ドリーム・ナイトメア (悪夢の夢) ~ACT-9~
それは、一種のすごろくゲームのようであった。
「注意書きがあるぞ?」
その、表紙の裏側に。
何か、またまた古代の文字で何かが書かれている。
そして、その下には。
ちょっとした大きさの水晶がはめられている。
そして。
十人分の駒。
「このゲーム、十人まで遊べるらしいな。」
その駒をみつつ。
ゼルガディスがつぶやいていた。
「うーん・・。やっぱり、何か聞き覚えが・・・。」
ぶつぶついっているゼロス。
「ま、たまには、暇つぶしもいいんじゃない?」
とりあえず、今は落ち着いているし。
リナの言葉に。
「きっと、火竜王は、自らの悪を苦に、正義の道にとはいっているんです!」
ぴしっ。
指を天井に指していっているアメリア。
「それはないと思うぞ?アメリア。」
すかさず突っ込んでいるゼルガディス。
「どうしてですか?分からないじゃないですか!ようやく、自分の過ちを悔いて、修行に入ったのかもしれないじゃないですか!」
「だったら、あのルナさん達が苦労はせんだろう。」
疲れたようにため息をついているゼルガディス。
この二ヶ月。
ルナ達や、残り、三人の竜王は。
人やエルフ、そして竜族。
彼らと連係をとりつつ。
火竜王発見に全力を尽くしていたりする。
―が。
みつからないのだ。
それと、がむしゃらに火竜王を信仰している存在達に、更正の知識を与えたりしているのだが。
・・・・まあ、その方法が方法だとしても。
「何しろ、あの火竜王の気配。この世界とは別の次元の中から感じるからなぁ。」
のほほんといっているのはガウリイ。
「・・・・ガウリイ・・それまじか?(汗)」
「・・・ガウリイさん・・本当に人間なんでしょうか??」
さらりといったガウリイを。
あきれたように、驚いたようにみているゼルガディスとアメリア。
「・・・・ガウリイさん、いっそ、魔族になりません?♡」
「リナが嫌がるからやだ。」
思わずあきれたゼロスが勧誘していたりするけど。
すかさず否定しているガウリイ。
「・・・もし、リナさんが『いいよ。』っていったら。なるんでしょぅか??(汗)」
「なるんじゃないか?ガウリイだし・・・。」
小声で話しているアメリアとゼルガディス。
「ガウリイ・・なんで、あたしが嫌がるからいやなのよ?自分が嫌だからじゃないの?」
それに眉を潜めるリナ。
「だって、俺の基準はすべてリナだからな。」
「あのねぇ。保護者が被保護者の意見で揺れてどうするのよ・・。」
半ばあきれつつ。
それでいて、そういわれたので、顔を多少赤くしていたりするリナ。
気づかれないようにそっぽをむきつついっている。
「まったく・・・。本当に、変に意識させることばっかりいうんだから//その気もないくせに・・・・。」
超小声でつぶやいているリナ。
リナぁ・・・・。
その声が聞こえて、なきそうになっているガウリイ。
「ガウリイさん、頑張ってください。」
「ここまで言われてもまだ気づかないか・・。」
「ガウリイさん、いっそ、襲っちゃえば話しは早いのでは♡」
「ゼロスさん、たきつけてどうするんですか。」
「いやまて。リナならその手しかないかもしれないぞ?」
口々にいっているアメリア、ゼルガディス、ゼロス。
「あんたら、何、わけのわからないこといっているのよぉぉぉ!!!」
リナが意味がわからないことを話し合っている彼らに叫んでいたりする。
「なあ、リナ、何か書いてあるぞ?これ?」
ガウリイが、そんなリナの様子をみつつ。
確かに・・それしか手がないかも・・。
でもなぁ・・。
などと思っていたりするが。
とりあえず、話題転換を試みていたりする。
「何?」
そのガウリイの台詞で。
リナの意識がまたゲーム磐にと戻る。
「どれどれ?」
リナがそれをみる。
「これ・・・。」
確か、子供のころ、姉ちゃんに、仕込まれた、文字・・・。
知識はあるに越したことはない。
というルナの意見で。
リナは、ある程度の古代文字などには精通していたりする。
ちなみに。
以前、古代神聖文字が読めなかったリナは。
それを理由にルナにお仕置きうけたこともあったりするのだが。
「ええと・・・。何々?注意事項?」
― すべて現実のものとなりしナイトメア。
一度始めると、後戻りはできず、そのまま夢の中にと取り込まれる。始めたからには、最後までやりぬくべし・・・・―
「ってなことが書いてあるわね?」
リナが文字をなぞりながらそれを読む。
金色の文字でかかれているその文字を。
「ええと・・。何々?『上がりまで言った時点で、こう叫ぶべし。ラストオブナイトメア・・・。』・・・ですか?」
ゼロスがひょいと覗き込み、その続きを読んでいたりするが。
「ナイトメア・・・悪夢?」
ゼルガディスが眉を潜める。
「ま、たかがゲームじゃない。やってみましょうよ!」
リナの言葉に。
「そうですね!何があるのか、やってみないとわかりませんね!」
「ちょ・・ちょっとまってください!」
アメリアが賛成するので。
あわててゼロスが抗議していたりする。
「そんな、何があるかわからないじゃないですか!」
そんなゼロスの言葉に。
「魔族でもそれが気になるのか?」
つっこんでいるゼルガディス。
「・・・何か、ひっかかるんですよ・・・・。何か思い出しそうで・・。」
うなっているゼロス。
「ま、いいじゃない。報告するにも、どんなゲームなのか。分からないことには、話にならないし。」
「俺はリナがいいんだったら、どんなことでもするぞ♡」
「あ~・・・はいはい。///」
その言葉に、少し無意識に照れているリナ。
それを無自覚でやっているのだから。
リナを好きなガウリイにとっては、理性をたもつのがやっとである。
「・・・ガウリイのやつ、よく理性がもつな・・。」
ゼルガディスのつぶやきは。
リナには聞こえていたが。
まったく意味を理解してなかったりする。
??
ゼルのやつ、何いってるのかしら?
それはそうと・・。
ガウリイ・・。
だから、そんな意識させるような言葉かりその気もないのに言わないでってば//
そんなことを内心思っているリナだったりするのだが。
「と・・とりあえず!」
リナの多少声が上ずっている。
ガウリイの今の台詞に。
多少動揺しているからであるのだが。
「とりあえず、じゃ、順番、決めましょ♪」
「じゃ、公平にじゃんけんですね!」
「・・・けっきょくやるのか・・。」
「・・・・うーん・・。何か忘れてます・・僕・・。」
リナの言葉に。
アメリアが賛成し。
ゼルガディスが内心あきれつつ、苦笑していたりするが。
ゼロスは、何か大事なことを忘れているようで。
昔の記憶をひっしに手繰り寄せていたりする。
「ほらほら、いくわよ!!」
『最初は、グー。じゃんけん・・・・・・・・!!!!!』
ポン。
チョキ。
チョキ。
チョキ。
パァ。
チョキ。
「・・・・・・あ・・・・。」
ゼロスが呆然と自分の手をみる。
一人だけ、ぱあをだしたのは。
「じゃ、次の順番ね!!じぁぁぁんけんほい!」
呆然としているゼロスの横で。
じゃんけんが繰り返され。
「じゃ、ゼロスが一番。次に、ゼルガディス、アメリア、ガウリイ、そしてあたしね。」
順番がなし崩しに決まっていた。
「じゃあ、僕は、この黒い駒を使います。」
いって、十ある中の三角錐に近い形の黒い駒を手にするゼロス。
「じゃ、俺はこの白だな。」
いって、白い人形の駒を手にするゼルガディス。
「あたしは、この栗色。」
なぜか、栗色の髪の人形の駒があったので、それを選んでいるリナ。
「じゃ、私は、この黄色です!」
黄色は幸せの色ですし。
そんなことを思いながら選んでいるアメリア。
「じゃ、俺はこの赤だな。俺のリナへの想いvv」
剣をもった姿の紅い人形の駒を手にするガウリイ。
「??ガウリイ、何よ?その想いの色って?わけのわからないことをいわないの!」
り・・リナさん・・・・。
赤は・・・情熱の色・・・(汗)
さりげなく告白しているガウリイの台詞にも。
またまた気づいてないリナ。
そんなリナに。
リナを覗き。
全員がガウリイに同情の目を送っていた。
「はい♪ゼロス♪」
リナがそのゲームのダイスを手渡す。
さいころゲーム式。
途中大きなコマが数箇以上、あるが。
大概のゲームはそんなものである。
いやだといったら、ミルガズィア特選ギャグ特集を聞かせる。
といわれては、ゼロスとしてはたまったものでなく。
結局。
何か大切なことを忘れているままで。
ゲームに参加しているゼロスの姿がそこにはあった。
「じゃ、僕からいきますね。」
コロロン・・・・・。
ぴた。
さいころが止まる。
「あ!!見てください!!リナさん!!駒がかってに動いてますよ!」
ゲームの基盤上では。
ゼロスが選んだ駒が。
動かしてもいないのに。
かってに動いていた。
一。
二。
三。
四。
五。
六。
ぴたり。
ゼロスが出した駒は。
二と四。
二つこのゲームはさいころがあり。
そのたした数がコマを進める数となっているようである。
「お、何か文字がでてきたわ!」
表紙の裏についていた水晶に文字が浮かび上がる。
―汝、六紡星の名のもとに、つかの間の休息を与えん―
「??これって、やっぱり、古代融合文字?」
リナが首をかしげる。
古代に使われていたという。
神族、魔族、共通の文字。
その下に。
現代版に、わかりやすいように翻訳された文字がでてきたりしているが。
「やっぱり、このゲーム、何かあるようね。」
もしかしたら、すごいお宝かも!
このゲーム!
きらん。
目を輝かすリナ。
昔姉から聞いた話だと。
よく、昔はゲームの形として宝を隠して。
ゲームをクリアした後にその宝の場所が初めて分かる。
といったものも存在していた。
というのを聞いたことがあるリナ。
もしかしたら、このゲームもその口かもvv
一人、喜んでいたりする。
「・・・この文字・・どうして、混沌文字が・・。」
ぶつぶついっているゼロスに。
「どういう意味なんでしょうか?」
アメリアがその言葉の意味を理解できずにぽつりとこぼす。
「どうやら、ゼロス、六回い分、休みだって・そういってるみたいだぞ?」
『どぇぇぇぇぇぇ!!!!ガウリイ(さん)が理解してる(ます)ぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!』
ガウリイ以外の全員の驚愕の声が一致する。
「あ・・あのなぁ、気配でわかるだろ!お前ら、俺を何だと思っているんだ!」
ガウリイは、その基盤が発している。
雰囲気から、その言葉の意味を理解しているのである。
「六紡星のめぐり・・・なるほとど。つまり、星のめぐり。六にかけているってことか。ま、ガウリイにしては、上出来よねvv」
「あ・・あのなぁ・・・・。」
リナの言葉に。
多少いじけているガウリイ。
「ということは、ゼロス、貴様は開始そうそう。六回分、休みというわけだ。」
少し苦笑しているゼルガディス。
「ゼロスさん、諦めないでください。不幸はだれにでもあります!
さあ、その不幸をなくすためにも、今すぐに生の賛歌を詠唱して、立派な真人間になりましょぅ!」
「いや・・その・・あの・・・。」
どう反応していいのか分からずに戸惑っているゼロス。
「ま、パシリゴキブリ神官には、こんなものでしょうよ。」
「リナさぁぁぁぁぁんんんん(涙)」
リナの言葉に。
涙を流していたりするゼロスの姿もあったりするが。
「とりあえず、じゃあ、六回分は。俺達だけだな。」
いって。
次にゼルガディスがさいころを握っていた。
-続くー
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あとがき:
薫:ふっふっふっ♪
もうここまでくればわかるでしょう♪
この元ネタ♪
ちなみに。
移動した彼ら達の話・・・・。
打ち込むかどうか未定です!!(お゛い゛・・・・)
いや・・・アメリアT&ゼルガディスチームはいいとしても・・・。
ガウリイ&リナサイドは・・・。
完全に・・・(汗)あはははは(こらまて!)
それでは♪
ゲームが進むにつれて、何が起こるのでしょうか?♡
ふふふふふ♪
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