まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
こんにちわ。
ここまでこられた方には大変感謝です!
というか・・・・やっぱりこの人たちを出さねば・・・ねぇ?(こらまて)
さて・・・・少しばかり本編で省いた場所もありますが。ではおまけ偏です。
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汝それはストロベリー 〜おまけ〜
もこもこもこっ!
土が盛り上がりそこいらに…双葉なのであろう…が。
どうみても『はさみ…もしくは手袋もどき』といったような緑の物体が出現する。
まだ双葉…といっても、ちょっとした拳以上というか子犬程度の大きさはあったりする。
しかもそれが無数にあり……大地を緑が覆い尽くす。
一時魔と共に行動していたNO777はその魔の力を少し栄養として与えられたこともあり、
そしてまた魔の力によって抑えられていた増殖機能が一気にここぞとばかりに爆発してゆく。
「だぁぁぁぁ〜!」
つ〜かこれ多すぎ!
と内心叫び、頭を変えているリナに。
「あ、リナさん根っこがひとつでも残ったら再生しますから、気をつけてくださいね。」
などとのんきにいっているジョージ。
ブチリ。
その声にリナの中で何かが切れる。
「だぁぁ!もうまとめて無に還してやるぅぅぅぅ!」
そう叫ぶや否や。
「
ジョージを初めとするそのほかの兵士たちに風の結界を張り巡らせ、
そのまま風にくるまれた彼らを呪文にて吹き飛ばす。
『うどわぁぁぁぁ!?』
いきなり吹き飛ばされて叫んでいる男性陣。
リナはその間にすでに
双葉もどきたちがいる場所を見渡せる位置にと降り立ちそのまま呪文を唱え始める。
「闇よりも暗きもの 夜よりもなお深きもの 混沌の海にたゆたいし……」
リナの言葉に従い力が……否、闇が収縮してゆく。
これぞリナの秘奥義、
「
ぽしゅぅぅぅぅ!!!!
リナの言葉とともに・・・そのあたり一帯は死の空間にと成り果ててゆく。
とりあえずそれをやったのは封印されていたという魔族のせいにしているリナ達だが。
何はともあれ、
魔族を追い払ったものたちとして領主から感謝状などを貰ったのは、それから数日後のことであった。
「?何泣いてんだ?あんた?」
道端で泣いている子供をみて思わず声をかけている金色の髪の男性。
いつもなら無視するところだが。
今回はちょっと様子というか原因からが違う。
そんな金髪碧眼長髪の男性の言葉とともに、その子供の姿は掻き消える。
「やれやれ……隠れているつもりなのかなぁ。」
あきれたようにつぶやき。
あたりにある木々に目をやり、そしてすたすたと三つほど先にあるみかんの木にと近寄り柄だけの剣をかざす。
「― 光よ!」
ヴン!
「き…きゃぁぁぁぁぁあ!」
……ざらり。
みかんの木に姿を変えていたそれは光の刃で一刀され塵と化す。
数日前から畑に『魔物』が出るので退治してほしい。
と流れの傭兵である彼にと依頼が舞い込んだのであるが。
「……しっかし……何であの魔族……みかんになんてなってたんだ?……ま、いっか。」
そういいつつ依頼を果たしたことを依頼主に報告に向かう青年。
彼は知らない。
元イチゴ魔族、プリティーナが今度はみかんをペットとし、
人間たちをみかん畑の養分にしようとしていたという彼女の計画を。
リナが
金の髪の光の剣を携えた剣士がプリティーナを滅ぼしているのであった。
運命は面白いところで少女と青年を結び付けて行く。
「……さて。一株だけですけどサンプルに持ち帰ったこれ。これから少しアレンジしてみましょう。」
リナ達に気づかれないようにこっそり肉食イチゴの芽を一株。
実はこっそり保護していたこのジョージ。
「あ……あのぉ?それ……売ってくれませんか?」
「うわっ!?」
いきなり後ろから話しかけられて驚くジョージ。
彼が驚きつつ振り向くと。
そこにいたのは、長いローブにマントを着こなしている長い黒髪の青年が一人。
「?あの?一体どこから入ってきたんです?」
ここはジョージが研究用にと買っているとある家。
一体、どこにそんなお金が?
とも思うのだが何のことはない。
ジョージは品種改良において偶発的に発生した様々な術のノウハウを、とある協会に売っているのである。
まあその代金がいつもお金とは限らずたとえば山であったり空き地であったり、そして廃墟であったりするものの。
実はリナ達には言っていないというか聞かれていないので答えていないだけなのだが。
…あそこ以外もまだジョージの実験施設場は……あと二、三箇所あったりするのであるが……
「え?鍵……あいてましたよ?」
そういいつつ玄関のほうを指し示すその男性。
「あ、かけ忘れてましたね。」
その言葉にぽんと手をうち納得しているジョージ。
「ところで?それ売っていただけません?
実はとある御方からジョージさんの所からイチゴの苗を買って来い。
と頼まれまして……もって帰らなかったら今度こそ私滅ぼされちゃいますぅぅぅ……」
などといいつつその両手を目の前で組み、泣いて懇願してくるその青年。
手を合わせて泣いている大の大人の男がそこにいる。
「……いやあの?もしもし?」
その態度にとりあえずいきなり不法侵入してきたとか、そのあたりの突っ込みはとりあえずおいといて。
思わず目を点にして問いかけているジョージ。
「おねがいしますぅぅぅ!何でしたら特約として不死にでも何でもしてあげますから。
どうしてもそれ、私に売ってください。お願いします!」
などと何やら叫びつつ涙をだくだくと流しているその青年男性。
「??よくわかりませんけど…でもこれ…肉食植物ですよ?」
自覚があるのに今からこれをちょっと改良してみようと思っていたジョージもジョージだとは思うが。
そしてまたそういう問題か?
とこの場に第三者でもいたら間違いなく突っ込みをしているであろうが、
ここにはこのジョージと青年しかいない。
「売ってもらえませんか?だめですかぁ?どうしても売ってください。世界の平和のために。」
…あんたが平和といってどうする。
とこの青年の正体をもし知っていれば間違いなく突っ込みが入るところであるが。
涙でその端正な整った顔をぐしゃぐしゃにして本気で頼み込んできているそんな彼の姿に。
「……誰に頼まれたのかは知りませんけど……大変そうですねぇ……
いいですよ。あげますよ。あ、その代わり育ったらこれの種を小袋ひとつ分くらいくださいね。」
どこかかなり問題がずれているような気がするのは気のせいであろうか?
そんなことをいいつつ、肉食イチゴの苗を青年にと手渡すジョージの姿が。
リナ達が感謝状を受け取っている同時刻に見受けられているのであった。
後日。
なぜか一時魔の力が弱まったのは…いうまでもない。
−終わりv−
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あとがきもどき:
薫:・・・・・・・・・え・・・・エルさま・・・・・(汗)
L:うーんやっぱり魔王とか竜神程度の養分ではあまりぱっとしないわねぇ。
薫:・・・・いや・・・・あの・・・・ええと・・・。
何やらあの物体がエルさまの手にかかって・・・とんでもない進化を遂げているようなのですが・・・(汗)
とりあえず見なかったことにしましょう。うん(現実逃避)
姫:まあ何はともあれ、ここに汝それはストロベリーをお送りしましたv
薫:あ゛!私のせりふがぁぁあ!
と・・・・とりあえず。・・・・このおまけは・・・・各自で出てきたのは誰なのかを考えてください。
ってばればれですけどね(気の毒に・・・・魔王・・・・)
姫:で?早く次の打ち込みしなさいねv
薫:しくしくしく・・・・はひ・・・(涙)
えっと・・・・エル様と一緒にまたまた品種改良に向かったスミレちゃんですけど。
それではこんなおまけまでお付き合いいただきましてまことにありがとうございます。
それでは、またいつかどこかでお会いしましょう。
ではまたv
2003年8月29日
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