カラーン・・。
カラーン・・・・。
静かに鐘が鳴り響く。
参列者達も、すすり泣いている。
そして、
「ネェ?母様、寝てるの?」
無邪気にフィリオネル様に聞いている二歳になったばかりのアメリア様。
「母様はね。いつでも側にいるのよ?アメリア・・。」
六歳となっているグレイシア様は現実を直視したくないのであろう。
でも、気丈にも涙をこらえて、振舞っている。
そして、傍らにはフィルオネル様の姿が―。
今日は、シルメリア様の葬式である。
人は、運命にはあらがえないのか・・・・。
自らの魂とともに、あれを道ずれとして、この世界より旅立ったシルメリア様。
―願わくば、金色の王の慈悲があらんことを・・・・・。―
見果て夢・第十一話 ~赤い瞳は・・~
「シルメリアの容態は?」
殿下が、心配そうに医師に聞く。
ふるふる・・・・。
静かに横に首をふる医者。
今回もそうである。
別れ際、スィーフィード様・・ルナ=インバース様がいった言葉が思い出される。
―まったく・・。確かに、私は、人間の強い心をもって、レイス・・つまり赤瞳の魔王を封印・・とりあえずしたけど・・・・。
このたびは、すでにかなり彼女の精神の問題ね・・・・。―
・・・・・・?
私は、その言葉の意味が何を示すのかは、理解できなかった。
そう―昨晩まで。
「シルメリア、無理するでないぞ?」
あれからイルマートから戻ったシルメリア様は、床に伏した状態が続いている。
「ええ・・・。分かっているわ・・。リオ。」
にっこりと弱々しく、それでいて力強く微笑むシルメリア様。
「―フィリオネル様、そろそろ会議の時間ですが・・・。」
私が殿下に言うと、
「ああ・・・。そうであったな・・。では、後を頼むぞ。ドレイク。」
私に後を頼み、殿下は会議へと出席のために部屋を出てゆく。
風が、隣の部屋から吹き込んでくる。
「・・寒いですか?少し、待っててください。今、暖房と窓を閉めてきますので。」
私はいって、シルメリア様の病床から一度離れる。
ぼそぼほぞほそ・・・。
誰もいないはずの・・いや、シルメリア様しかいないはずの部屋から人の話し声が―。
―いい加減に、観念しないか?人間よ?―
「いやです。絶対に彼方の思い通りにはさせません。」
―くっ・・・。まさか、ここまで、精神力だけで、抵抗するとは・・。まあ・・いい。時間は―余りないであろう?―
「――くっ!!!それでも!!!!娘達や夫には、絶対に危害を与えません!!」
どこかしら強い口調のシルメリア様の声。
そして、シルメリア様意外の声が聞こえなくなったと思うと。
そして、唐突に、もう一つの声が。
「うふふふ・・。無理よ・・・。あがいても・・・。
冥王様の精神を蝕む毒は、かなり彼方に効いているから・・。一度、無効化されたときは、驚いたけどね・・・。」
あどけない女性の声。
「く・・・。まさか、ここで、仕掛けてくるとは・・ね。ガイルスがいるというのに・・ね。」
シルメリア様のどこかあせったような声。
「・・・・?そういえば、彼方以外の人間には、余り手を出すな・・。と命令を受けているわねぇ・・。でも、関係ないし♡」
・・・ガイルス・・・?・・・・・って!?
それは、私の本名では!?
「どうする・・と?まさか、私を殺しては、彼方たちの目的が達成できないでしょうに・・・。」
苦しそうなシルメリア様の声。
・・・と。
驚いている場合ではない!!!!
シルメリア様の寝室からする気配は!!!!
この独特の気配は!!!!
ばたん!!!!!
「シルメリア様!!!!!!!!」
私が部屋に入ると、シルメリア様に向き合うように、一人の女性が佇んでいた。
どくん・・。
私の中に残っている波動が何かに共鳴する。
・・・・まさか!?
・・いや、気のせいだ!!!
絶対に!!!
「あらぁ・・・。人が来ちゃったねぇ・・・・。でも、時間はなくてよ♡シルメリア皇太子后♡」
ふぃっ・・・。
それだけ、言い放つと、それは、虚空へと退散する。
「くぅ・・・・。負けるもの・・・ですか!!!!」
シルメリア様が胸を押さえていうのと同じに。
信じられない声がシルメリア様の口から同時に発生された。
―我は余り派手にはできない・・・。・・・・・この男・・・あの御方と関りがある人間がいる限り―
・・・あの御方・・・・?
それに、この声は・・声は!!!????
「・・・・・気がついたのでしょう・・・・。ドレイク・・・。私の中に何がいるかに・・・。」
静かに、そしてどこか落ち着いて、シルメリア様が唐突に話す。
「まさか!?でも、そんな!!?」
認めたくない!!
でも!?
「・・・ふぅ・・。私の母親もそうだったの・・・・。どうやら、私も見たいね・・。それに・・・。」
『冥王が人間の精神(魂)を蝕む特殊な毒を、配下であるヘルに命じて私(我)に投じているようね・・・。(からな。)』
・・・・絶句。
同時だった。
今度こそ同時に、シルメリア様の口から、シルメリア様の声と、・・・・赤瞳の魔王の声がつむぎだされたのである。
「・・彼方は、あったことがあるのでしょう?ドレイク?・・いえ、ガイルス=パロ=ウル=ガイリア。
北の魔王と呼ばれている―レイ=マグナス=シャブラニグドゥに・・・・・。」
こちらの目をみて、浸りと語りかけてくるシルメリア様。
一瞬、私は、夢ではないかと思った。
瓜二つのシルメリア様。私の大切な人であったダイアナと。
ダイアナは、赤の竜神の欠片を宿し。
そして、瓜二つのシルメリア様は、相対する赤瞳の魔王の欠片を宿しているという。
そういえば、ダイアナの兄であるルシオは・・・・魔王の欠片を宿していたらしいが・・・。
夢であってほしい真実。
だが、私に残っている魔王の魔力波動が間違いがないといっている。
「ねぇ・・・・。もし・・・もしもよ?ガイ?私が私でなくなったら・・・・。迷わず・・・殺して・・・。
彼方のもつ、エルメキア・ソードと、あの呪文を使えば、大丈夫だから・・・・。
残った精神力で抑えるから・・・。魔王を・・・・・。」
信じられない言葉が、シルメリア様の口から飛び出す。
「な゛・・・な゛な゛な゛何を言っているのですか!!!シルメリア様!!!!」
私があわてて、抗議すると。
「ふふ・・・・。リオにも・・・・フィリオネルにも同じことを言われたわ・・。馬鹿なこと言ってないで、早く元気になれって。」
寂しく微笑むシルメリア様。
「・・・・ルナ=スィーフィード様に頼んではいかがですか?封印を施した本人であらせられますし・・・・。」
内緒にといわれているのも忘れて、思わす口に出す言葉。
「それは・・無理ね。私の魂は、すでに魔王に半分以上、蝕まれている。食べられている。
精神力だけで、自我を保っているのよ・・・。今は。それに―。出来たとしても、この大陸が消滅する力が生じるわ。」
静かに言い放つシルメリア様。
―それに、そんなことしたら、後が怖いからな・・・・。―
次につむぎだされたのは、魔王の言葉・・・。
こらまて・・・(汗)
ま・・・・魔王が怖れる存在といえば・・・・・・・・・・
思わず内心冷や汗が流れ出るが。
「そうよ。ガイ。」
まるで、この呼び方をされると、ダイアナに語りかけられている錯覚に陥るのだが・・・・。
そんな私の思惑など、シルメリア様にはわかるはずもなく。
「彼方・・・・。昔、子供のころ、あの御方・・・・金色の魔王(ロードオブナイトメア)様にあっているのでしょう?
それに、彼方の肉体は・・・・。」
何を言いかけたのかは私には分からない。
ただ、私が魔王の術の波動を受けながらも、自我を保っているのは、あの存在が関っているらしい。
というのは、なんとなく、想像には難くない。
どうやら、シルメリア様は、根底のところで、魔王と意識を同調しているようである。
・・・・それで、ここ最近、シルメリア様の心音がいちぢるしく低下して、
挙句は、心音すらも止まっているように感じられる・・・・。
と医師達が首をかしげていたのか・・。
―どうして、この状態で、息があるのかが、不思議だ・・・・と。
「・・・・・自分で、何とかするわ・・・・。時間が・・・ないの・・・。もう・・・寝るわ・・・。おやすみなさい・・・・。」
それだけ言って、静かに横になるシルメリア様。
―私は、また、大切なものを失うのか・・・・。
赤の竜神の力では、魔王の力と反発を起こすらしい。
では、ダイアナがかつて使ったあの魔法も駄目・・だということである。
―なんとか・・・何とか、対策があるはずだ・・・・・―
-続くー
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よく晴れた空!!
なんてすがすがしい朝!!
すってきな旅行日和!!
リナは、思いっきり舞い上がっている。
イルマートから戻ったルナに何があったのかはリナには分からない。
ただ、ルナが、それからすぐに招待がかかっていた、ディルス王国の招きに応じたのである。
それに、リナとの約束だから、という理由で、リナをお供に連れて行ってくれる。
というので、リナは、完全に舞い上がっているのだ。
リナがまだ生まれて間もない頃。
ルナは、両親と、一緒に、ガイリアシティに行き、ちょうど、そのとき。
襲ってきていた大量のレッサーデーモンを一瞬のうちに葬り去ったのである。
そんな理由もあって、そして、インバース商会がディルス王室のお抱え店の一つ。
だというのもあり、ルナがスィーフィードの力を宿していることに、即座に気がついている王室お抱えの賢者達。
まあ、もともとインバース一族は、スィーフィードの力をなんらかの形で扱えたのだが・・。
この区域が結界に張られてしまってからでもある。
そんな中で、より強い、力をもつ人間のことを彼らはこう呼んでいた。
すなわち―『赤の竜神の騎士(スフィードナイト)』と。
実は、今回もそうなのだが。
そう呼ばれている彼女達のほとんどは、ルナ本人なんだけどね♪
・・ま、ときどーき、ルナ本人でない人間もそう呼ばれていた次期もあるけど♪
リナは、ただ今、三歳に差し掛かっている。
「はやくぅ♪姉ちゃん、いこーよぉぉ!!!!!!」
リナの元気ともいえる声がこだましている。
「んふふふふ♡そうねぇ♡じゃあ、リナ♡
ここから、カタート山脈まで、『翔封界(レイ・ウィング)』でいきましょーかvvちなみに、一回も休むのは、駄目♡」
「・・・・・・げっ!!!!!?」
ルナのその台詞に硬直しているリナ。
「ついでに、カタートについたら、昨日の復讐♡崩霊裂(ラ・ティルト)の実習ね♡」
昨日、リナは散々、ルナにラティルトを叩き込まれているのである。
実戦で身に着けたほうが、早いとかいう理由で♡
それの交わし方。
詠唱変更のバージョン。
属性付加や炸裂の方法などなど・・・・。
ルナは毎回、リナに対しての育てる方法は、いっつも実戦でである。
「ね・・・姉ちゃああああぁぁぁぁんんんん!!!!(涙)」
リナはなんでか涙目になってるみたいだけど・・・・。
ま、リナなら死なないから、大丈夫よ♪
もし、死んでも、覚醒するか♪
または、そのまま戻って人間やるか♪だから♪
「んっんっんっvvリナ♡何か文句あるのかしらね♡」
ルナのえもいわれぬ視線に。
「う゛・・・。」
脂汗をだらだらと流しつつ、
リナは、
「・・・・ないです・・・。」
悲鳴に近い声で、了解しているし♡
「うぅ・・・・。」
リナはすでに半泣き状態。
あれから、カタート山脈で、いきなり純魔族相手に戦わされたのである。
「さて・・と。ついたわよ。リナ♡」
そんなリナを無視するかのごとく。
ルナは、とっととガイリアシティの中を進んでゆく。
やがて、城の門へとたどり着く。
「こんにちわ。」
にっこりというルナに、
「何の用だ?子供が?」
門番が怪訝そうな表情を露骨にして顔をしからめせている。
「あら♪招待したのは、そっちでしょ♪ゼフィーリアのルナが来たといえば、分かるわよ♪上の人、いる?」
底抜けに明るいルナの声。
「・・・・?」
しかめっつらをしつつ、門番の一人が、一応、確認のために、中に入ってゆく。
「・・・まったく・・・・。なんでこんな子供を招待するわけが・・・。」
ぶつぶつといっている兵士達。
どだどだどだどだだだぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!
めまぐるしく走る足音がする。
「あ゛あ゛あ゛!!!!これはこれは!!!!ようこそ!!!!!赤の竜神の騎士(スィーフィードナイト)様!!!」
ぶばっ!!!!!
ごほごほごほごほごほこぼほほほっ!!!!
今まで、ルナに対して散々いやみをぶちまけていた兵士達が一斉にむせ込む。
出てきたのは、王室お抱えの大賢者。
そして、数名の大臣達。
ルナが来たのいうので、あわてて、走ってきたのである。
「・・・この人達って・・運がいいね。ルナ姉ちゃんに対してあ~んな口利いたのに・・。。」
リナが兵士達を指差して言っているが。
「あら♪い~のよ♪後で、彼らの夢に入り込んで、しっかりとお灸すえとくし♪」
明るくいうルナ。
ずざぁぁぁぁ!!!
『お・・おゆるし・・す・・すいませんでしたぁぁ!!!』
ルナの冗談も通じず。
泣きながら謝っている兵士数名。
ま、ルナはやるときは、とことんやるからねぇ♡
リナとルナは、とある王室間に通される。
「いやぁ・・。まさか、招待をうけていただけるとは、感激なのです・・。」
大臣が汗を拭き拭きルナにいう。
「手紙では、例の呪文を国王が使えないか・・ということですが・・。」
ルナがいきなり本題に入る。
「・・無理です!!!!!」
きっぱりといいきるし♡
「彼には魔法容量が果てしなく足りません。」
『う゛・・・・!!!!!』
鋭いところを付かれる大臣達。
「う・・ま、まあ、継承の儀式もすまないうちに、前国王があ~なりましたので・・・(汗)」
大臣の一人が汗をかきながらいう。
「国王は、前回に城に来たときもいいましたが、あれは、私の力では解くことは不可能です。
・・・・まあ、完全なる竜神の力を持ってすれば、解けますが・・。あの呪法は。
今無理に解こうとすれば、相互作用で、この土地全体が消滅しますし・・。まあ、この国程度で、すみますけどね。」
さらりと言っているルナ。
「・・・というより、あの御方の力がかなり関っているようだから、下手には手出しができないんですよねぇ・・。」
ルナが心ばかし顔を青ざめさせている。
・・まあ、あたしがちょっと、干渉したけど♪
あの肉の塊となったディルス=ルォン=ガイリアに♪
だから、意識ははっきりとしているのよねぇ♪彼は♪
「あの・・・・ひょっとして、あの御方って・・・・(汗)」
賢者の一人がそれに気がつく。
「そういえば、この国は、あの御方の真実が伝わってますんですよね・・(汗)」
ルナの顔色が悪い。
別にあたしの正体知っているからって、いいじゃない♡
『―遥かなる昔に天空より堕とされた、魔王の中の魔王金色の魔王(ロードオブナイトメア)
混沌の中にたゆたいし存在と伝わりし事柄。だが、真実は・・・・・。
全ての混沌の源。万物の創造主・・・・金色の王・・・・(滝汗)―』
ディルス王室のルナに応対していた人物全てが一斉にその言葉をつむぎだす。
「・・・むやみにそれ・・・・言わないでいただけます・・・?(汗)」
ルナがびっしょりと汗をかいている。
(・・・・?ど~も、なんか聞いたこと、あるよ~な?そだ♪この情報で、呪文組み立てちゃえ♪)
横にいるリナはそんなことを考えているが。
「そ・・そうですな(汗)とりあえず。
やはり、当面はあの御方・・・・前々国王の孫でもあり、
前国王の従兄弟でもある『ガイルス=ウル=パロ=ガイリア』殿の発見に、全力を尽くしているのですが・・。」
大臣がそんなことをいう。
ガイは、今、ドレイクという名前になってるわよ♪
「あ゛・・・・・やっぱり・・・・・(汗)
つかぬこと、聞きますが、彼って、特殊な力・・使えませんでした?
たとえば、魔族にしかできないような(人間がそう思っているだけだが)、人そっくりになることとか・・・。」
ルナが確認をこめて聞く。
「え・・?ええ、確か、そのはずです・・。」
「や・・・やっぱり、あの御方がかかわっているしぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!」
その台詞に。
ルナの絶叫が響き渡る。
・・・ど~して、そんなに驚くのかしらねぇ♡
ただ、面白いから、あれに、存在コピーの能力追加してるだけなのにねぇ♪
「・・・・リナ、ごめんだけど・・・・。どっか、その辺りででも遊んでて・・・・。」
「は~い♡」
ルナがなんか大臣達と話があるとかで、リナを退室させる。
「じゃあ、今考えた呪文でも試してみよ♡
― 悪夢の王の一片よ 凍れる黒き虚ろの刃よ
我が力 わが身となりて 共に滅びの道を歩まん 神々の魂すらも 砕き―
『神滅斬(ラグナブレード)!!!!』」
ばしゅぅぅぅぅ!!!!!!
黒い刃がリナの手に現れる。
「う・・・。これって、魔力の消耗が早い・・・・。」
瞬時に霧散させているリナ。
「うぅん・・。じゃあ、ちょっと、呪文をアレンジして、使うよーにしよっと♪」
あくまでも、気楽なリナである。
「さて・・・次は♪レイ・ウィング♪」
リナはおもむろに街の外へと呪文で飛んで出てゆく。
これもついでに試しちゃえ♪
―闇よりも暗き者 夜よりもなお深き者 混沌の海にたゆたいし 金色なりし闇の王
我ここに汝に誓う 我ここに汝に願う 我が前に立ちふさがりし 愚かなる者に
我と汝の力もて 等しく滅びを 与えんことを―
『重破斬(ギガスレイブ)!!!!』」
う~ん・・。
さっきのが、消耗が激しかったから、これも呪文アレンジ♪アレンジ♪
リナはむちゃくちゃ気楽に唱えているのだが。
・・ま、さすが、リナよね♪
どおおおおおおおおおおおおおおおんんんんんん!!!!!!!!
ばしゅゅゅゅゅゅゅゅうううううううううううう!!!!!!!!!
「・・・・・・・・げっ!!!!(滝汗)」
リナはその呪文の威力に絶句している。
「・・・・・逃げよ(滝汗)姉ちゃんにばれたら殺されるぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!」
即座にその場から逃げ出しているリナ。
リナ、ほっとくのね♪これ♪
カタート山脈の一角で。
リナが放った呪文によって、虚無が押し寄せ、すっかりと黒い空間と成り果てている山の一角。
・・ま、いっか♡
・・・これ、あんまり軽々しくつかわないよ~にしよっと・・・・。
それと、あと、幻術の技を磨かなきゃ・・・。万が一のときは、それでごまかそう(汗)
などとリナは思いつつ。
ぶるっ!!!
い・・・今、なんか、あの御方の気配が一瞬したよ~な気が・・・・(汗)
ルナは、城からでつつ、リナが放った呪文の気配を読み取って身震いしてるし・・・・・。
き・・・気のせいよ・・・気のせい・・・・気のせい・・・・気のせい・・・・・・。
自分にいいきかしているルナ。
「リナぁぁ!!!!街を一通り見物したら、かえるわよぉ!!」
「は~い!!!!!」
ま・・間に合った!!!!
リナは心底安心している。
急いで、あの場から今、ここに戻ってきているリナなのである。
ま、リナに呪文のレパートリーが増えたのはいいことよね♪
もともと使える力なんだけどね♪
(・・・・姉ちゃんには・・・・だまってよっと・・・・・。)
リナの心は、なんとなくだが、あの呪文は黙っておくことを決心しているようである。
ま、頑張んなさいな♪リナ♪
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あとがき:
エル:あたしの出番は?
かお:うぐっ!!!!!(汗)
これからは、主にリナさんサイドですので・・(汗)
それに、もう何話もないし・・・。この『見果てぬ夢』は・・・(汗)
エル:でも、番外編を考えてるでしょう?
先にシルメリアは打ち込んでいるみたいだけど・・・・。
あと、フィブの番外に、ど~でもいいSのまで考えているよ~だし・・・・。
かお:・・・まあ、Sは、とりあえず、ほっとくとして・・・・。
S:・・・・おい・・・(汗)
エル:あらぁぁ(はあと)早かったわねぇ♪いい子♪いい子♪お礼の串焼きよ♪えい♪
―ぶすぶすぶっすぅぅぅぅぅ!!!!!!どぶどぶどぷどぷ・・・・・。
かお:あわわわ・・・。魔王とはいえ・・・哀れ・・・・(滝汗)
エル様が、呼んだのに・・・・・(汗)
とりあえず、エル様が、魔王と遊んでいる隙に・・・(汗)
ではでは・・・・。
次回は、ガイがシルメリア死因の真相に気がつき、そして、野望阻止しよーとしてます(汗)
・・・多分、予定では、次か、その次で、終わる・・はず(汗)←あくまで予定(滝汗)
それでは!!!!
(ああ・・・。シルメリア死亡までいけなかったぁ・・涙)
(まあ、この後半は、次回で・汗)
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