まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
こんにちわ♪
なーんか長編に私の持ちキャラ登場させて、うきうきとしてたせーか面白い夢・・みちゃいました♪
とゆーわけで、夢の内容を小説にするのですv
なぜか、本編14巻の『セレンティアの憎悪』の夢だったり(笑)
でも、本当に、こんな展開だったら、面白かったかも(笑)
とゆーわけで、いきなり、長編とは、別の小説・短編投稿♪
ではではでは~♪
注意!!本編14巻を読んでない人は、読まないほーが、いいです。
思いっきり、ねたばらしが入っています。
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セレンティアから始まる気まぐれ
風が渡る。窓から見える緑の木々をそよがせて。
おだやかな ――
おだやかな昼さがり ――
「……二人に……してもらえますか……」
北の神殿の一室で、ベットに静かに横になったまま、ミリーナは静かな口調でいった。
― 無言のまま、あたしとガウリイ、そしてケレス大神官はきびすを返し、部屋を後にした。
大神官の顔には、深い苦悩の色が刻まれている。
部屋をでるとき、ベットの上のミリーナがルークに手を伸ばしているのが見えた――
なんだか、やるせない……
あたしに『
あたしは、無言のまま下を向く。
ガウリイとケレス大神官もまた、無言のままである。
ゆらり……
あたしの首に下げているタリスマンが揺れる。
「―――??!!」
あたしは、ある可能性に気が付く。
いや・・でも、おそらくは、成功率は、五分五分だろう……
おそらく。
― それでも……あたしは……ミリーナを死なせたくはない……
「……ガウリイ……ケレス大神官……」
あたしが声を出すと、
「……はい?」
「……リナ?」
ガウリイとケレス大神官があたしの方を振り向く。
「― ごめんなさい。―
くたっ……
くぅ……
あたしの放った呪文によって、ガウリイとケレス大神官は眠りに陥る。
こうでもしないと、万が一という場合もある。
……ガウリイ達を巻き込みたくは…ない。
あたしはとりあえず、ガウリイとケレス大神官を客室のソファーに運んで……
一人、ミリーナの所にむかった。
かちゃり……
あたしはドアをあけ、ミリーナとルークのいる部屋へと入ってゆく。
「……リナ…さん?」
声もかすれかすれに、ミリーナが言う。
「……何だ……?」
ルークも戸惑っているようだ。
―…時間がない。
あたしは、ふたりの意思をとりあえず確認も込めて聞く。
「ねぇ……もし……もしもよ?助かる方法が五分五分とはいえ…あるといったら…どうする?」
――と。
「リナ!?」
驚くルーク。
「でも……これは危険なかけ。
……もし、失敗したら……おそらく、あたしもルークもミリーナも……
多分、この部屋にいる全てが消滅する……禁呪法……」
そう。
もし失敗したら、おそらく世界全てが消滅するまではいかないまでも、
この場にいる存在全てが消滅することは……確実。
でも……でも……絶対ではないのだ。
可能性は……ある。
ミリーナが助かる可能性は――
「……それでも…やってくれ……可能性があるのなら……」
ルークがあたしに向かって言う。
うなづくミリーナ。
彼らを今、こんな所で終わらしては・・いけない。
「……祈っておいて……成功することを……」
あたしはそれだけいって、おもむろに呪文を唱えだす。
「闇よりも暗きもの 夜よりもなお深きもの 混沌の海よ たゆたいし存在 金色なりし闇の王 ―」
そう、これは、禁呪法。
だが、あたしのイメージと
おそらく、……失敗すれば、あたし達は一瞬で混沌へと還りゆく危険なかけ……
「……リナ?」
ルークがミリーナの手を握りしめて、あたしの方を向いている。
「我、ここに汝に願う 今我の前にて汝の元に還り行かんとするこの存在を
汝の力にて 我の願いにて 今ひとたびの 生なる道へと 歩ませんことを ―」
どくん!!
あたしの中に闇が広がる。
やがて、闇があたしに語りかけてくる。
『……我の力を借りるとなると……わかっていような…リナ=インバース……』
分かっている。
だからガウリイを巻き込まない為に、ガウリイ達を眠らせているのである。
……わかってる……
でも、ミリーナを見殺しには……できない……
――……万物の王たる貴方なら…理解できるでしょう?
―― 金色の王よ ――
『それなりの、見返りがあっても…か?』
さらに語りかけてくる声。
―― それでもっ!!
ミリーナはあたしのせいで巻き込まれたようなもの。
なら……
『……汝の願い……かなえよう……』
そして、『あたし』は静かに目を開く。
あれ?
今回は、あたし、自分の意思がある?
やがて、『あたし』が口を開く。
あたしの髪が金色に染まり、風にたなびく。
『汝、そなたたちの願いは?』
と、ルークとミリーナに語りかける。
「……リナ?……俺の願いは……全てを投げ出してでも、ミリーナを助けることだ!!」
そんな『あたし』の問いかけに、ルークが戸惑いながらもきっぱりと言い放つ。
「わ…私は……ルーク…を……悲しま…せ…たく…は…ない……」
ルークとミリーナのその答えに、『あたし』はおもわず笑いがこみあげてくる。
『ぷくくくっ!!まったく……我ながら、面白い存在を創ったものだな』
まったく面白い存在である。
人間というものは。
自分を投げ出してでも、人につくす。
かと思えば、平気で人を傷つける。
『あたし』の言葉に多少動揺しつつも、ルークは、
「……頼む。ミリーナを助けてやってくれ。たとえ俺の何を見返りにしても!!」
といってくる。
あたしは、そんなやりとりを『彼女』が今使っている体を通して見ることができている。
やがて、『あたし』は、ミリーナの方に手を伸ばして――
かっ!!!
ミリーナの身体全体が金色の光につつまれる。
そして――
「え……え!?私!??ルーク!?リナ…さん!!?」
ミリーナが完全に回復する。
「ミリーナ」
がしっ!!
ミリーナにしがみつくルーク。
「ちょ…ちょっと///ルーク!!?」
ミリーナは顔を真っ赤にして……
あたしに声が響く。
『見返りは……頂くから……ね。』
と。
だがその瞬間、あたしは自分の身体に戻る。
あれ?
え……えと?
何で?
あたしの髪は、すでに元の栗色に戻っている。
……何も、ない?
……一体?
「リナ……今のは……?」
「リナさん……?どうやったのですか?」
ルークとミリーナが同時に聞いてくる。
『それはね♪』
声が虚空より響くと同時に。
ふと、部屋中が金色に染まり、やがて一人の人影となり、ひとりの女性が出現する。
ちょちょちちちちちよっと~???!!!
「見返りは頂くっていったでしょ♡」
その場に現れた人物―他ならぬ、
『
だったのである……
あたしが出現すると、リナはかなり驚いていた。
ミリーナとルークも。
「ななななんだって……直々……に?」
リナが恐る恐る聞いてくる。
「誰だ?」
「誰ですか?」
不思議がっているルークとミリーナ。
リナは、多少、ほ~ぜんとして……
「見返りって……あたしは……何をすれば……(汗)」
あたしに聞いてくる。
「あ。リナ♪楽しそうだから、あたしをあんたの旅の仲間にいれなさい♪これが見返り条件♪」
「……はい??!!」
あたしの最もな当たり前な意見に目を丸くするリナ。
「だって、リナの周りって…退屈しなくてい~し♪あたしも結構、視てたのしんでるし♪
そ~んな貴重な存在…あっさりと消滅させるわけないでしょ♡」
ごごげっ!!!
盛大にずっこけるリナ。
あたし、何かおかしいこと言った?
(……こ…こ~ゆ~性格だったのか~!?金色の魔王って!!!)
なぜか、リナが頭をかかえて考え込んでるし。
「そうね。一応、挨拶しとくわ。あたしは全てなる母。万物の王。混沌の海。全てを司りし存在。
一部では、あたしのことをこう呼んでるけど。
……すなわち……『
あたしの言葉に絶句するミリーナ。
「・・・・・
と声をかすれさせている。
「あら、正解。ミリーナ。ミリーナ=ウル=リュシータ=レティディウス」
あたしはミリーナの本名を呼ぶ。
さすがに、ミリーナ、この世界で五百年前に滅んだ、レティディウスの正当な王家の血筋のことはある。
あたしに関しての真実を知っているよ~だ。
あたしが呼んだ、その名前にリナは目をまるくして驚いているが。
「金色の…魔王…って……確か、リナが魔王を倒したとき使ったとかゆ~…
…あの呪文の…力の主?」
ルークが言ってくる。
「そ~よ♡で、ルーク。あんたからの見返りは……しばらくあたしにミリーナと一緒に付き合いなさい♡」
『はい!!??』
リナ、ルーク、ミリーナの三人の間の抜けたよ~な声が一致する。
「それが、ミリーナをあたしが助けた代償♪分かった♡」
(なんか……イメージとの……ギャップが……)
なぜか、リナだけでなく、ミリーナまでもが頭を抱え込む。
やがて、
「……分かりました……」
三人は、疲れたよ~な声をして、あたしに返事を返してくる。
よっし♪よろしい♪
「あ、あたしのことは、『エル』とでも呼んどいてね~♪」
あたしの言葉に無言でうなづく三人である。
・・・・・
分かったことがある。
金色の魔王って……実は、すっご~く、気まぐれだったとゆ~こと。
姉ちゃんが……なんでか怖れてた…理由も。
……多分、姉ちゃんの中にある赤の竜神スィーフィードの魂も……
……気まぐれに付き合わされてたのだろう。
次の日。
あたしは、ガウリイに問い詰められた。
なんで、眠らせたのかと。
ケレス大神官は、ミリーナが元気になってるのをみて、驚くのと同時に、とても喜んでいた。
「ミリーナさん!!よかった!!」
涙を流して、喜んでるケレス大神官。
「そ~いえば♡ここの土地で面白そ~なことが起こってるのよね♪」
エルが嬉そ~にいっているけど。
……汗。
そりゃ……ま、エルにとっては……そ~だろ~けど……
「で?こちらの女性は?」
エルをみて、あたし達に聞いてくるケレス大神官。
「えと……ミリーナを助けてくれた人(?)です……」
一応、答えておく。
……嘘ではないし。
「あれ?えっと……どっかで・・あってるよな?この姉ちゃん?」
とガウリイ。
「やっぱ、面白いわよねー♪リナもガウリイも♪ふふふふ♪」
なにやら、エルは意味ありげに笑っているのがすっご~く気になるんですけど?
「と…とにかく。私をあんな目にあわせたあのゾードって暗殺者…探しましょう」
ミリーナの言葉に、
「そうだな。俺のミリーナをあんな目にあわせやがって~!!」
とルーク。
「……誰が、あんたのものなよ。ルーク」
冷静に突っ込んでいるミリーナ。
とにかく、ミリーナが助かったとはいえ、事件が解決したわけではない。
……いや、事件そのものより、あたし達の方が大事になってるけど(汗)
「そ…そうね。事件の解決が…先よね……あ…あははは(汗)」
あたしはそう言って、町の中へと繰り出そうとするが。
「そんな、面倒なこと、しなくても・・・暗殺者、雇った人間に直にいけばい~のに。」
エルがいきなりポツリと言う。
「ゾード雇ってるのって♡フランシス大神官よ♪」
ぎぎぎいいぃぃ……
一斉にエルの方を振り向いて……
『マジ?(本当ですか?)』
ガウリイを除く、あたし達全員の声が一致した。
「あら、他にはね~♪ゾードがリナに会って暴走して♪仲間集めてたり、ブラン大神官をころしてたり♡
あ、生き返らしてみようかしら♪あの二人♪ヨシュア神官長と、ブラン大神官♪」
エルがなにやら、面白そ~にいっているのだけど(汗)
「そうしてみたら、ケレス大神官や、フランシス大神官。
ライアン大神官は、どんな風になるかしら♪わくわく♪」
エルの言葉に、あたしとミリーナ、ルークは冷や汗を流し、
(ルークには、エルについて説明してある)
ケレス大神官は首をかしげるばかり。
ぽんっ!!
やおら、ガウリイが手を叩き、
「そっか。とことんの人だ。この姉ちゃん。ロド…なんとかとゆ~」
いきなり言うガウリイ。
どうやら、今まで考えてたらしい。
「面白そうだし…♪やっちゃえ♡えい♪」
エルが言う。
『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……』
あたし達の叫びもむなしく……
やがて、死んだはずのヨシュア神官長が、いきなり魔道士協会に現れた――……
……という情報が飛び込んできたのは……
……ほんの一時間もしないその日の内だった……
セレンティアは大騒ぎ……
何しろ、死んだはずのヨシュア神官が生き返っただけでなく、ブラン大神官まで生き返り。
そのせいか、ゾードが真昼間からフランシス大神官の所へ現れて、
暗殺者を雇っていたことが周囲にばれるフランシス大神官。
当たり前ながら、大神官の地位を剥奪されて。
ゾードはミリーナが助かってたことに気がついて、あたし達に向かってくる。
が。
ルークの剣によって、あっさりと滅びゆく。
エル曰く。
しばらく雑用係りにして、こき使うとかいってたけど……
ま、頑張れ。
ちなみに、この事件をしくんだ張本人も…あっさりと姿を現した。
大騒ぎしている火事でやけた教会の中に、いきなり人々の前にそれは現れたのである。
色彩は、ステンドグラスをごちゃまぜにしたよ~な色。
一応人の形。
全身に、無数の目と口。
――魔族。
魔族などみたことなかったらしく、まともに人々はうろたえて、
で、なぜか、あたしのところへその魔族討伐の依頼が舞い込んでくる。
あたし達が教会に近づくと、教会の周りには人々が固まって怯えていた。
……大の大人がなさけないったら……
あたし達が、教会の中に入ってゆくと、
『くくくく。また、愚かな人間どもがやってきたか……このヅェヌイ様の贄となるがいい。くくくく』
含み笑いをしている雑魚魔族。
しかも、
『始めは、お前からだ……くくく。』
いって、にょろりとエルの方に向かってゆく。
『あ゛……』
あたしとミリーナとガウリイとルークは一斉に後ろに避難する。
「ふふふふふ♪あんたみたいな下っ端に、お前よばわりされる筋あいはないわよ♡」
エルが言うのと同時に、混沌が出現し、いともあっさりと、混沌に飲み込まれてゆく、雑魚魔族。
「終わったわね……」
あたしのむなしいまでの言葉が教会に響く。
やがて、まだまだ大騒ぎしているセレンティアの町を後にして ――
―― あたし達は町を出た。
「さってと♪リナ、ガウリイ、ミリーナ、ルーク♪付き合ってもらうわよ♪」
エルがそう言って、歩きはじめる。
一体、どこに行くつもりなんだろ~か?
「目指すは、カタートよ♪」
ぶびっ!!!
エルが言った言葉に、あたし達全員が凍りついたのは……言うまでもない……
-終わりー
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あとがき:
一応、終了♪
実は、これ、まだまだ、夢の続きがあります(笑)
ではでは、なぜか、夢の内容を小説にして投稿打ち込みしているかおでした
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