こんにちわ♪
ふふふふ♡フィブリゾ(冥王・ヘルマスター)の番外編だったりして・・・(笑)
ではでは♪
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見果てぬ夢・番外編~フィブリゾ~第一話~
あ゛あ゛あ゛あ゛~・・・・・・・・・・・。
精神世界(アストラル・サイド)に叫びが響き渡る。
・・・・このままじゃあ、やばいかも・・・・(汗)
そう感じた僕は・・・・。
ある作戦を実行することにした。
そのために『彼ら』を呼んだのだから。
「何の用よ?フィブ??」
「わたくし、お仕事があるんですが♡」
「何かあったのか?」
太陽のごとく淡い金髪をみつあみにして後ろで束ねている目つきのするどい女性。
服装は・・今日は、とある世界の民族衣装を着ているが。
ゼラス。獣王(グレータービースト)ゼラス=メタリオム。
長い青い髪をのばし、その身に真珠などを身につけて着飾って、青いドレスを着ている女性。
対して、唯一の男性は目つきがするどい、武人がらみの銀の髪の男性。
この三人が口々にいう。
「君たちに相談したいことがあってね♡」
得意とする天使の微笑みで僕がいうと。
「え゛え゛!!フィブのたのみごと!?やつかいごとはごめんですわ!!」
あっさり却下してくる青い髪の女性―ダルフィン。
海王(ディプシー)ダルフィン。
「くだらないようなら帰るぞ。それでなくても、結界の維持を強化しなくては、ならんからな・・・。」
無粋にいってその場を離れようとする銀髪の男性―グラウシェラー。
覇王(ダイナスト)グラウシェラー。
「まあまあ、話だけでも聞いて損はないよ♡例の人間、一人みつけたんだけど♡多分、間違いないよ♡」
『何(ですって)!?本当か(ですの)!?フィブ(リゾ)!!??』
僕の言葉にきっちりと三人の声が重なる。
つい先日、ちょっと暇だったので、アストリア公国にいったときに、〃あれ〃をみつけたのだ。
「でしたらすばらしいですわ!!何とか、弱体化は免れますわ!!」
うっとりとしているダルフィン。
「しかし・・・・・よしんば成功したとして・・・・・・。・・・どうする?『あの御方』に人身御供として差し出すか?」
さらっといっているゼラス。
『それも一つの手かも・・・・・。』
ゼラスの言葉に一同が同意してたりするけど。
確かに。
北の魔王様が氷付けになってるので・・・・・度々・・・・お仕置き受けておられるからなぁ~・・・・・。
・・・・・・・め『あの御方』に・・・・・・・・。
ついさっきも・・・・・・(汗)
「と・・・ともかく、協力してくれるよね♡」
僕の言葉に一同うなづく。
よっし!!
三人の反応を確認し。
「ターゲットは、アストリア王妃キュリア。
この人間は今妊娠してるので魔力が不安定になっているので、今がチャンスなんだよねぇ~♪」
「・・・アストリア??確か、ゼロスがこの前、『写本』がありそうな国として報告していた国だな・・・・。」
僕の言葉に、なにやら考えこんでいるゼラス。
「あら♪だったら、フィブ♪その人間が妊娠してるというなら、好都合♡子守として、部下の誰かを送り込みましょ♡」
明るくいってくるダルフィン。
「しかし・・・・。誰がいくんだ??いってはなんだが、ゼラスのことのゼロスには子守なんて柄じゃないぞ??
我のところのシェーラたちも同様だし。フィブリゾにいたっては、直属の配下は今はいないし・・・・。」
まともなことを言ってくるグラウシェラー。
「まあ、僕の直属の部下は降魔戦争のときに滅んじゃってるからねぇ~。」
別にどうでもいいことだけど。
「あら♡じゃあ、わたくしの所のレティシアとウラヌスでも、送り込みましょうか♡子守として♡」
「あ♡それいいね♡じゃあ、お願いしようか♡ダルフィン♡」
ダルフィンがとってもナイスな提案をしてくる。
「任せてなのですわ。それに、わたくしも、魔王様には復活してほしいですから♡」
・・・・・・・・・・・・・・。
・・・というか、からかうために復活させたい・・・と思うのは・・僕だけだろうか・・。
何しろ、ダルフィン・・・・魔王様をよくからかって遊んでたからなぁ~・・・・・。
そのダルフィンの台詞に、同じことを思ったらしく、グラウシェラーも汗を流していたりするが。
「まあ、いいじゃないか。じゃあ、お願いするな。ダルフィン。」
「まかせてですわ♡」
ゼラスの言葉ににっこりとうなづくダルフィン。
「じゃあ、計画始動!!!!!」
『ラジャー!!!』
今日僕が彼ら・・・つまり、僕の同僚でもある、赤瞳の魔王様直々の配下である彼らを呼び集めたのは。
アストリア公国で『欠片』をやどしている人間をみつけたから。
魔力が弱まっている今が欠片の覚醒をうながす絶好のチャンスなのだ。
さぁてと♪
これで、滅びの道へとすすめばいいけどなぁ♡
「キュリア、初めての子供で大変だろう?子守に二人雇ったからな。」
アストリア国王・・つまり、キュリアの夫が妻である王妃にいっている。
今、彼らは結婚から十年目にして、まちにまった子宝に恵まれているのだ。
「入ってきた前。」
国王の言葉と共に。
「始めまして。キュリア王妃、ふつつかなものですが、一生懸命、お仕えさせていただきます♡」
「始めまして。キュリア王妃。これからよろしくお願いします。」
入ってきたのは、まるで双子のような、蒼い髪の少女たち。
ローブに、蒼い薔薇が刺繍されている。
片方は、髪が短く、片方はストレートの長い髪。
「あら、二人とも、同じ刺繍をしているのね。」
キュリアがそんな二人の薔薇の刺繍に気づく。
「これですか?これは、御仕えするしるしとして、二人で考えたんです。」
髪の短いほうの少女がいう。
「キュリア様は、ヴァルキュリアの花がお好きとお聞きしてますが、それでは、あまりに芸がないというので♡」
今度は髪の長い少女がいう。
両方とも、見た目、十五・六の少女である。
「わたしは、ウラヌス。よろしくおねがいします!」
「わたくしは、レティシアと申します♡よろしくおねがいしますわ♡」
二人の自己紹介に、
「うむ。女性同士、キュリアを助けてやってくれ。」
『はい。国王陛下。』
アストリア国王の言葉に。
二人の少女―レティシアとウラヌスは、にっこりと笑った。
「このものどもの身元は確かだ。魔道士協会からの推薦だからな。安心するがよい。」
「ありがとうございます。王・・何から何まで。」
キュリアがにっこりと笑いかける。
「う・・うむ。ま、その・・不安なことも・・あるだろうから・・な//」
顔を真っ赤にしている国王。
自分の妻に対して照れるのが、なんとも男親らしい。
「それじゃあ・・お言葉に甘えて・・よろしくね。ウラヌスさん、レティシアさん。」
『はい、一生懸命お仕えします!!』
アストリア王妃・キュリアの台詞に、ぺこりと頭を下げている少女たち。
「ふふ♪人間の記憶をあやつるなんて、造作もないことですわ♡」
うまく、あっさりと、海神官たちは、もぐりこんだようである。
「・・・ダルぅ・・。お前・・また何か使ったな??」
魔海の中心にある水晶宮で、二人の女性が話している。
「あら♪ただ、すずらんを利用した薬を飲ませただけですわvv」
「・・・その根っこだろーが・・・・。ま、いいが・・・・。」
あきれている金髪の女性。
「しかし・・・フィブも考えたな・・・・。じっくりと、薬にて、精神を蝕もうなんて・・・・。」
「まあ、フィブは、ああいうことは、得意中の得意ですから♡)」
金髪の女性・ゼラスの言葉に、にっこりと紅茶をのみつつ、答えている女性。
この宮の主・海王(ディプシー)ダルフィン。
「あ・・あのぉ?獣王様?海王様?」
その横で、おかっぱ頭の紫の頭をしたにこにこ顔している神官が、汗ながしていたりするが。
「ああ、すまん。報告の途中だったな。―続けろ。ゼロス。」
「は・・はい。ええと・・・・。例のレイナードの人間が張っていた封印なんですが。
この前の地震で、やっぱり揺らいでますね。
あと、あの搭を守っているアリシアさんの寿命が・・・・。あと、数十年で切れます。」
にこにこと報告しているゼロス。
「あそこが、利用できれば、またこつらも便利だからな。
―報告ご苦労。引き続き、写本の処理にあたれ。獣神官ゼロスよ。」
凛としたその声に。
「では、失礼したします♪」
そのまま、その場から掻き消えるゼロス。
「成功すればいいですわねvv」
「まあな。出来れば、あの人間の中にいる欠片も魔王様に吸収してもらうのが、一番ベストだからな。」
「あらvv新たな魔王様を差し出すといった方法もございましてよvv」
「・・・・ダル・・・上司を生贄にして・・どうする・・・・・。」
ダルフィンの台詞に。
深いため息をつくゼラスだが。
その方法もいいかも・・と思っていたりするのもまた事実である。
「う・・・・。」
「つわりですか?なら、これをどうぞ♡キュリア様♡」
言って、レティシアは、コップを差し出す。
こくこくこく・・。
「あら?すごいわ。何?これ、苦しさがなくなったわ。」
キュリアがそれを飲み干し、つわりの症状がなくなったのに驚く。
「わたしたちが使えております、神殿の、上司がブレンドしたものですわvv」
「そういえば、どこかの高貴な神殿の巫女だっていってたわね。貴女たち。」
キュリアが彼女達の自己紹介を思い出す。
高貴かどうかは、別として。
確かに、高位ではある、レティシアとウラヌス。
仕えているのが、海王という魔族という事実があるだけで・・・・・。
ふふ・・・・・。
うまくいっているようだね・・・・。
精神世界からその様子を覗き見しつつ、砂漠の中にあるドーム状の、パレスで、幼い子供がにっこりと笑う。
キュリアに飲ませているのは、あれは精神を蝕むもの。
そして、中にいるはずの魔王に、力を与えるもの。
少しづつ、すこしづつ、精神・・つまり魂を蝕み、そして、本人にも気づかれないうちに、時がくれば、魔王は覚醒するであろう。
「さぁてと・・・・。ぼくも行動開始・・しなくちゃ♡」
言って。
冥王宮の主でもある冥王(ヘルマスター)フィブリゾは自らも行動を開始した。
「オネエちゃんたち。久しぶりvv」
「・・・すいません。どうしても、ウラヌスさんとレティシアさんに会いたい。と子供が入り口で泣き叫ぶので・・・。」
門番の後ろのその姿をみて。
(・・・・うっ!!)
レティシアと、ウラヌスは一瞬硬直する。
―フィ・・フィブリゾ様!?
―何か作戦の変更でも!?
精神世界でのみ、語りかける、
海神官(プリースト)レティシアと海将軍(ジェネラル)ウラヌス。
―別に。ただ、確実なものにしとくだけさ♡
にっこりとこちらも精神世界でのみ話している男の子。
見た目は、ウェーブのかかった淡い髪。
かなり、美少女にみてとれるその外見は。
見る人々に、思わずため息をこぼれさす。
「あら?僕・・以前、会った子供じゃない?どうしたの?」
キュリアがその姿をみて、話しかける。
「え?あ、あの時の親切なお姉ちゃん♡」
得意とする天子の微笑みで、にっこりと人懐っこく笑うヘルマスター。
以前、フィブリゾは彼女の中の欠片を確認すべく。
わざと、迷子のふりして近づいていたのである。
「あ、あのね、あのね。僕、ウラヌスお姉ちゃんとレティシアお姉ちゃんに会いにきたの。―だめ?」
うっすらと涙を浮かべる冥王。
その姿はとっても愛らしい。
「お姉ちゃんっ・・て?きみの家族?」
ふるふる。
キュリアの台詞に、首を横にふるフィブリゾ。
「あのね。本当のお姉ちゃんじゃないの。でも、よく遊んでもらっているから・・。
本当のお姉ちゃん・・お仕事が忙しくて・・・遊んでくれないんだもん。」
すねたようにいうその姿。
まさか、これが、魔王腹心の部下、リーダ各である冥王フィブリゾだとは、誰も夢にも思うわけもない。
ただ、むちゃくちゃに美少年とその目には、全てのものに映っているのみ。
「?母親は?」
いつのまにか、やってきていた国王が聞く。
「―あなた!!」
とがめるようなキュリアの台詞。
「・・・遠くにいるの。とってもとおく・・・・・・。僕には届かない・・・・とってもとおく・・・・。
父様はいるけど・・・・父様も・・遠くだし・・お母様は・・とっても遠くに・・・・・。」
涙を浮かべていうその言葉に。
国王をはじめとする魔族以外の人間は。
この美少年の母親が、すでにこの世にはいない。
と勝手に想像した。
そして、なんらかの事情で、父親とも離れ離れになっていると。
勝手に解釈する面々たち。
「そうか。まだ子供なのに・・。」
がしぃ!!!
フィブリゾを抱き込むようにして抱え込む国王。
国王はかなりの子供好きなのである。
「・・・?おじちゃん?」
とまどうようにいうその台詞も、すべて計算の上。
「・・・駄目?お姉ちゃんたちに会いにきちゃあ・・・・・。」
ぽたん。
フィブリゾの目から涙が零れ落ちる。
ぐすん。
ぐずるようなそぶりをするフィブリゾ。
これで、心を動かされない人間は・・いない。
「いいよ。いつでもおいで。」
「そうですわ。なんなら、泊まって行ってもいいんですわよ?」
優しく慰める国王と王妃。
「本当!?」
「ええ。」
「ああ。」
「ありがとぅ!!!!おじちゃん!!お姉ちゃん!!」
わーいvv
無邪気に二人の胸に飛び込み心から喜ぶふりをするフィブリゾ。
―さすがですわね(汗)
―さすが、冥王様(汗)
正体を唯一知っている海将軍と神官は、そろって汗を流しているが。
そこは、さすがに高位魔族。
ふたりとも、外見上は、ただにこにことその様子をほほえましくみているのだった。
―ね。人間なんて、面白いものさ♡
子供の姿をしているというだけで、あっさりと油断する。
天使の微笑みの裏で、フィブリゾが何を考えているのかは、その場にいる人間には誰にもわからない。
・・・これで、堂々と僕の方からも、目覚めの手助けができるっとものさvv
フィブリゾは、城に自由に出入りする許可をあっさりともらったのだった。
-続くー
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あとがき:
かお:・・・・なんか、フィブリゾの番外編というか、魔族の番外編になってる・・。
・・・・ま、いいか♪(まて!!!!)
とりあえず、この話・・・・。
はい。
フィブリゾ偏ということもあって、はっきりいって、魔族オンリーです(笑)
とりあえず、シルメリア(フィルさんの奥さん&ナーガ・アメリアの母親)
の母親であるキュリアからのスポットが当たっています(笑)
その内、ヴァルキュリアの花のシーンで、昔のことにも触れるか・・・と(汗)←降魔戦争時(笑)
では♪
また・・・・・。
近いうちに・・・会えたらいいなぁ・・・・・(笑)
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