悪夢の夢(ドリーム・ナイトメア) 第18話 ~過去の啓示~



「・・・・元の姓に戻るには。あれを通じてきたのであれば。時空ゲートも使用不能。あれを作動させて戻るのみ・・。」
ルナの口から言葉が発せられる。
この時代。
ルナはまだ人としては転生していない。
竜神本来のそのままの姿であるのだが。
「・・・しかし・・問題が一つ・・。」
ルナの言葉に続けて。
言葉を発しているレイ。
『・・・今、あれ、行方不明(なのよね)(になっている)・・・・。』
ルナとレイ。
互いの声が同時に漏れてゆく。
・・・・・どべしゃ!

そんな二人の言葉に。
思わず、その場に突っ伏すゼルガディス。
アメリアも同じく床に突っ伏してゆく。


「・・今、大急ぎで総動員して捜しているんだが・・な・・。何しろ次はここがイベント会場だからな・・。」
汗を流している魔王・・レイ。
いや・・イベント会場って?
どうにか起き上がり、突っ込もうとするが。
何か聞くのが怖い。
「前回は、滅深の世界だったわよねぇ・・。」
ルナがふと溜息一つ。
「ふっ。今回は、白、黒、蒼、赤の四界の世界に当たったからな・・。」
レイが溜息一つ。
「あんたが!チョキだすからいけないんでしょうが!」
ルナがそんなレイに突っ込んでゆく。
・・・いや・・・・あの?
チョキっ・・て・・?(汗)
ゼルガディスとアメリアは心の中で同時に突っ込む。
「仕方ないだろう!まさか、あいつら、全員が、『グゥ』でくるとは!」
言い返しているレイ。
「一発で負けないの!」
「何をいう!三回勝負して、三回ともすべて全滅して負けたんだぞ!」
「・・威張るなぁぁぁぁぁ!!!」
スッパァァン!
どこから取り出したのか。
オリハルコン製のハリセンで、レイを叩いているルナ。
そんな言い合いをしているルナとレイ。
これが、この世界の光と闇を統べている赤の竜神と、赤瞳の魔王である。


唖然としているアメリアとセルガディスの前で。
しばらく、二人の言い合いは続いてゆく・・。


このたびの、恒例、気まぐれ新年会。
別に新年というわけでもなく。
本当に唐突に決まるこの行事。
今回は、この四界の世界が選ばれて。
会場を決めるのに、四つの世界の代表者。 
神々と魔王達とが【じゃんけん勝負】で決めたのである。
それぞれの世界の見守り役は。
『代わりに守ってますから、頑張ってくださいねv』
と。
ある意味、押し付けたような形にて。
それゆえに、神々と魔王達とが決めることになったのだが・・。
誰も、好き好んで会場を提供したくはない。
かといって。
断ることなどできもせずに。
話し合いでは決着せずに。
簡単に、誰も恨みっこなし。
という理由で、じゃんけん勝負となったのであるが。


そんな理由から、ここの世界。
赤瞳の魔王と、赤の竜神が闇と光を司っているこの世界に今回の会場は決まったのだが。
―が。
その肝心の、それで使うはずの品物を。
預かって大切に、とある場所に保管して管理していたとある道具を人に盗まれてしまったのだからして・・・。

ただ今。
この時代。
それゆえに、神、魔、総動員で、その品物の行方を捜している最中であった。


ゼロスが遺跡にいたのも。
それを捜していたがゆえに。
冥王(ヘルマスター)フィブリゾが、その輪廻を視る能力を生かして。
それを盗み出した魂をみつけて。
記憶をよみがえらせて、問いただしたまではいいものの。
その結果―。
どこかの遺跡の中にある。
というのが判明したために。
問題は・・・何処の銀河の星の遺跡に保管してあるか・・・。
盗まれて、すぐに気付けば問題なかったのであろうが。
気付いた時には、すでに。
その時に繁栄していた人類は。
自分達が生み出した科学の力によって、滅び去っていた後。


光と闇の融合の力をコントロールしようとして、自ら滅び去っていった文明。
まあ、宇宙の深遠なる闇の力を利用しようとした時点で。
それは、分かりきっていたことなのであろうが。
人に、その力が扱えるはずもない。
ましてや、
世界の理、仕組みを理解せずに、科学だけで物事を図っていた彼らでは・・。

それから年月がたち。
今、この地上には、新たなる生命が溢れ、巨大爬虫類の天国と成り果てている。
中には、生き延びて、文明を継続している国もあるが。
いつまで続くか皆目不明。


―遺跡のどこかに合成獣に関する技術が埋もれているのもあったはず・・。―

取り留めのない会話の中で。
ルナとレイは未だに言い合いをしている最中。
他の竜王や腹心たちと話していたゼルガディスとアメリア。
そんな会話の中で。
ふと、誰かがもらしたこの一言。
ルナやレイの力を借りれば。
手っ取り早いとおもうのであるが。
ゼルガディスは、自らの力で、それを成し遂げたいと切望しているがゆえに。
捜して、どうにもならなくなったときの神頼み。
そう簡単に頼っていたのでは、これからが切り抜けられないから。
という自分自身への戒め。
それゆえに、自分で方法を探し出したいゼルガディスは。
この言葉に、決意を固めるには時間はかからない。

「・・じゃあ、俺達もそれを探すのを手伝おう。―どんな形をしているゲームなのか。
    やっているから外見はわかっている。俺はその技術が埋もれているかもしれないという遺跡に興味がある。」
すんなりと決めているゼルガディス。

今だに言い合いをしているレイとルナ。
かなり辺りの空気が振動し。
この宮殿の外では。
異常気象が精神世界に置いても。
物質世界においても。 
様々な次元において。
跋扈していたりするのだが・・。

ゼルガディスの言葉に。
「それは、助かります。何しろ、猫の手も借りたくて、実質、小鳥なども操って、捜している状況ですからねぇ。」
言い合いをしつつそんなことをいってくる魔王。
ルナといつのまにやらスリッパ攻撃の嵐となっていたりするのだが。
ルナがハリセンをもって、レイを叩くと。
それに対抗して、レイがスリッパや別のハリセンで・・と。
そんな二人の言い合いをみつつ。
・・もしもし?
これが魔王??(汗)
その様子と、やたらと丁寧語を使ってくる魔王に。
汗を違う意味で、流すしかないアメリアとゼルガディス。
「では、ゼロス、どうやら、この人間達。未来の貴方を知っているようですから。一緒に行動して探してくださいね♡」
ルナとの言い合いを中断し。
にっこりとゼロスに命令しているレイ。
「ええええええ~!!!!」
ゼロスの叫びがこだまする。
「ふむ、人と旅するのは初めてだが、よろしく頼むな。」
「ゼラス様ぁ!あっさりと許可しないでくださぃぃぃ~!」
「こちらこそ!これから、毎晩、あなた方の耳元で、人生ってすばらしいって言い続けて差し上げます!
  そうすれば、きっと正義の心に目覚めることでしょう!」
アメリアが力説する。
『・・・・う゛(汗)』
その言葉に。
たじろいでいるゼラスとゼロス。
「あ、じゃあ、僕もちょっとお願いしていいかな?」
にっこりと。
アメリアとゼルガディスもよく知っているその幼い、完全に美少女とも見まがう漆黒のウェーブのかかった、美男子。
その彼がそんな会話の中に入ってくる。
「ついでに、この子にも、人間の考え。学ばせるには格好の機会だし♡一緒につれてって♡」
「・・・フィブ、貴様は、妹の面倒を押し付ける気か?」
じとり。
そんな同僚を睨みつけているゼラス。
「やだなぁ。教育は、幼いときが大事なんだよ♡せっかく、創ったんだし♡完璧にしたいじゃないか♡」
にこにこにこ。
いって。
「ほら、フィーラ、おいで。」
とてとてとて。
「にーちゃま?なぁに?」
キョトンとしているのは。
まだ一歳にも満たない、子供。
「きゃぁぁぁぁぁ!!!かわいぃぃぃぃ!!」
ぎゅ。
アメリアが瞬時に抱きついている。 
「かわいい!!かわいい!」
くりっとした大きな目。
まあ、容姿が、冥王フィブリゾと同じなのは別とてしも。
「こんなかわいい子が、悪に染まらないように。きっちりと責任もって教育して差し上げます!」
「こらまて!アメリア!勝手に決めるな!」
ゼルガディスが止めるがすでに遅し。
「私は、アメリアっていうのよ。さあ、一緒に、同じように言ってみるのよ?」
「?うん!なんかたのしそー!」
「はい!人生ってすばらしい!」
「じんちぇぃってすびゃらしぃ!」
『あ゛あ゛あ゛あ゛・・・。』
まだ幼いがゆえに。
すんなりとダメージもなく、生の賛歌をアメリアについて語りだすフィーラ。
「・・ま・・まぁ、いいか。少なくとも、精神の強化の特訓にはなるし・・。」
汗をかきつつ。
「ってことで、ゼラス、ゼロス、お願いするね♡」
ぽんぽん。

肩を叩いて、押し付けているのは。
彼らの中でリーダーを兼任している冥王(ヘルマスター)フィブリゾ。
この彼には。
アメリアとゼルガディスは。
この時代ではなく、元の時代で。
さんざん振り回された経験があるのだが・・・。


「・・・まあ、いいが。知らんぞ?どんな性格になっても?」
未だに、アメリアに続けて、何やら今度は。
悪人を倒すときの決め台詞を叩き込まれているフィーラをみつつ。
ゼラスがぽつりとつぶやいていた。

フィーラ。
冥王が妹として、創り出した存在。
まだ誕生して、半月ばかり。
一応、この半月は、赤ん坊の姿で、面倒をみていたのだが。
自我が確定したので、とりあえず、
姿を一歳程度に固定しているフィブリゾ。
ただ、妹が欲しかった。
という理由と。
自分の仕事を手伝える存在が欲しかったというのがその創り出した理由。


冥姫(ヘルシスト)フィーラ=ラブラドライト。
彼女の一部の人格は、アメリア達の影響にも帰依している・・・・。






「・・・ん・・」
くす。
かわいい。
ほんとうに♡
ぐったりと自分の腕の中で寝息を立てているリナをみつつ。
ガウリイはそっと、そんなリナの額に唇を落とす。
あれからどれだけたったのか。
実はガウリイは把握している。 
いるが。
別に聞かれないし。
というか、こんなおいしすぎる情況、手放したくはない。
「・・ん・・ん・・。」
身じろぎながら、リナが目を開けると。
「・・起きたか?リナ?」
「・・・お早う・・ガウリイ//」
未だに、隣にガウリイがいるのを見ると。
真っ赤になってしまうリナ。
「・・あのね。ガウリイ・・話が・・んっ・・ちょ・・やめ・・・。」
一昨日の晩と同じく。
リナが話しをし始めると。
そのリナの唇をふさぐガウリイ。
「ちょ・・や・・・やめ・・・はん・・。」
必要に、唇から舌が入り込み、リナの舌を絡めとってゆく。
逃げ惑うリナの舌を無理やりに絡め取るのも。
すごく愛しく感じるガウリイ。
そのまま、リナの唇を存分に味わい貪りつくし。
名残惜しげに唇を離す。
そのまま、その唇を首筋にと・・。
「・・やめ・・やぁ・・・。話が・・・できない・・・ん・・・あ・・・・。」
リナから甘い声が漏れ始める。
「やりながらでも、話はできるだろ?♡」
ガウリイは止める気配すらみせない。
「はぁ・・ん・・あ・・。・・あのね・・その・・・はん・・できた・・みたい・・ひぁう!//」
息を途切れさせつついうリナ。
一昨日。
確信したことをガウリイに告げようとしたのだが。
そのまま、なしの崩しに、捕らわれてしまい。
そのまま、ガウリイの胸の中でおぼれていたリナ。
「何!?よくやった!リナ♡」
って、俺はもう気付いてたけどなvv
少しほくそえむガウリイ。
リナの中に。
リナ以外の気配が宿ったのは。
もう三ヶ月も前のこと。
「・・だから・・やめ・・ん・・やぁ//」
「よくやったご褒美に♡」
「こんなの褒美じゃなぃぃぃ!///あんたのせいでしょうがぁぁ~!!!////」
真っ赤な顔でガウリイを睨むリナ。
食って掛かるリナの手を。
瞬時に押さえ込むガウリイ。
余った片方の手で、リナの体を愛撫してゆく。
「・・・は・・あん//」
リナから甘い、喘ぎ声が漏れ始めたのを確認すると。
そのまま、いつものように必要にその攻撃を強めていく・・・。



「・・まったく・・あんたわぁ//」
「でも、リナ、俺はうれしいぞvv俺とリナの子供♡」
「・・・馬鹿//」
こてん。
ガウリイの手の中で。
真っ赤になって、ガウリイの胸に顔をうずめているリナ。
リナは知らないが。
リナの中に命が宿った時。
ガウリイが、ものすごくはしゃいで叫びまわっていたことを。
そのとき。
約一日の間。
リナはなぜとはいわないが。
完全に失神したまま、深い眠りについていたがために。
目覚めた時。
やけに、いつもより、食事の量が多いのには気付いたが。
あれから、ずっと食事の量を多くとってきているにも関らず。
リナはようやく、あれから三ヶ月以上が経過して。
自分の体調の変化に気付いたのである。
頭の上からかけられる声が心地よい。
まさか、こんなにガウリイを好きになっている自分に少し苦笑する。

いきなり襲われたときは許せなかった。
だけど嫌いになれなくて。
衝動的に襲われたというのが悔しかった。
やっぱり、ガウリイには、自分は女としてみてもらっていなかった。
と思ったから。
・・あれ?
でも、何で、子供と女と思ってないあたしに、ガウリイ・・こんなことをするの?
呆然としつつ、ガウリイになすがままになっていたリナ。
力ずくの説得であったが。
というか、そうでもされなければ、
自分は気付かなかったかもしれない・・。
という思いは、後々分かった。
・・・あれって・・本当にプロポーズだったんだ・・・。
それを思い知ったのは。
さすがに、数えるのも馬鹿らしく、というか覚えきれないほどに、ガウリイに抱かれ続けたとき。

そして。
今。
自分の中に、世界よりも何よりも大切な人の命がこの自分の体に宿った。
それが心からうれしくて・・。
そのまま、ガウリイの瞳を見上げる。
リナは未だに理解していない。
その表情は、はっきりいって誘っているより他には見えないということに。
・・かわいすぎる!!
がばっ!
「ちょ・・ガウリイ!!!」
そのまま。
案の定。
再びガウリイに組み敷かれてしまうリナの姿が見受けられていた。

「男の子?女の子?」
ガウリイの腕を枕にしつつ。
ガウリイの隣で。
お腹に手をやっているリナ。
「何だ?リナ、自分で分からないのか?」
「・・・分かるわけないでしょうが・・。」
魔力で視てみても。
まだ、ようやく形になってきたばかり。
リナは、その魔力で、自分のお腹の中を透視することが可能となっている。
というか。
巫女や神官ができるのだから、自分にも出来るはず。
とやってみたところ。
これがビンゴだったりしたのだが・・。
ガウリイの言葉に。
リナが思わず突っ込みを入れると。
「そうか?俺には分かるぞ?リナのお腹にいるのは、女の子vv気配がそーだしなvv」
・・・・・・・・・・・。
「・・・・・・・・・へ?」
リナがその言葉に。
ガウリイの顔をのぞきこむ。
「いや、だから、女の子だってば。だって、リナの中から、リナ以外の、俺達以外の、女の子の気配がするしvv」
あっさりきっぱり言い切るガウリイ。
「いや・・その・・ガウリイ・・気配がするって・・。」
「え?誰にでもわかるだろ?気配で男か女かなんて?」
キョトン。
として言い切るガウリイに。
「・・・分かるかぁぁぁぁ!!ぼけえぇぇ!」
・・・・やっぱり・・・・。
こいつ・・人間じゃないかも・・・・(汗)
はっきりと、いいきるガウリイに多少あきれるリナ。
「・・・ま、ガウリイだから・・か・・」
こいつのことだから、
本当のことを言っているだろうし・・。
とゆーか、普通、まだお腹にいて、しかもまだ、性別の判断ができない、小さな子供の性別まで、気配で判断するか!?普通!?
そんなリナの心情を知ってしらずか。
「リナ、そっくりの女の子だったらいいな♡」
「・・・って・・・何処触ってるのよ・・やん・・・」
ガウリイの手の動きとともに。
どさり。
そのまま、再び二つの影は重なってゆく・・・。




「・・・・ん・・・。」
・・・ナ・・・ル・・ナ・・・。
「ルナ!」
がばっ!!
名前を呼ばれて飛び起きる。
「・・・あ、レイ・・。」
ごぉぉぉぉ・・・・。
きょろきょろと辺りを見回す。
「・・・・何処に飛ばされたの?私達?」
「・・・さぁ?」
見渡すと。
空の彼方が、赤く染まっている。
彼らにはわかる。
それがなぜ赤く染まっているのかが。
「とりあえず、確認したところ。精霊呪文なんかは、その仕組みは同じ。
  私達の力も多少は使える。・・・が。ある程度の距離ならば、空間移動も可能だが。
  根本てきには、空間移動はできずに。もっぱら出来るのは、瞬間移動程度・・だな。ここでは。」
ルナが起き上がると。
そこは、森の中の小さな草原。
おそらく、レイが焚き火をしていたのであろう。
隣には、火がたかれて。
あたりの獣などを退けている。
漆黒の暗闇に。
その闇夜に光るのは。
三つの月・・。
赤、青、緑。
「とりあえず、朝になってから、状況確認にいかないか?」
レイの言葉に。
「今から行きましょ。私達がいなくなって。フィスが大人しくしているとも思えないからね。」
ルナの言葉に。
「フィスか・・あのこも。始めはいい子だったんですけどねぇ・・。」
ふと、レイがつぶやく。
「・・・もしかして、エル様に滅ぼされた残留思念。あれを組み込んだせいもあるのかしら?」
ちょうど。
力が不足していたところ。
あの御方から、処理を頼まれた、残留思念。
そのままにしておくと、歪みに飲み込まれてしまうので。
何かしらの処理を施すのであるが。
それをちょうどいいからと。
フィスフレィンに組み込んだのは、自分・・と。
ちょうど、やってきていた、あの御方たち・・・。
「あと、私と姉さんの力も組み込みましたからネェ・・。」
しみじみと語っているレイ。
「・・・久しぶりね。あんたが、私を姉と呼ぶのは。」
ふと。
今の言葉に苦笑するルナ。
「・・・まあ、このこと、知ってるのは。本当に一部ですし・・・。パニック起こしますよ。息づいている存在達が知ったら。」
「実は、私・・赤の竜神と、赤瞳の魔王は。姉弟だって?」
「ええ。それで、実際に。狂って、滅んだ世界、いくつかありましたし・・。」
「・・・あったわね・・。」

実は。
かなりの上層部にしか知られていないが。
というか。
竜王、腹心クラス以外は知られていない事実。
赤の竜神と、赤瞳の魔王は、姉弟として創り出されているのである。
始めは、幼馴染として創ろうとしたらしいのだが。
姉弟のほうが、面白そうだからvv
という理由でこうなっているのを、彼らは知っている。
だが。
魔と神が姉弟。
その、表裏の関係なのだから。
ありえることであるのだが。
やはり、存在達の精神には、亀裂を生じ。
それで、滅んだ世界は、いくつ今まであったことか。
それゆえに。
ある程度の時期より。
互いに、姉、弟でなく。
名前で呼び合っているこの二人。


「・・・とりあえず、現状の理解。そして、一刻も早くここからの脱出。オッケー?」
ルナの言葉に。
「それしかないでしょう。まあ、とんでもない世界でないことを祈っておきます・・。」
「・・・そーね・・。」
いいつつ。
火の始末をしてから。
ふわり。
二人の姿は。
夜の闇夜にと浮かび上がっていた。

ルナ達が飛ばされたその星は。
今、壊滅の危機にと陥っているのは。
まだ彼らは知る由もない・・・。

そして、彼らは伝説にとなってゆく。
天が使わせし、救世主・・として・・・。



                                    -続くー



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まえがき:

 こんにちわ♪
  これ、連続して、あきずに続けて打ち込んでます!
  すごいことです!!(かなりまて!)
  エル:そうよねぇ。
     これ、はじめる前は、長編、続けて打ち込むぞ!っていってたの、何処のだぁれ♪
   姫:そうよねvv
     あと、エデンとか♪
   薫:・・・・ぐさっ(滝汗)
     そ・・それでは、いくのです・・・。
     ああ・・・痛い・・・(涙)
 


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 あとがき:
    薫:よっしゃぁぁぁぁ!!!
      次回で、よーやく年月経過!!
      うう・・(涙)
      あと少しだよぉぉぉ(涙)
      ということで。 
      シルフィールファンの方。
      シルフィール、死にます!(まて!)
      というか、クリスタルに閉じこもります・・・。
      ・・・フィリアと一緒に・・・・。
      それから、十数年後に。
      物語は再び動き始めるのです・・・・。(だからまて!)
   エル:でも、RとS。
      姉と弟の設定にしたのねぇ。
    姫:候補は、幼馴染のただの同僚ってのもあったのにねぇ。
    薫:・・・たまにはいいでしょう・・。   
      何しろ、カップリング。
      いつも、ルナ&魔王(レイ)ばっかりだったし・・・。
      というわけで。
      この話。
      竜神と魔王、姉弟といった設定ですvv
    姫:それでは♪
      私達の出番がなかなかこないですが!
    薫:・・・ぐさっ!!(痛いところを・・汗)  
   エル:それでは、また、次回でvv
 エル&姫:それでは!!


  薫:・・あれ?今回は何もお咎め・・なし?
    姫:それは、まだ時間が早いからvv
   エル:そうそうvv別なやつを打ち込みなさいねvv
 エル&姫:お仕置きはそれからvv
    薫:どっひぃぃぃぃ!!!
      そ・・それでは!!!!

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