごめぎゃ!
いつものこととはいえ・・・・。
まあ、ガーヴがアクアにちょっかいかけて。
大騒動になるのは。
ずっと続いているもはや恒例事項ではある・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・はぁ・・・・あの子は・・・。」
ふと。
ガーヴの気配が。
カタートの宮殿の中から感じられる。
「・・・すいません。私はガーヴを迎えに行ってきます・・・。」
どうせ。
今からレイは、人間達を引き連れて。
アクアの宮殿に向かうところであった。
それにちよっと用事ができただけ・・・。
このときは。
まだ、まさか。
完全なる戦いになるなどとは。
誰一人として想像すらしていなかったのは・・・・また・・事実・・・・・・。
-第36話へv-
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まえがき:
ふふふふv
ご意見というか、無理やり聞いたアンケート?((笑))
答えてくれてありがとうなのです!星野さん!(こらまて!)
ではではv
いくのですv
・・・・闇よりこっちをおわらせよう(こらこらこら!汗)
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あとがきもどき:
薫:・・・・・・よっし。次で、あの御方の言葉が少しでてきて・・。
ばにっく?(笑)になった腹心たちの行動・・・っとv
ガーヴ、暴走(激しく待て!)
んではでは、またvv
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